JPH08133807A - 人造大理石成形用組成物及びその成形体 - Google Patents

人造大理石成形用組成物及びその成形体

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JPH08133807A
JPH08133807A JP27153994A JP27153994A JPH08133807A JP H08133807 A JPH08133807 A JP H08133807A JP 27153994 A JP27153994 A JP 27153994A JP 27153994 A JP27153994 A JP 27153994A JP H08133807 A JPH08133807 A JP H08133807A
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JP
Japan
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artificial marble
glass powder
composition
fused silica
silica glass
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JP27153994A
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English (en)
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Hiroshi Masaoka
弘 正岡
Hidefumi Kawamura
英文 河村
Shigeki Matsuhisa
茂樹 松久
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ICI Japan Ltd
Original Assignee
ICI Japan Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B26/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing only organic binders, e.g. polymer or resin concrete
    • C04B26/02Macromolecular compounds
    • C04B26/04Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B26/06Acrylates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/54Substitutes for natural stone, artistic materials or the like
    • C04B2111/542Artificial natural stone
    • C04B2111/545Artificial marble

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)メチルメタクリレートを主成分とする
重合性シロップ、(B)溶融石英ガラス粉末、並びに
(C)重合開始剤からなる人造大理石成形用組成物及び
その成形体。 【効果】 上記人造大理石成形用組成物の成形体は、浴
槽、キッチンシンク、キッチンカウンターのように高温
と低温に繰り返し晒される環境下で使用されても、膨
張、収縮の変形繰り返しによる疲労・劣化に対し高い耐
熱衝撃性を示し、裏打ちなど補強を要せず、かつその表
面は人造大理石として好適な透明性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人造大理石成形用組成
物及びその人造大理石成形用組成物から成形された成形
体に関する。詳しくは、注型法等により成形される耐熱
衝撃性及び透明性に優れたポリメタクリレート系人造大
理石成形用組成物及びそれより成形された成形体に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、種々の充填材をメチルメタクリレー
トを主成分とする重合性シロップに配合し、硬化させる
ことにより成形される成形品は公知であり、人造大理石
として、浴槽、キッチンシンク、キッチンカウンター、
洗面化粧台、テーブル等に広く用いられている。この充
填材としては、例えば水酸化アルミニウム、シリカ、ホ
ウ珪酸ガラス、炭酸カルシウム等が配合されてきた。
【0003】しかし、これら従来の組成物より成形され
る人造大理石成形品は、例えば浴槽、キッチンシンク、
キッチンカウンターのように高温と低温に繰り返し晒さ
れる環境下で使用された場合、膨張、収縮の変形繰り返
しによる疲労・劣化により、表面にひびが生じたり、さ
らには割れが発生し、実用上及び外観上の問題となって
いた。このため、人造大理石成形品が高温、低温に繰り
返し晒される環境下で使用される場合は、人造大理石の
裏面をガラス繊維及び不飽和ポリエステル樹脂等を用い
裏打ちするなどの補強を施すことが必要であり、経済
性、重量増加等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
の技術が持っていた問題を改善・解消し、耐熱衝撃性に
優れ、裏打ちするなどの補強を施す必要のない人工大理
石成形用組成物及びその成形体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ひび及び割れの発生とい
う問題の主原因は、従来の組成物より成形された人造大
理石成形品が、線膨張係数で約4×10-5/℃以上とい
う比較的大きい熱膨張を有するからである。したがっ
て、この熱膨張を低減するためには、無機充填材の配合
量を多くすれば良いが、配合量が多くなると成形品の機
械的強度が低下しその実用性も低下する。
【0006】本発明者は、上記課題を達成するために研
究を重ねた結果、充填材として溶融石英ガラス粉末を配
合すると、成形された成形体は線膨張係数で約3×10
-5/℃以下の熱膨張に押さえることができ、補強を施す
ことなく高温、低温に繰り返し晒される環境下で使用で
きることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、(A)メチルメタク
リレートを主成分とする重合性シロップ、(B)溶融石
英ガラス粉末、並びに(C)重合開始剤からなる人造大
理石成形用組成物である。
【0008】本発明の人造大理石成形用組成物を成形し
た成形物は、耐熱衝撃性に優れるとともに、溶融石英ガ
ラス粉末の屈折率がポリメチルメタクリレートの屈折率
と近いので透明感と表面平滑性に優れた外観をも有す
る。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明で使用されるメチルメタクリレート
(以下MMAと略記する。)を主成分とする重合性シロ
ップは、MMAを主成分とする単量体に、ポリマーを溶
解させた溶液である。この重合性シロップは、例えばM
MAを主成分とする単量体に、この単量体に可溶なポリ
メチルメタクリレートを所望量添加して調製することが
できる。また、MMAを主成分とする単量体を部分重合
することによっても調製できる。上記MMAを主成分と
する単量体とは、その0〜50重量%をMMAと共重合
可能なMMA以外の単量体で置換したものである。
【0011】MMA以外の単量体としては、アクリル酸
及びメタクリル酸と炭素数1〜18の脂肪族、脂環族又
は芳香族アルコールとのエステル、例えばエチルメタク
リレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート、ラウリルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソボ
ルニルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、イソボルニルア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレング
リコールジメタクリレート、テトラエチレングリコール
ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアク
リレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメ
チルアミノアクリレート、エチルアミノエチルメタクリ
レート、エチルアミノエチルアクリレート等の単量体、
スチレン、ビニルトルエン及びジビニルベンゼンの如き
ビニル芳香族化合物、並びにこれらの化合物とクロロフ
ェニルマレイミド及びモノブチルマレートの如きマレイ
ン酸又はフマル酸誘導体との混合物、アリルジグリコー
ルジカーボネートの如きアリルエーテル類及びエステル
類、並びにアクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢
酸ビニルの如きビニルエステル類、ビニルエーテル類、
塩化ビニル、塩化ビニリデン及びビニルピロリドン等の
単量体等が例示されるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0012】上記重合性シロップの配合量は、所望する
成形方法及び成形物の特性により決めれば良く、限定さ
れるものではないが、注型法により成形する場合、10
〜70重量%、好ましくは20〜60重量%、より好ま
しくは30〜50重量%である。重合性シロップの配合
量が10重量%未満であると、人造大理石成形用組成物
の流動性が悪くなり成形が困難となる。一方、70重量
%を超えれば、成形時の硬化収縮が大きくなり成形が困
難になると共に機械的強度も低下する。
【0013】上記溶融石英ガラス粉末は、純珪石を18
00℃以上の温度で融解し、粉砕して得られた微粉であ
る。本発明で使用される溶融石英ガラス粉末の粒度及び
配合量は所望する成形方法及び成形体の特性により決定
すれば良く、限定されるものではないが、注型法により
成形する場合、好ましくは重量平均粒子径が2〜100
ミクロン、配合量は40〜80重量%、より好ましくは
重量平均粒子径が5〜20ミクロン、配合量は50〜7
0重量%である。重量平均粒子径が2ミクロン未満又は
配合量が80重量%を超えると、組成物は、流動性が悪
く成形が困難となり、また成形体の透明性が低下する。
また、配合量が40重量%未満又は重量平均粒子径が1
00ミクロンを超えると、成形体の機械的強度が低下
し、また成形体の表面の平滑性が落ちる。
【0014】本発明で用いられる溶融石英ガラス粉末
は、予めカップリング剤等により表面処理されたもので
あっても良い。カップリング剤としては、メチルトリメ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリス(β
−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルメチルジエトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等が
例示される。
【0015】本発明で用いられる重合開始剤は、ラジカ
ル重合開始剤であり、所望する硬化速度、硬化温度等に
より適宜選択すれば良く、特に限定されるものではない
が、有機過酸化物、アゾ化合物等が公知であり、容易に
入手できる。具体的には重合開始剤として、ベンゾイル
パーオキシド、ラウロイルパーオキシド、サクシニック
パーオキシド等のジアシルパーオキシド、ジ−t−ブチ
ルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシド、ジク
ミルパーオキシド等のジアルキルパーオキシド、t−ブ
チルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシピバ
レート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチ
ルマレイン酸ヘミパーエステル等のパーオキシエステ
ル、t−ブチルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパー
オキシド等のヒドロパーオキシド、ビス(4−t−ブチ
ルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、t−ブ
チルパーオキシイソプロピルカーボネート等のパーカー
ボネート、メチルケトンパーオキシド等のケトンパーオ
キシドで代表される有機過酸化物、2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系化合物
などが例示される。
【0016】重合開始剤は、単独で用いても、又は2種
以上を混合して用いても良い。また、重合開始剤の配合
量は、所望する硬化速度、硬化温度、硬化体の機械的強
度等によって決定すれば良く、特に限定されるものでは
ないが、本発明の人造大理石成形用組成物中で0.1〜
1重量%が好適である。
【0017】更に、上記ラジカル重合開始剤とともに、
重合促進剤及び/又は重合促進助剤を添加しても良い。
重合促進剤としては、具体的にはラウリルメルカプタ
ン、オクチルメルカプタン、2−エチルヘキシルメルカ
プタン、グリコールジメルカプトアセテート、グリコー
ルジメルカプトプロピオネート等のメルカプタン類、ジ
ブチルチオ尿素、テトラメチルチオ尿素等のチオ尿素
類、トリメチルホスファイト、トリ−n−ブチルホスフ
ァイト等の亜リン酸エステル類等が例示される。
【0018】重合促進助剤としては、具体的には鉄、
銅、コバルト、ニッケル、スズ、アルミニウム、アンチ
モンから選ばれた金属のナフテン酸のような有機酸の
塩、これらの金属のアセチルアセトン、フェニルアセチ
ルアセトン等の有機金属錯体、これらの金属のアリル化
合物等が例示される。
【0019】本発明の人造大理石成形用組成物を長期保
存する場合は、保存安定性の観点から(A)メチルメタ
クリレートを主成分とする重合性シロップ及び(B)溶
融石英ガラス粉末を混合して調製された樹脂組成物と、
(C)重合開始剤とを別々に調製し、成形直前にこれら
を混合して調製することが好ましい。
【0020】本発明の人造大理石成形用組成物は、その
成形体の特性を損なわない範囲において他の添加剤を適
量配合しても良く、他の添加剤としては、ガラス、石
英、水酸化アルミニウム、アルミナ、カオリン、タル
ク、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、水酸化マグネシ
ウム等の無機充填剤、アクリル樹脂粉、エポキシ樹脂
粉、ポリエステル樹脂粉等の有機充填剤、顔料、染料等
の着色剤、着色フィルム破砕物、着色天然鉱物粉、金属
粉、金属箔粉砕物、繊維質強化剤、紫外線吸収剤、熱安
定剤、滑剤、離型剤、界面活性剤、シランカップリング
剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0021】以下に本発明の実施例を示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。
【0022】なお、実施例中「部」とあるのは重量部を
表し、また各試験方法は以下のとおりである。
【0023】[線膨張係数]本発明の組成物を150×
150×1mmのステンレス板2枚の間に軟質ゴム製ガ
スケット(厚さ約5mm)を介して成るセルに充填し、
60℃の温水中で30分間硬化させ、更に90℃の温水
中で1時間硬化させ、得られた厚さ約5mmの板状成形
体から5mm角の立方体を切り出し試料とした。試料を
Perkin−Elmer社(米国)製熱分析装置(7
−Series Thermal Analysis
System)を用いて線膨張係数を測定し、30〜1
00℃における平均値を測定値とした。
【0024】[衝撃強度]JIS K−7110に基づ
き、本発明の組成物を150×150×1mmのステン
レス板2枚の間に軟質ゴム製ガスケット(厚さ約5m
m)を介して成るセルに充填し、60℃の温水中で30
分間硬化させ、更に90℃の温水中で1時間硬化させ、
得られた厚さ約5mmの板状成形体から試料を切り出
し、アイゾットエッジワイズ衝撃値を測定した。
【0025】[成形性試験]本発明の組成物を浴槽金型
(幅800mm×長さ1400mm×深さ540mm)
に注入し、80℃で20分間、更に100℃で20分間
硬化させ、得られた人造大理石浴槽(平均厚8mm)の
外観(光沢、平滑性、透明性)を目視にて観察した。
【0026】[耐熱衝撃性試験]本発明の組成物を浴槽
金型(幅800mm×長さ1400mm×深さ540m
m)に注入し、90℃で40分間硬化させ、得られた人
造大理石浴槽(平均厚8mm)に15℃の冷水100リ
ットルを入れ15分間保持し、冷水排水後直ちに90℃
温水100リットルを入れ15分間保持後排水する工程
を1サイクルとし、この工程を繰り返し、目視にて浴槽
にひび割れ又は割れが発生するまでのサイクル数を測定
した。
【0027】
【実施例】
【0028】
【実施例1】MMA85部をステンレス製タンクに入
れ、撹拌しながらポリメチルメタクリレート(数平均分
子量:500000)14部、エチレングリコールジメ
タクリレート1部を添加し、6時間更に撹拌して溶解さ
せ、MMAを主成分とする重合性シロップを調製した。
【0029】別に、溶融石英ガラス粉末(重量平均粒子
径:14ミクロン)100部に対して1部のγ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー
製:A174)をヘンシェルミキサーを用いて混合し、
次いで110℃で乾燥してカップリング処理溶融石英ガ
ラス粉末を調製した。
【0030】MMAを主成分とする重合性シロップ50
部をステンレス製タンクに入れ、撹拌しながらカップリ
ング処理溶融石英ガラス粉末50部を添加し、1時間撹
拌し均一なスラリー状とし、更に撹拌しながら離型剤ス
テアリン酸0.2部と重合開始剤ビス(4−t−ブチル
シクロヘキシル)パーオキシジカーボネート(化薬アク
ゾ製:パーカドックス16)0.6部を添加、混合し、
本発明の人造大理石成形用組成物を得た。
【0031】得られた組成物につき、前述の方法で試験
評価したところ、表1に示すように線膨張係数、衝撃強
度、成形性試験並びに耐熱衝撃性試験で良好な結果を示
し、実用価値の高いものであった。
【0032】
【実施例2】実施例1と同様に、MMA88部、ポリメ
チルメタクリレート(数平均分子量:500000)1
1部並びにエチレングリコールジメタクリレート1部を
用いてMMAを主成分とする重合性シロップを調製し
た。
【0033】別に、実施例1と同様にカップリング処理
溶融石英ガラス粉末を調製した。
【0034】更に、実施例1と同様に、MMAを主成分
とする重合性シロップ35部、カップリング処理溶融石
英ガラス粉末65部、ステアリン酸0.2部並びにビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネート(化薬アクゾ製:パーカドックス16)0.6部
を用いて本発明の人造大理石成形用組成物を得た。
【0035】得られた組成物は、表1に示すように線膨
張係数、衝撃強度、成形性試験並びに耐熱衝撃性試験で
良好な結果を示し、実用価値の高いものであった。
【0036】
【実施例3】実施例1と同様に、MMA91部、ポリメ
チルメタクリレート(数平均分子量:500000)8
部並びにエチレングリコールジメタクリレート1部を用
いてMMAを主成分とする重合性シロップを調製した。
【0037】別に、実施例1と同様にカップリング処理
溶融石英ガラス粉末を調製した。
【0038】更に、実施例1と同様に、MMAを主成分
とする重合性シロップ20部、カップリング処理溶融石
英ガラス粉末80部、ステアリン酸0.2部並びにビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネート(化薬アクゾ製:パーカドックス16)0.6部
を用いて本発明の人造大理石成形用組成物を得た。
【0039】得られた組成物は、表1に示すように線膨
張係数、衝撃強度、成形性試験並びに耐熱衝撃性試験で
良好な結果を示し、実用価値の高いものであった。
【0040】
【実施例4】実施例1と同様に、MMA80部、ポリメ
チルメタクリレート(数平均分子量:500000)1
9部並びにエチレングリコールジメタクリレート1部を
用いてMMAを主成分とする重合性シロップを調製し
た。
【0041】別に、実施例1と同様に重量平均粒子径4
6ミクロンの溶融石英ガラス粉末を用いてカップリング
処理溶融石英ガラス粉末を調製した。
【0042】更に、実施例1と同様に、MMAを主成分
とする重合性シロップ35部、カップリング処理溶融石
英ガラス粉末65部、ステアリン酸0.2部並びにビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネート(化薬アクゾ製:パーカドックス16)0.6部
を用いて本発明の人造大理石成形用組成物を得た。
【0043】得られた組成物は、表1に示すように線膨
張係数、衝撃強度、成形性試験並びに耐熱衝撃性試験で
良好な結果を示し、実用価値の高いものであった。
【0044】
【実施例5】実施例1と同様に、MMA94部、ポリメ
チルメタクリレート(数平均分子量:500000)5
部並びにエチレングリコールジメタクリレート1部を用
いてMMAを主成分とする重合性シロップを調製した。
【0045】別に、実施例1と同様に、重量平均粒子径
3.5ミクロンの溶融石英ガラス粉末100部に対し
1.5部のγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン(日本ユニカー製:A174)を用いてカップリン
グ処理溶融石英ガラス粉末を調製した。
【0046】更に、実施例1と同様に、MMAを主成分
とする重合性シロップ35部、カップリング処理溶融石
英ガラス粉末65部、ステアリン酸0.2部並びにビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネート(化薬アクゾ製:パーカドックス16)0.6部
を用いて本発明の人造大理石成形用組成物を得た。
【0047】得られた組成物は、表1に示すように線膨
張係数、衝撃強度、成形性試験並びに耐熱衝撃性試験で
良好な結果を示し、実用価値の高いものであった。
【0048】
【実施例6】実施例1と同様に、MMA98部、ポリメ
チルメタクリレート(数平均分子量:500000)1
部並びにエチレングリコールジメタクリレート1部を用
いてMMAを主成分とする重合性シロップを調製した。
【0049】別に、実施例1と同様に、重量平均粒子径
1.2ミクロンの溶融石英ガラス粉末100部に対し2
部のγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
(日本ユニカー製:A174)を用いてカップリング処
理溶融石英ガラス粉末を調製した。
【0050】更に、実施例1と同様に、MMAを主成分
とする重合性シロップ50部及びカップリング処理溶融
石英ガラス粉末50部を混合したが、流動性が不十分で
撹拌が困難となったので、更にMMAを主成分とする重
合性シロップが60重量%となるように追加添加し、1
時間撹拌し均一なスラリー状とし、次いでステアリン酸
0.2部及びビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パ
ーオキシジカーボネート(化薬アクゾ製:パーカドック
ス16)0.6部を用いて本発明の人造大理石成形用組
成物を得た。
【0051】得られた組成物は、表1に示すが、後述す
る比較例に比べて高い衝撃強度及び耐熱衝撃性試験結果
を示した。
【0052】
【実施例7】実施例1と同様に、MMA78部、ポリメ
チルメタクリレート(数平均分子量:500000)2
1部並びにエチレングリコールジメタクリレート1部を
用いてMMAを主成分とする重合性シロップを調製し
た。
【0053】別に、実施例1と同様に重量平均粒子径1
20ミクロンの溶融石英ガラス粉末を用いてカップリン
グ処理溶融石英ガラス粉末を調製した。
【0054】更に、実施例1と同様に、MMAを主成分
とする重合性シロップ35部、カップリング処理溶融石
英ガラス粉末65部、ステアリン酸0.2部並びにビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネート(化薬アクゾ製:パーカドックス16)0.6部
を用いて本発明の人造大理石成形用組成物を得た。
【0055】得られた組成物は、表1に示すが、後述す
る比較例に比べて低い線膨張係数及び高い耐熱衝撃性試
験結果を示した。
【0056】
【比較例1】実施例2と同様にMMAを主成分とする重
合性シロップを調製した。
【0057】別に、結晶性石英ガラス粉末(重量平均粒
子径:14ミクロン)100部に対して1部のγ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー
製:A174)をヘンシェルミキサーを用いて混合し、
次いで110℃で乾燥してカップリング処理結晶性石英
ガラス粉末を調製した。
【0058】更に、実施例1と同様に、MMAを主成分
とする重合性シロップ35部、カップリング処理結晶性
石英ガラス粉末65部、ステアリン酸0.2部並びにビ
ス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカー
ボネート(化薬アクゾ製:パーカドックス16)0.6
部を用いて人造大理石成形用組成物を得た。
【0059】得られた組成物は、表1に示すように線膨
張係数、成形性試験並びに耐熱衝撃性試験で劣るもので
あった。
【0060】
【比較例2】実施例2と同様にMMAを主成分とする重
合性シロップを調製した。
【0061】別に、水酸化アルミニウム粉末(重量平均
粒子径:25ミクロン)100部に対して1部のγ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカ
ー製:A174)をヘンシェルミキサーを用いて混合
し、次いで110℃で乾燥してカップリング処理水酸化
アルミニウム粉末を調製した。
【0062】更に、実施例1と同様に、MMAを主成分
とする重合性シロップ35部、カップリング処理水酸化
アルミニウム粉末65部、ステアリン酸0.2部並びに
ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート(化薬アクゾ製:パーカドックス16)0.
6部を用いて人造大理石成形用組成物を得た。
【0063】得られた組成物は、表1に示すように線膨
張係数、衝撃強度、成形性試験並びに耐熱衝撃性試験で
劣るものであった。
【0064】
【比較例3】実施例2と同様にMMAを主成分とする重
合性シロップを調製した。
【0065】別に、ホウ珪酸ガラス粉末(重量平均粒子
径:15ミクロン)100部に対して1部のγ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー
製:A174)をヘンシェルミキサーを用いて混合し、
次いで110℃で乾燥してカップリング処理ホウ珪酸ガ
ラス粉末を調製した。
【0066】更に、実施例1と同様に、MMAを主成分
とする重合性シロップ35部、カップリング処理ホウ珪
酸ガラス粉末65部、ステアリン酸0.2部並びにビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネート(化薬アクゾ製:パーカドックス16)0.6部
を用いて人造大理石成形用組成物を得た。
【0067】得られた組成物は、表1に示すように線膨
張係数及び耐熱衝撃性試験で劣るものであった。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】本発明の人造大理石成形用組成物は、
(A)メチルメタクリレートを主成分とする重合性シロ
ップ、(B)溶融石英ガラス粉末、並びに(C)重合開
始剤からなるので、その成形体は、浴槽、キッチンシン
ク、キッチンカウンターのように高温と低温に繰り返し
晒される環境下で使用されても、膨張、収縮の変形繰り
返しによる疲労・劣化に対し高い耐熱衝撃性を示し、裏
打ちなど補強を要せず、かつその表面は人造大理石とし
て好適な透明性を示す。したがって、本発明の人造大理
石成形用組成物は高い実用価値を持つ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 111:54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)メチルメタクリレートを主成分と
    する重合性シロップ、(B)溶融石英ガラス粉末、並び
    に(C)重合開始剤からなる人造大理石成形用組成物。
  2. 【請求項2】 溶融石英ガラス粉末の重量平均粒子径が
    2〜100ミクロン及びその量が人造大理石成形用組成
    物中で40〜80重量%である請求項1に記載の人造大
    理石成形用組成物。
  3. 【請求項3】 溶融石英ガラス粉末の重量平均粒子径が
    5〜20ミクロン及びその量が人造大理石成形用組成物
    中で50〜70重量%である請求項1に記載の人造大理
    石成形用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の人造
    大理石成形用組成物から成形された成形体。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998046679A1 (fr) * 1997-04-14 1998-10-22 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Premix (meth)acrylique, smc ou bmc (meth)acrylique, et procede de fabrication de marbre artificiel (meth)acrylique
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FR2832096A1 (fr) * 2001-11-15 2003-05-16 Jean Marc Demeulemeester Produit de decoration et son procede d'obtention
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