JPH10279780A - 樹脂成形物及びその製造方法 - Google Patents

樹脂成形物及びその製造方法

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JPH10279780A
JPH10279780A JP2317198A JP2317198A JPH10279780A JP H10279780 A JPH10279780 A JP H10279780A JP 2317198 A JP2317198 A JP 2317198A JP 2317198 A JP2317198 A JP 2317198A JP H10279780 A JPH10279780 A JP H10279780A
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JP
Japan
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resin molded
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product according
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JP2317198A
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Toshimitsu Ogami
俊光 大上
Yukio Naito
雪雄 内藤
Ron Kojima
論 小島
Masayuki Shigaraki
正幸 信楽
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工大理石等の陶器代替品として用いる樹脂
成形品の曲げ強度及び熱衝撃性を高める。 【解決手段】 エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤を主体と
する基材にシリカ等の充填材を添加した材料を、加熱硬
化せしめることで樹脂成形物を得るにあたり、充填材の
粒径と成形物の曲げ強度とは密接な関係を有している。
そこで、充填材の平均粒径を20μm以下にして曲げ強
度及び熱衝撃性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば洗面器、便
器、タンク等の衛生陶器、カウンター、浴槽等に陶器代
替材料として用いられる樹脂成形品とその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に洗面器や便器等の衛生陶器には、
陶石、長石、粘度を主原料とした焼成品が用いられてい
るが、カウンターや浴槽には意匠的に優れた人工大理石
が用いられている。
【0003】人工大理石は、エポキシ樹脂、酸無水物硬
化剤、硬化促進剤等をを主体とする基材に、充填物とし
てシリカを添加して調製した材料を、型内で加熱重合
(硬化)せしめることで得られる。しかしながら、加熱
硬化に時間がかかる等の生産性や、加熱時の収縮率が大
きい等の問題があった。
【0004】そこで、特開平2−6359号公報、特開
平3−347544号公報及び特開平5−238799
号公報に示される技術が提案されている。特開平2−6
359号公報には、エポキシ樹脂、酸無水物硬化剤、硬
化促進剤及び充填物等からなる材料を、注型成形して全
光線透過率が25%以上になる人工大理石が示されてい
る。ここで、エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA
グリシジルエーテル、芳香族グリシジルエーテルまたは
エステル、脂肪族グリシジルエーテルまたはエステル、
脱環式グリシジルエーテルまたはエステルが挙げられ、
酸無水物硬化剤としては、無水フタル酸、メチルテトラ
ヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水マ
レイン酸が挙げられ、硬化促進剤としては、ベンジルジ
メチルアミン、トリエタノールアミンボレート、2−エ
チル−4メチルイミダゾール、DBU(二環式アミジン
化合物)、オクチル酸スズ、第4級ホスホニウム塩が挙
げられ、充填物としては、シリカが挙げられている。
【0005】一方、特開平3−347544号公報にあ
っては、型内で50〜60℃で数時間かけて予備加熱し
てある程度重合せしめ、この後、高温加熱する必要があ
り、生産性に問題があるので、成形前の材料の粘性を増
加させることで、型内での処理を簡略化しようというも
のであり、また特開平5−238799号公報に示され
る技術は、エポキシ樹脂、酸無水物硬化剤、硬化促進剤
及び充填物の割合を特定の範囲にすることで、生産性を
向上させるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如くして得られる成形品にあっては、曲げ強度が不足す
るため、所定の強度を得るには厚さを厚くしなければな
らず、結果として、重量の増加、コストアップを招く。
また、従来の樹脂成形品にあっては、熱水と冷水とを交
互に使用した場合の熱衝撃に対する耐性に問題があり、
また、耐候性が十分でなく長期間太陽光に晒すと変色し
やすい。更に、上述した従来の成形法にあっては、注型
成形前の材料の粘性を増大させるので、型内での保持時
間を短くすることはできても、隅々まで材料が行き渡ら
ないおそれがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、充填材と
して添加するシリカ、水酸化アルミニウムまたはガラス
フリットの粒径と成形物の曲げ強度とが密接な関係を有
することを知見し、この知見に基づいて本発明を成した
ものである。即ち、本発明に係る樹脂成形物は、エポキ
シ樹脂と酸無水物硬化剤を主体とする基材に前記充填材
を添加した材料を加熱硬化せしめることで得られる樹脂
成形物であって、前記エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤を
主体とする基材の材料全体に対する割合は20重量%以
上60重量%以下であり、また前記充填材の平均粒径は
20μm以下であるようにした。
【0008】ここで、基材の材料全体に対する割合を2
0重量%以上60重量%以下とするのは、20重量%未
満とすると、成形品の表面全面を樹脂で覆うことができ
なくなり平滑性が損われ、60重量%を超えると、充填
材、特にシリカの特徴である硬さと陶器の質感が失われ
ることによる。
【0009】また、充填材の平均粒径は20μm以下に
する。樹脂成形品(人工大理石)を洗面器等に陶器代替
品として用いる場合には、機械的な曲げ強度や熱水と冷
水の繰り返し使用に対する耐久性が要求される。充填材
の平均粒径が大きくなると、曲げ強度が低下し、耐熱衝
撃性も低下する。そこで、充填材の平均粒径は20μm
以下とすべきであり、曲げ強度を100MPa以上にす
るには、充填材の平均粒径は10μm以下にする。
【0010】また、充填材として用いるガラスフリット
としては、ガラス瓶、窓ガラス、ショーケース等のガラ
ス廃材を粉砕したものを用いることができる。色付きガ
ラスの廃材であってもよく、この場合には選別して同色
のものを集め、成形物の色に合せて使用する。このよう
にすることで、石目調、天然石調等の柄模様にすること
ができ、しかも近年社会的に重要視されているリサイク
ルに寄与し得るとともにコストの低減を達成できる。ま
た、使用するガラスフリットの屈折率は、例えば1.5
4〜1.56のものを用いることで陶器的な質感を出す
ことができる。
【0011】また、充填材として用いるシリカには屈折
率が1.54〜1.56の結晶性シリカと、屈折率が
1.45〜1.48の溶融シリカがあるが、陶器の質感
を出すには成形品のガラス調の深み感を調整できる結晶
性シリカが好ましい。
【0012】特に、樹脂成形品に模様材を配合する場合
には、屈折率が1.54〜1.56で平均粒径が20μ
m以下の結晶性シリカを用いる。即ち、平均粒径が20
μm以下の結晶性シリカを用いることで、高強度の成形
物が得られるので、模様材を配合しても十分な強度を維
持することができ、また、屈折率を1.54〜1.56
とすることで、成形品を透明乃至半透明にすることがで
き、石目調、天然石調等の柄模様をつくることができ
る。模様材としては、例えば、着色セルロース、着色ア
ルミナ、着色シリカ、着色ガラス、着色樹脂、着色マイ
カ、着色寒水石、金属或いは有機無機複合材料等が挙げ
られる。
【0013】また、強度を向上せしめるには、シリカ等
の充填材表面に対しエポキシランやアミノシランなどの
シランカップリング処理を行なって、エポキシ樹脂と充
填材との結合強化を図るようにしてもよい。
【0014】純白の陶磁器調から半透明のガラス調ま
で、要求される質感を得るには、10重量%以下の割合
で酸化チタンを基材に添加すればよい。尚、10重量%
の酸化チタンを添加してもそれ以上白くなることはな
い。
【0015】前記エポキシ樹脂としては、シリカの分散
性と成形品の物性からビスフェノールAグリシジルエー
テルが好ましく、特に耐候性を考慮した場合には、水添
ビスフェノールAグリシジルエーテルが好ましい。尚、
コンパウンド(材料)の流動性を考慮した場合には、ビ
スフェノールAグリシジルエーテルの粘性は、25℃で
150ポイズ以下とすることが好ましく、そのためには
反応性希釈剤を添加するようにしてもよい。
【0016】前記酸無水物硬化剤としては、無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無
水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメ
リット酸、無水メチルハイミック酸、無水マレイン酸が
考えられるが、陶器に匹敵する長期の耐候性を得るに
は、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無
水フタル酸が好ましい。メチルヘキサヒドロ無水フタル
酸は常温で液体で、ヘキサヒドロ無水フタル酸は常温で
固体のため、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸の方がエ
ポキシ樹脂に分散しやすい。両者を併用することも可能
である。また若干耐候性は劣るが、強度に優れるのはメ
チルテトラヒドロ無水フタル酸であり、これとメチルヘ
キサヒドロ無水フタル酸とを併用するのが好ましい。更
に、ビスフェノールAグリシジルエーテルとメチルヘキ
サヒドロ無水フタル酸の組合わせで十分耐候性はある
が、更に耐候性を向上させたい場合には、紫外線吸収剤
を添加することが可能である。
【0017】また、硬化促進剤としては、ベンジルジメ
チルアミン、トリエタノールアミンボレート、2−エチ
ル−4メチルイミダゾール、DBU(二環式アミジン化
合物)、オクチル酸スズ、第4級ホスホニウム塩等を用
いることが可能である。特に樹脂成形品の着色と耐候性
及び強度を向上せしめるには、第4級ホスホニウム塩ま
たはDBU(二環式アミジン化合物)の有機酸塩若しく
はこれらの混合物が好ましい。
【0018】一方、本発明に係る樹脂成形物の製造方法
は、エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤を主体とする基材
に、平均粒径が20μm以下の充填材を添加した材料に
対し、40℃以上100℃以下の範囲で予熱することで
該材料の粘性を例えば5ポイズ以下まで低下せしめ、次
いで、粘性が高くなる前に離型剤を塗布した型内に注入
して100℃以上150℃以下の範囲で加熱硬化せし
め、次いで脱型後に100℃以上150℃以下の範囲で
アフターキュアリングを施すようにした。このように、
予熱で材料の粘度を下げて注型成形することで、型内で
の硬化時間を短縮することができる。
【0019】上記の注型成形にあっては、型を傾斜させ
た状態で、材料を注入して加熱硬化せしめることが好ま
しい。即ち、型を水平にした状態で材料を充填すると、
型内の空気抜けが悪く、上型内面に細かい気泡が付着
し、これが成形物中に残って成形物の強度低下を招く。
また、型を水平にした状態で材料を充填すると、材料中
の充填材が肉厚方向の下部に沈降し、成形物の反りの原
因になる。したがって、前記したように型を傾斜させる
ことが好ましい。
【0020】また、本発明に係る樹脂成形物の製造方法
は、エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤を主体とする基材
に、平均粒径が20μm以下の充填材を添加した材料に
対し、40℃以上100℃以下の範囲で所定時間予熱し
た後に、プレキュアリングを施して材料を半硬化せし
め、次いでこの半硬化した材料を離型剤を塗布した型内
にセットして110℃以上150℃以下の範囲でプレス
成形し、次いで離型後に100℃以上150℃以下の範
囲でアフターキュアリングを施すようにした。このよう
に、プレキュアリングによって半硬化せしめることで、
プレス成形の型内での硬化時間を短縮することができ
る。
【0021】尚、成形性を向上するための離型剤として
は、シリコーン系、ワックス系、フッ素系がを用いるこ
とができるが、成形品の耐汚染性の観点からシリコーン
系が好ましい。また、離型剤を型内面に塗布せずに材料
中に予め添加するようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は注型成形の工
程図、図2はプレス成形の工程図である。注型成形にあ
っては、50℃の予熱工程で攪拌し真空脱泡を行う。こ
の予熱工程で粘度を低下させ、この状態で型内に注入
し、120℃で30〜60分キュアリングした後に脱型
し、この後135℃で3時間アフターキュアリングを行
う。一方、プレス成形では、プレス成形の前にプレキュ
アリング工程を設け、このプレキュアリング工程で70
℃で2.5〜3時間加熱することで、材料を半硬化状態
とし、この半硬化状態の材料を型内にセットし120℃
で9〜15分プレス成形し、更に脱型した後、135℃
で3時間アフターキュアリングを行う。
【0023】尚、前記注型成形及びプレス成形の温度、
時間等は一例を示したもので、本発明に係る方法は、上
記の条件に限定されるものではない。
【0024】図3(a)〜(d)は本発明に係る樹脂成
形物の一例の断面図、図4及び図5は樹脂成形物の形状
に合せた成形法の一例を示す図であり、樹脂成形物とし
ては図3(a)に示すように、キッチンカウンターや洗
面器カウンターとして用いる平板状のもの、同図(b)
に示すように、一端に起立部を有する断面L型のもの、
同図(c)に示すように、両端に起立部を有する断面Z
型のもの、同図(d)に示すように、中間部にリブを有
するもの等各種形状が考えられる。
【0025】そして、例えば図3(a)に示したような
平板状の成形物を注型成形する場合には、図4に示すよ
うに、ベース1に対し架台2をヒンジ3を介して回動可
能に取付け、この架台2の上に下型4と上型5を支持
し、成形時には架台2、下型4及び上型5を一体的に傾
斜させて行う。尚、型の傾斜角度αとしては25°〜9
0°が適当である。このような成形法を採用すると、気
泡がキャビティ内に残ることなく、また比重の大きな充
填材が肉厚方向の下部に残ることも防止できる。そし
て、成形物内に気泡が残らないので強度が向上し、また
充填材が肉厚方向の下部に残らないので、肉厚方向に大
きな収縮率差が発生しないので反りの少ない製品が得ら
れる。
【0026】図5は、図3(b)〜(d)に示したよう
な一部に起立部を有する成形品を注型成形する場合であ
り、この場合には、型を90°傾斜させると起立部の部
分が水平になってしまうので、傾斜角度を25°〜65
°とするのが好ましい。
【0027】以下の(表)は本発明の具体的な実施例と
比較例についての実験結果を示すものである。各実施例
と比較例の特性測定についての条件は以下の通りであ
る。 (1)曲げ強度試験:JIS K6911(3点曲げ試験)、スハ゜ン L=80
mm,荷重速度2.5mm/min (2)冷水熱水繰り返し熱衝撃:15℃,85℃の水を2分間
づつ繰り返し洗面器に貯め、材料表面にクラックが発生
する回数を確認する。 (3)耐汚染性:JIS K6902及びJIS A4401に記載されてい
る汚染物質で所定時間汚染した後、汚染状態を確認す
る。◎は汚染の度合い少ない。○は多少汚染が確認され
た。 ×は非常に汚れた。 (4)耐候性:サンシャインウェザーメータにて120時
間処理した後、色値の変化(ΔE) を測定する。 (5)鉛筆硬度:JIS K5400による。また、充填材の粒径の
測定は、マイクロトラック(日機装(株)製)を用いた
レーザ回析粒度分布測定法により、累積パーセント50
%値を平均粒度とした。
【0028】
【表】
【0029】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明によれば、人
工大理石等の陶器代替品として用いる樹脂成形品の材料
として添加する充填材として、平均粒径が20μm以下
のものを用いるようにしたので、曲げ強度及び衝撃強度
が大きく、熱水と冷水の繰り返しによる熱衝撃性にも優
れた樹脂成形品が得られる。したがって、洗面器等の厚
みを例えば8mm以下にすることができる。
【0030】また、樹脂成形品の厚みを薄くできるとい
うことは、成形時に型から材料への伝熱効果を高めるこ
とができることであり、結果として成形サイクルを短縮
することができ、成形歪も小さく抑えることができる。
【0031】更に、本発明に係る製造方法にあっては、
注型成形では予熱によって材料の粘度を低下させ、プレ
ス成形にあってはプレキュアリングによって材料を半硬
化せしめた後、型内で成形するようにしたので、いずれ
も型内での成形時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】注型成形の工程図
【図2】プレス成形の工程図
【図3】(a)〜(d)は本発明に係る樹脂成形物の一
例の断面図
【図4】板状成形物の成形型を示す図
【図5】Z型成形物の成形型を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 9/06 C08K 9/06 //(C04B 26/14 14:04 14:22 14:36) 111:54 (72)発明者 小島 論 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 信楽 正幸 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤を主体と
    する基材に充填材を添加した材料を加熱硬化せしめるこ
    とで得られる樹脂成形物において、前記充填材はシリ
    カ、水酸化アルミニウム及びガラスフリットのうちの少
    なくとも1種であり、前記エポキシ樹脂と酸無水物硬化
    剤を主体とする基材の材料全体に対する割合は20重量
    %以上60重量%以下であり、また前記充填材の平均粒
    径は20μm以下であることを特徴とする樹脂成形物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の樹脂成形物において、
    前記エポキシ樹脂は水添ビスフェノールAグリシジルエ
    ーテルであることを特徴とする樹脂成形物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の樹脂成形物において、
    前記基材には硬化促進剤として、第4級ホスホニウム塩
    またはDBU(二環式アミジン化合物)の有機酸塩若し
    くはこれらの混合物が添加されることを特徴とする樹脂
    成形物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の樹脂成形物において、
    前記基材には基材を100として10重量%以下の酸化
    チタンを含ませたことを特徴とする樹脂成形物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4に記載の樹脂成形
    物において、前記充填材としてのガラスフリットは、ガ
    ラス廃材を粉砕したものであることを特徴とする樹脂成
    形物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5に記載の樹脂成形
    物において、前記充填材としてのガラスフリットは、屈
    折率1.54〜1.56のガラス若しくはガラス廃材を
    粉砕したものであることを特徴とする樹脂成形物。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4に記載の樹脂成形
    物において、前記充填材としてのシリカは屈折率1.5
    4〜1.56の結晶性シリカであることを特徴とする樹
    脂成形物。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項4に記載の樹脂成形
    物において、前記充填材としてのシリカの表面はシラン
    カップリング剤処理がなされていることを特徴とする樹
    脂成形物。
  9. 【請求項9】 エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤を主体と
    する基材に、平均粒径が20μm以下の充填材を添加し
    た材料に対し、40℃以上100℃以下の範囲で予熱す
    ることで該材料の粘性を一旦低下せしめ、次いで、粘性
    が高くなる前に離型剤を塗布した型内に注入して100
    ℃以上150℃以下の範囲で加熱硬化せしめ、次いで脱
    型後に100℃以上150℃以下の範囲でアフターキュ
    アリングを施すようにしたことを特徴とする樹脂成形物
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の樹脂成形物の製造方
    法において、型を傾斜させた状態で、材料を注入して加
    熱硬化せしめるようにしたことを特徴とする樹脂成形物
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤を主体
    とする基材に、平均粒径が20μm以下の充填材を添加
    した材料に対し、40℃以上100℃以下の範囲で所定
    時間予熱した後、プレキュアリングすることで材料を半
    硬化状態とし、次いでこの半硬化した材料を離型剤を塗
    布した型内にセットして110℃以上150℃以下の範
    囲でプレス成形し、次いで離型後に100℃以上150
    ℃以下の範囲でアフターキュアリングを施すようにした
    ことを特徴とする樹脂成形物の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至請求項11に記載の樹脂
    成形物の製造方法において、前記型内に塗布する離型剤
    はシリコーン系離型剤であることを特徴とする樹脂成形
    物の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至請求項11に記載の樹脂
    成形物の製造方法において、前記材料中には、硬化促進
    剤または/及び酸化チタンが添加されていることを特徴
    とする樹脂成形物の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007169539A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Showa Denko Kk 人造大理石用エポキシ樹脂組成物およびその製造方法
JP2008207403A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Matsushita Electric Works Ltd 熱硬化性樹脂成形体の製造方法
JP2012111088A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Panasonic Corp 注型成形品の製造方法

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