JP2002077113A - ディジタル放送受信装置 - Google Patents

ディジタル放送受信装置

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JP2002077113A
JP2002077113A JP2000265366A JP2000265366A JP2002077113A JP 2002077113 A JP2002077113 A JP 2002077113A JP 2000265366 A JP2000265366 A JP 2000265366A JP 2000265366 A JP2000265366 A JP 2000265366A JP 2002077113 A JP2002077113 A JP 2002077113A
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digital broadcast
broadcast receiving
signal
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JP2000265366A
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Keiichi Nakamura
圭一 中村
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ミュート動作の態様を必要に応じて変更可能と
したディジタル放送受信装置を提供する。 【解決手段】現在の受信信号の符号誤り率ERNを算出
するエラー率算出手段と、限界符号誤り率ERLを設定
するための設定手段35と、前記受信信号の符号誤り率
ERNと前記限界符号誤り率ERLとの大小を比較する
ミュート判定手段25とを備えて、前記受信信号の符号
誤り率ERNが前記限界符号誤り率ERLよりも大きい
ときには、受信データを復号する復号手段又は該復号手
段に接続されるD/A変換器の出力を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル放送受
信装置に関し、特に、受信データ中に符号誤りやノイズ
が多く含まれる場合等に作動する出力停止手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタル放送ではオーディオ情報信号
や画像情報信号、文字情報信号などが所定のフォーマッ
トで圧縮され、複数のサービスに対応できるように複数
サービスの情報信号がデータ信号として多重化されて送
信される。デジタル音声を含む前記所定フォーマットの
データ信号を送受信するシステムとして、例えば欧州規
格(Eureka 147)に準拠したDAB(Digital Audio
Broadcasting:以下略してDABとも記す)システム
が実用化されている。前記DABシステムでは、1つの
アンサンブルが複数のサービスで構成され、各サービス
も複数のコンポーネントで構成される。その詳細につい
てはDABの規格書に記載されているので説明を省略す
る。
【0003】図6はDABシステムにおける伝送フレー
ムの構成を示す図である。送信されてくるDAB信号は
直交周波数分割多重変調方式即ちOFDM(Orthogonal
Frequency Division Multiplex)で変調されたOFD
M信号として送信され、図6に示す伝送フレーム(Tran
smission frame)は、前記OFDM信号を復号した復
号OFDM信号から得られる。図6に示すように、復号
OFDM信号における伝送フレームは、同期チャネル
(Synchronization Channel)、FIC(Fast Informa
tion Channel:高速情報チャネル)、MSC(Main Ser
vice Channel:メインサービスチャネル)のブロックで
構成される。前記FICは受信機が番組を選局するのに
必要な情報や番組に対する補助情報などを伝送し、前記
MSCは音声やデータのサブチャンネル(Sub Channe
l)を伝送する。
【0004】1フレーム分の前記FICは3つのFIB
(Fast Information Block)と呼ばれるデータブロック
からなり、MSCは伝送モードにより異なるが1乃至4
のCIF(Common Interleaved Frame)と呼ばれるデー
タブロックにより構成され、CIF単位でタイムインタ
ーリーブがかけられている。前記CIFには複数のサブ
チャンネルが多重化されており、1つのサブチャンネル
は一つの番組に相当する。従って、ユーザは一つの番組
を受信しようとするときには、前記CIFから特定のサ
ブチャンネルを選択して選局する。DABシステムで
は、あるアンサンブルが受信されれば、そのアンサンブ
ルに含まれる複数のサービス、コンポーネントに関する
情報を得ることができ、受信周波数を変更することなく
異なるサービス、コンポーネントへ瞬時に切り換えるこ
とが可能とされている。
【0005】前記伝送フレームの先頭には同期チャネル
ブロックが設けられている。この同期チャネルブロック
は、粗同期用のヌル信号部と、OFDM復調における差
分QPSK復調のための基準位相を担う基準位相シンボ
ルとからなる。DAB受信機における選局はアンサンブ
ルを単位として行い、他のアンサンブルを受信する場合
には周波数の変更、すなわち、アンサンブルアップ/ダ
ウンを行う。
【0006】図4は、従来のディジタル放送受信装置の
一例を示すブロック図である。以下、図4を基に従来の
ディジタル放送受信装置についてDAB受信機を例にし
て説明する。このDABでは、変調方式としてOFDM
(直交周波数分割多重方式:Orthogonal Frequency Divi
sion Multiplex)が採用されているものとして説明す
る。図4に示すディジタル放送受信装置50において、
フロントエンド13ではアンテナ11を介してDAB搬
送波が受信され、信号処理される。そしてディジタル信
号処理が可能な中間周波数信号(IF信号)に変換され
てアナログ/ディジタル変換器(A/D変換器)15に
出力される。A/D変換器15ではアナログ信号がディ
ジタル情報信号に変換され、I/Q検波器16に供給さ
れる。I/Q検波器16とFFT17とDSP18とで
OFDM復調器21を構成している。
【0007】I/Q検波器16では、後段でOFDM信
号が処理できるように、I信号とQ信号とに分割されF
FT17に供給される。FFT17では、DSP(ディ
ジタル演算装置)18を用いて高速フーリエ変換が行わ
れ、チャンネルデコーダ23に供給される。チャンネル
デコーダ23では、信号の順番を元の順に戻すデ・イン
ターリーブ(de-interleaving)や、送信されなかった
コードビットを挿入して元のデータに戻すデ・パンクチ
ャリング(de-pancturing)や、誤り符号の検出や訂正
などが行われる。またマイクロプロセッサ(MPU)3
1ではチャンネルデコーダ23と共同して前記誤り符号
の訂正と共に、符号誤り率の算出が行われ、符号誤り率
が予め定めた所定値(この符号誤り率を以下の記載では
限界符号誤り率とも記す)より大になった時には、復号
動作と該復号で得られる復号信号の送出を停止するため
のミュート制御信号が0から1(又はLからH)に変化
しD/A変換器29に与えられる。チャンネルデコーダ
23については後で詳しく述べる。
【0008】チャンネルデコーダ23から圧縮されたオ
ーディオ情報がMPEGデコーダ27に供給され、MP
EGデコーダ27では前記圧縮されたオーディオ情報が
復号されて圧縮が解除され、ディジタル/アナログ変換
器(D/A変換器)29でアナログ情報に変換されアナ
ログオーディオ信号として出力される。
【0009】図5は従来例におけるミュート制御信号の
生成手順を示すフローチャートである。図5のステップ
S11では、図4のOFDM復調器21から出力された
復号OFDM信号が処理される。まず、ステップS11
では、周波数軸上での誤りをランダム化するためになさ
れた周波数インターリーブを解除して元に戻すデ・イン
ターリーブが行われ、図6に示す伝送フレームが得られ
る。
【0010】次に、前記FICとMSCとがステップS
13で分離される。ステップS15ではFICのデータ
に対してビダビ復号が行われ、ステップS17で符号誤
り率の算出が行われる。前記ステップS15とS17は
実際にはMPU31によってほぼ同時に行われ、符号誤
り率ERNが予め定めた所定値(限界符号誤り率ER
L)より大になった時には、MPEGオーディオ信号の
復号と該復号された信号の送出とを停止するためのミュ
ート制御信号が0から1(又はLからH)に変化しD/
A変換器29に与えられる。前記ステップS17での符
号誤り率ERNの算出は、ステップS15におけるビダ
ビ復号によってエラー訂正されたデータと、エラー訂正
前のデータとを比較することによって行われる。次にス
テップS19でスクランブルが解除され(デ・スクラン
ブル)、ステップS21ではCRCチェックが行われ、
ミュート制御信号としてディジタル放送受信装置50全
体を制御するマイクロプロセッサ(MPU)31に供給
される。
【0011】一方、ステップS25では、複数のサブチ
ャンネルのうち、ユーザが選局した番組に対応するサブ
チャンネルのデータが分離される。次に、ステップS2
7では、時間軸上での誤りをランダム化するためのタイ
ムインターリーブを解除するタイム・デ・インターリー
ブが行われる。因みに、FICに対してはタイム・デ・
インターリーブは行われない。そして、ステップS29
ではビダビ復号が行われ、ステップS31でデ・スクラ
ンブルが行われ、DABオーディオフレーム(DAB
Audio frame)が図4のMPEGデコーダ2
7に出力される。なお、ステップS29ではFICの場
合と同様に畳み込み符号化されたデータに対する符号誤
りの検出と訂正がビダビ復号により行われる。
【0012】DABの変調方式であるOFDMはマルチ
キャリア変調方式の一種であり、移動体通信においてマ
ルチパスやフェージングの受け難い安定した受信が可能
であるとされている。それでも実際には受信されたデー
タはさまざまな原因によってある程度の符号誤りを持つ
ことになる。このため前記したように、前記FIC又は
MSCのデータはビダビ復号によってエラー訂正がなさ
れ、該エラー訂正されたデータを再符号化して、エラー
訂正前のデータと比較して符号誤り率が算出される。そ
して、前記符号誤り率が所定値より大なる時には、D/
A変換器29からの出力が停止されるようになってい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビダビ
復号を用いた符号誤り率と、実際の聴感上のノイズや歪
みの大きさとは必ずしも一致してなく、これがために、
前記符号誤り率が所定の閾値E1より小さいにも係わら
ず、スピーカから出力される音響信号にノイズや歪みが
目立つ場合がある。かかる現象を回避すべく、ミュート
動作を行わせるためのミュート制御信号が容易に発生す
るように、限界符号誤り率(前記閾値E1に相当する)
を小さく設定すると、ミュート動作が頻繁に行われて音
響信号の出力が頻繁に途切れることとなる。
【0014】一方、受信するユーザや、受信する放送の
ソース(信号源)の種類によっては、ある程度のノイズ
や歪を伴っていても、出力が途切れないようにしたい場
合もある。かかる場合に、従来のディジタル放送受信装
置では、ミュート動作を開始させる時の閾値となる限界
符号誤り率がディジタル放送受信装置ごとに固定されて
いたため、前記したような、個人やケースに応じて生じ
るさまざまな要求に応えられないという問題があった。
例えばあるユーザは画質の劣化が少しでも起こると不快
に感じて受信を中止してしまい、又別のユーザは、多少
の画質劣化があっても受信を継続したいと考える。さら
に、受信したデジタル放送が画像中心の放送であるか、
オーディオ中心の放送であるかによっても、或いは放送
内容の重要度によっても、受信を中止するか、継続する
かの判断が異なる場合がある。
【0015】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ミュート動作の態様を必要に応じ
て変更可能としたディジタル放送受信装置を提供するこ
とである。
【0016】
【説題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために次のような構成でなされたものである。第1
の発明は、ディジタル放送を受信中に受信信号の符号誤
り率を算出するエラー率算出手段と、限界符号誤り率を
設定するための設定手段と、前記受信信号の符号誤り率
と前記限界符号誤り率との大小を比較するミュート判定
手段と、ディジタル放送の受信データを復号する復号手
段と、前記復号手段の出力をアナログ信号に変換するD
/A変換器とを備えたディジタル放送受信装置であっ
て、前記受信信号の符号誤り率が前記限界符号誤り率よ
りも大きいときには、前記復号手段又は前記D/A変換
器の出力を停止するようにしたディジタル放送受信装置
である。
【0017】第1の発明によれば、前記受信信号の符号
誤り率が前記限界符号誤り率より大なるときに、前記ミ
ュート制御手段は例えばミュート制御信号1を出力し
て、復調された信号の出力を停止する。また、前記受信
信号の符号誤り率が前記限界符号誤り率以下であるとき
には、例えばミュート制御信号0を出力し、復調された
信号の出力を停止しない。前記限界符号誤り率は、従来
のようにディジタル放送受信装置のようにその製造時に
固定されるものではなく、ユーザが自由に設定又は変更
することが出来る。したがって、ユーザ個人個人の感覚
や放送される番組の内容に応じて前記限界符号誤り率を
設定し直すことにより、ミュート動作の態様を最適な態
様に変更することが可能となる。例えば、音楽放送の場
合は、限界符号誤り率を小さく設定し、ニュースや交通
情報や天気予報などのナレーションでは限界符号誤り率
を大きく設定することにより、重要なニュース、交通情
報、天気予報などを聞き逃す確立が減少する。本明細書
において、ミュート判定手段やミュート制御信号などで
用いるミュートと言う用語は、オーディオ信号の出力を
停止する場合だけに限定して適用されるものではなく、
画像信号の出力を停止する場合も含めて、信号出力を停
止する、という意味合いで用いている。
【0018】なお、本発明はディジタルオーディオ放送
の受信装置に適用できることは勿論であるが、それに限
定されず、静止画像データや動画像データを送信するデ
ィジタル放送の受信装置にも適用可能である。また、送
信されている放送が映像中心の放送であるか、オーディ
オ中心の放送であるか、緊急放送であるか等を示すプロ
グラムタイプ信号が番組データと共に送信されている場
合には、前記設定手段では、前記プログラムタイプ信号
に基づいて前記限界符号誤り率を自動的に設定するよう
にしても良い。
【0019】第2の発明は、第1の発明のディジタル放
送受信装置において、前記設定手段では、予め用意され
た限界符号誤り率に係る複数の選択肢から一つを選択し
て前記限界符号誤り率を設定するようにしたディジタル
放送受信装置である。
【0020】第2の発明によれば、次のような効果を奏
する。即ち、ディジタル放送受信装置でプリセットされ
ている、限界符号誤り率に係る複数の選択肢から一つを
選択するだけであるから、ユーザは容易に前記限界符号
誤り率を設定したり、変更したりすることが出来る。
【0021】第3の発明は、第1の発明のディジタル放
送受信装置において、前記設定手段では、ディジタル放
送を受信中に前記限界符号誤り率の設定が指示された時
点における前記受信信号の符号誤り率を前記限界符号誤
り率とするようにしたディジタル放送受信装置である。
【0022】第3の発明によれば、次のような効果を奏
する。即ち、ユーザは、ディジタル放送を受信中に、現
在の受信状態の悪化の程度を自分自身で確認しながら限
界符号誤り率を設定するから、受信した信号の表示を継
続するか、中止するかの境界を容易且つ正確に設定する
ことが出来る。
【0023】第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明
のいずれかのディジタル放送受信装置において、前記設
定手段で前記限界符号誤り率を設定する際に、復号され
た画像データ又は画像信号の出力を停止するための限界
符号誤り率と、復号されたオーディオデータ又はオーデ
ィオ信号の出力を停止するための限界符号誤り率とを、
個別の値に設定するようにしたディジタル放送受信装置
である。
【0024】第4の発明によれば、次のような効果を奏
する。すなわち、復号された画像データ又は画像信号の
出力を停止するための限界符号誤り率と、復号されたオ
ーディオデータ又はオーディオ信号の出力を停止するた
めの限界符号誤り率とを、個別の値に設定することによ
り、受信信号の符号誤り率が画像用に設定した限界符号
誤り率より大きいときに復号画像信号の出力を停止し、
受信信号の符号誤り率がオーディオ用に設定した限界符
号誤り率より大きいときに復号オーディオ信号の出力を
停止することが出来、復号した信号を表示するかしない
かの境界を、全体としてより適確に設定することが出来
る。
【0025】第5の発明は、第1の発明乃至第4の発明
のいずれかのディジタル放送受信装置において、前記復
号手段又はD/A変換器の出力の停止中は、前記復号手
段に電源を供給しないようにしたディジタル放送受信装
置である。
【0026】第5の発明によれば、次のような効果を奏
する。即ち、ミュート信号によって前記復号手段又はD
/A変換器の出力を停止している間は、前記復号手段に
電源を供給しないから、前記復号手段で消費される電力
を削減することが出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明のディジタル放送受信装置
は、ミュート動作を作動させるための限界符号誤り率
を、ディジタル放送受信装置ごとに固定するのではな
く、ユーザが前記限界符号誤り率を再設定や変更するこ
とが可能なようにして、前記受信信号の符号誤り率がユ
ーザによって設定された前記限界符号誤り率よりも大き
いときには、前記復号手段又は前記D/A変換器の出力
を停止するようにしたディジタル放送受信装置である。
【0028】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明ディジタル放送受信装
置の実施例を示すブロック図である。図1において図4
と同一機能の要素には同一符号を付し、以下の説明では
その説明を省略する場合がある。図1に示すディジタル
放送受信装置10において、アンテナ11から入来する
ディジタル放送波は、図4で説明した従来例のものと同
一であるとし、オーディオ情報信号や画像情報信号、文
字情報などが所定のフォーマットで圧縮されて送信され
たものである。以下に述べる本発明実施例のディジタル
放送受信装置では、DAB(Digital Audio Broadcasti
ng)受信機を例にして説明する。またこのDABでは、
変調方式としてOFDM(直交周波数分割多重方式)が
採用されているものとして説明する。
【0029】図1において、図4と異なる主要点はミュ
ート判定手段25と設定手段35とが設けられている点
と、OFDM復調器21とチャンネルデコーダ23とミ
ュート判定手段25とMPEGデコーダ27とD/A2
9が、マイクロプロセッサ(MPU)32によって総合
的に制御される点である。ミュート判定手段25や設定
手段35は独立したハードウエアを有さずに入力手段を
有するマイクロプロセッサ(MPU)32でその機能を達
成することも可能である。チャンネルデコーダ23で
は、従来例で説明したのと同様に、前記OFDM復調器
から出力される復調OFDM信号における符号列の符号
誤りがビダビ復号を用いて検出され、MPU32で受信
信号の符号誤り率が算出される。設定手段35では、前
記限界符号誤り率がユーザによって設定又は選択され、
マイクロプロセッサ(MPU)32のメモリに格納され
る。
【0030】ミュート判定手段25では、チャンネルデ
コーダ23から出力される前記圧縮ディジタル情報信号
における符号列の誤り率と、ユーザが設定又は選択した
前記限界符号誤り率との大小が比較され、その結果に応
じたミュート制御信号が、MPU32を介してMPEG
デコーダ27とD/A29とに与えられる。そして、M
PU32は、前記受信信号の符号誤り率ERNが、閾値
である前記限界符号誤り率ELより大であるときに、1
又はHのミュート信号をMPEGデコーダ27とD/A
29に対して与えることにより、MPEGデコーダ27
での復号動作及び/又はD/A変換器29からの復号信
号の送出が停止される。なお、D/A29から復号済み
信号が出力されないようにするために、MPEGデコー
ダ27に電源を供給しなくした場合には、その分電力を
節減することが出来る。
【0031】図2は本発明におけるミュート制御信号の
生成手順を示すフローチャートである。図2において図
5と同一のステップには同一の符号を付し、その説明を
省略することがある。図2と図5の異なる点は、図2で
はステップS35、S37で構成されるミュート制御ス
テップS40が設けられている点であり、ミュート制御
信号は、ステップS17で得られた符号誤り率ERNと
ステップS35で設定又は選択された限界エラー率(限
界符号誤り率)ERLとに応じて生成される。ステップ
S17で得られる符号誤り率ERNは、従来例について
説明したように、符号列の値が固定化されていない受信
信号の非固定符号列における符号誤り率であり、実際に
はステップS13で分離されたFICのデータに対して
ビダビ復号がなされ、該ビダビ復号で誤り訂正されたデ
ータが再符号化され、誤り訂正前のデータと比較して誤
り検出が行われ、符号誤り率が算出される。該符号誤り
率の算出は実際にはMPU32で行われる。
【0032】前記ステップS35では、ユーザが設定手
段35により限界符号誤り率ERLを設定又は、選択す
る。限界符号誤り率を設定する場合は、ユーザがディジ
タル放送受信装置で受信中に、受信可能限界であるとユ
ーザが感じるまでに受信状態が悪化したときに、ユーザ
が設定手段35の設定釦を押すことにより、その時点で
の符号誤り率ERNが限界符号誤り率ERLとしてMP
U32のメモリに記憶される。限界符号誤り率を選択す
る場合は、限界符号誤り率の複数の選択肢を予めディジ
タル放送受信装置にプリセットしておき、該用意された
複数の選択肢を表示手段37に表示して、その中の一つ
をユーザが選択し、該選択された符号誤り率を限界符号
誤り率として設定手段35のメモリに格納するようにし
ても良い。
【0033】ステップS37では、前記受信信号の符号
誤り率ERNと前記限界符号誤り率ERLの大小が比較
され、前記受信信号の符号誤り率ERNが前記限界符号
誤り率ERLより大きいときに、ミュート制御信号とし
て1又はHがMPU32に出力され、前記受信信号の符
号誤り率ERNが前記限界符号誤り率ERL以下である
ときには、ミュート制御信号として0又はLがMPU3
2に出力される。そして、ミュート制御信号が1又はH
であるときには、MPU32から与えられた制御信号に
基づいて、MPEGデコーダ27の出力、又はD/A2
9の出力が停止され、ミュート制御信号が0又はLであ
るときには、MPU32から与えられた制御信号に基づ
いて、MPEGデコーダ27の出力もD/A29の出力
も停止されない。
【0034】一方ステップS13で分離されたMSCの
データからは、希望する番組を受信するためにステップ
S25で特定のサブチャンネルが分離され、該分離され
たデータに対してタイム・デ・インターリーブ、ビダビ
復号、デ・スクランブルが行われ、DABオーディオフ
レーム(DAB Audio frame)が出力され
る。なお、ステップS37で使用される受信信号の符号
誤り率としては、ステップS17で得られる受信信号の
符号誤り率に代えて、ステップS29で得られる受信信
号の符号誤り率を採用しても良い。或いは、ステップS
17で得られる受信信号の符号誤り率と、ステップS2
9で得られる受信信号の符号誤り率との両方を用いて、
ミュート判定を行うようにしても良い。
【0035】図3の(a)は本発明における限界誤り率
設定手順を示すフローチャートであり、図3の(b)は
本発明におけるミュート処理を示すフローチャートであ
る。図3の(a)において、ステップS51では、画面
劣化(限界符号誤り率設定)の押釦があったか?、と問
われ、ユーザが設定釦を押した場合はYesでステップ
S53へ進み、Noの場合には、ステップS51へ戻
る。ステップS53では、現在受信中の信号の符号誤り
率ERNを限界符号誤り率ERLとして、MPU32の
メモリに格納し、限界誤り率の設定を終了する。
【0036】図3の(b)において、ステップS61で
は、現在の受信信号の符号誤り率ERNは限界符号誤り
率ERLより大きいか??、と問われ、Yesであれば
ステップS63へ進み、NoであればステップS61へ
戻る。ステップS63では、MPEGデコーダ27にお
ける復号を停止して、或いはD/A29からの出力を停
止して、受信中の信号の表示を停止し、ステップS65
へ進む。ステップS65では、ユーザから受信中止指示
があったか?、と問われ、YesであればステップS6
7へ進み、Noであればこのミュート処理を終了する。
ステップS67では、受信信号の符号誤り率ERNが改
善されたか?、と問われ、ERNがERL以下であれば
YesでステップS69へ進み、ERNがERLより大
であればNoでステップS67へ戻る。ステップS69
では、MPEGデコーダ27における復号とD/A29
からのアナログ信号の出力を再開し、受信信号を表示す
る。
【0037】前記限界符号誤り率は従来のようにディジ
タル放送受信装置の製造時に固定した値に設定されるも
のではなく、ユーザが受信をしながら現在の符号誤り率
を限界符号誤り率として設定したり、或いは、ディジタ
ル放送受信装置の製造時に予めプリセットされた複数の
選択肢から一つを選択することによって設定したりする
ことが出来る。したがって、ユーザ個人個人の感覚や放
送内容に応じて限界符号誤り率を設定し直すことによ
り、ミュート動作の態様を最適な態様に変更することが
可能となる。例えば、音楽放送の場合は、限界符号誤り
率を小さく設定し、ニュースや交通情報や天気予報など
のナレーションでは限界符号誤り率を大きく設定するこ
とにより、重要なニュース、交通情報、天気予報などを
聞き逃がしてしまうと言うリスクが減少する。なお、送
信されている放送が映像中心の放送であるか、オーディ
オ中心の放送であるか、緊急放送であるか等を示すプロ
グラムタイプ信号が放送内容と共に送信されている場合
には、前記プログラムタイプ信号に基づいて、限界符号
誤り率を自動的に設定するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ディジタル放送受信装置の実施例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明におけるミュート制御信号の生成手順を
示すフローチャートである。
【図3】(a)は本発明における限界誤り率設定手順を
示すフローチャートである。(b)は本発明におけるミ
ュート処理を示すフローチャートである。
【図4】従来のディジタル放送受信装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図5】従来例におけるミュート制御信号の生成手順を
示すフローチャートである。
【図6】DABシステムにおける伝送フレームの構成を
示す図である。
【符号の説明】
21 OFDM復調器 23 チャンネルデコーダ 25 ミュート判定手段 27 MPEGデコーダ 29 D/Aコンバータ 32 マイクロプロセッサ(MPU) 35 設定手段 37 表示手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル放送を受信中に受信信号の符号
    誤り率を算出するエラー率算出手段と、限界符号誤り率
    を設定するための設定手段と、前記受信信号の符号誤り
    率と前記限界符号誤り率との大小を比較するミュート判
    定手段と、ディジタル放送の受信データを復号する復号
    手段と、前記復号手段の出力をアナログ信号に変換する
    D/A変換器とを備えたディジタル放送受信装置であっ
    て、 前記受信信号の符号誤り率が前記限界符号誤り率よりも
    大きいときには、前記復号手段又は前記D/A変換器の
    出力を停止することを特徴とするディジタル放送受信装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディジタル放送受信装置に
    おいて、前記設定手段では、予め用意された限界符号誤
    り率に係る複数の選択肢から選択して前記限界符号誤り
    率を設定することを特徴とするディジタル放送受信装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のディジタル放送受信装置に
    おいて、前記設定手段では、ディジタル放送を受信中に
    前記限界符号誤り率の設定が指示された時点における前
    記受信信号の符号誤り率を前記限界符号誤り率とするこ
    とを特徴とするディジタル放送受信装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    ディジタル放送受信装置において、前記設定手段で前記
    限界符号誤り率を設定する際に、復号された画像データ
    又は画像信号の出力を停止するための限界符号誤り率
    と、復号されたオーディオデータ又はオーディオ信号の
    出力を停止するための限界符号誤り率とを、個別の値に
    設定することを特徴とするディジタル放送受信装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    ディジタル放送受信装置において、前記復号手段又はD
    /A変換器の出力の停止中は、前記復号手段に電源を供
    給しないことを特徴とするディジタル放送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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