JP4363047B2 - 人造大理石 - Google Patents

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具の部材や建材として用いられる人造大理石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、熱硬化性樹脂と、充填材の他、柄材、離型剤、硬化剤等の添加物を含有してなる成形用樹脂組成物を加熱硬化することにより所謂、人造大理石が製造されており、これらの人造大理石の成形品は、洗面カウンタ、キッチンカウンタ、浴槽、洗面ボール、トイレカウンタ等の所謂”水廻り商品分野”においても広範に使用されている。
【0003】
その一方で、かかる使用分野においては、当該使用分野に固有の汚れの問題、すなわち、汚れやすい一方で、その汚れが取れ難く、掃除の負担が大きいという問題が解決できていない。具体的には、洗面所、キッチン、浴室、トイレ等において、食品、油、化粧品等による汚れ、さらには、洗剤による汚れ等が例示される。かかる汚れの除去のために、研磨剤の入った洗浄剤や、強酸性、強アルカリ性、強酸化性の薬剤入りの洗浄剤が使用されることがあるが、このとき、貴重な部品、部材、設備の表面が傷ついたり、変色したり、あるいは、洗浄剤中の薬剤成分の揮散のため、健康被害の不安が生じるおそれがあった。
【0004】
これらの問題を解決する方策の一つとして、人造大理石自体に防汚機能を付与する、或いは、人造大理石自体に防汚成分を配合する等の方向性が考えられ、既に、本願出願人においても、例えば、特開2001−234078号公報等に開示するように、成形用樹脂組成物にシリコーンパウダーを配合する等の試みを検討している。しかし、これらによっても、上記問題を完全に解消するには至っていない。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−234078号公報 (第2頁 [特許請求の範囲]、第2頁 段落[0007]〜第2頁 段落[0009])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる事由に鑑み、なされたもので、本発明の目的は、防汚機能を具備した人造大理石を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る人造大理石の防汚方法の発明にあっては、熱硬化性樹脂と、充填材とを含有してなる成形用樹脂組成物を硬化せしめることによって製造する人造大理石の防汚方法において、前記充填材中にモナザイトを配合してなることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に係る人造大理石の発明にあっては、請求項1記載の人造大理石において、前記熱硬化性樹脂100質量部に対して、前記モナザイトを0.1〜50質量部配合してなることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に係る人造大理石の発明にあっては、請求項1または請求項2記載の人造大理石において、前記モナザイトの平均粒径が、0.5〜50μmであることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に係る人造大理石の発明にあっては、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の人造大理石において、前記熱硬化性樹脂100質量部に対して、前記充填材を50〜300質量部配合してなることを特徴とするものである。
【0011】
請求項5に係る人造大理石の発明にあっては、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の人造大理石において、前記熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内、少なくとも1種類を含んでなることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を実施例を交えて説明する。すなわち、本発明の人造大理石の防汚方法は、熱硬化性樹脂と、充填材とを含有してなる成形用樹脂組成物を硬化せしめることによって製造する人造大理石の防汚方法において、充填材中にモナザイトを配合してなるものである。
【0013】
モナザイトは、セリウム(Ce)、ランタン(La)、イットリウム(Y)、トリウム(Th)、ネオジム(Nd)等の希土類元素を含有するリン酸塩鉱物であり、極微量の放射線を放出する放射性希土類元素を含むものである。これらの放射性希土類が、自然崩壊して他の放射性物質に変化していく各段階で極微量の放射線エネルギーが放出され、そのエネルギーによってマイナスイオンが生成されるため、マイナスイオン材として用いることができるものである。
【0014】
本発明の人造大理石においては、熱硬化性樹脂100質量部に対して、モナザイトを0.1〜50質量部配合してなるものである。すなわち、モナザイトの配合量をが0.1質量部以下の場合では、充分な防汚効果が確保できず、モナザイトの配合量をが50質量部以上の場合では、経済的に不利だからである。したがって、熱硬化性樹脂100質量部に対して、モナザイトを0.1〜50質量部配合することにより、必要且つ充分な防汚効果が確保し得ることとなる。
【0015】
また、本発明の人造大理石で使用するモナザイトとしては、0.5〜50μmの平均粒径を有するものが好適である。すなわち、この平均粒径0.5μm以下では、成形工程での成形用樹脂組成物の粘度が上昇し、充分な流動性が確保し難い一方、平均粒径50μm以上では、硬化成形後の機械的強度の確保が困難となる傾向があるからである。この結果、本発明の人造大理石で使用するモナザイトとして、0.5〜50μmの平均粒径を有するものを使用することにより、成形工程での成形用樹脂組成物の充分な流動性の確保と硬化成形後の機械的強度の確保の両立が可能になることとなる。
【0016】
さらに、本発明の人造大理石においては、熱硬化性樹脂100質量部に対して、充填材(モナザイトを含む)を50〜300質量部配合してなる構成を有するものである。すなわち、充填材の配合が50質量部以下の場合には、硬化成形後の耐衝撃強度には優れるが、耐熱性の確保が不充分となり易い傾向がある一方、充填材の配合が300質量部以上の場合には、硬化成形後の耐熱性には優れるが、硬化成形後の耐衝撃強度の確保が不充分となり易い傾向があるからである。
【0017】
したがって、本発明の人造大理石の発明においては、熱硬化性樹脂100質量部に対して、充填材を50〜300質量部配合することにより、硬化成形後の耐衝撃強度の確保と耐熱性の確保の両立が可能になることとなる。
【0018】
また、本発明の人造大理石に使用される成形用樹脂組成物中の熱硬化性樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内、少なくとも1種類を含んで調製することができ、これらは1種類を単独で用いる他に、2種類以上を混合して用いることもできる。
【0019】
ここで、不飽和ポリエステル樹脂としては、無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及び無水フタル酸のような飽和二塩基酸と、グリコール類とを縮合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル結合を有するものを用いるものである。これらの樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合されているのが通例である。
【0020】
一方、ビニルエステル樹脂としては、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニルエステル樹脂を用いることができ、あるいはこれら両者を混合して用いることができる。また、このビスフェノール型ビニルエステル樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応物であり、ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールAD型、ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各種のものを用いることができる。さらに、ノボラック型ビニルエステル樹脂は、ノボラック型エポキシ樹脂と酸との付加反応物であり、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂とノボラック型ビニルエステル樹脂はいずれも両末端のみに反応性不飽和基を有するものである。そして通常、ビニルエステル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合されているが、その形態は特に限定されるものではない。
【0021】
また、熱硬化型アクリル樹脂としては、メチルメタアクリレートモノマーあるいは、多官能のアクリルモノマー、あるいはプレポリマー、あるいはポリマーの、それぞれ2種類以上混合のアクリルシロップ樹脂と称するものを用いるが、その形態は特に限定されるものではない。
【0022】
これらの不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂のうち2種類以上を混合して使用する場合は、各樹脂のそれぞれの特性及び充填剤との相互作用等により、目的とする製品品質に適合する配合比率に設定されるものであり、その配合比率は特に限定されるものではない。
【0023】
このように、本発明の人造大理石では、多様な熱硬化性樹脂を使用できるので、人造大理石の材料構成の広範なバリエーションが可能となることとなる。
【0024】
本発明の本発明の人造大理石に使用可能な充填剤としてはシリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ガラスパウダー、クレー等が例示できる。充填剤は粒径が小さい程、人造大理石の耐衝撃強度を向上することができるものであり、平均粒径が50μm以下のものを用いるのが好ましい。しかし粒径が極端に小さすぎると、充填剤の分散性が低下して充填剤の凝集が起きるおそれがあるので、充填剤の平均粒径の下限は3μmとするのが好ましい。
【0025】
また、充填剤の表面にあらかじめシランカップリング剤で処理したものを用いると、充填剤と熱硬化性樹脂との密着性を向上することができ、人造大理石の耐衝撃性を更に向上することができるものである。
【0026】
さらに本発明の人造大理石の成形用樹脂組成物には硬化剤が配合される。硬化剤としては、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサエートや、t−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノエート等を用いることができる。これらの硬化剤の配合割合は、例えば熱硬化性樹脂がビニルエステル樹脂の場合、樹脂と架橋剤の総量100質量部に対して0.5〜5質量部の範囲が好ましい。すなわち、硬化剤の配合量が、0.5質量部未満では、効果反応が完結せず、未反応物が、残留し易く、また、5質量部を越えると成形用樹脂組成物のポットライフが短くなり、成形の途中でゲル化が起こり、結果的に、成形性の低下につながり易いからである。
【0027】
また、本発明の人造大理石の成形用樹脂組成物には、上記の各配合物の他に、紫外線吸収剤、減粘剤、離型剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもできるし、より高級感を付与するために柄材を添加することもできる。
【0028】
本発明の人造大理石の成形用樹脂組成物は、上記各配合物を所定の割合で配合し、攪拌機等により混合攪拌して配合調製し、さらにこの樹脂組成物を20〜50Torr程度の減圧下で真空脱泡の処理した後、注型用金型に注入する。注入完了後、金型を加熱して、成形用樹脂組成物を硬化せしめ、所望の人造大理石の成形品を得るというものである。
【0029】
このようにして得た本発明の人造大理石の成形品は、熱硬化性樹脂と、充填材とを含有してなる成形用樹脂組成物を硬化せしめることによって製造する人造大理石の前記充填材中にモナザイトを配合してなる人造大理石であり、充填材中にモナザイトを配合することにより、汚れが固着し難く、除去し易くなるというものである。この結果、本発明の人造大理石の成形品によれば、従来の人造大理石の成形品の所謂”水廻り商品分野”での汚れが取れ難く、掃除の負担が大きい等の問題を相当程度解消し得ることとなる。
【0030】
したがって、本発明の人造大理石の成形品は、洗面カウンタ、キッチンカウンタ、浴槽、洗面ボール、トイレカウンタ、床材や家具の表面材等への用途に好適なものであるといえる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。なお、以下の各実施例では、モナザイト以外の充填材を「主充填材」というものとする。
【0032】
(実施例1)
熱硬化性樹脂としてビニルエステル樹脂(武田薬品(株)製 プロミネートP−311)を用い、モナザイト((株)三優 製「デオライム AF−1[平均粒径:1mμ]」)をビニルエステル樹脂100質量部に対して、5質量部添加した。これに、主充填材として水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製「H−320[平均粒径:10mμ]」)をビニルエステル樹脂100質量部に対して、150質量部添加し、また硬化剤(日本油脂(株)製「パーキュアWO」)を2.0質量部添加して、2.7kPa(20Torr)の減圧下で60分間真空脱泡処理しながら、攪拌機で混合することによって、成形用樹脂組成物を調製した。これを平板の形状で10mmの厚みに設定された注型金型内に注入して金型を100℃で50分間加熱することによって樹脂組成物を硬化させ、人造大理石成形品を得た。
【0033】
(実施例2)
熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂(武田薬品(株)製「ポリマール5450」)を用い、モナザイト((株)三優 製「デオライム AF−3[平均粒径:3mμ]」)を不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して、10質量部添加した。これに、主充填材として水酸化アルミニウム(日本軽金属(株)製「BW−103[平均粒径:8mμ]」)を不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して、135質量部添加し、また硬化剤(日本油脂(株)製「パーキュアWO」)を2.5質量部添加して、2.7kPa(20Torr)の減圧下で60分間真空脱泡処理しながら、攪拌機で混合することによって、成形用樹脂組成物を調製した。これを平板の形状で10mmの厚みに設定された注型金型内に注入して金型を95℃で50分間加熱することによって樹脂組成物を硬化させ、人造大理石成形品を得た。
【0034】
(実施例3)
熱硬化性樹脂としてアクリルシロップ樹脂(日本フェロー(株)製 AC−02)を用い、モナザイト((株)三優 製「デオライム BF−3[平均粒径:3mμ]」)をアクリルシロップ樹脂100質量部に対して、7質量部添加した。これに、主充填材としてシリカ(龍森(株)製「CRYSTALITE M−3K[平均粒径:20mμ]」)をアクリルシロップ樹脂100質量部に対して、115質量部添加し、また硬化剤(化成アクゾ(株)製「パーカドックス16」)を2.0質量部添加して、2.7kPa(20Torr)の減圧下で20分間真空脱泡処理しながら、攪拌機で混合することによって、成形用樹脂組成物を調製した。これを平板の形状で10mmの厚みに設定された注型金型内に注入して金型を90℃で90分間加熱することによって樹脂組成物を硬化させ、人造大理石成形品を得た。
【0035】
(実施例4)
熱硬化性樹脂としてビニルエステル樹脂(昭和高分子(株)製「リポキシR−804」)と、不飽和ポリエステル樹脂(武田薬品(株)製「ポリマール5250」)とを85/15の混合比で混合したものを用い、モナザイト((株)三優製「デオライム BF−1[平均粒径:1mμ]」)を上記混合樹脂100質量部に対して、12質量部添加した。これに、主充填材として水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製「H−320 [平均粒径:10mμ]」)とガラスパウダー(日本フリット(株)製「GF−2−30A [平均粒径:30mμ]」)とを90/10の混合比で混合したものを用い、この主充填材である混合充填材を上記混合樹脂100質量部に対して、150質量部添加し、また硬化剤(日本油脂(株)製「パーキュアWO」)を3.0質量部添加して、2.7kPa(20Torr)の減圧下で60分間真空脱泡処理しながら、攪拌機で混合することによって、成形用樹脂組成物を調製した。これを平板の形状で10mmの厚みに設定された注型金型内に注入して金型を90℃で100分間加熱することによって樹脂組成物を硬化させ、人造大理石成形品を得た。
【0036】
(実施例5)
熱硬化性樹脂としてビニルエステル樹脂(昭和高分子(株)製「リポキシR−804」)と、アクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製 XE924−1)とを95/5の混合比で混合したものを用い、モナザイト((株)三優 製「デオライム TF−1[平均粒径:1mμ]」)を上記混合樹脂100質量部に対して、10質量部添加した。これに、主充填材として水酸化アルミニウム(住友化学(株)製「CW−316[平均粒径:15mμ]」)とガラスパウダー(日本フリット(株)製「GF−2−30A [平均粒径:30mμ]」)とを95/5の混合比で混合したものを用い、この主充填材である混合充填材を上記混合樹脂100質量部に対して、145質量部添加し、また硬化剤(日本油脂(株)製「パーキュアHO」)を3.0質量部添加して、2.7kPa(20Torr)の減圧下で30分間真空脱泡処理しながら、攪拌機で混合することによって、成形用樹脂組成物を調製した。これを平板の形状で10mmの厚みに設定された注型金型内に注入して金型を95℃で110分間加熱することによって樹脂組成物を硬化させ、人造大理石成形品を得た。
【0037】
(比較例1〜5)
実施例1〜5の各成形用樹脂組成物において、モナザイトの添加配合分を同質量部の主充填材で置換した成形用樹脂組成物を調製し、対応する各実施例と同条件で、人造大理石成形品を得た。
【0038】
(実施例6)
実施例1〜5及び比較例1〜5の各人造大理石成形品について、汚染物質としてカレーと青色インクをその表面に塗布した後、1日放置した。これらのものを水道水で水洗いして、その汚染物質の残り具合を目視で次の5段階による点数付けして防汚性能評価を行なった。結果を表1に示す。尚、実施例1〜5のものはそれぞれ透明感が良好であり、比較例1〜5についても各実施例と同程度のものであった。
【0039】
(目視評価基準)
5=汚染物質が完全にとれている
4=汚染物質が僅かに残っている
3=汚染物質が残っていてやや目立つ
2=汚染物質が残っていて目立つ
1=汚染物質が殆どとれない
【0040】
【表1】
Figure 0004363047
表1にみられるように、モナザイトを添加した各実施例のものは、モナザイトを添加しない各比較例のものよりも、水洗い性が高く、防汚性能が優れるものであった。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る人造大理石の防汚方法の発明にあっては、熱硬化性樹脂と、充填材とを含有してなる成形用樹脂組成物を硬化せしめることによって製造する人造大理石の防汚方法において、前記充填材中にモナザイトを配合してなることを特徴とするので、汚れが固着し難く、除去し易いという優れた効果を奏する。
【0042】
請求項2に係る人造大理石の発明にあっては、請求項1記載の人造大理石において、前記熱硬化性樹脂100質量部に対して、前記モナザイトを0.1〜50質量部配合してなることを特徴とするので、請求項1記載の発明の効果に加えて、充分な防汚効果が確保できるという優れた効果を奏する。
【0043】
請求項3に係る人造大理石の発明にあっては、請求項1または請求項2記載の人造大理石において、前記モナザイトの平均粒径が、0.5〜50μmであることを特徴とするので、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加えて、成形工程での成形用樹脂組成物の充分な流動性の確保と硬化成形後の機械的強度の確保の両立が可能となるという優れた効果を奏する。
【0044】
請求項4に係る人造大理石の発明にあっては、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の人造大理石において、前記熱硬化性樹脂100質量部に対して、前記充填材を50〜300質量部配合してなることを特徴とするので、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、硬化成形後の耐衝撃強度の確保と耐熱性の確保の両立が可能となるという優れた効果を奏する。
【0045】
請求項5に係る人造大理石の発明にあっては、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の人造大理石において、前記熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内、少なくとも1種類を含んでなることを特徴とするので、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、材料構成の広範なバリエーションが可能となるという優れた効果を奏する。

Claims (5)

  1. 熱硬化性樹脂と、充填材とを含有してなる成形用樹脂組成物を硬化せしめることによって製造する人造大理石の防汚方法において、前記充填材中にモナザイトを配合してなることを特徴とする人造大理石の防汚方法
  2. 前記熱硬化性樹脂100質量部に対して、前記モナザイトを0.1〜50質量部配合してなることを特徴とする請求項1記載の人造大理石の防汚方法
  3. 前記モナザイトの平均粒径が、0.5〜50μmであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の人造大理石の防汚方法
  4. 前記熱硬化性樹脂100質量部に対して、前記充填材を50〜300質量部配合してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の人造大理石の防汚方法
  5. 前記熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内、少なくとも1種類を含んでなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の人造大理石の防汚方法
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