JPH06338810A - Fmモジュレータ - Google Patents

Fmモジュレータ

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JPH06338810A
JPH06338810A JP12435193A JP12435193A JPH06338810A JP H06338810 A JPH06338810 A JP H06338810A JP 12435193 A JP12435193 A JP 12435193A JP 12435193 A JP12435193 A JP 12435193A JP H06338810 A JPH06338810 A JP H06338810A
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JP
Japan
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modulator
frequency
signal
reception
player
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JP12435193A
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Tadashi Kosuge
正 小菅
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生音質の劣化を招くことなく、しかもFM
受信のプリセット数を減少させることなく、簡単な操作
でオーディオソースのRF信号を取込むこと。 【構成】 RF信号入力切換え部17によってRF信号
の入力の切換えを行うとともに、チューナデッキ5側へ
送信すべきマルチCDプレーヤ8からのオーディオ信号
に対して搬送周波数を10.7MHZ としたので、チュ
ーナデッキ5側においては通常の放送局のFM受信周波
数の切換えを行うことなく、RF信号の受信が可能とな
る。 【効果】 マルチCDプレーヤ8からの変調のかけられ
たオーディオ信号のRF受信が可能となるため、受信周
波数の切換え操作が不要となる。従来のような操作の煩
雑さを解消するために、チューナデッキ5側に設けられ
ているプリセットメモリにマルチCDプレーヤ8からの
変調周波数を記憶させておくことが不要となるので、受
信周波数のプリセット数を現存のままで維持させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばコンパクトデ
ィスク(CD)からのオーディオ信号により、FMチュ
ーナによって受信可能に変調を掛けるFMモジュレータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】日常生活への車の浸透とともに、より快
適な時間をもたらすカーオーディオに対する要求が高ま
り、品質や感性の高いものが強く望まれている。ここ
で、カーオーディオとは、チューナ、テープデッキ、C
Dプレーヤその他のオプション製品をシステム化したソ
ース再生源からスピーカまでの車載用のシステムの総称
をいう。ところで、最近のカーステレオの傾向としてコ
ンポーネントカーステレオに代わり、コンビネーション
カーステレオが主流となっている。これは、電子技術の
発達によって、多機能、高性能、高密度化が実現された
ことによるものである。ここで、コンポーネントカース
テレオとは、テープデッキ、CDプレーヤ、チューナ、
アンプ等のそれぞれの機器が分割されていて、組合せの
自由度を有したものをいう。また、コンビネーションカ
ーステレオとは、テープデッキ又はCDプレーヤとチュ
ーナ及び/又はアンプが一体に構成されたものをいう。
【0003】チューナの主流には、メカニカルプリセッ
トメモリからPLLチューナになり、マニュアルチュー
ニングはローエンドチューナに代わっている。また、カ
セットテープデッキは、ロジックコントロール化され、
オートリバースが主流となっている。アンプ部は4スピ
ーカ対応ハイパワー化の傾向が強まり一層の電子化、高
密度化が進んでいる。
【0004】一方、近年においては、テープに比べ格段
に音質の良いCDが普及し、これにともなってマガジン
式のマルチCDプレーヤのニーズが高まっている。
【0005】ところが、従来のマガジン式のマルチCD
プレーヤを既存のカーステレオに組込んで、システム化
を図ろうとすると、各カーステレオの再生を切換える別
体の再生コントローラが必要となる。したがって、マル
チCDプレーヤを購入するユーザにとっては、マルチC
Dプレーヤに加えて別体の再生コントローラの購入も強
いられるため、負担が重くなってしまう。
【0006】このため、マルチCDプレーヤを既存のカ
ーステレオに組込んで、システム化を図る場合にユーザ
の負担を軽減することができる装置の開発が望まれてお
り、たとえばCDからのオーディオ信号をFMチューナ
によって受信可能に変調を掛けるFMモジュレータが開
発されている。また、このようなFMモジュレータにあ
っては、ファンクション操作に応じて音声合成により、
インフォメーションを行うようにすることも考えられ
る。
【0007】更に、従来のFMモジュレータでは、オー
ディオ信号をFMチューナによって受信可能に変調を掛
ける際に、特に入力信号のレベルが高くなった場合、変
調率が100%を越えてしまうこともあり、このような
場合にはチューナ再生音に歪が生じたり、再生音の“め
りはり”が低下したりするという問題があった。
【0008】このようなことから、特開平4−1327
2号公報では、再生音の“めりはり”の低下を防止する
ことにより、再生音質の向上を図ったFMモジュレータ
が開示されている。
【0009】すなわち、図1に示すように、FMモジュ
レータ1には、たとえばマルチCDプレーヤからのオー
ディオ信号が取り込まれるようになっており、その取り
込まれたオーディオ信号がミューティング回路12を経
てプリエンファシス回路13に入力されると、プリエン
ファシス回路13にて純正ラジオの高音(Hi)域の出
力低下が考慮され、強制的に高音域の出力が上げられ
る。
【0010】プリエンファシスを掛けられたオーディオ
信号は、ステレオ変調器14に入力されると、L,Rの
音声信号のコンポジット信号とされる。このとき、AL
C回路15は、ステレオ変調器14による変調率が10
0%を越えると、再生音の“めりはり”が低下してしま
うため、ステレオ変調器14による変調率をたとえば7
0〜80%程度にコントロールする。また、ALC回路
15によるレベルコントロールは、ステレオ変調器14
により変調が掛けられたコンポジット信号に基づくフィ
ードバック制御により行われる。
【0011】この後、FM変調器16によってFM受信
機にて受信可能な搬送波によって周波数変調がかけられ
るとともに、RF信号入力切換え部17を経てチューナ
デッキ側へ出力される。
【0012】このようなFMモジュレータでは、ディス
クからのオーディオ信号に対し、FMチューナによって
受信可能に変調を掛ける際に、その変調率を100%未
満の値で維持させるようにしているので、入力信号のレ
ベルが高いときであっても、再生音に歪が発生したり、
“めりはり”が低下したりするという問題が解消され、
再生音の音質の向上が可能となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のチュ
ーナデッキにおける受信周波数は、76〜90MHZ
(国内の場合)が用いており、FMモジュレータ1のF
M変調器16による変調周波数を、たとえば76.4M
HZ とした場合、チューナデッキ側の受信周波数を7
6.4MHZ に合せる必要がある。
【0014】このため、チューナデッキ側において、通
常の放送局のFM受信からFMモジュレータ1からのオ
ーディオ信号のRF受信に切り換える場合には、その都
度、受信周波数を76.4MHZ に合せる必要があるた
め、切換え操作が煩雑なものとなっている。
【0015】また、チューナデッキ側に設けられている
プリセットメモリにその76.4MHZ を記憶させてお
くことにより、上記の煩雑さが解消される感があるが、
この場合、通常のFM受信における受信周波数のプリセ
ット数が上記の76.4MHZ に専有されてしまうの
で、FM受信のプリセット数が1個少なくなってしまう
という不具合がある。
【0016】本発明は、このような事情に対処して成さ
れたもので、再生音質の劣化を招くことなく、しかもF
M受信のプリセット数を減少させることなく、簡単な操
作でオーディオソースのRF信号を取込むことができる
FMモジュレータを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
記録媒体再生装置からの再生信号により、スーパーヘテ
ロダイン方式の受信機にて受信可能な搬送波に変調をか
けるFMモジュレータにおいて、前記受信機にて受信可
能な周波数である前記搬送波を前記受信機の中間周波数
としたことを特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明は、前記FMモジュレ
ータには、前記受信機における中間周波数妨害比を可変
するための可変手段が具備されていることを特徴とす
る。
【0019】
【作用】本発明のFMモジュレータでは、記録媒体再生
装置からのオーディオ信号により、スーパーヘテロダイ
ン方式の受信機にて受信可能に変調をかける際、その搬
送波を受信機の中間周波数としたので、受信機側の受信
周波数の調整が不要となり、しかも受信機側のプリセッ
トも不要となる。
【0020】また、FMモジュレータに設けた受信機に
おける中間周波数妨害比を可変するための可変手段によ
り、受信機における信号入力回路の低インピーダンス化
が図れるとともに、中間周波数側への共振点の移動が可
能とされるため、中間周波数に対する選択度を低下させ
ることができ、FMモジュレータ側の送信出力を低く押
さえることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。なお、以下に説明する図において、図1と
共通する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0022】図2は、本発明のFMモジュレータの一実
施例を示すものであり、FMモジュレータ1Aには、コ
ード2a,2b及び3a,3bを介してアンテナ4及び
FMチューナ付きのチューナデッキ5が接続されてい
る。なお、各コード2a,2b及び3a,3bの接続
は、コネクタ2c及び3cを介して行われている。
【0023】また、FMモジュレータ1Aには、アクセ
サリ電源用コード6a、アース用コード6b、常時供給
電源用コード6c、リモコン操作部7及びマルチCDプ
レーヤ8が接続されている。なお、マルチCDプレーヤ
8との接続は、キャプタイヤケーブル9a,9bを介し
て行われており、各キャプタイヤケーブル9a,9bの
接続は、コネクタ9c,9dを介して行われている。
【0024】図3は、FMモジュレータ1Aの操作部を
示すもので、クリアボタン10a、変調レベルコントロ
ールつまみ10b、高域補正スイッチ10cが設けられ
ている。クリアボタン10aは、“電源が入らない”等
の異常動作時の際に操作するものである。
【0025】変調レベルコントロールつまみ10bは、
音量調整や歪カット調整を行う際に操作するものであ
る。つまり、通常は、○の位置にセットし、音量が小さ
いときはMAX側へ回し、音量が大きいときや歪を感じ
たときはMIN側に回す。
【0026】高域補正スイッチ10cは、高音を強調さ
せる際に操作するもので、たとえば50(75)μsec
又は150μsec の時定数を有している。つまり、通常
は、ノーマル位置にセットし、高音を強調させる場合に
はハイ側に切換える。但し、ハイ側に切換えたときに歪
を感じた場合には、ノーマル側に切換える。
【0027】図4は、FMモジュレータ1Aの内部構成
を示すもので、音声合成部11、ミューティング回路1
2、プリエンファシス回路13、ステレオ変調器14、
ALC回路15、FM変調器16、RF信号入力切換え
部17、制御部18が備えられている。
【0028】音声合成部11は、ディスクナンバーやト
ラックナンバー等のインフォメーションを日本語又は英
語により出力する。
【0029】ミューティング回路12は、音声合成部1
1からの合成出力が行われた際、その合成出力を強調さ
せるためにオーディオ信号を所定レベル減衰させるもの
で、たとえば図5に示す回路構成をとる。これにより、
その合成出力が行われた際には、オーディオ信号が所定
レベル減衰され、音声合成の出力がBGM的に行われ
る。なお、オーディオ信号の減衰量は、同図に示す可変
抵抗R1 ,R4 を図示省略の調整ツマミによるマニュア
ル操作により、その値を変えることによって調整可能と
されているため、好みに応じて設定することができる。
【0030】プリエンファシス回路13は、純正ラジオ
の高音(Hi)域の出力低下を考慮し、強制的に高音域
の出力を上げる際に動作するもので、たとえば図6に示
す回路構成をとる。これは、図3に示した高域補正スイ
ッチ10cをハイ側に切換えることにより、時定数が5
0(75)μsec から150μsec に変わる。これによ
り、たとえば図7に示すように、プリエンファシス特性
及びディエンファシス特性が合成され、再生出力の周波
数特性が変化する。
【0031】通常、国内のFM受信機のプリエンファシ
スは、50μsec であるが、車両に標準搭載されている
純正ラジオの出力周波数特性は、外来ノイズ等を防止す
るために、通常のディエンファシス以上に高音域がカッ
トされていることもあるので、切換え可能とした。
【0032】ステレオ変調器14は、マルチCDプレー
ヤ8からのL,Rのオーディオ信号をコンポジット信号
とする。
【0033】ALC回路15は、ステレオ変調器14に
よる変調率が100%を越えると、再生音の“めりは
り”が低下してしまうため、ステレオ変調器14による
変調率をたとえば70〜80%程度にするものである。
ここで、ALC回路15によるレベルコントロールは、
ステレオ変調器14により変調が掛けられたコンポジッ
ト信号に基づいて行われる。したがって、ステレオ変調
器14による変調率が過変調にならないようにフィード
バック制御が行われる。
【0034】FM変調器16は、ステレオ変調器14の
出力に対して10.7MHZ を中心とする周波数変調を
かける。RF信号入力切換え部17は、チューナデッキ
5へのアンテナ4又はマルチCDプレーヤ8からのオー
ディオ信号の変調済みのRF信号の入力の切換えを行う
ものであり、後述する図8又は図9のリモコン操作部7
のパワースイッチ7eのオン/オフに合わせて切換えら
れるようになっている。
【0035】すなわち、たとえばパワースイッチ7eを
オンすると、マルチCDプレーヤ8からのオーディオ信
号にて変調した10.7MHZ のRF信号が出力され、
パワースイッチ7eをオフすると、アンテナ入力である
FM放送周波数(76〜90MHZ )が出力するように
切り換えられる。
【0036】制御部18は、リモコン操作部7からの指
示により、ミューティング回路12やRF信号入力切換
え部17及びマルチCDプレーヤ8の動作等を制御す
る。ここで、リモコン操作部7には、たとえば図8に示
すように、アップ/ダウンキー7a、ボイスチェンジキ
ー7b、ディスクアップキー7c、パワーインジケータ
7d、パワースイッチ7eが設けられている。
【0037】アップ/ダウンキー7aは、トラックナン
バーをアップ又はダウンさせる際に操作する。ボイスチ
ェンジキー7bは、メッセージを日本語又は英語によっ
て行わせる際に操作するもので、それを約2秒間押し続
ける毎に切換えられる。ディスクアップキー7cは、C
Dの再生順番を切換える際に操作する。パワーインジケ
ータ7dは、電源の投入を知らせるもので、パワースイ
ッチ7eをオンすると点灯する。
【0038】なお、リモコン操作部7は、この例に限ら
ず、たとえば図9に示すような構成とし、ファンクショ
ン切換え動作の表示及びインフォメーションを同時に行
わせるようにしてもよい。
【0039】つまり、リモコン操作部7には、アップ/
ダウンキー7a、ディスクアップキー7c、パワースイ
ッチ7e、液晶表示部7f及びモードキー7gが設けら
れている。パワースイッチ7eは、電源を投入する際に
操作するものであり、これをオンすることにより、液晶
表示部7f及びマルチCDプレーヤ等が駆動されるとと
もに、制御部18がRF信号入力切換え部17をマルチ
CDプレーヤ8からの10.7MHZ に変調したRF信
号を出力する側に切り換える。アップ/ダウンキー7a
は、トラックナンバーをアップ又はダウンさせる際に操
作するものである。そして、指定されたナンバーが液晶
表示部7fに表示され、サーチを終えるとプレイ状態と
なる。モードキー7gは、リピート、ランダム又はノー
マルプレイの機能を有しているものであり、これを操作
する毎にそのモードが液晶表示部7fに表示され、その
モードにしたがってCDの再生が行われる。
【0040】次に、このような構成のFMモジュレータ
の動作について説明する。まず、通常のFM放送を受信
する場合、すなわちリモコン操作部7のパワースイッチ
7eがオフされているとき、RF信号入力切換え部17
は制御部18の制御によってアンテナ入力側に切換えら
れているため、チューナデッキ5側のプリセットスイッ
チ又はマニュアルスイッチを操作して希望周波数を設定
することにより、所望のFM放送を受信することができ
る。
【0041】一方、FMモジュレータ1Aによって変調
のかけられたRF信号を受信する場合には、次のように
して行われる。
【0042】まず、リモコン操作部7のパワースイッチ
7eをオンすると、RF信号入力切換え部17は制御部
18の制御によってFM変調器16側に切換えられる。
このとき、たとえばFMモジュレータ1Aの高域補正ス
イッチ10cをたとえばハイ側に切換えることにより、
純正ラジオの高音(Hi)域の出力低下が考慮され、強
制的に高音域の出力が上げられる。つまり、図7に示し
たように、プリエンファシス特性及びディエンファシス
特性が合成され、再生出力の周波数特性が変化する。但
し、再生出力に歪を感じる場合には、高域補正スイッチ
10cをノーマル側に切換える。このように、高域補正
スイッチ10cをハイ側に切換えることにより、特に高
音域で幅広い音域をもつことになるため、音質が向上す
る。
【0043】プリエンファシスを掛けられたオーディオ
信号は、ステレオ変調器14に入力されコンポジット信
号となる。このとき、ALC回路15は、ステレオ変調
器14による変調率が100%を越えると、再生音の
“めりはり”が低下してしまうため、ステレオ変調器1
4による変調率をたとえば70〜80%程度にコントロ
ールする。また、ALC回路15によるレベルコントロ
ールは、ステレオ変調器14により変調が掛けられたコ
ンポジット信号に基づいたフィードバック制御により行
われる。
【0044】この後、FM変調器16によってその搬送
周波数10.7MHZ が変調されてチューナデッキ5側
に出力される。ここで、チューナデッキ5側のアンテナ
入力回路の構成は、たとえば図10に示す構成とされて
いる。
【0045】すなわち、同図(a),(b)に示すよう
に、同調コイルL1 のインダクタンスとバリキャップD
1 ,D2 の直列容量によって並列共振がとられ、希望周
波数が効率良くRFアンプ側に導かれる。また、このよ
うなアンテナ入力回路の共振周波数は、同図(c)に示
すように、たとえばfd=76〜108MHZ にて可変
しRF段の同調特性が得られる。しかし、fIF=10.
7MHZ であっても通常のFM受信と同じ動作が行われ
る程度の入力があれば当然、そのfIFの受信も可能であ
る。これは、中間周波数妨害の特性と密接な関係をもつ
ものである。
【0046】このように、FM変調器16により10.
7MHZ を中心として周波数変調のかけられたCDのオ
ーディオ信号はRFアンプによって増幅された後、RF
アンプの後段に設けられているスーパヘテロダイン方式
に必須の局部発振器からの局発周波数との混合を行うM
IX段を通過し、そのまま更に後段のIFアンプ及びF
M検波器によって増幅検波され、CDのオーディオ信号
が復調される。
【0047】この実施例においては、RF信号入力切換
え部17によってRF信号の入力の切換えを行うととも
に、チューナデッキ5側へ送信すべきマルチCDプレー
ヤ8からのオーディオ信号に対して搬送周波数を10.
7MHZ としたので、チューナデッキ5側においては通
常の放送局のFM受信周波数の切換えを行うことなく、
FMモードのいずれの周波数によってもマルチCDプレ
ーヤ8からの変調のかけられたオーディオ信号の受信が
可能となるため、受信周波数の選択操作が不要となる。
【0048】このため、従来のような操作の煩雑さを解
消するために、チューナデッキ5側に設けられているプ
リセットメモリにマルチCDプレーヤ8からの変調周波
数を記憶させておくことが不要となるので、受信周波数
のプリセット数を現存のままで維持させることができ
る。
【0049】図11は、中間周波数に対する選択度をF
Mモジュレータ接続時のみ低下させることによって上記
のマルチCDプレーヤ8からのオーディオ信号に対する
搬送周波数の10.7MHZ の通過特性を高めるため
に、図4のRF信号入力切換え部17の構成を変えた場
合の他の実施例を示すものであり、具体的にはRF同調
段の特性をモジュレータ側にて変更させるものである。
【0050】すなわち、図11(a),(b)に示すよ
うに、RF信号入力切換え部17側に抵抗Rを付加する
ことにより、低インピーダンス化を図るもので、チュー
ナデッキ5側のアンテナ入力回路の同調コイルL1 との
並列回路が構成され、Qが低下し、fIFでの減衰が少な
くなることで、図12に示すように、選択度を低下させ
ることが可能となる。
【0051】また、図11(c),(d)に示すよう
に、RF信号入力切換え部17側にコンデンサCを付加
し、容量性とすることにより、チューナデッキ5側のア
ンテナ入力回路の同調コイルL1 との並列回路が構成さ
れることで、共振点のピークを10.7MHZ 側に移動
させることが可能となることから、10.7MHZ にお
ける選択度を低下させることができる。
【0052】このように、この実施例においては、FM
モジュレータ側のRF信号入力切換え部17に抵抗R又
はコンデンサCを付加することにより、FMモジュレー
タ接続時のみRF同調段の特性を可変し、fIFに対する
減衰を少なくする構成をとっており、FMモジュレータ
側の送信出力を低く押さえることができる。当然、通常
のFM放送受信時には、十分な中間周波数に対する選択
度特性を有することとなる。
【0053】なお、以上の各実施例では、ALC回路に
より、変調回路による変調率を100%未満の値で維持
させるようにした場合について説明したが、この例にか
ぎらず、リミッタ回路やAGC回路によりその維持を行
わせるようにしてもよい。
【0054】また、ALC回路がステレオ変調器により
変調された信号に基づいて、フィードバック制御を行う
場合について説明したが、これに限らず、FM変調器か
らの信号に基づいて、フィードバック制御を行うように
してもよい。
【0055】更に、FM変調を行うべきオーディオ信号
をディスクからのものとした場合について説明したが、
この例に限らず、たとえばカセットテープ等の他の記録
媒体からのものとしてもよい。
【0056】また、RF信号入力切換え部により、アン
テナ又は記録媒体からのオーディオ信号を完全に切換え
入力する場合について説明したが、この例に限らず、両
者のアイソレーションが十分とれれば、如何なる形態を
用いても問題はない。
【0057】更には、本発明を車載用のオーディオ信号
変調装置に適用した場合について説明したが、この例に
限らず、ホーム用のミニコン等の他のオーディオ装置に
適用してもよく、チューナ装置5に外部入力端子が設け
られていない場合には好都合である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のFMモジ
ュレータによれば、記録媒体再生装置からの再生信号に
より、スーパーヘテロダイン方式の受信機にて受信可能
に変調をかける際、その搬送波周波数を受信機の中間周
波数としたので、受信機側の受信周波数の調整が不要と
なり、しかも受信機側のプリセットも不要となる。
【0059】また、FMモジュレータに設けた受信機に
おける中間周波数妨害比を可変するための可変手段によ
り、受信機における信号入力回路の低インピーダンス
化、あるいは中間周波数側への共振点の移動が可能とさ
れるため、中間周波数に対する選択度を低下させること
ができ、FMモジュレータ側の送信出力を低く押さえる
ことができるとともに、通常のFM受信時では受信機の
IFリジェクション特性を悪化させることもない。
【0060】その結果、再生音質の劣化を招くことな
く、しかもFM受信のプリセット数を減少させることな
く、簡単な操作でオーディオソースのRF信号を取込む
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のFMモジュレータの内部構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明のFMモジュレータを示す図である。
【図3】図2のFMモジュレータの操作部を示す図であ
る。
【図4】図2のFMモジュレータの内部構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図2のFMモジュレータのミューティング回路
を示す回路図である。
【図6】図2のFMモジュレータのプリエンファシス回
路を示す回路図である。
【図7】図6のプリエンファシス回路の作用を説明する
ための図である。
【図8】図2のリモコン操作部を示す図である。
【図9】図8のリモコン操作部の構成を変えた場合の他
のリモコン操作部を示す図である。
【図10】図2のチューナデッキのアンテナ入力回路の
構成及び特性を示す図である。
【図11】図4のRF信号入力切換え部の構成を変えた
場合の他の実施例を示す図である。
【図12】図11のRF信号入力切換え部と図2のチュ
ーナデッキのアンテナ入力回路との相互作用を示す図で
ある。
【符号の説明】
1A FMモジュレータ 4 アンテナ 5 チューナデッキ 7 リモコン操作部 8 マルチCDプレーヤ 12 ミューティング回路 13 プリエンファシス回路 14 ステレオ変調器 15 ALC回路 16 FM変調器 17 RF信号入力切換え部 18 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体再生装置からの再生信号によ
    り、スーパーヘテロダイン方式の受信機にて受信可能な
    搬送波に変調をかけるFMモジュレータにおいて、 前記受信機にて受信可能な周波数である前記搬送波を前
    記受信機の中間周波数としたことを特徴とするFMモジ
    ュレータ。
  2. 【請求項2】 前記FMモジュレータには、前記受信機
    における中間周波数妨害比を可変するための可変手段が
    具備されていることを特徴とする請求項1記載のFMモ
    ジュレータ。
JP12435193A 1993-05-26 1993-05-26 Fmモジュレータ Pending JPH06338810A (ja)

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