JP4622598B2 - 受信回路 - Google Patents

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本発明は、直交変調信号を受信する受信回路に関する。
現在、デジタルテレビ放送では、BS(Broadcasting Satellite)を用いたBSデジタル放送や、CS(Communication Satellite)を用いたCSデジタル放送が普及している。また、地上波デジタルテレビ放送が2003年12月より開始され、地上波アナログテレビ放送から地上波デジタルテレビ放送への移行段階にある。地上波デジタルテレビ放送では、変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重化方式)方式が用いられているため、複数の電波(具体的には、映像や音声、データ放送等)が多重化して送信されている。
この地上波デジタルテレビ放送を移動体の受信装置で受信する場合、固定受信と比較して受信エラーが発生しやすい。そこで、情報の誤り率を向上させるための技術として、FFT演算後の振幅変調信号からSP信号を抽出し、抽出したSP信号を時間方向に補正するとともに周波数方向に補正する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図8に、OFDM方式で変調された地上波デジタルテレビ放送の電波を受信する従来の受信装置3のブロック構成図の一例を示す。同図に示すように、従来の受信装置3は、電波を受信するアンテナ10と、アンテナ10で受信された電波を増幅し所望の放送周波数への同調を行うチューナ部20と、チューナ部20から入力された信号に対してデジタル復調や誤り訂正等の処理を行いTS(Transport Stream)データを抽出する復調部60と、抽出されたTSデータのエラー部分を破棄するデマルチプレクサ部70と、デマルチプレクサ部70から入力されたTSデータから映像信号及び音声信号をデコードして抽出するデコーダ回路50とを備えて構成される。
従来の受信装置3では、先ず、直交変調信号であるOFDM信号がアンテナ10で受信され、アンテナ10で受信された受信信号がチューナ部20に入力される。チューナ部20は、入力された受信信号から、ユーザによって選択された放送局の周波数帯域の信号を抽出し、復調部60に出力する。
復調部60は、チューナ部20から入力されたアナログ信号である放送波信号のデジタル信号への変換、直交検波、FFT(Fast Fourier Transform)演算処理、波形等価処理、誤り訂正処理等を行ってデータを復調し、TSデータとして出力する。
ここで、復調部60により復調されたデータは、固定長のTSパケットデータに変換され、変換されたTSパケットデータが連続してTSデータとして出力される。図9に、TSパケットデータの構造の一例を示す。同図に示すように、TSパケットデータは、204バイトの固定長パケットであり、188バイトのパケットデータに16バイトのパリティデータが付加されて構成されている。また、TSパケットデータが正常に復調されている場合、パケットデータの先頭バイトに同期データがセットされる。
図8において、デマルチプレクサ部70は、同期回路71と、エラー認定回路72と、遅延回路73と、切替回路74と、フィルタ回路75とを備え、復調部60から入力されたTSデータに対する所定のデータ処理を行う。
同期回路71は、復調部60から入力されたTSデータに含まれる各TSパケットデータに基づいて同期判定信号を生成し、エラー認定回路72に出力する。具体的には、入力されたTSデータから各TSパケットデータの先頭バイトに設定されている同期データを検出し、同期データを検出すると、同期判定信号をエラー認定回路72に出力する。全てのTSパケットデータの先頭バイトに同期データが設定されている場合には、一定周期(具体的には、1パケットに相当する204バイト。この周期を「パケット周期」という)で同期データを検出することとなる。また、同期回路71は、検出した同期データから1パケットに相当する所定バイト(具体的には、204バイト)を1つのTSパケットデータとして遅延回路73に出力する。
エラー認定回路72は、同期回路71から入力された同期判定信号に基づいて、同期が確立されている状態(同期状態)であるか、確立されていない状態(非同期状態)であるかを判定し、非同期状態である場合にはエラー信号を出力する。ここで、同期が確立されている状態(同期状態)とは、同期判定信号が入力される周期がパケット周期と一致(同期)している状態である。エラー認定回路72は、同期判定信号がパケット周期で所定回数(例えば、2回)以上連続して入力された場合には、同期状態と判定してエラー信号を出力せず、所定回数以上連続して入力されていない場合には、非同期状態と判定してエラー信号を出力する。
遅延回路73は、同期回路71から出力されたTSパケットデータと、当該TSパケットデータに基づくエラー判定信号とが切替回路74に入力されるタイミングを一致させるため、同期回路71から入力されたTSパケットデータを所定時間遅延させて出力する。
切替回路74は、エラー認定回路72から入力されるエラー信号に基づいて、遅延回路73から入力されたTSパケットデータとミュートデータとを切り替えて出力する。具体的には、エラー信号が入力されていない間は、遅延回路73から入力されたTSパケットデータをそのままフィルタ回路75に出力し(スルー出力)、エラー信号が入力されている間は、遅延回路73から入力されたTSパケットデータの替わりにミュートデータをフィルタ回路75に出力する(ミュート出力)。ここで、ミュートデータとは、例えば値が「00」(信号レベルがLowレベル)のデータのことである。
フィルタ回路75は、選択されている放送局の周波数帯域に応じた伝送特性のフィルタを有し、切替回路74から入力されたTSパケットデータを、このフィルタに透過(通過)させて出力する。
デコーダ回路50は、フィルタ回路75から入力されるTSパケットデータをデコードし、映像信号及び音声信号をそれぞれ復号して出力する。ここで、デコード方式としては、例えばH.264方式やMPEG4方式等、何れの方式であっても良い。
特開2002−344410号公報
図8に示した従来の受信装置3では、受信エラーが発生すると、デマルチプレクサ部70においてTSデータからミュートデータに切り替えられるが、この切替時には出力データが急峻に変化するため、再生される映像や音声に乱れが発生する。特に移動体の受信装置で受信する場合、固定受信と比較して受信エラーが頻繁に発生する場合が起こり得、その場合にはミュートデータとの切り替えが頻繁に発生することとなり、スムーズな再生が実現されないという問題が発生していた。
上記事情に鑑み、本発明は、TSデータに含まれるTSパケットデータを可能な限り有効利用するとともに、ミュートデータとの切替時に発生する、再生される映像や音声の乱れを抑制することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の受信回路(例えば、図1の受信装置1)は、
受信した直交変調信号を復調する復調手段(例えば、図1の復調回路35)と、
受信した直交復調信号の誤り率を算出する誤り率算出手段(例えば、図1の誤り率算出回路34)と、
この誤り率算出手段により算出された誤り率に基づいて前記直交変調信号に含まれるデータ信号が誤りか否かを判定する誤り判定手段(例えば、図1のエラー判定回路36)と、
前記誤り率算出手段により算出された誤り率と予め定められた基準値とを比較する比較手段(例えば、図2の比較器421)と、
この比較手段によって比較した結果前記算出された誤り率が前記基準値より高く、且つ、前記誤り判定手段によって前記直交変調信号に含まれるデータ信号が誤りであると判定された際に、前記復調手段によって復調された直交変調信号をミュートデータに切り替える切替信号を出力する切替制御手段(例えば、図2の論理回路423)と、
この切替制御手段によって切替信号が出力された際に前記復調手段によって復調された直交変調信号をミュートデータに切り替えて出力する出力制御手段(例えば、図1のミュート出力回路43)と、
この出力制御手段から出力されるデータ信号をフィルタするフィルタ手段(例えば、図1の適応フィルタ回路44)と、
から構成され
前記フィルタ手段は、高い次数から成る高次フィルタ(例えば、図4の高次フィルタ442)と、この高次フィルタより次数の低い低次フィルタ(例えば、図4の低次フィルタ443)と、前記切替制御手段から出力される切替信号に基づいて、当該切替信号の切替開始時と切替終了時は前記高次フィルタを選択し、前記切替信号が出力されている間は低次フィルタを選択する選択手段(例えば、図4の選択回路445)と、を備え、前記選択手段によって選択されたフィルタによりフィルタされた、前記出力制御手段から出力されたデータ信号を出力する
ことを特徴としている。
本発明によれば、復調された直交変調信号に含まれるデータ信号を可能な限り有効利用するとともに、ミュートデータとの切替時に、出力データが不連続となることを抑制し、再生される映像及び音声の乱れを抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明に好適な実施形態を説明する。尚、以下では、OFDM方式のデジタル放送の電波を受信する受信装置に本発明を適用した場合を説明するが、本発明の適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
図1は、本実施形態の受信装置1の構成を示すブロック図である。尚、同図において、図8に示した従来の受信装置3と同一の回路要素については同一の符号を付している。図1によれば、受信装置1は、アンテナ10と、チューナ部20と、復調部30と、デマルチプレクサ部40と、デコーダ回路50とを備えている。
復調部30は、ADC(Analog to Digital Converter)31と、直交検波回路32と、FFT回路33と、復調回路35と、エラー判定回路36とを備えている。
ADC31は、チューナ部20から入力されたアナログ信号である放送波信号をデジタル信号に変換して出力する。
直交検波回路32は、ADC31から入力された信号を、所定周波数のキャリア信号を用いて直交復調し、時間領域のOFDM信号に再生して出力する。
FFT回路33は、直交検波回路32から入力された時間領域のOFDM信号に対してFFT演算処理を行い、周波数領域のOFDM信号に変換して出力する。この周波数領域のOFDM信号は、例えば16QAM方式や64QAM方式により直交振幅変調されている信号である。
また、FFT回路33は誤り率算出回路34を含んでいる。この誤り率算出回路34は、FFT演算後の周波数領域のOFDM信号についてのBER(ビットエラーレイト)S1を算出する。
復調回路35は、FFT回路33から入力された周波数領域のOFDM信号を、それに含まれる同期信号(例えば、SP信号)を利用して波形等価処理し、誤り訂正処理を行った後、データを復調してTSデータD1として出力する。
エラー判定回路36は、FFT回路33から入力されたBER(S1)に基づいて受信信号中のエラー(誤り)の有無を判定し、判定結果をエラーの有無を示すエラーフラグS2として出力する。具体的には、BER(S1)の値が所定値以上である場合にはエラー有りと判定し、そうでない場合にはエラー無しと判定する。
デマルチプレクサ部40は、同期処理回路41と、適応エラー処理回路42と、ミュート出力回路43と、適応フィルタ回路44とを備え、復調部30から入力されたTSデータD1に対する所定のデータ処理を行う。
同期処理回路41は、復調回路35から入力されたTSデータD1に対する同期処理を行い、TSデータD2を出力する。即ち、TSデータD1から各TSパケットデータの先頭バイトに設定されている同期データを検出し、検出した同期データから1パケットに相当する所定バイト(具体的には、204バイト)のデータを1つのTSパケットデータとして出力する。
適応エラー処理回路42は、FFT回路33から入力されたBER(S1)及びエラー判定回路36から入力されたエラーフラグS2を基に、ミュート出力回路43の出力切り替えを制御する切替制御信号S3を生成して出力する。具体的には、エラーフラグS2がエラー有りを示し、且つ、BER(S1)の値が予め定められた基準値より大きい場合に、切替制御信号S3を、ミュートデータへの切り替えを指示する信号とする。
ミュート出力回路43は、適応エラー処理回路42から入力された切替制御信号S3に基づいて、同期処理回路41から入力されたTSデータD2とミュートデータとを切り替え、TSデータD3として出力する。
図2に、適応エラー処理回路42の詳細な回路構成を示す。同図によれば、適応エラー処理回路42は、比較器421と、論理回路423とを備えている。
比較器421は、FFT回路33から入力されたBER(S1)の値と、該比較器421が有する不図示のメモリに予め記憶されている基準値422とを比較し、比較結果に応じた信号S10を出力する。具体的には、BER(S1)の値が基準値422以上である場合(エラー発生が基準以上の場合)には信号S10のレベルをLowレベルとし、BER(S1)の値が基準値422未満である場合(エラー発生が基準未満の場合)には信号S10のレベルをHighレベルとする。
論理回路423は、比較器421から入力された信号S10と、エラー判定回路36から入力されたエラーフラグS2とを論理演算し、演算結果を切替制御信号S3として出力する。具体的には、エラーフラグS2及び信号S10の両レベルがLowレベルである場合には、切替制御信号S3のレベルを、ミュートデータへの切り替えを指示するLowレベルとし、そうでない場合には、切替制御信号S3のレベルをHighレベルとする。
適応エラー処理回路42の具体的な回路動作を、図3のタイムチャートを参照して説明する。同図は、適応エラー処理回路42に係る各信号のタイムチャートを示しており、図中上から順に、エラーフラグS2、信号S10、切替制御信号S3、ミュート出力回路43から出力されるTSデータD3、である。
同図に示すように、受信エラーが発生していない場合、エラーフラグS2はHighレベルであり、BER(S1)が基準値422未満であるので、比較器421は信号S10をHighレベルとする。従って、論理回路423は切替制御信号S3をHighレベルとし、ミュート出力回路43は、入力されたTSデータD2をそのままTSデータD3として出力する(スルー出力)。
次いで、時刻t1において、受信エラーの発生によりエラーフラグS2がLowレベルに変化すると、比較器421はBER(S1)の値が基準値422より小さい間は信号S10をHighレベルのままとする。従って、論理回路423は切替制御信号S3をHighレベルのままとする。
そして、時刻t2において、BER(S1)の値が基準値422以上となると、比較器421は信号S10をLowレベルに変化させ、これに伴って、論理回路423が切替制御信号S3をLowレベルに変化させる。従って、ミュート出力回路43は、出力するTSデータD3を、TSデータD2からミュートデータに切り替える(ミュート出力)。
その後、時刻t3において、受信信号中に含まれるエラーの程度が減少し、BER(S1)の値が小さくなって基準値422未満となると、比較器421は信号S10をHighレベルに変化させる。すると、論理回路423は切替制御信号S3をHighレベルに変化させ、ミュート出力回路43は、TSデータD3を、ミュートデータから入力されたTSデータD2に切り替えて出力する。
更に、時刻t4において、エラーの発生が無くなり、エラーフラグS2がHighレベルに変化すると、BER(S1)の値は基準値422より小さいので、信号S10及び切替制御信号S3は変化せずHighレベルのままであり、TSデータD3としてTSデータD2が出力され続ける。
図1において、適応フィルタ回路44は、適応エラー処理回路42から入力された切替制御信号S3に基づいて、ミュート出力回路43から入力されたTSデータD3を所定の次数のフィルタでフィルタリングし、TSデータD4として出力する。
図4に、適応フィルタ回路44の詳細な回路構成を示す。同図によれば、適応フィルタ回路44は、遅延回路441と、高次フィルタ442と、低次フィルタ443と、制御パルス生成回路444と、選択回路445とを備えている。
遅延回路441は、ミュート出力回路43から入力されたTSデータD3を所定時間遅延させ、TSデータD12として出力する。この遅延回路441は、高次フィルタ442及び低次フィルタ443それぞれによるデータ遅延と同程度遅延させるよう、設計されている。従って、遅延回路441、高次フィルタ441及び低次フィルタ442それぞれからのデータ出力は、何れも、入力されるTSデータD3に対して同程度遅延されるものである。
高次フィルタ442及び低次フィルタ443は、何れも、選択されている放送局の周波数帯域に応じた伝送特性のフィルタであり、高次フィルタ442の方が、低次フィルタ443よりその次数が高くなっている。高次フィルタ442は、ミュート出力回路43から入力されたTSデータD3をフィルタリングし、TSデータD13として出力する。また、低次フィルタ443は、ミュート出力回路43から入力されたTSデータD3をフィルタリングし、TSデータD14として出力する。
制御パルス生成回路444は、適応エラー処理回路42から入力された切替制御信号S3に基づいて、選択回路445が選択して出力する信号を指定する制御パルスS102,S103,S104を生成して出力する。
図5に、制御パルス生成回路444の詳細な回路構成を示す。同図によれば、制御パルス生成回路444は、カウンタ444a,444b,444cを備えている。カウンタ444a,444b,444cは、それぞれ、入力された切替制御信号S3のレベル変化を開始タイミングとして内部クロックに基づいたカウントを開始し、カウント値が所定値に達したタイミングで、出力する制御パルスのレベルを変化させる。
カウンタ444aは、高次フィルタ442から出力されるTSデータD13の選択を指定する制御パルスS102を生成し、カウンタ444bは、低次フィルタ443から出力されるTSデータD14の選択を指定する制御パルスS103を生成し、カウンタ444cは、遅延回路441から出力されるTSデータD12の選択を指定する制御パルスS104を生成する。尚、具体的な回路動作は後述するが、カウンタ444a,444b,444cそれぞれによって生成される制御パルス102,103,104は、同時にHighレベルとならない。即ち、任意のタイミングにおいて、何れか1つの信号のみがHighレベルとされる。
選択回路445は、制御パルス生成回路444から入力された制御パルスS102,S103,S104に基づいて、遅延回路441から入力されたTSデータD12、高次フィルタ442から入力されたTSデータD13、低次フィルタ443から入力されたTSデータD14の内から何れかを選択し、TSデータD4として出力する。具体的には、制御パルスS104がHighレベルである場合にはTSデータD12を選択して出力し、制御パルスS102がHighレベルである場合にはTSデータD13を選択して出力し、制御パルスS103がHighレベルである場合にはTSデータD14を選択して出力する。
適応フィルタ回路44の具体的な回路動作を、図6に示すタイムチャートを参照して説明する。同図は、適応フィルタ回路44に係る各信号のタイムチャートを示しており、図中上から順に、切替制御信号S3、TSデータD3、TSデータD12、制御パルスS102,S103,S104、選択回路445から出力されるTSデータD4である。
同図によれば、先ず、切替制御信号S3がHighレベルである場合、ミュート出力回路43に入力されたTSデータD2がTSデータD3として出力される。また、制御パルスS102,S103はLowレベルであり、制御パルス104はHighレベルである。従って、選択回路445は、遅延回路441から入力されるTSデータD12をTSデータD4として出力する。
そして、時刻t11において、切替制御信号S3がHighレベルからLowレベルに変化すると、TSデータD3がミュートデータに切り替えられるとともに、カウンタ444a,444b,444cそれぞれがカウントを開始する。
次いで、時刻t12において、カウンタ444a,444cそれぞれのカウント値が、時刻t11〜t12の間の期間T12に相当する値に達すると、カウンタ444aが、カウント値をリセットするとともに、制御パルスS102をLowレベルからHighレベルに変化させる。また、カウンタ444cは、カウント値をリセットするとともに、制御パルスS104をHighレベルからLowレベルに変化させる。すると、選択回路445が、TSデータD4として、高次フィルタ442から入力されるTSデータD13に切り替えて出力する。
ここで、TSデータD3は、遅延回路441、高次フィルタ442及び低次フィルタ443それぞれを通過(透過)することにより、所定の遅延時間Taだけ遅延される。即ち、時刻t11から遅延時間Taだけ経過後の時刻t13において、TSデータD12,D13,D14それぞれが、TSデータD2からミュートデータに切り替わる。
続いて、時刻t14において、カウンタ444aのカウント値が、時刻t12〜t14の期間T24に相当する値に達するとともに、カウンタ444bのカウント値が、時刻t11〜t14の期間T14に相当する値に達すると、カウンタ444aが、カウント値をリセットするとともに、制御パルスS102をHighレベルからLowレベルに変化させ、カウンタ444bが、カウント値をリセットするとともに、制御パルスS103をLowレベルからHighレベルに変化させる。すると、選択回路445が、TSデータD4として、低次フィルタ443から入力されるTSデータD14に切り替えて選択する。
ここで、カウンタ444a,444b,444cそれぞれは、制御パルスS102,104をレベル変化させる時刻t12が、TSデータD13がミュートデータに切り替わる時刻t13より所定時間だけ前であるとともに、制御パルスS102,S103をレベル変化させる時刻t14がこの時刻t13より所定時間だけ後となり、時刻t12と時刻t14との間に時刻t13が含まれるよう、設計されている。
また、時刻t15において、切替制御信号S3がLowレベルからHighレベルに変化すると、カウンタ444a,444b,444cそれぞれがカウント値をリセットする。
次いで、時刻t16において、カウンタ444a,444bそれぞれのカウント値が、時刻t15〜t16の期間T56に相当するカウント値に達すると、カウンタ444aが、カウント値をリセットするとともに、制御パルスS102を、LowレベルからHighレベルに変化させる。また、カウンタ444bが、カウント値をリセットするとともに、制御パルスS103をHighレベルからLowレベルに変化させる。すると、選択回路445が、TSデータD4として、高次フィルタ442から入力されたTSデータD13に切り替えて出力する。
続いて、時刻t15から遅延時間Taだけ経過後の時刻t17において、TSデータD12,D13,D14それぞれが、ミュートデータからTSデータD2に切り替わる。
そして、時刻t18において、カウンタ444aのカウント値が、時刻t16〜t18の期間T68に相当するカウント値に達するとともに、カウンタ444cのカウント値が、時刻t15〜t18の期間T58に相当する値に達すると、カウンタ444aが、カウント値をリセットするとともに、制御パルスS102をHighレベルからLowレベルに変化させ、カウンタ444cが、カウント値をリセットするとともに、制御パルスS104をLowレベルからHighレベルに変化させる。すると、選択回路445が、TSデータD4として、遅延回路441から入力されたTSデータD12に切り替えて出力する。
ここで、カウンタ444a,444b,444cそれぞれは、制御パルスS102,S103をレベル変化させる時刻t16が、TSデータD12,D13,D14がミュートデータから切り替わる時刻t17より所定時間だけ前であるとともに、制御パルスS102,S104をレベル変化させる時刻t18がこの時刻t17より所定時間だけ後となり、時刻t16とt18との間に時刻t17が含まれるよう、設計されている。
このように、適応フィルタ回路44から出力されるTSデータD4は、該適応フィルタ回路44に入力されるTSデータD3に対して、ミュートデータと切り替わる時刻t13を含む時刻t12〜t14、及び、時刻t17を含む時刻t16〜t18それぞれの時間範囲で、TSデータD3が高次フィルタ442を通過したTSデータD14となり、ミュートデータに切り替えられている時刻t14〜t16の時間範囲では、低次フィルタ443を通過したTSデータD13データとなっている。
以上のように、上述した実施形態によれば、OFDM方式で変調された地上波デジタルテレビ放送の電波を受信する受信装置1において、デマルチプレクサ部40の適応エラー処理回路42は、エラー判定回路36で生成されたエラーフラグS2が受信信号中にエラー(誤り)が有ることを示し、且つ、誤り率算出回路34で算出された受信信号のBER(ビットエラーレイト)S1の値が予め定められた基準値422以上の場合に、ミュートデータに切り替えて出力させる切替制御信号S3を出力する。そして、ミュート出力回路43は、適応エラー処理回路42から入力される切替制御信号S3がミュートデータの出力を指示する信号である間、TSデータD3として、TSデータD2からミュートデータに切り替えて出力する。
このことにより、単に受信信号中の誤りの有無のみだけではなく、誤りの程度を表すBER(S1)の値を考慮してデータ信号をミュートデータに切り替えて出力することができる。また、基準値422の値を受信装置1で許容される適当な値に設定することで、データ信号を効率良く利用することが可能となる。
また、適応フィルタ回路44は、切替制御信号S3に基づき、ミュート出力回路43によるミュートデータとの切替時にはTSデータD3を高次フィルタ442に通過させたTSデータD13をTSデータD4として出力し、ミュートデータが出力されている間は、TSデータD3を低次フィルタ443に通過させたTSデータD14をTSデータD4として出力する。
このことにより、TSデータD2とミュートデータとの切替時には、高次フィルタ442を通過させたTSデータD13が出力されるので、出力されるTSデータD4が不連続なデータとなることが抑制され、再生される映像及び音声の乱れの抑制が実現される。更に、TSデータD4としてミュートデータが出力されている間は、低次フィルタ443を通過させたTSデータD14がTSデータD4として出力されるといったように、次数が異なるフィルタを通過させたデータ信号が順に選択されるので、ミュートデータとの切り替えに伴う出力データの不連続性がより効率良く抑制される。
[変形例]
尚、上述した実施形態では、制御パルス生成回路444はカウンタ1,2,3により構成されることとしたが、例えば図7に示す回路構成としても良い。同図によれば、制御パルス生成回路446は、遅延回路446a,446bと、論理ゲート446c,446d,446eとを備えて構成される。
遅延回路446aは、入力された切替制御信号S3を、図6に示した時刻t11〜t14の期間T14だけ遅延させて出力する。遅延回路446bは、入力された切替制御信号S3を、図6に示した時刻t11〜t12までの期間T12だけ遅延させて出力する。
論理ゲート446cは、遅延回路446a,446bそれぞれから入力された信号の否定の論理和を演算し、演算結果を制御パルスS103として出力する。論理ゲート446dは、遅延回路446a,446bそれぞれから入力された信号の排他的論理和を演算し、演算結果を制御パルスS102として出力する。論理ゲート446eは、遅延回路446a,446bそれぞれから入力された信号の論理和を演算し、演算結果を制御パルスS104として出力する。
また、上述した実施形態では、地上波デジタルテレビ放送の電波を受信する受信装置に適用する場合を例として説明したが、本発明の適用可能な製品がこれに限定されるものではない。例えば、DVD−Video、BSデジタル放送、デジタルCATV等の信号から復調されたTSデータを本実施形態におけるデマルチプレクサ部に入力することとしても良い。
受信装置のブロック構成図。 適応エラー処理回路の詳細な回路構成図。 適応エラー処理回路に係る各信号のタイムチャート。 適応フィルタ回路の詳細な回路構成図。 制御パルス生成回路の詳細な回路構成図。 適応フィルタ回路に係る各信号のタイムチャート。 制御パルス生成回路の他の回路構成図。 従来の受信装置のブロック構成図。 TSパケットデータの構造図。
符号の説明
1,3 受信装置
10 アンテナ
20 チューナ部
30,60 復調部
31 ADC
32 直交検波回路
33 FFT回路
34 誤り率算出回路
35 復調回路
36 エラー判定回路
40,70 デマルチプレクサ部
41 同期処理回路
42 適応エラー処理回路
421 比較器
422 基準値
423 論理回路
43 ミュート出力回路
71 同期回路
72 エラー認定回路
73 遅延回路
74 切替回路
75 フィルタ回路
44 適応フィルタ回路
441 遅延回路
442 高次フィルタ
443 低次フィルタ
444 制御パルス生成回路
444a,444b,444c カウンタ
445 選択回路
50 デコーダ回路

Claims (1)

  1. 受信した直交変調信号を復調する復調手段と、
    受信した直交復調信号の誤り率を算出する誤り率算出手段と、
    この誤り率算出手段により算出された誤り率に基づいて前記直交変調信号に含まれるデータ信号が誤りか否かを判定する誤り判定手段と、
    前記誤り率算出手段により算出された誤り率と予め定められた基準値とを比較する比較手段と、
    この比較手段によって比較した結果前記算出された誤り率が前記基準値より高く、且つ、前記誤り判定手段によって前記直交変調信号に含まれるデータ信号が誤りであると判定された際に、前記復調手段によって復調された直交変調信号をミュートデータに切り替える切替信号を出力する切替制御手段と、
    この切替制御手段によって切替信号が出力された際に前記復調手段によって復調された直交変調信号をミュートデータに切り替えて出力する出力制御手段と、
    この出力制御手段から出力されるデータ信号をフィルタするフィルタ手段と、
    から構成され
    前記フィルタ手段は、高い次数から成る高次フィルタと、この高次フィルタより次数の低い低次フィルタと、前記切替制御手段から出力される切替信号に基づいて、当該切替信号の切替開始時と切替終了時は前記高次フィルタを選択し、前記切替信号が出力されている間は前記低次フィルタを選択する選択手段と、を備え、前記選択手段によって選択されたフィルタによりフィルタされた、前記出力制御手段から出力されたデータ信号を出力する
    ことを特徴とする受信回路。
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