JP2675360B2 - 切削加工性に優れた石目調物品の製法 - Google Patents

切削加工性に優れた石目調物品の製法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、切削加工性に優れた石目調物品に関し、そ
の耐熱性、耐熱水性および天然の御影石に似た意匠性と
相まって、例えばキッチンカウンターや食卓テーブルの
天板類、洗面化粧台トップや浴室の浴槽・床・壁等の水
まわり部材等に巾広く用いられる石目調物品の製法に関
する。
(従来の技術) 従来より、天然石の破砕片を不飽和ポリエステル樹脂
中に混合して硬化せしめた人造石は、よく知られてい
る。また、成形品の表層部に透明ゲルコート層を設け内
部に破砕片を配置して、天然石の石質感を表出させる方
法も広く用いられている。
しかし、これらの方法は、いずれも天然石の破砕片を
装飾用粒子として用いるので、未硬化樹脂液との比重差
が大きく粒子が沈降して均一分散し難く、また、透明度
や色調等の意匠性にも制限があって、様々な好みに応じ
た意匠パターンを付与することが出来なかった。また、
これらの方法で得られた人造石は、破砕片と樹脂との接
着が不充分のため界面剥離が生じ易く、強度、耐久性、
汚染性等の物性にも問題があった。さらに、切削加工時
には、石材の加工と同程度の加工機具が必要であり、一
部の専門業者でしか切削・研磨が出来ないという欠点が
あった。
これらの欠点を改善する方法として、天然石の破砕片
に代えてアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂や不飽和ポリエ
ステル樹脂等の熱硬化性樹脂の硬化物を破砕して得られ
る樹脂粒子を用いる方法(特開昭59−31134号)が提案
されている。
しかし、熱可塑性樹脂の粒子を用いる方法では、成形
中に未硬化樹脂液や重合性モノマーにより粒子が膨潤し
たり溶解したりして、粘度や色調が変化して安定した成
形が出来なかった。また、得られた成形品は、比較的低
温で熱により軟化・変形し易く、傷つき易く、耐溶剤性
に劣り化粧品等で容易に変色したり光沢を失ったりする
欠点があった。さらに、熱水により短時間に白化して不
透明になるため浴槽や洗面ボウルには使用し難い成形品
しか得られなかった。
一方、熱硬化性樹脂の硬化物粒子を用いる方法では、
加工性、意匠性、耐熱性、耐溶剤性等においては改善さ
れるが、耐候変色(黄変)性、耐汚染性、耐熱変色(黄
変)性、耐熱水性(熱水による白化・不透明化)におい
ては、不充分で、長期使用に耐える成形品が得られなか
った。また、木工用器具を用いて切削加工することは出
来るが、カッターやドリル等の刃物あるいはサンドペー
パー等の研磨具の消耗や損傷が大きかったり、切削面に
小さな欠けが生じたりする問題点もあった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記事情に鑑みて、切削加工性、耐熱水
性、耐汚染性の改善された意匠性に優れた石目調物品を
得る目的でなされたものである。
(課題を解決するための手段および作用) 本発明者らは、単量体混液を硬化して得られた着色樹
脂の破砕粒子を単量体混液に分散したのち成形硬化する
に際し、単量体混液中の脂肪族多官能(メタ)アクリレ
ートの重量百分率と反応性(二重結合当りの分子量の逆
数)との積が一定範囲に入るような単量体混液を用いる
ことにより、前記目的が達成できるのを見出して、本発
明を完成させた。
すなわち、本発明は、脂肪族多官能(メタ)アクリレ
ートを含んでなる単量体混液、金属酸化物の水和物およ
び着色剤からなる混合物を硬化して得られる少なくとも
一種の着色樹脂の破砕粒子を、脂肪族多官能(メタ)ア
クリレートを含んでなる単量体混液および金属酸化物の
水和物からなる混合物に混合分散したのち、成形硬化し
て石目調物品を得るに際し、単量体混液中に占める脂肪
族多官能(メタ)アクリレートの重量百分率をAとし、
脂肪族多官能(メタ)アクリレートの分子量を官能基数
(二重結合数)で除した官能基当りの分子量をBとした
とき、0.05≦A/B≦0.17を満足するような単量体混液を
使用することを特徴とする切削加工性に優れた石目調物
品の製法に関するものである。
以下この発明を詳細に説明する。
本発明の石目調物品の製法は、脂肪族多官能(メ
タ)アクリレートを含んでなる単量体混液および水酸化
アルミニウム等の金属酸化物の水和物に各種の着色剤を
添加して破砕粒子製造用混合物を調製し、該混合物を硬
化させて着色樹脂を得る工程、該着色樹脂を破砕して
装飾用の粒子を得る工程、得られた破砕粒子を結合す
るマトリクスとなる単量体混液および金属酸化物の水和
物からなる混合物を調製する工程、着色樹脂の破砕粒
子を結合用の混合物に混合分散した後成形硬化せしめる
工程とよりなる。
本発明では、これらの工程で用いられる単量体混液に
おける前記パラメータのA/Bを0.05〜0.17、好ましくは
0.08〜0.14の範囲とすることが重要である。A/Bの値が
0.05未満の場合では、得られる成形硬化物の耐熱性、耐
熱水性、汚染性、表面硬度等が低下して、熱油や熱水の
入った容器を直接置いたり浴槽等の熱水が直接接触した
りする用途では、変形や白化や汚れやクラック等の成形
硬化物表面の変化が起こり易く、また成形硬化物のサン
ディング時に目詰りを起こし、光沢のある仕上げができ
なくなる。逆に。A/Bの値が0.17を越える場合では、得
られる成形硬化物が硬く、脆くなりすぎて、切削加工性
が悪くなり、刃物やサンディングペーパーの耐久性が低
下し、また切断仕上げ面に欠けやクラックが入り易くな
る等の加工面で問題を生じる。
前記工程により得られる成形硬化物は、脱型後そのま
ま製品としてもよい。しかし、一般的には、成形硬化物
の端部を切断したり、表面を研磨して板状素材として製
品化したり、さらに切断、穴明け、飾り加工、接着加工
等を施してキッチンカウンタートップや洗面台トップ等
の製品となる。
着色樹脂の破砕粒子結合用の混合物は、金属酸化物の
水和物を混合分散せしめる方法によっては、高充填材含
量でかつ低粘度の注型用混合物にもなり、また、加圧時
の流動性の優れた生パン状の混合物にもなり得るもので
ある。したがって、成形硬化方法は、得られた混合物の
性状によって適宜選択すればよい。
本発明に使用される脂肪族多官能(メタ)アクリレー
トとは、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレートなどを含むものである。
本発明における単量体混液は、脂肪族多官能(メタ)
アクリレートを必須成分として含有するものであるが、
脂肪族多官能(メタ)アクリレート以外にメチル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートなどの単官能
(メタ)アクリレートや、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレンなどの単官能芳香族ビニル化合
物などの脂肪族多官能(メタ)アクリレートと共重合し
得る二重結合を1個有する単量体の少なくとも1種を混
合してなるものである。脂肪族多官能(メタ)アクリレ
ートと混合使用する単量体の中でも、より天然の石目調
が得られる点からメチルメタクリレートおよび/または
スチレンが好ましい。
さらに成形硬化時の収縮を小さくし、製品のクラック
防止や表面平滑性を良くするために、熱可塑性ポリマー
を該単量体混液に配合してもよい。熱可塑性ポリマーと
しては、例えばポリメチルメタクリレート等の(メタ)
アクリル系ポリマー、(メタ)アクリル−スチレン共重
合体、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、スチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポ
リエチレン、ポリカプロラクタム、飽和ポリエステル等
の従来公知の低収縮化用ポリマーを単独もしくは複数併
用して用いられる。低収縮化用の熱可塑性ポリマーは、
多量に配合すると、単量体混液の粘度上昇をまねいて高
充填材含量の注型用に好適な混合物が得難くなったり、
製品の透明性や耐熱性の点で劣ったものしか得られなく
なることがある。したがって、低収縮化用の熱可塑性ポ
リマーは、できるだけ少量用いるのが良く、単量体混液
100重量部に対して40重量部以下、より好ましくは5〜3
0重量部の範囲で使用するのが望ましい。
本発明に使用される金属酸化物の水和物には、例えば
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウムなどがある。中でも、平均粒径が5ミクロン以下
の金属酸化物の水和物を用いると、特に表面状態の良い
美麗な製品が得られ、耐熱水性にも特に優れたものとな
るため好ましい。さらに、白度も90%以上のものは特に
好ましい。尚、この場合もシリカ、アルミナ、石英、ケ
イ酸カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、クレーなど
の無機質充填材を得られる製品の難燃性などに悪影響が
生じない範囲で、該金属酸化物の水和物の一部に置き換
えて使用することができる。
本発明に用いられる着色剤は、単量体混液に溶解する
油溶性染料などの染料あるいは単量体混液に分散する顔
料の中から得ようとする色調に応じて選択使用すればよ
い。中でも、天然の石目調に近い色調が得られ且つ耐候
性等の堅牢度にも優れた酸化チタンやカーボンブラック
が好ましい。
混合物を硬化する際に使用される硬化剤としては、例
えばベンゾイルパーオキサイド、シクロヘキサノンパー
オキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチ
ルパーオキシオクトエート等が用いられる。また、硬化
剤は単独かもしくは促進剤として有機アミンや多価金属
の塩類と共に用いることができる。
本発明を具体的に実施するためには、例えば着色樹脂
の破砕粒子製造用として先ず使用する脂肪族多官能(メ
タ)アクリレートの分子量を官能基数で割った数値のB
を算出し、0.05B〜0.17B重量部、好ましくは0.08B〜0.1
4B重量部の脂肪族多官能(メタ)アクリレートを秤量す
る。次に、多官能(メタ)アクリレートや単官能芳香族
ビニル化合物等の脂肪族多官能(メタ)アクリレートと
共重合し得る単官能重合体を加えて合計100重量部と
し、単量体混液を調製する。この混液100重量部に対し1
00〜800重量部の金属酸化物の水和物および所望の着色
度に応じた量の着色剤を加えて混合する。この際、金属
酸化物の水和物は予めシランカップリング剤で処理され
たものを用いたり、又は使用する金属酸化物の水和物の
重量を基準として0.1〜2.0%に相当するシランカップリ
ング剤を前記単量体混液に溶解ないし分散させておいて
から金属酸化物の水和物を用いることにより、得られる
製品の耐水性を向上させることができる。
なお、単量体混液中に加える金属酸化物の水和物以外
に、必要ならば本発明の効果を阻害しない範囲の量の各
種充填材、ガラス繊維等の補強繊維、ステアリン酸亜鉛
等の離型剤、揺変剤、可塑剤、難燃剤や耐炎剤などを加
えてもよい。また、硬化剤は、単量体混液の重量を基準
として0.5〜3.0%に相当する量を加えるのが普通であ
る。
混合方法としては、注型用の低粘度混合物を調製する
には、高速撹拌機や、塗料製造用の顔料分散機あるいは
混練ロールなどを用いれば良く、プレス成形用の生パン
状混合物を得るためには、ニーダー等の低速の強力な混
練機が適している。
このようにして得られた混合物は、型に注入、圧入又
は投入され、注型、プレス、押出し等の各種成形方法で
硬化され、破砕粒子製造用の着色樹脂とされるが、一般
には注型硬化により着色樹脂が得られる。注型硬化の場
合は、例えば60℃程度の温度で予備硬化を進め、必要に
より80〜120℃の加温により後硬化して、破砕粒子製造
用の着色樹脂となる。
この硬化樹脂は、透明なものから不透明なものまで使
用できるが、立体的に見えより深みのある意匠性に優れ
た石目調物品を得るには、厚さ0.3mm板での全光線透過
率が2〜70%のものが望ましい。
次に樹脂の破砕には、通常のハンマーミルによる衝突
破砕法やクラッシャーによる押しつぶし法等があるが、
得られる粒子の形状により適宜選択すればよい。
また、破砕粒子の大きさは、求められる御影石模様に
応じて選択すればよいが、通常10メッシュ標準篩を通過
し且つ100メッシュ標準篩を通過しないものが好まし
い。10メッシュを通過しないような大粒のものや100メ
ッシュを通過する微粒では、製品に鮮明な石目模様を再
現性良く出現させることが困難となる。
着色樹脂の破砕粒子を結合するマトリクス用の混合物
は、破砕粒子の製造に用いた前記混合物と類似の組成で
よいが、中でも、得られる石目調物品中の破砕粒子をよ
り立体的に見せるために、混合物の硬化物の厚さ0.3mm
板での全光線透過率は60%以上であることが望ましい。
また、破砕粒子との比重差を小さくするために、混合物
中の金属酸化物の水和物の比率を若干増すことが好まし
い。
マトリクス用の混合物に着色樹脂の破砕粒子を混合分
散させる際の両者の混合割合は、混合物100重量部に対
し破砕粒子40〜100重量部の範囲が好ましく、特に天然
の石目に近い外観を得るには50〜80重量部が最も適当で
ある。
また、マトリクス用の混合物に添加する破砕粒子は1
種類の着色樹脂から得られたものでもよいが、1種類の
場合は石目調模様の深みに欠ける傾向があり、好ましく
はマトリクス用混合物の硬化物とは透明度の異なった少
なくとも2種の着色樹脂を破砕して得られた粒子を用い
るとよい。
マトリクス用の混合物への破砕粒子の分散方法として
は、注型用の低粘度配合物を調製するには、高速撹拌機
や、塗料製造用の顔料分散機あるいは混練ロールなどを
用いれば良く、プレス成形用の生パン状配合物を得るた
めには、ニーダー等の低速の強力な混練機が適してい
る。
このようにして得られた着色樹脂の破砕粒子がマトリ
クス用混合物に分散してなる配合物は、型に注入、圧入
又は投入され、注型、プレス、押出し等の各種成形方法
で成形され、そのまま石目調製品となるか、又は表面を
研磨、サンディングされて仕上げられる。
(発明の効果) 本発明によって得られる石目調物品は難燃性であり、
沸騰水中に長時間浸漬しても白化や黄変などの外観変化
が無く、高い熱変形温度を有し、耐タバコテストやその
他の汚染テストにおいても優れた結果を与える意匠性に
優れた樹脂成形品であり、浴槽、キッチンカウンターな
ど従来耐熱・耐熱水性の不足のために使用され難かった
分野においても安心して使用することができるものであ
る。
しかも、本発明によれば、脱型して得た成形品を通常
の木工用加工機器で容易に切削研磨作業することがで
き、かつ切削面の仕上りも良いため、美麗な石目調物品
を効率よく生産することができる。
(実 施 例) 以下、実施例について更に詳細に説明するが、これら
が本発明の全てを代表するものではない。
なお、例中の部は全て重量部を表わすものとする。
〔着色樹脂の破砕粒子の製造〕
製造例 1 トリメチロールプロパントリメタクリレート10部、ス
チレン60部、メリルメタクリレート30部およびシランカ
ップリング剤〔KBM−503、信越化学(株)製〕0.5部を
混合し、単量体混液とした。次に、この混液中に水酸化
アルミニウム〔ハイジライトH−320、平均粒径3.5ミク
ロン、昭和軽金属(株)製〕200部および酸化チタン0.8
部を高速撹拌機を用いて混練し、ついで、硬化剤のt−
ブチルパーオキシピバレート〔化薬ヌーリー(株)製P
−70〕0.5部を加え、混合後減圧脱泡して粒子用混合物
を得た。
次に、この混合物を200×200×50mmの注型用型に注入
し、70℃にて硬化せしめたところ30分で硬化し、さらに
120℃にて2時間、後硬化せしめた。硬化物は乳白色の
美麗に光を散乱する大理石調の半透明性を有する樹脂で
あった。
この樹脂をハンマーミルで粉砕し、20メッシュ1標準
篩で粗粒を除去した後80メッシュ標準篩で微粒を除去し
て、20〜80メッシュの粒子を採取し、白色粒子(1)を
得た。
なお、この白色粒子(1)を得るのに用いた単量体混
液において、A=10、B=338/3=112.7であり、A/Bの
値は0.089であった。
製造例 2 製造例1において、酸化チタンの代りにカーボンブラ
ック2.0部を用いる他は製造例1と全く同じ方法で、半
透明の黒色粒子(2)を得た。
製造例 3 製造例1において、トリメチロールプロパントリメタ
クリレートの代りにポリエチレングリコール(分子量60
0)のジメタクリレート20部を用い、メチルメタクリレ
ートの使用量を20部にする他は製造例1と全く同じ方法
で、半透明の白色粒子(3)を得た。
なお、この白色粒子(3)を得るのに用いた単量体混
液において、A=20、B=736/2=368であり、A/Bの値
は、0.054であった。
製造例 4 製造例3において、酸化チタンの代りにカーボンブラ
ック2.0部を用いる他は製造例3と全く同じ方法で、半
透明の黒色粒子(4)を得た。
製造例 5 製造例1において、トリメチロールプロパントリメタ
クリレートの使用量を18部、メチルメタクリレートの使
用量を22部にする他は製造例1と全く同じ方法で、半透
明の白色粒子(5)を得た。
なお、この白色粒子(5)を得るのに用いた単量体混
液において、A=18、B=338/3=112.7であり、A/Bの
値は0.160であった。
製造例 6 製造例5において、酸化チタンの代りにカーボンブラ
ック2.0部を用いる他は製造例5と全く同じ方法で、半
透明の黒色粒子(6)を得た。
製造例 7 製造例1において、トリメチロールプロパントリメタ
クリレートの使用量を5部、スチレンの使用量を65部と
し、酸化チタンの代りにカーボンブラック2.0部を用い
る他は製造例1と全く同じ方法で、半透明の黒色粒子
(7)を得た。
なお、この黒色粒子(7)を得るのに用いた単量体混
液において、A=5、B=338/3=112.7であり、A/Bの
値は0.044であった。
製造例 8 製造例1において、トリメチロールプロパントリメタ
クリレートの使用量を24部、スチレンの使用量を46部と
し、酸化チタンの代りにカーボンブラック2.0部を用い
る他は製造例1と全く同じ方法で、半透明の黒色粒子
(8)を得た。
なお、この黒色粒子(8)を得るのに用いた単量体混
液において、A=24、B=338/3=112.7であり、A/Bの
値は0.213であった。
実施例 1 トリメチロールプロパントリメタクリレート10部、ス
チレン60部、メチルメタクリレート30部およびシランカ
ップリング剤〔KBM−503、信越化学(株)製〕0.5部を
混合し、単量体混液とした。次に、この混液中に水酸化
アルミニウム〔ハイジライトH−320、平均粒径3.5ミク
ロン、昭和軽金属(株)製〕300部を高速撹拌機を用い
て混練し、ついで、硬化剤のt−ブチルパーオキシピバ
レート〔化薬ヌーリー(株)製P−70〕0.5部を加え、
混合後減圧脱泡して粒子結合用混合物を得た。
次に、この混合物100部に製造例1で得た白色粒子
(1)30部および製造例2で得た黒色粒子(2)30部を
添加混合し、脱泡後1000×2000×13mmの注型用型に注入
し、70℃にて硬化せしめたところ25分で硬化し、さらに
130℃にて2時間後硬化した。
硬化物は、乳白色半透明の美麗な大理石調の硬化樹脂
の中に、半透明な白色粒子と黒色粒子とが均一に分散し
た、深みのある石目調の成形物品であった。
得られた成形物品の物性は表−1の通りであった。
実施例 2 ポリエチレングリコール(分子量600)のジメタクリ
レート20部、スチレン60部、メチルメタクリレート20部
およびシランカップリング剤〔KBM−503、信越化学
(株)製〕0.5部を混合し、単量体混液とした。次に、
この混液中に水酸化アルミニウム〔ハイジライトH−32
0、平均粒径3.5ミクロン、昭和軽金属(株)製〕300部
を高速撹拌機を用いて混練し、ついで、硬化剤のt−ブ
チルパーオキシピバレート〔化薬ヌーリー(株)製P−
70〕0.5部を加え、混合後減圧脱泡して粒子結合用混合
物を得た。
次に、この混合物100部に製造例3で得た白色粒子
(3)30部および製造例4で得た黒色粒子(4)30部を
添加混合し、脱泡後1000×2000×13mmの注型用型に注入
し、70℃にて硬化せしめたところ25分で硬化し、さらに
130℃にて2時間後硬化した。
硬化物は、乳白色半透明の美麗な大理石調の硬化樹脂
の中に、半透明な白色粒子と黒色粒子とが均一に分散し
た、深みのある石目調の成形物品であった。
得られた成形物品の物性は表−1の通りであった。
実施例 3 トリメチロールプロパントリメタクリレート18部、ス
チレン60部、メチルメタクリレート22部およびシランカ
ップリング剤〔KBM−503、信越化学(株)製〕0.5部を
混合し、単量体混液とした。次に、この混液中に水酸化
アルミニウム〔ハイジライトH−320、平均粒径3.5ミク
ロン、昭和軽金属(株)製〕300部を高速撹拌機を用い
て混練し、ついで、硬化剤のt−ブチルパーオキシピバ
レート〔化薬ヌーリー(株)製P−70〕0.5部を加え、
混合後減圧脱泡して粒子結合用混合物を得た。
次に、この混合物100部に製造例5で得た白色粒子
(5)30部および製造例6で得た黒色粒子(6)30部を
添加混合し、脱泡後1000×2000×13mmの注型用型に注入
し、70℃にて硬化せしめたところ25分で硬化し、さらに
130℃にて2時間後硬化した。
硬化物は、乳白色半透明の美麗な大理石調の硬化樹脂
の中に、半透明な白色粒子と黒色粒子とが均一に分散し
た、深みのある石目調の成形物品であった。
得られた成形物品の特性は表−1の通りであった。
比較例 1 実施例1において、トリメチロールプロパントリメタ
クリレートの使用量を5部、スチレンの使用量を65部と
した他は実施例1と全く同じ方法で粒子結合用混合物を
得た。
この混合物100部に製造例7で得た黒色粒子(7)60
部を添加混合し、以下実施例1と同様にして注型硬化
し、黒色石目調の成形物品を得た。
得られた成形物品の物性は、表−1に示した通りであ
り、耐熱(水)性や耐汚染性に劣っていた。
比較例 2 実施例1において、トリメチロールプロパントリメタ
クリレートの使用量を24部、スチレンの使用量を46部と
した他は実施例1と全く同じ方法で粒子結合用混合物を
得た。
この混合物100部に製造例8で得た黒色粒子(8)60
部を添加混合し、以下実施例1と同様にして注型硬化
し、黒色石目調の成形物品を得た。
得られた成形物品の物性は、表−1に示した通りであ
り、切削加工性に劣っていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−128956(JP,A) 特開 昭62−199640(JP,A) 特開 昭63−45160(JP,A) 特開 昭59−31134(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族多官能(メタ)アクリレートを含ん
    でなる単量体混液、金属酸化物の水和物および着色剤か
    らなる混合物を硬化して得られる少なくとも一種の着色
    樹脂の破砕粒子を、脂肪族多官能(メタ)アクリレート
    を含んでなる単量体混液および金属酸化物の水和物から
    なる混合物に混合分散したのち、成形硬化して石目調物
    品を得るに際し、単量体混液中に占める脂肪族多官能
    (メタ)アクリレートの重量百分率をAとし、脂肪族多
    官能(メタ)アクリレートの分子量を官能基数(二重結
    合数)で除した官能基当りの分子量をBとしたとき、0.
    05≦A/B≦0.17を満足するような単量体混液を使用する
    ことを特徴とする切削加工性に優れた石目調物品の製
    法。
  2. 【請求項2】単量体混液がスチレンおよび/またはメチ
    ルメタクリレートを含んでいるものである請求項1記載
    の石目調物品の製法。
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