JPH11310196A - 船外機のシリンダ装置 - Google Patents
船外機のシリンダ装置Info
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- JPH11310196A JPH11310196A JP11045403A JP4540399A JPH11310196A JP H11310196 A JPH11310196 A JP H11310196A JP 11045403 A JP11045403 A JP 11045403A JP 4540399 A JP4540399 A JP 4540399A JP H11310196 A JPH11310196 A JP H11310196A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
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Abstract
合理的に組み込めるようにする。 【解決手段】 船体1に固定されたクランプブラケット
3に上下回動可能に支持された推進機本体6を、クラン
プブラケット3に設けられたシリンダ24のロッド25
の伸縮により上下回動させるようにした船外機のシリン
ダ装置において、上記シリンダ24は、ロッド25に連
結されるピストン29で上室27と下室28とに仕切ら
れて、このロッド25のほぼ軸心に対応するピストン2
9内にバルブ室30が形成され、このバルブ室30の上
部は上連通路25c(29c)で上室27に連通され、
バルブ室30の下部は下連通路29aで下室28に連通
されると共に、バルブ室30の上部にバルブ31が設け
られ、バルブ室30の下部に、バルブ31を上部バルブ
シート30aに付勢するバルブスプリング32が設けら
れている。
Description
ム制御のために推進機本体を上下回動させるのに最適な
船外機のシリンダ装置に関する。
体1の船尾板2にクランプブラケット3が固定され、こ
のクランプブラケット3にスイベルブラケット4が水平
軸5を支点として上下回動可能に支持され、このスイベ
ルブラケット4に、船舶推進機である船外機の推進機本
体6が図示しない操舵軸を介して水平軸5と略直交する
軸回りに左右回転可能に支持されているものがある。こ
の推進機本体6には内燃機関36が搭載されて、ドライ
ブ軸35aとギヤ装置35bとプロペラ軸35cとを介
してプロペラ7を回転するようになっている。
チルトシリンダ8の下部が連結され、スイベルブラケッ
ト4の軸4aにはチルトシリンダ8のチルトロッド8a
の上部が連結されて、このチルトシリンダ8のチルトロ
ッド8aの伸縮で推進機本体6がチルト制御されるよう
になる。なお、37は油圧モータ、38はリザーバーで
ある。
ルトシリンダ8の両側で一対のトリムシリンダ9の下部
が軸(不図示)で連結されて、このトリムシリンダ9の
トリムロッド9aの伸縮で推進機本体6がトリム制御さ
れるようになる。
リンダ8は、主として浜上げ時や航走時の障害物を避け
るときに、推進機本体6を急速に上回動させてプロペラ
7等の破損を防ぐために使用するものである。
示すように、下端部10bが上記クランプブラケット3
に連結されるシリンダ本体10と、上端部11aが上記
スイベルブラケット4に連結されるロッド11と、この
ロッド11の下端部11bに連結され、上記シリンダ本
体10内に上下動自在に嵌合して、シリンダ本体10内
を上室12と下室13とに仕切るピストン14とで基本
構成されている。なお、10aは、シリンダ本体10の
上端部を形成するプラグである。
給排口12aと下室13側の給排口13aとからの油圧
の給排制御により、ピストン14の上下動に伴うロッド
11の伸縮により船外機本体6が上下回動されるように
なる。
は、ロッド11の外周面とピストン14の外周面との間
のほぼ中間部に、円周上等角度間隔で複数個(本例では
45度間隔で6個)のバルブ室15が上室12と下室1
3とを連通するように形成され、各バルブ室15の上部
にボールバルブ16がそれぞれ設けられると共に、各バ
ルブ室15の下部に、ボールバルブ16を上部バルブシ
ートに付勢するバルブスプリング17がそれぞれ設けら
れている。上記ピストン14の下面には、上記各バルブ
室15にボールバルブ16とバルブスプリング17とを
挿入するための開口14aがそれぞれ形成され、この各
開口14aは、ピストン14を貫通してロッド11の下
端部11bに螺合されるボルト18のワッシャ19で閉
塞される。
ルブ室15、ボールバルブ16及びバルブスプリング1
7等は、アブゾーババルブ機構を構成し、このアブゾー
ババルブ機構は、浜上げ時や航走時に、推進機本体6が
障害物20に不用意に当たったときのプロペラ7等の破
損を防ぐためのものである。
機本体6が流木等の障害物20に不用意に当たったと
き、このままではプロペラ7等が破損するおそれがあ
る。つまり、推進機本体6が障害物20に当たったとき
には、推進機本体6に上回動力Pが作用し、これに伴っ
て、チルトシリンダ8のロッド11は、図5に示したよ
うに、伸びる方向Qに引っ張られるから、ロッド11と
ともにピストン14が上動しようとするが、上記アブゾ
ーババルブ機構が無いときは、上室12内の油圧でピス
トン14が上動できないので、推進機本体6も上回動で
きないからである。
が有るときは、チルトシリンダ8のロッド11が伸びる
方向Qに引っ張られて、ロッド11とともにピストン1
4が上動しようとしたときには上室12内の油圧が高ま
るから、この高まった油圧でボールバルブ16がバルブ
スプリング17の付勢力に抗して下動されて上部バルブ
シートから離れるので、上室12が下室11に連通して
上室12の油圧が下室11に排出されるようになり、推
進機本体6に作用する上回動力Pに伴って、ロッド11
が伸びる方向Qに引っ張られると、ロッド11とともに
ピストン14が上動できるので、推進機本体6も上回動
できるからである。
急速に上回動させる必要から、中型以上の船外機におい
ては、流木ヒット時の衝撃が大きく大径のものを使用す
る必要があるため、上記アブゾーババルブ機構は、大径
ピストン14の周囲に複数個を組み込むことが可能であ
った。
船外機では、流木ヒット時の衝撃が小さいため、チルト
シリンダを小型にできる。さらに、中型以上の船外機用
の大径のチルトシリンダ8をそのまま流用することがで
きず、全体の小型化が必須のため、小径のチルトシリン
ダ8の使用が前提となる。また、ロッド11自体は強度
上からさほど小径にできないので、シリンダ本体10を
大幅に小径にする必要が生じる。これに伴ってピストン
14も大幅に小径化することから、この小径のピストン
14の狭い周囲スペースには、上述したようなアブゾー
ババルブ機構を組み込むことが不可能になるという問題
がある。
になされたもので、小径のシリンダでもアブゾーババル
ブ機構を合理的に組み込むことができる船外機のシリン
ダ装置を提供することを目的とするものである。
に、本発明は、船体に固定されたクランプブラケットに
上下回動可能に支持された推進機本体を、上記クランプ
ブラケットに設けられたシリンダのロッドの伸縮により
上下回動させるようにした船外機のシリンダ装置におい
て、上記シリンダは、上記ロッドに連結されるピストン
で上室と下室とに仕切られて、このロッドのほぼ軸心に
対応するピストン内にバルブ室が形成され、このバルブ
室の上部は上連通路で上室に連通され、バルブ室の下部
は下連通路で下室に連通されると共に、上記バルブ室の
上部にバルブが設けられ、バルブ室の下部に、バルブを
上部バルブシートに付勢するバルブスプリングが設けら
れていることを特徴とする船外機のシリンダ装置を提供
するものである。
するピストン内に1個のバルブ室を形成し、このバルブ
室の上部と下部を各連通路により上室と下室にそれぞれ
連通して、このバルブ室にバルブとバルブスプリング等
のアブゾーババルブ機構を組み込むことができる。
ある場合には、推進機本体が流木等の障害物に不用意に
当たって、シリンダのロッドが伸びる方向に引っ張られ
て、ロッドとともにピストンが上動しようとしたときに
は上室内の油圧が高まるから、この高まった油圧でバル
ブがバルブスプリングの付勢力に抗して下動されて上部
バルブシートから離れるので、上室が下室に連通して上
室の油圧が下室に排出されるようになり、推進機本体に
作用する上回動力に伴って、ロッドが伸びる方向に引っ
張られると、ロッドとともにピストンが上動できるの
で、推進機本体も上回動できるようになる。
トン又はロッドに形成されている構成とすることができ
る。
は、上記バルブ室にバルブとバルブスプリングとを挿入
するための開口が形成され、この開口はプラグ用ボルト
で閉塞される構成とすることができる。
フリーピストンが設けられると共に、上記ピストンに、
上室から上記バルブを介してピストンとフリーピストン
との間の下室に排出された油圧を上室に戻すためのワン
ウェイバルブが設けられている構成であれば、障害物に
当たって推進機本体が上回動するときに、急激に上動し
ようとするピストンに追従できないままその位置でフリ
ーピストンが停止した状態となり、その後に、航走を再
開するために推進機本体をチルトダウンさせるときに、
バルブからピストンとフリーピストンとの間の下室に排
出された油圧がワンウェイバルブから上室に戻されるよ
うになるから、ピストンがフリーピストンに当接する位
置まで下動することで、フリーピストンがチルト角度の
メモリー機能を果たすようになって、推進機本体を元の
チルト位置に正確に戻せるようになる。
の通路径はバルブの通路径よりも小径である構成であれ
ば、ピストンとフリーピストンとの間の下室に排出され
た油圧を徐々に上室に戻せるようになると共に、ワンウ
ェイバルブの通路径は小径で良いので、ピストンを大径
にする必要もない。
を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成
・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略す
る。
板2にクランプブラケット3が固定され、このクランプ
ブラケット3にスイベルブラケット4が水平軸5を支点
として上下回動可能に支持され、このスイベルブラケッ
ト4に、船舶推進機である船外機の推進機本体6が図示
しない操舵軸を介して水平軸5と略直交する軸回りに左
右回転可能に支持されている。この推進機本体6には図
示しない内燃機関が搭載されて、ドライブ軸21を介し
てプロペラ7を回転するようになっている。
ケット4との間には、チルトシリンダ24が上水平軸2
2と下水平軸23とでそれぞれ連結されて、このチルト
シリンダ24のチルトロッド25の伸縮で推進機本体6
がチルト制御されるようになる。
のようなトリムシリンダ9が設けられていないが、これ
は、小型の船外機を使用するような船舶ではトリム制御
の必要性に乏しいからである。しかし、トリム制御の要
望があれば、トリムシリンダ9を設けても良いことは言
うまでもない。また、上記チルトシリンダ24を兼用し
てトリム制御を行なうことも可能である。
ータ37と、この油圧用モータ37で駆動される油圧ポ
ンプ39と、この油圧ポンプ39からの油圧を上記チル
トシリンダ24の上室27と下室28(後述)とに切り
替えて供給する切替バルブ40とが設けられている。
路図であり、正逆転する油圧ポンプ39とチルトシリン
ダ24との間には、油圧を下室28に供給してチルトロ
ッド25を上昇(UP)させる上昇回路42Uと、油圧
を上室27に供給してチルトロッド25を下降(DOW
N)させる下降回路42Dとが設けられ、各回路42
U,42Dの途中には切替バルブ40(U,D)が介設
されている。
(U,D)との間の各回路42U,42Dには、リリー
フバルブ43(U,D)が設けられると共に、切替バル
ブ40(U,D)とチルトシリンダ24との間の各回路
42U,42Dには、温度の上昇で膨張した油圧を逃が
すためのサーマルプロテクト44(U,D)が設けられ
ている。このサーマルプロテクト44(U,D)は、各
室27,28のリリーフバルブも兼ねている。
ポンプ39等が故障したときに手動で操作するためのマ
ニュアルバルブ45が設けられている。
うに、下端部26aが上記下水平軸23を介してクラン
プブラケット3に連結されるシリンダ本体26と、上端
部25aが上記上水平軸23を介してスイベルブラケッ
ト4に連結されるチルトロッド25と、このチルトロッ
ド25の下端部25bにねじで連結され、上記シリンダ
本体26内に上下動自在に嵌合して、シリンダ本体26
内を上室27と下室28とに仕切るピストン29とで基
本構成されている。なお、26bは、シリンダ本体26
の上端部を形成するプラグである。
給排口27aと下室28側の給排口28aとからの油圧
の給排制御により、ピストン29の上下動に伴うチルト
ロッド25の伸縮により船外機本体6が上下回動される
ようになる。
トシリンダ24のピストン29には、上記チルトロッド
25のほぼ軸心に対応するピストン内に1個のバルブ室
30が形成され、このバルブ室30の上部は、上記チル
トロッド25に形成されたT字状の上連通路25cで上
室27に連通され、バルブ室30の下部は、ピストン2
9に斜め下向きに形成された下連通路29aで下室28
に連通されている。
1aで保持されたボールバルブ31が設けられ、このバ
ルブ室30の下部には、ボールバルブ31をリテーナ3
1aを介して上部バルブシート30aに付勢するバルブ
スプリング32が設けられている。
室30にボールバルブ31とリテーナ31a及びバルブ
スプリング32を挿入するための雌ねじ開口29bが形
成され、この雌ねじ開口29bは、この雌ねじ開口29
bに螺合されるプラグ用ボルト33で閉塞されるように
なる。
バルブ室30、ボールバルブ31とリテーナ31a及び
バルブスプリング32等は、アブゾーババルブ機構を構
成する。
トロッド25のT字状の上連通路25cに代えて、ピス
トン29に形成した斜め上向きの上連通路29cで上室
27に連通するようにしても良い。
が流木等の障害物20に不用意に当たったときには、推
進機本体6に上回動力Pが作用し、これに伴って、チル
トシリンダ24のチルトロッド25は、図1に示したよ
うに、伸びる方向Qに引っ張られて、チルトロッド25
とともにピストン29が上動しようとしたときには上室
27内の油圧が高まるから、この高まった油圧でボール
バルブ31がバルブスプリング32の付勢力に抗して下
動されて上部バルブシート30aから離れるので、上室
12が上連通路25cとバルブ室30と下連通路29a
とを介して下室28に連通して、上室27の油圧が下室
28に排出されるようになる。
動力Pに伴って、チルトロッド25が伸びる方向Qに引
っ張られると、チルトロッド25とともにピストン29
が上動できるので、推進機本体6も上回動できるように
なり、浜上げ時や航走時に、推進機本体6が障害物20
に不用意に当たったときのプロペラ7等の破損を防ぐこ
とができる。
ぼ軸心に対応するピストン29内に1個のバルブ室30
を形成し、このバルブ室30の上部と下部を各連通路2
5c(又は29c)と29aにより上室27と下室28
にそれぞれ連通して、このバルブ室30にボールバルブ
31とバルブスプリング32等のアブゾーババルブ機構
を組み込むことができるから、小型の船外機用として全
体にコンパクト化が要望されるチルトシリンダ25の小
径のピストン29であっても比較的に広い軸心スペース
にアブゾーババルブ機構を無理なく組み込むことが可能
になる。
口29bをプラグ用ボルト33で閉塞すると、このプラ
グ用ボルト33を外した状態で、バルブ室30にボール
バルブ31とバルブスプリング32とを簡単に組み込む
ことができる。
ンダ24の下室28に、シリンダ本体26内に上下動自
在に嵌合し、上記ピストン29に追従して上下動するフ
リーピストン47を設けて、チルト角度のメモリー機能
を持たせるようにすることができる。
20に当たったときには、推進機本体6に上回動力Pが
作用し、これに伴って、チルトシリンダ24のチルトロ
ッド25は、伸びる方向Qに引っ張られて、チルトロッ
ド25とともにピストン29が上動しようとしたときに
は上室27内の油圧が高まるから、この高まった油圧で
ボールバルブ31がバルブスプリング32の付勢力に抗
して下動されて上部バルブシート30aから離れるの
で、上室27が上連通路25cとバルブ室30と下連通
路29aとを介して下室28に連通して、上室27の油
圧がピストン29とフリーピストン47との間の下室2
8に排出されるようになる(クロスハッチングa参
照)。
ンダ本体26の底との間の下室28の油圧(クロスハッ
チングb参照)については給排口28aから排出できる
から、その分だけピストン29とともにチルトロッド2
5を下動させて推進機本体6を下回動(チルトダウン)
させることができる。しかし、ピストン29とフリーピ
ストン47との間の油圧については排出できないから、
その分だけチルトロッド25が下動できないので推進機
本体6を途中までしか下回動できない。これにより、推
進機本体6がチルトアップ状態で停止することになるの
で、航走を再開することが困難になる。
ストン29とフリーピストン47との間の下室28に排
出された油圧を上室28に戻すためのワンウェイ(一方
向)バルブ48を設ける。このワンウェイバルブ48
は、具体的に説明しないが、上記アブゾーババルブ機構
と同様に、ボールバルブ、バルブスプリング等で構成さ
れている。また、ワンウェイバルブ48の通路径は上記
ボールバルブ31の通路径よりも小径(約1/5程度)
に設定されていて、下室28の油圧を徐々に上室27に
戻せるようにしている。なお、ワンウェイバルブ48
は、ボールバルブ31に比べて小さいもので良いことか
ら、ピストン29の周囲部に無理なく組み込むことがで
きて、ピストン29を大径にする必要がない。
有するチルトシリンダ24の油圧回路図であるが、図6
(a)の油圧回路図と実質的に同一であるから説明は省
略する。
8にフリーピストン47を設けると共に、ピストン29
にワンウェイバルブ48を設けることにより、航走時に
推進機本体6が障害物20に当たったときに、チルトロ
ッド25とともに急激に上動しようとするピストン29
に追従できないままその位置で停止した状態のフリーピ
ストン47と、急激に上動するピストン29との間に形
成された下室28に上室27の油圧が排出されるように
なる。
推進機本体6をチルトダウンさせたいときには、切替バ
ルブ40Dの切替で下降回路42Dから油圧を上室27
に供給すると、フリーピストン47とシリンダ本体26
の底との間の下室28の油圧は給排口28aから排出さ
れるから、その分だけチルトロッド25が下動されて推
進機本体6が下回動(チルトダウン)される。
7との間の下室28の油圧は、ピストン29の下動に伴
い、ワンウェイバルブ48を介して徐々に上室27に戻
されるようになるから、ピストン29とともにチルトロ
ッド25が下動するので推進機本体6も下回動するよう
になる、これにより、推進機本体6をチルトダウンさせ
ることができ、航走を再開することができる。
進機本体6に上回動力Pが作用したときに、急激に上動
しようとするピストン29に追従できないままその位置
で停止した状態であることから、ピストン29がフリー
ピストン47に当接する位置まで下動することで、フリ
ーピストン29がチルト角度のメモリー機能を果たすよ
うになって、推進機本体6を元のチルト位置に正確に戻
せるようになる。
明の船外機のシリンダ装置は、ロッドのほぼ軸心に対応
するピストン内に1個のバルブ室を形成し、このバルブ
室の上部と下部を各連通路により上室と下室にそれぞれ
連通して、このバルブ室にバルブとバルブスプリング等
のアブゾーババルブ機構を組み込むようにしたから、小
型の船外機用として全体にコンパクト化が要望されるチ
ルトシリンダ用の小径のピストンであっても比較的に広
い軸心スペースにアブゾーババルブ機構を無理なく組み
込むことが可能になる。それ故に小型の船外機の小径の
シリンダには最適に用いることができる。
ンに形成すると(請求項2)、ロッドに上連通路を形成
する場合のような別加工が不要となるので、加工コスト
が安くなる。
ルブとバルブスプリングとを挿入するための開口を形成
し、この開口をプラグ用ボルトで閉塞するようにすると
(請求項3)、プラグ用ボルトを外した状態で、バルブ
室にバルブとバルブスプリングとを簡単に組み込むこと
ができる。
設けられると共に、上記ピストンに、上室から上記バル
ブを介してピストンとフリーピストンとの間の下室に排
出された油圧を上室に戻すためのワンウェイバルブが設
けられている構成とすれば(請求項4)、障害物に当た
って推進機本体が上回動するときに、急激に上動しよう
とするピストンに追従できないままその位置でフリーピ
ストンが停止した状態となり、その後に、航走を再開す
るために推進機本体をチルトダウンさせるときに、バル
ブからピストンとフリーピストンとの間の下室に排出さ
れた油圧がワンウェイバルブから上室に戻されるように
なるから、ピストンがフリーピストンに当接する位置ま
で下動することで、フリーピストンがチルト角度のメモ
リー機能を果たすようになって、推進機本体を元のチル
ト位置に正確に戻せるようになる。
通路径よりも小径である構成とすれば(請求項5)、ピ
ストンとフリーピストンとの間の下室に排出された油圧
を徐々に上室に戻せるようになると共に、ワンウェイバ
ルブの通路径は小径で良いので、ピストンを大径にする
必要もない。
ブ機構の拡大断面図、(b)は(a)の変形例の拡大断
面図である。
る。
(b)は変形例のチルトシリンダの油圧回路図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 船体に固定されたクランプブラケットに
上下回動可能に支持された推進機本体を、上記クランプ
ブラケットに設けられたシリンダのロッドの伸縮により
上下回動させるようにした船外機のシリンダ装置におい
て、 上記シリンダは、上記ロッドに連結されるピストンで上
室と下室とに仕切られて、このロッドのほぼ軸心に対応
するピストン内にバルブ室が形成され、このバルブ室の
上部は上連通路で上室に連通され、バルブ室の下部は下
連通路で下室に連通されると共に、上記バルブ室の上部
にバルブが設けられ、バルブ室の下部に、バルブを上部
バルブシートに付勢するバルブスプリングが設けられて
いることを特徴とする船外機のシリンダ装置。 - 【請求項2】 上記上連通路は、ピストン又はロッドに
形成されている請求項1に記載の船外機のシリンダ装
置。 - 【請求項3】 上記ピストンの下面には、上記バルブ室
にバルブとバルブスプリングとを挿入するための開口が
形成され、この開口はプラグ用ボルトで閉塞される請求
項1又は請求項2に記載の船外機のシリンダ装置。 - 【請求項4】 上記シリンダの下室にフリーピストンが
設けられると共に、上記ピストンに、上室から上記バル
ブを介してピストンとフリーピストンとの間の下室に排
出された油圧を上室に戻すためのワンウェイバルブが設
けられている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の船
外機のシリンダ装置。 - 【請求項5】 上記ワンウェイバルブの通路径はバルブ
の通路径よりも小径である請求項4に記載の船外機のシ
リンダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04540399A JP4220056B2 (ja) | 1998-02-25 | 1999-02-23 | 船外機のシリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4349598 | 1998-02-25 | ||
JP10-43495 | 1998-02-25 | ||
JP04540399A JP4220056B2 (ja) | 1998-02-25 | 1999-02-23 | 船外機のシリンダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11310196A true JPH11310196A (ja) | 1999-11-09 |
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JP2011235879A (ja) * | 2010-05-03 | 2011-11-24 | Actuant Corp | ティルトキャブ付き車両 |
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- 1999-02-23 JP JP04540399A patent/JP4220056B2/ja not_active Expired - Lifetime
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