JP4218613B2 - 人造大理石用の樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、家具の部材や建材として用いられる人造大理石を製造するための人造大理石用の樹脂組成物に関するものである。
従来より、熱硬化性樹脂と、充填材、柄材、補強材、内部離型剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を所望の注型用金型に注入し、加熱硬化させることによって人造大理石を形成することが知られている。人造大理石を製造するための原料となる熱硬化性樹脂としては、従来よりポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂などが用いられてきた。これらを活用した人造大理石の成形品は、洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボールなどに広く利用されている。
通常、人造大理石成形品の厚みは10〜30mmが一般的であるが、成形品が大型になればなるほど成形品重量が重くなり、生産工程でのハンドリング性や、運搬あるいは施工でのハンドリング性が悪くなり、工数が多くかかったり、生産工程が複雑になったりする状況にあった。
そのため、成形品の軽量化を目的として厚みをなるべく薄くすることが考えられたが、成形品の厚みを薄くしていくと、強度が低下してしまうという問題が発生してくる。
そこで、これを補うために、人造大理石の裏面に木製の補強板を設けたり、FRP(繊維強化プラスチックス)の補強層を設けたりして成形品強度を維持することが行われている(例えば、特許文献1)。
しかし、この場合には、裏面補強のために加工手間が増大すると共にコスト高につながり、またこのような補強のために成形品重量が逆に重くなってしまうという問題が発生するおそれがあった。
一方、軽量化のために各種の軽量骨材、一般的にはパーライトやシラスバルーン等を添加されるが、粒径が均一でないことや、中空でないものが混入することが多く、また、これらの軽量骨材は吸油性が極めて高い傾向にあるため、添加した樹脂組成物の急激な粘度上昇を引きおこし、その結果注型用金型への樹脂組成物の注入を困難にしてしまうものであった。また、得られた成形品も軽量化度合いのバラツキが大きくなるため成形品重量が均一とならず、更に強度特性や熱的特性もバラツキが大きくて品質を低下させてしまうおそれがあった。
特開昭60−51235号公報
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、人造大理石の成形品の厚みを薄くすることなく、均一な製品強度を維持したまま軽量化することができ、さらに、耐熱性に優れた人造大理石の成形品を得ることができる人造大理石用の樹脂組成物を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る人造大理石用の樹脂組成物は、熱硬化性樹脂に少なくとも充填材を含む添加物を配合した樹脂組成物を得て、これを注型用金型に注入して成形硬化させることにより人造大理石を製造するのに用いる人造大理石用の樹脂組成物であって、この樹脂組成物中にガラス微小中空球と樹脂微小中空球を併用して添加配合したことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る人造大理石用の樹脂組成物は、前記ガラス微小中空球と樹脂微小中空球の配合比率(重量比)が、ガラス微小中空球/樹脂微小中空球=99.5/0.5〜0.5/99.5の範囲であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る人造大理石用の樹脂組成物は、前記ガラス微小中空球の密度が0.1〜1.5g/ccであり、且つ前記樹脂微小中空球の密度が0.01〜0.5g/ccであることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る人造大理石用の樹脂組成物は、前記ガラス微小中空球及び前記樹脂微小中空球の平均粒径が、3〜150μmであることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る人造大理石用の樹脂組成物は、前記ガラス微小中空球及び前記樹脂微小中空球の合計の配合比が、配合される熱硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜400重量部であることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る人造大理石用の樹脂組成物は、前記熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内の1種類、あるいは2種類以上を組み合わせてなることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る人造大理石用の樹脂組成物は、前記充填材が、水酸化アルミニウム、シリカ、ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以上を組み合わせてなることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る人造大理石用の樹脂組成物は、前記充填材の平均粒径が、2〜100μmであることを特徴とする。
本発明の請求項9に係る人造大理石用の樹脂組成物は、前記ガラス微小中空球、前記樹脂微小中空球及び前記充填剤の合計の配合比が、配合される熱硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜400重量部であることを特徴とする。
本発明に係る人造大理石用の樹脂組成物においては、樹脂組成物中にガラス微小中空球と樹脂微小中空球を併用して添加配合してなるので、人造大理石の成形品の厚みを薄くすることなく、均一な製品強度を維持したまま軽量化することができ、さらに、耐熱性に優れた人造大理石の成形品を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明に係る人造大理石用の樹脂組成物は、熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を得て、これを注型用金型に注入して成形硬化させることにより人造大理石を製造するのに用いる人造大理石用の樹脂組成物であって、その熱硬化性樹脂に、密度が0.1〜1.5g/cc、平均粒径が3〜150μmのガラス微小中空球と、密度が0.01〜0.5g/cc、平均粒径が3〜150μmの樹脂微小中空球を、その樹脂組成物を構成する熱硬化性樹脂成分100重量部に対して、0.1〜400重量部の割合で配合して用いるものである。
熱硬化性樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内の1種類、あるいは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
不飽和ポリエステル樹脂は、無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及び無水フタル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル結合を有するものである。
また通常、この樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合されているが、その形態を特に限定されるものではない。
ビニルエステル樹脂としては、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニルエステル樹脂あるいはその両方を混合して用いることができる。ここで、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応物であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基を有するものである。また、ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールAD型、ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各種のものを用いることができる。また通常、このビニルエステル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合されているものであるが、その形態を特に限定されるものではない。
熱硬化型アクリル樹脂としては、通常熱硬化型として、メチルメタアクリレートモノマーあるいは、多官能のアクリルモノマーあるいはプレポリマー、あるいはポリマーのそれぞれ2種以上の混合物で構成されたアクリルシロップと称されるものを用いるが、その形態を特に限定されるものではない。
また、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の2種類以上の混合系とする場合は、樹脂それぞれの特性および充填剤との相互作用あるいは、添加配合するガラス微小中空球との相互作用などにより目的とする製品品質に合った最適配合が求められるが、その配合量を特に限定されるものではない。
充填剤は、水酸化アルミニウム、シリカ、ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
また、充填剤の粒径は、小さいほど人造大理石の耐衝撃強度を向上することができるが、人造大理石用の樹脂組成物の粘度を急激に上昇させて製造が困難となる傾向になり、また一方、充填剤の粒径が大きくなると、人造大理石用の樹脂組成物の粘度は低下して製造での問題はなくなるが、人造大理石製品の耐衝撃強度が低下してしまう傾向になる。従って、本発明では、充填剤の平均粒径の範囲を2μm〜100μmの範囲とするものである。また、充填剤の表面にあらかじめシランカップリング処理を施したものを用いると、その充填剤と樹脂との密着性を向上できて、人造大理石製品の耐衝撃強度を向上させることができる。
本発明に用いるガラス微小中空球及び樹脂微小中空球は、シャボン玉のような球状の中空体をしたもので、隔壁が0.5〜2μmのガラスで、また、樹脂微小中空球は隔壁が通常0.5〜15μm程度の樹脂で内部が外気と隔離された構造をしているものである。
ガラス微小中空球の組成は、SiO、Al、Fe、NaO、KO、CaO、MgO、ZnO、B、SO、Pなどの成分によって構成される。
樹脂微小中空球の組成は、AN系コポリマーやVCl2−ANコポリマーなどの熱可塑性樹脂やエポキシ、フェノールなどの熱硬化性樹脂によって構成されている。
従って、ガラス微小中空球および樹脂微小中空球の種類は組成、粒度、密度などの組み合わせで各種あるが、組成の種類については特に限定するものではない。本発明では、粒度として平均粒径3〜150μmのものを用いるものである。
ガラス微小中空球及び樹脂微小中空球は、その粒径が小さいほど人造大理石の耐衝撃強度を低下させないで添加配合することができるが、平均粒径3μm以下のものは、人造大理石樹脂組成物の粘度を急激に上昇させて製造が困難な状況となる傾向を示す。また一方、充填剤の粒径が大きくなると、人造大理石樹脂組成物の粘度は低下して製造での問題はなくなるが、人造大理石製品の耐衝撃強度が低下してしまう傾向になる。従って本発明では平均粒径の上限を150μmとするものである。
また、ガラス微小中空球をγーメタクリロキシプロピル・トリメトキシシランやγーアミノプロピル・トリエトキシシランやγーグリシドキシプロピル・トリメトキシシラン等のシランカップリング剤で表面処理したものを用いると、樹脂組成物中の樹脂成分との密着性が改善されて耐衝撃性等より性能の高い製品を得ることができる。
また、本発明に用いるガラス微小中空球の密度は0.1〜1.5g/ccのものであり、樹脂微小中空球の密度は0.01〜0.5g/ccのものである。
ガラス微小中空球の密度0.1g/cc未満のもの及び樹脂微小中空球の密度0.01g/cc未満のものは、ガラス微小中空球及び樹脂微小中空球の隔壁の厚みが極端に薄くなったもので構成されるため、樹脂組成物を製造する混合・撹拌段階で撹拌力に耐えきれず隔壁が壊れる傾向になり、目的とする軽量化等の狙いや均一な製品上の品質を確保できない状況に陥ることになる。また、ガラス微小中空球の密度1.5g/ccを超えるもの、及び樹脂微小中空球の密度0.5g/ccを超えるものは隔壁の厚みが十分で混合撹拌の力に十分耐えるものとなり、製造上の問題はなくなる。しかし、密度が高くなって充填剤との密度差が小さくなっていくため、得られる人造大理石成形品の軽量化が実現しにくくなるのである。
また、ガラス微小中空球及び樹脂微小中空球の合計の樹脂組成物への添加配合比は、配合される熱硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜400重量部、より好ましくは、5〜350重量部とするものである。添加量が0.1重量部未満では、人造大理石成形品の軽量化効果や耐熱性向上の効果が少なく、逆に添加量が400重量部を超えると軽量化効果や耐熱性向上の効果は得られるものの、樹脂組成物の粘度が急激に上昇し分散性や流動性が低下し、注型金型への正常な注入が困難となるためである。
また、本発明では、上記と同様の理由で樹脂組成物を構成するガラス微小中空球と樹脂微小中空球と充填剤の合計の配合比が、配合される熱硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜400重量部、より好ましくは、5〜350重量部とするものである。
また、本発明では、ガラス微小中空球と樹脂微小中空球を併用配合して用いるが、併用する配合比(重量比)をガラス微小中空球/樹脂微小中空球=99.5/0.5〜0.5/99.5の範囲とするものである。
ガラス微小中空球と樹脂微小中空球の併用により、製造面では、人造大理石用の樹脂組成物の粘度を制御することができ、その結果、注型金型への樹脂組成物注入時の流動性の制御や改善が可能となる。
ガラス微小中空球の単独配合系に樹脂微小中空球を併用して添加していくと、粘度は上昇傾向となり、流動性は低下していく傾向となる。一方、樹脂微小中空球の単独配合系にガラス微小中空球を併用して添加していくと、粘度は低下傾向となり、流動性は高くなる傾向となる。
また、樹脂組成物中にガラス微小中空球と樹脂微小中空球の両方が分散された系では、硬化過程における成形硬化時に発生する硬化歪み(内部応力)を大きく低下させることができるので、成形品の性能面において、耐衝撃性能を維持することができる。これは、樹脂微小中空球の隔壁が樹脂であるため、ガラス微小中空球の硬い隔壁に比べクッション性があり、硬化時の硬化歪みをその部分で吸収する効果があり、このことにより、成形品の耐衝撃性を維持することができると考えられる。
従って、上記樹脂組成物の粘度や流動性を制御しながら、耐衝撃性を維持できるという効果を制御できる範囲を、本発明では、併用するガラス微小中空球と樹脂微小中空球の配合比(重量比)をガラス微小中空球/樹脂微小中空球=99.5/0.5〜0.5/99.5の範囲とするものである。
ガラス微小中空球及び樹脂微小中空球は、中実系(中空でなく中身が詰まったもの)の添加剤に比較して、軽量で、かつ球形であるために高い充填率が可能となる。また、添加配合した人造大理石用の樹脂組成物の流動性低下への影響が少ない。
また、ガラス微小中空球及び樹脂微小中空球は粒度分布が安定しているので、添加配合して得られた人造大理石成形品は、特性や品質において均一性の高い状態のものとなる。
また、ガラス微小中空球の断熱効果により耐熱性の高い成形品が得られる。
更に、樹脂組成物には硬化剤を配合することができる。硬化剤としては、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートやt−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等を用いることができる。この硬化剤の配合割合は、例えばビニルエステル樹脂の場合は、樹脂と架橋剤との総量100重量部に対して0.5〜5重量部とするのが好ましい。
また、樹脂組成物にはその他に柄材、紫外線吸収剤、減粘剤、離型剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもできる。減粘剤としては、例えばBYK製の「W996」を、離型剤としては、例えば中京油脂(株)製の商品名「セパール」を、ガラス繊維としては例えば日本板硝子(株)製の品番「RES03X−BM」等を用いることができる。
また、紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾエート系、サリレート系、シアノアクリレート系、シュウ酸アニリド系、ベンゾフェノン系等のものを用いることができる。
本実施形態における人造大理石用の樹脂組成物は、これらの配合物を所定の割合で配合し、攪拌機等により混合攪拌して配合調整する。
人造大理石用の樹脂組成物から人造大理石を製造するにあたっては、その配合調整された人造大理石用の樹脂組成物を30〜50Torr程度の減圧下で真空脱泡処理をしておくことが好ましい。このようにして脱泡処理された人造大理石用の樹脂組成物を、減圧状態から開放し、所定形状の金型へ注入して、50〜110℃の温度で50〜150分間加熱する。加熱することにより人造大理石用の樹脂組成物中の上記熱硬化性樹脂中の反応性不飽和基と、同じく樹脂中の重合性モノマーとの共重合反応を進行させて人造大理石用の樹脂組成物の硬化成形を行うことができる。
このようにして得られたガラス微小中空球及び樹脂微小中空球が配合された人造大理石成形品は、従来の強度を維持するとともに、軽量で耐熱性の高いものとなる。
このような人造大理石成形品は、洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボール、あるいは壁材や床材や家具の表面材等へ好適に適用することができるものである。
以下、本発明を実施例によって詳述する。
(実施例1)
熱硬化性樹脂として、ポリエステル樹脂(大日本インキ化学工業(株)製、ポリライトTP−835)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム(日本軽金属(株)製、B−303、平均粒径30μm)を、160重量部配合した。
これに、平均粒径65μm、真密度0.37g/ccのガラス微小中空球(ポッターズ・バロティーニ(株)製、7037)と、平均粒径10〜30μm、真密度0.20g/ccの樹脂微小中空球(松本油脂製薬(株)製、MFL−80GCA)を、それぞれその熱硬化性樹脂100重量部に対して15重量部、10重量部を配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製、パーキュアHO)を3重量部添加して注型成形用を得た。
これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成形する金型内に注入して、金型温度を100℃とし120分間加熱して人造大理石用の樹脂組成物を硬化させ人造大理石成形品を得た。
(実施例2)
熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂(武田薬品(株)製、プロミネートP−311)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム(日本軽金属(株)製、B−153、平均粒径15μm)を、170重量部配合した。
これに、平均粒径45μm、真密度0.47g/ccのガラス微小中空球(ポッターズ・バロティーニ(株)製、7040S)と、平均粒径90〜110μm、真密度0.13g/ccの樹脂微小中空球(松本油脂製薬(株)製、MFL−80CA)を、それぞれその熱硬化性樹脂100重量部に対して20重量部、10重量部を配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製、パーキュアHO)を3重量部添加して注型成形用人造大理石用の樹脂組成物を得た。
これを20Torrの減圧下で80分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成形する金型内に注入して、金型温度を105℃とし120分間加熱して人造大理石用の樹脂組成物を硬化させ人造大理石成形品を得た。
(実施例3)
熱硬化性樹脂として、アクリルシロップ樹脂(日本フェロー(株)製、AC−02)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として、シリカ(龍森(株)製、CRYSTALITE M−3K、平均粒径20μm)を、120重量部配合した。これに、平均粒径65μm、真密度0.20g/ccのガラス微小中空球(住友スリーエム(株)製、K20)と、平均粒径20〜40μm、真密度0.20g/ccの樹脂微小中空球(松本油脂製薬(株)製、MFL−100SCA)を、それぞれその熱硬化性樹脂100重量部に対して25重量部、15重量部を配合した。更に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製、パーカドックス16)を1.5重量部添加して人造大理石用の樹脂組成物を得た。
これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成形する金型内に注入して、金型温度を100℃とし120分間加熱して人造大理石用の樹脂組成物を硬化させ人造大理石成形品を得た。
(実施例4)
熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂(昭和高分子(株)製、リポキシR−804)と、ポリエステル樹脂(武田薬品(株)製、ポリマール5250)を70/30の配合比で混合し、この混合樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−320平均粒径10μm)を、160重量部配合した。これに、平均粒径40μm、真密度0.38g/ccのガラス微小中空球(住友スリーエム(株)製、S38)と、平均粒径20〜40μm、真密度0.20g/ccの樹脂微小中空球(松本油脂製薬(株)製、MFL−100SCA)を、それぞれその熱硬化性樹脂100重量部に対して20重量部、15重量部を配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製、パーキュアHO)を3重量部添加して人造大理石用の樹脂組成物を得た。
これを20Torrの減圧下で55分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成形する金型内に注入して、金型温度を110℃とし100分間加熱して人造大理石用の樹脂組成物を硬化させ人造大理石成形品を得た。
(実施例5)
熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂(昭和高分子(株)製、リポキシR−804)と、アクリルシロップ樹脂(三井化学(株)、XE924−1)を75/25の配合比で混合し、この混合樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム(住友化学(株)製、CW−316、平均粒径15μm)と、ガラスパウダー(日本フリット(株)製、GFー2ー30A、平均粒径30μm)を、85/15で混合したものを180重量部配合した。
これに、平均粒径11μm、真密度0.7g/ccのガラス微小中空球(ポッターズ・バロティーニ(株)製、HSC110)と、平均粒径90〜110μm、真密度0.13g/ccの樹脂微小中空球(松本油脂製薬(株)製、MFL−100CA)を、それぞれその熱硬化性樹脂100重量部に対して30重量部、5重量部を配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製、パーキュアWO)を4重量部添加して人造大理石用の樹脂組成物を得た。
これを20Torrの減圧下で50分間真空脱泡処理し、12mm厚みの平板を成形する金型内に注入して、金型温度を110℃とし120分間加熱して人造大理石組成物を硬化させ人造大理石成形品を得た。
(比較例1〜5)
人造大理石用の樹脂組成物中にガラス微小中空球及び樹脂微小中空球を添加しないで、人造大理石用の樹脂組成物中にガラス微小中空球を添加しないで、その添加配合分だけ、それぞれ添加配合した充填剤を増量して添加配合したこと以外は実施例1〜5と同様の配合組成及び成形条件で人造大理石成形品を得た。
(評価試験)
以上の実施例及び比較例にて得られた人造大理石成形品について、比重、アイゾット衝撃強度、耐熱性を測定し評価した。この結果を表1に示す。
ここで、耐熱性試験については、250℃の油鍋を製品の上に1時間放置して評価したものであり、記号はそれぞれ、○:変色なし、△:僅かに変色あり、×:変色ありを示す。
Figure 0004218613
表1より、本実施形態における人造大理石用の樹脂組成物を用いて得られた人造大理石成形品は、比重が小さく、耐衝撃性や耐熱性に優れるものである。

Claims (9)

  1. 熱硬化性樹脂に少なくとも充填材を含む添加物を配合した樹脂組成物を得て、これを注型用金型に注入して成形硬化させることにより人造大理石を製造するのに用いる人造大理石用の樹脂組成物であって、
    この樹脂組成物中にガラス微小中空球と樹脂微小中空球を併用して添加配合したことを特徴とする人造大理石用の樹脂組成物。
  2. 前記ガラス微小中空球と樹脂微小中空球の配合比率(重量比)が、ガラス微小中空球/樹脂微小中空球=99.5/0.5〜0.5/99.5の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の人造大理石用の樹脂組成物。
  3. 前記ガラス微小中空球の密度が0.1〜1.5g/ccであり、且つ前記樹脂微小中空球の密度が0.01〜0.5g/ccであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の人造大理石用の樹脂組成物。
  4. 前記ガラス微小中空球及び前記樹脂微小中空球の平均粒径が、3〜150μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の人造大理石用の樹脂組成物。
  5. 前記ガラス微小中空球及び前記樹脂微小中空球の合計の配合比が、配合される熱硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜400重量部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の人造大理石用の樹脂組成物。
  6. 前記熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内の1種類、あるいは2種類以上を組み合わせてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の人造大理石用の樹脂組成物。
  7. 前記充填材が、水酸化アルミニウム、シリカ、ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以上を組み合わせてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の人造大理石用の樹脂組成物。
  8. 前記充填材の平均粒径が、2〜100μmであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の人造大理石用の樹脂組成物。
  9. 前記ガラス微小中空球、前記樹脂微小中空球及び前記充填剤の合計の配合比が、配合される熱硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜400重量部であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の人造大理石用の樹脂組成物。
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