JP3087874B2 - 変調装置 - Google Patents

変調装置

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JP3087874B2
JP3087874B2 JP2979593A JP2979593A JP3087874B2 JP 3087874 B2 JP3087874 B2 JP 3087874B2 JP 2979593 A JP2979593 A JP 2979593A JP 2979593 A JP2979593 A JP 2979593A JP 3087874 B2 JP3087874 B2 JP 3087874B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアンテナで受信
した受信放送と、FM変調されたCDチェンジャの再
生出力とを切換えてFMチューナに出力する変調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】FM変調装置70の従来の構成を図5に
示す。この従来例において、車載用CDチェンジャ2か
ら出力されたL及びRの再生信号が入力端子3,3を介
してステレオ変調器4に入力され、そしてここで、再生
信号の(L+R)信号により変調したメイン信号、(L
−R)信号により変調したサブ信号、及び19KHzの
パイロット信号とを含むコンポジット信号が生成され、
このコンポジット信号をベースバンド信号としてAMP
5を介してFM変調部71のバラクタダイオード72に
入力することで発振回路74が出力する発振信号を変調
する。発振信号の周波数は共振素子73,78,79、
発振子77等によって設定する。発振回路74から出力
される被変調波が逓倍回路75、バンドパスフィルタ7
6を介して、例えば、88.3MHzの疑似放送波とし
て出力切換部30である高周波リレーに入力される。
【0003】前記出力切換部30では、88.3MHz
の疑似放送波と、自動車に備えられたアンテナ40から
の受信放送波とを切換えることができるようになってお
り、ラジオ受信のときにはアンテナ40からの受信放送
波が出力切換部30を介してFMチューナ36に送ら
れ、CDチェンジャ2の再生を行うときにはFM変調部
71からの疑似放送波が出力切換部30を介してFMチ
ューナ36に送られ、復調された再生信号がスピーカ
(図示せず)から出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のいわゆる
FMモジュレータ方式によりCDを再生することは、既
設の車載機器であるFMラジオチューナやカーステレオ
等を使用するので、CD再生に要する車内のスペース
や、機器の費用が節約できるが、高音質として定評のあ
るCDをこの方式により再生する場合に、下記のような
不具合点がある。
【0005】この図5に示す従来例においてFM変調部
71の発振素子としてリチウムタンタレート発振子77
を用いている。リチウムタンタレート発振子77はFM
変調がかけやすい点及び発振が安定している点において
は満足すべき面もあるが、周波数精度や周波数安定度の
点で不十分であり、被変調波の周波数が変化すると、最
初に設定したFMチューナの同調周波数(例えば88.
3MHz)と合致しなくなりFMチューナを介して再生
しているCDプレーヤの再生音質に影響が出ることが懸
念される。
【0006】また、CDプレーヤの再生用として設定し
たFMチューナの同調周波数(例えば88.3MHz)
近傍に強電界の受信放送波が存在する状況が考えられ
る。このような近傍周波数の強電界の受信放送波による
妨害を回避し、良好な受信を行う為には発振回路74の
発振周波数を複数設定し、妨害を回避できる程度の所定
の間隔をおいて(例えば88.3MHzから400KH
z離して、88.7MHzを)配置する必要があるが、
リチウムタンタレート発振子は高価であり、複数使用に
より、個別に発振周波数を設定することはFM変調部7
1のコストアップになる。そのために従来は図5に示す
ように1個のリチウムタンタレート発振子77に複数の
共振素子78,79を設け、第1の共振素子78で第1
の周波数f1(例えば88.3kHz)、第2の共振素
子79で第2の周波数f2(例えば88.7MHz)を
周波数切換スイッチ80により切換えて発振させてい
る。しかし、このように1個のリチウムタンタレート発
振子77に複数の共振素子を接続することが、発振周波
数によっては被変調波の周波数の安定度が低下する一因
となっている。
【0007】また、最近では、自動車内の騒音の静粛化
が進み、車載機器の音質の微差も判別できるようにな
り、車載用CDプレーヤの車内聴取時のS/N改善が重
要な課題となってきた。特にFMモジュレータ方式にお
いては、アンテナ40で受信した受信放送波とCDを再
生した疑似放送波とが出力切換部30に同時に誘起され
ているため、自動車の移動による受信放送波のレベル変
化への対応と、CDプレーヤ再生時に常時良好なS/N
を確保するという2つの相反する課題の解決が望まれて
いた。
【0008】上記の強電界の受信放送波と、CDを再生
した疑似放送波とが出力切換部30である高周波リレー
の双方の端子31,32に同時に誘起することにより、
出力切換部30で選択した疑似放送波を受信したFMチ
ューナの再生の際にS/Nが低下する。この問題の解決
の一方法としては、例えば出力切換部30を構成する高
周波リレーをアイソレーションの特性が良い、計測器仕
様のものを使用することが考えられる。しかしながら高
周波リレーは、きわめて高価であり、従ってFM変調装
置のコストが上がることになる。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、被変調波の周波数の安定度が高く、しかも、周
波数を変えることができる疑似放送波の形成と、出力切
換部に誘起される放送波同士(受信放送波と及び疑似放
送波)の干渉によるS/Nの低下を防止し、車載機器の
音質を改善したFM変調装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載した本発明の変調装置の構成は、発振
信号の周波数を変更可能な電圧制御発振器を有して疑似
放送波を出力する変調部と、入力された受信放送波と前
記疑似放送波とを選択的に切り換えて出力する出力切換
部とを備え、前記電圧制御発振器は入力されたベースバ
ンド信号によって発振信号をFM変調することで前記疑
似放送波を出力し、前記疑似放送波の周波数を前記受信
放送波の周波数と異ならせたことを特徴としている。
【0011】同一目的を達成するための請求項2に記載
した本発明の変調装置の構成は、発振信号の周波数を変
更可能な電圧制御発振器を有して疑似放送波を出力する
変調部と、入力された受信放送波と前記疑似放送波とを
混合して出力する混合器とを備え、前記電圧制御発振器
は入力されたベースバンド信号によって発振信号をFM
変調することで前記疑似放送波を出力し、前記疑似放送
波の周波数を前記受信放送波の周波数と異ならせたこと
を特徴とする。
【0012】同一目的を達成するための請求項3に記載
した本発明の構成は、請求項1または請求項2に記載の
変調装置において、前記疑似放送波の周波数と前記受信
放送波の周波数との異同を判断して、前記疑似放送波の
周波数と前記受信放送波の周波数が同じである場合でか
つ前記受信放送波のレベルが所定レベル以上の時には
前記電圧制御発振器の発振信号の周波数を変化させるこ
とにより、前記疑似放送波の周波数を変化させることを
特徴とする。
【0013】
【作用】上記請求項1に記載した本発明によれば、出力
切換部に入力される疑似放送波の周波数と同じく出力切
換部に入力される受信放送波の周波数とが互いに異なる
ように疑似放送波の周波数を変調するので、疑似放送波
が受信放送波の影響を受けてS/Nが悪化することを防
ぐことができる。
【0014】上記請求項に記載した本発明によれば、
混合器によって疑似放送波と受信放送波とを混合して出
力するので、疑似放送波と受信放送波とを切り換えて出
力することが不要となる。
【0015】上記請求項に記載した本発明によれば、
疑似放送波の周波数と受信放送波の周波数との異同を判
断して、前記電圧制御発振器の発振信号の周波数を変化
させることにより、疑似放送波の搬送波を変化させるの
で自動的に疑似放送波と受信放送波とが干渉することを
防げる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1の実施例を使用したFM変調
装置1の回路ブロック図であり、変調部7に電圧制御発
振器12(以下VCO)とPLL8(フェイズ ロッ
クド ループ)とを有している。図1において、車載
用CDチェンジャ2から出力されたL及びRの再生信号
が入力端子3、3を介してステレオ変調器4に入力さ
れ、ステレオ変調器4によって、再生信号の(L+R)
信号により変調したメイン信号、(L−R)信号により
変調したサブ信号、及び19kHzのパイロット信号と
を含むコンポジット信号が生成され、このコンポジット
信号がベースバンド信号としてAMP5を介しフィルタ
部6を介して変調部7に入力される点は従来と同様であ
るが、本実施例においては変調部7にVCO12とPL
L回路8とを有している。
【0017】この変調部7の概要を以下に示す。PLL
回路8は基準発振部9と分周器11とプログラマブルデ
バイダ15と位相比較器16とを有し、基準発振部9の
水晶発振器10により発生させた基準発振信号(周波数
S )を分周器11で1/Mに分周した第一の分周信号
(周波数f 1 =f S /M)と、VCO12からの出力信号
(周波数f O )をバッファアンプ13,14を介してプ
ログラマブルディバイダ15にて1/Nに分周した第二
の分周信号(周波数f 2 =f O /N)とを、位相比較器
16で位相を比較する。このPLLループにおいてロッ
ク状態になったときにはf 1 =f 2 、すなわちf O =f S
/Mとなり、プログラマブルディバイタ15の分周比N
(整数)を変化させることによって、水晶発振器10の
出力する基準発振信号の周波数f S のN/M倍の周波数
の発振信号をVCO12から正確に取り出すことができ
る。なお、位相比較器16においてはPLLループがロ
ック状態となるまで上記f 1 とf 2 の位相差に対応する誤
差電圧を発生するが、誤差電圧に含まれる高周波成分は
ローパスフィルタ17により除去され、直流成分だけが
VCO12の周波数制御電圧V d となり、この周波数制
御電圧V d がf 1 とf 2 の周波数差が小さくなるようにV
CO12を制御する。
【0018】上記PLLループにおいて、ローパスフィ
ルタ17とVCO12との間にはAMP5から出力され
るベースバンド信号をフィルタ6を介して注入し、AM
P5からのベースバンド信号をVCO12に内蔵の可変
容量素子18に重畳することで、ベースバンド信号によ
り搬送波となるVCO12の発振信号が周波数変調さ
れ、バンドパスフィルタ19を介し、FMチューナ36
で受信できる擬似放送波として、出力切換部30を介し
て出力される。この疑似放送波の周波数は、FMチュー
ナで受信可能な周波数帯域の中の特定の周波数F 2 にな
るように設定される。
【0019】なお、ベースバンド信号をVCO12の可
変容量素子18に重畳するにあたり、PLLのループに
おけるベースバンド信号の影響をできるだけ低減する必
要がある。そのためにはPLLのループに挿入されてい
るローパスフィルタ17の時 定数を十分吟味する必要が
ある。ローパスフィルタ17の時定数をDC(直流)の
み通過するような大きな値に設定するとPLLのループ
がロックするのに時間がかかり、逆に高い周波数迄応答
するように小さな値に設定した場合は、ベースバンド信
号にPLLループが応答するので好ましくない。以上を
考慮してローパスフィルタ17の時定数設定をFMチュ
ーナを介して再生されるCD再生音の最低可聴音である
50Hzより低域でカットオフすることにより(例えば
ローパスフィルタ17において時定数設定用の抵抗R 1
を略10KΩ,R 2 を略1.5KΩ,コンデンサC 1 を略
10μとすると、ローパスフィルタ17カットオフが略
1〜2Hzとなり、PLLのループのロックアップ時間
が略0.5秒と実用上支障のない範囲になるので)変調
信号であるベースバンド信号がPLLループに影響を与
えず、かつPLLループのロック時間の速い変調部7を
形成できる。
【0020】上記のPLLループにおいて、プログラマ
ブルディバイダ15の分周比Nを可変することで、VC
O12から発生する発振信号の周波数f O を変えること
ができるので、このプログラマブルディバイダ15に外
部より制御入力を与えることにより分周比Nを変え、従
って周波数f O すなわち疑似放送波の周波数F 2 を変える
ことができる。図1において、リモコン20が接続ケー
ブル21を介してFM変調装置1の入力部22に接続さ
れバッファアンプ23を介してFM変調装置1に内蔵の
制御部を形成するマイクロコンピュータ24に接続され
ている。このマイクロコンピュータ24はリモコン20
からの信号をシリアルデータに変換し、このシリアルデ
ータをラッチ回路25を介してプログラマブルディバイ
ダ15に加える。従ってリモコン20の操作により、マ
イクロコンピュータ24から発生するシリアルデータが
変わり、このシリアルデータによりプログラマブルディ
バイダ15の分周比を変え、VCO12から発生する発
振信号の周波数f O 従って疑似放送波の周波数F 2 を変え
ることができる。
【0021】以上の手順によりAMP5からベースバン
ド信号により周波数変調されるVCO12の出力の発振
信号の周波数がリモコン20の操作により変化する。こ
の周波数変調された疑似放送波が、バッファアンプ1
3、バンドパスフィルタ19を 介して出力切換部30の
端子31に加えられる。
【0022】出力切換部30の他方の端子32には、自
動車に備えられたアンテナ40で受信された受信放送波
が加えられるようになっている。この受信放送波はFM
チューナ36で同調可能となっている。従ってCDの再
生を行うときは変調部7からの疑似放送波が出力切換部
30の端子33を介して出力され、出力端子34接続ケ
ーブル35を介してFMチューナ36に送られる。また
ラジオ受信のときはアンテナ40からの特定の受信放送
波(周波数F 1 )が、端子32,出力端子34,接続ケ
ーブル35を介してFMチューナ36に送られ、このF
Mチューナ36で復調された再生音響がスピーカ(図示
せず)から出力される。
【0023】図2にCDチェンジャ操作用のリモコン2
0をFM変調装置1の制御部としての機能を含むマイク
ロコンピュータ24に接続して変調出力周波数を変更す
る例を示す。図2のリモコン20はCDチェンジャ2の
操作モードと、変調部7の変調出力周波数可変モードと
がリモコンの押圧操作により変えられるようになってい
る。図2(A)はCDチェンジャ2を操作した時のリモ
コン20の状態を示すものであり、例えばPLAYと表
示してある押圧部26を押圧すると図1のマイクロコン
ピュータ24よりCDチェンジャを制御する出力が出力
端子27よりケーブル28を介してCDチェンジャ2に
入力されてCDの再生が行われ、DISCと表示してあ
る押圧部29の左右両端29a,29bをそれぞれ押圧
すると、CDチェンジャ2に装着されたCDの枚数や曲
順の検索が行われ、この操作に対応した表示が表示部3
7に表示される。
【0024】変調出力周波数を可変する場合のリモコン
20の状態の例を図2(B)に示す。リモコン20の押
圧部26を所定時間押し続けると、変調出力周波数可変
モードとなり、FM変調装置1に搭載のマイクロコンピ
ュータ24のシリアルデータの入力により、プログラマ
ブルディバイダ15が計数した周波数の値が表示部37
に例えばF c =88.3MHzとして表示される。ここ
で押圧部29の左右両端29a,29bをそれぞれ押圧
するとマイクロコンピュータ24のシリアルデ ータの入
力により、プログラマブルディバイダ15の分周比が変
わり、88.3MHzから順次増加する、または順次減
少する周波数F c の値が表示部37に押圧の(+/−)
に対応して表示され、アンテナ40からの受信放送波の
影響のない程度にシフトされた周波数にF c を設定す
る。そして押圧部29を再度押圧すると、表示部37が
図2(A)に示した最初のCDチェンジャ操作モード時
の表示に戻る。以上によりリモコン20により周波数F
c を変えることができ、従って変調部7より出力される
疑似放送波の周波数F 2 を変えることができる。
【0025】なお、図1及び図2においてリモコン20
をワイヤードリモコンで示したが、勿論赤外線や電波に
よるワイヤレスリモコンでもよい。またマイクロコンピ
ュータ24をリモコン20に内蔵してもよい。
【0026】図3は本発明の第2の実施例を示すブロッ
ク図である。この実施例は、アンテナ40からの受信放
送波(周波数F 1 )とFM変調装置1からの疑似放送波
(周波数F 2 )との周波数が近接して、しかも受信放送
波の電界強度が所定レベル以上のとき、疑似放送波の周
波数F 2 を自動的に受信放送波の周波数F 1 からシフト
し、所定レベル以下のときは、現状の周波数を維持する
もので変調部7からの疑似放送波の周波数を受信放送波
が配置されていない周波数帯に移動することにより、車
の移動によりラジオ受信時の電界強度が変わった場合で
も、常時良好なS/NでCDを再生できるようにしたも
のである。
【0027】図3において、アンテナ40からの受信放
送波が、プリアンプ41を介して分配器42により分配
され、一方が出力切換部30の端子32に、他方がアン
プ43を介して混合器44に加えられる。一方、変調部
7で形成された疑似放送波は、信号分配器45で分配さ
れ、バッファアンプ46を介した後、混合器48に加え
られる。また、FMラジオの中間周波数(IF)である
10.7MHzのIF信号(周波数f IF )がIF発振器
47から出力されて混合器48に加えられる。この混合
器48では、疑似放送波(周波数F 2 )とIF信号(周
波数f IF )との和と差の周波数であるF 2 ±f IF の信号
が発生し、バンドパスフィルタ49を経 てF 2 −f IF
みが取り出される。このF 2 −f IF の信号をアンプ50
を介して前記の混合器44に加え、この信号とアンテナ
40からの受信放送波(周波数F 1 )とにより混合器4
4からはF d =F 1 −(F 2 −f IF )の周波数の信号が取
り出される。この信号(周波数F d )をIFシグナルメ
ータ(IF Sメータ)51に入力する。IFシグナル
メータ51は、入力された信号の内の中間周波数
(f IF )成分のみを検出してその強さを直流電圧に変換
して出力するものであり、このIF信号が検出されたこ
とによってアンテナ40から入力される複数の受信放送
波の中に疑似放送波と周波数が略一致する特定の受信放
送波が存在することが判別される。従ってIFシグナル
メータ51は疑似放送波の周波数と特定の受信放送波の
周波数の異同を判別する手段となる。IFシグナルメー
タ51の出力をそのレベルが所定レベル以上の時にオン
となり、所定レベル以下の時オフとなるコンパレータ5
2に入力し、更にこのコンパレータ52の出力をマイク
ロコンピューターに与える。従って、コンパレータ52
がオンになれば受信放送波のレベルが所定レベル以上で
あることが分かるのでコンパレーター52は受信放送波
のレベルが所定レベル以上であることを判別する手段と
なる。
【0028】そして、出力切換部30によって疑似放送
波が選択されている場合、マイクロコンピュータ24は
コンパレータ52がオフであれば変調部7へ出力してい
るシリアルデータを変更せず変調部7は今までの疑似放
送波の周波数を変えることはない。すなわちこの場合は
疑似放送波の周波数(F 2 )と、受信放送波の周波数
(F 1 )とが、疑似放送波の受信に対して受信放送波が
影響を及ぼすような周波数配置や、信号レベル関係には
無いことであり、出力切換部30を介して変調出力周波
数を出力することで、良好なS/NでのCD再生をFM
チューナ36を介して行うことができる。
【0029】マイクロコンピュータ24はコンパレータ
52がオンであれば、変調部7へ出力しているシリアル
データを変更し、変調部7のプログラマブルディバイダ
15の分周比を所定のステップで変え、最初とは異なる
周波数の疑似放送波(周端数F 2 ´)を生成し、既に述
べた手順により、混合器44から[F 1 −(F 2 ´−
I F )]の周波数の信号が生成される。この信号をIF
シグナルメータ51によりコンパレータ52に入力し、
検出結果をマイクロコンピュータ24に与え、マイクロ
コンピュータ24が再度シリアルデータの変更要否の判
断をする。もし、マイクロコンピュータ24からのシリ
アルデータの変更が再度必要ある場合は上記の手順を繰
り返し、コンパレータ52の出力がオフになるまで上記
手順を繰り返す。このようにして疑似放送波(周波数F
2 )の周波数を受信放送波(周波数F 1 )からシフトする
ことにより、疑似放送波と受信放送波とが互いに干渉を
生ずることがなくなる。出力切換部30を介してこの周
波数をシフトされた疑似放送波を出力することで、良好
なS/NでのCD再生をFMチューナ36を介して行う
ことができる。
【0030】尚、図1及び図3の実施例において、ベー
スバンド信号によってFM変調される搬送波の周波数が
可変となっているが、この搬送波の周波数の切換をCD
チェンジャ2からの音声の再生途中で行うと、音声がと
ぎれたり、不快音が生じる等好ましくない。上記の解決
策として、例えば、図3において、リモコン20でCD
チェンジャ2のCDの枚数や曲の順番の検索を操作中に
疑似放送波の周波数を切換えるようにすれば音が出てこ
ない期間なので、音のとぎれや不快音を生ずることはな
い。リモコンのCDチェンジャ操作モードの時に、マイ
クロコンピュータ24は、既に図3で述べた手順で受信
放送波の周波数F 1 に対しシフトされた疑似放送波F 2
形成し、マイクロコンピュータ24で生成され、FMチ
ューナ36を選曲モードにするサーチ信号Sと共にFM
チューナ36に出力する。FMチューナ36では、送ら
れたサーチ信号Sにより、サーチを開始し、最初の周波
数から所定間隔シフトされた周波数F 2 に同調する。従
ってリモコンでのCD検索が終了した後に再生されるC
Dの音声は変更後の疑似放送波の周波数F 2 でFMチュ
ーナ36により再生される。以上述べたようにCDチェ
ンジャ操作時の音声空白期間を用いて疑似放送波の周波
数F 2 の変更を同時に行うことができ、常に最良のS/
Nとなる変調周波数にFMチューナ36を同調し続ける
ことができる。
【0031】なお、疑似放送波の周波数の変更はCDチ
ェンジャ2の操作モードの期間のみならず、CDの曲間
検出の無音時を利用して行うことにしてもよい。
【0032】以上の図3に示す主な構成要素であるバッ
ファアンプ41,43,46,50、混合器44,4
8、IFシグナルメータ51、コンパレータ52等は、
いずれもFMチューナ内蔵のICに含まれるものであ
り、ICの転用または共用により廉価に、容易に形成す
ることが可能である。
【0033】図4は本発明の第3に実施例を示すブロッ
ク図である。この第3の実施例において、図3に示した
第2の実施例との相違箇所は、出力切換部30を構成す
るリレーに代えて混合器60を配置し、この混合器60
に受信放送波と疑似放送波とを入力し、この出力をFM
チューナ36に入力したことである。
【0034】図4においてバッファアンプ41,43,
46,50、IF発振器47、IFシグナルメータ5
1,コンパレータ52,マイクロコンピュータ24,プ
ログラマブルディバイダ15等の機能及び動作は図3と
同様であるので重複する説明は省略する。図4におい
て、アンテナ40からの受信放送波が混合器60の一端
61に加わり、受信放送波の周波数F1に対し、コンパ
レータ52,マイクロコンピュータ24等により周波数
をシフトさせた疑似放送波が変調部7より混合器60の
他端62に加わり、この混合された出力が混合器60の
出力端63より接続ケーブル35を介してFMチューナ
36に加えられる。なお、上記において疑似放送波が混
合器60の一端61,分配器42よりアンテナ40を介
して車体外部へ放射される、いわゆる不要輻射が生じる
が、アンテナ40と分配器42の間に挿入したプリアン
プ41により疑似放送波の信号が減衰されるので、アン
テナ40を介しての不要輻射は殆どない。
【0035】図4の実施例においては、アンテナ40か
らの受信放送波と、FM変調装置1からの疑似放送波と
を、混合器60に入力し、混合器60よりFMチューナ
36へ出力する構成を示したが、受信放送波と疑似放送
波との加え方、取り出し方法に関しては混合器60のみ
に限られるものではなく、この他にも多様な構成ができ
ることは勿論である。
【0036】さらに、上記実施例は、CDの再生出力を
FMチューナに送るFM変調装置について説明したが、
再生出力は必ずしもCDに限られず、車載のテレビの音
声出力や、車載のVTRの音声出力であってもよく、さ
らにアナログに限ることなくディジタルのテープや、機
器の再生出力であってもよい。また変調装置はFMのみ
に限られるものではない。さらに変調装置の出力はFM
チューナのみではなく、衛星放送受信機、ディジタル機
器に出力してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、変調装置
から出力する疑似放送波の周波数を、電圧制御発振器を
制御して発生させるので、疑似放送波の周波数の変更が
容易であり、かつ安定的に生成することができる。また
疑似放送波を受信放送波と干渉しない周波数へ変更でき
るので、出力切換部のアイソレーションの考慮が不要に
なり、出力切換部が廉価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としてのFM変調装置の
構成を示すブロック図。
【図2】(A),(B)は変調出力周波数を可変させる
リモコンの状態を示す外観図。
【図3】本発明の第2の実施例としてのFM変調装置の
構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施例としてのFM変調装置の
構成を示すブロック図。
【図5】従来例としてのFM変調装置の構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1 FM変調装置 7 調部 8 PLL回路 10 水晶発振器 12 電圧制御発振器(VCO) 15 プログラマブルディバイダ 18 可変容量素子 20 リモコン 24 マイクロコンピュータ 30 出力切換部 60 混合器 F1 受信放送波の周波数 F2 疑似放送波の周波数

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振信号の周波数を変更可能な電圧制御
    発振器を有して疑似放送波を出力する変調部と、入力さ
    れた受信放送波と前記疑似放送波とを選択的に切り換え
    て出力する出力切換部とを備え、前記電圧制御発振器は
    入力されたベースバンド信号によって発振信号をFM変
    調することで前記疑似放送波を出力し、前記疑似放送波
    の周波数を前記受信放送波の周波数と異ならせたことを
    特徴とする変調装置。
  2. 【請求項2】 発振信号の周波数を変更可能な電圧制御
    発振器を有して疑似放送波を出力する変調部と、入力さ
    れた受信放送波と前記疑似放送波とを混合して出力する
    混合器とを備え、前記電圧制御発振器は入力されたベー
    スバンド信号によって発振信号をFM変調することで前
    記疑似放送波を出力し、前記疑似放送波の周波数を前記
    受信放送波の周波数と異ならせたことを特徴とする変調
    装置。
  3. 【請求項3】 前記疑似放送波の周波数と前記受信放送
    波の周波数との異同を判断して、前記疑似放送波の周波
    数と前記受信放送波の周波数が同じである場合でかつ前
    記受信放送波のレベルが所定レベル以上の時には、前記
    電圧制御発振器の発振信号の周波数を変化させることに
    より、前記疑似放送波の周波数を変化させることを特徴
    とする請求項1または2記載の変調装置。
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