JP2002348155A - 人造大理石の製造方法 - Google Patents

人造大理石の製造方法

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JP2002348155A
JP2002348155A JP2001159073A JP2001159073A JP2002348155A JP 2002348155 A JP2002348155 A JP 2002348155A JP 2001159073 A JP2001159073 A JP 2001159073A JP 2001159073 A JP2001159073 A JP 2001159073A JP 2002348155 A JP2002348155 A JP 2002348155A
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vermiculite
filler
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Kiyomi Tagawa
清美 田川
Naoaki Ikejima
直明 池島
Shinji Yamaguchi
信次 山口
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人造大理石の厚みを薄くすることなく、製品
強度を維持したまま軽量化し、更に耐熱性を向上でき
る。 【解決手段】 熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤などの添
加物を配合して人造大理石用樹脂組成物を得て、この人
造大理石用樹脂組成物を成形硬化させることで人造大理
石を製造する人造大理石の製造方法において、上記人造
大理石用樹脂組成物中にバーミキュライトを添加配合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具の部材や建材
として用いられる人造大理石の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から熱硬化性樹脂に、充填剤、補強
材、内部離型剤、硬化剤等の添加物を配合した人造大理
石用樹脂組成物を形成し、この人造大理石用樹脂組成物
を注型用金型に注入し、加熱硬化させることで、人造大
理石を形成することが行われている。
【0003】人造大理石を製造するための原料となる熱
硬化性樹脂としては、従来よりポリエステル樹脂、アク
リル樹脂などが用いられてきた。これらの熱硬化性樹脂
を主原料とする上記人造大理石用樹脂組成物を加熱硬化
させて得た人造大理石の成形品としては、例えば洗面カ
ウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボール等に
広く利用されている。
【0004】そして、通常、上記のような人造大理石の
成形品の厚みは10〜30mmが一般的であるが、製品
が大型になればなるほど製品重量が重くなり、生産工程
のハンドリング性や、運搬あるいは施工でのハンドリン
グ性が悪くなり、工数が多くかかったり、あるいは生産
工程が複雑になったりする。
【0005】このため、軽量化をねらって製品の厚みを
なるべく薄くすることが考えられるが、製品の厚みを薄
くしていくと徐々に製品強度が低下してしまって商品と
しての品質に問題が生じてくる。このため、人造大理石
の製品の厚みを薄くする場合の強度低下を補うために人
造大理石の裏面に木製の補強板を設けたり、FRP(繊
維強化プラスチック)の補強層を設けたりして製品強度
を維持してやることが必要になってくる。しかしなが
ら、このように人造大理石の裏面に補強板を設けたり、
補強層を設けると生産工程がより複雑となり、また、こ
れらの補強対策のために結果的には製品重量は殆ど軽く
ならず、逆に重くなってしまう。このように、人造大理
石の製品の軽量化は大きな課題であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、人造大理石の厚みを薄くする
ことなく、製品強度を維持したまま軽量化し、更に耐熱
性を向上できる人造大理石の製造方法を提供することを
課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る人造大理石の製造方法は、熱硬化性樹脂
に充填剤、硬化剤などの添加物を配合して人造大理石用
樹脂組成物を得て、この人造大理石用樹脂組成物を成形
硬化させることで人造大理石を製造する人造大理石の製
造方法において、上記人造大理石用樹脂組成物中にバー
ミキュライトを添加配合することを特徴とするものであ
る。このようにバーミキュライトを添加することで、バ
ーミキュライトは見かけ比重が小さく、また非常に耐熱
性も高いので、得られる人造大理石の成形品を軽量化
し、また、耐熱性を向上できるものである。
【0008】また、バーミキュライトの人造大理石用樹
脂組成物への添加量が熱硬化性樹脂量の0.5〜100
%であることが好ましい。これにより、人造大理石用樹
脂組成物の製造時の混練性や均一分散性を損なうことな
く得られる人造大理石の成形品の強度が低下しないよう
にできるものである。
【0009】また、バーミキュライトの粒度が3.0m
m以下であることが好ましい。これにより、人造大理石
用樹脂組成物の製造時の混練性や均一分散性を損なうこ
となく得られる人造大理石の成形品の強度が低下しない
ようにできるものである。
【0010】また、熱硬化性樹脂がポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂の内の1種類、ある
いは2種類以上の混合物であったり、あるいは、充填剤
が水酸化アルミニウム、シリカ、ガラスパウダーの内の
1種類あるいは2種類以上の混合物であることが好まし
い。
【0011】また、充填剤の粒径が5〜50μmである
ことが好ましく、これにより人造大理石用樹脂組成物の
粘度が急激に上昇することがなく、また、得られる人造
大理石の対衝撃強度が低下しないようにできるものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】人造大理石用樹脂組成物は熱硬化
性樹脂と充填剤、補強材、内部離型剤、硬化剤等の添加
物を配合したものであるが、本発明においては、更にこ
の人造大理石用樹脂組成物中に粒度が3mm以下のバー
ミキュライトを熱硬化性樹脂量に対して0.5〜100
%添加配合し、このバーミキュライトを添加配合した人
造大理石用樹脂組成物を成形硬化させることで人造大理
石を製造するものである。
【0013】熱硬化性樹脂はポリエステル樹脂、ビニル
エステル樹脂、アクリル樹脂の単独、あるいはこれらの
2種類以上の混合系で用いることができる。
【0014】ポリエステル樹脂としては熱硬化性のもと
として無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及び無水
フタル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮合
反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル結
合を有するものである。また、通常、この樹脂は架橋剤
としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合さ
れていて、いわゆる不飽和ポリエステル樹脂と称される
ものを用いるが、その形態は特に限定されるものではな
い。
【0015】ビニルエステル樹脂としては、ビスフェノ
ール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニル
エステル樹脂あるいはその両方を混合して用いることが
できるものである。
【0016】ここで、ビスフェノール型ビニルエステル
樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反
応物であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基を
有するものである。また、ビスフェノール型エポキシ樹
脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールAD
型、ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各種
のものを用いることができる。また、通常、このビニル
エステル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アク
リルモノマー等が配合されているが、その形態は特に限
定されるものではない。
【0017】アクリル樹脂としては、通常熱硬化型とし
てメチルメタアクリレートモノマー、あるいは多官能の
アクリルモノマー、あるいはプレポリマー、あるいはポ
リマーのそれぞれ2種以上の混合物で構成されたアクリ
ルシロップと称されるものを用いるが、その形態は特に
限定されるものではない。
【0018】また、ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、アクリル樹脂のうち2種類以上の混合系とする場
合は、樹脂それぞれの特性及び充填剤との相互作用ある
いは添加配合するバーミキュライトとの相互作用などに
より目的とする人造大理石の製品の品質にあった最適配
合が求められるが、その配合量は特に限定するものでは
ない。
【0019】充填剤としては、水酸化アルミニウム、シ
リカ、ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以
上の混合物を用いることができる。充填剤の配合量は、
熱硬化性樹脂100重量部に対して100〜300重量
部とすることが好ましい。この範囲に満たないと得られ
る人造大理石の製品の耐衝撃強度は優れるが耐熱性を十
分に発揮できないおそれがあり、また、この範囲を越え
ると耐熱性は優れるが耐衝撃強度が低下するおそれがあ
る。
【0020】また、充填剤としては粒径が5〜50μm
のものを使用する。ここで、充填剤としては粒径が5〜
50μmとしたのは以下の理由による。すなわち、充填
剤の粒径は小さいほど得られる人造大理石の製品の耐衝
撃強度を向上させることができるが、人造大理石用樹脂
組成物の粘度を急激に上昇させて製造が困難となる傾向
になるため、本発明では平均粒径の下限を5μmとする
ものである。また、一方、充填剤の粒径が大きくなる
と、人造大理石用樹脂組成物の粘度は低下して製造上の
問題はなくなるが、得られる人造大理石の製品の耐衝撃
強度が低下してしまう傾向となる。したがって、本発明
においては、平均粒径の上限を50μmとするものであ
る。また、充填剤の表面にあらかじめシランカップリン
グ処理を施したものを用いると、その充填剤と熱硬化性
樹脂との密着性が向上できて、人造大理石の製品の耐衝
撃強度を向上させることができるものである。
【0021】本発明に用いるバーミキュライトは、別名
「蛭石(ひるいし)」とよばれる含水ケイ酸塩鉱物であ
り、化学成分としてはSiO2、H2O、Fe23、Al
23、MgO、TiO2、Na2O、K2Oなどによって
構成されているものである。
【0022】また、バーミキュライトは、格子間に水分
を包含している構造をしていて800℃付近でその包含
水を放出し、著しく伸びる性質を持つものである。加熱
処理されて包含水を放出したバーミキュライトは見かけ
比重が0.09〜0.15と小さく、また、非常に耐熱
性が高いという性質を持っている。そして、本発明にお
いてはこの見かけ比重が小さく且つ耐熱性が高い加熱処
理されたバーミキュライトを用いるものである。
【0023】本発明では、このバーミキュライトを人造
大理石用樹脂組成物中の熱硬化性樹脂量に対して0.5
〜100%添加配合して用いる。
【0024】バーミキュライトを添加配合された人造大
理石用樹脂組成物は、目的とする人造大理石を得る注型
金型に注入された後、一定時間加熱し硬化させ、その
後、金型を型開きして成形された人造大理石を取り出す
ことで人造大理石の成形品(製品)を得るものである。
このようにして得られたバーミキュライト配合の人造大
理石の成形品は軽量で耐熱性の高い製品となるものであ
る。その軽量化あるいは耐熱性向上の度合いはバーミキ
ュライトの添加量を増加することによって向上するが、
一方、極端に添加量を増やすと人造大理石用樹脂組成物
製造時の混練性や均一分散性が悪くなり、更に製品強度
も低下してくる傾向になる。このため、本発明において
は、バーミキュライトの熱硬化性樹脂量に対して0.5
〜100%とするものである。また、上記理由と同様の
理由でバーミキュライトの粒度を3.0mm以下とする
ものである。したがって、本発明により得られた人造大
理石の成形品は従来の強度を維持しながら軽量化と耐熱
性との向上を図ることができるものである。
【0025】人造大理石用樹脂組成物には更に硬化剤を
配合するが、使用する硬化剤としては、1,1,3,3
−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサエ
ートやt−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノエー
ト等を用いることができる。この硬化剤の配合割合は、
例えばビニルエステル樹脂の場合は、樹脂と架橋剤との
総量100重量部に対して0.5〜5重量部とするのが
好ましい。
【0026】また、人造大理石用樹脂組成物には紫外線
吸収剤、減粘剤、離型剤、ガラス繊維、着色剤等を配合
することもできる。
【0027】減粘剤としては例えばBYK製の「W99
6」を、離型剤としては例えば中京油脂製の商品名「セ
パール」を、ガラス繊維としては例えば日本板硝子製の
品番「RESO3X−BM」を用いることができる。
【0028】また、紫外線吸収剤としてはベンゾトリア
ゾール系、トリアジン系、サリレート系、シアノアクリ
レート系、シュウ酸アニリド系、ベンゾフェノン系等の
ものを用いることができる。
【0029】人造大理石用樹脂組成物はこれらの配合物
を所定の割合で配合し、撹拌機等により撹拌混合して配
合調整する。人造大理石用樹脂組成物から人造大理石を
製造するに当たっては、配合調整された人造大理石用樹
脂組成物を30〜50Torr程度の減圧下で真空脱泡
の処理をし、このように脱泡処理された人造大理石用樹
脂組成物を減圧状態から開放し、所定形状の金型に注入
して、この金型を50〜110℃の温度で30〜120
分間加熱する。加熱することで人造大理石用樹脂組成物
中の上記熱硬化性樹脂中の反応性不飽和基と、同じく熱
硬化性樹脂組成物中の重合性モノマーとの共重合反応を
促進させて人造大理石用樹脂組成物の硬化成形を行うこ
とができる。
【0030】このようにして得られた人造大理石の成形
品は洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面
ボール等の人造大理石の製品となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述する。 (実施例1)熱硬化性樹脂としてポリエステル樹脂(武
田薬品(株)製 ポリマール5450)を用い、この熱
硬化性樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化ア
ルミニウム(昭和電工(株)製 H−310 平均粒径
17μm)を135重量部配合した。これに粒度2.5
mm以下のバーミキュライト(キンセイマティク(株)
製 バーミキュライト SHAWA SUPER FA
IN)を上記熱硬化性樹脂に対して35重量部(35
%)配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製パーキ
ュアHO)を3.0重量部添加して注型成形用の人造大
理石用樹脂組成物を得た。このようにして得た人造大理
石用樹脂組成物を20Torrの減圧下で60分間真空
脱泡処理し、12mm厚の平板を成形する金型内に注入
し、金型温度100℃で120分間加熱して人造大理石
用樹脂組成物を硬化させ、人造大理石を得た。 (実施例2)熱硬化性樹脂としてビニルエステル樹脂
(武田薬品(株)製 プロミネートP−311)を用
い、この熱硬化性樹脂100重量部に対し、充填剤とし
て水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−308
B 平均粒径8μm)を145重量部配合した。これに
粒度2.5mm以下のバーミキュライト(キンセイマテ
ィク(株)製 バーミキュライト SHAWA SUP
ER FAIN)を上記熱硬化性樹脂に対して25重量
部(25%)配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)
製 パーキュアHO)を3.5重量部添加して注型成型
用の人造大理石用樹脂組成物を得た。このようにして得
た人造大理石用樹脂組成物を20Torrの減圧下で8
0分間真空脱泡処理し、12mm厚の平板を成形する金
型内に注入し、金型温度105℃で110分間加熱して
人造大理石用樹脂組成物を硬化させ、人造大理石を得
た。 (実施例3)熱硬化性樹脂としてアクリルシロップ樹脂
(日本フェロー(株)製 AC−02)を用い、この熱
硬化性樹脂100重量部に対し、充填剤としてシリカ
(龍森(株)製 CRYSTALITE M−3K 平
均粒径20μm)を140重量部配合した。これに粒度
2.5mm以下のバーミキュライト(キンセイマティク
(株)製 バーミキュライト SHAWA SUPER
FAIN)を上記熱硬化性樹脂に対して50重量部
(50%)配合した。更に、硬化剤(化薬アクゾ(株)
製 パーカドックス16)を1.6重量部添加して注型
成型用の人造大理石用樹脂組成物を得た。このようにし
て得た人造大理石用樹脂組成物を20Torrの減圧下
で60分間真空脱泡処理し、12mm厚の平板を成形す
る金型内に注入し、金型温度103℃で120分間加熱
して人造大理石用樹脂組成物を硬化させ、人造大理石を
得た。 (実施例4)熱硬化性樹脂としてビニルエステル樹脂
(昭和高分子(株)製 リポキシR−804)と、ポリ
エステル樹脂(武田薬品(株)製 ポリマール525
0)を60/40の配合比で混合し、この混合熱硬化性
樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アルミニ
ウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径10μ
m)を160重量部配合した。これに粒度2.5mm以
下のバーミキュライト(キンセイマティク(株)製 バ
ーミキュライト SHAWA SUPER FAIN)
を上記熱硬化性樹脂に対して30重量部(30%)配合
した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製 パーキュアH
O)を3.0重量部添加して注型成型用の人造大理石用
樹脂組成物を得た。このようにして得た人造大理石用樹
脂組成物を20Torrの減圧下で55分間真空脱泡処
理し、12mm厚の平板を成形する金型内に注入し、金
型温度110℃で100分間加熱して人造大理石用樹脂
組成物を硬化させ、人造大理石を得た。 (実施例5)熱硬化性樹脂としてビニルエステル樹脂
(昭和高分子(株)製 リポキシR−804)と、アク
リルシロップ樹脂(三井化学(株)製 XE924−
1)を80/20の配合比で混合し、この混合熱硬化性
樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アルミニ
ウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径10μ
m)と、ガラスパウダー(日本フリット(株)製GF−
2−30A 平均粒径30μm)を80/20の配合比
で混合したものを155重量部配合した。これに粒度
2.5mm以下のバーミキュライト(キンセイマティク
(株)製 バーミキュライト SHAWA SUPER
FAIN)を上記熱硬化性樹脂に対して40重量部
(40%)配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製
パーキュアWO)を4.0重量部添加して注型成型用
の人造大理石用樹脂組成物を得た。このようにして得た
人造大理石用樹脂組成物を20Torrの減圧下で50
分間真空脱泡処理し、12mm厚の平板を成形する金型
内に注入し、金型温度110℃で100分間加熱して人
造大理石用樹脂組成物を硬化させ、人造大理石を得た。
【0032】(比較例1〜5)人造大理石用樹脂組成物
中にバーミキュライトを添加しない以外は実施例1〜5
と同様の配合組成及び成形条件により人造大理石を得
た。
【0033】(評価試験)以上の実施例1〜5、比較例
1〜5で得られた人造大理石の成形品につき、比重、シ
ャルピー衝撃強度、耐熱性を測定した。結果を下記の表
1に示す。なお、耐熱性試験は250℃の油鍋を製品の
上に1hr放置して評価した。評価方法は○;変色な
し、△;僅かに変色あり、×;変色ありで評価した。
【0034】
【表1】
【0035】上記表1で明らかなように、実施例1〜5
のものはいずれも比較例1〜5に比べて比重が小さく、
耐熱性に優れており、また、実施例1〜5のものは耐衝
撃強度がいずれも比較例1〜5とほぼ同じであることが
判明する。
【0036】
【発明の効果】上記のように本発明にあっては、熱硬化
性樹脂に充填剤、硬化剤などの添加物を配合して人造大
理石用樹脂組成物を得て、この人造大理石用樹脂組成物
を成形硬化させることで人造大理石を製造する人造大理
石の製造方法において、上記人造大理石用樹脂組成物中
にバーミキュライトを添加配合するので、バーミキュラ
イトを添加することで、バーミキュライトは見かけ比重
が小さく、また非常に耐熱性も高いので、人造大理石の
厚みを薄くすることなく、製品強度を維持したまま軽量
化し、更に耐熱性を向上できる人造大理石を製造するこ
とができるものである。
【0037】また、バーミキュライトの人造大理石用樹
脂組成物への添加量が熱硬化性樹脂量の0.5〜100
%であるので、人造大理石用樹脂組成物の製造時の混練
性や均一分散性を損なうことなく得られる人造大理石の
成形品の強度が低下しないようにできるものである。
【0038】また、バーミキュライトの粒度が3.0m
m以下であるので、人造大理石用樹脂組成物の製造時の
混練性や均一分散性を損なうことなく得られる人造大理
石の成形品の強度が低下しないようにできるものであ
る。
【0039】また、充填剤の粒径が5〜50μmである
ので、人造大理石用樹脂組成物の粘度が急激に上昇する
ことがなく、また、得られる人造大理石の対衝撃強度が
低下しないようにできるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/00 C08K 3/00 3/34 3/34 C08L 33/04 C08L 33/04 63/10 63/10 67/06 67/06 101/00 101/00 //(C04B 26/18 C04B 14:20 Z 14:20 14:36 14:36 14:04 C 14:04 14:22 14:22) B29K 31:00 B29K 31:00 35:00 35:00 67:00 67:00 105:16 105:16 B29L 31:10 B29L 31:10 C04B 111:54 C04B 111:54 (72)発明者 山口 信次 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 Fターム(参考) 4F204 AA19 AA21 AA24 AA44 AB03 AB11 EA03 EB01 EF27 EK13 4J002 BG031 CD191 CF211 DE146 DJ007 DJ016 DL006 EK008 FD016 FD148 GL02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤などの添
    加物を配合して人造大理石用樹脂組成物を得て、この人
    造大理石用樹脂組成物を成形硬化させることで人造大理
    石を製造する人造大理石の製造方法において、上記人造
    大理石用樹脂組成物中にバーミキュライトを添加配合す
    ることを特徴とする人造大理石の製造方法。
  2. 【請求項2】 バーミキュライトの人造大理石用樹脂組
    成物への添加量が熱硬化性樹脂量の0.5〜100%で
    あることを特徴とする請求項1記載の人造大理石の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 バーミキュライトの粒度が3.0mm以
    下であることを特徴とする請求項1記載の人造大理石の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 熱硬化性樹脂がポリエステル樹脂、ビニ
    ルエステル樹脂、アクリル樹脂の内の1種類、あるいは
    2種類以上の混合物であることを特徴とする請求項1記
    載の人造大理石の製造方法。
  5. 【請求項5】 充填剤が水酸化アルミニウム、シリカ、
    ガラスパウダーの内の1種類あるいは2種類以上の混合
    物であることを特徴とする請求項1記載の人造大理石の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 充填剤の粒径が5〜50μmであること
    を特徴とする請求項1又は請求項5記載の人造大理石の
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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