JP3299859B2 - Rfモジュレータ - Google Patents

Rfモジュレータ

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JP3299859B2
JP3299859B2 JP12192395A JP12192395A JP3299859B2 JP 3299859 B2 JP3299859 B2 JP 3299859B2 JP 12192395 A JP12192395 A JP 12192395A JP 12192395 A JP12192395 A JP 12192395A JP 3299859 B2 JP3299859 B2 JP 3299859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR(ビデオテープ
レコーダ)や家庭用ゲーム機などに使用されるRFモジ
ュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】RF(Radio Frequency) モジュレータと
は、映像信号および音声信号を含むベースバンド信号を
放送局より放送されているRF信号に変換する装置であ
る。
【0003】たとえば、VTRを用いて録画ビデオテー
プを再生すると、ベースバンドの映像信号と音声信号が
それぞれ出力される。ベースバンド信号用の入力端子を
備えたテレビジョンモニタがあれば、そのままケーブル
接続することによって簡単に鑑賞することができる。
【0004】しかし、ベースバンド信号用の入力端子が
無いテレビジョン受像機では、ベースバント信号を既存
のテレビジョン放送局から放送されているチャネル帯域
と一致するように周波数変換して、RF信号としてアン
テナ端子から入力させる必要がある。
【0005】RFモジュレータは、通常、2つのチャネ
ル帯域のうちどちらか一方を選択的に出力するように設
計されている。これは、一方のチャネル帯域が既に放送
波として使用されている場合に、他方のチャネル帯域を
選択することによって、放送波との干渉を防止し、映像
や音声への悪影響を防ぐためである。
【0006】たとえば、日本国内で使用されるVTRセ
ットでは、多くの場合、RFモジュレータの出力帯域は
1ch(チャネル)および2chに設定されている。た
とえば、機器の設置場所で1chが放送波として既に使
用されている場合には、RFモジュレータの出力帯域と
して2chを選択することになる。
【0007】図4は、日本国内での1chおよび2ch
の放送周波数帯域を示すグラフである。1chの周波数
帯域において、映像搬送波P1の周波数は91.25M
Hz、音声搬送波S1の周波数は95.75MHzであ
る。また、2chの周波数帯域において、映像搬送波P
2の周波数は97.25MHz、音声搬送波S2の周波
数は101.75MHzである。1つのチャネル帯域で
6MHz分確保されているため、1chと2chとは重
複せず、互いに干渉することは理論上はあり得ない。ま
た、既存の放送局は所定のチャネル帯域以外の電波を放
射しないように厳しく規制されている。
【0008】一方、RFモジュレータが出力する信号レ
ベルは微弱なため、回路構成の簡素化を優先するため
に、他の機器に影響を与えない範囲において目的の周波
数以外にも余分な周波数成分を出力することがある。
【0009】図5は、従来のRFモジュレータの一例を
示す回路図である。変調回路10は、91.25MHz
または97.25MHzで発振する局部発振器と、周波
数変換を行うミキサなどで構成されており、映像信号お
よび音声信号を含むベースバンド信号が入力されると、
1chまたは2chのチャネル帯域のRF信号を出力す
る。周波数切替回路11は、局部発振器の発振周波数を
切替えて、RF信号のチャネル帯域を選択する。変調回
路10から出力されたRF信号は、直流成分カット用の
コンデンサC3およびレベル調整用の抵抗R1を経由し
て、出力端子13からテレビジョン受像機(不図示)な
どへ出力される。なお、出力端子13とグランドとの間
には、インピーダンス整合用のコイルL2およびコンデ
ンサC2が並列接続されている。
【0010】図6は、従来の周波数特性を示すグラフで
ある。変調回路10からのRF信号は、コンデンサC3
および抵抗R1を経由して、そのまま出力されるため、
全体の周波数特性はほぼ平坦となり、1chおよび2c
hのチャネル帯域ではあまり減衰していない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のRFモジュレー
タは、部品点数およびコストを極力低減化しているた
め、他のチャネル帯域を妨害する周波数成分が出力され
る。たとえば、RFモジュレータの出力帯域が2chに
選択されている場合、図4に示すように、映像搬送波P
2および音声搬送波S2が主に出力されるが、変調回路
10のミキサでは両者の下側波S2’も発生する。この
下側波S2’の周波数は、97.25−(101.75
−97.25)=92.75MHzになり、1chの帯
域中に現われることになる。ここで1chが放送波とし
て使用されていると、下側波S1’と干渉が生じて、映
像に多大な悪影響を与えてしまう。したがって、RFモ
ジュレータが動作中には、1chのテレビジョン放送は
鑑賞できないことになる。
【0012】また、図5に示す回路構成において、下側
波S1’を出力しないようにするには、非常に複雑で高
価な回路を追加する必要がある。
【0013】なお、RFモジュレータの出力帯域が1c
hに選択されている場合には、妨害波の周波数は、9
1.25−(95.75−91.25)=86.75M
Hzになり、何れの放送チャネルにも影響を与えない。
【0014】本発明の目的は、簡単な回路構成で、妨害
波レベルを大幅に減衰できるRFモジュレータを提供す
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベースバンド
信号を、テレビジョン放送の1チャネル帯域または2チ
ャネル帯域のRF信号に偏関する変調回路を備えるRF
モジュレータにおいて、変調回路の出力ラインに対して
直列に挿入され、入力側がコレクタ、出力側がエミッタ
となるように接続されたトランジスタと、コレクタおよ
びエミッタの間に並列接続された第1コイルおよび第1
コンデンサから成る並列共振回路と、エミッタとグラン
ドとの間に接続され直流領域でのエミッタ電位を0Vに
する機能を有する第2コイルとを備え、外部からの周波
数切替信号がトランジスタのベース電流を制御すること
によって、該トランジスタが導通または遮断し、前記並
列共振回路の共振周波数は、1チャネル帯域および2チ
ャネル帯域のうち低い周波数である1チャネル帯域を減
衰するように設定され、1チャネル帯域のRF信号を出
力する場合はトランジスタが導通状態になり、高い周波
数である2チャネル帯域のRF信号を出力する場合はト
ランジスタが遮断状態になることを特徴とするRFモジ
ュレータ。
【0016】
【作用】本発明に従えば、信号の出力ラインに並列共振
回路を介在させ、該並列共振回路の特性をトランジスタ
の導通または遮断で変化させることによって、全体のフ
ィルタ特性を制御できる。したがって、一方のチャネル
帯域が選択され、他方のチャネル帯域に妨害波が出現す
る場合には、該並列共振回路を動作させて妨害波レベル
を大きく減衰させることができる。
【0017】また、並列共振回路の共振周波数は、テレ
ビジョン放送の1チャネル帯域および2チャネル帯域の
うち低い周波数である1チャネル帯域を減衰するように
設定し、1チャネル帯域のRF信号を出力する場合はト
ランジスタが導通状態になり、高い周波数である2チャ
ネル帯域のRF信号を出力する場合はトランジスタが遮
断状態になることによって、音声搬送波の周波数が映像
搬送波より高く設定される残留側波帯方式の下では、妨
害波減衰用の並列共振回路が1つで足りることになる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す回路図であ
る。変調回路20は、91.25MHzまたは97.2
5MHzで発振する局部発振器と、周波数変換を行うミ
キサなどで構成されており、映像信号および音声信号を
含むベースバンド信号が入力されると、1chまたは2
chのチャネル帯域のRF信号を出力する。周波数切替
回路21は、局部発振器の発振周波数を切替えて、RF
信号のチャネル帯域を選択する。
【0019】入力端子22と出力端子23との間の出力
ラインにおいて、入力端子22に直流成分カット用のコ
ンデンサC3およびレベル調整用の抵抗R1が直列接続
され、さらに入力端子22側がコレクタ、出力端子23
側がエミッタとなるように接続されたトランジスタQ1
が挿入されている。
【0020】トランジスタQ1のコレクタおよびエミッ
タの間には、コイルL1およびコンデンサC1から成る
並列共振回路25が並列接続されている。並列共振回路
25の共振周波数は、低い周波数のチャネル帯域である
1ch帯域を減衰するように設定されている。
【0021】このエミッタとグランドとの間にはコイル
L2およびコンデンサC2が並列接続されており、たと
えば75Ωインピーダンスになるように整合される。特
にコイルL2は、直流領域でのエミッタ電位を0Vにす
る機能を有する。
【0022】トランジスタQ1のベースにはベース電流
を決定する抵抗R2が接続され、制御端子24を介して
周波数切替回路21からの周波数切替信号が入力され
る。
【0023】次に動作を説明する。1ch帯域のRF信
号を出力させる場合、周波数切替回路21が1ch用の
周波数切替信号を出力して、変調回路20の局部発振周
波数を91.25MHzに設定するとともに、制御端子
24に2〜5V程度の直流電圧を発生して所定のベース
電流を流し、トランジスタQ1を導通状態にする。
【0024】図2は、トランジスタQ1の導通状態にお
ける周波数特性を示すグラフである。トランジスタQ1
が導通状態では、RF信号はトランジスタQ1をそのま
ま通過するため、コイルL1およびコンデンサC1から
成る並列共振回路25が機能しなくなり、図6に示す従
来のものとあまり変わらず、全体の周波数特性としてほ
ぼ平坦になり、1chおよび2chのチャネル帯域はあ
まり減衰しない。
【0025】したがって、変調回路20から出力された
1chのRF信号は、コンデンサC3、抵抗R1および
トランジスタQ1を経由して、あまり減衰を受けずに出
力端子23からテレビジョン受像機(不図示)などへ出
力される。
【0026】次に2ch帯域のRF信号を出力させる場
合は、周波数切替回路21が2ch用の周波数切替信号
を出力して、変調回路20の局部発振周波数を97.2
5MHzに設定するとともに、制御端子24が接地電位
(0V)になるような周波数切替信号を出力する。する
と、ベース電流は0となってトランジスタQ1が遮断状
態になる。
【0027】図3は、トランジスタQ1の遮断状態にお
ける周波数特性を示すグラフである。トランジスタQ1
が遮断状態では、RF信号はコイルL1およびコンデン
サC1から成る並列共振回路25が機能して、共振周波
数を中心として1ch帯域を大幅に減衰させるフィルタ
特性に変化する。一方、2ch帯域はあまり減衰してい
ない。
【0028】したがって、変調回路20から出力された
2chのRF信号は、コンデンサC3、抵抗R1および
並列共振回路25を経由して、あまり減衰を受けずに出
力端子23からテレビジョン受像機(不図示)などへ出
力される。一方、妨害波となる下側波S2’は、並列共
振回路25でトラップされて大きく減衰するため、外部
への出力レベルは抑制される。
【0029】なお、図2、図3および図6の特性を得た
測定条件は、変調回路20として集積回路CXA112
2AM(ソニー製)を使用し、トランジスタQ1は2S
C2735(日立製)、コイルL1は線径0.45m
m、巻径2.0mm、巻数3回、コイルL2は線径0.
4mm、巻径2.5mm、巻数5回、コンデンサC1、
C2、C3はそれぞれ180pF、39pF、1000
pF、抵抗R1、R2はそれぞれ100Ω、1.5kΩ
を用いている。
【0030】以上の実施例において、RFモジュレータ
が選択的に出力する第1および第2のチャネル帯域とし
て、テレビジョン放送の1chおよび2ch帯域を使用
する例を示したが、両者のチャネル帯域は3ch以上の
いずれか2つであってもよく、またVHF、UHF、S
HF等のいずれのチャネル帯域でも構わない。
【0031】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、信
号の出力ラインに並列共振回路を介在させ、該並列共振
回路の特性をトランジスタの導通または遮断で変化させ
ることによって、全体のフィルタ特性を制御できる。し
たがって、一方のチャネル帯域が選択されて、他方のチ
ャネル帯域に妨害波が出現する場合には、該並列共振回
路を動作させて妨害波レベルを大きく減衰させることが
できる。
【0032】こうして簡単な回路構成で、妨害波レベル
を大幅に減衰できるRFモジュレータが実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】トランジスタQ1の導通状態における周波数特
性を示すグラフである。
【図3】トランジスタQ1の遮断状態における周波数特
性を示すグラフである。
【図4】日本国内での1chおよび2chの放送周波数
帯域を示すグラフである。
【図5】従来のRFモジュレータの一例を示す回路図で
ある。
【図6】従来の周波数特性を示すグラフである。
【符号の説明】
20 変調回路 21 周波数切替回路 22 入力端子 23 出力端子 24 制御端子 25 並列共振回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03D 7/00 H04N 5/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンド信号を、テレビジョン放送
    の1チャネル帯域または2チャネル帯域のRF信号に偏
    関する変調回路を備えるRFモジュレータにおいて、 変調回路の出力ラインに対して直列に挿入され、入力側
    がコレクタ、出力側がエミッタとなるように接続された
    トランジスタと、 コレクタおよびエミッタの間に並列接続された第1コイ
    ルおよび第1コンデンサから成る並列共振回路と、 エミッタとグランドとの間に接続され直流領域でのエミ
    ッタ電位を0Vにする機能を有する第2コイルとを備
    え、 外部からの周波数切替信号がトランジスタのベース電流
    を制御することによって、該トランジスタが導通または
    遮断し、 前記並列共振回路の共振周波数は、1チャネル帯域およ
    び2チャネル帯域のうち低い周波数である1チャネル帯
    域を減衰するように設定され、 1チャネル帯域のRF信号を出力する場合はトランジス
    タが導通状態になり、高い周波数である2チャネル帯域
    のRF信号を出力する場合はトランジスタが遮断状態に
    なることを特徴とするRFモジュレータ。
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