JP2005005848A - Iboc放送受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のアナログ放送を含めIBOC放送を受信するにあたり、当該放送波を特定するための局検索(シーク)動作に要する時間を短縮することを目的とする。
【解決手段】アンテナを通して受信された各放送波の中から周波数同調された放送波を選択出力するチューナ部と、シーク時に設定される周波数に対応する受信信号の電界強度レベル(Sメータ値)を検知するSメータと、制御部とを備えたIBOC放送受信機において、制御部により、チューナ部に対し受信周波数を所定のステップ単位で移行させてシーク動作を行っているときに(S1,S5,S7,S10,S14)、Sメータで検知されたSメータ値に基づいて、当該受信周波数の信号にIBOC放送波又はアナログ放送波が含まれていると判定したときに(S2,S12)、当該放送波を選択出力させる(S3,S13)。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル音声放送(DAB)を受信するのに適応されたラジオ放送受信機に関し、より詳細には、既存のFM放送などのアナログラジオ周波数帯を利用して行うIBOC(In Band On Channel )方式の変調フォーマットで伝送されてくる放送波を受信する機能を備えたIBOC放送受信機において局検索(以下、「シーク」ともいう。)動作を最適に行うのに有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の放送のデジタル化に伴い、ラジオ放送でもデジタル化が進んでおり、衛星を利用したデジタルラジオ放送では、2001年9月にXM Satellite(エックスエムサテライト)社、2002年2月にSirius Satellite(シリウスサテライト)社のサービスが開始されている。さらに、これらの衛星によるデジタルラジオ放送に加え、地上波のデジタルラジオ放送として、iBiquity(アイビクイティ)社(iBiquity Digital Corporation)により「HD(High Definition)ラジオ」が提案されている。このHDラジオは、有料となっている衛星デジタルラジオ放送に対して、コマーシャルフリーではないが無料のサービスであるため、今後の市場の拡大が予想されている。
【0003】
このHDラジオの大きな特長は、既存のFM放送のアナログ電波にデジタル信号を追加するIBOC方式を採用することにより、従来のアナログ方式のラジオ受信機で同じ内容の放送を受信できると共に、デジタル受信に対応したHDラジオ受信機ではデジタル放送も聴取できることである。これによって、デジタルでの受信の場合、AM放送ではFM放送並みの音質が得られ、FM放送ではCD並みの音質が得られる。
【0004】
典型的なHDラジオ(IBOC放送受信機)は、その基本的な機能として、デジタル受信が可能なエリア内ではデジタルで受信した信号を出力し、デジタル受信ができないエリアでは音切れなどの防止のために自動的にアナログで受信した信号を出力する。具体的には、先ず局検索(シーク)時にアナログ放送波を受信できる周波数に同調し、最初はそのアナログ放送波を復調するが、その一方で当該アナログ放送波にデジタル変調波が存在するか否か(つまり、IBOC放送局が存在するか否か)を判定し、デジタル変調波が存在している場合には、そのIBOC放送波を復調し、さらに「ブレンド」と呼ばれる処理により、復調したアナログ放送波から当該IBOC放送波への切替を行ってそのIBOC放送波を出力し、一方、デジタル変調波が存在していない場合には、復調したアナログ放送波をそのまま出力する。
【0005】
IBOC方式を採用したデジタル音声放送(DAB)システムでは、その放送波を伝送する方式としてハイブリッド方式とオールデジタル方式の2つがある。図1はその放送波伝送形態を示したもので、FM変調された放送信号成分とIBOC DAB信号成分の各周波数割当てと電力スペクトル密度の関係を概略的に示したものである。ハイブリッド方式は、図1(a)に示すように、アナログ放送搬送波(FMアナログ信号)の上側波帯及び下側波帯にそれぞれIBOC DAB信号(デジタル変調波)を付加したアナログ/デジタル混成の方式であり、現状の技術において運用されている方式である。FMアナログ信号の両側波帯に付加されるIBOC DAB信号は、例えば、95個の等間隔の直交周波数分割変調(OFDM)副搬送波からなり、図示のようにFM中心周波数から約129kHz〜198kHz離れたスペクトルを占有する。また、各側波帯におけるOFDM副搬送波のDAB出力は、典型的にはFMアナログ出力に対して約−25dBに設定されている。
【0006】
一方、オールデジタル方式は、図1(b)に示すように、ハイブリッド方式におけるFMアナログ信号が占有していた周波数帯域にも付加的なデジタル信号帯域を配置した方式であり、近い将来、ハイブリッド方式に代わって運用されるであろうと期待されている方式である。図示のように、オールデジタル方式における側波帯はハイブリッド方式における側波帯よりも幅が広く、また、オールデジタルのIBOC信号の側波帯の電力スペクトル密度は、ハイブリッドのIBOC側波帯で許容されるレベルよりも約10dB高い値に設定されている。さらに、拡張オールデジタル信号の電力スペクトル密度は、ハイブリッドのIBOC側波帯のレベルよりも約15dB低い値に設定されている。これによって、隣接するハイブリッド又はオールデジタルのIBOC信号への干渉問題を最小限に抑えるようにしている。
【0007】
IBOC DABシステムは、米国において採用されている地上波デジタル放送方式を具現化したものであるが、現在、米国のFM放送局は200kHzの周波数間隔をおいて設けられているため、受信機によるシーク時の周波数ステップは200kHzである。
【0008】
ハイブリッド方式のIBOC放送波(図1(a)参照)を受信する場合においてシーク動作を行うときは、前述したように先ずアナログ放送波を受信できる周波数に同調し、その後、IBOC放送波が存在するか否かを判別し、IBOC放送波が有ればそのIBOC放送をデコードして出力し、無ければアナログ放送波をそのまま出力する。
【0009】
これに対し、オールデジタル方式のIBOC放送波(図1(b)参照)を受信する場合においてシーク動作を行うときは、各周波数に一度同調してIBOC放送波が存在するか否かを判別し、IBOC放送波が有ればそのIBOC放送をデコードして出力するが、IBOC放送波が無ければ次の周波数に移行し、再度シーク動作を実行し、最終的にIBOC放送波を受信できる周波数に同調するまでシーク動作を繰り返す。
【0010】
上記の従来技術に関連する技術としては、例えば、アイビクイティ社により、FM IBOC DABのための変調フォーマット(ハイブリッド方式、オールデジタル方式)及びかかる変調フォーマットを用いた放送方法及びシステムが開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0011】
【特許文献1】
特表2001−520479号公報
【特許文献2】
特表2002−510897号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の技術では、オールデジタル方式のIBOC放送波を受信するためには、各周波数に一度同調してIBOC放送局の有無を判別する処理を必要とし、さらに、受信信号にIBOC放送波が含まれていなければ次の周波数に移行して再度シーク動作を行わなければならず、しかも、かかるシーク動作を最終的にIBOC放送波を受信できる周波数に同調するまで繰り返さなければならない。このため、目的のIBOC放送波を特定してその出力を行うまでに相当の時間がかかる。つまり、シーク動作を開始してから終了するまでの全シーク動作に要する時間が相対的に長くなるといった課題があった。
【0013】
かかる課題は、IBOC放送受信機により本来のアナログ放送波(ハイブリッド方式におけるアナログFM放送波、既存のアナログ放送波)を受信する場合にも起こり得る。
【0014】
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、既存のアナログ放送波を含めIBOC放送波を受信するにあたり、当該放送波を特定するための局検索(シーク)動作に要する時間を短縮することができるIBOC放送受信機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明によれば、IBOC方式の変調フォーマットで伝送されてくる放送波を受信するよう適応されたIBOC放送受信機であって、アンテナを通して受信された各放送波の中から周波数同調された放送波を選択出力する放送選択手段と、局検索時に設定される周波数に対応する受信信号の電界強度レベルを検知する受信電界強度検知手段と、前記放送選択手段及び受信電界強度検知手段に動作可能に接続された制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記放送選択手段に対し受信周波数を所定のステップ単位で移行させて局検索を行っているときに、前記受信電界強度検知手段で検知された結果に基づいて、当該受信周波数の信号にIBOC放送波又はアナログ放送波が含まれていると判定したときに当該放送波を選択出力させることを特徴とするIBOC放送受信機が提供される。
【0016】
本発明に係るIBOC放送受信機によれば、制御手段により、放送選択手段に対し受信周波数を所定のステップ単位で移行させて局検索(シーク)動作を行わせるようにしているので、従来技術に見られたように各周波数に一度同調して各放送局の有無を判別する処理を必要とするシーク動作の場合と比べて、当該放送波(既存のアナログ放送波、IBOC放送波)を特定するためのシーク動作に要する時間を短縮することができる。このとき、受信電界強度検知手段で検知された結果(受信電界強度レベル)に基づいて、当該放送のサービスを提供している放送局が既存のアナログ放送局なのか、あるいはIBOC放送局なのかを判別することができる。
【0017】
このように本発明によれば、目的の放送波(例えば、オールデジタル方式のIBOC放送波)を受信する際に、当該放送波(例えば、IBOCオールデジタル放送波)となる周波数を、所定のステップ単位で移行される周波数に限定することによって、シーク動作の開始から終了までに要するトータルの時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の一実施形態に係るIBOC放送受信機の構成を概略的に示したものである。
【0019】
本実施形態に係るIBOC放送受信機10は、車載用として使用され、既存のFM放送などのサービスを提供しているアナログ放送局から送られてくる放送波を受信すると共に、IBOC方式によるデジタル音声放送(DAB)のサービスを提供しているIBOC放送局から所定の変調フォーマットで送られてくる放送波を受信するように適応されている。IBOC放送局から送られてくる放送波には、前述したようにハイブリッド方式によるもの(図1(a)参照)と、オールデジタル方式によるもの(図1(b)参照)の2つの形態があるため、便宜上、ハイブリッド方式に係るIBOC放送局を「ハイブリッド局」、オールデジタル方式に係るIBOC放送局を「オールデジタル局」と呼ぶことにする。
【0020】
IBOC放送受信機10において、11はマイクロコンピュータ(マイコン)等により構成された制御部を示し、後述するように、本受信機10が行うシーク動作に係る処理を制御する機能を有している。また、12は各放送局から送られてくる放送波(アナログ放送波、IBOC放送波)を受信するためのアンテナ、13は制御部11との間で通信可能に接続され、アンテナ12を通して受信された放送波に対して周波数同調を行うためのチューナ部(RFフロントエンド)、14はチューナ部13から選択出力された放送波をデジタル化するアナログ/デジタル(A/D)変換部を示す。
【0021】
また、15は制御部11との間で通信可能に接続されたFM復調部を示し、基本的には、チューナ部13からA/D変換部14を通して選択出力された放送波にFMアナログ信号が含まれている場合にそのFMアナログ信号をデジタル的に復調する機能を有している。さらに、FM復調部15にはSメータ15aが内蔵されており、制御部11からの制御に基づいて局検索(シーク)時に設定される周波数(すなわち、後述するように所定のステップ単位で移行される周波数)に対応する受信信号の電界強度レベル(「Sメータ値」ともいう。)を検知する。本実施形態ではSメータ15aをFM復調部15に内蔵させた場合を例にとっているが、これは必ずしもFM復調部15に内蔵させる必要はなく、例えば、チューナ部13に内蔵させるようにしてもよい。
【0022】
また、16は制御部11との間で通信可能に接続されたIBOCデコーダを示し、IBOCデジタル音声放送(DAB)システムにおいては周知の機能ブロックを有している。図示の例では、IBOCデコーダ16は、チューナ部13からA/D変換部14を通して選択出力された放送波にデジタル変調波(すなわち、直交周波数分割変調(OFDM)副搬送波)が含まれている場合にそのOFDM副搬送波を復調するOFDM復調部16aと、放送局側において行われたデジタル符号化や音声圧縮などに起因して付加されたフォワードエラー訂正(FEC)をデコードするためのFECデコーダ16bと、オーディオデコーダ16cとを有している。OFDM復調部16aは、上記のように選択出力された放送波にOFDM副搬送波(デジタル変調波)が含まれている場合にその復調機能を発揮する。その意味で、このOFDM復調部16aの出力は、デジタル変調波への同期がとれたことを指示している。
【0023】
IBOCデコーダ16(オーディオデコーダ16c)から出力される信号は、ブレンド制御信号BCとしてブレンド処理部17に供給され、そのブレンド機能を制御する。このブレンド処理部17は、基本的には、ブレンド制御信号BCの状態(すなわち、レベル)に基づいて、FM復調部15を通して復調された音声信号(アナログ放送波)から当該IBOC放送波(デジタル変調波)への切替を行って出力する機能を有している。なお、制御部11は、IBOCデコーダ16との間で行う通信により、ブレンド制御信号BCの状態(レベル)を直接モニタすることも可能である。
【0024】
また、18はブレンド処理部17を通して出力されたデジタル化された音声信号をアナログ音声信号に変換するデジタル/アナログ(D/A)変換部を示す。このD/A変換部18からのオーディオ出力は、特に図示はしていないが、オーディオアンプを通して増幅された後、スピーカを介してユーザに受聴される。また、19は制御部11に接続されたRAMなどのメモリ部を示し、このメモリ部19には、受信できる放送局(アナログ局、ハイブリッド局又はオールデジタル局)の放送周波数に関するデータが格納されており、さらに、制御部11からの制御に基づいて、FM復調部15におけるSメータ15aによって検知された受信信号の電界強度レベル(Sメータ値)のデータが一時格納される。
【0025】
以上のように構成された本実施形態に係るIBOC放送受信機10において、制御部11は「制御手段」に、チューナ部13は「放送選択手段」に、FM復調部15は「第1の復調手段」に、FM復調部15に内蔵されたSメータ15aは「受信電界強度検知手段」に、IBOCデコーダ16は「第2の復調手段」に、ブレンド処理部17は「音声出力切替手段」にそれぞれ対応している。
【0026】
以下、本実施形態に係るIBOC放送受信機10が行う局検索(シーク)及び放送受信に係る処理について、その一例を示す図3及び図4を参照しながら説明する。なお、本処理フローにおいては、シーク時の1回の周波数ステップを100kHzとする。
【0027】
先ず図3を参照すると、最初のステップS1では、制御部11からの制御に基づいてチューナ部13により、設定された周波数(所定のステップ単位で移行された周波数)への同調を行う(シーク動作開始)。
【0028】
次のステップS2では、制御部11において、当該周波数でのSメータ値が所定のレベル(シーク停止レベル)以上で、かつ、当該周波数が規定の周波数ステップ(この場合、USA規定の周波数ステップ:200kHz)に相当する(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYES(例えば、図4の例では98.1MHz)の場合にはステップS3に進み、判定結果がNO(例えば、図4の例では98.2MHz)の場合にはステップS4に進む。
【0029】
ステップS3では、制御部11からの制御に基づいてチューナ部13により、シーク停止動作を行い、ハイブリッド局又は既存のアナログFM局の放送波(アナログ放送波)を受信する。そして、本処理フローは「終了」となる。
【0030】
一方、ステップS4では、制御部11により、ステップS2で検知された当該周波数(この場合、98.2MHz)でのSメータ値のデータをメモリ部19に一時格納する。この場合、メモリ部19には、ステップS2の処理終了後に制御部11からの制御に基づいて所定の時間間隔で複数回(本実施形態では計3回)Sメータ値を検知し、その平均値をとったものが格納される。このように3回検知してその平均値をとる理由は、受信状態は時間の経過とともに変化し易く、それに応じて受信信号の電界強度レベル(Sメータ値)も変動するおそれがあり、1回の検知データよりも複数回の検知データの平均値をとった方が信頼性が高いからである。
【0031】
次のステップS5では、制御部11からの制御に基づいてチューナ部13に対し、受信周波数(この場合、98.2MHz)を2ステップ(200kHz)次の周波数(すなわち、98.4MHz)に移行させる。
【0032】
次のステップS6では、制御部11において、当該周波数(この場合、98.4MHz)でのSメータ値が所定のレベル(シーク停止レベル)以上にある(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS8に進み、判定結果がNOの場合にはステップS7に進む。
【0033】
ステップS7では、制御部11からの制御に基づいてチューナ部13に対し、受信周波数(この場合、98.4MHz)を1ステップ(100kHz)次の周波数(すなわち、98.5MHz)に移行させる。この後、ステップS1に戻って上記の処理を繰り返す。
【0034】
一方、ステップS8では、ステップS4で行った処理と同様にして制御部11により、ステップS6で検知された当該周波数(この場合、98.4MHz)でのSメータ値のデータをメモリ部19に一時格納する。この場合、同様にして、メモリ部19には、Sメータ値を3回検知してその平均値をとったものが格納される。
【0035】
次のステップS9では、制御部11において、メモリ部19に格納されている2つのSメータ値のデータ(すなわち、図4の例では周波数98.2MHzでのSメータ値と、周波数98.4MHzでのSメータ値の各データ)を参照し、両者を比較してその誤差が500mV以内にある(YES)か否(NO)かを判定する。つまり、2つの周波数でのSメータ値(受信信号の電界強度レベル)が互いに近似したレベル(仮に誤差が有っても高々500mV程度)にあるか否かを判定する。そして、判定結果がYESの場合にはステップS11に進み、判定結果がNOの場合にはステップS10に進む。
【0036】
ステップS10では、ステップS7で行った処理と同様にして、制御部11からの制御に基づいてチューナ部13に対し、受信周波数(この場合、98.4MHz)を1ステップ(100kHz)次の周波数(すなわち、98.5MHz)に移行させる。この後、ステップS1に戻って上記の処理を繰り返す。
【0037】
一方、ステップS11では、制御部11からの制御に基づいてチューナ部13に対し、ステップS9において比較の対象となった2つの周波数(この場合、98.2MHzと98.4MHz)の中間の周波数(すなわち、98.3MHz)に移行させる。
【0038】
次のステップS12では、制御部11において、IBOCデコーダ16との間で行う通信に基づき、IBOC ”Acquire”(IBOC局の有無を確認するためのコマンド)を使用してIBOC放送波の有無を判断し、当該受信周波数の信号にIBOC放送波が含まれている(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS13に進み、判定結果がNOの場合にはステップS14に進む。
【0039】
ステップS13では、ステップS3で行った処理と同様にして、制御部11からの制御に基づいてチューナ部13により、当該IBOC局の放送波(オールデジタル放送波)を受信する。そして、本処理フローは「終了」となる。
【0040】
一方、ステップS14では、ステップS5で行った処理と同様にして、制御部11からの制御に基づいてチューナ部13に対し、受信周波数を2ステップ(200kHz)次の周波数に移行させる。この後、ステップS1に戻って上記の処理を繰り返す。
【0041】
以上説明したように、本実施形態に係るIBOC放送受信機10によれば、制御部11からの制御に基づいて、チューナ部13に対し受信周波数を所定のステップ(100kHz又は200kHz)単位で移行させてシーク動作を行わせるようにしているので、従来のように各周波数に一度同調して各放送局の有無を判別する処理を必要とするシーク動作の場合と比べて、当該放送波(既存のアナログ放送波、IBOC放送波)を特定するためのシーク動作に要する時間を短縮することができる。このとき、制御部11は、FM復調部15との通信を介してSメータ15aで検知された受信電界強度レベル(Sメータ値)をモニタすることで、当該放送のサービスを提供している放送局が既存のアナログFM局なのか、あるいはIBOC局なのかを判別することができる。
【0042】
このように本実施形態のIBOC放送受信機10によれば、目的の放送波(例えば、オールデジタル方式のIBOC放送波)を受信する際に、当該放送波(例えば、IBOCオールデジタル放送波)となる周波数を、所定のステップ(100kHz又は200kHz)単位で移行される周波数に限定することによって、シーク動作の開始から終了までに要するトータルの時間を大幅に短縮することができる。
【0043】
また、ステップS2(図3)において当該周波数が規定の周波数ステップに相当しないと判定したときに、ステップS5においてチューナ部13に対し、受信周波数を2ステップ(200kHz)次の周波数に移行させるようにしている。2ステップ(200kHz)次の周波数に移行させる理由は、いわゆるインター・モジュレーション(変調干渉)の影響によって本来放送局の存在しない周波数に信号スペクトルが発生し、その信号スペクトルを誤って検出しないようにするためである。
【0044】
上述した実施形態では、シーク時の1回の周波数ステップを100kHzとした場合を例にとって説明したが(図3)、本発明の要旨から明らかなように、1回の周波数ステップが100kHzに限定されないことはもちろんである。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、受信信号の電界強度をモニタしながら受信周波数を所定のステップ単位で移行させてシーク動作を行うことにより、既存のアナログ放送波を含めIBOC放送波を受信するにあたり、当該放送波を特定するためのシーク動作に要する時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】IBOCデジタル音声放送(DAB)システムにおいて用いられる放送波伝送方式(ハイブリッド方式、オールデジタル方式)の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るIBOC放送受信機の構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図2のIBOC放送受信機が行う局検索(シーク)及び放送受信に係る処理の一例を示すフロー図である。
【図4】図3の処理フローを補足説明するための図である。
【符号の説明】
10…IBOC放送受信機、
11…制御部(制御手段)、
12……アンテナ、
13…チューナ部(放送選択手段)、
15…FM復調部(第1の復調手段)、
15a…Sメータ(受信電界強度検知手段)、
16…IBOCデコーダ(第2の復調手段)、
17…ブレンド処理部(音声出力切替手段)、
BC…ブレンド制御信号。

Claims (8)

  1. IBOC方式の変調フォーマットで伝送されてくる放送波を受信するよう適応されたIBOC放送受信機であって、
    アンテナを通して受信された各放送波の中から周波数同調された放送波を選択出力する放送選択手段と、
    局検索時に設定される周波数に対応する受信信号の電界強度レベルを検知する受信電界強度検知手段と、
    前記放送選択手段及び受信電界強度検知手段に動作可能に接続された制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記放送選択手段に対し受信周波数を所定のステップ単位で移行させて局検索を行っているときに、前記受信電界強度検知手段で検知された結果に基づいて、当該受信周波数の信号にIBOC放送波又はアナログ放送波が含まれていると判定したときに当該放送波を選択出力させることを特徴とするIBOC放送受信機。
  2. 前記制御手段は、局検索時に設定した周波数に対して前記受信電界強度検知手段で検知された受信電界強度レベルが所定のレベル以上で、かつ、当該周波数が規定の周波数ステップに相当する場合に、当該受信周波数の信号にアナログ放送波が含まれていると判定することを特徴とする請求項1に記載のIBOC放送受信機。
  3. 前記受信電界強度検知手段は、前記制御手段により設定された周波数に対して受信電界強度レベルを複数回検知し、
    前記制御手段は、該検知された複数の受信電界強度レベルの平均値を、当該周波数での受信電界強度レベル値として用いることを特徴とする請求項2に記載のIBOC放送受信機。
  4. 前記制御手段は、局検索時に設定した周波数が前記規定の周波数ステップに相当しないと判定したときに、前記放送選択手段に対し、受信周波数を、変調干渉による影響を避けるのに十分な周波数ステップだけ次の周波数に移行させることを特徴とする請求項2に記載のIBOC放送受信機。
  5. 前記制御手段は、前記変調干渉による影響を避けるのに十分な周波数ステップだけ移行された周波数と移行される前の周波数での各々の受信電界強度レベル値を比較し、両者の誤差が所定値以内にある場合に、前記放送選択手段に対し、受信周波数を、比較の対象となった2つの周波数の中間の周波数に移行させることを特徴とする請求項4に記載のIBOC放送受信機。
  6. 前記制御手段は、前記比較の対象となった2つの周波数の中間の周波数の受信信号にIBOC放送波が含まれていると判定したときに、前記放送選択手段に対し当該IBOC放送波を選択出力させることを特徴とする請求項5に記載のIBOC放送受信機。
  7. 前記制御手段に動作可能に接続され、前記放送選択手段から選択出力された放送波にアナログ信号が含まれている場合に該アナログ信号を復調する第1の復調手段と、
    前記制御手段に動作可能に接続され、前記放送選択手段から選択出力された放送波にデジタル変調波が含まれている場合に該デジタル変調波を復調する第2の復調手段と、
    前記第1の復調手段により復調された音声信号と前記第2の復調手段により復調された音声信号とを切り替えて出力する音声出力切替手段とを更に具備することを特徴とする請求項1に記載のIBOC放送受信機。
  8. 車両に搭載されていることを特徴とする請求項1に記載のIBOC放送受信機。
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