JP2002275511A - 金属粉末の製造方法、金属粉末、導電性ペーストならびに積層セラミック電子部品 - Google Patents

金属粉末の製造方法、金属粉末、導電性ペーストならびに積層セラミック電子部品

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JP2002275511A
JP2002275511A JP2001074809A JP2001074809A JP2002275511A JP 2002275511 A JP2002275511 A JP 2002275511A JP 2001074809 A JP2001074809 A JP 2001074809A JP 2001074809 A JP2001074809 A JP 2001074809A JP 2002275511 A JP2002275511 A JP 2002275511A
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metal powder
powder
conductive paste
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Tadashi Hosokura
匡 細倉
Oujiyu Hongo
央充 本郷
Masayoshi Maeda
昌禎 前田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、焼結開始温度を高温側にシフトさ
せるとともに、急峻な焼結収縮を抑制させた金属粉末の
製造方法、このような金属粉末、このような金属粉末を
含有する導電性ペースト、ならびにこのような導電性ペ
ーストを用いて内部電極を形成し、層間剥離(デラミネ
ーション)ならびにクラックの発生を抑制した積層セラ
ミック電子部品を提供することにある。 【解決手段】 本発明の金属粉末の製造方法は、少なく
とも第1金属の粉末と、第2金属を含む第2金属塩と、
タングステン酸塩または/およびモリブデン酸塩と、を
溶媒中に分散させた金属塩溶液と、還元剤を含有する還
元剤溶液と、を準備し、これを混合し、第1金属の粉末
表面上に、第2金属塩に含まれる第2金属と、タングス
テン酸塩または/およびモリブデン酸塩に含まれるタン
グステンまたは/およびモリブデンを析出させることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末表面上にタン
グステンまたは/およびモリブデンが付着した金属粉末
の製造方法、このような金属粉末、このような金属粉末
を含有する導電性ペースト、ならびにこのような導電性
ペーストを用いて内部電極を形成した積層セラミック電
子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層セラミックコンデンサのよう
な積層セラミック電子部品の内部電極を形成するため、
導電性ペーストが用いられている。このような用途の導
電性ペーストは、例えば、金属粉末からなる導電成分
と、有機ビヒクルとを含有してなる。金属粉末は、例え
ばAg,Pd,Ag−Pd等の貴金属粉末ならびにN
i,Cu等の卑金属粉末などが用いられている。
【0003】近年、積層セラミック電子部品の小型化な
らびに薄層化に伴い、導電性ペーストに含まれる金属粉
末の粒径を小さくする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属粉
末の粒径が小さくなると、その比表面積は2乗で大きく
なり、金属粉末の焼結温度は低くなる。つまり、粒径の
小さい金属粉末を導電成分とする導電性ペーストを用い
て内部電極を形成した積層セラミック電子部品を作製す
ると、金属粉末の焼結が低温で開始するため、セラミッ
クが焼結する前に金属粉末の焼結が急峻に進行してしま
い、層間剥離(デラミネーション)やクラック等の構造
的な不良が発生する問題がある。
【0005】特開平4−345670号公報において、
ペースト中にニッケル粉末とタングステン粉末を混在さ
せて、セラミックコンデンサの電極形成用の導電性ペー
ストを製造する方法が記載されている。しかしながら、
この方法の場合では、該公報において記載があるよう
に、タングステンが酸化する問題が発生するので、粒径
下限は500nmであり、600nm前後の極めて薄い
塗布膜を形成する場合、塗布膜の表面粗さが粗くなり、
これを焼成して内部電極を形成すると、同時に焼成した
セラミック層を突き破り、前後の内部電極同士が短絡を
引き起こし、ショート不良が発生する問題がある。
【0006】本発明の目的は、上述の問題点を解消すべ
くなされたもので、焼結開始温度を高温側にシフトさせ
て急峻な焼結収縮を抑制させるとともに、ショート不良
の発生を抑制し得る金属粉末の製造方法、このような金
属粉末、このような金属粉末を含有する導電性ペース
ト、ならびにこのような導電性ペーストを用いて内部電
極を形成し、ショート不良,層間剥離(デラミネーショ
ン)ならびにクラックの発生を抑制した積層セラミック
電子部品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の金属粉末の製造方法は、少なくとも第1金
属の粉末と、第2金属を含む第2金属塩と、タングステ
ン酸塩または/およびモリブデン酸塩と、を溶媒中に分
散させた金属塩溶液と、還元剤を含有する還元剤溶液
と、を準備し、これを混合し、第1金属の粉末表面上
に、第2金属塩に含まれる第2金属と、タングステン酸
塩または/およびモリブデン酸塩に含まれるタングステ
ンまたは/およびモリブデンを析出させることを特徴と
する。
【0008】本発明の金属粉末の製造方法は、上述した
金属粉末の製造方法であって、還元剤は、ヒドラジン,
ヒドラジン水和物,水素化ホウ素化合物およびアミノボ
ラザン系還元剤からなる群より選ばれる少なくとも1種
であることが好ましい。
【0009】本発明の金属粉末の製造方法は、上述した
金属粉末の製造方法であって、第1金属ならびに第2金
属は、Ag,Pd,CuおよびNiからなる群より選ば
れる少なくとも1種であることが好ましい。
【0010】本発明の金属粉末の製造方法は、上述した
金属粉末の製造方法であって、第2金属塩は、塩化物,
硫酸塩および硝酸塩からなる群より選ばれる少なくとも
1種であることが好ましい。
【0011】本発明の金属粉末の製造方法は、上述した
金属粉末の製造方法であって、タングステン酸塩または
/およびモリブデン酸塩は、リチウム塩,ナトリウム
塩,カリウム塩,カルシウム塩,マグネシウム塩および
アルミニウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種
であることが好ましい。
【0012】本発明の金属粉末の製造方法は、上述した
金属粉末の製造方法であって、溶媒は、水または水・ア
ルコール混合溶液であることが好ましい。
【0013】本発明の金属粉末の製造方法、上述した金
属粉末の製造方法であって、析出するタングステンまた
は/およびモリブデンの合計重量は、第1金属および第
2金属の合計100重量%に対して1〜50重量%の範
囲内であることが好ましい。
【0014】本発明の金属粉末は、上述の金属粉末の製
造方法によって得られたことを特徴とする。
【0015】本発明の金属粉末は、平均粒径が200n
m以下であることが好ましい。
【0016】本発明の導電性ペーストは、上述した本発
明の金属粉末を含有することを特徴とする。
【0017】本発明の積層セラミック電子部品は、複数
のセラミック層が積層されてなるセラミック積層体と、
セラミック層間に形成された複数の内部電極と、セラミ
ック積層体に接して形成された端子電極と、を備え、内
部電極は、析出するタングステンまたは/およびモリブ
デンの合計重量が、第1金属および第2金属の合計10
0重量%に対して1〜50重量%の範囲内である上述し
た本発明の金属粉末を含有する導電性ペーストを用いて
形成されていることを特徴とする。
【0018】また、本発明の積層セラミック電子部品
は、上述した積層セラミック電子部品であって、金属粉
末の平均粒径は、200nm以下であることが好まし
い。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の金属粉末の製造方法は、
第1金属の粉末の表面に第2金属とタングステンまたは
/およびモリブデンを共析させることに特徴があるた
め、タングステンやモリブデンの酸化が生じにくく、粒
径の小さい共析物が第1金属の粉末表面に付着した金属
粉末が得られる。
【0020】還元剤は、金属塩溶液中の第2金属を含む
第2金属塩、タングステン酸塩または/およびモリブデ
ン酸塩を還元し、第2金属,タングステンまたは/およ
びモリブデンを析出し得る還元剤を適宜選択することが
できる。還元剤としては、特に限定はしないが、ヒドラ
ジン,ヒドラジン水和物,水素化ホウ素化合物およびア
ミノボラザン系還元剤からなる群より選ばれる少なくと
も1種であることが好ましく、アミノボラザン系還元剤
であるジメチルアミンボランであることがより好まし
い。
【0021】また、還元剤の含有量は、特に限定はしな
いが、金属塩溶液中の金属塩を還元するために化学量論
的に必要な量以上であることが好ましい。必要量の10
倍を上回る量の還元剤を含有させても、余剰の還元剤は
金属塩の還元に寄与しないことから、還元剤の含有量
は、必要量の10倍以内であることが好ましい。
【0022】また、第1金属ならびに第2金属は、積層
セラミック電子部品の内部電極形成に好適な導電性ペー
ストの導電成分として従来から用いられている貴金属粉
末ならびに卑金属粉末を適宜選択することができ、特に
限定はしないが、Ag,Pd,CuおよびNiからなる
群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また、第1金属と第2金属は、必ずしも同一である必要
はないが、同一であることが好ましい。
【0023】また、第2金属塩は、金属塩溶液の溶媒に
良好に溶解し得るものを適宜選択することができ、塩化
物,硫酸塩および硝酸塩からなる群より選ばれる少なく
とも1種であることが好ましい。
【0024】また、タングステン酸塩または/およびモ
リブデン酸塩は、金属塩溶液の溶媒に良好に溶解し得る
ものを適宜選択することができ、リチウム塩,ナトリウ
ム塩,カリウム塩,カルシウム塩,マグネシウム塩およ
びアルミニウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1
種であることが好ましい。
【0025】また、金属塩溶液の溶媒は、水または水・
アルコール混合溶液であることが好ましい。また、アル
コールは、メタノール,エタノール,プロパノール等の
1価のアルコールを少なくとも1種含有することがより
好ましく、水1に対してエタノール1を混合したものを
用いることがより好ましい。
【0026】また、析出するタングステンまたは/およ
びモリブデンの合計重量は、第1金属および第2金属の
合計100重量%に対して1〜50重量%の範囲内であ
ることが好ましい。析出量が1重量%以上であれば、タ
ングステンまたは/およびモリブデンを析出させる本発
明の効果が得られ易くなる。他方、析出量が50重量%
以下であれば、積層セラミック電子部品の内部電極形成
用の導電成分として機能する十分な程度の導電性を備え
る。
【0027】また、還元剤溶液ならびに金属塩溶液を混
合して得られる反応溶液の温度は、特に限定はしない
が、50〜70℃であることが好ましい。反応溶液の温
度が50℃以上であれば、好ましい反応速度で反応が進
行する。他方、反応溶液の温度が70℃以下であれば、
突沸することなく反応が進行する。
【0028】本発明の金属粉末、上述した本発明の金属
粉末の製造方法によって得られることを要する。なお、
金属粉末の平均粒径は、特に限定はしないが、600n
m前後の極めて薄い塗布膜を形成するためには、200
nm以下であることが好ましい。
【0029】本発明の導電性ペーストは、本発明の金属
粉末を含有することを要する。なお、有機ビヒクルやそ
の他の添加剤を含有することを妨げない。また、有機ビ
ヒクルとしては、特に限定はしないが、例えばエチルセ
ルロースとアルキド樹脂からなる有機バインダ25重量
%と、エチルカルビトール,1−オクタノールおよびケ
ロシン系溶媒とからなる有機溶媒75重量%とを混合し
たもの等が挙げられる。
【0030】本発明の積層セラミック電子部品の一つの
実施形態について、図1に基づいて詳細に説明する。す
なわち、積層セラミック電子部品1は、セラミック積層
体2と、内部電極3,3と、端子電極4,4と、めっき
膜5,5とから構成される。
【0031】セラミック積層体2は、BaTiO3を主
成分とする誘電体材料からなるセラミック層2aが複数
積層された生のセラミック積層体が焼成されてなる。
【0032】内部電極3,3は、セラミック積層体2内
のセラミック層2a間にあって、複数の生のセラミック
層2a上に本発明の導電性ペーストが印刷され、生のセ
ラミック層とともに積層されてなる生のセラミック積層
体と同時焼成されてなり、内部電極3,3のそれぞれの
端縁は、セラミック積層体2の何れかの端面に露出する
ように形成されている。なお、内部電極3,3の形成に
用いられる本発明の導電性ペーストは、析出するタング
ステンまたは/およびモリブデンの合計重量が、第1金
属および第2金属の合計100重量%に対して1〜50
重量%の範囲内である上述した本発明の金属粉末を含有
する導電性ペーストであることを要する。
【0033】端子電極4,4は、セラミック積層体2の
端面に露出した内部電極3,3の一端と電気的かつ機械
的に接合されるように、導電性ペーストがセラミック積
層体2の端面に塗布され焼付けられてなる。
【0034】めっき膜5,5は、例えば、SnやNi等
の無電解めっきや、はんだめっき等からなり、端子電極
4,4上に少なくとも1層形成されてなる。
【0035】なお、本発明の積層セラミック電子部品の
セラミック積層体2の材料は、上述の実施形態に限定さ
れることなく、例えばPbZrO3等,その他の誘電体
材料,絶縁体,磁性体,圧電体ならびに半導体材料から
なっても構わない。また、本発明の積層セラミック電子
部品の内部電極3の枚数は、上述の実施形態に限定され
ることなく、また何層形成されていても構わない。ま
た、めっき膜5,5は、必ずしも備えている必要はな
く、また何層形成されていても構わない。
【0036】また、本発明の積層セラミック電子部品の
内部電極形成用の導電性ペーストに含有する本発明の金
属粉末の平均粒径は、特に限定はしないが、600nm
前後の極めて薄い塗布膜を形成するため、200nm以
下であることが好ましい。
【0037】
【実施例】(実施例1)まず、金属粉末を生成し、これ
を用いた導電性ペーストを作製する。すなわち、表1に
示すように、第1金属として平均粒径が50nmのニッ
ケル粉末50gと、第2金属の金属塩として硫酸ニッケ
ル20g,50g,160g,240g,320g,3
80gと、タングステン酸塩としてタングステン酸ナト
リウム5g,10g,50g,150g,250g,3
00g,350gと、還元剤としてジメチルアミンボラ
ン30g,50g,80g,100g,120g,15
0gと、溶媒として水1Lと、を準備した。
【0038】次いで、第1金属の金属粉末と第2金属の
金属塩とタングステン酸塩を溶媒1Lに溶解して金属塩
溶液を得、また還元剤を水1Lに溶解し還元剤溶液を
得、金属塩溶液と還元剤溶液を混合した混合溶液を60
℃に保ち、第1金属であるニッケル粉末の表面に第2金
属であるニッケルとタングステンの共析物が付着した金
属粉末を生成させた後、分離・回収し純水で洗浄し、さ
らにアセトンで洗浄した後にオーブンで乾燥させて、試
料2〜8の金属粉末を得た。なお、X線光電子分光法
(XPS)で測定したところ、タングステンならびにニ
ッケルの酸化は生じていないことが確認された。また、
試料1の金属粉末は、上述した第1金属であるニッケル
粉末50gをそのまま用いた。また、試料9の金属粉末
は、上述した第1金属であるニッケル粉末40gと、平
均粒径が500nmであるタングステン粉末10gを混
合したものを用いた。
【0039】そこで、試料4の本発明の金属粉末と、試
料1の従来の金属粉末について走査型電子顕微鏡で観察
し、これを写真撮影したものを図2ならびに図3に示し
た。図2ならびに図3を対比すると、図3に示したニッ
ケル粉末である試料1の金属粉末の表面は、付着物がな
く滑らかであるのに対して、図2に示した試料4の金属
粉末の表面は、第2金属であるニッケルとタングステン
の共析物が付着している様子が分かる。
【0040】次いで、試料2〜9の金属粉末について、
誘導結合プラズマ発光分析法(ICP−AES)を用い
て、金属粉末全体100重量%における第1金属と第2
金属の合計重量%ならびにタングステンの重量%、第1
金属と第2金属の合計量に対するタングステンの重量%
を測定し、また試料1〜9の金属粉末について、熱機械
分析(TMA)を用いて焼結挙動(焼結開始温度,焼結
終了温度)を測定し、これらを表1にまとめた。
【0041】次いで、試料1〜9の金属粉末50重量%
と、エチルセルロース10重量部をテルピネオール90
重量部に溶解させた有機ビヒクル40重量%と、テルピ
ネオール40重量%と、を混合し3本ロールミルを用い
て混練を行ない、試料1〜9の導電性ペーストを得た。
【0042】そこで、試料1〜9の導電性ペーストをガ
ラス板にスクリーン印刷して、表面粗さを測定し、上述
した焼結挙動(焼結開始温度,焼結終了温度)と表面粗
さに基づいて評価を付し、これを表1にまとめた。な
お、評価は、本発明の範囲内となった金属粉末ならびに
導電性ペーストについては○、特に優れたものについて
は◎、範囲外となったものについては×を付した。
【0043】
【表1】
【0044】表1から明らかであるように、表面にタン
グステンを析出させていないニッケル粉末を用いた試料
1の金属粉末は、焼結開始温度が225℃、焼結終了温
度が454℃で低く劣った。なお、試料1の導電性ペー
ストの表面粗さは30nmで全試料(1〜9)中で最も
低く優れる結果となった。他方、ニッケル粉末とタング
ステン粉末を混合した試料9の金属粉末は、焼結開始温
度が688℃、焼結終了温度が853℃であり、試料1
の金属粉末と比較して何れも高く優れる結果となった
が、試料9の導電性ペーストの表面粗さは358nmで
あり、極めて高く劣った。
【0045】これに対して、第1金属であるニッケル粉
末と、第2金属の金属塩である硫酸ニッケルと、タング
ステン酸ナトリウムと、を含有する金属塩溶液を用い
て、ニッケル粉末の表面にニッケルとタングステンを共
析させた試料2〜8の金属粉末は、焼結開始温度が23
3〜820℃、焼結終了温度が465〜958℃であ
り、何れも試料1のニッケル粉末と比較して高く優れ、
また試料2〜8の導電性ペーストの表面粗さも32〜4
4であり許容できる範囲内であったため、本発明の範囲
内とした。特に、表面に析出したタングステンのニッケ
ルに対する重量割合(正確には、第1金属と第2金属の
合計重量に対するタングステンの重量割合)が1重量%
以上である試料3〜8は、焼結開始温度ならびに焼結終
了温度が高温側にシフトする効果が顕著であったため、
本発明の特に優れる範囲内となった。
【0046】次いで、積層セラミック電子部品を作製す
る。まず、平均粒径(D50)が500nmのBaTiO
3粉末を加水分解法で作製し、これに添加物(0.02
Dy+0.02Mg+0.02Mnおよび3Si焼結助
材)を、酸化物粉末あるいは炭酸化物粉末の状態で添加
・混合し、セラミック材料を得た。次いで、上述のセラ
ミック材料に、有機バインダとしてポリビニルブチラー
ル、および溶媒としてエタノールを加え、ボールミルを
用いて湿式混合して、セラミックスラリーを得、これを
ドクターブレード法を用いてシート成形し、1.4μm
のセラミックグリーンシートを複数得た。
【0047】次いで、所定枚数のセラミックグリーンシ
ート上に、試料1〜9の導電性ペーストをスクリーン印
刷し、これを乾燥させ、内部電極となるべき厚み600
nmの塗布膜を形成し、所定枚数セラミックグリーンシ
ートを積層した後、熱プレスして一体化させ、これを所
定寸法にカットして、試料1〜9の生のセラミック積層
体を得た。
【0048】次いで、試料1〜9の生のセラミック積層
体を、N2雰囲気にて400℃で加熱し、有機バインダ
を燃焼させた後、酸素分圧9×10-12MPampH2
2−H2Oガスからなる還元性雰囲気中にて1200℃
を最高焼成温度として3時間保持するプロファイルで焼
成し、試料1〜9のセラミック積層体を得た。なお、有
効誘電体セラミック層の総数は250であり、1層あた
りの対向電極の面積は18.2×10-62であった。
【0049】次いで、試料1〜9のセラミック積層体の
両端面に、端子電極用の導電性ペーストを塗布し、これ
を乾燥させた後に焼付けをして、試料1〜9の積層セラ
ミック電子部品をそれぞれ100個ずつ得た。
【0050】そこで、試料1〜9の積層セラミック電子
部品のショート不良発生率,層間剥離(デラミネーショ
ン)発生率,カバレッジ(電極被覆面積率),クラック
発生率,ESR(等価直列抵抗)を測定し、評価を付し
て、これらを表2にまとめた。
【0051】なお、ショート不良発生率は、全数100
個のうちショート不良が発生している試料の比率とし
た。また、層間剥離(デラミネーション)発生率は、試
料の長さ方向に直行する平面で切断した断面を研磨し、
顕微鏡観察することによって層間剥離発生の有無を目視
判定し、全数100個のうち層間剥離が発生している試
料の比率とした。また、カバレッジ(電極被覆面積率)
は、試料の内部電極を剥離し、内部電極に穴が空いてい
る状態の顕微鏡写真を撮影し、これを画像解析処理する
ことによって定量化した。また、クラック発生率は、試
料を樹脂に埋めて研磨を行ない、顕微鏡観察を行なっ
て、全数100個のうち内部電極にヒビが発生している
試料の比率とした。また、ESR(等価直列抵抗)は、
試料の等価直列抵抗を測定し、全数100個の平均値と
した。また、評価は、本発明の範囲内である積層セラミ
ック電子部品については○、特に優れたものについては
◎、範囲外となったものについては×を付した。
【0052】
【表2】
【0053】表2から明らかであるように、表面にタン
グステンを析出させていないニッケル粉末を用いた、比
較例である試料1の積層セラミック電子部品は、ショー
ト不良発生率は0%であったが、層間剥離発生率が81
%で高く劣り、カバレッジが67%で低く劣り、クラッ
ク発生率が100%で高く劣った。なお、ESRは11
2Ωで全試料(1〜9)中で最も低く優れる結果となっ
た。
【0054】また、表面に析出したタングステンのニッ
ケルに対する重量割合(正確には、第1金属と第2金属
の合計重量に対するタングステンの重量割合)が1重量
%を下回る0.52%である試料2の積層セラミック電
子部品は、ショート不良発生率は0%,ESRは115
Ωで低く優れたが、層間剥離発生率が79%で高く劣
り、カバレッジが69%で低く劣り、クラック発生率が
100%で高く劣ったため、本発明の範囲外となった。
【0055】また、表面に析出したモリブデンのニッケ
ルに対する重量割合(正確には、第1金属と第2金属の
合計重量に対するモリブデンの重量割合)が50重量%
を上回る59.0%である試料8の積層セラミック電子
部品は、ショート不良発生率,層間剥離発生率ならびに
クラック発生率は0%であったが、ESRが625Ωで
極めて高く劣ったため、本発明の範囲外となった。
【0056】また、ニッケル粉末とタングステン粉末を
混合した、比較例である試料9の積層セラミック電子部
品は、ショート不良発生率が100%となったため、E
SRの測定はできなかった。また、クラック発生率が1
00%で極めて高く劣った。
【0057】これに対して、ニッケルに対するタングス
テンの重量割合(正確には、第1金属と第2金属の合計
重量に対するタングステンの重量割合)が1〜50重量
%の範囲内である試料3〜7の積層セラミック電子部品
は、ショート不良発生率,層間剥離発生率ならびにクラ
ック発生率が何れも0%であり、またカバレッジも81
〜92%で高く優れた。さらに、ESRも122〜14
2Ωで、何れも許容できる範囲内であったため、本発明
の範囲内となった。なお、試料3〜5は、カバレッジが
高くESRが小さく優れたため、本発明の特に優れる範
囲内となった。
【0058】(実施例2)まず、タングステン酸塩に代
えてモリブデン酸塩を用いたことを除いて、実施例1と
同様の方法によって金属粉末を生成し、これを用いた導
電性ペーストを作製する。すなわち、表3に示すよう
に、第1金属として平均粒径が50nmのニッケル粉末
50gと、第2金属の金属塩として硫酸ニッケル20
g,50g,160g,240g,320g,380g
と、モリブデン酸塩としてモリブデン酸カリウム5,1
0g,50g,150g,250g,300g,350
gと、還元剤として水素化ホウ素ナトリウム30g,5
0g,80g,100g,120g,150gと、溶媒
として水1Lと、を準備した。
【0059】次いで、実施例1と同様の方法によって、
第1金属であるニッケル粉末の表面に第2金属であるニ
ッケルとモリブデンの共析物が付着した試料11〜17
の金属粉末を得た。なお、X線光電子分光法(XPS)
で測定したところ、モリブデンならびにニッケルの酸化
は生じていないことが確認された。また、試料10の金
属粉末は、上述した第1金属であるニッケル粉末50g
をそのまま用いた。また、試料18の金属粉末は、上述
した第1金属であるニッケル粉末40gと、平均粒径が
500nmであるモリブデン粉末10gを混合したもの
を用いた。
【0060】そこで、試料11〜18の金属粉末につい
て、実施例1と同様の方法で、金属粉末全体100重量
%における第1金属と第2金属の合計重量%ならびにモ
リブデンの重量%、第1金属と第2金属の合計量に対す
るモリブデンの重量%を測定し、また試料10〜18の
金属粉末について、実施例1と同様の方法で、焼結挙動
(焼結開始温度,焼結終了温度)を測定し、これらを表
3にまとめた。
【0061】次いで、試料10〜18の金属粉末50重
量%と、エチルセルロース10重量部をテルピネオール
90重量部に溶解させた有機ビヒクル40重量%と、テ
ルピネオール40重量%と、を混合し3本ロールミルを
用いて混練を行ない、試料10〜18の導電性ペースト
を得た。
【0062】そこで、実施例1と同様の方法で、試料1
0〜18の導電性ペーストの表面粗さを測定し、上述し
た焼結挙動(焼結開始温度,焼結終了温度)と表面粗さ
に基づいて評価を付し、これを表3にまとめた。なお、
評価は、実施例1と同様とした。
【0063】
【表3】
【0064】表3から明らかであるように、表面にモリ
ブデンを析出させていないニッケル粉末を用いた試料1
0の金属粉末は、焼結開始温度が185℃、焼結終了温
度が348℃で低く劣った。なお、試料10の導電性ペ
ーストの表面粗さは60nmで全試料(10〜18)中
で最も低く優れる結果となった。他方、ニッケル粉末と
モリブデン粉末を混合した試料18の金属粉末は、焼結
開始温度が496℃、焼結終了温度が638℃であり、
試料10の金属粉末と比較して何れも高く優れる結果と
なったが、試料18の導電性ペーストの表面粗さは46
3nmであり、極めて高く劣った。
【0065】これに対して、第1金属であるニッケル粉
末と、第2金属の金属塩である硫酸ニッケルと、モリブ
デン酸カリウムと、を含有する金属塩溶液を用いて、ニ
ッケル粉末の表面にニッケルとモリブデンを共析させた
試料11〜17の金属粉末は、焼結開始温度が198〜
697℃、焼結終了温度が357〜816℃であり、何
れも試料10のニッケル粉末と比較して高く優れ、表面
粗さも60〜89nmで許容できる範囲内であったた
め、本発明の範囲内とした。特に、表面に析出したモリ
ブデンのニッケルに対する重量割合(正確には、第1金
属と第2金属の合計重量に対するモリブデンの重量割
合)が1重量%以上である試料12〜17は、焼結開始
温度ならびに焼結終了温度が高温側にシフトする効果が
顕著であったため、本発明の特に優れる範囲内となっ
た。
【0066】次いで、積層セラミック電子部品を作製す
る。試料1〜9の導電性ペーストに代えて、試料10〜
18の導電性ペーストを用いたことを除いて、実施例1
と同様の方法で、試料10〜18の積層セラミック電子
部品をそれぞれ100個ずつ得た。
【0067】そこで、試料1〜9の積層セラミック電子
部品のショート不良発生率,層間剥離(デラミネーショ
ン)発生率,カバレッジ(電極被覆面積率),クラック
発生率,ESR(等価直列抵抗)を測定し、評価を付し
て、これらを表4にまとめた。なお、各々の測定方法な
らびに評価は、実施例1と同様とした。
【0068】
【表4】
【0069】表4から明らかであるように、表面にモリ
ブデンを析出させていないニッケル粉末を用いた、比較
例である試料10の積層セラミック電子部品は、ショー
ト不良発生率は0%であったが、層間剥離発生率が88
%で高く劣り、カバレッジが62%で低く劣り、クラッ
ク発生率が100%で高く劣った。なお、ESRは72
Ωで全試料(10〜18)中で最も低く優れる結果とな
った。
【0070】また、表面に析出したモリブデンのニッケ
ルに対する重量割合(正確には、第1金属と第2金属の
合計重量に対するモリブデンの重量割合)が1重量%を
下回る0.63%である試料11の積層セラミック電子
部品は、ショート不良発生率は0%,ESRは77Ωで
低く優れたが、層間剥離発生率が85%で高く劣り、カ
バレッジが64%で低く劣り、クラック発生率が100
%で高く劣ったため、本発明の範囲外となった。
【0071】また、表面に析出したモリブデンのニッケ
ルに対する重量割合(正確には、第1金属と第2金属の
合計重量に対するモリブデンの重量割合)が50重量%
を上回る59.3%である試料17の積層セラミック電
子部品は、ショート不良発生率,層間剥離発生率ならび
にクラック発生率は0%であったが、ESRが560Ω
で極めて高く劣ったため、本発明の範囲外となった。
【0072】また、ニッケル粉末とモリブデン粉末を混
合した、比較例である試料18の積層セラミック電子部
品は、ショート不良発生率が100%となったため、E
SRの測定はできなかった。また、クラック発生率が1
00%で極めて高く劣った。
【0073】これに対して、ニッケルに対するモリブデ
ンの重量割合(正確には、第1金属と第2金属の合計重
量に対するモリブデンの重量割合)が1〜50重量%の
範囲内である試料12〜16の積層セラミック電子部品
は、ショート不良発生率,層間剥離発生率ならびにクラ
ック発生率が何れも0%であり、またカバレッジも88
〜96%で高く優れた。さらに、ESRも82〜107
Ωで、何れも許容できる範囲内であったため、本発明の
範囲内となった。なお、試料12〜14は、カバレッジ
が高くESRが小さく優れたため、本発明の特に優れる
範囲内となった。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明の金属粉末の製造方
法は、少なくとも第1金属の粉末と、第2金属を含む第
2金属塩と、タングステン酸塩または/およびモリブデ
ン酸塩と、を溶媒中に分散させた金属塩溶液と、還元剤
を含有する還元剤溶液と、を準備し、これを混合し、第
1金属の粉末表面上に、第2金属塩に含まれる第2金属
と、タングステン酸塩または/およびモリブデン酸塩に
含まれるタングステンまたは/およびモリブデンを析出
させることを特徴とすることで、焼結開始温度を高温側
にシフトさせるとともに、急峻な焼結収縮を抑制させた
金属粉末の製造方法、このような金属粉末、このような
金属粉末を含有する導電性ペースト、ならびにこのよう
な導電性ペーストを用いて内部電極を形成し、層間剥離
(デラミネーション)ならびにクラックの発生を抑制し
た積層セラミック電子部品を提供することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一つの実施形態の積層セラミック
電子部品の断面図である。
【図2】本発明に係る一つの実施形態の金属粉末の走査
型電子顕微鏡写真である。
【図3】従来技術に係る金属粉末の走査型電子顕微鏡写
真である。
【符号の説明】
1 積層セラミック電子部品 2 セラミック積層体 2a セラミック層 3 内部電極 4 端子電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 4/008 H01G 4/12 361 4/12 361 1/01 Fターム(参考) 4K017 AA06 BA04 BA07 DA01 EJ01 FB04 4K018 BA09 BD04 5E001 AB03 AC09 AC10 AF06 AH01 AJ01 5E082 AB03 BC36 EE04 EE23 EE26 EE35 FG26 PP09 5G301 DA09 DA10 DA14 DA42 DA53 DD01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1金属の粉末と、第2金属
    を含む第2金属塩と、タングステン酸塩または/および
    モリブデン酸塩と、を溶媒中に分散させた金属塩溶液
    と、 還元剤を含有する還元剤溶液と、を準備し、これを混合
    し、 前記第1金属の粉末表面上に、前記第2金属塩に含まれ
    る第2金属と、前記タングステン酸塩または/および前
    記モリブデン酸塩に含まれるタングステンまたは/およ
    びモリブデンを析出させることを特徴とする、金属粉末
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記還元剤は、ヒドラジン,ヒドラジン
    水和物,水素化ホウ素化合物およびアミノボラザン系還
    元剤からなる群より選ばれる少なくとも1種であること
    を特徴とする、請求項1に記載の金属粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1金属または/および第2金属
    は、Ag,Pd,CuおよびNiからなる群より選ばれ
    る少なくとも1種であることを特徴する、請求項1また
    は2に記載の金属粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2金属塩は、塩化物,硫酸塩およ
    び硝酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種である
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の金属
    粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記タングステン酸塩または/および前
    記モリブデン酸塩は、リチウム塩,ナトリウム塩,カリ
    ウム塩,カルシウム塩,マグネシウム塩およびアルミニ
    ウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の金属粉
    末の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記溶媒は、水または水・アルコール混
    合溶液であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか
    に記載の金属粉末の製造方法。
  7. 【請求項7】 析出する前記タングステンまたは/およ
    び前記モリブデンの合計重量は、前記第1金属および前
    記第2金属の合計100重量%に対して1〜50重量%
    の範囲内であることを特徴とする、請求項1〜6の何れ
    かに記載の金属粉末の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載の金属粉末
    の製造方法によって得られたことを特徴とする、金属粉
    末。
  9. 【請求項9】 平均粒径が200nm以下であることを
    特徴とする、請求項8に記載の金属粉末。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の金属粉末を
    含有することを特徴とする、導電性ペースト。
  11. 【請求項11】 複数のセラミック層が積層されてなる
    セラミック積層体と、前記セラミック層間に形成された
    複数の内部電極と、前記セラミック積層体に接して形成
    された端子電極と、を備える積層セラミック電子部品で
    あって、 前記内部電極は、請求項7に記載の金属粉末の製造方法
    によって得られた金属粉末を含有する導電性ペーストを
    用いて形成されていることを特徴とする、積層セラミッ
    ク電子部品。
  12. 【請求項12】 前記金属粉末の平均粒径は、200n
    m以下であることを特徴とする、請求項11に記載の積
    層セラミック電子部品。
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