JP2002284029A - 後輪操舵角制御装置 - Google Patents

後輪操舵角制御装置

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JP2002284029A JP2001093468A JP2001093468A JP2002284029A JP 2002284029 A JP2002284029 A JP 2002284029A JP 2001093468 A JP2001093468 A JP 2001093468A JP 2001093468 A JP2001093468 A JP 2001093468A JP 2002284029 A JP2002284029 A JP 2002284029A
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    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/148Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering provided with safety devices

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後輪操舵角制御信号系統の異常に対して、走
行車速を急激に変化させることなく通常の走行が可能な
こと。 【解決手段】 正常に動作しているとき、検出車速に基
づいて舵角比を決定して所謂4WS制御を後輪舵角決定
部81と後輪操舵機構部82によって行う。この制御を
監視部83で異常検出し、監視部83が異常を検出した
場合、電源が欠陥に至った場合でも中立位置検出部84
の出力によって後輪操舵機構部82の出力状態が中立を
含む所定の許容範囲内にないとき、それを表示し、後輪
操舵機構部82の出力状態が所定の許容範囲内にあると
き、表示を解除するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後輪操舵角を前輪
操舵角に対して制御する後輪操舵角制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の後輪操舵角制御装置として、特開
昭61−257368号公報に掲載の技術を挙げること
ができる。
【0003】図13は上記公報に掲載された後輪操舵角
制御装置の全体機能ブロック構成図である。
【0004】図において、車速を検出する車速検出手段
1と、前記検出車速に基づいて同車速が低いとき後輪を
前輪に対して逆相に制御する舵角比を決定し、かつ、同
検出車速が高いとき後輪を前輪に対して同相に制御する
舵角比を決定する舵角比決定手段2と、前記決定舵角比
に対応する制御信号を出力する出力手段3と、前記制御
信号に応じて後輪転舵角を前記決定舵角比に設定する後
輪操舵機構4と、車速を減少させる減速制御手段5を有
する後輪操舵角制御装置を備えた車両において、後輪操
舵機構4により設定された舵角比を検出する設定舵角比
決定手段6と、前記設定角度比と前記検出設定舵角比と
の差が所定の許容範囲内にあるか否かを判別する判別手
段7とを設け、前記差が前記許容範囲内にないとき減速
制御手段5により車速を減速させるようにしたものであ
る。
【0005】このように構成することにより、後輪転舵
機構4が後輪転舵角を舵角比決定手段2により決定され
た舵角比に設定し、この設定舵角比を設定舵角比決定手
段6が検出し、判別手段7が前記設定角度比と前記検出
設定舵角比との差が所定の許容範囲内にあるか否かを判
別するので、後輪転舵機構4の故障により生じる舵角比
設定状態の異常を検出できる。
【0006】そして、この異常検知時、即ち、決定舵角
比と検出設定舵角比との差が所定値よりも大きいとき、
減速制御手段5が車速を減少させるように作用するの
で、走行車両の後輪操舵機構4に故障が発生した場合、
同故障により操縦安定性が悪化して進行方向の不安定に
なった車両をそのまま走行させ続けることがなくなり、
車両走行の安全性を向上させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
公報に掲載された後輪操舵角制御装置は、例えば、舵角
比決定手段2が故障すると、故障した舵角比決定手段2
の指示によって減速制御手段5は必要としない車速の減
速を指示する可能性がある。逆に、舵角比決定手段2が
故障すると、車速を減速しなくなる可能性もある。即
ち、車速の制御が確実でなくなる。また、設定舵角比決
定手段6が故障しても、前者と同様の結果となる。
【0008】そして、上記公報に掲載された後輪操舵角
制御装置は、後輪操舵機構4に中立復帰機能を持たない
ので、許容範囲外で故障すると、車速が減速された状態
を維持することになる。また、故障したとき、車速制限
が付されるので、他の制御との連繋がとれなくなる。
【0009】一方、他の公知文献として、特開平3−1
53471号公報に掲載の技術もある。この技術におい
ては、後輪操舵機構4が故障したときに自動復帰し、運
転者に不意の車両挙動を発生する可能性がある。また、
後輪操舵機構4が故障した場合に自動復帰して、それを
警告するが、他の制御との連繋は前者と同様にとれな
い。なお、当出願人による特開平7−47963号公報
に掲載の技術についても、この点については改良されて
いない。
【0010】そして、特開平3−153471号公報に
掲載の技術は、警告灯と中立位置付勢手段が一つの動力
遮断手段信号で制御されており、イニシャル時には必ず
2WSとなってしまう。
【0011】そこで、本発明は、これらの点を解決すべ
く、後輪操舵角制御信号系統の異常に対して、走行車速
を急激に変化させることなく通常の走行が可能な後輪操
舵角制御装置の提供を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の後輪操舵角制
御装置は、検出車速に基づいて舵角比を決定する後輪舵
角決定部と、前記後輪舵角決定部の決定舵角比に対応す
る制御信号を出力し、その制御信号に応じて後輪転舵角
を設定する後輪操舵機構部と、前記後輪舵角決定部の入
力及び演算処理、後輪操舵機構部に与える出力信号の異
常を検出する監視部と、前記後輪操舵機構部の出力状態
が中立を含む所定の許容範囲内にあるか否かを検出する
中立位置検出部と、前記監視部が異常を検出したとき、
前記後輪操舵機構部の出力状態が所定の許容範囲内にな
いことを報知し、前記後輪操舵機構部の出力状態が所定
の許容範囲内にあるとき、前記報知を解除する報知決定
部とを具備するものである。
【0013】したがって、正常に動作しているとき、検
出車速に基づいて舵角比を決定する所謂4WS制御を後
輪舵角決定部と後輪操舵機構部によって行う。この一連
の制御を監視部で、前記後輪舵角決定部の入力信号及び
その処理、後輪操舵機構部に与える出力信号の異常を検
出し、前記監視部が異常を検出した場合で、中立位置検
出部の出力によって前記後輪操舵機構部の出力状態が中
立を含む所定の許容範囲内にないとき、それを他の制御
及び/または運転者に報知し、前記後輪操舵機構部の出
力状態が所定の許容範囲内にあるとき、前記報知を解除
するものである。
【0014】この報知は、中立位置検出部の出力によっ
て後輪操舵機構部の出力状態が中立を含む所定の許容範
囲内にあるか否かを他の制御及び/または運転者に報知
しているから、他の制御及び/または運転者は後輪舵角
決定部及び後輪操舵機構部の異常を前提とする事態に対
応することができるから、この後輪操舵角制御信号系統
の異常によって、車両運動を急激に変化させることな
く、安定した走行が可能となる。特に、中立位置検出部
の出力を後輪操舵機構部の出力状態が中立を含む所定の
許容範囲内になるように自動制御した場合、マニュアル
制御した場合、何れも、報知は解除されるので、通常の
走行が可能となる。
【0015】請求項2の後輪操舵角制御装置の前記後輪
操舵機構部は、路面から後輪に伝えられた力で変化しな
い機構としたものであるから、前記後輪操舵機構部に対
してエネルギーの供給が変化しても、運転者が意図しな
いにもかかわらず、後輪操舵機構部の出力状態が変化す
ることがない。
【0016】請求項3の後輪操舵角制御装置の前記報知
決定部は、前記監視部が異常を検出し、前記後輪操舵機
構部の出力状態が所定の許容範囲内にないことを表示し
ているとき、マニュアル操作によってのみ許容され、前
記後輪操舵機構部の出力状態が所定の許容範囲内に変化
させるものである。
【0017】したがって、運転者が意識しない不用意な
車両挙動は発生しない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の後輪操舵角制御装
置の各実施の形態について説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態1の後輪操舵角
制御装置の構成を示す全体概略説明図である。図2は本
発明の実施の形態1の機構主要部の縦断面図、図3は図
2に示す螺合部の拡大縦断面図、図4は図2の切断線A
−AによるA−A線拡大断面図、図5は図4に示すモー
タの電気コイルの分布を示す図2の切断線B−Bによる
B−B線拡大断面図で、図6は3個のホールICを示す
図2の切断線C−CによるC−C線拡大断面図である。
そして、図7は本発明の実施の形態1の後輪操舵角制御
装置の制御系を示す全体ブロック構成図である。
【0020】図において、前輪13,14は前輪操舵機
構10によりステアリングホイール19の回動操作に応
じて操舵される。前輪の操舵量は、前輪操舵機構10の
ラック(前輪の操舵駆動のための操作軸)の移動量を検
出する第1前輪舵角センサ17とステアリングホイール
19が取り付けられた操舵軸に設けられた第2前輪舵角
センサ20により検出される。第1前輪舵角センサ17
には、例えば、ポテンショメータ等のようなリニアセン
サを用い、第2前輪舵角センサ20には、回転時にパル
スを発生するロータリエンコーダ等のようなセンサを用
いている。
【0021】後輪15,16は、後輪操舵機構11によ
り操舵される。後輪操舵機構11は、ブラシレスモータ
からなるモータ12の動力で動作する。モータ12の端
部には、モータ12の回転角度を検出する磁極センサ1
8(図2)が設けられている。また、後輪15,16の
実際の舵角を検出するための後輪舵角センサ21が後輪
を操舵駆動する操作軸25に結合されている。後輪舵角
センサ21の軸にはカムが配設され、そのカムによって
開閉するスイッチによって後輪操舵機構11の中立位置
を検出する中立位置検出センサ68が配設されている。
この中立位置の検出は、カムの形状により中立を含む所
定の許容範囲内に設定することができる。
【0022】本実施の形態の車両には、他に、車両の速
度を検出する2系統の第1車速センサ22、第2車速セ
ンサ23、車両のヨーレートを測定するヨーレートセン
サ24を有している。
【0023】モータ12は、電子制御ユニット(EC
U)60からの信号により制御される。電子制御ユニッ
ト60は、第1前輪舵角センサ17、第2前輪舵角セン
サ20、後輪舵角センサ21、第1車速センサ22、第
2車速センサ23、ヨーレートセンサ24の各センサ出
力をインターフェース64を介して入力し、前輪の舵角
及び車両の走行状態に対応した後輪の所要舵角を算出
し、該所要舵角を実現するようにモータ12を駆動す
る。電子制御ユニット60は、図7に示すように、磁極
センサ18、中立位置検出センサ68の各センサ出力を
インターフェース66を介して入力し、後輪の所要舵角
出力を算出し、かつ、後輪操舵機構11の位置が所定の
許容範囲内にあるか否かの設定をする。また、中立位置
検出センサ68の出力は、電子制御ユニット60を介さ
ず、他の制御部に直接入力してもよい。
【0024】また、インターフェース64には、後輪操
舵角制御内容を選択する選択スイッチ71が接続されて
おり、選択スイッチ71の信号が電子制御ユニット60
に入力されている。そして、インターフェース66は電
子制御ユニット60からの出力を、インジケータ67で
その状態を出力する。
【0025】後輪操舵機構11の主要な構造を図2に示
す。車両の進行方向に対して直角に設けられている操作
軸25の両端部には、ボールジョイント53を介して後
輪のナックルアーム(図示せず)が接続されている。操
作軸25の両端部はブーツ28により保護されている。
【0026】操作軸25は、ブラシレスモータからなる
モータ12の中空回転軸27を貫通している。操作軸2
5には略円筒状の雄ねじ部材26が固着されている。図
3に示すように、中空回転軸27の大径に膨出した箇所
の内周面には台形雌ねじ27fが刻まれており、雄ねじ
部材26の大径に膨出した箇所の外周面には、台形雌ね
じ27fに螺合する台形雄ねじ26mが刻まれており、
これらの台形雌ねじ27f及び台形雄ねじ26mが内面
及び外面とで螺合している。
【0027】特に、台形雌ねじ27fと台形雄ねじ26
mとの間の噛み合いは、逆効率を「0」とすることによっ
て、路面からの力で噛み合いが変化しないようにしてい
る。即ち、操作軸25の移動しようとする外力が加わっ
ても、操作軸25に一体に固着されている円筒状の雄ね
じ部材26が、その台形雄ねじ26mと台形雌ねじ27
fの噛み合いが、その逆効率を「0」としているから、操
作軸25に加わる外力によって中空回転軸27が回転す
ることがない。
【0028】また、操作軸25に一体に固着された雌ね
じ部材26には、ロータリポテンショメータからなる後
輪舵角センサ21の回転軸に一端が固着された半径方向
に延びるアームの先端が係合している。操作軸25がそ
の軸心が延びる方向(操舵駆動方向)に往復動すると、
後輪舵角センサ21の回転軸が正逆回転し、後輪舵角セ
ンサ21の出力信号レベルが、操作軸25の位置(後輪
舵角)に対応する。
【0029】モータ12の中空回転軸27には、4極の
円筒状の磁石42を配設している。磁石42の側周面を
略円筒状の磁性体ヨーク43が取り囲んでおり、磁性体
ヨーク43より磁石42に向けて磁極43a(図4)が
突出しており、磁極43aに電気コイル44が巻かれて
いる。
【0030】図4及び図5に示すように、ヨーク43か
らは磁石42に向けて12本の磁極43aが突出してお
り、電気コイル44の各コイルは、3本の突起を一単位
にした磁極グループのそれぞれに巻かれている。電気コ
イル44の巻き方を図5に示すように、6相に巻かれて
いるが、半分の3相を1系統とした2系統となってい
る。電気コイル44a,44b,44cを1系統目、電
気コイル44d,44e,44fを2系統目としてい
る。電気コイル44a,44b,44c,44d,44
e及び44fの一端は、それぞれ端子U1,V1,W
1,U2,V2及びW2から出力される。電気コイル4
4a,44b,44cの他端は電気的に接続されてい
る。また、電気コイル44d,44e,44fの他端も
電気的に接続されている。このように、モータ12は3
相4極2系統のブラシレスモータとなっているので、1
系統が故障により動かなくても、他の系統によりモータ
を回転させることができる。また、2系統を同時に作動
させれば、パワーを上げることができる。電気コイル4
4はそれぞれの系統ごとに、ターミナル及びワイヤーハ
ーネスを介して、モータドライバ65に接続されてい
る。
【0031】なお、図2に示す磁極センサ18は、モー
タハウジングに固定されており、図6に示すように、3
個のホールIC50が設けられている。3個のホールI
C50は、それぞれ60度ずつずれて配置されている。
3個のホールIC50の出力は、後述の電子制御ユニッ
ト60において、磁極信号HA,HB,HCとして使用
される。
【0032】モータ12の中空回転軸(モータ軸)27
が回転すると、3個のホールIC50に対して磁石42
が回転し、磁極センサ18の3本の出力である磁極信号
HA,HB,HCがハイレベルとローレベル間で変化す
る。例えば、モータ12が反時計回りに回転するときに
は磁極センサ18の磁極信号HA,HB,HCが切り換
わる。この磁極信号HA,HB,HCの切り換わりに同
期して電気コイル44の各電気コイルの電流を切り換え
れば、磁石42、即ち、ロータが回転する。
【0033】なお、本実施の形態においては、モータ1
2を2系統の電気コイルを備えるものとして、制御上は
仮想的にモータM1とM2に2分割し、モータドライバ
を2系統としている。これは、片方のモータやモータド
ライバに故障が生じた場合でも他方を駆動して中立復帰
ができるようにするためである。モータM1系統が故障
と判断されたとき、例えば、モータM1のモータドライ
バー内で異常電流が検出されたような場合には、当該回
路を開とする。そして、モータM2を駆動して、後輪操
舵系を中立復帰させることができる。また、モータM2
系統が故障と判断されたとき、当該回路を開として、モ
ータM1を駆動して後輪操舵系を中立復帰させることが
できる。これらの場合、片方のモータだけでの駆動にな
るので出力は下がるが、後輪操舵系にクラッチやリター
ンスプリングを備えなくても、中立復帰が実現する。
【0034】勿論、本発明を実施する場合には、後輪操
舵系にクラッチを配設し、中立復帰を行わせてもよい
し、ハンドル(クランクハンドル図12参照)でモータ
12の回転軸を回転し、それによつて、マニュアル操作
で中立復帰を行わせてもよい。
【0035】次に、図7を用いて、本実施の形態1の後
輪操舵角制御装置の制御系について説明する。
【0036】電子制御ユニット60は車載のバッテリー
59に接続されている。バッテリー59は、ヒューズ及
びイグニッションスイッチSWを介して定電圧レギュレ
ータ58に接続され、そこから電子制御ユニット60の
各部に定電圧電力が供給される。
【0037】電子制御ユニット60は、主制御を行うマ
イクロプロセッサからなる舵角制御部62と、異常監視
及び出力制御を行う電子回路からなる監視出力部63
と、前述した第1前輪舵角センサ17、第2前輪舵角セ
ンサ20、第1車速センサ22、第2車速センサ23、
ヨーレートセンサ24の出力はインターフェース64を
介して、磁極センサ18及び中立位置検出センサ68の
出力はインターフェース66を介して、舵角制御部62
に入力されている。ここでは、第1前輪舵角センサ17
の出力、第2前輪舵角センサ20の出力、第1車速セン
サ22の出力、第2車速センサ23の出力、ヨーレート
センサ24の出力、磁極センサ18の3本の出力HA,
HB,HC、後輪舵角センサ21の出力を用いて、舵角
制御部62は、後輪操舵角制御に必要な情報としてい
る。
【0038】後輪操舵角制御内容を選択する選択スイッ
チ71は、インターフェース64を介して、舵角制御部
62に入力されている。選択スイッチ71の操作によっ
て、異常時に、舵角制御部62は後輪操舵機構11を中
立位置に設定するように後輪の所定舵角を変化させる。
【0039】更に、他の制御部70は、他のエンジン制
御等を行う制御系であり、送受信部69は、舵角制御部
62と他の制御部70との送受信を行う。報知部72は
他の制御部70を介して、視覚的及び/または聴覚的に
警告、ダイアグを出力する。
【0040】前述したように電子制御ユニット60は、
3相2系統のブラシレスモータからなるモータ12を制
御する。モータ12の各相の端子は電子制御ユニット6
0に接続されたモータドライバ65に接続されている。
【0041】次に、本実施の形態の後輪操舵角制御装置
について説明する。
【0042】図8は本発明の実施の形態1の監視出力
部、舵角制御部のプログラムのフローチャート、図9は
本発明の実施の形態1の舵角制御部(他の制御部、例え
ば、エンジン制御装置)で車速制限を行うプログラムの
フローチャート、図10は本発明の実施の形態1の運転
者に対する報知を行うプログラムのフローチャートであ
る。
【0043】図8は本実施の形態の監視出力部、舵角制
御部が実行するメインプログラムである。まず、ステッ
プS01で信号系の電源が供給されていないときは、ス
テップS05で中立スイッチ信号の出力を許可する出力
を出す。なお、ステップS05の中立スイッチ信号の出
力は、中立位置検出センサ68の出力状態を他の制御部
70に出力することを意味する。ステップS01で信号
系の電源が供給されているとき、ステップS02で舵角
制御部62の入力及び演算処理、後輪操舵機構11に与
える出力信号を監視することによりシステムの異常を検
出する。ステップS02でシステムの異常が検出されな
いとき、ステップS03で通常の制御を行う。
【0044】即ち、舵角制御部62によって、モータド
ライバ65がモータ12に通電すると、モータ12の中
空回転軸27が回転し、中空回転軸27と一体の台形雌
ねじ27fが回転する。この回転により、台形雌ねじ2
7fに螺合した台形雄ねじ26mが中空回転軸27の延
びる方向に移動する。台形雄ねじ26mが一体となった
操作軸25が、中空回転軸27の延びる方向に移動す
る。操作軸25の両端をそれぞれ左右輪のそれぞれに、
従来の連結態様と同様に連結することにより、操作軸2
5の前記移動により、左右輪が操舵される。
【0045】ステップS02でシステムの異常が検出さ
れると、ステップS04でモータドライバ65の出力を
禁止し、ステップS05で中立スイッチ信号の出力を許
可する出力を出す。
【0046】次に、図9の本実施の形態の車速制限を行
うプログラムについて説明する。この車速制限を行うプ
ログラムは、他の制御部70でエンジンを制御し車速制
限を実行する。本実施の形態では、他の制御部70のエ
ンジン制御で車速制限を実行する場合として説明する。
【0047】まず、ステップS11で送受信部69から
の通信信号が異常であるか判断し、正常のとき、ステッ
プS13で車速制限要求が、送受信部69を介して舵角
制御部62から出力されているか判断し、車速制限要求
がないときには、そのまま、このルーチンを脱する。車
速制限要求があるときには、ステップS14で車速制限
を行う。ステップS11で送受信部69からの通信信号
が異常であると判断したとき、ステップS12で前述の
ステップS05で中立スイッチ信号の出力を許可して、
中立位置検出センサ68の出力状態を他の制御部70に
入力しているので、その信号を直接判断する。中立位置
検出センサ68の出力状態が中立にあるときは、車速を
制限する必要がないから、そのまま、このルーチンを脱
する。中立位置検出センサ68の出力状態が中立にない
ときは、車速を制限する必要があるから、ステップS1
4で車速制限を行う。
【0048】図10は運転者への警告のフローチャート
で、本実施の形態では、他の制御部70で視覚的及び/
または聴覚的に報知する場合として説明する。
【0049】車速制限が設定されているとき、ステップ
S21で中立位置検出センサ68の状態を見て、中立位
置検出センサ68の出力状態が中立にあるときは、その
まま、このルーチンを脱する。中立位置検出センサ68
の出力状態が中立にないときは、ステップS22で運転
者に車速を制限する必要がある状態で異常が発生してい
るので、報知部72で異常を視覚的及び/または聴覚的
に報知する。即ち、表示、ブザー音等で報知する。
【0050】したがって、運転者は報知部72で異常が
報知されたとき、マニュアルで中立舵角への戻しを行う
ことができる。即ち、回転付勢系の異常の場合に、視覚
的及び/または聴覚的に報知が解除されるようにマニュ
アルで転舵することで、後輪が転舵のままとなるという
事態を回避することができる。特に、マニュアル操作で
中立舵角への戻しを行うと、ステップS12、ステップ
S22でそれが検出され、自動的に速度制限が解除され
る。
【0051】また、モータ12の中空回転軸27を操作
軸25が貫通しているので、操作軸25と直交する方向
のサイズ(幅)は極く小さくし、それによって出力トル
クが少くなる分を、モータ12を操作軸25の延びる方
向に長いものとすることにより補うことができ、操舵装
置は操作軸25を中心にした小径のものとすることがで
きる。台形雌ねじ27fと台形雄ねじ26mとからなる
台形ねじ結合では、台形雌ねじ27fと台形雄ねじ26
mとの相対的な回転により、両者が相対的にそれらの軸
心の延びる方向に移動し、上述のように操舵が行なわれ
るが、台形雌ねじ27fと台形雄ねじ26mと間に該方
向に相対的な力が加わっても、これによっては両者のい
ずれも回転せず、台形雌ねじ27fと台形雄ねじ26m
との一方が軸心の延びる方向に関しては固定されている
と、台形雌ねじ27fと台形雄ねじ26mとの両者共に
該方向には移動しない。
【0052】したがって、車輪から操作軸25に、該操
作軸25が直線移動可能な方向に力が加わっても、これ
によってモータ12の負荷が増大することはない。故
に、操舵のための所要トルクは低くてもよく、しかも、
モータ12の非通電時においても車輪から操作軸25に
加わる力による操作軸25の移動は、台形雌ねじ27f
と台形雄ねじ26mからなる台形ねじ結合により阻止さ
れる。
【0053】図7の舵角制御部62及び監視出力部63
を、図12に示すように舵角制御部62及びリレー75
に置き換えることができる。
【0054】図12は本発明の実施の形態2の後輪操舵
角制御装置の制御系を示す全体ブロック構成図である。
【0055】例えば、電源の供給不備、マイクロプロセ
ッサの異常等が発生して後輪を中立状態に戻せない場
合、電子制御ユニット60のリレー75がオンし、後輪
操舵機構11に取り付けた中立位置検出センサ68の信
号をエンジン制御等の他の制御部70に直接接続する。
また、中立位置検出センサ68は、後輸の転舵量が所定
の許容範囲内で、小さいときに接点が開き、大きいとき
は閉じてGNDに接続される。
【0056】図7の実施の形態と図12の実施の形態の
何れであっても、中立位置検出センサ68の状態を監視
出力部63またはリレー75を介さず直接出力すること
もできる。また、この図12の実施の形態は舵角制御部
62と監視出力部63を分離することに格別意味のない
ことを示すものである。
【0057】具体的には、正常時は舵角制御部62によ
り、リレー75はオフされている。このリレー75は電
源が供給されないときに、その接点がオンする。また、
舵角制御部62は自己診断機能を有している。エンジン
制御等の他の制御部70は、中立位置検出センサ68の
信号がGNDレベルの場合、車速制御を制限する。但
し、電子制御ユニット60との通信が正常に行われてい
る場合、車速制限は行わない。手動復帰部により、後輪
操舵機構11が中立に戻された場合、中立位置検出セン
サ68の信号はキャンセルされ、車速制限は解除され
る。後輸が中立へ戻る故障の報知と、手動複帰部によっ
て戻す報知とを別にすることで、手動復帰で中立に戻っ
たことを運転者に知らせることができる。
【0058】なお、舵角が大きい場合は、車速制限だけ
でなく、スタビリティ制御との連繋等の必要な処置をと
ることで、後輸が大きく転舵されたままでも安全な状態
を確保しつつ走行性能の制限を最小にできる。また、後
輸の転舵量が少ない時は、運転者にそれを報知すること
ができる。
【0059】図11に示すように、本発明の実施の形態
の後輪操舵角制御装置は、第1車速センサ22、第2車
速センサ23等の検出車速に基づいて舵角比を決定する
舵角制御部62からなる後輪舵角決定部81と、後輪舵
角決定部81の決定舵角比に対応する制御信号を出力
し、その制御信号に応じて後輪転舵角を設定する後輪操
舵機構11からなる後輪操舵機構部82と、後輪舵角決
定部81の入力及び演算処理、後輪操舵機構11からな
る後輪操舵機構部82に与える出力信号の異常を検出す
るステップS01乃至ステップS05のルーチンからな
る監視部83と、後輪操舵機構11からなる後輪操舵機
構部82の出力状態が中立を含む所定の許容範囲内にな
いときを検出する中立位置検出センサ68からなる中立
位置検出部84と、監視部83が異常を検出したとき、
後輪操舵機構11からなる後輪操舵機構部82の出力状
態が所定の許容範囲内にないことを報知し、後輪操舵機
構11からなる後輪操舵機構部82の出力状態が所定の
許容範囲内にあるとき、前記車速制限を解除するステッ
プS11乃至ステップS14並びにステップS21乃至
ステップS22のルーチンからなる報知決定部85とを
具備するものである。
【0060】したがって、正常に動作しているとき、検
出車速に基づいて、同検出車速が低いとき後輪を前輪に
対して逆相に制御する舵角比を決定し、かつ、同検出車
速が高いとき後輪を前輪に対して同相に制御する舵角比
を決定すると後輪舵角決定部81と後輪操舵機構部82
によって行う。この一連の制御を監視部83で、後輪舵
角決定部81の入力信号及びその処理、後輪操舵機構部
82に与える出力信号の異常を検出し、監視部83が異
常を検出した場合で、中立位置検出部84の出力によっ
て後輪操舵機構部82の出力状態が中立を含む所定の許
容範囲内にないとき、それを視覚的及び/または聴覚的
に報知し、後輪操舵機構部82の出力状態が所定の許容
範囲内にあるとき、前記報知を解除するものである。
【0061】この報知は、中立位置検出部84の出力に
よって後輪操舵機構部82の出力状態が中立を含む所定
の許容範囲内にあるか否かを他の制御及び/または運転
者に報知しているから、他の制御及び/または運転者は
後輪舵角決定部81及び後輪操舵機構部82の異常を前
提とする事態に対応することができるから、この後輪操
舵角制御信号系統の異常によって、車両運動を急激に変
化させることなく、安定した走行が可能となる。特に、
中立位置検出部84の出力を後輪操舵機構部82の出力
状態が中立を含む所定の許容範囲内になるように自動制
御した場合、マニュアル制御した場合、何れも、報知は
解除されるので、通常の走行が可能となる。
【0062】この車速制限の解除は、中立位置検出部8
4の出力によって後輪操舵機構部82の出力状態が中立
を含む所定の許容範囲内にないことを視覚的及び/また
は聴覚的に報知しているから、運転者は後輪舵角決定部
81及び後輪操舵機構部82の異常を前提とする事態の
発生を理解し、それに対応することができるから、この
後輪操舵角制御信号系統の異常によって、走行車速を急
激に変化させることなく、通常の走行が可能となる。特
に、中立位置検出部84の出力を後輪操舵機構部82の
出力状態が中立を含む所定の許容範囲内になるように自
動制御した場合、マニュアル制御した場合、何れも、後
輪操舵角制御信号系統の異常を表示した上での対応であ
るから、運転者に予告なく制御が急変するものでないの
で、通常の走行が可能となる。
【0063】また、後輪操舵機構部82は、バネの弾性
力で復帰するものではなく、かつ、路面から後輪に伝え
られた力で変化しない機構としたものであるから、後輪
操舵機構部82に対してエネルギーの供給が変化して
も、運転者が意図しないとき、後輪操舵機構部82の出
力状態が変化することがない。
【0064】そして、報知を解除する報知決定部53
は、監視部83が異常を検出し、後輪操舵機構部82の
出力状態が所定の許容範囲内にないことを表示している
とき、マニュアル操作によってのみ許容され、後輪操舵
機構部82の出力状態が所定の許容範囲内に変化させる
ものである。したがって、運転者が意識しない不用意な
車両挙動は発生しない。
【0065】ところで、上記実施の形態の後輪操舵角制
御装置は、第1車速センサ22、第2車速センサ23等
の検出車速に基づいて、後輪を前輪に対して所定の舵角
比に制御する後輪舵角決定部81は、舵角制御部62か
ら構成したものであるが、本発明を実施する場合には、
検出車速に応じて制御する舵角比を決定する機能を有す
るものであればよい。
【0066】また、後輪舵角決定部81の決定舵角比に
応じて後輪転舵角を設定する後輪操舵機構部82は、モ
ータM1及びモータM2からなるモータ12、後輪を操
舵駆動する操作軸25、操作軸25に固着した略円筒状
の雄ねじ部材26と、雄ねじ部材26と噛み合う中空回
転軸27等からなる後輪操舵機構11で構成したが、本
発明を実施する場合には、後輪舵角決定部81の決定舵
角比に対応する制御信号を出力し、その制御信号に応じ
て後輪転舵角を設定する機能を有しておればよい。
【0067】そして、後輪舵角決定部81の入力及び演
算処理、後輪操舵機構11からなる後輪操舵機構部82
に与える出力信号の異常を検出する監視部83は、監視
出力部63からなるものであるが、本発明を実施する場
合には、後輪舵角決定部81の入力及び演算処理、及び
/または後輪操舵機構部82に与える出力信号の異常を
検出するものであればよく、例えば、マイクロプロセッ
サからなる舵角制御部62によって後輪操舵機構部82
に与える出力信号の異常を検出するものであればよい。
具体的には、入力及び出力の異常、マイクロプロセッサ
の異常を検出するものであればよい。殊に、監視部83
は、後輪操舵機構11に設定された舵角比を検出し、後
輪舵角決定部81が出力する設定角度比と前記検出設定
舵角比との差が所定の許容範囲内にあるか否かの判別に
ついても行うのが一般的である。
【0068】更に、後輪操舵機構部82の出力状態が中
立を含む所定の許容範囲内にないときを検出する中立位
置検出部84は、後輪操舵機構11の出力状態が中立を
含む所定の許容範囲内にないときを検出する中立位置検
出センサ68としたものであるが、本発明を実施する場
合には、後輪操舵機構部82の出力状態が中立を含む所
定の許容範囲内にないときを検出するものであればよ
い。
【0069】更にまた、報知決底部85は、監視部83
が異常を検出したとき、後輪操舵機構部82の出力状態
が所定の許容範囲内にないことを報知し、後輪操舵機構
部82の出力状態が所定の許容範囲内にあるとき、前記
車速制限要求を解除することによりステップS11乃至
ステップS14並びにステップS21乃至ステップS2
2のルーチンにより車速の制限と解除を行うものである
が、本発明を実施する場合には、監視部83が異常を検
出したとき、後輪操舵機構部82の出力状態が所定の許
容範囲内にないことを報知し、後輪操舵機構部82の出
力状態が所定の許容範囲内にあるとき、報知を解除する
ものであればよい。
【0070】
【発明の効果】以上のように、請求項1の後輪操舵角制
御装置は、検出車速に基づいて舵角比を決定する後輪舵
角決定部と、前記後輪舵角決定部の決定舵角比に対応す
る制御信号を出力し、その制御信号に応じて後輪転舵角
を設定する後輪操舵機構部と、前記後輪舵角決定部の入
力及び演算処理、後輪操舵機構部に与える出力信号の異
常を検出する監視部と、前記後輪操舵機構部の出力状態
が中立を含む所定の許容範囲内にないときを検出する中
立位置検出部と、前記監視部が異常を検出したとき、前
記後輪操舵機構部の出力状態が所定の許容範囲内にない
ことを報知し、前記後輪操舵機構部の出力状態が所定の
許容範囲内にあるとき、前記報知を解除する報知決定部
とを具備するものである。
【0071】したがって、正常に動作しているとき、所
謂4WS制御を後輪舵角決定部と後輪操舵機構部によっ
て行い、この一連の制御を監視部で、前記後輪舵角決定
部の入力信号及びその処理、後輪操舵機構部に与える出
力信号の異常を検出し、前記監視部が異常を検出した場
合、前記中立位置検出部の出力によって前記後輪操舵機
構部の出力状態が中立を含む所定の許容範囲内にないと
き、それを他の制御部及び/または運転者に報知し、前
記後輪操舵機構部の出力状態が所定の許容範囲内にある
とき、前記報知を解除するものである。
【0072】この報知は、中立位置検出部の出力によっ
て後輪操舵機構部の出力状態が中立を含む所定の許容範
囲内にあるか否かを他の制御及び/または運転者に報知
しているから、他の制御及び/または運転者は後輪舵角
決定部及び後輪操舵機構部の異常を前提とする事態に対
応することができるから、この後輪操舵角制御信号系統
の異常によって、車両運動を急激に変化させることな
く、安定した走行が可能となる。特に、中立位置検出部
の出力を後輪操舵機構部の出力状態が中立を含む所定の
許容範囲内になるように自動制御した場合、マニュアル
制御した場合、何れも、報知は解除されるので、通常の
走行が可能となる。
【0073】請求項2の後輪操舵角制御装置の前記後輪
操舵機構部は、バネの弾性力で復帰するものではなく、
かつ、路面から後輪に伝えられた力で変化しない機構と
したものであるから、前記後輪操舵機構部に対してエネ
ルギーの供給が変化しても、運転者が意図しないにもか
かわらず、後輪操舵機構部の出力状態が変化することが
ない。
【0074】請求項3の後輪操舵角制御装置の前記報知
は、前記監視部が異常を検出し、前記後輪操舵機構部の
出力状態が所定の許容範囲内にないことを表示している
とき、マニュアル操作によってのみ許容され、前記後輪
操舵機構部の出力状態が所定の許容範囲内に変化させる
ものであるから、運転者が意識しない不用意な車両挙動
は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1の後輪操舵角制
御装置の構成を示す全体概略説明図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態1の機構主要部の
縦断面図である。
【図3】 図3は図2に示す螺合部の拡大縦断面図であ
る。
【図4】 図4は図2の切断線A−AによるA−A線拡
大断面図である。
【図5】 図5は図4に示すモータの電気コイルの分布
を示す図2の切断線B−BによるB−B線拡大断面図で
ある。
【図6】 図6は3個のホールICを示す図2の切断線
C−CによるC−C線拡大断面図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態1の後輪操舵角制
御装置の制御系を示す全体ブロック構成図である。
【図8】 図8は本発明の実施の形態1の監視出力部が
監視及び出力制御するメインプログラムのフローチャー
トである。
【図9】 図9は本発明の実施の形態1の舵角制御部
(他の制御部、例えば、エンジン制御装置)で車速制限
を行うプログラムのフローチャートである。
【図10】 図10は本発明の実施の形態1の運転者に
対する報知を行うプログラムのフローチャートである。
【図11】 図11は本発明の実施の形態1の後輪操舵
角制御装置の全体機能ブロック構成図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態2の後輪操舵
角制御装置の制御系を示す全体ブロック構成図である。
【図13】 図13は従来の公報に掲載された後輪操舵
角制御装置の全体機能ブロック構成図である。
【符号の説明】
11 後輪操舵機構 62 舵角制御部 68 中立位置検出センサ 81 後輪舵角決定部 82 後輪操舵機構部 83 監視部 84 中立位置検出部 85 報知決定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 7/14 B62D 7/14 A // B62D 101:00 101:00 113:00 113:00 137:00 137:00 Fターム(参考) 3D032 CC35 CC40 DA03 DA06 DA23 DA64 EA06 EB05 EB08 EC23 EC30 GG01 3D033 CA02 CA13 CA17 CA24 CA31 KA04 KA06 3D034 CA10 CC09 CC15 CD04 CD12 CD13 CE06 CE13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出車速に基づいて舵角比を決定する後
    輪舵角決定部と、 前記後輪舵角決定部の決定舵角比に対応する制御信号を
    出力し、その制御信号に応じて後輪転舵角を設定する後
    輪操舵機構部と、 前記後輪舵角決定部の入力及び演算処理、後輪操舵機構
    部に与える出力信号の異常を検出する監視部と、 前記後輪操舵機構部の出力状態が中立を含む所定の許容
    範囲内であるか否かを検出する中立位置検出部と、 前記監視部が異常を検出したとき、前記後輪操舵機構部
    の出力状態が所定の許容範囲内にないことを報知し、前
    記後輪操舵機構部の出力状態が所定の許容範囲内にある
    とき、前記報知を解除する報知決定部とを具備すること
    を特徴とする後輪操舵角制御装置。
  2. 【請求項2】 前記後輪操舵機構部は、路面から後輪に
    伝えられた力で変化しない機構としたことを特徴とする
    請求項1に記載の後輪操舵角制御装置。
  3. 【請求項3】 前記報知決定部は、前記監視部が異常を
    検出し、前記後輪操舵機構部の出力状態が所定の許容範
    囲内にないことを報知しているとき、マニュアル操作に
    よってのみ許容され、前記後輪操舵機構部の出力状態が
    所定の許容範囲内に変化させることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の後輪操舵角制御装置。
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