JP2002104857A - 人造大理石の製造方法 - Google Patents

人造大理石の製造方法

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JP2002104857A JP2000293051A JP2000293051A JP2002104857A JP 2002104857 A JP2002104857 A JP 2002104857A JP 2000293051 A JP2000293051 A JP 2000293051A JP 2000293051 A JP2000293051 A JP 2000293051A JP 2002104857 A JP2002104857 A JP 2002104857A
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清美 田川
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Yoshiaki Tawara
慶昭 田原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性能や耐煮沸性能を低下させることなく
シリカを多量に配合して、耐傷付き性の高い人造大理石
を得ることができる人造大理石の製造方法を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤などの添
加剤を配合して樹脂組成物を調製し、この樹脂組成物を
成形硬化させることによって人造大理石を製造する。こ
の際に、充填剤としてNa+イオン濃度が2ppm以下
の溶融シリカを用いて樹脂組成物を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具の部材や建材
などとして用いられる人造大理石の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】人造大理石は従来から、熱硬化性樹脂に
充填剤、補強剤、内部離型剤、硬化剤などを配合して調
製した樹脂組成物を、所望の形状を有する注型用金型に
注入し、加熱等して硬化させることによって製造されて
いる。このような人造大理石を製造するための原料とな
る樹脂組成物の熱硬化性樹脂としては、ポリエステル
系、アクリル系、ビニルエステル系のものが使用されて
いる。
【0003】そしてこのように製造された人造大理石
は、洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面
ボールなどに商品化されて広く利用されている。
【0004】ここで、人造大理石を洗面ボールや浴槽な
どに利用する場合には、高級感や透明感、光沢感を造出
するために、人造大理石製造用の樹脂組成物の熱硬化性
樹脂として、アクリルシロップ樹脂を用いることが多
い。またこのような人造大理石は性能として耐傷付き性
が高く要求されるために、成形品硬度を高めて傷が付き
難くすることが必要となる。このために樹脂組成物に配
合する充填剤としてシリカを用いて、成形品硬度を高め
ることが行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように熱硬化性
樹脂としてアクリルシロップ樹脂を用いると共に充填剤
としてシリカを用いて調製した樹脂組成物を成形して得
られる人造大理石にあって、シリカの配合量を増加する
と硬度が高くなって耐傷付き性も向上するが、このよう
にシリカの配合量が増加すると、洗面ボールや浴槽の基
本性能である耐水性能や耐煮沸性能が低下する傾向が生
じるという問題があった。また、通常用いられるシリカ
は、結晶シリカとよばれる天然の石英を微粉砕したもの
であって、石英の産地による色調のばらつきが大きく、
成形して得られた人造大理石の色調が安定し難いという
問題もあった。
【0006】これらのことから、シリカの配合量には限
界があり、シリカの配合によって人造大理石の耐傷付き
性を向上させるには限界があるものであった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、耐水性能や耐煮沸性能を低下させることなくシリ
カを多量に配合して、耐傷付き性の高い人造大理石を得
ることができる人造大理石の製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
人造大理石の製造方法は、熱硬化性樹脂に充填剤、硬化
剤などの添加剤を配合して樹脂組成物を調製し、この樹
脂組成物を成形硬化させることによって人造大理石を製
造するにあたって、充填剤としてNa+イオン濃度が2
ppm以下の溶融シリカを用いて樹脂組成物を調製する
ことを特徴とするものである。
【0009】また請求項2の発明は、アクリルシロップ
樹脂100質量部に対して溶融シリカを50〜250質
量部配合することを特徴とするものである。
【0010】また請求項3の発明は、溶融シリカとして
平均粒径が3〜50μmのものを用いることを特徴とす
るものである。
【0011】また請求項4の発明は、アクリルシロップ
樹脂100質量部に対して硬化剤を0.5〜5質量部配
合することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】本発明において用いる樹脂組成物はアクリ
ルシロップ樹脂に充填剤や硬化剤などの添加剤を配合し
て調製されるものである。アクリルシロップ樹脂は、メ
チルメタアクリレートモノマーあるいは、多官能のアク
リルモノマー、あるいはプレポリマー、あるいはポリマ
ーの、2種類以上を混合した液状熱硬化性樹脂であり、
その中に反応性不飽和基を有するものであるが、その形
態は特に限定されるものではない。アクリルシロップ樹
脂は、高級感や透明感、光沢感など外観性能が重視され
る洗面ボールや洗面カウンター、浴槽用の人造大理石を
製造する際に広く用いられているものである。
【0014】充填剤として使用されるシリカには、天然
に産出する高純度の石英をそのまま微粉砕して加工した
結晶シリカと、この高純度石英を原料に電気あるいはガ
ス法などで1900℃の高温において完全に溶融し、石
英ガラス化(アモルファス化)した無定形の溶融シリカ
とがある。結晶シリカは、原料を産出する産地により色
調が異なるために、外観や色調が重視される人造大理石
には不向きである。これに対して、溶融シリカは、完全
溶融の加工工程を経るため、着色成分が分解されて安定
した色調のものが得られる。そこで本発明では、シリカ
として色調が安定した溶融シリカを用い、安定した色調
の人造大理石を製造することができるようにしているも
のである。
【0015】ここで、シリカには、主成分であるSiO
2の他に、Al23、Fe23、K2O、TiO2、Ca
O、MgO、Na2Oなどの不純物が含まれている。こ
れらの不純物の中でもNa2OなどNa成分を含むもの
が多いと、シリカのNa+イオン濃度が高くなる。そし
てNa+イオン濃度が高いシリカを含有する人造大理石
は、Na+イオンの影響によって耐水性能や耐煮沸性能
が低下し、微細割れのクラックや、白く変色する白化、
あるいはフクレが人造大理石に発生し易くなる。本発明
は、充填剤として溶融シリカを用いるにあたって、Na
+イオン濃度が2ppm以下の溶融シリカを使用するこ
とによって、Na+イオンの影響で耐水性能や耐煮沸性
能が低下することを抑制し、人造大理石に微細割れのク
ラックや、白く変色する白化、あるいはフクレが発生す
ることを防ぐことができることを見出してなされたもの
である。Na+イオン濃度が2ppm以下の溶融シリカ
としては各種のものが市販されているので、市販品から
適宜選択して使用するようにすればよい。溶融シリカの
Na+イオン濃度は低いほど好ましく、理想的にはNa+
イオン濃度は0ppmであることが望ましい。
【0016】そして本発明では、このようにNa+イオ
ン濃度が2ppm以下の溶融シリカを用いることによっ
て、Na+イオンの影響が殆どなくなるので、樹脂に対
する溶融シリカの充填率を高くしても人造大理石の耐水
性能や耐煮沸性能を低下させることがなくなり、溶融シ
リカの配合量を高めて表面硬度が高く耐傷付き性が向上
した人造大理石を製造することが容易になるものであ
る。
【0017】溶融シリカの配合量は、アクリルシロップ
樹脂100質量部に対して、50〜250質量部の範囲
が好ましい。溶融シリカの配合量が50質量部未満であ
ると、溶融シリカの充填による人造大理石の表面硬度の
向上の効果が不十分であり、耐傷付き性の高い人造大理
石を得ることができない。逆に溶融シリカの配合量が2
50質量部を超えると、人造大理石の表面硬度のアップ
には大きく寄与するものの、樹脂分が少なくなるので、
人造大理石の靭性強度が低下して耐衝撃強度が非常に弱
いものになるおそれがある。
【0018】充填剤として配合する溶融シリカは粒径が
小さい程、人造大理石の靭性を向上して耐衝撃強度を向
上することができるものであり、平均粒径が50μm以
下のものを用いるのが好ましい。しかし粒径が極端に小
さすぎると、溶融シリカの分散性が低下して充填剤の凝
集が起きるおそれがあるので、充填剤の平均粒径の下限
は3μmとするのが好ましい。また溶融シリカの表面に
あらかじめシランカップリング剤で処理したものを用い
ると、溶融シリカと熱硬化性樹脂との密着性を向上する
ことができ、さらに溶融シリカの分散性を向上すること
ができると共に人造大理石の耐衝撃性を更に向上するこ
とができるものである。
【0019】さらに本発明で用いる樹脂組成物には硬化
剤が配合される。硬化剤としては、1,1,3,3−テ
トラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサエー
ト、t−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノエー
ト、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシ
ジカーボネート、ラウロイルパーオキサイド、t−アミ
ルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、ジ−2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネート等を用いることが
できる。この硬化剤の配合割合は、アクリルシロップ樹
脂100質量部に対して0.5〜5質量部の範囲が好ま
しい。硬化剤の配合量が0.5質量部未満であると、硬
化反応が完結せず未反応物が残留する傾向があり、また
5質量部を超えると、樹脂組成物のポットライフが極端
に短かくなる傾向があって成形の途中でゲル化が起こっ
て成形性が悪くなるおそれがある。
【0020】また、本発明で用いる樹脂組成物には、上
記の各添加物の他に、紫外線吸収剤、減粘剤、内部離型
剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもできる。
【0021】そして樹脂組成物を調製するにあたって
は、まずアクリルシロップ樹脂と溶融シリカとを所定の
割合で配合して、攪拌機等で混合攪拌し、さらに硬化剤
及び上記の各添加剤を所定の割合で配合し、再び攪拌機
等を用いて攪拌混合することによって行なうことができ
る。
【0022】このようにして調製された樹脂組成物を用
いて人造大理石を製造するにあたっては、まず樹脂組成
物を0.4〜6.7kPa(3〜50Torr)程度の
減圧下で真空脱泡の処理をし、脱泡処理されたこの樹脂
組成物を減圧状態から開圧した後、所定形状の金型に注
入して、この金型を40〜110℃の温度で20〜12
0分間加熱することによって行なうことができる。この
ように加熱することによって、樹脂組成物のアクリルシ
ロップ樹脂中の反応性不飽和基と重合性モノマーとの共
重合反応を進行させ、樹脂組成物を硬化成形して人造大
理石を得ることができるものである。
【0023】このようにして得られた人造大理石は、ア
クリルシロップ樹脂を樹脂成分とすると共に充填剤とし
て色調が安定した溶融シリカが配合されているので、色
調が安定し、外観特に透明性に優れた人造大理石として
仕上げることができる。また溶融シリカはNa+イオン
濃度が2ppm以下であるので、樹脂に対する溶融シリ
カの充填率を高くしても人造大理石の耐水性能や耐煮沸
性能を低下させることがなくなり、溶融シリカの配合量
を高めて表面硬度が高く耐傷付き性が向上した人造大理
石を得ることができる。従ってこのようにして得られた
人造大理石は、水やお湯を使用し且つ耐傷付き性が高く
要求される洗面ボールや浴槽などの製品化に最適なもの
として活用できるものである。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0025】(実施例1)アクリルシロップ樹脂(日本
フェロー(株)製「AC−102」)に、溶融シリカ
(龍森(株)製「ヒューズレックス ZA−20」;N
+イオン濃度約1.8ppm、平均粒径6μm)を添
加配合し、攪拌機で混合した。このとき、アクリルシロ
ップ樹脂100質量部に対して、溶融シリカを50質量
部、100質量部、150質量部、200質量部、25
0質量部配合した。次に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製
「パーカドックス16」)をアクリルシロップ樹脂10
0質量部に対して1.5質量部添加し、攪拌機で混合す
ることによって、樹脂組成物を調製した。
【0026】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で50分間真空脱泡処理し、これを金型
内に注入して金型を90℃で100分間加熱することに
よって樹脂組成物を硬化させ、11mm厚の平板として
成形した人造大理石を得た。
【0027】(実施例2)アクリルシロップ樹脂(三井
化学(株)製「XE924−1」)に、溶融シリカ(龍
森(株)製「ヒューズレックス E−2」;Na+イオ
ン濃度約1.4ppm、平均粒径7μm)を添加配合
し、攪拌機で混合した。このとき、アクリルシロップ樹
脂100質量部に対して、溶融シリカを50質量部、1
00質量部、150質量部、200質量部、250質量
部配合した。次に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製「パー
カドックス16」)をアクリルシロップ樹脂100質量
部に対して1.5質量部添加し、攪拌機で混合すること
によって、樹脂組成物を調製した。
【0028】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で50分間真空脱泡処理し、これを金型
内に注入して金型を90℃で100分間加熱することに
よって樹脂組成物を硬化させ、11mm厚の平板として
成形した人造大理石を得た。
【0029】(実施例3)アクリルシロップ樹脂(日本
フェロー(株)製「AC−50」)に、溶融シリカ(龍
森(株)製「ヒューズレックス RD−8AL」;Na
+イオン濃度約1.6ppm、平均粒径13μm)を添
加配合し、攪拌機で混合した。このとき、アクリルシロ
ップ樹脂100質量部に対して、溶融シリカを50質量
部、100質量部、150質量部、200質量部、25
0質量部配合した。次に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製
「パーカドックス16」)をアクリルシロップ樹脂10
0質量部に対して1.5質量部添加し、攪拌機で混合す
ることによって、樹脂組成物を調製した。
【0030】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で50分間真空脱泡処理し、これを金型
内に注入して金型を90℃で100分間加熱することに
よって樹脂組成物を硬化させ、11mm厚の平板として
成形した人造大理石を得た。
【0031】(比較例1)実施例1において、溶融シリ
カとして(日本フェロー(株)製「AM−102S」;
Na+イオン濃度約800ppm)を用いた他は実施例
1と同様にして樹脂組成物を調製した。そしてこの樹脂
組成物を実施例1と同様にして成形することによって、
人造大理石を得た。
【0032】(比較例2)実施例2において、溶融シリ
カとして(日本フェロー(株)製「AM−102S」;
Na+イオン濃度約800ppm)を用いた他は実施例
2と同様にして樹脂組成物を調製した。そしてこの樹脂
組成物を実施例2と同様にして成形することによって、
人造大理石を得た。
【0033】(比較例3)実施例3において、溶融シリ
カとして(日本フェロー(株)製「AM−102S」;
Na+イオン濃度約800ppm)を用いた他は実施例
3と同様にして樹脂組成物を調製した。そしてこの樹脂
組成物を実施例3と同様にして成形することによって、
人造大理石を得た。
【0034】上記のようにして得た実施例1〜3及び比
較例1〜3の人造大理石について、バーコル硬度を測定
した。またこれらの人造大理石を90℃の熱水浴の中に
1000時間連続して浸漬する耐煮沸性試験を行ない、
熱水浴から取り出した人造大理石のクラック、白化、フ
クレの発生の有無を目視評価した。結果を表1及び表2
に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】表1及び表2にみられるように、Na+
オン濃度が2ppm未満の溶融シリカを用いるようにし
た各実施例のものは、クラック、白化、フクレの発生が
なく、耐熱水性が良好であることが確認される。
【0038】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る人
造大理石の製造方法は、アクリルシロップ樹脂に充填
剤、硬化剤などの添加剤を配合して樹脂組成物を調製
し、この樹脂組成物を成形硬化させることによって人造
大理石を製造するにあたって、充填剤としてNa+イオ
ン濃度が2ppm以下の溶融シリカを用いて樹脂組成物
を調製するようにしたので、アクリルシロップ樹脂を樹
脂成分、溶融シリカを充填剤とすることによって、色調
が安定すると共に透明性に優れた人造大理石を得ること
ができるものであり、しかも溶融シリカはNa+イオン
濃度が2ppm以下であって、樹脂に対する溶融シリカ
の充填率を高くしても人造大理石の耐水性能や耐煮沸性
能を低下させることがなく、溶融シリカの配合量を高め
て表面硬度が高く耐傷付き性が向上した人造大理石を得
ることができるものである。
【0039】また請求項2の発明は、アクリルシロップ
樹脂100質量部に対して溶融シリカを50〜250質
量部配合するようにしたので、耐衝撃強度を低下させる
ことなく表面硬度を高めて耐傷付き性を向上させること
ができるものである。
【0040】また請求項3の発明は、溶融シリカとして
平均粒径が3〜50μmのものを用いるようにしたの
で、溶融シリカの分散性を低下させることなく、耐衝撃
性に優れた人造大理石を得ることができるものである。
【0041】また請求項4の発明は、アクリルシロップ
樹脂100質量部に対して硬化剤を0.5〜5質量部配
合するようにしたので、硬化反応が完結せず未反応物が
残留するようなことなく、また成形の途中でゲル化が起
こって成形性が悪くなることなく、人造大理石を製造す
ることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33/00 C08L 33/00 // B29K 33:00 B29K 33:00 105:16 105:16 B29L 31:10 B29L 31:10 C04B 111:27 C04B 111:27 111:54 111:54 (72)発明者 田原 慶昭 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 (72)発明者 池島 直明 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 Fターム(参考) 4F204 AA20 AB03 AB17 AF09 AH46 EA03 EB01 4J002 BG011 BG021 DJ016 EK007 EK047 EK057 EK087 FD016 FD147

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリルシロップ樹脂に充填剤、硬化剤
    などの添加剤を配合して樹脂組成物を調製し、この樹脂
    組成物を成形硬化させることによって人造大理石を製造
    するにあたって、充填剤としてNa+イオン濃度が2p
    pm以下の溶融シリカを用いて樹脂組成物を調製するこ
    とを特徴とする人造大理石の製造方法。
  2. 【請求項2】 アクリルシロップ樹脂100質量部に対
    して溶融シリカを50〜250質量部配合することを特
    徴とする請求項1に記載の人造大理石の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶融シリカとして平均粒径が3〜50μ
    mのものを用いることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の人造大理石の製造方法。
  4. 【請求項4】 アクリルシロップ樹脂100質量部に対
    して硬化剤を0.5〜5質量部配合することを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の人造大理石の製造
    方法。
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JP2009256560A (ja) * 2008-03-17 2009-11-05 Bekku Kk 硬化性組成物およびその成形体
JP2015129241A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 アクリル樹脂成形材料及びその成形品
JP2016108562A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 三菱化学株式会社 テトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物、硬化物及び半導体封止材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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