JP2001270753A - 人造大理石の製造方法 - Google Patents
人造大理石の製造方法Info
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- JP2001270753A JP2001270753A JP2000088859A JP2000088859A JP2001270753A JP 2001270753 A JP2001270753 A JP 2001270753A JP 2000088859 A JP2000088859 A JP 2000088859A JP 2000088859 A JP2000088859 A JP 2000088859A JP 2001270753 A JP2001270753 A JP 2001270753A
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- artificial marble
- resin
- resin composition
- mass
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 人造大理石の耐衝撃強度(靱性)を向上させる
ことにより、木製の補強板やFRPの補強層を不要にし
て製品の薄型化による軽量化を可能にし、さらに外観特
に透明性に優れた人造大理石を得ることができる人造大
理石の製造方法を提供する。 【解決手段】 熱硬化型樹脂を含有する樹脂組成物を成
形硬化させる人造大理石の製造方法に関する。補強材と
してパルプ繊維を樹脂組成物に配合する。パルプ繊維に
より人造大理石の耐衝撃強度を向上させることができ
る。
ことにより、木製の補強板やFRPの補強層を不要にし
て製品の薄型化による軽量化を可能にし、さらに外観特
に透明性に優れた人造大理石を得ることができる人造大
理石の製造方法を提供する。 【解決手段】 熱硬化型樹脂を含有する樹脂組成物を成
形硬化させる人造大理石の製造方法に関する。補強材と
してパルプ繊維を樹脂組成物に配合する。パルプ繊維に
より人造大理石の耐衝撃強度を向上させることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具の部材や建材
として用いられる人造大理石の製造方法に関するもので
ある。
として用いられる人造大理石の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来よリ、樹脂と充填剤、補強材、内部
離型剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を所
望の形状を有する注型用金型に注入して成形し、この注
型された樹脂組成物を加熱硬化させることによって人造
大理石を形成することが行われている。人造大理石を製
造するための原料となる樹脂としては、従来よりポリエ
ステル系、アクリル系、ビニルエステル系などが用いら
れてきた。これらを活用した人造大理石の成形品は、洗
面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボール
などに商品化され広く利用されている。そして、通常、
人造大理石の製品の耐衝撃強度(靱性)を上げるために
は、補強材としてのガラス繊維の配合量を増やすことが
行われる。
離型剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を所
望の形状を有する注型用金型に注入して成形し、この注
型された樹脂組成物を加熱硬化させることによって人造
大理石を形成することが行われている。人造大理石を製
造するための原料となる樹脂としては、従来よりポリエ
ステル系、アクリル系、ビニルエステル系などが用いら
れてきた。これらを活用した人造大理石の成形品は、洗
面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボール
などに商品化され広く利用されている。そして、通常、
人造大理石の製品の耐衝撃強度(靱性)を上げるために
は、補強材としてのガラス繊維の配合量を増やすことが
行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガラス繊維の
配合量を増加すると人造大理石の柄あるいは模様の流れ
が著しく阻害されたり、混合分散性が不均一になった
り、製品の透明感が低下したり、製品面にガラス繊維の
毛羽立ちが発生したりして、均一な製品ができない為に
製品強度をアップするには限界があった。その為にそれ
を補う手段として、人造大理石の裏面に木製の補強板を
設けたり、FRPの補強層を設けたり、製品の厚みを厚
くすることが行われている。しかし、このことは裏面補
強のための加工手間の増大とコスト高につながり、また
薄型化が困難である為に製品重量が重くなり、商品の運
搬や施工での負担が大きかった。
配合量を増加すると人造大理石の柄あるいは模様の流れ
が著しく阻害されたり、混合分散性が不均一になった
り、製品の透明感が低下したり、製品面にガラス繊維の
毛羽立ちが発生したりして、均一な製品ができない為に
製品強度をアップするには限界があった。その為にそれ
を補う手段として、人造大理石の裏面に木製の補強板を
設けたり、FRPの補強層を設けたり、製品の厚みを厚
くすることが行われている。しかし、このことは裏面補
強のための加工手間の増大とコスト高につながり、また
薄型化が困難である為に製品重量が重くなり、商品の運
搬や施工での負担が大きかった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、人造大理石の耐衝撃強度(靱性)を向上させること
により、木製の補強板やFRPの補強層を不要にして製
品の薄型化による軽量化を可能にし、さらに外観特に透
明性に優れた人造大理石を得ることができる人造大理石
の製造方法を提供することを目的とするものである。
あり、人造大理石の耐衝撃強度(靱性)を向上させること
により、木製の補強板やFRPの補強層を不要にして製
品の薄型化による軽量化を可能にし、さらに外観特に透
明性に優れた人造大理石を得ることができる人造大理石
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
人造大理石の製造方法は、熱硬化型樹脂を含有する樹脂
組成物を成形硬化させる人造大理石の製造方法におい
て、補強材としてパルプ繊維を樹脂組成物に配合するこ
とを特徴とするものである。
人造大理石の製造方法は、熱硬化型樹脂を含有する樹脂
組成物を成形硬化させる人造大理石の製造方法におい
て、補強材としてパルプ繊維を樹脂組成物に配合するこ
とを特徴とするものである。
【0006】本発明の請求項2に係る人造大理石の製造
方法は、請求項1の構成に加えて、パルプ繊維の配合量
が熱硬化型樹脂100質量部に対して0.5〜30質量
部であることを特徴とするものである。
方法は、請求項1の構成に加えて、パルプ繊維の配合量
が熱硬化型樹脂100質量部に対して0.5〜30質量
部であることを特徴とするものである。
【0007】本発明の請求項3に係る人造大理石の製造
方法は、請求項1又は2の構成に加えて、パルプ繊維の
長さが1〜10mmであることを特徴とするものであ
る。
方法は、請求項1又は2の構成に加えて、パルプ繊維の
長さが1〜10mmであることを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明の請求項4に係る人造大理石の製造
方法は、請求項1乃至3の構成に加えて、樹脂組成物を
構成する材料の中で、最後にパルプ繊維を配合すること
を特徴とするものである。
方法は、請求項1乃至3の構成に加えて、樹脂組成物を
構成する材料の中で、最後にパルプ繊維を配合すること
を特徴とするものである。
【0009】本発明の請求項5に係る人造大理石の製造
方法は、請求項1乃至4の構成に加えて、熱硬化型樹脂
がビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂のうちの1種又は2種以上の混合物であることを特徴
とするものである。
方法は、請求項1乃至4の構成に加えて、熱硬化型樹脂
がビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂のうちの1種又は2種以上の混合物であることを特徴
とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0011】本発明の樹脂組成物は熱硬化型樹脂及び補
強材としてパルプ繊維を含有し、さらに、充填剤、硬化
剤などの添加物を配合したものである。熱硬化型樹脂は
ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂
をそれぞれ単独であるいはこれらの2種類以上を混合し
て用いることができる。
強材としてパルプ繊維を含有し、さらに、充填剤、硬化
剤などの添加物を配合したものである。熱硬化型樹脂は
ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂
をそれぞれ単独であるいはこれらの2種類以上を混合し
て用いることができる。
【0012】ビニルエステル樹脂としては、ビスフェノ
ール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニル
エステル樹脂あるいはその両方を混合して用いることが
できる。ここで、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂
は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応物
であり、また、ノボラック型ビニルエステル樹脂は、ノ
ボラック型エポキシ樹脂と酸との付加反応物であり、い
ずれも両末端のみに反応性不飽和基を有するものであ
る。ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェ
ノールA型、ビスフェノールAD型、ビスフェノールS
型、ビスフェノールF型等の各種のものを用いることが
できる。また、上記のエポキシ樹脂に付加させる酸とし
ては通常、不飽和一塩基酸を使用するものであり、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、ソルビン
酸、ヒドロキシエチルメタクリレート・マレート、ヒド
ロキシエチルアクリレート・マレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート・マレート、ヒドロキシプロピルア
クリレート・マレート、ジシクロペンタジエン・マレー
ト等を用いることができる。また、通常、ビニルエステ
ル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモ
ノマー等が配合されているものであるが、その形態を特
に限定されるものではない。
ール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニル
エステル樹脂あるいはその両方を混合して用いることが
できる。ここで、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂
は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応物
であり、また、ノボラック型ビニルエステル樹脂は、ノ
ボラック型エポキシ樹脂と酸との付加反応物であり、い
ずれも両末端のみに反応性不飽和基を有するものであ
る。ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェ
ノールA型、ビスフェノールAD型、ビスフェノールS
型、ビスフェノールF型等の各種のものを用いることが
できる。また、上記のエポキシ樹脂に付加させる酸とし
ては通常、不飽和一塩基酸を使用するものであり、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、ソルビン
酸、ヒドロキシエチルメタクリレート・マレート、ヒド
ロキシエチルアクリレート・マレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート・マレート、ヒドロキシプロピルア
クリレート・マレート、ジシクロペンタジエン・マレー
ト等を用いることができる。また、通常、ビニルエステ
ル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモ
ノマー等が配合されているものであるが、その形態を特
に限定されるものではない。
【0013】アクリル樹脂としては、通常、熱硬化型と
してメチルメタアクリレートモノマー、あるいは多官能
のアクリルモノマー、あるいはプレポリマー、あるいは
これらモノマーやプレポリマーを反応させたポリマーの
うち、2種以上を含むアクリルシロップ樹脂と称するも
のを用いるが、その形態を特に限定されるものではな
い。
してメチルメタアクリレートモノマー、あるいは多官能
のアクリルモノマー、あるいはプレポリマー、あるいは
これらモノマーやプレポリマーを反応させたポリマーの
うち、2種以上を含むアクリルシロップ樹脂と称するも
のを用いるが、その形態を特に限定されるものではな
い。
【0014】ポリエステル樹脂としては、熱硬化型とし
て無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸および無水フ
タル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮合反
応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル結合
を有するものである。また、通常、このポリエステル樹
脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマ
ー等が配合されていて、不飽和ポリエステル樹脂と称す
るものを用いるが、その形態を特に限定されるものでは
ない。
て無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸および無水フ
タル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮合反
応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル結合
を有するものである。また、通常、このポリエステル樹
脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマ
ー等が配合されていて、不飽和ポリエステル樹脂と称す
るものを用いるが、その形態を特に限定されるものでは
ない。
【0015】上記のようなビニルエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂の2種類以上を混合して使用
する場合は、樹脂それぞれの特性および目的とする製品
品質に合った適宜な配合が求められるものであり、その
配合割合は特に限定されるものではない。
ル樹脂、ポリエステル樹脂の2種類以上を混合して使用
する場合は、樹脂それぞれの特性および目的とする製品
品質に合った適宜な配合が求められるものであり、その
配合割合は特に限定されるものではない。
【0016】本発明では補強材としてパルプ繊維を樹脂
組成物に配合するものである。パルプ繊維の配合量は、
特に限定されるものではないが、配合量を増やしていく
と得られる人造大理石(製品)の耐衝撃強度(靱性)は向
上していくが、一方、樹脂組成物中でのパルプ繊維の分
散性が悪くなり、人造大理石の耐衝撃強度の部分的なバ
ラツキが大きくなる傾向を示すため、通常は、熱硬化型
樹脂(必要に応じて配合される架橋剤も含む総量)10
0質量部に対して0.5〜30質量部の範囲で配合され
ることが好ましい。従来から補強材として用いられるガ
ラス繊維はその配合量を増やしていくと特に人造大理石
の表面(製品面)での毛羽立ちが発生してその表面性を
著しく低下させるために、また、人造大理石の透明性が
低くなるために、ガラス繊維の配合量は通常樹脂100
質量部に対して3質量部が限界であるが、本発明のよう
にパルプ繊維を用いると、上記のような表面性や透明性
の低下を発生させることなく30質量部程度までの配合
が可能であり、その結果、人造大理石の耐衝撃強度(靱
性)を向上させることが可能となるのである。
組成物に配合するものである。パルプ繊維の配合量は、
特に限定されるものではないが、配合量を増やしていく
と得られる人造大理石(製品)の耐衝撃強度(靱性)は向
上していくが、一方、樹脂組成物中でのパルプ繊維の分
散性が悪くなり、人造大理石の耐衝撃強度の部分的なバ
ラツキが大きくなる傾向を示すため、通常は、熱硬化型
樹脂(必要に応じて配合される架橋剤も含む総量)10
0質量部に対して0.5〜30質量部の範囲で配合され
ることが好ましい。従来から補強材として用いられるガ
ラス繊維はその配合量を増やしていくと特に人造大理石
の表面(製品面)での毛羽立ちが発生してその表面性を
著しく低下させるために、また、人造大理石の透明性が
低くなるために、ガラス繊維の配合量は通常樹脂100
質量部に対して3質量部が限界であるが、本発明のよう
にパルプ繊維を用いると、上記のような表面性や透明性
の低下を発生させることなく30質量部程度までの配合
が可能であり、その結果、人造大理石の耐衝撃強度(靱
性)を向上させることが可能となるのである。
【0017】また、パルプ繊維の長さは1〜10mmで
あることが好ましい。パルプ繊維の長さが1mm未満で
あると、補強効果が小さくなって、人造大理石の耐衝撃
強度が低くなる恐れがあり、一方、パルプ繊維の長さが
10mmを超えると、絡み合いが生じて樹脂組成物中で
の分散性が低くなり、人造大理石の耐衝撃強度の部分的
なバラツキが大きくなる恐れがある。
あることが好ましい。パルプ繊維の長さが1mm未満で
あると、補強効果が小さくなって、人造大理石の耐衝撃
強度が低くなる恐れがあり、一方、パルプ繊維の長さが
10mmを超えると、絡み合いが生じて樹脂組成物中で
の分散性が低くなり、人造大理石の耐衝撃強度の部分的
なバラツキが大きくなる恐れがある。
【0018】充填材としてはシリカ、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、ガラスパウダー、クレー、アルミ
ナ等を用いることができ、これらの一種のみを用いたり
あるいは二種以上を併用したりすることができる。充填
材の配合量は、熱硬化型樹脂(必要に応じて配合される
架橋剤も含む総量)100質量部に対して180〜30
0質量部とすることが好ましい。配合量がこの範囲に満
たないと、得られる人造大理石の耐衝撃強度を向上する
ことはできるが、充分な耐熱性が得られないおそれがあ
り、またこの範囲を超えると充分な耐熱性は得られるも
のの、耐衝撃強度を充分に向上することができなくなる
おそれがある。
水酸化アルミニウム、ガラスパウダー、クレー、アルミ
ナ等を用いることができ、これらの一種のみを用いたり
あるいは二種以上を併用したりすることができる。充填
材の配合量は、熱硬化型樹脂(必要に応じて配合される
架橋剤も含む総量)100質量部に対して180〜30
0質量部とすることが好ましい。配合量がこの範囲に満
たないと、得られる人造大理石の耐衝撃強度を向上する
ことはできるが、充分な耐熱性が得られないおそれがあ
り、またこの範囲を超えると充分な耐熱性は得られるも
のの、耐衝撃強度を充分に向上することができなくなる
おそれがある。
【0019】また、充填材はその粒径が小さいほど人造
大理石の耐衝撃強度を向上させることができるので好ま
しく、充填材としては平均粒径が50μm以下のものを
用いることが好ましい。ただし、充填材の平均粒径が極
端に小さすぎると、樹脂組成物中における充填材の分散
性が低下して充填材の凝集が生じる恐れがあるため、充
填材の平均粒径の下限は3μmとすることが好ましい。
また、充填材の表面に予めシランカップリング剤処理を
施しておくと、樹脂組成物中において充填材と熱硬化型
樹脂(必要に応じて配合される架橋剤も含む)の密着性
を向上することができ、更に充填材の分散性も向上する
ことができて、得られる人造大理石の耐衝撃強度を更に
向上することができるものである。シランカップリング
剤としては、例えば、γ−(メタクリロイルオキシプロ
ピル)トリメトキシシラン等を用いることができる。
大理石の耐衝撃強度を向上させることができるので好ま
しく、充填材としては平均粒径が50μm以下のものを
用いることが好ましい。ただし、充填材の平均粒径が極
端に小さすぎると、樹脂組成物中における充填材の分散
性が低下して充填材の凝集が生じる恐れがあるため、充
填材の平均粒径の下限は3μmとすることが好ましい。
また、充填材の表面に予めシランカップリング剤処理を
施しておくと、樹脂組成物中において充填材と熱硬化型
樹脂(必要に応じて配合される架橋剤も含む)の密着性
を向上することができ、更に充填材の分散性も向上する
ことができて、得られる人造大理石の耐衝撃強度を更に
向上することができるものである。シランカップリング
剤としては、例えば、γ−(メタクリロイルオキシプロ
ピル)トリメトキシシラン等を用いることができる。
【0020】硬化剤としては、1,1,3,3−テトラ
メチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサエートや、
t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等
を用いることができる。この硬化剤の配合割合は、例え
ば熱硬化型樹脂としてビニルエステル樹脂を用いている
場合は、熱硬化型樹脂(必要に応じて配合される架橋剤
も含む総量)100質量部に対して、0.5〜5質量部
とすることが好ましい。
メチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサエートや、
t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等
を用いることができる。この硬化剤の配合割合は、例え
ば熱硬化型樹脂としてビニルエステル樹脂を用いている
場合は、熱硬化型樹脂(必要に応じて配合される架橋剤
も含む総量)100質量部に対して、0.5〜5質量部
とすることが好ましい。
【0021】さらに、本発明の樹脂組成物には紫外線吸
収剤、減粘剤、(内部)離型剤、ガラス繊維(ガラスフ
ィラー)、着色剤等を必要に応じて配合することもでき
る。減粘剤としては例えばBKY製の品番「W996」
を、離型剤としては例えば中京油脂製の商品名「セパー
ル」を、ガラス繊維としては例えば日本板硝子製の品番
「RES03X−BM」を、紫外線吸収剤としてはベン
ゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾエート系、サ
リレート系、シアノアクリレート系、シュウ酸アニリド
系、ベンゾフェノン系等のものをそれぞれ使用すること
ができる。
収剤、減粘剤、(内部)離型剤、ガラス繊維(ガラスフ
ィラー)、着色剤等を必要に応じて配合することもでき
る。減粘剤としては例えばBKY製の品番「W996」
を、離型剤としては例えば中京油脂製の商品名「セパー
ル」を、ガラス繊維としては例えば日本板硝子製の品番
「RES03X−BM」を、紫外線吸収剤としてはベン
ゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾエート系、サ
リレート系、シアノアクリレート系、シュウ酸アニリド
系、ベンゾフェノン系等のものをそれぞれ使用すること
ができる。
【0022】本発明の樹脂組成物を調製するにあたって
は、熱硬化型樹脂(架橋剤を含む)に充填材を配合し、
更に硬化剤及びその他の各種の添加剤を所定の割合で配
合し、この後、パルプ繊維を配合し、攪拌機等により均
一に撹拌混合する。このように、樹脂組成物を構成する
材料の中で一番最後にパルプ繊維を配合することによっ
て、樹脂組成物中でのパルプ繊維の分散性を高くするこ
とができ、人造大理石に部分的に耐衝撃強度のバラツキ
が生じないようにすることができるものである。
は、熱硬化型樹脂(架橋剤を含む)に充填材を配合し、
更に硬化剤及びその他の各種の添加剤を所定の割合で配
合し、この後、パルプ繊維を配合し、攪拌機等により均
一に撹拌混合する。このように、樹脂組成物を構成する
材料の中で一番最後にパルプ繊維を配合することによっ
て、樹脂組成物中でのパルプ繊維の分散性を高くするこ
とができ、人造大理石に部分的に耐衝撃強度のバラツキ
が生じないようにすることができるものである。
【0023】そして、人造大理石を製造するにあたって
は次のようにして行なう。まず、上記のように調製され
た樹脂組成物に真空脱泡処理を施す。真空脱泡処理は樹
脂組成物を0.4〜6.7kPa(3〜50Torr)
程度の減圧下に置いて行なうものであり、このように樹
脂組成物に真空脱泡処理を施すことにより、樹脂組成物
中の気泡を除去することができ、人造大理石に気泡が残
存することが無くなって外観の低下を防止することがで
きるものである。
は次のようにして行なう。まず、上記のように調製され
た樹脂組成物に真空脱泡処理を施す。真空脱泡処理は樹
脂組成物を0.4〜6.7kPa(3〜50Torr)
程度の減圧下に置いて行なうものであり、このように樹
脂組成物に真空脱泡処理を施すことにより、樹脂組成物
中の気泡を除去することができ、人造大理石に気泡が残
存することが無くなって外観の低下を防止することがで
きるものである。
【0024】次に、真空脱泡処理された樹脂組成物を減
圧状態から解圧した後、樹脂組成物を所定形状の金型へ
注入し、この後、金型を加熱して加熱された金型の熱で
注入された樹脂組成物を50〜110℃の温度(金型温
度)で30〜120分間加熱する。そして、この加熱に
より樹脂組成物に含まれる上記熱硬化型樹脂中の反応性
不飽和基と同じく樹脂組成物に含まれる重合性モノマー
との共重合反応を進行させて樹脂組成物の硬化成形を行
うことによって、本発明の人造大理石を形成することが
できる。
圧状態から解圧した後、樹脂組成物を所定形状の金型へ
注入し、この後、金型を加熱して加熱された金型の熱で
注入された樹脂組成物を50〜110℃の温度(金型温
度)で30〜120分間加熱する。そして、この加熱に
より樹脂組成物に含まれる上記熱硬化型樹脂中の反応性
不飽和基と同じく樹脂組成物に含まれる重合性モノマー
との共重合反応を進行させて樹脂組成物の硬化成形を行
うことによって、本発明の人造大理石を形成することが
できる。
【0025】このようにして得られた人造大理石は、補
強材としてパルプ繊維を配合するので、耐衝撃強度を著
しく高くすることができ、従来の人造大理石のように製
品の裏面に木製の補強板やFRPの補強層を形成して強
度を補わなくても高い耐衝撃性(靱性)を発揮することが
できるものであり、従って、人造大理石の薄型化も可能
にし製品の軽量化を図ることができるものであり、しか
も、加工手間の増加が無くてコスト安にすることができ
るものである。また、耐衝撃強度を高くするために樹脂
組成物にガラス繊維を多量に配合する必要が無く(配合
しなくても良い)、外観特に透明性に優れた人造大理石
を得ることができるものである。さらに、パルプ繊維の
高配合量によって触感的には冷たい従来の人造大理石に
比べて温かみのある触感の人造大理石を得ることができ
る。
強材としてパルプ繊維を配合するので、耐衝撃強度を著
しく高くすることができ、従来の人造大理石のように製
品の裏面に木製の補強板やFRPの補強層を形成して強
度を補わなくても高い耐衝撃性(靱性)を発揮することが
できるものであり、従って、人造大理石の薄型化も可能
にし製品の軽量化を図ることができるものであり、しか
も、加工手間の増加が無くてコスト安にすることができ
るものである。また、耐衝撃強度を高くするために樹脂
組成物にガラス繊維を多量に配合する必要が無く(配合
しなくても良い)、外観特に透明性に優れた人造大理石
を得ることができるものである。さらに、パルプ繊維の
高配合量によって触感的には冷たい従来の人造大理石に
比べて温かみのある触感の人造大理石を得ることができ
る。
【0026】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
る。
【0027】(実施例1)熱硬化型樹脂であるビニルエ
ステル樹脂(武田薬品(株)製のプロミネートP−31
1)100質量部に対して、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(住友化学(株)製のCW−308)を180質
量部配合し、更に、硬化剤(日本油脂(株)製のパーキ
ュアWO)を適量添加し、更に、補強材としてパルプ繊
維(常裕パルプ(株)製のBA450 長さ1〜3m
m)を15質量部配合して樹脂組成物を調製した。
ステル樹脂(武田薬品(株)製のプロミネートP−31
1)100質量部に対して、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(住友化学(株)製のCW−308)を180質
量部配合し、更に、硬化剤(日本油脂(株)製のパーキ
ュアWO)を適量添加し、更に、補強材としてパルプ繊
維(常裕パルプ(株)製のBA450 長さ1〜3m
m)を15質量部配合して樹脂組成物を調製した。
【0028】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を70分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を70分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
【0029】(実施例2)熱硬化型樹脂であるアクリル
シロップ樹脂(日本フェロー(株)製のAC−02)1
00質量部に対して、充填剤として水酸化アルミニウム
(住友化学(株)製のCW−310)を200質量部配
合し、更に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製のパーカドッ
クス16)を適量添加し、更に、補強材としてパルプ繊
維(常裕パルプ(株)製のBA450 長さ1〜3m
m)を10質量部配合して樹脂組成物を調製した。
シロップ樹脂(日本フェロー(株)製のAC−02)1
00質量部に対して、充填剤として水酸化アルミニウム
(住友化学(株)製のCW−310)を200質量部配
合し、更に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製のパーカドッ
クス16)を適量添加し、更に、補強材としてパルプ繊
維(常裕パルプ(株)製のBA450 長さ1〜3m
m)を10質量部配合して樹脂組成物を調製した。
【0030】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を50分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を50分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
【0031】(実施例3)熱硬化型樹脂であるポリエス
テル樹脂(武田薬品(株)製のポリマール5450)1
00質量部に対して、充填剤として水酸化アルミニウム
(昭和電工(株)製のH−310)を210質量部配合
し、更に、硬化剤(日本油脂(株)製のパーキュアH
O)を適量添加し、更に、補強材としてパルプ繊維(常
裕パルプ(株)製のBA450 長さ1〜3mm)を2
0質量部配合して樹脂組成物を調製した。
テル樹脂(武田薬品(株)製のポリマール5450)1
00質量部に対して、充填剤として水酸化アルミニウム
(昭和電工(株)製のH−310)を210質量部配合
し、更に、硬化剤(日本油脂(株)製のパーキュアH
O)を適量添加し、更に、補強材としてパルプ繊維(常
裕パルプ(株)製のBA450 長さ1〜3mm)を2
0質量部配合して樹脂組成物を調製した。
【0032】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を80分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を80分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
【0033】(実施例4)熱硬化型樹脂であるビニルエ
ステル樹脂(昭和高分子(株)製のリポキシR−80
4)とポリエステル樹脂(武田薬品(株)製のポリマー
ル5250)を50/50の配合比で混合したもの10
0質量部に対して、充填剤としてアルミナ(昭和電工
(株)製のH−320)を200質量部配合し、更に、
硬化剤(日本油脂(株)製のパーキュアHO)を適量添
加し、更に、補強材としてパルプ繊維(常裕パルプ
(株)製のBA450 長さ1〜3mm)を12質量部
配合して樹脂組成物を調製した。
ステル樹脂(昭和高分子(株)製のリポキシR−80
4)とポリエステル樹脂(武田薬品(株)製のポリマー
ル5250)を50/50の配合比で混合したもの10
0質量部に対して、充填剤としてアルミナ(昭和電工
(株)製のH−320)を200質量部配合し、更に、
硬化剤(日本油脂(株)製のパーキュアHO)を適量添
加し、更に、補強材としてパルプ繊維(常裕パルプ
(株)製のBA450 長さ1〜3mm)を12質量部
配合して樹脂組成物を調製した。
【0034】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を80分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を80分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
【0035】(実施例5)熱硬化型樹脂であるビニルエ
ステル樹脂(昭和高分子(株)製のリポキシR−80
6)とアクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製のXE
924−1)を65/35の配合比で混合したもの10
0質量部に対して、充填剤として水酸化アルミニウム
(昭和電工(株)製のH−320)とガラスフィラー
(日本フリット(株)製のCF002−100)を60
/30で混合したものを180質量部配合し、更に、硬
化剤(日本油脂(株)製のパーキュアWO)を適量添加
し、更に、補強材としてパルプ繊維(常裕パルプ(株)
製のBA450 長さ1〜3mm)を6質量部配合して
樹脂組成物を調製した。
ステル樹脂(昭和高分子(株)製のリポキシR−80
6)とアクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製のXE
924−1)を65/35の配合比で混合したもの10
0質量部に対して、充填剤として水酸化アルミニウム
(昭和電工(株)製のH−320)とガラスフィラー
(日本フリット(株)製のCF002−100)を60
/30で混合したものを180質量部配合し、更に、硬
化剤(日本油脂(株)製のパーキュアWO)を適量添加
し、更に、補強材としてパルプ繊維(常裕パルプ(株)
製のBA450 長さ1〜3mm)を6質量部配合して
樹脂組成物を調製した。
【0036】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を80分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を80分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
【0037】(実施例6)熱硬化型樹脂であるビニルエ
ステル樹脂(武田薬品(株)製のプロミネートP−31
0)とアクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製のXE
924−1)とポリエステル樹脂(武田薬品(株)製の
ポリマール5250)を配合比60/10/30で混合
したもの100質量部に対して、充填剤として水酸化ア
ルミニウム(住友化学(株)製のCW−325LV)と
シリカ(白石工業(株)製のMILLISIL M1
0)を配合比50/20で混合したものを200質量部
配合し、更に、硬化剤(日本油脂(株)製のパーキュア
WO)を適量添加し、更に、補強材としてパルプ繊維
(常裕パルプ(株)製のBA450 長さ1〜3mm)
を10質量部配合して樹脂組成物を調製した。
ステル樹脂(武田薬品(株)製のプロミネートP−31
0)とアクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製のXE
924−1)とポリエステル樹脂(武田薬品(株)製の
ポリマール5250)を配合比60/10/30で混合
したもの100質量部に対して、充填剤として水酸化ア
ルミニウム(住友化学(株)製のCW−325LV)と
シリカ(白石工業(株)製のMILLISIL M1
0)を配合比50/20で混合したものを200質量部
配合し、更に、硬化剤(日本油脂(株)製のパーキュア
WO)を適量添加し、更に、補強材としてパルプ繊維
(常裕パルプ(株)製のBA450 長さ1〜3mm)
を10質量部配合して樹脂組成物を調製した。
【0038】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を80分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
rr)の減圧下で30分間真空脱泡処理した後、樹脂組
成物を注型用の金型に注入し、更に、金型温度を90℃
にして樹脂組成物を80分間加熱して樹脂組成物を硬化
させ、厚み11mmの平板状の人造大理石(成形品)を
得た。
【0039】(比較例1)パルプ繊維を配合しなかった
以外は実施例1と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
以外は実施例1と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
【0040】(比較例2)パルプ繊維を配合しなかった
以外は実施例2と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
以外は実施例2と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
【0041】(比較例3)パルプ繊維を配合しなかった
以外は実施例3と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
以外は実施例3と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
【0042】(比較例4)パルプ繊維を配合しなかった
以外は実施例4と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
以外は実施例4と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
【0043】(比較例5)パルプ繊維を配合しなかった
以外は実施例5と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
以外は実施例5と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
【0044】(比較例6)パルプ繊維を配合しなかった
以外は実施例6と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
以外は実施例6と同様にして人造大理石(成形品)を得
た。
【0045】上記実施例1〜6及び比較例1〜6で得ら
れた人造大理石の耐衝撃性(シャルピー衝撃強度)を評
価した。結果を表1に示す。
れた人造大理石の耐衝撃性(シャルピー衝撃強度)を評
価した。結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】表1から明らかなように、パルプ繊維を用
いた実施例1〜6はパルプ繊維を用いなかった比較例1
〜6よりも耐衝撃性の性能が高くなった。
いた実施例1〜6はパルプ繊維を用いなかった比較例1
〜6よりも耐衝撃性の性能が高くなった。
【0048】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、熱硬化型樹脂を含有する樹脂組成物を成形硬化させ
る人造大理石の製造方法において、補強材としてパルプ
繊維を樹脂組成物に配合するので、パルプ繊維により人
造大理石の耐衝撃強度を向上させることができ、木製の
補強板やFRPの補強層を不要にして製品の薄型化によ
る軽量化を可能にし、さらに樹脂組成物にガラス繊維を
多量に含有させる必要が無く、人造大理石の柄あるいは
模様の流れが著しく阻害されず、ガラス繊維の混合分散
性が不均一にならず、製品の透明感が低下せず、製品面
にガラス繊維の毛羽立ちが発生せずに、外観特に透明性
に優れた人造大理石を得ることができるものである。
は、熱硬化型樹脂を含有する樹脂組成物を成形硬化させ
る人造大理石の製造方法において、補強材としてパルプ
繊維を樹脂組成物に配合するので、パルプ繊維により人
造大理石の耐衝撃強度を向上させることができ、木製の
補強板やFRPの補強層を不要にして製品の薄型化によ
る軽量化を可能にし、さらに樹脂組成物にガラス繊維を
多量に含有させる必要が無く、人造大理石の柄あるいは
模様の流れが著しく阻害されず、ガラス繊維の混合分散
性が不均一にならず、製品の透明感が低下せず、製品面
にガラス繊維の毛羽立ちが発生せずに、外観特に透明性
に優れた人造大理石を得ることができるものである。
【0049】また、本発明の請求項2の発明は、パルプ
繊維の配合量が熱硬化型樹脂100質量部に対して0.
5〜30質量部であるので、人造大理石の耐衝撃強度を
確実に向上させることができると共にパルプ繊維の分散
性を高くして耐衝撃強度のバラツキを防止することがで
きるものである。
繊維の配合量が熱硬化型樹脂100質量部に対して0.
5〜30質量部であるので、人造大理石の耐衝撃強度を
確実に向上させることができると共にパルプ繊維の分散
性を高くして耐衝撃強度のバラツキを防止することがで
きるものである。
【0050】また、本発明の請求項3の発明は、パルプ
繊維の長さが1〜10mmであるので、人造大理石の耐
衝撃強度を確実に向上させることができると共にパルプ
繊維の分散性を高くして耐衝撃強度のバラツキを防止す
ることができるものである。
繊維の長さが1〜10mmであるので、人造大理石の耐
衝撃強度を確実に向上させることができると共にパルプ
繊維の分散性を高くして耐衝撃強度のバラツキを防止す
ることができるものである。
【0051】また、本発明の請求項4の発明は、樹脂組
成物を構成する材料の中で、最後にパルプ繊維を配合す
るので、パルプ繊維の分散性をより高くすることがで
き、耐衝撃強度のバラツキを防止することができるもの
である。
成物を構成する材料の中で、最後にパルプ繊維を配合す
るので、パルプ繊維の分散性をより高くすることがで
き、耐衝撃強度のバラツキを防止することができるもの
である。
【0052】また、本発明の請求項5の発明は、熱硬化
型樹脂がビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエス
テル樹脂のうちの1種又は2種以上の混合物であるの
で、さらに高い耐衝撃性を有する人造大理石を形成する
ことができるものである。
型樹脂がビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエス
テル樹脂のうちの1種又は2種以上の混合物であるの
で、さらに高い耐衝撃性を有する人造大理石を形成する
ことができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 63/10 C08L 63/10 67/00 67/00 97/02 97/02 101/00 101/00 //(C04B 26/06 (C04B 26/06 16:02 16:02 Z 14:36 14:36 14:30 14:30 14:22 14:22 14:04) 14:04) C B29K 31:00 B29K 31:00 33:00 33:00 67:00 67:00 105:12 105:12 B29L 31:10 B29L 31:10 C04B 111:54 C04B 111:54 (72)発明者 田原 慶昭 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 Fターム(参考) 4F204 AA36 AA41 AA43 AB25 AH44 EA03 EB01 EE12 EK13 4J002 AH002 BG031 BG041 BG051 BG061 CD201 CF221 FA042 FD010 FD050 FD140 FD160 GL02
Claims (5)
- 【請求項1】 熱硬化型樹脂を含有する樹脂組成物を成
形硬化させる人造大理石の製造方法において、補強材と
してパルプ繊維を樹脂組成物に配合することを特徴とす
る人造大理石の製造方法。 - 【請求項2】 パルプ繊維の配合量が熱硬化型樹脂10
0質量部に対して0.5〜30質量部であることを特徴
とする請求項1に記載の人造大理石の製造方法。 - 【請求項3】 パルプ繊維の長さが1〜10mmである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の人造大理石の
製造方法。 - 【請求項4】 樹脂組成物を構成する材料の中で、最後
にパルプ繊維を配合することを特徴とする請求項1乃至
3のいずれかに記載の人造大理石の製造方法。 - 【請求項5】 熱硬化型樹脂がビニルエステル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂のうちの1種又は2種以
上の混合物であることを特徴とする請求項1乃至4のい
ずれかに記載の人造大理石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000088859A JP2001270753A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 人造大理石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000088859A JP2001270753A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 人造大理石の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001270753A true JP2001270753A (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=18604676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000088859A Withdrawn JP2001270753A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 人造大理石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001270753A (ja) |
-
2000
- 2000-03-28 JP JP2000088859A patent/JP2001270753A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |