JP2003212628A - 人造大理石の製造方法 - Google Patents

人造大理石の製造方法

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JP2003212628A
JP2003212628A JP2002018960A JP2002018960A JP2003212628A JP 2003212628 A JP2003212628 A JP 2003212628A JP 2002018960 A JP2002018960 A JP 2002018960A JP 2002018960 A JP2002018960 A JP 2002018960A JP 2003212628 A JP2003212628 A JP 2003212628A
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JP
Japan
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curing agent
artificial marble
dop
resin composition
resin
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JP2002018960A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Tagawa
清美 田川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人造大理石樹脂組成物を構成する硬化剤にD
OP(ジオクチルフタレート)を含有した硬化剤とDO
Pを含有しない硬化剤とを併用して用いることによっ
て、得られた人造大理石成形品を活用した各種商品のV
OCへの不安を解消し、PRTR(環境汚染物質移動・
登録)法の対象物質としてのDOPの低減を実現する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型
剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を得て、
この樹脂組成物を所定の注型成形用金型に注入充填した
のち、加熱して硬化させて得られる人造大理石の製造方
法において、その樹脂組成物を構成する硬化剤として、
DOP(ジオクチルフタレート)を含有した硬化剤とD
OPを含有しない硬化剤とを併用して用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具の部材や建材
として用いられる人造大理石の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱硬化性樹脂と、充填剤、柄
材、補強材、内部離型剤、硬化剤などの添加物を配合し
た樹脂組成物を所望の注型用金型に注入し、加熱硬化さ
せることによって人造大理石を形成することが知られて
いる。
【0003】人造大理石を製造するための原料となる熱
硬化性樹脂としては、従来よりポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂、アクリル樹脂などが用いられてきた。
これらを活用した人造大理石の成形品は、洗面カウンタ
ー、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボールなどに広く
利用されている。
【0004】通常、樹脂組成物を構成する硬化剤は、安
全性や品質安定性の面から100%の純品はほとんど使
われることがなく、DOP(ジオクチルフタレート)を
希釈剤として適宜希釈された形のものが使われるという
ことが一般的であった。
【0005】一方、シックハウス対策として揮発性化学
物質が法の規制を受ける状況になり、その対象物質とし
てDOP(ジオクチルフタレート)も含まれることが決
定した。対象物質にはそれぞれVOCの指針値濃度が設
定されて規制を受けてゆくことになる。したがって、D
OPを含有した樹脂組成物を成形硬化して得られた人造
大理石を使った上記のような商品は、その規制の対象と
なるため、その指針値濃度を超えないようなDOPの含
有率を低減した硬化剤系での人造大理石成形品の出現が
切望される状況にあった。
【0006】また、一方、DOPは環境ホルモン対象物
質としてPRTR(環境汚染物質移動・登録)法の規制
もあり、一層その対策が叫ばれている状況にもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
例の問題点に鑑みて発明したものであって、人造大理石
樹脂組成物を構成する硬化剤としてDOP(ジオクチル
フタレート)を含有した硬化剤とDOPを含有しない硬
化剤とを併用して用いることによって、得られた人造大
理石成形品を活用した各種商品のVOCへの不安を解消
し、PRTR(環境汚染物質移動・登録)法の対象物質
としてのDOPの低減を実現することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にあっては、熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内
部離型剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を
得て、この樹脂組成物を所定の注型成形用金型に注入充
填したのち、加熱して硬化させて得られる人造大理石の
製造方法において、その樹脂組成物を構成する硬化剤と
して、DOP(ジオクチルフタレート)を含有した硬化
剤とDOPを含有しない硬化剤とを併用して用いたこと
を特徴としており、このように構成することで、得られ
た人造大理石成形品を活用した各種商品のVOC(Vo
lati1e OrganicCompound;揮発
性有機化合物の総称)への不安を解消できると共に、P
RTR(Pollutant Release and
Transfer Register;環境汚染物質
移動・登録)法の対象物質としてのDOPの低減を実現
できるようになる。
【0009】また上記DOPを含有しない硬化剤がイソ
パラフィンを含有したものであるのが好ましい。
【0010】また上記DOPを含有しない硬化剤がTX
IB(テキサノールイソブチレート=2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート)
を含有したものであるのが好ましい。
【0011】また上記DOPを含有しない硬化剤がイソ
パラフィンを含有したものとTXIB(テキサノールイ
ソブチレート=2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールジイソブチレート)とを含有したものを併
用したものであるのが好ましい。
【0012】さらに上記熱硬化性樹脂が、ポリエステル
樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂の内の1種
類、あるいは2種類以上の混合物であるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0014】本発明の人造大理石の製造方法は、熱硬化
性樹脂と充填剤、補強材、内部離型剤、硬化剤などの添
加物を配合した人造大理石樹脂組成物を得て、この樹脂
組成物を注型用金型に注入充填して加熱し硬化させて得
られる人造大理石の製造方法において、その樹脂組成物
を構成する硬化剤として、DOP(ジオクチルフタレー
ト)を含有した硬化剤とDOPを含有しない硬化剤とを
併用して用いるものである。
【0015】上記DOP(ジオクチルフタレート)は、
フタル酸ジオクチル、あるいはフタル酸ジ−2−エチル
ヘキシルとも呼ばれ、ポリ塩化ビニルをはじめとする各
種の樹脂や合成ゴム用の可塑剤として、一般的に多量に
使われているものである。近年、環境汚染やシックハウ
ス症候群対策であるVOCの面から、化学物質を法的に
規制する動きが活発化し、その対象物質の1つとしてD
OP(ジオクチルフタレート)の規制がある。
【0016】ここで、人造大理石の製造は、上記のよう
な形態で行われるが、配合調製する人造大理石用樹脂組
成物はその構成材料の1つに硬化剤があり、硬化剤は重
合開始剤としての機能を発揮する。即ち、加熱すること
により人造大理石樹脂組成物を構成する熱硬化性樹脂中
の反応性不飽和基と、同じく樹脂中の重合性モノマーと
の共重合反応を進行させてその樹脂組成物の硬化成形を
行うために働くものである。
【0017】この硬化剤は、熱や衝撃に非常に敏感で、
温度管理や取り扱いには慎重な配慮が求められる。通常
は品質の安定性や安全性を保つために100%の純品は
ほとんど使われることはなく、可塑剤(DOP;ジオク
チルフタレート)で適宜希釈された形で上記された種類
のものを用いるのが一般的である。したがって、これら
の種類の硬化剤を用いた人造大理石成形品は上記の規制
に引っ掛かることになり、一刻も速い対策が望まれてい
る状況にあるといえる。
【0018】本発明では、人造大理石用樹脂組成物にD
OP希釈でない形の硬化剤を併用配合添加するものであ
る。硬化剤としては、たとえば「1,1,3,3−テト
ラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト」や、「t−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エート」や、「t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサ
ノエート」や、「t−アミルパーオキシ2−エチルヘキ
サノエート」などを用いることができる。
【0019】また、上記DOPを含有しない希釈剤とし
て本発明では、「イソパラフィン」あるいは「TXI
B;テキサノールイソブチレート=2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート」を
用いたそれらの硬化剤を用いるものである。
【0020】この硬化剤の配合割合は、樹脂や充填剤の
種類、あるいは成形条件によって適宜設定されるが、例
えばビニルエステル樹脂を用いた一般的な樹脂組成物の
場合は、樹脂と架橋剤との総量100重量部に対して
0.5〜5重量部とするのが望ましい。
【0021】本発明ではまた、樹脂組成物に添加配合す
るDOPを含有しない硬化剤が上記の「イソパラフィ
ン」を含有する硬化剤と、「TXIB;テキサノールイ
ソブチレート=2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールジイソブチレート」を含有する硬化剤との
併用系で構成してもかまわないとするものである。ま
た、特性上「DOP」でしか希釈できない硬化剤と「イ
ソパラフィン」でしか希釈できない硬化剤と「TXI
B」でしか希釈できない硬化剤でも樹脂組成物中に同時
に添加配合して用いることができ、「DOP」の含有量
を低減することができるものである。
【0022】また、人造大理石用樹脂組成物を構成する
熱硬化性樹脂は、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹
脂、アクリル樹脂の単独あるいは、これらの2種類以上
の混合系で用いることができる。
【0023】ポリエステル樹脂としては、熱硬化性のも
のとして無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及び無
水フタル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮
合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル
結合を有するものである。また通常、この樹脂には架橋
剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合
されていて、いわゆる、不飽和ポリエステル樹脂と称さ
れるものを用いるが、その形態は特に限定されるもので
はない。
【0024】ビニルエステル樹脂としては、ビスフェノ
ール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニル
エステル樹脂あるいはその両方を混合して用いることが
できる。ここで、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂
は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応物
であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基を有す
るものである。また、ビスフェノール型エポキシ樹脂と
しては、ビスフェノールA型、ビスフェノールAD型、
ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各種のも
のを用いることができる。また通常、このビニルエステ
ル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモ
ノマー等が配合されているものであるが、その形態は特
に限定されるものではない。
【0025】アクリル樹脂としては、通常熱硬化型とし
て、メチルメタアクリレートモノマーあるいは、多官能
のアクリルモノマーあるいはプレポリマー、あるいはポ
リマーのそれぞれ2種以上の混合物で構成されたアクリ
ルシロップと称されるものを用いるが、その形態は特に
限定されるものではない。
【0026】また、ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、アクリル樹脂の2種類以上の混合系とする場合
は、樹脂それぞれの特性及び充填剤との相互作用あるい
は、目的とする製品品質に合った最適配合が求められる
が、その配合量は特に限定されるものではない。
【0027】充填剤は、水酸化アルミニウム、シリカ、
ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以上の混
合物として用いることができる。充填剤の配合量は、熱
硬化性樹脂100重量部に対して100〜300重量部
とすることが好ましく、この範囲に満たないと、製品の
耐衝撃強度は優れるが耐熱性を十分に発揮できないおそ
れがあり、またこの範囲を越えると耐熱性は優れるが耐
衝撃強度が低下するおそれがある。
【0028】充填剤の粒径は、小さいほど人造大理石の
耐衝撃強度を向上することができるが、人造大理石樹脂
組成物の粘度を急激に上昇させて製造が困難となる傾向
になり、また一方、充填剤の粒径が大きくなると、人造
大理石樹脂組成物の粘度は低下して製造での問題はなく
なるが、人造大理石製品の耐衝撃強度が低下してしまう
傾向になるため、平均粒径は5μm〜50μm程度の範
囲のものを用いるのが望ましい。しかし、特にこの数値
に限定されるものではない。
【0029】また、充填剤の表面にあらかじめシランカ
ップリング処理を施したものを用いると、その充填剤と
樹脂との密着性を向上できて、人造大理石製品の耐衝撃
強度を向上させることができる。
【0030】また、樹脂組成物には紫外線吸収剤、減粘
剤、離型剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもで
きる。
【0031】樹脂組成物は注型用樹脂組成物として、上
記の配合物を所定の割合で配合し撹拌機等により混合撹
拌して配合調製する。
【0032】注型用樹脂組成物から人造大理石を製造す
るに当たっては、その配合調整された注型用樹脂組成物
を20〜50Torr程度の減圧下で真空脱泡の処理を
する。このようにして脱泡処理された注型用樹脂組成物
を、減圧状態から開放し、所定形状の金型へ注入して、
この金型を50〜110℃の温度で30〜120分間加
熱する。加熱することにより人造大理石樹脂組成物中の
上記熱硬化性樹脂中の反応性不飽和基と、同じく樹脂中
の重合性モノマーとの共重合反応を進行させて人造大理
石樹脂組成物の硬化成形を行うことができる。
【0033】このようにして得られた人造大理石の成形
品は、洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗
面ボール、あるいは、床材や家具の表面材等への商品化
が容易となるものであり、しかも、VOC対策された商
品を造出することが可能となるものである。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1)熱硬化性樹脂として、ポリエステル樹脂
(武田薬品(株)製 ポリマール5450)を用い、こ
の樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化アル
ミニウム(昭和電工(株)製 H−310 平均粒径1
7μm)を、155重量部配合した。これに、白色の柄
材と黒色の柄材と茶色の柄材をそれぞれ3重量部、5重
量部、4重量部配合し、更に、着色剤として白のトナー
を0.5重量部添加し、更に、硬化剤(化薬アクゾ
(株)製 トリゴノックス121−50;DOP希釈
品)と硬化剤(化薬アクゾ(株)製 トリゴノックス1
21−C50;イソパラフィン希釈品)をそれぞれ1.
0重量部、2.5重量部添加して注型用樹脂組成物を得
た。これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処
理しながら撹枠混合した後、所定形状で12mm厚みに
設定された注型金型内に注入充填し、金型温度を100
℃で120分間加熱して硬化させグラニット調の人造大
理石成形品を得た。 (実施例2)熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂
(武田薬品(株)製 プロミネートP−311)を用
い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸
化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−308B 平
均粒径8μm)を、160重量部配合した。これに、白
色の柄材と黒色の柄材と茶色の柄材をそれぞれ2重量
部、4重量部、3重量部配合し、更に、着色剤として白
のトナーを0.35重量部添加し、更に、硬化剤(日本
油脂(株)製 パーキュアHO:DOP希釈品)と硬化
剤(化薬アクゾ(株)製 トリゴノックス121−C5
0;イソパラフィン希釈品)をそれぞれ1.0重量部、
1.5重量部添加して注型用樹脂組成物を得た。これを
20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理しながら
撹枠混合した後、所定形状で11mm厚みに設定された
注型金型内に注入充填し、金型温度を100℃で110
分間加熱して硬化させグラニット調の人造大理石成形品
を得た。 (実施例3)熱硬化性樹脂として、アクリルシロップ樹
脂(日本触媒(株)製 PX4−CR−3)を用い、こ
の樹脂100重量部に対し、充填剤として、シリカ(龍
森(株)製 CRYSTALlTE M−3K 平均粒
径20μm)を125重量部配合した。これに、白色の
柄材と黒色の柄材と茶色の柄材をそれぞれ2重量部、3
重量部、1重量部配合し、更に、着色剤として白のトナ
ーを0.25重量部添加し、更に、硬化剤(日本油脂
(株)製 パーキュアWO;DOP希釈品)と硬化剤
(化薬アクゾ(株)製 トリゴノックス121−50
E;TXIB希釈品)を、それぞれ2.0重量部、1.
0重量部添加して注型用樹脂組成物を得た。これを20
Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理しながら撹枠
混合した後、所定形状で11mm厚みに設定された注型
金型内に注入充填し、金型温度を95℃で110分間加
熱して硬化させグラニット調の人造大理石成形品を得
た。 (実施例4)熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂
(昭和高分子(株)製 リポキシR−804)と、ポリ
エステル樹脂(武田薬品(株) ポリマール5250)
を60/40の配合比で混合し、この混合樹脂100重
量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム(昭和
電工(株)製 H−320 平均粒径10μm)を、1
90重量部配合した。これに、白色の柄材と黒色の柄材
と茶色の柄材をそれぞれ3重量部、3重量部、2重量部
配合し、更に、着色剤として白のトナーを0.30重量
部添加し、更に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製 カヤエ
ステルO−50;DOP希釈品)と硬化剤(化薬アクゾ
(株)製 トリゴノックス121−50E;TXIB希
釈品)をそれぞれ1.5重量部、2.0重量部添加して
注型用樹脂組成物を得た。これを20Torrの減圧下
で60分間真空脱泡処理しながら撹拌混合した後、所定
形状で12mm厚みに設定された注型金型内に注入充填
し、金型温度を95℃で130分間加熱して硬化させグ
ラニット調の人造大理石成形品を得た。 (実施例5)熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂
(昭和高分子(株)製 リポキシR−804)と、アク
リルシロップ樹脂(日本触媒(株) PX4−CR−
3)を80/20の配合比で混合し、この混合樹脂10
0重量部に対し、充填剤として、水酸化アルミニウム
(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径10μm)
と、ガラスパウダー(日本フリット(株)製 GF−2
−30A 平均粒径30μm)を、85/15で混合し
たものを160重量部配合した。これに、白色の柄材と
黒色の柄材と茶色の柄材をそれぞれ3重量部、2重量
部、3重量部配合し、更に、着色剤として白のトナーを
0.45重量部添加し、更に、硬化剤(化薬アクゾ
(株)製 トリゴノックス121LS−50;DOP希
釈品)と硬化剤(化薬アクゾ(株)製 トリゴノックス
121−C50;イソパラフィン希釈品)と硬化剤(化
薬アクゾ(株)製 トリゴノックス121−50E;T
XIB希釈品)をそれぞれ、1.0重量部、1.0重量
部、1.0重量部を添加して注型用樹脂組成物を得た。
これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理し
ながら撹枠混合した後、所定形状で10mm厚みに設定
された注型金型内に注入充填し、金型温度を100℃で
130分間加熱して硬化させグラニット調の人造大理石
成形品を得た。 (実施例6)熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂
(昭和高分子(株)製 リポキシR−804)と、アク
リルシロップ樹脂(日本触媒(株) PX4−CR−
3)とポリエステル樹脂(武田薬品(株) ポリマール
5250)を80/10/10の配合比で混合し、この
混合樹脂100重量部に対し、充填剤として、水酸化ア
ルミニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径
10μm)と、ガラスパウダー(日本フリット(株)製
GF−2−30A 平均粒径30μm)とシリカ(龍
森(株)製 CRYSTALITE M−3K 平均粒
径20μm)を、それぞれ85/10/5で混合したも
のを165重量部配合した。これに、白色の柄材と黒色
の柄材と茶色の柄材をそれぞれ3.5重量部、2.5重
量部、1.5重量部配合し、更に、着色剤として白のト
ナーを0.50重量部添加し、更に、硬化剤(日本油脂
(株)製 パーキュアWO;DOP希釈品)と硬化剤
(化薬アクゾ(株)製 トリゴノックス121−C5
0;イソパラフィン希釈品)と硬化剤(化薬アクゾ
(株)製 トリゴノックス121−50E;TXIB希
釈品)をそれぞれ1.0重量部、1.0重量部、1.0
重量部を添加して注型用樹脂組成物を得た。これを20
Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理しながら撹拌
混合した後、所定形状で11mm厚みに設定された注型
金型内に注入充填し、金型温度を100℃で150分間
加熱して硬化させグラニット調の人造大理石成形品を得
た。
【0035】なお、上記パーキュアWOは「1,1,
3,3−Tetramethylbutyl pero
xy−2−ethyl hexanoate/DOP5
0%希釈品」、上記パーキュアHOは「t−Hexyl
peroxy 2−ethyl hexanoate
/DOP50%希釈品」、上記カヤエステルO−50は
「t−Buthyl peroxy 2−ethyl
hexanoate/DOP50%希釈品」、上記トリ
ゴノックス121−50は「t−Amyl perox
yl 2−ethyl hexanoate/DOP5
0%希釈品」、上記トリゴノックス121LS−50は
「t−Amyl peroxyl 2−ethyl h
exanoate/DOP55%希釈品」、上記トリゴ
ノックス121−C50は「t−Amyl perox
yl 2−ethyl hexanoate/イソパラ
フィン50%希釈品」、上記トリゴノックス121−5
0Eは「t−Amyl peroxyl 2−ethy
l hexanoate/TXIB50%希釈品」であ
る。
【0036】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型剤、硬化
剤などの添加物を配合した樹脂組成物を得て、この樹脂
組成物を所定の注型成形用金型に注入充填したのち、加
熱して硬化させて得られる人造大理石の製造方法におい
て、その樹脂組成物を構成する硬化剤として、DOP
(ジオクチルフタレート)を含有した硬化剤とDOPを
含有しない硬化剤とを併用して用いたので、得られた人
造大理石成形品を活用した各種商品のVOCへの不安を
解消でき、VOC対策された商品を造出することが可能
となると共に、PRTR(環境汚染物質移動・登録)法
の対象物質としてのDOPの低減を実現できるものであ
る。
【0037】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、上記DOPを含有しない硬化剤がイソ
パラフィンを含有したものであるので、人造大理石のD
OP低減及びVOC対策を図りつつ、安全性や品質安定
性を向上させることができるものである。
【0038】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、上記DOPを含有しない硬化剤がTX
IB(テキサノールイソブチレート=2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート)
を含有したものであるので、人造大理石のDOP低減及
びVOC対策を図りつつ、安全性や品質安定性を向上さ
せることができるものである。
【0039】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、上記DOPを含有しない硬化剤がイソ
パラフィンを含有したものとTXIB(テキサノールイ
ソブチレート=2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールジイソブチレート)とを含有したものを併
用したものであるので、イソパラフィンでしか希釈でき
ない硬化剤又はTXIBでしか希釈できない硬化剤で
も、樹脂組成物中に同時に添加配合して用いることがで
きる。
【0040】また請求項5記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、上記熱硬化性樹脂が、ポリエステル樹
脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂の内の1種類、
あるいは2種類以上の混合物であるので、樹脂それぞれ
の最適な特性及び充填剤との最適な相互作用、さらに目
的とする最適な製品品質を得ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/00 CER C08J 5/00 CER CEZ CEZ C08K 3/00 C08K 3/00 5/00 5/00 5/01 5/01 5/10 5/10 C08L 33/06 C08L 33/06 63/10 63/10 67/06 67/06 101/00 ZAB 101/00 ZAB // C04B 103:14 C04B 103:14 Fターム(参考) 4F071 AA03 AA28 AA33 AA43 AA49 AB18 AB26 AB28 AC08 AC10 AE09 AE11 AE17 AH03 BA09 BB12 BB13 BC07 4J002 BG031 CD201 CF211 DE146 DJ016 DL006 EA017 EH047 EK007 FD016 FD147 GL02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型
    剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を得て、
    この樹脂組成物を所定の注型成形用金型に注入充填した
    のち、加熱して硬化させて得られる人造大理石の製造方
    法において、その樹脂組成物を構成する硬化剤として、
    DOP(ジオクチルフタレート)を含有した硬化剤とD
    OPを含有しない硬化剤とを併用して用いたことを特徴
    とする人造大理石の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記DOPを含有しない硬化剤がイソパ
    ラフィンを含有したものであることを特徴とする請求項
    1記載の人造大理石の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記DOPを含有しない硬化剤がTXI
    B(テキサノールイソブチレート=2,2,4−トリメ
    チル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート)を
    含有したものであることを特徴とする請求項1記載の人
    造大理石の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記DOPを含有しない硬化剤がイソパ
    ラフィンを含有したものとTXIB(テキサノールイソ
    ブチレート=2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
    ンジオールジイソブチレート)とを含有したものを併用
    したものであることを特徴とする請求項1記載の人造大
    理石の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱硬化性樹脂が、ポリエステル樹脂、ビ
    ニルエステル樹脂、アクリル樹脂の内の1種類、あるい
    は2種類以上の混合物であることを特徴とする請求項1
    記載の人造大理石の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100715605B1 (ko) 2005-12-30 2007-05-10 제일모직주식회사 황변현상이 개선된 불포화 폴리에스테르계 인조대리석판재의 제조방법

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