JP2002275632A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理室等に残留する反応生成物が確実に除去
されると共に、処理室内の部材がクリーニングガスによ
って腐食されることが有効に防止され、従って、所定の
処理を安定的に実施することができる処理装置を提供す
ること。 【解決手段】 本発明の処理装置は、被処理体を処理す
るための処理室を備えた処理装置であって、その構成部
材の少なくとも一部がステンレス鋼よりなり、前記ステ
ンレス鋼の少なくとも処理室の雰囲気に曝される部分の
表面にニッケル合金皮膜が形成されており、ニッケル合
金は、ニッケルと、リンと、スズまたはタングステンの
一方とを含む三元系合金よりなる。このニッケル合金
は、ニッケルの含有割合が80%以上であり、リンの含
有割合が15%以下であり、スズまたはタングステンの
含有割合が5%以下であるものを用いることが好まし
く、また、ニッケル合金皮膜の厚さが1〜30μmであ
ることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は処理装置に関し、詳
しくは、例えば半導体ウエハやガラス基板などの被処理
体について成膜処理を行うための処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体ウエハの製造プロセスにお
いて、絶縁膜、シリコン膜あるいは金属膜を半導体ウエ
ハの表面に形成するに際して使用される処理装置とし
て、CVD装置が広く利用されており、例えば、処理室
に設けられた載置手段に1枚の半導体ウエハを載置し、
加熱手段によって半導体ウエハを所定の温度にまで加熱
した状態で、この処理室に成膜用処理ガスを導入させる
ことによって成膜処理を行う、いわゆる枚葉式のものが
知られている。
【0003】一般に、被処理体の成膜プロセスにおいて
は、被処理体の表面だけでなく、処理室の雰囲気に曝さ
れる、例えば載置手段、処理室を区画する区画壁および
その他の部材に対しても不可避的に反応生成物が付着さ
れるため、クリーニングガスを処理室に導入することに
より、被処理体以外の部分に付着した反応生成物(以
下、「無用反応生成物」という。)を除去することが行
われている。クリーニングガスとしては、形成される膜
の種類に関わらず常に高いエッチング効果が発揮される
ことから、例えばClF3 ガス、NF3 ガスが好適に利
用されている。
【0004】而して、これらのクリーニングガスは反応
性が極めて強いため、無用反応生成物のみだけでなく、
無用反応生成物が付着される部材それ自体も不可避的に
エッチング作用を受けることとなる。例えば、クリーニ
ングガスにおける塩素(Cl)またはフッ素(F)が部
材を構成する金属と反応すると、フッ化物および塩化物
を生成し、クリーニング処理後に行われる成膜処理にお
いて、このフッ化物や塩化物が処理室の雰囲気中に汚染
源として再放出されて拡散し、その結果、これらが成膜
処理の際に膜中に取り込まれるなど、所定の膜を形成す
ることが困難である、という問題がある。
【0005】また、このような枚葉式の処理装置におい
ては、軽量化が図られる一方で十分な強度を維持するた
めに、少なくとも一部の構成部材、例えば排気系の配
管、伸縮性のベローズ、供給系の配管などを、例えばス
テンレス鋼により構成する必要がある。しかしながら、
ステンレス鋼製の構成部材においては、クリーニング処
理が繰り返し行われた場合に、その表面がクリーニング
ガスによって腐食されていることが目視においても確認
することができる程、上記のような問題が顕著になって
現れることが判明した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
処理室等に残留する反応生成物を確実に除去することが
できると共に、処理室内の部材がクリーニングガスによ
って腐食されることを有効に防止することができ、従っ
て、所定の処理を安定的に実施することができる処理装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の処理装置は、被
処理体を処理するための処理室を備えた処理装置であっ
て、その構成部材の少なくとも一部がステンレス鋼より
なり、前記ステンレス鋼の少なくとも処理室の雰囲気に
曝される部分の表面にニッケル合金皮膜が形成されてお
り、ニッケル合金は、ニッケルと、リンと、スズまたは
タングステンの一方とを含む三元系合金よりなることを
特徴とする。
【0008】本発明の処理装置においては、ニッケル合
金は、ニッケルの含有割合が80%以上であり、リンの
含有割合が15%以下であり、スズまたはタングステン
の含有割合が5%以下であるものを用いることが好まし
い。また、ニッケル合金皮膜の厚さが1〜30μmであ
ることが好ましい。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、処理装置を構成するステ
ンレス鋼よりなる部材において、少なくとも処理室の雰
囲気に曝される部分が、その表面に形成された特定のニ
ッケル合金皮膜によって高い耐食性を有するものとなる
ので、反応性が強いガス雰囲気に曝された場合であって
も、当該部材が腐食されることを防止することができ、
従って、被処理体に対する金属汚染を有効に防止するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、熱CVD
法による成膜装置を例に挙げて説明する。図1は、本発
明の成膜装置の一例における構成の概略を示す説明用断
面図である。この成膜装置10は、例えばアルミニウム
よりなる全体が略円筒状の処理室11を備えており、こ
の処理室11には、被処理体である半導体ウエハWが載
置される被処理体載置手段であるサセプタ12が支持部
材13により支持された状態で設けられている。そし
て、サセプタ12の外周縁には、処理用ガスのまわりこ
みを防止するための板状部材14が設けられている。
【0011】サセプタ12は、例えば窒化アルミニウム
(AlN)あるいは炭化ケイ素(SiC)よりなり、そ
の内部には、電源(図示せず)に接続されたヒーター
(図示せず)が設けられており、このヒーターが給電さ
れることにより半導体ウエハWが所定の温度に均一に加
熱されるよう、半導体ウエハWの加熱状態が調整され
る。
【0012】処理室11における上部壁11Aには、開
口15が形成されており、この開口15には、処理室1
1に処理用ガス等を導入するためのガス導入部材である
シャワーヘッド20が、この開口15を気密に塞ぐ状態
で設けられており、シャワーヘッド20の下面は、サセ
プタ12に支持された半導体ウエハWと対向した状態と
されている。
【0013】シャワーヘッド20は、例えばアルミニウ
ムよりなり、その内部に、互いに独立した2つのガス流
路が形成されていると共に、その下面には、それぞれの
ガス流路に接続された複数のガス吐出孔が形成されてい
る。
【0014】具体的には、第1のガス流路21Aは、シ
ャワーヘッド20の内部における第1のガス導入空間2
3Aに接続されると共に、シャワーヘッド20の上部に
設けられたステンレス鋼よりなるガス導入管24Aを介
して、例えばタンタルエトキシドガス(Ta(OC2
5 )ガス)源25Aに接続されており、ガス導入空間2
3Aは、下方に伸びる複数のガス吐出孔22Aにより処
理室11と連通されている。
【0015】第2のガス流路21Bは、シャワーヘッド
20の内部における第2のガス導入空間23Bに接続さ
れると共に、シャワーヘッド20の上部に設けられたス
テンレス鋼よりなるガス導入管24Bを介して、例えば
酸素ガス(O2 ガス)源25Bに接続されており、第2
のガス導入空間23Bは、下方に伸びる複数のガス吐出
孔22Bにより処理室11と連通されている。従って、
成膜用処理ガスであるタンタルエトキシドガス(Ta
(OC2 5 )ガス)と酸素ガス(O2 ガス)とが互い
に異なるガス吐出孔22A、22Bより処理室11に導
入され、処理室11において両者が混合される。
【0016】また、第2のガス流路21Bには、例えば
クリーニングガスである三フッ化塩素ガス(ClF3
ス)源25Cがバルブを介して接続されており、このバ
ルブを切り替えることにより、ClF3 ガスが処理室1
1に導入される。
【0017】処理室11には、その下面に開口する複数
例えば4つの排気路19が同心状に形成されており、各
々の排気路19には、例えばステンレス鋼よりなる排気
管30が下方に伸びるよう設けられている。なお、図に
おいては、便宜上、1つの排気路19のみが示されてい
る。そして、各々の排気管30は、処理室11より排気
されたガスが集合される排気室32に接続されており、
この排気室32には、その下面から下方に伸びる配管が
34が接続され、さらに、圧力調整機構33を介して例
えば真空ポンプなどの排気手段に接続されている(図2
参照)。
【0018】処理室11における他方の側壁11Cに
は、半導体ウエハWが処理室11に搬入、搬出されるウ
エハ搬出入口26が形成されており、このウエハ搬出入
口26を側壁11Cの外側において閉鎖するゲートバル
ブ27が設けられている。
【0019】処理室11の下部壁11Dに形成された開
口28には、サセプタ12と対向して光透過窓40が当
該開口28を気密に塞ぐよう設けられており、これによ
り処理室11が区画されている。そして、処理室11の
下方には、光透過窓40により処理室11と区画された
光源室41が形成されており、この光源室41には、半
導体ウエハWの加熱手段としての複数の加熱ランプ42
が、モータなどの回転駆動機構43によって所定の速度
で回転自在とされたターンテーブル44上に配設されて
いる。
【0020】以上の成膜装置10においては、当該成膜
装置10を構成するステンレス鋼よりなる部材におい
て、少なくとも処理室11の雰囲気、特にクリーニング
ガスに曝される部分の表面に、特定のニッケル合金(以
下、単に「ニッケル合金」という。)よりなるニッケル
合金皮膜が形成されている。具体的には、図2に示すよ
うに、前記排気管30には、その内表面の全面がニッケ
ル合金により表面処理されてニッケル合金皮膜31が形
成されている。また、排気室32および配管34の内表
面においても、ニッケル合金皮膜31が形成されてい
る。
【0021】ニッケル合金は、ニッケル(Ni)と、リ
ン(P)と、スズ(Sn)とを含む三元系合金、または
ニッケル(Ni)と、リン(P)と、タングステン
(W)とを含む三元系合金よりなり、ニッケル(Ni)
の含有割合が80%以上であり、リン(P)の含有割合
が15%以下であり、スズ(Sn)またはタングステン
(W)の含有割合が5%以下であるものよりなることが
好ましい。
【0022】ニッケル合金皮膜31の厚さは1〜30μ
mであることが好ましく、より好ましくは10〜20μ
mである。これにより、クリーニングガスに対する腐食
防止効果が確実に発揮される。ニッケル合金皮膜31を
形成する方法としては、例えば化学メッキ(無電解メッ
キ)を利用することができ、ニッケル合金皮膜31を形
成するに際しては、複数回にわたって処理を行うことに
より所定の膜厚のものとすることが好ましい。
【0023】また、ガス導入管24A、24B、伸縮性
のベローズなどについても、クリーニングガスに接触す
る表面がニッケル合金により表面処理されてニッケル合
金皮膜が形成されている。
【0024】上記の成膜装置10においては、以下のよ
うにして、成膜処理およびクリーニング処理が行われ
る。まず、ゲートバルブ27が開放されてウエハ搬出入
口26より半導体ウエハWが搬送装置(図示せず)によ
って処理室11に搬入されてサセプタ12上に載置さ
れ、ゲートバルブ27が閉鎖された後、サセプタ12に
おけるヒーターが作動されると共に、加熱ランプ32が
作動されて半導体ウエハWが所定の温度、例えば400
〜500℃の温度に加熱されると共に、排気手段が作動
されて処理室11が減圧状態、例えば13.3〜667
Pa(0.1〜5Torr)とされて、成膜用処理ガ
ス、例えばTa(OC2 5 )ガスとO2 ガスとがシャ
ワーヘッド20における互いに異なるガス吐出孔22
A、22Bから処理室11に導入されて、半導体ウエハ
Wの成膜処理が行われる。
【0025】上記のようにして半導体ウエハWの表面に
対して成膜処理が行われるが、処理室11内の部材の表
面にも反応生成物が付着するため、所定の処理回数毎、
例えば数百回の成膜処理に対して1回の頻度でクリーニ
ング処理が実施される。すなわち、成膜用処理ガスの供
給が停止されると共に、クリーニングガスであるClF
3 ガスが、シャワーヘッド20における他方のガス流路
21Bを介してガス吐出孔22Bより処理室11に導入
されて、サセプタ12におけるヒーターが例えば200
〜300℃程度に維持された状態でクリーニング処理が
行われる。
【0026】而して、上記の成膜装置10によれば、当
該成膜装置10の構成部材の少なくとも一部がステンレ
ス鋼により構成されているので、十分に高い機械的強度
が確保されると共に、当該ステンレス鋼よりなる部材に
おいて、少なくとも処理室11の雰囲気に曝される部分
の表面にニッケル合金皮膜31が形成されていることに
より、当該部材は高い耐食性を有するものとなるので、
ClF3 ガスなどの反応性が強いクリーニングガスに曝
された場合であっても、当該部材が腐食されることを防
止することができ、従って、半導体ウエハWに対する金
属汚染を有効に防止することができる。
【0027】すなわち、ニッケル合金皮膜は、通常のニ
ッケル合金、すなわちニッケル−リンの二元系合金より
も高い耐食性を有し、下記に示す実験例からも明らかな
ように、その厚み方向に対して、クリーニングガスにお
ける塩素(Cl)およびフッ素(F)がニッケル合金皮
膜の内部の深い位置にまで進入することを有効に防止す
ることができ、特定のニッケル合金により表面処理され
ていないステンレス鋼製の構成部材であれば、塩素(C
l)およびフッ素(F)と反応して生成されるべき塩化
物およびフッ化物が生成されることを確実に防止するこ
とができる。従って、所定の成膜処理を安定的に実施す
ることができる。
【0028】また、ニッケル、リンおよびスズを含むニ
ッケル合金を用いた場合には、形成されるニッケル合金
皮膜の均一析出性が優れたものとなるので、複雑な形状
を有するもの、例えば小径の孔が多数形成されたシャワ
ーヘッドのような部材に対しても、均一なニッケル合金
皮膜を形成することができる。また、ニッケル、リンお
よびタングステンを含むニッケル合金を用いた場合に
は、形成されるニッケル合金皮膜の表面の摩擦係数が小
さいものとなるので、パーティクルなどが付着すること
を有効に防止することができる。
【0029】<実験例>下記表1に示す条件に従って、
アルミニウムよりなる基材の表面にニッケル合金メッキ
を施した試験片A、Bを、下記の条件下でクリーニング
ガスであるClF3 ガスに曝して、基材の表面に形成さ
れたニッケル合金皮膜の厚み方向に対するフッ素(F)
および塩素(Cl)の進入の程度について、それらの濃
度を測定することにより評価を行った。
【0030】(条件) ・処理室の圧力;800Pa(6Torr)、 ・試験片の温度;170゜C、 ・三フッ化塩素ガス(ClF3 ガス);400scc
m、 ・窒素ガス(N2 ガス);400sccm、 ・水蒸気(H2 O);0.04sccm、 ・試験時間;30時間、 ・試験片の面積;12cm2
【0031】
【表1】
【0032】以上の結果、基材の表面にニッケル合金被
膜が形成された試験片Aおよび試験片Bは、いずれも、
ニッケル合金皮膜においてその厚み方向に対して表面か
ら0.5μmの深さ位置では、塩素(Cl)およびフッ
素(F)の濃度が実質的に0PPMwtとなり、優れた
腐食防止効果が発揮されることが確認された。
【0033】以上においては、成膜装置10を構成する
ステンレス鋼よりなる部材において、処理室11の雰囲
気に曝される部分の表面に、ニッケル合金皮膜を形成す
る例について説明したが、ステンレス鋼に代えてニッケ
ル合金により部材を構成することができ、例えば、排気
管30それ自体がニッケル合金により構成されていても
よい。
【0034】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、
種々の変更を加えることができる。例えば、クリーニン
グガスは、ClF3 ガスに限定されるものではなく、例
えばNF3 ガス、CF3 ガス、HClガス、HFガス、
2 ガス、Cl2 ガスなどを用いた場合であっても、本
発明の効果が低減されるものではない。また、上記にお
いては、本発明をいわゆる熱CVD装置に適用した実施
例について説明したが、本発明は熱CVD装置に限ら
ず、例えばエッチング装置、アッシング装置、スパッタ
装置およびその他の半導体処理装置に適用することが可
能であり、目的とする処理に応じた種々の処理ガスを用
いることができる。また、本発明の処理装置において処
理される被処理体は、半導体ウエハに限定されるもので
はなく、例えばガラスウエハなどに対しても好適に用い
られる。
【0035】
【発明の効果】本発明の処理装置によれば、当該処理装
置を構成するステンレス鋼よりなる部材において、少な
くとも処理室の雰囲気に曝される部分が、その表面に形
成された特定のニッケル合金皮膜によって高い耐食性を
有するものとなるので、反応性が強いガス雰囲気に曝さ
れた場合であっても、当該部材が腐食されることを防止
することができ、従って、汚染物質が処理室に発生する
ことが有効に防止され、所定の処理を安定的に実施する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成膜装置の一例における構成の概略を
示す説明用断面図である。
【図2】図1に示す成膜装置における排気管の構成の一
例を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
10 成膜装置 11 処理室 11A 上部壁 11B 一方の側壁 11C 他方の側壁 11D 下部壁 12 サセプタ 13 支持部材 14 板状部材 15 開口 20 シャワーヘッド 21A 第1のガス流路 21B 第2のガス流路 22A、22B ガス吐出孔 23A 第1のガス導入空間 23B 第2のガス導入空間 24A、24B ガス導入管 25A タンタルエトキシドガス(Ta(OC2 5
ガス)源 25B 酸素ガス(O2 ガス)源 25C 三フッ化塩素ガス(ClF3 ガス)源 26 ウエハ搬出入口 27 ゲートバルブ 28 開口 30 排気管 31 ニッケル合金皮膜 32 排気室 33 圧力調整機構 34 配管 40 光透過窓 41 光源室 42 加熱ランプ 43 回転駆動機構 44 ターンテーブル W 半導体ウエハ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を処理するための処理室を備え
    た処理装置であって、その構成部材の少なくとも一部が
    ステンレス鋼よりなり、前記ステンレス鋼の少なくとも
    処理室の雰囲気に曝される部分の表面にニッケル合金皮
    膜が形成されており、 ニッケル合金は、ニッケルと、リンと、スズまたはタン
    グステンの一方とを含む三元系合金よりなることを特徴
    とする処理装置。
  2. 【請求項2】 ニッケル合金は、ニッケルの含有割合が
    80%以上であり、リンの含有割合が15%以下であ
    り、スズまたはタングステンの含有割合が5%以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 【請求項3】 ニッケル合金皮膜の厚さが1〜30μm
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の処理装置。
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