JP4303715B2 - 導電性ペーストおよび積層型電子部品の製造方法 - Google Patents
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Description
内部電極層と、誘電体層とが、交互に積層された電子部品において、前記内部電極層となる電極ペースト層を形成するために用いられる導電性ペーストであって、
少なくとも、導電性粒子と、共材とを含有し、
前記導電性粒子の粒子径が、0.01〜1.0μmであり、
前記導電性粒子の粒子径に対する前記共材の粒子径の比が、0.1〜0.25であり、
ペースト中の導電性粒子の添加量を100重量%とした場合に、前記共材の添加量が、5〜30重量%であり、
前記共材が、前記誘電体層を構成する誘電体材料の主成分と同じ材料である誘電体粒子からなるコア部と、前記コア部の周囲を覆っている非導電性被覆部とを有しており、
前記非導電性被覆部の厚みが、1〜250nmであることを特徴とする。
また、導電性粒子の粒子径が小さすぎると、導電性粒子そのものの耐熱性低下による焼結開始温度が下がるだけでなく、凝集が強くなり分散が困難で、ネッキングがあると共材が導電性粒子間に入りきれず、焼結開始温度を下げる傾向にあり、大きすぎると、導電性粒子の密度が低くなり、焼成後の被覆状態が悪化する傾向にある。
共材の粒子径を、導電性粒子の粒子径の1/4以下とすることで、導電性粒子間における共材の分散性が良好となる。1/4よりも大きい場合には、焼成過程で異相を生成して焼結開始温度を下げてしまい、内部電極の被覆率が下がる傾向にある。
共材の添加量が少なすぎると、本発明の効果が小さくなり、多すぎると、ペースト中の導電性粒子および共材の分散性が悪くなり、その結果、電極途切れが増加する傾向にある。
被覆部の厚みが薄すぎると、本発明の効果が小さくなり、厚すぎると、焼成過程において異相を生成し、焼結開始温度を下げてしまう傾向にある。
導電性粒子と、前記誘電体層を構成する誘電体材料の主成分と同じ材料である誘電体粒子からなるコア部および前記コア部の周囲を覆っている非導電性被覆部を有する共材と、を含む導電性ペーストを準備する工程と、
焼成後に前記誘電体層を形成するグリーンシートを製造する工程と、
前記グリーンシートの表面に、前記導電性ペーストを用いて、前記内部電極層となる電極ペースト層を形成する工程と、を有し、
前記共材は、前記コア部を構成する前記誘電体粒子と、前記非導電性被覆部を構成する元素の化合物の溶液と、の混合物を熱処理して得られ、
前記導電性粒子の粒子径が、0.01〜1.0μmであり、
前記導電性粒子の粒子径に対する前記共材の粒子径の比が、0.1〜0.25であり、
ペースト中の導電性粒子の添加量を100重量%とした場合に、前記共材の添加量が、5〜30重量%であり、
前記非導電性被覆部の厚みが、1〜250nmであることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの断面概略図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る内部電極層用導電性ペーストの概略図である。
図3(A)および図3(B)は、図2に示す内部電極層用導電性ペーストに含有される共材の断面図である。
図4は、本発明の実施例のコンデンサ試料の誘電体層および内部電極層と、比較例のコンデンサ試料の内部電極層についてのTMAと温度との関係を示すグラフである。
まず、焼成後に図1に示す誘電体層10を構成することになるセラミックグリーンシートを製造するために、誘電体ペーストを準備する。
誘電体ペーストは、通常、誘電体原料と有機ビヒクルとを混練して得られた有機溶剤系ペースト、または水系ペーストで構成される。
実施例1
導電性ペーストの作製
誘電体層用ペースト
積層セラミックコンデンサ試料の作製
昇温速度:10°C/時間、
保持温度:240°C、
保持時間:8時間、
雰囲気:空気中、
で行った。
昇温速度:200°C/時間、
保持温度:1150〜1250°C、
保持時間:2時間、
酸素分圧:5×10−13Pa、
雰囲気:H2−N2−H2Oガス、
で行った。
昇温速度:200°C/時間、
保持温度:900〜1050°C、
保持時間:4時間、
酸素分圧:1.0×10−6Pa、
雰囲気:加湿したN2 ガス、
で行った。
実施例2
比較例1
比較例2
クラック発生率
内部電極層の被覆率
TMA
実施例11〜15
実施例21〜28、31〜34
実施例41〜47
4… コンデンサ素体
4a… 第1端部
4b… 第2端部
6… 第1端子電極
8… 第2端子電極
10… 誘電体層
12… 内部電極層
12a… 内部電極層用導電性ペースト
32… 導電性粒子
34… 共材
35… コア部
36… 被覆層
Claims (7)
- 内部電極層と、誘電体層とが、交互に積層された電子部品において、前記内部電極層となる電極ペースト層を形成するために用いられる導電性ペーストであって、
少なくとも、導電性粒子と、共材とを含有し、
前記導電性粒子の粒子径が、0.01〜1.0μmであり、
前記導電性粒子の粒子径に対する前記共材の粒子径の比が、0.1〜0.25であり、
ペースト中の導電性粒子の添加量を100重量%とした場合に、前記共材の添加量が、5〜30重量%であり、
前記共材が、前記誘電体層を構成する誘電体材料の主成分と同じ材料である誘電体粒子からなるコア部と、前記コア部の周囲を覆っている非導電性被覆部とを有しており、
前記非導電性被覆部の厚みが、1〜250nmであることを特徴とする導電性ペースト。 - 前記非導電性被覆部が、Ca、Sr、Ba、Mg、V、Cr、Mn、Li、B、Si、Ti、Zr、Y、Nb、Hf、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luから選ばれる少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1に記載の導電性ペースト。
- 前記非導電性被覆部が、Y、Yb、Ho、Dy、Mgから選ばれる少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1または2に記載の導電性ペースト。
- 前記共材が有する前記コア部の周囲を、前記非導電性被覆部が連続的または断続的に覆っている請求項1〜3のいずれかに記載の導電性ペースト。
- 前記導電性粉末と、前記共材以外に、バインダーおよび溶剤を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の導電性ペースト。
- 内部電極層と、誘電体層とが、交互に積層された電子部品の製造方法であって、
導電性粒子と、前記誘電体層を構成する誘電体材料の主成分と同じ材料である誘電体粒子からなるコア部および前記コア部の周囲を覆っている非導電性被覆部を有する共材と、を含む導電性ペーストを準備する工程と、
焼成後に前記誘電体層を形成するグリーンシートを製造する工程と、
前記グリーンシートの表面に、前記導電性ペーストを用いて、前記内部電極層となる電極ペースト層を形成する工程と、を有し、
前記共材は、前記コア部を構成する前記誘電体粒子と、前記非導電性被覆部を構成する元素の化合物の溶液と、の混合物を熱処理して得られ、
前記導電性粒子の粒子径が、0.01〜1.0μmであり、
前記導電性粒子の粒子径に対する前記共材の粒子径の比が、0.1〜0.25であり、
ペースト中の導電性粒子の添加量を100重量%とした場合に、前記共材の添加量が、5〜30重量%であり、
前記非導電性被覆部の厚みが、1〜250nmであることを特徴とする電子部品の製造方法。 - 前記導電性ペーストに含有される前記共材の非導電性被覆部が、前記電子部品の前記誘電体層を構成する前記誘電体材料の主成分に対して添加される副成分の少なくとも1つを有する請求項6に記載の電子部品の製造方法。
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