JP2002104858A - 人造大理石の製造方法 - Google Patents

人造大理石の製造方法

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JP2002104858A
JP2002104858A JP2000293049A JP2000293049A JP2002104858A JP 2002104858 A JP2002104858 A JP 2002104858A JP 2000293049 A JP2000293049 A JP 2000293049A JP 2000293049 A JP2000293049 A JP 2000293049A JP 2002104858 A JP2002104858 A JP 2002104858A
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Kiyomi Tagawa
清美 田川
Shinji Yamaguchi
信次 山口
Yoshiaki Tawara
慶昭 田原
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス繊維を多量に配合する必要なく、また
補強板や補強層を設ける必要なく、高い耐衝撃性を有す
る人造大理石を得ることができる人造大理石の製造方法
を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤などの添
加剤を配合して樹脂組成物を調製し、この樹脂組成物を
成形硬化させることによって人造大理石を製造する。こ
の際に、熱硬化性樹脂にジアリルフタレート樹脂を添加
して複合型としたものを用いて樹脂組成物を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具の部材や建材
などとして用いられる人造大理石の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】人造大理石は従来から、熱硬化性樹脂に
充填剤、補強剤、内部離型剤、硬化剤などを配合して調
製した樹脂組成物を、所望の形状を有する注型用金型に
注入し、加熱等して硬化させることによって製造されて
いる。このような人造大理石を製造するための原料とな
る樹脂組成物の熱硬化性樹脂としては、ポリエステル
系、アクリル系、ビニルエステル系のものが使用されて
いる。
【0003】そしてこのように製造された人造大理石
は、洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面
ボールなどに商品化されて広く利用されている。
【0004】ここで、上記のようにして人造大理石を製
造するにあたって、人造大理石の耐衝撃強度を高めて靭
性を上げるために、補強剤としてガラス繊維を多量に配
合して調製した樹脂組成物を用いることが行なわれてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガラス繊維を
多量に配合すると、人造大理石柄や模様の流れが著しく
阻害されたり、混合分散が困難になったりするおそれが
あり、また製品の透明性が低下したり、製品の表面にガ
ラス繊維の毛羽立ちが発生したりするおそれがあり、こ
の結果、均一な製品を得ることができなくなるおそれが
ある。従って、ガラス繊維の配合によって耐衝撃性など
の強度をアップするには限界を有するという問題があっ
た。
【0006】そこで、これを補うために、人造大理石の
裏面に木製の補強板やFRPの補強層を設けたり、製品
厚みを厚くしたりすることが行なわれている。しかしこ
の場合には、裏面補強のために加工手間が増大すると共
にコスト高につながり、また薄型化が困難になると共に
製品重量が重くなって製品運搬や施工での負担が大きく
なるという問題が発生するものであった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、ガラス繊維を多量に配合する必要なく、また補強
板や補強層を設ける必要なく、高い耐衝撃性を有する人
造大理石を得ることができる人造大理石の製造方法を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
人造大理石の製造方法は、熱硬化性樹脂に充填剤、硬化
剤などの添加剤を配合して樹脂組成物を調製し、この樹
脂組成物を成形硬化させることによって人造大理石を製
造するにあたって、熱硬化性樹脂にジアリルフタレート
樹脂を添加して複合型としたものを用いて樹脂組成物を
調製することを特徴とするものである。
【0009】また請求項2の発明は、熱硬化性樹脂10
0質量部に対してジアリルフタレート樹脂を0.1〜3
0質量部添加して用いることを特徴とするものである。
【0010】また請求項3の発明は、熱硬化性樹脂とジ
アリルフタレート樹脂の合計100質量部に対して充填
剤を150〜300質量部配合することを特徴とするも
のである。
【0011】また請求項4の発明は、充填剤として平均
粒径が3〜50μmのものを用いることを特徴とするも
のである。
【0012】また請求項5の発明は、熱硬化性樹脂10
0質量部に対して硬化剤を0.5〜5質量部配合するこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0014】本発明の樹脂組成物において、熱硬化性樹
脂としては、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂などを使用することができ、これらは一種
を単独で用いる他に、二種以上を混合して用いることも
できる。
【0015】ここで、ビニルエステル樹脂としては、ビ
スフェノール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック
型ビニルエステル樹脂を用いることができ、あるいはこ
れら両者を混合して用いることができる。
【0016】このビスフェノール型ビニルエステル樹脂
は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応物
であり、ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビス
フェノールA型、ビスフェノールAD型、ビスフェノー
ルS型、ビスフェノールF型等の各種のものを用いるこ
とができる。またノボラック型ビニルエステル樹脂は、
ノボラック型エポキシ樹脂と酸との付加反応物であり、
ビスフェノール型ビニルエステル樹脂とノボラック型ビ
ニルエステル樹脂はいずれも両末端のみに反応性不飽和
基を有するものである。そして通常、ビニルエステル樹
脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマ
ー等が配合されているが、その形態は特に限定されるも
のではない。
【0017】また、アクリル樹脂としては通常、熱硬化
型として、メチルメタアクリレートモノマーあるいは、
多官能のアクリルモノマー、あるいはプレポリマー、あ
るいはポリマーの、それぞれ2種類以上混合のアクリル
シロップ樹脂と称するものを用いるが、その形態は特に
限定されるものではない。
【0018】さらに、ポリエステル樹脂としては、熱硬
化型として、無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及
び無水フタル酸のような飽和二塩基酸と、グリコール類
とを縮合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエ
ステル結合を有するものを用いるものである。通常、こ
の樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモ
ノマー等が配合されていて、不飽和ポリエステル樹脂と
称されるが、その形態は特に限定されるものではない。
【0019】またビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂のうち2種類以上を混合して使用する
場合は、各樹脂のそれぞれの特性及び充填剤との相互作
用、さらには複合するジアリルフタレート樹脂との相互
作用などにより、目的とする製品品質に適合する配合比
率に設定されるものであり、その配合比率は特に限定さ
れるものではない。
【0020】本発明において上記の熱硬化性樹脂は、熱
硬化性樹脂にジアリルフタレート樹脂を添加混合して複
合型とした状態で使用するものである。1種単独の熱硬
化性樹脂にジアリルフタレート樹脂を添加混合して複合
化する形をとるようにしてもよく、2種類以上混合した
熱硬化性樹脂にジアリルフタレート樹脂を添加混合して
複合化する形をとるようにしてもよい。
【0021】このジアリルフタレート樹脂は、通常、D
AP樹脂、アリル樹脂と称されるものであり、ジアリル
オルソフタレートやジアリルイソフタレートなどのジア
リルフタレートモノマー(DAPモノマー)を線状に重
合し、ある程度の高分子量にしたものであって、ジアリ
ルフタレートプレポリマー(DAPプレポリマー)であ
てもよい。[化1]にジアリルフタレート樹脂の構造式
を一例を示すが、本発明ではその形態を特に限定される
ものではない。
【0022】
【化1】
【0023】(式中nは正の整数を示す) ジアリルフタレート樹脂の添加量は、熱硬化性樹脂(架
橋剤を含む)100質量部に対して、0.1〜30質量
部の範囲が好ましい。ジアリルフタレート樹脂の添加量
が0.1質量部未満では、人造大理石の製品強度の耐衝
撃強度(靭性)を高める効果が不十分になるおそれがあ
り、また30質量部を超えると、調製される樹脂組成物
の粘度が急激に上昇してきて、成形が困難になる傾向が
あると共に場合によっては成形が不可能になるおそれが
ある。
【0024】本発明で用いる樹脂組成物には充填剤が配
合される。充填剤としてはシリカ、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、ガラスパウダー、クレー等を用いる
ことができる。充填剤の配合量は、樹脂分、すなわち熱
硬化性樹脂(架橋剤を含む)とジアリルフタレート樹脂
の合計100質量部に対して150〜300質量部の範
囲が好ましい。充填剤の配合量が、この範囲未満である
と、成形された人造大理石の耐衝撃性は優れるが耐熱性
を十分に向上できないおそれがあり、またこの範囲を超
えると、耐熱性には優れるが耐衝撃強度が低下するおそ
れがある。
【0025】充填剤は粒径が小さい程、人造大理石の靭
性を向上して耐衝撃強度を向上することができるもので
あり、平均粒径が50μm以下のものを用いるのが好ま
しい。しかし粒径が極端に小さすぎると、充填剤の分散
性が低下して充填剤の凝集が起きるおそれがあるので、
充填剤の平均粒径の下限は3μmとするのが好ましい。
また充填剤の表面にあらかじめシランカップリング剤で
処理したものを用いると、充填剤と熱硬化性樹脂との密
着性を向上することができ、さらに充填剤の分散性を向
上することができると共に人造大理石の耐衝撃性を更に
向上することができるものである。
【0026】さらに本発明で用いる樹脂組成物には硬化
剤が配合される。硬化剤としては、1,1,3,3−テ
トラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサエート
や、t−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノエート
等を用いることができる。この硬化剤の配合割合は、例
えば熱硬化性樹脂がビニルエステル樹脂の場合、熱硬化
性樹脂(架橋剤を含む)100質量部に対して0.5〜
5質量部の範囲が好ましい。硬化剤の配合量が0.5質
量部未満であると、硬化反応が完結せず未反応物が残留
する傾向があり、また5質量部を超えると、樹脂組成物
のポットライフが極端に短かくなる傾向があって成形の
途中でゲル化が起こって成形性が悪くなるおそれがあ
る。
【0027】また、本発明で用いる樹脂組成物には、上
記の各添加物の他に、紫外線吸収剤、減粘剤、内部離型
剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもできる。
【0028】そして樹脂組成物を調製するにあたって
は、まず熱硬化性樹脂にジアリルフタレート樹脂を添加
配合して複合型にする。ジアリルフタレート樹脂はその
まま熱硬化性樹脂に添加するようにしてもよいが、溶解
性のある樹脂あるいは溶剤に予めジアリルフタレート樹
脂を溶解あるいは分散した状態で添加するようにしても
よい。そしてこの複合型樹脂に、充填剤、硬化剤、及び
上記の各添加剤を所定の割合で配合し、攪拌機等を用い
て攪拌混合することによって、樹脂組成物を調製するこ
とができる。
【0029】このようにして調製された樹脂組成物を用
いて人造大理石を製造するにあたっては、まず樹脂組成
物を0.4〜6.7kPa(3〜50Torr)程度の
減圧下で真空脱泡の処理をし、脱泡処理されたこの樹脂
組成物を減圧状態から開圧した後、所定形状の金型に注
入して、この金型を50〜110℃の温度で30〜12
0分間加熱することによって行なうことができる。この
ように加熱することによって、樹脂組成物の熱硬化性樹
脂中の反応性不飽和基と重合性モノマーとの共重合反応
を進行させ、樹脂組成物を硬化成形して人造大理石を得
ることができるものである。
【0030】このようにして得られた人造大理石は、ジ
アリルフタレート樹脂による可塑化作用で耐衝撃強度が
向上し、靭性の高い製品とすることができるものであ
り、従って、多量のガラス繊維を配合する必要がなくな
って、製品の透明性が低下したり、製品の表面にガラス
繊維の毛羽立ちが発生したりすることがなくなるもので
あり、外観特に透明性に優れた人造大理石を得ることが
できるものである。また、人造大理石の製品の裏面に木
製の補強板やFRPの補強層を設けたり、製品厚みを厚
くしたりする必要がなくなり、薄型化が可能になると共
に製品の軽量化を図ることができるものである。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0032】(実施例1)熱硬化性樹脂としてビニルエ
ステル樹脂(武田薬品(株)製「プロミネートP−31
1」)を用い、ジアリルフタレート樹脂(ダイソー
(株)製「ダイソーダップA」)をビニルエステル樹脂
100質量部に対して5.0質量部添加した。さらにこ
れに、充填剤として水酸化アルミニウム(住友化学
(株)製「CW−308B」;平均粒径8μm)を、樹
脂分(ビニルエステル樹脂とジアリルフタレート樹脂)
100質量部に対して200質量部配合し、また硬化剤
(日本油脂(株)製「パーキュアWO」)を3.0質量
部添加し、攪拌機で混合することによって、樹脂組成物
を調製した。
【0033】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で50分間真空脱泡処理し、これを金型
内に注入して金型を90℃で90分間加熱することによ
って樹脂組成物を硬化させ、11mm厚の平板として成
形した人造大理石を得た。
【0034】(実施例2)熱硬化性樹脂としてアクリル
シロップ樹脂(日本フェロー(株)製「AC−02」)
を用い、ジアリルフタレート樹脂(ダイソー(株)製
「ダイソーダップS」)をアクリルシロップ樹脂100
質量部に対して10.2質量部添加した。さらにこれ
に、充填剤としてシリカ(龍森(株)製「CRYSTA
LITE 2105−30」;平均粒径6μm)を、樹
脂分(アクリルシロップ樹脂とジアリルフタレート樹
脂)100質量部に対して210質量部配合し、また硬
化剤(化薬アクゾ(株)製「パーカドックス16」)を
1.0質量部添加し、攪拌機で混合することによって、
樹脂組成物を調製した。
【0035】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で50分間真空脱泡処理し、これを金型
内に注入して金型を90℃で75分間加熱することによ
って樹脂組成物を硬化させ、11mm厚の平板として成
形した人造大理石を得た。
【0036】(実施例3)熱硬化性樹脂としてポリエス
テル樹脂(武田薬品(株)製「ポリマール5450」)
を用い、ジアリルフタレート樹脂(ダイソー(株)製
「ダイソーダップK」)をポリエステル樹脂100質量
部に対して6.2質量部添加した。さらにこれに、充填
剤として水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製「H−
310」;平均粒径17μm)を、樹脂分(ポリエステ
ル樹脂とジアリルフタレート樹脂)100質量部に対し
て220質量部配合し、また硬化剤(日本油脂(株)製
「パーキュアHO」)を3.5質量部添加し、攪拌機で
混合することによって、樹脂組成物を調製した。
【0037】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で40分間減圧脱泡処理し、これを金型
内に注入して金型を90℃で100分間加熱することに
よって樹脂組成物を硬化させ、11mm厚の平板として
成形した人造大理石を得た。
【0038】(実施例4)熱硬化性樹脂として、ビニル
エステル樹脂(昭和高分子(株)製「リポキシR−80
4」)とポリエステル樹脂(武田薬品(株)製「ポリマ
ール5250」)を50:50の質量比で混合して用
い、ジアリルフタレート樹脂(ダイソー(株)製「ダイ
ソーイソダップ」)をビニルエステル樹脂とポリエステ
ル樹脂の合計100質量部に対して6.1質量部添加し
た。さらにこれに、充填剤として水酸化アルミニウム
(昭和電工(株)製「H−320」;平均粒径10μ
m)を、樹脂分(ビニルエステル樹脂とポリエステル樹
脂とジアリルフタレート樹脂)100質量部に対して2
00質量部配合し、また硬化剤(日本油脂(株)製「パ
ーキュアHO」)を3.8質量部添加し、攪拌機で混合
することによって、樹脂組成物を調製した。
【0039】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で40分間減圧脱泡処理し、これを金型
内に注入して金型を90℃で100分間加熱することに
よって樹脂組成物を硬化させ、11mm厚の平板として
成形した人造大理石を得た。
【0040】(実施例5)熱硬化性樹脂として、ビニル
エステル樹脂(昭和高分子(株)製「リポキシR−80
6」)とアクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製「X
E924−1」)を65:35の質量比で混合して用
い、ジアリルフタレート樹脂(ダイソー(株)製「ダイ
ソーイソダップIK」)をビニルエステル樹脂とアクリ
ルシロップ樹脂の合計100質量部に対して7.2質量
部添加した。さらにこれに、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(昭和電工(株)製「H−320」;平均粒径1
0μm)とガラスフィラー(日本フリット(株)製「C
F002−10D」;平均粒径10μm)を70:30
の質量比で混合したものを、樹脂分(ビニルエステル樹
脂とアクリルシロップ樹脂とジアリルフタレート樹脂)
100質量部に対して200質量部配合し、また硬化剤
(日本油脂(株)製「パーキュアWO」)を3.2質量
部添加し、攪拌機で混合することによって、樹脂組成物
を調製した。
【0041】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で60分間減圧脱泡処理し、これを金型
内に注入して金型を90℃で80分間加熱することによ
って樹脂組成物を硬化させ、11mm厚の平板として人
造大理石を成形した。
【0042】(実施例6)熱硬化性樹脂として、ビニル
エステル樹脂(武田薬品(株)製「プロミネートP−3
10」)とアクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製
「XE924−1」)とポリエステル樹脂(武田薬品
(株)製「ポリマール5250」)を60:10:30
の質量比で混合して用い、ジアリルフタレート樹脂(ダ
イソー(株)製「ダイソーダップA」)とジアリルフタ
レート樹脂(ダイソー(株)製「ダイソーイソダッ
プ」)をそれぞれ、ビニルエステル樹脂とアクリルシロ
ップ樹脂とポリエステル樹脂の合計100質量部に対し
て3.1質量部と3.6質量部添加した。さらにこれ
に、充填剤として水酸化アルミニウム(住友化学(株)
製「CW−325LV」;平均粒径25μm)とシリカ
(白石工業(株)製「MILLISIL M10」;平
均粒径10μm)を80:20の質量比で混合したもの
を、樹脂分(ビニルエステル樹脂とアクリルシロップ樹
脂とポリエステル樹脂とジアリルイソフタレート樹脂)
100質量部に対して210質量部配合し、また硬化剤
(日本油脂(株)製「パーキュアWO」)を4.1質量
部添加し、攪拌機で混合することによって、樹脂組成物
を調製した。
【0043】この樹脂組成物を2.7kPa(20To
rr)の減圧下で50分間減圧脱泡処理し、これを金型
内に注入して金型を90℃で110分間加熱することに
よって樹脂組成物を硬化させ、11mm厚の平板として
人造大理石を成形した。
【0044】(比較例1)実施例1において、ジアリル
フタレート樹脂を添加せず、複合化しないビニルエステ
ル樹脂を熱硬化性樹脂として用いた他は実施例1と同様
にして樹脂組成物を調製した。そしてこの樹脂組成物を
実施例1と同様にして成形することによって、人造大理
石を得た。
【0045】(比較例2)実施例2において、ジアリル
フタレート樹脂を添加せず、複合化しないアクリルシロ
ップ樹脂を熱硬化性樹脂として用いた他は実施例2と同
様にして樹脂組成物を調製した。そしてこの樹脂組成物
を実施例2と同様にして成形することによって、人造大
理石を得た。
【0046】(比較例3)実施例3において、ジアリル
フタレート樹脂を添加せず、複合化しないポリエステル
樹脂を熱硬化性樹脂として用いた他は実施例3と同様に
して樹脂組成物を調製した。そしてこの樹脂組成物を実
施例3と同様にして成形することによって、人造大理石
を得た。
【0047】(比較例4)実施例4において、ジアリル
フタレート樹脂を添加せず、複合化しないビニルエステ
ル樹脂とポリエステル樹脂を熱硬化性樹脂として用いた
他は実施例4と同様にして樹脂組成物を調製した。そし
てこの樹脂組成物を実施例4と同様にして成形すること
によって、人造大理石を得た。
【0048】(比較例5)実施例5において、ジアリル
フタレート樹脂を添加せず、複合化しないビニルエステ
ル樹脂とアクリルシロップ樹脂を熱硬化性樹脂として用
いた他は実施例5と同様にして樹脂組成物を調製した。
そしてこの樹脂組成物を実施例5と同様にして成形する
ことによって、人造大理石を得た。
【0049】(比較例6)実施例6において、ジアリル
フタレート樹脂を添加せず、複合化しないビニルエステ
ル樹脂とアクリルシロップ樹脂とポリエステル樹脂を熱
硬化性樹脂として用いた他は実施例6と同様にして樹脂
組成物を調製した。そしてこの樹脂組成物を実施例6と
同様にして成形することによって、人造大理石を得た。
【0050】上記のようにして得た実施例1〜6及び比
較例1〜6の人造大理石について、シャルピー衝撃強度
を測定して耐衝撃性を評価した。結果を表1に示す。
尚、実施例1〜6のものはそれぞれ透明性が良好であ
り、比較例1〜6についても各実施例と同程度のもので
あった。
【0051】
【表1】
【0052】表1にみられるように、熱硬化性樹脂にジ
アリルフタレート樹脂を添加して複合型にしたものを用
いた各実施例のものは、ジアリルフタレート樹脂を添加
しない各比較例のものよりも、シャルピー衝撃強度が高
く、耐衝撃性が向上していることが確認された。
【0053】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る人
造大理石の製造方法は、熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤
などの添加剤を配合して樹脂組成物を調製し、この樹脂
組成物を成形硬化させることによって人造大理石を製造
するにあたって、熱硬化性樹脂にジアリルフタレート樹
脂を添加して複合型としたものを用いて樹脂組成物を調
製するようにしたので、ジアリルフタレート樹脂の添加
によって、ガラス繊維を多量に配合する必要なく、また
補強板や補強層を設ける必要なく、高い耐衝撃性を有し
て靭性に優れた人造大理石を得ることができるものであ
る。
【0054】また請求項2の発明は、熱硬化性樹脂10
0質量部に対してジアリルフタレート樹脂を0.1〜3
0質量部添加して用いるようにしたので、成形性を損な
うことなく、耐衝撃性に優れた人造大理石を得ることが
できるものである。
【0055】また請求項3の発明は、熱硬化性樹脂とジ
アリルフタレート樹脂の合計100質量部に対して充填
剤を150〜300質量部配合するようにしたので、耐
熱性と耐衝撃性の両方に優れた人造大理石を得ることが
できるものである。
【0056】また請求項4の発明は、充填剤として平均
粒径が3〜50μmのものを用いるようにしたので、充
填剤の分散性を低下させることなく、耐衝撃性に優れた
人造大理石を得ることができるものである。
【0057】また請求項5の発明は、熱硬化性樹脂10
0質量部に対して硬化剤を0.5〜5質量部配合するよ
うにしたので、硬化反応が完結せず未反応物が残留する
ことなく、また成形の途中でゲル化が起こって成形性が
悪くなることなく、人造大理石を作製することができる
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 //(C04B 26/18 (C04B 26/18 C 24:26 24:26 B 20:00) 20:00) B (C08L 101/00 (C08L 101/00 31:08) 31:08) B29K 33:00 B29K 33:00 101:10 101:10 105:16 105:16 B29L 31:10 B29L 31:10 C04B 103:60 C04B 103:60 111:54 111:54 (72)発明者 田原 慶昭 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅彦 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 Fターム(参考) 4F204 AA18 AA20 AB03 AB11 AB16 AH44 EA03 EB01 EE12 EF27 EK13 EK24 4J002 BF052 BG031 CD201 CF211 DE146 DE236 DJ016 DJ036 DL006 EK007 GL02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂に充填剤、硬化剤などの添
    加剤を配合して樹脂組成物を調製し、この樹脂組成物を
    成形硬化させることによって人造大理石を製造するにあ
    たって、熱硬化性樹脂にジアリルフタレート樹脂を添加
    して複合型としたものを用いて樹脂組成物を調製するこ
    とを特徴とする人造大理石の製造方法。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂100質量部に対してジア
    リルフタレート樹脂を0.1〜30質量部添加して用い
    ることを特徴とする請求項1に記載の人造大理石の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 熱硬化性樹脂とジアリルフタレート樹脂
    の合計100質量部に対して充填剤を150〜300質
    量部配合することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    人造大理石の製造方法。
  4. 【請求項4】 充填剤として平均粒径が3〜50μmの
    ものを用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の人造大理石の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱硬化性樹脂100質量部に対して硬化
    剤を0.5〜5質量部配合することを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の人造大理石の製造方法。
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