JP2005306631A - 人造大理石 - Google Patents
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Abstract
【課題】人造大理石からなる成型品の厚みを薄くすることなく、製品強度を維持したまま軽量化し、さらに耐熱性・断熱性をも向上できる人造大理石を提供する。
【解決手段】熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物2を得て、この樹脂組成物2を注型用金型に注入して成型硬化させて得られる人造大理石1において、樹脂組成物2中にアルミノ・シリケート・バルーンBを添加配合したものを用いて成るものである。
【選択図】図1
【解決手段】熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物2を得て、この樹脂組成物2を注型用金型に注入して成型硬化させて得られる人造大理石1において、樹脂組成物2中にアルミノ・シリケート・バルーンBを添加配合したものを用いて成るものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、キッチンカウンター、浴槽、床材、家具の表面材等に用いられる人造大理石に関するものである。
従来より、熱硬化性樹脂と、充填剤、柄材、補強材、内部離型剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物を所望の形状を有する注型用金型に注入し、加熱硬化させることによって人造大理石からなる成型品を形成することが知られている。
このような人造大理石を製造するための原料となる熱硬化性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂等が用いられてきた。このような人造大理石は、キッチンカウンター、浴槽、洗面カウンター、洗面ボール等に製品化されて広く利用されている。
このような人造大理石を製造するための原料となる熱硬化性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂等が用いられてきた。このような人造大理石は、キッチンカウンター、浴槽、洗面カウンター、洗面ボール等に製品化されて広く利用されている。
次の特許文献には、上記のような人造大理石の製造方法について、注型用金型への注入時間を短縮して生産性を向上させるとともに、人造大理石の強度の低下を抑制する技術が提案されている。
特開2001−233650号公報
このような人造大理石からなる成型品(製品)の厚みは10〜30mmが一般的であるが、製品が大型になればなるほど製品重量が重くなり、生産工程や運搬或いは施工でのハンドリング性(取扱い性)が悪くなり、工数が多くなったり、生産工程が複雑になったりする状況にあった。
その為、軽量化を狙いに上記成型品(製品)の厚みをなるべく薄くすることが考えられたが、成型品(製品)の厚みを薄くしていくと、徐々に成型品(製品)自体の強度が低下してしまい、商品としての品質に問題が生じる。
その為、軽量化を狙いに上記成型品(製品)の厚みをなるべく薄くすることが考えられたが、成型品(製品)の厚みを薄くしていくと、徐々に成型品(製品)自体の強度が低下してしまい、商品としての品質に問題が生じる。
そこで、強度の低下を補う手段として、人造大理石の裏面に木製の補強板を設けたり、繊維強化プラスチックス(FRP)の補強層を設けたりして製品強度を維持することが必要となるが、これでは、さらに生産工程が複雑になり、それらの補強対策のため結果的には成型品(製品)重量はほとんど軽くならず、むしろ逆に重くなってしまう状況にあった。
またこのような人造大理石は、調理を行うキッチンのワークトップや浴槽等に使用されるものであるため、耐熱性、断熱性に優れた素材が望まれるが、上記特許文献1に記載のような従来の人造大理石では、耐熱性や断熱性を考慮されたものはなかった。
またこのような人造大理石は、調理を行うキッチンのワークトップや浴槽等に使用されるものであるため、耐熱性、断熱性に優れた素材が望まれるが、上記特許文献1に記載のような従来の人造大理石では、耐熱性や断熱性を考慮されたものはなかった。
本発明はこのような事情を考慮して提案されたもので、人造大理石からなる成型品の厚みを薄くすることなく、製品強度を維持したまま軽量化し、さらに耐熱性・断熱性をも向上できる人造大理石を提供することを目的とするものである
上記目的を達成するために本発明の請求項1に記載の人造大理石は、熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物を得て、この樹脂組成物を注型用金型に注入して成型硬化させて得られる人造大理石において、樹脂組成物中にアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合したものを用いて成ることを特徴としている。
ここで、本発明に用いるアルミノ・シリケート・バルーンとは、天然に存在するチョウ石群(セイチョウ石KAlSi3O8、ソウチョウ石NaAlSi3O8、ガイチョウ石CaAl2Si2O8)やフッ石群(ホウフッ石NaAlSi2O6・H2O、リョウフッ石(Ca,Na2)Al2Si4O12・6H2O)、ウンモ群(シロウンモKAl2(Si3Al)O10(OH)2等)等に属するアミノケイ酸塩鉱物を加熱して、これらの鉱物に含まれる結晶水の作用により中空球状に発泡させたものであり、化学成分としては、SiO2、Al2O3、CaO、MgO、Fe2O3、TiO2、Na2O・、K2O等によって構成されているものである。また、アルミノ・シリケート・バルーンは嵩比重が0.32〜0.394と小さく軽量で、また非常に耐熱性(耐火度1500〜1600℃)、断熱性が高いという性質を持っているものである。
ここで、本発明に用いるアルミノ・シリケート・バルーンとは、天然に存在するチョウ石群(セイチョウ石KAlSi3O8、ソウチョウ石NaAlSi3O8、ガイチョウ石CaAl2Si2O8)やフッ石群(ホウフッ石NaAlSi2O6・H2O、リョウフッ石(Ca,Na2)Al2Si4O12・6H2O)、ウンモ群(シロウンモKAl2(Si3Al)O10(OH)2等)等に属するアミノケイ酸塩鉱物を加熱して、これらの鉱物に含まれる結晶水の作用により中空球状に発泡させたものであり、化学成分としては、SiO2、Al2O3、CaO、MgO、Fe2O3、TiO2、Na2O・、K2O等によって構成されているものである。また、アルミノ・シリケート・バルーンは嵩比重が0.32〜0.394と小さく軽量で、また非常に耐熱性(耐火度1500〜1600℃)、断熱性が高いという性質を持っているものである。
請求項2に記載の人造大理石は、請求項1の構成に加えて、アルミノ・シリケート・バルーンの樹脂組成物への添加量が、熱硬化性樹脂成分100重量部に対して5〜150重量部であることを特徴とする。
請求項3に記載の人造大理石は、請求項1又は2の構成に加えて、アルミノ・シリケート・バルーンの粒径が、5〜1000μmであることを特徴とする。
請求項4に記載の人造大理石は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成に加えて、樹脂組成物を構成する熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内の1種類、あるいは2種類以上の混合物であることを特徴とする。
請求項5に記載の人造大理石は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加えて、樹脂組成物を構成する充填剤が、水酸化アルミニウム、シリカ、ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以上の混合物であることを特徴とする。
請求項6に記載の人造大理石は、請求項1乃至5のいずれかに記載の構成に加えて、樹脂組成物を構成する充填剤の粒径が2〜100μmであることを特徴とする。
請求項1に記載の人造大理石では、熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物を得て、この樹脂組成物を注型用金型に注入して成型硬化させて得られる人造大理石において、樹脂組成物中にアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合したものを用いて成るため、強度を維持しながらも、人造大理石からなる成型品(製品)の厚みを薄くすることなく、軽量化することができる。
また、耐熱性、断熱性に優れた人造大理石とすることができ、キッチンカウンターや浴槽等に用いる材質として好適である。
また、耐熱性、断熱性に優れた人造大理石とすることができ、キッチンカウンターや浴槽等に用いる材質として好適である。
請求項2に記載の人造大理石では、アルミノ・シリケート・バルーンの樹脂組成物への添加量を熱硬化性樹脂成分100重量部に対して5〜150重量部としているので、強度を維持しながらも、人造大理石からなる成型品(製品)の厚みを薄くすることなく、軽量化することができ、耐熱性、断熱性の向上を図ることができる。
また、上記の添加量とすれば、樹脂組成物の粘度が上昇することがないので、注型用金型へ注入がしやすい流動性を保つことができ、成型品(製品)の加工がしやすい。
添加量5重量部以下では、人造大理石からなる成型品の軽量化効果や耐熱性向上の効果がなく、150重量部以上の添加量では樹脂組成物の粘度が急激に上昇し分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となる。
また、上記配合比率によれば、アルミノ・シリケート・バルーンの分離現象が見られず、均一分散した状態で硬化できる。
また、上記の添加量とすれば、樹脂組成物の粘度が上昇することがないので、注型用金型へ注入がしやすい流動性を保つことができ、成型品(製品)の加工がしやすい。
添加量5重量部以下では、人造大理石からなる成型品の軽量化効果や耐熱性向上の効果がなく、150重量部以上の添加量では樹脂組成物の粘度が急激に上昇し分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となる。
また、上記配合比率によれば、アルミノ・シリケート・バルーンの分離現象が見られず、均一分散した状態で硬化できる。
請求項3に記載の人造大理石では、アルミノ・シリケート・バルーンの粒径が、5〜1000μmであるので、強度を維持しながらも、人造大理石からなる成型品(製品)の厚みを薄くすることなく、軽量化することができ、耐熱性、断熱性の向上を図ることができる。
粒径が5μm以下のアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合した場合は、樹脂組成物の急激な粘度上昇を引き起こし分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となる。また粒径が1000μm以上のアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合した場合は、樹脂組成物の粘度は低下し流動性の問題は解消されるが、得られた成型品(製品)の強度が極端に低下してしまい正常な成型品(製品)が得られなくなる。
粒径が5μm以下のアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合した場合は、樹脂組成物の急激な粘度上昇を引き起こし分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となる。また粒径が1000μm以上のアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合した場合は、樹脂組成物の粘度は低下し流動性の問題は解消されるが、得られた成型品(製品)の強度が極端に低下してしまい正常な成型品(製品)が得られなくなる。
請求項4に記載の人造大理石では、樹脂組成物を構成する熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内の1種類、あるいは2種類以上の混合物であるので、各種の物性等の性能が高い人造大理石を得ることができる。
請求項5に記載の人造大理石では、樹脂組成物を構成する充填剤が、水酸化アルミニウム、シリカ、ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以上の混合物であるので、各種の物性等の性能が高い人造大理石を得ることができる。
請求項6に記載の人造大理石では、樹脂組成物を構成する充填剤の粒径が2〜100μmであるので、強度を維持しながらも、樹脂組成物中における充填剤の分散性の低下を抑制して充填剤の凝集を防ぐことができる。
充填剤の粒径を2μm以下とすると、人造大理石の耐衝撃強度を向上することができるが、樹脂組成物の急激な粘度上昇を引き起こし分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となる。また充填剤の粒径を100μm以上とすると、樹脂組成物の粘度は低下し流動性の問題は解消されるが、得られた成型品(製品)の耐衝撃強度が低下する。
充填剤の粒径を2μm以下とすると、人造大理石の耐衝撃強度を向上することができるが、樹脂組成物の急激な粘度上昇を引き起こし分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となる。また充填剤の粒径を100μm以上とすると、樹脂組成物の粘度は低下し流動性の問題は解消されるが、得られた成型品(製品)の耐衝撃強度が低下する。
以下に、本発明の実施形態について説明する。
本発明の人造大理石は、熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、補強剤、内部離型剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物を得て、この樹脂組成物を注型用金型に注入して成型硬化させて得られる人造大理石において、樹脂組成物中にアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合したものを用いて成ることを特徴としている。
本発明の人造大理石は、熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、補強剤、内部離型剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物を得て、この樹脂組成物を注型用金型に注入して成型硬化させて得られる人造大理石において、樹脂組成物中にアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合したものを用いて成ることを特徴としている。
本発明に用いる上記アルミノ・シリケート・バルーンとは、天然に存在するチョウ石群(セイチョウ石KAlSi3O8、ソウチョウ石NaAlSi3O8、ガイチョウ石CaAl2Si2O8)やフッ石群(ホウフッ石NaAlSi2O6・H2O、リョウフッ石(Ca,Na2)Al2Si4O12・6H2O)、ウンモ群(シロウンモKAl2(Si3Al)O10(OH)2等)等に属するアミノケイ酸塩鉱物を加熱して、これらの鉱物に含まれる結晶水の作用により中空球状に発泡させたものであり、化学成分としては、SiO2、Al2O3、CaO、MgO、Fe2O3、TiO2、Na2O・、K2O等によって構成されているものである。また、アルミノ・シリケート・バルーンは嵩比重が0.32〜0.394と小さく軽量で、また非常に耐熱性(耐火度1500〜1600℃)、断熱性が高いという性質を持っているものである。
これによれば、樹脂組成物中にアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合しているため、強度を維持しながらも、人造大理石からなる成型品の厚みを薄くすることなく、軽量化することができる。
また、耐熱性、断熱性に優れた人造大理石とすることができ、キッチンカウンターや浴槽等に用いる材質として好適である。
また、耐熱性、断熱性に優れた人造大理石とすることができ、キッチンカウンターや浴槽等に用いる材質として好適である。
添加配合するアルミノ・シリケート・バルーンの粒径は、5〜1000μmとする。
粒径が5μm以下のアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合した場合は、樹脂組成物の急激な粘度上昇を引き起こし分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となり、また粒径が1000μm以上のアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合した場合は、樹脂組成物の流動性は問題ないが、得られた成型品(製品)の強度が極端に低下してしまい正常な成型品(製品)が得られなくなる。より好ましくは10〜800μmの粒径の範囲のものを用いる。
粒径が5μm以下のアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合した場合は、樹脂組成物の急激な粘度上昇を引き起こし分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となり、また粒径が1000μm以上のアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合した場合は、樹脂組成物の流動性は問題ないが、得られた成型品(製品)の強度が極端に低下してしまい正常な成型品(製品)が得られなくなる。より好ましくは10〜800μmの粒径の範囲のものを用いる。
アルミノ・シリケート・バルーンの樹脂組成物への添加量を熱硬化性樹脂成分100重量部に対して5〜150重量部とする。
添加量5重量部以下では、人造大理石からなる成型品の軽量化効果や耐熱性向上の効果がなく、150重量部以上の添加量では樹脂組成物の粘度が急激に上昇し分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となる。
すなわち、上記の配合比率とすれば、強度を維持しながらも、人造大理石からなる成型品(製品)の厚みを薄くすることなく、軽量化することができ、耐熱性、断熱性の向上を図ることができる。
また、樹脂組成物の粘度が上昇することがないので、注型用金型へ注入がしやすい流動性を保つことができ、成型品(製品)の加工がしやすい。
添加量5重量部以下では、人造大理石からなる成型品の軽量化効果や耐熱性向上の効果がなく、150重量部以上の添加量では樹脂組成物の粘度が急激に上昇し分散性や流動性が低下し、注型用金型への正常な注入が困難となる。
すなわち、上記の配合比率とすれば、強度を維持しながらも、人造大理石からなる成型品(製品)の厚みを薄くすることなく、軽量化することができ、耐熱性、断熱性の向上を図ることができる。
また、樹脂組成物の粘度が上昇することがないので、注型用金型へ注入がしやすい流動性を保つことができ、成型品(製品)の加工がしやすい。
樹脂組成物を構成する熱硬化性樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内の1種類、或いはこれらの内の2種類以上の混合系で用いることができる。
不飽和ポリエステル樹脂としては、無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及び無水フタル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル結合を有するものである。また通常、この樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合されているが、その形態を特に限定するものではない。
ビニルエステル樹脂としては、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂或いはノボラック型ビニルエステル樹脂或いはその両方を混合して用いることができる。
ここで、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応物であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基を有するものである。また、ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールAD型、ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各種のものを用いることができる。また通常、このビニルエステル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合されているものであるが、その形態を特に限定するものではない。
ここで、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応物であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基を有するものである。また、ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールAD型、ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各種のものを用いることができる。また通常、このビニルエステル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合されているものであるが、その形態を特に限定するものではない。
熱硬化型アクリル樹脂としては、メチルメタアクリレートモノマー或いは、多官能のアクリルモノマー、或いはプレポリマー、或いはポリマーのそれぞれ2種以上の混合物で構成されたアクリルシロップと称されるものを用いるが、その形態を特に限定するものではない。
また、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の2種類以上の混合系とする場合は、樹脂それぞれの特性及び充填剤との相互作用或いは、添加配合するアルミノ・シリケート・バルーンとの相互作用等により目的とする製品品質に合った最適な配合が求められるが、その配合量を特に限定されるものではない。
樹脂組成物を構成する充填剤は、水酸化アルミニウム、シリカ、ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以上の混合物として用いることができる。
充填剤の配合量は、熱硬化性樹脂100重量部に対して50〜300重量部とすることが好ましく、この範囲に満たないと、製品(成型品)の耐衝撃強度は優れるが耐熱性を十分に発揮できないおそれがあり、またこの範囲を越えると耐熱性は優れるが耐衝撃強度が低下するおそれがある。しかし、特にこれを限定するものではない。
充填剤の配合量は、熱硬化性樹脂100重量部に対して50〜300重量部とすることが好ましく、この範囲に満たないと、製品(成型品)の耐衝撃強度は優れるが耐熱性を十分に発揮できないおそれがあり、またこの範囲を越えると耐熱性は優れるが耐衝撃強度が低下するおそれがある。しかし、特にこれを限定するものではない。
充填剤の粒径は、小さいほど人造大理石の耐衝撃強度を向上することができるが、人造大理石樹脂組成物の粘度を急激に上昇させて製造が困難となる傾向になるため、ここでは平均粒径の下限を2μmとするものである。また一方、充填剤の粒径が大きくなると、人造大理石樹脂組成物の粘度は低下して製造での問題はなくなるが、人造大理石製品の耐衝撃強度が低下してしまう傾向になる。従って平均粒径の上限を100μmとするものである。
すなわち、樹脂組成物を構成する充填剤の粒径を2〜100μmとしているので、強度を維持しながらも、樹脂組成物中における充填剤の分散性の低下を抑制して充填剤の凝集を防ぐことができる。
すなわち、樹脂組成物を構成する充填剤の粒径を2〜100μmとしているので、強度を維持しながらも、樹脂組成物中における充填剤の分散性の低下を抑制して充填剤の凝集を防ぐことができる。
また、充填剤の表面にあらかじめシランカップリング処理を施したものを用いると、その充填剤と樹脂との密着性を向上できて、人造大理石製品の耐衝撃強度を向上させることができる。
更に、樹脂組成物には硬化剤を配合する。
硬化剤としては、1,1,3,3一テトラメチルブチルパーオキシー2一エチルヘキサエートやt一ヘキシルパーオキシ2一エチルヘキサノエート等を用いることができる。この硬化剤の配合割合は、例えばビニルエステル樹脂の場合は、樹脂と架橋剤との総量100重量部に対して0.5〜5重量部とするのが好ましい。
硬化剤としては、1,1,3,3一テトラメチルブチルパーオキシー2一エチルヘキサエートやt一ヘキシルパーオキシ2一エチルヘキサノエート等を用いることができる。この硬化剤の配合割合は、例えばビニルエステル樹脂の場合は、樹脂と架橋剤との総量100重量部に対して0.5〜5重量部とするのが好ましい。
また、樹脂組成物にはその他に柄材、紫外線吸収剤、減粘剤、離型剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもできる。
減粘剤としては、例えばBYK製の「W996」を、離型剤としては、例えば中京油脂製の商品名「セパール』を、ガラス繊維としては例えば日本板硝子製の品番「RESO3X−BM」を用いることができる。
また、紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾエート系、サリレート系、シアノァクリレート系シュウ酸アニリド系、ベンゾフェノン系等のものを用いることができる。
減粘剤としては、例えばBYK製の「W996」を、離型剤としては、例えば中京油脂製の商品名「セパール』を、ガラス繊維としては例えば日本板硝子製の品番「RESO3X−BM」を用いることができる。
また、紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾエート系、サリレート系、シアノァクリレート系シュウ酸アニリド系、ベンゾフェノン系等のものを用いることができる。
樹脂組成物は、これらの配合物を所定の割合で配合し、撹拌機等により混合撹絆して配合調整する。
樹脂組成物から人造大理石を製造するに当たっては、その配合調整された人造大理石の樹脂組成物を30〜50Torr程度の減圧下で真空脱泡の処理をする。このようにして脱泡処理された人造大理石の樹脂組成物を、減圧状態から開放し、所定形状の金型へ注入して、この金型を50〜110。Cの温度で50〜150分間加熱する。
加熱することにより人造大理石樹脂組成物中の上記熱硬化性樹脂中の反応性不飽和基と、同じく樹脂中の重合性モノマーとの共重合反応を進行させて人造大理石樹脂組成物の硬化を行うことができる。
樹脂組成物から人造大理石を製造するに当たっては、その配合調整された人造大理石の樹脂組成物を30〜50Torr程度の減圧下で真空脱泡の処理をする。このようにして脱泡処理された人造大理石の樹脂組成物を、減圧状態から開放し、所定形状の金型へ注入して、この金型を50〜110。Cの温度で50〜150分間加熱する。
加熱することにより人造大理石樹脂組成物中の上記熱硬化性樹脂中の反応性不飽和基と、同じく樹脂中の重合性モノマーとの共重合反応を進行させて人造大理石樹脂組成物の硬化を行うことができる。
図1は、本発明の人造大理石の断面図を表した状態図である。
図中、1は人造大理石、2は樹脂組成物、Bはアルミノ・シリケート・バルーンを示している。
上述の本発明に記載の配合比率によれば、図1のようにアルミノ・シリケート・バルーンBの分離現象が見られず、均一分散した状態で硬化できる。一方、上記配合比率の範囲を超えると、アルミノ・シリケート・バルーンBの分離現象が見られ、不均一に分散された状態で硬化される。
図中、1は人造大理石、2は樹脂組成物、Bはアルミノ・シリケート・バルーンを示している。
上述の本発明に記載の配合比率によれば、図1のようにアルミノ・シリケート・バルーンBの分離現象が見られず、均一分散した状態で硬化できる。一方、上記配合比率の範囲を超えると、アルミノ・シリケート・バルーンBの分離現象が見られ、不均一に分散された状態で硬化される。
このようにして得られたアルミノ・シリケート・バルーンB配合の人造大理石1は、強度を維持し、軽量で耐熱性、断熱性の高い成型品(製品)となる。またこのような人造大理石1は、樹脂組成物2の粘度が注型用金型へ注入がしやすい流動性を保っているため、洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボール、或いは床材や家具の表面材等への商品化が容易となるものである。
以上の本発明の配合量の数値に基づき得られる人造大理石からなる成型品について、成型品の比重の測定、アイゾット衝撃強度試験、耐熱性の試験を行った。
ここでは、実施例1〜5として、アルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を熱硬化性樹脂100重量部に対して5〜150重量部の範囲内で添加配合したものと、比較例1〜5として、アルミノ・シリケート・バルーンを添加しないものとについて、同様の試験を行い性能評価を行っている。実施例1〜5の詳細な配合等については以下の通りである。
ここでは、実施例1〜5として、アルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を熱硬化性樹脂100重量部に対して5〜150重量部の範囲内で添加配合したものと、比較例1〜5として、アルミノ・シリケート・バルーンを添加しないものとについて、同様の試験を行い性能評価を行っている。実施例1〜5の詳細な配合等については以下の通りである。
(実施例1)
熱硬化性樹脂として、ポリエステル樹脂(武田薬品株式会社製ポリマール5450)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム(昭和電工株式会社製H−310平均粒径17μm)を、150重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を熱硬化性樹脂100重量部に対して35重量部配合した。
更に、硬化剤(日本油脂株式会社製パーキュアHO)を30重量部添加して注型成型用人造大理石の組成物を得た。これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を100°Cで120分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
熱硬化性樹脂として、ポリエステル樹脂(武田薬品株式会社製ポリマール5450)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム(昭和電工株式会社製H−310平均粒径17μm)を、150重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を熱硬化性樹脂100重量部に対して35重量部配合した。
更に、硬化剤(日本油脂株式会社製パーキュアHO)を30重量部添加して注型成型用人造大理石の組成物を得た。これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を100°Cで120分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
(実施例2)
熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂(武田薬品株式会社製プロミネートP−311)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム(昭和電工株式会社製H−308B平均粒径8μm)を145重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を上記、熱硬化性樹脂100重量部に対して25重量部配合した。
更に、硬化剤(日本油脂株式会社製パーキュアHO)を3.5重量部添加して人造大理石の組成物を得た。これを20Torrの減圧下で80分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を105°Cで110分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂(武田薬品株式会社製プロミネートP−311)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム(昭和電工株式会社製H−308B平均粒径8μm)を145重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を上記、熱硬化性樹脂100重量部に対して25重量部配合した。
更に、硬化剤(日本油脂株式会社製パーキュアHO)を3.5重量部添加して人造大理石の組成物を得た。これを20Torrの減圧下で80分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を105°Cで110分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
(実施例3)
熱硬化性樹脂として、アクリルシロップ樹脂(日本フェロー株式会社製AC−02)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤としてシリカ(龍森株式会社製CRYSTALITE M−3K平均粒径20μm)を140重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を上記熱硬化性樹脂100重量部に対して50重量部配合した。
更に、硬化剤(化薬アクゾ株式会社製パーカドックス16)を1.6重量部添加して人造大理石の組成物を得た。これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を103°Cで120分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
熱硬化性樹脂として、アクリルシロップ樹脂(日本フェロー株式会社製AC−02)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤としてシリカ(龍森株式会社製CRYSTALITE M−3K平均粒径20μm)を140重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を上記熱硬化性樹脂100重量部に対して50重量部配合した。
更に、硬化剤(化薬アクゾ株式会社製パーカドックス16)を1.6重量部添加して人造大理石の組成物を得た。これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を103°Cで120分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
(実施例4)
熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂(昭和高分子株式会社製リポキシR−804)と、ポリエステル樹脂(武田薬品株式会社ポリマール5250)を60/40の配合比で混合し、この混合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アルミニウム(昭和電工株式会社製H−320平均粒径10μm)を160重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を上記熱硬化性樹脂100重量部に対して30重量部配合した。
更に、硬化剤(日本油脂株式会社製パーキュアHQ)を3.0重量部添加して人造大理石組成物を得た。これを20Torrの減圧下で55分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を110°Cで100分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂(昭和高分子株式会社製リポキシR−804)と、ポリエステル樹脂(武田薬品株式会社ポリマール5250)を60/40の配合比で混合し、この混合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アルミニウム(昭和電工株式会社製H−320平均粒径10μm)を160重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を上記熱硬化性樹脂100重量部に対して30重量部配合した。
更に、硬化剤(日本油脂株式会社製パーキュアHQ)を3.0重量部添加して人造大理石組成物を得た。これを20Torrの減圧下で55分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を110°Cで100分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
(実施例5)
熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂(昭和高分子株式会社製リポキシR−804)と、アクリルシロップ樹脂(三井化学株式会社XE924−1)を75/25の配合比で混合し、この混合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アルミ二ウム(昭和電工株式会社製H−320平均粒径10μm)と、ガラスパウダー(日本フリット株式会社製GF−2−30A平均粒径3Qμm)を、80/20で混合したものを155重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を上記熱硬化性樹脂100重量部に対して40重量部配合した。
更に、硬化剤(日本油脂株式会社製パーキュアWO)を4.0重量部添加して人造大理石組成物を得た。これを20Torrの減圧下で50分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を110°Cで100分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂(昭和高分子株式会社製リポキシR−804)と、アクリルシロップ樹脂(三井化学株式会社XE924−1)を75/25の配合比で混合し、この混合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アルミ二ウム(昭和電工株式会社製H−320平均粒径10μm)と、ガラスパウダー(日本フリット株式会社製GF−2−30A平均粒径3Qμm)を、80/20で混合したものを155重量部配合した。これに、粒径20〜600μmのアルミノ・シリケート・バルーン(株式会社リボール製ASB)を上記熱硬化性樹脂100重量部に対して40重量部配合した。
更に、硬化剤(日本油脂株式会社製パーキュアWO)を4.0重量部添加して人造大理石組成物を得た。これを20Torrの減圧下で50分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成型する金型内に注入して金型温度を110°Cで100分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ、人造大理石からなる成型品を得た。
(比較例1〜5)
比較例として人造大理石組成物中にアルミノ・シリケート・バルーンを添加していない以外は実施例1〜5と同様の配合組成及び成型条件で人造大理石からなる成型品を得た。
比較例として人造大理石組成物中にアルミノ・シリケート・バルーンを添加していない以外は実施例1〜5と同様の配合組成及び成型条件で人造大理石からなる成型品を得た。
(評価試験)
以上の各実施例および各比較例にて得られた人造大理石からなる成型品につき、成型品の比重、アイゾット衝撃強度、耐熱性を測定した。ここで耐熱性試験は250°Cの油鍋を人造大理石からなる成型品の上に1時間放置し、目視による変色の具合を変色なし(○)、僅かに変色あり(△)変色あり(×)の3段階で評価した。
それらの結果を表1に示す。
以上の各実施例および各比較例にて得られた人造大理石からなる成型品につき、成型品の比重、アイゾット衝撃強度、耐熱性を測定した。ここで耐熱性試験は250°Cの油鍋を人造大理石からなる成型品の上に1時間放置し、目視による変色の具合を変色なし(○)、僅かに変色あり(△)変色あり(×)の3段階で評価した。
それらの結果を表1に示す。
以上の測定及び評価データからも明らかであるように、本発明によれば、人造大理石の強度を維持しながらも、人造大理石からなる成型品(製品)の厚みを薄くすることなく、軽量化することができる。
また、耐熱性、断熱性に優れた人造大理石とすることができるため、キッチンのカウンターや浴槽等に用いる材質として好適である。
さらに、上記添加量とすれば、樹脂組成物の粘度が上昇することがないので、注型用金型へ注入がしやすい流動性を保つことができ、人造大理石からなる成型品(製品)の加工が容易である。
また、耐熱性、断熱性に優れた人造大理石とすることができるため、キッチンのカウンターや浴槽等に用いる材質として好適である。
さらに、上記添加量とすれば、樹脂組成物の粘度が上昇することがないので、注型用金型へ注入がしやすい流動性を保つことができ、人造大理石からなる成型品(製品)の加工が容易である。
1 人造大理石
2 樹脂組成物
B アルミノ・シリケート・バルーン
2 樹脂組成物
B アルミノ・シリケート・バルーン
Claims (6)
- 熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型剤、硬化剤等の添加物を配合した樹脂組成物を得て、この樹脂組成物を注型用金型に注入して成型硬化させて得られる人造大理石において、
上記樹脂組成物中にアルミノ・シリケート・バルーンを添加配合したものを用いて成ることを特徴とする人造大理石。 - 上記アルミノ・シリケート・バルーンの樹脂組成物への添加量が、熱硬化性樹脂成分100重量部に対して5〜150重量部であることを特徴とする請求項1記載の人造大理石。
- 上記アルミノ・シリケート・バルーンの粒径が、5〜1000μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の人造大理石。
- 上記樹脂組成物を構成する熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内の1種類、あるいは2種類以上の混合物であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の人造大理石。
- 上記樹脂組成物を構成する充填剤が、水酸化アルミニウム、シリカ、ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以上の混合物であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の人造大理石。
- 上記樹脂組成物を構成する充填剤の粒径が2〜100μmであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の人造大理石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004122924A JP2005306631A (ja) | 2004-04-19 | 2004-04-19 | 人造大理石 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004122924A JP2005306631A (ja) | 2004-04-19 | 2004-04-19 | 人造大理石 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005306631A true JP2005306631A (ja) | 2005-11-04 |
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JP2004122924A Withdrawn JP2005306631A (ja) | 2004-04-19 | 2004-04-19 | 人造大理石 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005306631A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101251156B1 (ko) * | 2008-08-13 | 2013-04-04 | (주)엘지하우시스 | 인조대리석 및 그 제조방법 |
KR20150030401A (ko) * | 2013-09-12 | 2015-03-20 | 임기태 | 다기능의 인조대리석 조성물, 그 제조방법 및 이를 이용한 다기능 인조대리석 |
-
2004
- 2004-04-19 JP JP2004122924A patent/JP2005306631A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101643033B1 (ko) | 2013-09-12 | 2016-07-26 | 임기태 | 다기능의 인조대리석 조성물, 그 제조방법 및 이를 이용한 다기능 인조대리석 |
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