JP2002267030A - シャトル弁装置 - Google Patents

シャトル弁装置

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JP2002267030A
JP2002267030A JP2001067495A JP2001067495A JP2002267030A JP 2002267030 A JP2002267030 A JP 2002267030A JP 2001067495 A JP2001067495 A JP 2001067495A JP 2001067495 A JP2001067495 A JP 2001067495A JP 2002267030 A JP2002267030 A JP 2002267030A
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spool
valve
check valve
shuttle
oil passage
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JP2001067495A
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Shigeru Kai
繁 甲斐
Kunio Banba
邦男 番場
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Showa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャトル弁装置を小型化し、油路を単純化す
るとともに、組付性も向上すること。 【解決手段】 シャトル弁装置31において、スプール
42に両側の段差部47A、47Bを設け、スプール4
2の一方の段差部47Aに係合可能とされる第1逆止弁
43をスプール42の径方向に配置し、スプール42の
他方の段差部47Bに係合可能とされる第2逆止弁44
をスプール42の径方向に配置するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶推進機用パワー
チルト装置等の油圧回路に用いて好適なシャトル弁装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶推進機用パワーチルト装置等
の油圧回路では、作動油給排装置と油圧アクチュエータ
との間に介装され、作動油の流れを制御するシャトル弁
装置を用いている。
【0003】シャトル弁装置としては、弁箱に設けた弁
格納孔にスプールを格納し、スプールの軸方向移動によ
って開閉される第1逆止弁と第2逆止弁をスプールの軸
方向の両側に配置してなるタイプ(特開2000-46208)が
ある。
【0004】また、他のシャトル弁装置として、弁箱の
左右に並置した2つの弁格納孔のそれぞれに第1スプー
ルと第2スプールを格納し、第1スプールの軸方向移動
によって開閉される第1逆止弁を第1スプールの軸方向
に配置し、第2スプールの軸方向移動によって開閉され
る第2逆止弁を第2スプールの軸方向に配置し、更に2
つの弁格納孔を連絡路で連絡してなるタイプ(実用2583
294)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弁箱に
設けた弁格納孔にスプールを格納し、スプールの軸方向
の両側に第1逆止弁と第2逆止弁を配置するシャトル弁
装置では、以下の問題点がある。
【0006】シャトル弁装置の弁格納孔に沿う全長が
大型になる。 弁箱の一端側から同一軸上にスプールとその両側の第
1逆止弁と第2逆止弁を含む多部品を組付けるものであ
り、組付性が悪い。
【0007】シャトル弁装置の配置に合わせた油路の
設計が必要となり、油路が複雑になる。
【0008】また、弁箱の左右に並置した2つの弁格納
孔に第1スプールと第2スプールを格納し、それらの軸
方向のそれぞれに第1逆止弁と第2逆止弁を配置するシ
ャトル弁装置では、以下の問題点がある。
【0009】シャトル弁装置の2つの弁格納孔のそれ
ぞれに沿う全高が大型になる。 シャトル弁装置の配置に合わせた油路の設計が必要と
なり、油路が複雑になる。
【0010】本発明の課題は、シャトル弁装置を小型化
し、油路を単純化するとともに、組付性も向上すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、弁箱
に設けた弁格納孔にスプールを格納し、スプールの軸方
向移動によって開閉される第1逆止弁と第2逆止弁をス
プールの両側寄りに配置してなるシャトル弁装置におい
て、スプールに両側の段差部を設け、スプールの一方の
段差部に係合可能とされる第1逆止弁をスプールの径方
向に配置し、スプールの他方の段差部に係合可能とされ
る第2逆止弁をスプールの径方向に配置するようにした
ものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記スプールをその軸方向で第1逆止弁と第2
逆止弁に対しセンタリングするスプリングを設けたもの
である。
【0013】請求項3の発明は、弁箱に設けた2つの弁
格納孔のそれぞれにスプールを格納し、両弁格納孔を油
路でつなぎ、各スプールの移動によって開閉される第1
逆止弁と第2逆止弁を配置してなるシャトル弁装置にお
いて、各スプールに段差部を設け、一方のスプールの段
差部に係合可能とされる第1逆止弁を該一方のスプール
の径方向に配置し、他方のスプールの段差部に係合可能
とされる第2逆止弁を該他方のスプールの径方向に配置
するようにしたものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明において更に、前記第1逆止弁と第2逆止弁の
それぞれをスプールの周囲の任意の角度位置に配置でき
るようにしたものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば下記〜の作用があ
る。 シャトル弁装置は、弁箱に設けた弁格納孔にスプール
を格納し、スプールに設けた両側の段差部にそれぞれ係
合する第1逆止弁と第2逆止弁をスプールの径方向に配
置したから、弁格納孔に沿う長さ方向に第1逆止弁と第
2逆止弁を納めることがなく、その全長を小型化でき
る。
【0016】スプールと弁格納孔を単一化したから、
シャトル弁装置の配置に合わせた油路の設計が必要な
く、油路を単純化できる。
【0017】弁格納孔にスプールだけを格納し、この
弁格納孔に第1逆止弁と第2逆止弁を納めるものでない
から、それらの組付けを簡素化できる。
【0018】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 ポンプの停止状態で、スプールはスプリングによりセ
ンタリングされ、第1逆止弁と第2逆止弁を直ちに確実
に閉じ状態に設定できる。
【0019】請求項3の発明によれば下記、の作用
がある。 シャトル弁装置は、弁箱に設けた2つの弁格納孔のそ
れぞれにスプールを格納し、各スプールに設けた段差部
にそれぞれ係合する第1逆止弁と第2逆止弁を各スプー
ルの径方向に配置したから、弁格納孔に沿う長さ方向に
第1逆止弁と第2逆止弁を納めることがなく、その全長
を小型化できる。
【0020】2つのスプールに分割したから、各スプ
ールを離れた位置、角や曲面等にも配置でき、シャトル
弁装置の配置の自由度を増してスペース効率を高め、シ
ャトル弁装置の配置に合わせた油路の設計が必要なく、
油路を単純化できる。
【0021】請求項4の発明によれば下記の作用があ
る。 第1逆止弁と第2逆止弁のそれぞれを、油路のレイア
ウトに応じて、スプールの周囲の任意の角度位置に配置
でき、油路の取回しの自由度を高め、スペース的にも有
利に配置でき、小型のパワーチルト装置に特に有利に採
用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は船外機を示す模式図、図2
はパワーチルト装置を示す油圧回路図、図3はシャトル
弁装置のスプールに対する第1逆止弁と第2逆止弁の配
置例を示す模式図、図4はシャトル弁装置の変形例を示
す油圧回路図である。
【0023】図1に示すように、船舶用推進機としての
船外機10は、プロペラ11及びエンジン12を備えた
推進ユニット13が、スイベルブラケット14に水平方
向揺動可能に軸支され、このスイベルブラケット14が
クランプブラケット15に鉛直方向に傾動可能に軸支さ
れたものである。クランプブラケット15が船体16を
把持して、この船体16に固定されることにより、推進
ユニット13は、船体16に対し水平方向に揺動可能と
され、鉛直方向に傾動可能とされる。この船外機10の
プロペラ11がエンジン12により正逆方向に回転され
て、船体16が前進或いは後進する。
【0024】船外機10のスイベルブラケット14とク
ランプブラケット15の間にパワーチルト装置17(パ
ワーチルト・トリム装置でも可)が介装される。船外機
10は、停船中、航走中、陸上げ時等に、チルト装置1
7の作動により推進ユニット13を鉛直方向に傾動し、
その停船姿勢、航走姿勢、陸上げ姿勢を調整できる。
【0025】チルト装置17は、図2に示す如く、油圧
シリンダ装置18、作動油給排装置19を有し、これら
を1つにまとめられたパワーユニット20を構成でき
る。
【0026】シリンダ装置18は、シリンダ21にピス
トン22を摺動自在に配設し、ピストン22に連結した
ピストンロッド23をシリンダ21の内外に貫通し、シ
リンダ21の内部をピストン22によりピストン側室2
4Aとロッド側室24Bに区画している。そして、シリ
ンダ21をクランプブラケット15に、ピストンロッド
23をスイベルブラケット14に連結している。尚、ピ
ストン22は流木等の障害物が衝突した推進ユニット1
3を跳ね上げ可能とするショックアブソーバ弁25を備
える。
【0027】作動油給排装置19は、タンク26とポン
プ27とモータ28を有して構成される。タンク26の
作動油を、モータ28により正逆いずれかの方向に回転
駆動されるポンプ27により、パワーユニット20のマ
ニホールド29に設けた切換弁付油路30の油路30
A、30Bの一方からシリンダ21のピストン側室24
A、ロッド側室24Bの一方に選択的に供給するととも
に、ピストン側室24A、ロッド側室24Bの他方の作
動油を切換弁付油路30の油路30A、30Bの他方か
らポンプ27に返送し、結果として、シリンダ装置18
を伸縮せしめる。
【0028】切換弁付油路30は、シャトル弁装置3
1、逆止弁32、33、ダウンブロー弁34、アップブ
ロー弁35、手動弁36を有する。
【0029】シャトル弁装置31は、マニホールド29
(弁箱)に設けた丸孔状弁格納孔41に丸棒状のスプー
ル42を軸方向及び周方向に移動自在に格納し、スプー
ル42の軸方向移動によって開閉されるソケットタイプ
の第1逆止弁43と第2逆止弁44をスプール42の両
側寄りに配置している。
【0030】スプール42は軸方向の中央大外径部に嵌
着したOリング等のシール材42Aを介して弁格納孔4
1に液密に摺接し、シール材42Aにより、弁格納孔4
1の閉塞端側に第1シャトル室45Aを、開口端側に第
2シャトル室45Bを区画する。第1シャトル室45A
は油路30Aに、第2シャトル室45Bは油路30Bに
介装される。弁格納孔41の開口端は、マニホールド2
9に螺着されるプラグ46により閉じられ、プラグ46
に嵌着したOリング等のシール材46Aにより封止され
る。
【0031】スプール42の第1シャトル室45Aと第
2シャトル室45Bのそれぞれに臨む外周部には、その
中央大外径部から軸方向外方に向けて縮径するテーパ状
段差部47A、47Bが付与される。
【0032】第1シャトル室45Aとシリンダ21のピ
ストン側室24Aをつなぐ油路30Aには第1逆止弁4
3が介装され、第1逆止弁43はスプール42の径方向
に配置され、第1逆止弁43の先端突部43Aはスプー
ル42の一方の段差部47Aに係合可能とされる。第1
逆止弁43は、マニホールド29に設けた弁室48Aに
格納され、マニホールド29に螺着される弁室48Aの
ためのプラグ49Aによりバックアップされるスプリン
グ50Aにより、先端面の弁体シート43Bを弁室48
Aの弁座51Aに着座して油路30Aを閉止可能とす
る。
【0033】第2シャトル室45Bとシリンダ21のロ
ッド側室24Bをつなぐ油路30Bには第2逆止弁44
が介装され、第2逆止弁44はスプール42の径方向に
配置され、第2逆止弁44の先端突部44Aはスプール
42の他方の段差部47Bに係合可能とされる。第2逆
止弁44は、マニホールド29に設けた弁室48Bに格
納され、マニホールド29に螺着される弁室48Bのた
めのプラグ49Bによりバックアップされるスプリング
50Bにより、先端面の弁体シート44Bを弁室48B
の弁座51Bに着座して油路30Bを閉止する。
【0034】そして、弁格納孔41の内部でスプール4
2を挟む両側の第1シャトル室45A、第2シャトル室
45Bには、スプール42をその軸方向で第1逆止弁4
3と第2逆止弁44に対しセンタリングする左右一対の
スプリング53、54を配設している。スプリング5
3、54によってスプール42がセンタリングされてい
るとき、スプール42の段差部47Aと段差部47Bは
第1逆止弁43の先端突部43Aと第2逆止弁44の先
端突部44Aの双方に係合せず、第1逆止弁43と第2
逆止弁44をともに閉止位置に設定する。
【0035】これに対し、推進ユニット13をチルトア
ップさせるためのポンプ27の正転により、ポンプ27
の作動油が油路30Aから第1シャトル室45Aに供給
されると、この作動油が直接的に第1逆止弁43を開弁
して油路30Aを導通するとともに、スプール42を図
2の右方向に押動し、スプール42の段差部47Bが第
2逆止弁44の先端突部44Aに係合して第2逆止弁4
4を押し開き開弁して油路30Bを導通させ、結果とし
て、ポンプ27の作動油を油路30Aからシリンダ21
のピストン側室24Aに、シリンダ21のロッド側室2
4Bの作動油を油路30Bからポンプ27に戻してシリ
ンダ装置18を伸長(チルトアップ)させる。他方、推
進ユニット13をチルトダウンさせるためのポンプ27
の逆転により、ポンプ27の作動油が油路30Bから第
2シャトル室45Bに供給されると、この作動油が直接
的に第2逆止弁44を開弁して油路30Bを導通すると
ともに、スプール42を図2の左方向に押動し、スプー
ル42の段差部47Aが第1逆止弁43の先端突部43
Aに係合して第1逆止弁43を押し開き開弁して油路3
0Aを導通させ、結果として、ポンプ27の作動油を油
路30Bからシリンダ21のロッド側室24Bに、シリ
ンダ21のピストン側室24Aの作動油を油路30Aか
らポンプ27に戻してシリンダ装置18を収縮(チルト
ダウン)させる。
【0036】シャトル弁装置31において、第1逆止弁
43と第2逆止弁44はスプール42の周囲の任意の角
度位置に配置できる。図3(A)は第1逆止弁43と第
2逆止弁44をスプール42の周囲の同一角度位置に並
べて配置し、図3(B)は第1逆止弁43と第2逆止弁
44をスプール42の周囲で異なる角度位置に交差配置
し、図3(C)は第1逆止弁43と第2逆止弁44をス
プール42の直径方向に対向配置したものである。
【0037】尚、逆止弁32は、ポンプ27とタンク2
6との中間部に介装され、シリンダ装置18のチルトア
ップ操作時に、シリンダ21の内容積がピストンロッド
23の退出容積だけ増加して作動油の循環油量が不足す
ることにより、この逆止弁32の開作動により、タンク
26からポンプ27に循環油量の不足分を補償するもの
である。
【0038】逆止弁33は、ポンプ27とタンク26と
の中間部に介装され、シリンダ装置18のチルトダウン
終了時に、チルトダウンが完了し、ピストン側室24A
からポンプ27への返油がなくなった時点で、尚ポンプ
27が作動する場合に、この逆止弁33の開作動によ
り、タンク26からポンプ27に作動油を供給可能とす
るものである。
【0039】ダウンブロー弁34は、シリンダ装置18
のチルトダウン操作時に、シリンダ21の内容積がピス
トンロッド23の進入容積だけ減少して作動油の循環油
量に余りを生ずるとき、この余った作動油をタンク26
に戻すものである。
【0040】アップブロー弁35は、シリンダ装置18
のチルトアップ操作時に、チルトアップが完了しても尚
ポンプ27が作動するときに、余剰の作動油をタンク2
6に戻すものである。
【0041】手動弁36は、チルト装置17の故障時等
に、手動で操作せしめられ、シリンダ装置18を手動で
伸縮させ、推進ユニット13を手動でチルトダウン、チ
ルトアップ操作可能とするものである。
【0042】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 シャトル弁装置31は、マニホールド29に設けた弁
格納孔41にスプール42を格納し、スプール42に設
けた両側の段差部47A、47Bにそれぞれ係合する第
1逆止弁43と第2逆止弁44をスプール42の径方向
に配置したから、弁格納孔41に沿う長さ方向に第1逆
止弁43と第2逆止弁44を納めることがなく、その全
長を小型化できる。スプール41の形状も、単純な段差
形状であり、加工容易で小型化できる。
【0043】シャトル弁装置31の配置に合わせた油
路の設計が必要なく、油路30を単純化できる。
【0044】弁格納孔41にスプール42だけを格納
し、この弁格納孔41に第1逆止弁43と第2逆止弁4
4を納めるものでないから、それらの組付けを簡素化で
きる。マニホールド29に設けた弁格納孔41にスプー
ル42を納めてプラグ46により塞ぎ、弁室48A、4
8Bに第1逆止弁43、第2逆止弁44を納めてプラグ
49A、49Bで塞げば足りる。
【0045】ポンプ27の停止状態で、スプール42
はスプリング53、54によりセンタリングされ、第1
逆止弁43と第2逆止弁44を直ちに確実に閉じ状態に
設定できる。
【0046】第1逆止弁43と第2逆止弁44のそれ
ぞれを、油路30のレイアウトに応じて、スプール42
の周囲の任意の角度位置に配置でき、油路30の取回し
の自由度を高め、スペース的にも有利に配置でき、小型
のパワーチルト装置17に特に有利に採用できる。
【0047】図4のシャトル弁装置60は、マニホール
ド29(弁箱)に設けた2つの丸孔状弁格納孔61A、
61Bのそれぞれに丸棒状のスプール62A、62Bを
軸方向及び周方向に移動自在に格納し、両弁格納孔61
A、61Bを油路61Cでつなぎ、各スプール62A、
62Bの軸方向移動によって開閉されるソケットタイプ
の第1逆止弁63と第2逆止弁64を各スプール62
A、62Bの両側寄りに配置している。
【0048】スプール62Aは、弁格納孔61Aの第1
シャトル室65Aに格納され、スプリング66Aで油路
61Cを閉じる側に付勢され、かつ油路61Cと第1シ
ャトル室65Aとをつなぐ連通路67Aを塞ぐスプリン
グ68A、ボール弁69Aを内蔵している。スプール6
2Bは、弁格納孔61Bの第2シャトル室65Bに格納
され、スプリング66Bで油路61Cを閉じる側に付勢
され、かつ油路61Cと第2シャトル室65Bとをつな
ぐ連通路67Bを塞ぐスプリング68B、ボール弁69
Bを内蔵している。
【0049】各スプール62A、62Bの第1シャトル
室65Aと第2シャトル室65Bのそれぞれに臨む外周
部には、その中央大外径部から軸方向外方に向けて縮径
するテーパ状段差部71A、71Bが付与される。
【0050】第1シャトル室65Aとシリンダ21のピ
ストン側室24Aをつなぐ油路30Aには第1逆止弁6
3が介装され、第1逆止弁63はスプール62Aの径方
向に配置され、第1逆止弁63の先端突部63Aはスプ
ール62Aの段差部71Aに係合可能とされる。第1逆
止弁63は、マニホールド29に設けた弁室72Aに格
納され、マニホールド29に螺着される弁室72Aのた
めのプラグ73Aによりバックアップされるスプリング
74Aにより、先端面の弁体シート63Bを弁室72A
の弁座75Aに着座して油路30Aを閉止可能とする。
【0051】第2シャトル室65Bとシリンダ21のロ
ッド側室24Bをつなぐ油路30Bには第2逆止弁64
が介装され、第2逆止弁64はスプール62Bの径方向
に配置され、第2逆止弁64の先端突部64Aはスプー
ル62Bの他方の段差部71Bに係合可能とされる。第
2逆止弁64は、マニホールド29に設けた弁室72B
に格納され、マニホールド29に螺着される弁室72B
のためのプラグ73Bによりバックアップされるスプリ
ング74Bにより、先端面の弁体シート64Bを弁室7
2Bの弁座75Bに着座して油路30Bを閉止する。
【0052】そして、弁格納孔61A、61Bの内部で
スプール62A、62Bを格納する第1シャトル室65
A、第2シャトル室65Bには、スプール62A、62
Bをその軸方向で油路61Cの閉じ側に付勢する前述の
スプリング68A、68Bを配設している。スプリング
68A、68Bによってスプール62A、62Bが押圧
保持されているとき、スプール62A、62Bの段差部
71Aと段差部71Bは第1逆止弁63の先端突部63
Aと第2逆止弁64の先端突部64Aの双方に係合せ
ず、第1逆止弁63と第2逆止弁64をともに閉止位置
に設定する。
【0053】これに対し、推進ユニット13をチルトア
ップさせるためのポンプ27の正転により、ポンプ27
の作動油が油路30Aから第1シャトル室65Aに供給
されると、この作動油が直接的に第1逆止弁63を開弁
して油路30Aを導通するとともに、スプール62Aの
ボール弁69Aを開き、ひいてはスプール62Bを図4
の右方向に押動し、スプール62Bの段差部71Bが第
2逆止弁64の先端突部64Aに係合して第2逆止弁6
4を押し開き開弁して油路30Bを導通させ、結果とし
て、ポンプ27の作動油を油路30Aからシリンダ21
のピストン側室24Aに、シリンダ21のロッド側室2
4Bの作動油を油路30Bからポンプ27に戻してシリ
ンダ装置18を伸長(チルトアップ)させる。他方、推
進ユニット13をチルトダウンさせるためのポンプ27
の逆転により、ポンプ27の作動油が油路30Bから第
2シャトル室65Bに供給されると、この作動油が直接
的に第2逆止弁64を開弁して油路30Bを導通すると
ともに、スプール62Bのボール弁69Bを開き、ひい
てはスプール62Aを図4の左方向に押動し、スプール
62Aの段差部71Aが第1逆止弁63の先端突部63
Aに係合して第1逆止弁63を押し開き開弁して油路3
0Aを導通させ、結果として、ポンプ27の作動油を油
路30Bからシリンダ21のロッド側室24Bに、シリ
ンダ21のピストン側室24Aの作動油を油路30Aか
らポンプ27に戻してシリンダ装置18を収縮(チルト
ダウン)させる。
【0054】シャトル弁装置60において、第1逆止弁
63と第2逆止弁64は各スプール62A、62Bの周
囲の任意の角度位置に配置できる。
【0055】シャトル弁装置60によれば、以下の作用
がある。 シャトル弁装置60は、マニホールド29に設けた2
つの弁格納孔61A、61Bのそれぞれにスプール62
A、62Bを格納し、各スプール62A、62Bに設け
た段差部71A、71Bにそれぞれ係合する第1逆止弁
63と第2逆止弁64を各スプール62A、62Bの径
方向に配置したから、弁格納孔61A、61Bに沿う長
さ方向に第1逆止弁63と第2逆止弁64を納めること
がなく、その全長を小型化できる。
【0056】2つのスプール62A、62Bに分割し
たから、各スプール62A、62Bを離れた位置、角や
曲面等にも配置でき、シャトル弁装置60の配置の自由
度を増してスペース効率を高め、シャトル弁装置60の
配置に合わせた油路の設計が必要なく、油路を単純化で
きる。
【0057】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の実施において、第1逆止弁と第2逆止弁は、ソケ
ットタイプのものに限らず、ボールタイプのものでも良
く、ボールタイプのものではこれを弁室の弁座に着座さ
せるためのスプリングを併せ備えることを必須としな
い。
【0058】また、本発明の実施においては、マニホー
ルド自体を弁箱にすることなく、マニホールドに嵌合さ
れる弁ケースにスプール、第1逆止弁、第2逆止弁のそ
れぞれを組付け、この弁ケースを弁箱とするものでも良
い。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シャトル
弁装置を小型化し、油路を単純化するとともに、組付性
も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は船外機を示す模式図である。
【図2】図2はパワーチルト装置を示す油圧回路図であ
る。
【図3】図3はシャトル弁装置のスプールに対する第1
逆止弁と第2逆止弁の配置例を示す模式図である。
【図4】図4はシャトル弁装置の変形例を示す油圧回路
図である。
【符号の説明】
29 マニホールド(弁箱) 31、60 シャトル弁装置 41、61A、61B 弁格納孔 42、62A、62B スプール 43、63 第1逆止弁 44、64 第2逆止弁 47A、47B、71A、71B 段差部 53、54 スプリング
フロントページの続き Fターム(参考) 3H051 AA01 AA03 BB02 BB10 CC01 FF07 3H053 AA03 AA25 AA26 BA12 BA24 CA06 DA11 3H058 AA02 BB22 BB29 CA06 CA13 CA33 CB14 CC01 CC05 CD05 CD29 DD12 EE03 EE12 3H089 CC01 DB37 GG02 JJ16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱に設けた弁格納孔にスプールを格納
    し、スプールの軸方向移動によって開閉される第1逆止
    弁と第2逆止弁をスプールの両側寄りに配置してなるシ
    ャトル弁装置において、 スプールに両側の段差部を設け、スプールの一方の段差
    部に係合可能とされる第1逆止弁をスプールの径方向に
    配置し、スプールの他方の段差部に係合可能とされる第
    2逆止弁をスプールの径方向に配置することを特徴とす
    るシャトル弁装置。
  2. 【請求項2】 前記スプールをその軸方向で第1逆止弁
    と第2逆止弁に対しセンタリングするスプリングを設け
    た請求項1に記載のシャトル弁装置。
  3. 【請求項3】 弁箱に設けた2つの弁格納孔のそれぞれ
    にスプールを格納し、両弁格納孔を油路でつなぎ、各ス
    プールの移動によって開閉される第1逆止弁と第2逆止
    弁を配置してなるシャトル弁装置において、 各スプールに段差部を設け、一方のスプールの段差部に
    係合可能とされる第1逆止弁を該一方のスプールの径方
    向に配置し、他方のスプールの段差部に係合可能とされ
    る第2逆止弁を該他方のスプールの径方向に配置するこ
    とを特徴とするシャトル弁装置。
  4. 【請求項4】 前記第1逆止弁と第2逆止弁のそれぞれ
    をスプールの周囲の任意の角度位置に配置できる請求項
    1〜3のいずれかに記載のシャトル弁装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7355773B2 (en) 2005-03-09 2008-04-08 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning apparatus and image forming apparatus using same
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CN104903807A (zh) * 2012-08-03 2015-09-09 Spx公司 自动循环泵及其操作方法

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