JP2002271222A - 再送信機能付き受信装置 - Google Patents

再送信機能付き受信装置

Info

Publication number
JP2002271222A
JP2002271222A JP2001070057A JP2001070057A JP2002271222A JP 2002271222 A JP2002271222 A JP 2002271222A JP 2001070057 A JP2001070057 A JP 2001070057A JP 2001070057 A JP2001070057 A JP 2001070057A JP 2002271222 A JP2002271222 A JP 2002271222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modulation
audio signal
unit
signal
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2001070057A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Suenaga
尚司 末永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2001070057A priority Critical patent/JP2002271222A/ja
Priority to US10/095,120 priority patent/US6950626B2/en
Priority to EP02005677A priority patent/EP1241816A3/en
Publication of JP2002271222A publication Critical patent/JP2002271222A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H20/00Arrangements for broadcast or for distribution combined with broadcast
    • H04H20/02Arrangements for relaying broadcast information
    • H04H20/08Arrangements for relaying broadcast information among terminal devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/1646Circuits adapted for the reception of stereophonic signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H40/00Arrangements specially adapted for receiving broadcast information
    • H04H40/18Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving
    • H04H40/27Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53 - H04H20/95
    • H04H40/36Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53 - H04H20/95 specially adapted for stereophonic broadcast receiving
    • H04H40/45Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53 - H04H20/95 specially adapted for stereophonic broadcast receiving for FM stereophonic broadcast systems receiving
    • H04H40/81Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53 - H04H20/95 specially adapted for stereophonic broadcast receiving for FM stereophonic broadcast systems receiving for stereo-monaural switching

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Stereo-Broadcasting Methods (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル放送の受信状況が劣化しても、該
放送電波から抽出したオーディオ信号を再送信するFM
電波におけるS/N比の低下を軽減し得る再送信機能付
き受信機を提供する。 【解決手段】 ディジタル放送電波を受信して、ディジ
タル放送電波に含まれるオーディオ信号を再生する受信
再生部と、ディジタル放送電波の受信状況を判定する受
信状況判定部と、オーディオ信号に周波数変調処理を施
し微弱電波として再送信する変調送信部とを有する受信
装置において、変調送信部は、受信状況判定部における
判定結果に応じて、受信状況が良好なときは周波数変調
時における変調レベルを増加させ、受信状況が劣化した
ときは前記変調レベルを減少させる制御をなし、同時
に、受信状況の変動に応じて、オーディオ信号に施す処
理をモノフォニック又は、ステレオの何れかに切換える
制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送電波を受信し
て該放送に含まれるオーディオ信号に種々の変調処理を
施し、受信電波とは異なる信号電波で再送信する受信装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送やディジタル放送などの
新たな情報メディアが増えつつある。これらニューメデ
ィア専用のチューナを買い揃え、更に、各々のチューナ
毎にアンプやスピーカーなどのオーディオ機器を準備す
るのは、同種の機器が重複することになり極めて無駄な
ことである。また、新たな機器の設置スペースの確保や
機器間の接続ケーブルの敷設処理も問題となる。特に、
車載用機器の場合は、その搭載スペースが限られる関係
よりかかる問題は深刻である。
【0003】このため、従来のテレビ放送や衛星放送の
受信機においては、受信再生した情報信号の内、オーデ
ィオ信号のみを抽出してこれに周波数変調を施し、微弱
電波として再送信する機能を有するものが知られている
(特開平6−268936,特開平11−33100
0)。これらの再送信機能付き受信機では、一般に、再
送信するFM電波の周波数を日本国内におけるFM放送
の周波数帯域(76〜90MHz)内に設定している。
従って、かかる機能を有する受信機では、テレビ放送や
衛星放送から抽出したオーディオ信号のみを、通常のF
Mラジオを利用して聴くことができるのである。
【0004】しかし、これらの再送信機能付き受信機に
おいて、元となる受信電波の受信状況が劣化すると、受
信電波から抽出したオーディオ信号の品質も劣化し、結
果的に再送信するFM電波信号におけるS/N比が低下
することになる。従って、かかる機能を有するアナログ
放送用テレビ受信機の場合は、受信状況が劣化すると再
送信するFM電波信号においてノイズが徐々に増加す
る。一方、ディジタル放送用受信機の場合は、受信再生
動作においてエラー訂正処理がなされるため、或る程度
受信状況が劣化してもノイズが増加することはない。し
かしながら、受信状況の劣化がエラー訂正処理の限界を
超えると急激に受信品質が低下し、再送信するFM電波
信号において急激にノイズが増大することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不具
合を解決するものであり、元になる受信電波の受信状況
が劣化しても、再送信する電波信号のS/N比低下を軽
減する再送信機能付き受信装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、放送電波を受
信して、前記放送電波に含まれるオーディオ信号を再生
する受信再生部と、前記放送電波の受信状況を判定する
受信状況判定部と、前記オーディオ信号に所定の変調処
理を施して、受信放送電波と異なる放送電波で再送信す
る変調送信部と、を有する再送信機能付き受信装置であ
って、前記変調送信部は、前記受信状況判定部における
判定結果に応じた種々の変調処理を行うことを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例であるデ
ィジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。
図1において、ディジタル放送受信アンテナ10は、例
えば衛星波や地上波を用いたディジタル放送の電波を受
信するためのアンテナである。
【0008】アナログ復調部11は、周波数変換回路や
同調回路及び、検波復調回路などの機能回路から構成さ
れたいわゆる高周波(RF)処理部である。ディジタル
復調部12は、各種のディジタル復号回路や誤り訂正回
路等から構成されており、ディジタル信号の復調再生処
理を担う部分である。ディジタル/アナログ変換部(以
下、D/A変換部と称する)13は、再生したディジタ
ル信号に含まれるオーディオ信号や映像信号をアナログ
信号に変換する回路である。以上の各部が本実施例にお
けるディジタル放送受信部を構成している。
【0009】制御部14は、主に、マイクロコンピュー
タ及びメモリ回路から構成されている。メモリ回路はR
OM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memor
y)などの記憶素子から構成されている。制御部14のマ
イクロコンピュータは、内蔵のクロック信号に基づき、
メモリ回路のROMに記憶されている所定の制御プログ
ラムを実行して、図1に示すディジタル放送受信装置全
体の制御を司る。即ち、制御部14は、前述のディジタ
ル放送受信部の各機能回路を制御すると共に、該受信部
から復調再生されたテキストデータ(受信文字情報)
や、その他受信状況を示す各種データの供給を受け、デ
ィジタル放送受信装置として必要とされる各種の処理を
実行する。
【0010】情報出力部15は、ディジタル放送電波を
再生して得られたオーディオ信号や映像信号及びテキス
ト(文字)信号などを装置外部の、例えば、スピーカや
大型ディスプレイなどの外部機器に出力すべく、かかる
信号のデータフォーマットや信号形態の変換処理を司る
部分である。また、操作・表示部20は、各種の押しボ
タンやテンキーなどのスイッチ群から構成される操作入
力部と、各種のLEDや液晶ディスプレイ等の素子から
構成される表示部を備えた操作表示パネルと、そのイン
ターフェイス回路を含んだ機能部分である。ユーザー
は、かかる操作・表示部を介して受信装置の制御を行う
ことができ、また、受信装置の状態や、テキスト(文
字)或いは映像などの受信情報をモニターすることがで
きる。
【0011】FM搬送波発振部16は、ディジタル放送
電波から抽出したオーディオ信号をFM電波として再送
信する場合の搬送波を生成する部分である。FM搬送波
発振部16は、例えば、水晶振動子やセラミック振動子
などの圧電型の共振素子を用いた高精度発振回路で構成
しても良い。周波数変調部17は、D/A変換部13か
ら出力されるオーディオ信号について、ステレオ又はモ
ノフォニック変調処理を施した後、該信号を変調信号と
して、FM搬送波発振部16からのFM搬送波について
周波数変調を実施する部分である。
【0012】周波数変調部17の変調時における変調
度、或いはステレオ又はモノフォニック変調処理の切換
は、制御部14から供給される変調レベル制御信号或い
は、ステレオ/モノフォニック切換信号(以下、ST/
MO切換信号と称する)によって制御される。なお、か
かる制御信号は、制御部14がディジタル復調部12か
ら取得する受信信号品質に関する情報に基づいて生成さ
れる。
【0013】再送信増幅部18は、周波数変調部17か
らの出力信号について周波数逓倍及び高周波増幅等の高
周波出力処理を行う部分である。なお、以上のFM搬送
波発振部16から再送信増幅部18までの各部が、本実
施例におけるFM再送信部を構成する。再送信アンテナ
19は、前述の再送信部から出力されるFM電波を空間
に放射するためのアンテナである。なお、本実施例にお
いて再送信するFM電波は、免許不要の微弱電波であ
り、かかる電波を受信する車載用のFM受信機も、本実
施例に基づく受信装置の極めて近傍に配置されるため、
再送信アンテナ19は省略しても良い。
【0014】なお、本実施例における受信装置内には含
まれないが、再送信されたFM電波を受信する機器とし
て、車載用FM受信機21も必要とされる。かかる受信
機は、日本国内におけるFM放送帯域(76〜90MH
z)のステレオ放送を受信できるものであればよく、一
般に広く使用されているカーラジオや、カーステレオチ
ューナ等の機器がそのまま利用できるためその説明は省
略する。
【0015】図1に示す実施例の装置における処理動作
を以下に説明する。ディジタル放送受信アンテナ10で
受信されたディジタル放送電波は、アナログ復調部11
において検波並びに復調されてディジタル復調部12に
供給される。ディジタル復調部12では、アナログ復調
部11からのアナログ出力をディジタル信号に復調し、
これにディジタル信号列の再配列であるデインターリー
ブ処理や、受信データの誤り検出処理、及びエラー訂正
処理等の復調再生処理を施す。復調再生されたディジタ
ル信号のうちテキスト(文字)データや、これに関連す
るコードデータは、各種の受信状況を示す他の情報と共
に、ディジタル放送受信部から制御部14に出力され
る。
【0016】前記処理と併行してディジタル復調部12
は、再生したディジタル信号をD/A変換部13に出力
する。D/A変換部13では、このディジタル信号をア
ナログ信号に変換する。因みに、かかるアナログ信号に
は、オーディオ信号と映像信号が含まれており、この内
のオーディオ信号は、周波数変調部17と情報出力部1
5に出力され、映像信号は、情報出力部15と操作・表
示部20に出力される。
【0017】一般に、ディジタル放送においてオーディ
オ信号は、ステレオ伝送されるのが普通である。従っ
て、D/A変換部13からはディジタル放送のオーディ
オ信号が、ステレオのRch信号及び、Lch信号の各
々に再生されて図1のFM再送信部に出力される。D/
A変換部13からのRch及びLchのオーディオ信号
は、図1のFM再送信部において周波数変調部17に入
力される。周波数変調部17は、ステレオ伝送に必要と
されるR・Lマトリクス回路や、ステレオ信号の主搬送
波及び副搬送波発信器などの、主にステレオ変調処理を
担う部分と、ステレオ変調処理を施した変調信号を用い
てFM搬送波に対する周波数変調を施す部分から構成さ
れている。
【0018】つまり周波数変調部17は、先ず、図1の
ディジタル放送受信部から出力されたRchと、Lch
のオーディオ信号を用いて、ステレオ伝送を行う際に必
要とされるステレオ変調処理を行う。一方、周波数変調
部17はディジタル放送の受信状況に応じて、かかるス
テレオ変調処理のみならず、ステレオ伝送における主チ
ャンネル(Lch+Rchから成るステレオ信号の和チ
ャンネルをいう)のみを生成するモノフォニック変調処
理を行う場合もある。周波数変調部17が、ステレオ或
いはモノフォニックの何れの変調処理モードを選択する
かは、制御部14から供給されるST/MO切換信号に
よって決定される。
【0019】続いて、周波数変調部17は、FM搬送波
発振部16から供給されるFM搬送波について、ステレ
オ又はモノフォニック変調処理を施した変調信号を用い
て周波数変調を行う。周波数変調の方式に関しては、例
えば、FM搬送波が供給されている回路のリアクタンス
変化素子のゲートに、前述の変調信号を印加するように
しても良いし、また、FM搬送波の同調回路に可変容量
ダイオードを並列接続して、該素子の直流バイアス電圧
に前記変調信号を重畳するようにしても良い。かかる周
波数変調処理における変調度の深さ、即ち変調レベルの
大きさは、制御部14から供給される変調レベル制御信
号によって制御される。
【0020】なお、制御部14から周波数変調部17に
供給される、ST/MO切換信号並びに変調レベル制御
信号は、制御部14がディジタル復調部12から取得す
る受信信号品質に関する情報に基づいて生成されるもの
である。再送信増幅部18は、周波数逓倍回路や緩衝増
幅回路などから構成される高周波増幅部である。周波数
変調部17から出力された被変調信号は、再送信増幅部
18において所定の周波数に逓倍され、適正な信号レベ
ルに増幅された後、再送信アンテナ19から放射され
る。なお、本実施例では、再送信するFM電波は、信号
レベルの極めて小さないわゆる微弱電波であるため、例
えば、FM搬送波発振部16の発信周波数を、予め、日
本国内におけるFM放送帯域(76〜90MHz)内の
値に設定しておくことにより、再送信増幅部18を省略
するようにしても良い。
【0021】次に、図1の実施例において、ディジタル
放送における受信電波の受信状況が変化した場合の処理
動作を図2のフローチャートに基づいて説明する。制御
部14内のマイクロコンピュータは、図1に示すディジ
タル放送受信装置全体の動作を制御するメインルーチン
・プログラム(図示せず)を常時実行する傍ら、図2に
示すサブルーチン・プログラムを適時繰り返し実行す
る。
【0022】図2のサブルーチンは、図1のFM再送信
部における変調処理の制御動作を示すものである。かか
るサブルーチンは、前記マイクロコンピュータの内蔵す
るタイマーにより定期的に起動されるようにしても良い
し、制御部14が、ディジタル放送受信部から、受信再
生データ及びそれに付随した受信状況データを受け取る
毎に起動されるようにしても良い。
【0023】図2のサブルーチンにおいて、制御部14
のマイクロコンピュータ(以下、単にμCPUと称す
る)は、先ず、ディジタル放送受信部から受け取った受
信状況データの内から、ビット・エラー率;Bit Error
Rate(以下、単にBERと称する)を取り込む(ステッ
プ10)。BERとは、ディジタル放送受信部のディジ
タル復調部12において、受信データの誤り訂正処理を
行う際に検出された受信データの誤り率に相当する。例
えば、100ビットの受信データ中で1ビットの誤りが
あった場合はBER=1%となる。
【0024】μCPUは、次のステップ11において、
取り込んだBERの値と、予め制御部14のメモリに記
憶している所定の閾値Aとを比較する。所定の閾値Aと
BERとの関係は図3に示すとおりである。即ち、受信
状況が良好なほどBERの値は小さく、その値が徐々に
大きくなるにつれて受信状況が劣化する。図3におい
て、BERが閾値Aよりも小さければ受信状況は極めて
良好であり、BERが閾値B以下のときは受信状況は極
めて不良、或いはディジタル放送の受信が不可能である
ことを表している。
【0025】ステップ11でBERの値が閾値Aよりも
小さければ、つまり受信状況が極めて良好であれば、μ
CPUはステップ12に移り、FM再送信部における周
波数変調部17の変調処理モードをステレオ変調処理と
し、周波数変調時の変調レベルを大とする設定を行う。
ここで変調レベルとは、周波数変調部17の周波数変調
時における変調信号の周波数偏移の大きさを示す指標を
言う。つまり、変調レベルが大とは変調信号の周波数帯
域が広いことを意味し、変調レベルが小とは変調信号の
周波数帯域が狭いことを意味している。
【0026】図1に示す実施例では、ステップ12の設
定に基づいて、制御部14から周波数変調部17に対し
て、ステレオ変調処理とするST/MO切換信号及び、
変調レベルを大とする変調レベル制御信号が出力される
ことになる。一般に、FMラジオにおいてアンテナの入
力レベルが一定値以下になると、ステレオ変調処理され
た信号の方がモノフォニック変調処理された信号に較べ
て、受信時のS/N比が劣化することが知られている。
これはFM電波特有の性質であり、図4に示すように、
FM電波における雑音電圧が変調信号の周波数に比例し
て増加するいわゆる三角雑音特性に由来するものであ
る。
【0027】すなわち、モノフォニック変調処理の場合
は、最大でも15kHzの帯域を有する主チャンネル
(Lch+Rch)信号のみを周波数変調時の変調信号
に用いればよい。これに比較してステレオ変調処理を施
す場合は、かかる主チャンネル信号に加えて、副チャン
ネル(Lch−Rch)信号をも伝送する必要がある。
副チャンネル信号は、ステレオ副搬送波の38kHzを
中心として、最大23〜53kHzの両側帯波を有する
信号の形で伝送される。
【0028】つまり、ステレオ変調処理を行った場合
は、(Lch+Rch)信号と(Lch−Rch)信号
を併せた、最大限53kHzの帯域を有する変調信号を
周波数変調時における変調信号として使用する必要があ
る。このため、図5に示す如く、モノフォニック変調処
理に較べてステレオ変調処理を施した方が三角雑音が増
加するのである。
【0029】前述のように、BERの値が閾値Aよりも
小さい場合は、ディジタル放送の受信状況が極めて良好
であることを表している。かかる場合であれば、ディジ
タル放送の受信電波から抽出されたオーディオ信号も、
良好な信号品質を有するものと考えられる。従って、こ
のような高品質のオーディオ信号であれば、周波数変調
部17における変調モードを大として、かつステレオ変
調処理を施しても、かかる処理により増加するノイズレ
ベルは無視し得るものである。つまり、受信状況が良好
なときは、変調モードを大としてステレオ変調処理を施
しても、FM再送信信号におけるS/N比の低下は問題
とはならない。
【0030】また、かかる変調処理を図1のFM再送信
部で行うことにより、ディジタル放送から抽出したオー
ディオ信号を、広帯域のステレオ放送としてFMラジオ
で楽しむことができるのである。制御部14のμCPU
は、ステップ12の設定処理を終了すると、図2のサブ
ルーチンを終了させ、一旦メインルーチンに復帰する。
【0031】一方、ステップ11において、BERが所
定の閾値Aよりも大であった場合、μCPUは、BER
が所定の閾値Bよりも小であるかを否か判定する(ステ
ップ13)。そして、BERが所定の閾値Bよりも小さ
ければ、つまりBERの値がA<BER<Bの範囲内で
あればステップ14に移る。BERの値がかかる範囲内
にあるとき、図3からも明らかなように、ディジタル放
送受信部における受信状況は、前述のステップ12ほど
良好ではないが所定の水準を確保している状態を表して
いる。よって、受信電波から抽出したオーディオ信号の
信号品質も、或る程度ノイズが増加しているものの、未
だ所定の水準を維持していると考えられる。
【0032】μCPUは、かかる信号品質に鑑み、周波
数変調部17における処理モードをステレオ変調処理の
ままとし、周波数変調の変調レベルのみを小とする設定
を行う。つまり、受信ディジタル放送から抽出したオー
ディオ信号を再送信するFM電波において、信号をステ
レオ伝送する形態は維持するが、周波数変調時における
変調信号周波数の帯域を狭めるのである。これによっ
て、周波数変調に伴う三角雑音の低減を図ることが可能
となり、受信信号品質の劣化によるFM再送信信号のS
/N比の低下を軽減することができる。
【0033】ステップ14の設定に基づいて、図1の実
施例では、制御部14から周波数変調部17に対して、
ステレオ変調処理とするST/MO切換信号及び、変調
レベルを小とする変調レベル制御信号が出力されること
になる。μCPUは、ステップ14の設定処理を終了す
ると、図2のサブルーチンを終了させ一旦メインルーチ
ンに復帰する。
【0034】一方、ステップ13において、BERの値
が所定の閾値Bよりも大であった場合、μCPUはステ
ップ15に移り、周波数変調部17における処理モード
をモノフォニック変調処理とし、周波数変調時の変調レ
ベルを最小とする設定をなす。この場合、ディジタル放
送電波の受信状況が極めて劣化しており、受信電波から
抽出したオーディオ信号の信号品質も極めて低下し、多
くのノイズ成分を含んでいるものと考えられる。
【0035】前述の如く、周波数変調時におけるステレ
オ変調処理をモノフォニック変調処理に切換え、かつ変
調レベルを最小とすることにより、変調時に発生するノ
イズを極力低減することが可能となる。従って、μCP
Uがステップ15において、かかる設定を行うことで、
低品質のオーディオ信号をFM電波として再送信する際
のS/N比の低下を極力軽減できるのである。
【0036】なお、受信状況の劣化が進み、BERの値
が閾値Bを越えて更に増大し、受信電波からオーディオ
信号の抽出が不可能となった場合でも、図2のサブルー
チンでは、フローチャートのシーケンス上ステップ15
の処理が実行される。この場合、再送信されるFM電波
においてはオーディオ信号の無い、いわゆるミュート状
態になるが、ステレオ変調処理に較べてモノフォニック
変調処理の方が発生ノイズが小さいので、FMラジオに
おける無信号時のノイズを抑制することができる。
【0037】μCPUは、ステップ15の設定処理を終
了すると、図2のサブルーチンを終了させる。一般に、
ディジタル放送の場合、エラー訂正処理の関係から誤り
率が所定の値を越えるとノイズが急激に増大する特徴が
あるが、本実施例によれば、FM電波により再送信され
るオーディオ信号においては、かかるノイズを軽減する
ことができる。また、ディジタル放送に特有のロック外
れによるスパイクノイズも、同様に軽減することが可能
となる。
【0038】図2のフローチャートでは、変調レベルの
制御において、BERの閾値をA,Bの2値のみとして
いるが、本実施例はこれに限定されるものでない。例え
ば、設定する閾値の数を増やし、受信状況の変化に応じ
て変調レベルの値を更に細かく調整するようにしても良
い。また、BERの閾値を離散的に設けるのではなく、
BERの値Xと変調レベルYとの間にY=f(X)なる
関数を定め、BERの変化に応じて変調レベルの値を連
続的に調整するようにしても良い。
【0039】なお、図2に示すフローチャートでは、変
調レベル及び変調処理の切換を制御する判断基準として
BERのみを使用しているが、本実施例はこれに限定さ
れるものではない。例えば、アナログ復調部11で検出
可能な、受信電界強度や受信放送におけるC/N比の値
を制御部14が取得し、かかる値を判断基準として、周
波数変調部17における変調レベルや変調処理の切換を
行っても良い。
【0040】また、これらの値と前述のBERを組み合
わせて判断基準とするようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、受
信電波から抽出したオーディオ信号を該電波とは異なる
電波で再送信する受信装置において、受信電波の受信状
況が劣化して前記オーディオ信号のS/N比が低下した
場合でも、再送信電波の変調レベルや変調処理を制御す
ることで、再送信時の電波信号におけるS/N比の低下
を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である再送信機能付きディジタ
ル放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施例の再送信部における変調処理
の制御動作を示すフローチャートである。
【図3】ビット・エラー率と受信状況及び所定の閾値と
の関係を示す説明図である。
【図4】FM変調処理における変調周波数と発生する雑
音電圧との関係を表す説明図である。
【図5】周波数変調におけるステレオ/モノフォニック
変調処理モードと雑音電圧との関係を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 ディジタル放送受信アンテナ 11 アナログ復調部 12 ディジタル復調部 13 ディジタル/アナログ変換部 14 制御部 15 情報出力部 16 FM搬送波発振部 17 周波数変調部 18 再送信増幅部 19 再送信アンテナ 20 操作・表示部 21 車載用FM受信機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送電波を受信して、前記放送電波に含
    まれるオーディオ信号を再生する受信再生部と、 前記放送電波の受信状況を判定する受信状況判定部と、 前記オーディオ信号に所定の変調処理を施して、受信放
    送電波と異なる放送電波で再送信する変調送信部と、を
    有する再送信機能付き受信装置であって、 前記変調送信部は、前記受信状況判定部における判定結
    果に応じた種々の変調処理をなすことを特徴とする受信
    装置。
  2. 【請求項2】 前記変調送信部は、前記オーディオ信号
    に周波数変調処理を施して再送信し、前記受信状況判定
    部における判定結果に応じて、前記周波数変調処理にお
    ける変調レベルを所定の値に調整する制御をなすことを
    特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 前記変調送信部は、前記受信状況判定部
    における判定結果に応じて、受信状況が劣化したときの
    前記周波数変調処理における変調レベルの値を、受信状
    況が良好なときの値よりも減少させる制御をなすことを
    特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 【請求項4】 前記変調送信部は、前記オーディオ信号
    に周波数変調処理を施して再送信し、前記受信状況判定
    部における判定結果に応じて、受信状況が良好なときは
    前記オーディオ信号にステレオ変調処理を施し、受信状
    況が劣化したときは前記オーディオ信号にモノフォニッ
    ク変調処理を施す制御をなすこと特徴をとする請求項1
    に記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 前記変調送信部は、前記オーディオ信号
    に周波数変調処理を施して再送信し、前記受信状況判定
    部における判定結果に応じて、受信状況が著しく劣化し
    たときは前記周波数変調処理における変調レベルを最小
    とする制御或いは、前記オーディオ信号にモノフォニッ
    ク変調処理を施す制御の少なくとも一方をなすことを特
    徴とする請求項1に記載の受信装置。
JP2001070057A 2001-03-13 2001-03-13 再送信機能付き受信装置 Abandoned JP2002271222A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070057A JP2002271222A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 再送信機能付き受信装置
US10/095,120 US6950626B2 (en) 2001-03-13 2002-03-12 Receiver having retransmission function
EP02005677A EP1241816A3 (en) 2001-03-13 2002-03-12 Receiver having retransmission function

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070057A JP2002271222A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 再送信機能付き受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002271222A true JP2002271222A (ja) 2002-09-20

Family

ID=18927993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001070057A Abandoned JP2002271222A (ja) 2001-03-13 2001-03-13 再送信機能付き受信装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6950626B2 (ja)
EP (1) EP1241816A3 (ja)
JP (1) JP2002271222A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006261760A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Casio Comput Co Ltd 受信回路

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3691365B2 (ja) * 2000-08-23 2005-09-07 三洋電機株式会社 ディジタル放送受信装置
FR2841709A1 (fr) * 2002-06-28 2004-01-02 Koninkl Philips Electronics Nv Recepteur a controle automatique de frequence
JP4232026B2 (ja) * 2004-02-27 2009-03-04 ミツミ電機株式会社 複合アンテナ装置及びそれを備えた移動体
US20060160486A1 (en) * 2005-01-14 2006-07-20 Xm Satellite Radio, Inc. Method and system for converting streaming digital data to FM modulated data
AU2006200038A1 (en) * 2005-03-09 2006-09-28 Nec Australia Pty Ltd Measuring received signal quality
DE102005014199A1 (de) * 2005-03-29 2006-10-05 Hirschmann Electronics Gmbh Fernsehsignal-Empfangsanlage mit einer Umsetzereinheit von DVB auf UKW
US8010370B2 (en) * 2006-07-28 2011-08-30 Apple Inc. Bitrate control for perceptual coding
US8032371B2 (en) * 2006-07-28 2011-10-04 Apple Inc. Determining scale factor values in encoding audio data with AAC
US20110175791A1 (en) * 2008-09-19 2011-07-21 Delphi Technologies, Inc. Multi-beam, polarization diversity narrow-band cognitive antenna
US8090318B2 (en) * 2009-02-24 2012-01-03 Semiconductor Components Industries, Llc Digital data processing circuit
US8081927B2 (en) * 2009-02-25 2011-12-20 Semiconductor Components Industries, Llc Digital data processing circuit

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6122366Y2 (ja) * 1978-07-28 1986-07-04
US5119503A (en) * 1991-02-19 1992-06-02 Mankovitz Roy J Apparatus and methods for broadcasting auxiliary data in an FM stereo broadcast system
JPH06268936A (ja) 1993-03-16 1994-09-22 Sharp Corp 衛星放送受信機能内蔵テレビジョン受像機
DE19542738A1 (de) 1995-11-16 1997-05-22 Bayerische Motoren Werke Ag Schaltanordnung für mobile Rundfunkempfänger
US5777997A (en) * 1996-03-07 1998-07-07 Hughes Electronics Corporation Method and system for transmitting audio-associated text information in a multiplexed transmission stream
JPH10145253A (ja) * 1996-11-14 1998-05-29 Alpine Electron Inc Fmモジュレータ
US6023616A (en) * 1998-03-10 2000-02-08 Cd Radio Inc. Satellite broadcast receiver system
DK1023792T3 (da) * 1997-10-14 2013-10-28 Wi Lan Inc Fremgangsmåde og apparat til opretholdelse af en forhåndsdefineret transmissionskvalitet i trådløst MAN-netværk
JPH11331000A (ja) 1998-05-15 1999-11-30 Mitsubishi Electric Corp Fm放送受信装置およびfm多重受信装置
US6272328B1 (en) * 1999-05-12 2001-08-07 Xm Satellite Radio Inc. System for providing audio signals from an auxiliary audio source to a radio receiver via a DC power line

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006261760A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Casio Comput Co Ltd 受信回路
JP4622598B2 (ja) * 2005-03-15 2011-02-02 カシオ計算機株式会社 受信回路

Also Published As

Publication number Publication date
US6950626B2 (en) 2005-09-27
EP1241816A3 (en) 2003-11-26
EP1241816A2 (en) 2002-09-18
US20020146984A1 (en) 2002-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002271222A (ja) 再送信機能付き受信装置
KR100824606B1 (ko) 디엠비신호 수신장치
JP2004349805A (ja) Iboc放送受信機
JPH10322170A (ja) 受信装置
JP2010136183A (ja) ラジオ受信装置
US8625721B2 (en) Broadcast receiving apparatus and broadcast receiving method
JP3864830B2 (ja) 無線伝送装置及びその制御方法
JP2008219448A (ja) 受信装置、受信装置の制御方法及び受信装置の制御方法のプログラム
JP2005005848A (ja) Iboc放送受信機
JP2016134645A (ja) 放送受信装置及び放送受信方法
JPH11355681A (ja) テレビジョン放送の受信装置
JP7054751B2 (ja) 放送受信装置及び放送受信方法
US20050143030A1 (en) Receiving apparatus
JP2003101426A (ja) 放送受信装置
KR100528547B1 (ko) 디지털 튜너의 오오비 믹서 회로
JP3189163B2 (ja) Ofdm受信機
KR100686194B1 (ko) Dab/dmb 무선 송신부를 가진 휴대용 오디오신호재생 장치
JPH06338810A (ja) Fmモジュレータ
JP2006148592A (ja) Cofdm変調信号受信機
KR200375305Y1 (ko) Dab/dmb 무선 송신부를 가진 휴대용 오디오신호재생 장치
JP6128587B2 (ja) 放送受信装置
JP2007028147A (ja) 車載用受信装置
JP2006270582A (ja) 受信回路
JP2020010373A (ja) 放送受信装置及び放送受信方法
JP6144909B2 (ja) 放送受信装置及び放送受信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060703

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20070802