JP3651725B2 - サスペンション装置 - Google Patents

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    • B60G17/0416Spring characteristics, e.g. mechanical springs and mechanical adjusting means fluid spring characteristics regulated by varying the resiliency of hydropneumatic suspensions
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
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    • B60G2206/40Constructional features of dampers and/or springs
    • B60G2206/42Springs
    • B60G2206/422Accumulators for hydropneumatic springs

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、サスペンション装置に関し、特に、走行中の車両における車体振動の抑制を可能にするように設定されたサスペンション装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のサスペンション装置は、減衰作用を伴いながら車軸に対して車体を支えるものとして提案されるだけでなく、走行中の車両における車体振動の抑制を可能にするように設定されて提案されることが多い。
【0003】
たとえば、特開平8−132846号公報による提案にあっては、図8に示すように、車両の左右側に配在される一対の油圧緩衝器1,1における各ピストン側油室aが調圧シリンダ2を介して互いに連通される構成とされていて、左右側の各油圧緩衝器1が同相に伸縮するときあるいは逆相に伸縮するときに、各油圧緩衝器1における減衰作用および調圧シリンダ2による減衰作用あるいはガスばね効果によって、走行中の車両における上下動やロールに対する車体振動の抑制をするとしている。
【0004】
少し説明すると、油圧緩衝器1は、たとえば、車両の車体側に連結されるシリンダ11内にピストン側油室aと共にロッド側油室bを区画形成するピストン12を摺動可能に収装してなり、このピストン12に車両の車軸側に基端が連結されて先端側がシリンダ11内に出没可能に挿通されるピストンロッド13の先端が連設されてなるとしている。
【0005】
そして、シリンダ11内のピストン側油室aは、ピストン12に配在の減衰バルブ14を介してロッド側油室bに連通すると共に、外部に配在の油路15を介して調圧シリンダ2内に連通されるとしている。
【0006】
なお、図示しないが、この種の油圧緩衝器1にあっては、通常、懸架ばねによってピストンロッド13がシリンダ11内から突出される傾向に、すなわち、伸長方向に附勢されている。
【0007】
一方、調圧シリンダ2は、段付構造に形成された二段シリンダからなるシリンダ体21内に同じく段付構造に形成された二段ピストンからなるフリーピストン22を摺動可能に収装してなると共に、外部の各油路15,15にそれぞれが連通するように区画形成され減衰バルブ23を介して連通可能とされた前室c,dを有してなる。
【0008】
また、この調圧シリンダ2は、シリンダ体21の小径部21a内にフリーピストン22の小径部22aで区画形成される小径油室eを有すると共に、シリンダ体21の大径部21b内にフリーピストン22の大径部22bで区画形成される大径油室fを有してなるとし、小径油室eを前室cに連通可能にすると共に、大径油室fを前室dに連通可能にしている。
【0009】
そして、この調圧シリンダ2は、フリーピストン22の大径部22bでシリンダ体21の大径部21b内に区画形成されるこのフリーピストン22の背後側を所定のガス圧のガス室gに設定している。
【0010】
ちなみに、フリーピストン22において、小径油室eにおける受圧面積と大径油室fにおける受圧面積は、これが等しくなるように設定されている。
【0011】
それゆえ、この従来例としてのサスペンション装置にあっては、左右側の油圧緩衝器1,1が車体の上下動で同相に、たとえば、圧縮されるとき、各ピストン側油室aの作動油が各減衰バルブ14を介して各ロッド側油室bに流入すると共に、ピストンロッド13の侵入体積分に相当する作動油が各ピストン側油室aから各油路15を介して調圧シリンダ2における前室c,dに選択的に流入することになる。
【0012】
そして、調圧シリンダ2においては、前室cからの作動油が小径油室eに流入すると共に油室dからの作動油が前室fに流入して、フリーピストン22が背後側のガス室gにおけるガス圧に抗するようにして後退することになる。
【0013】
その結果、この各油圧緩衝器1における同相となる圧縮行程時には、各油圧緩衝器1における減衰バルブ14による圧側の減衰作用と調圧シリンダ2によるガスばね効果が発現されることになる。
【0014】
また、上記したところと逆に、この各油圧緩衝器1における同相の伸長行程時には、ロッド側油室bからの作動油が減衰バルブ14を介してピストン側油室aに流出すると共に、このピストン側油室aにおいて不足するピストンロッド13の退出体積分に相当する量の作動油が調圧シリンダ2から補充される。
【0015】
その結果、この各油圧緩衝器1における同相となる伸長行程時には、各油圧緩衝器1における減衰バルブ14による伸側の減衰作用のみが発現されることになる。
【0016】
一方、左右側の油圧緩衝器1,1が車体のロールで逆相に伸縮するとき、たとえば、図中で左側の油圧緩衝器1が圧縮されると共に、図中で右側の油圧緩衝器1が伸長されるときには、以下のようになる。
【0017】
すなわち、左側の油圧緩衝器1においては、ピストンロッド13の侵入体積分に相当する量の作動油がピストン側油室aからの油路15を介して調圧シリンダ2における前室c側に流出されると共に、右側の油圧緩衝器1においては、ピストンロッド13の退出体積分に相当する量の作動油が調圧シリンダ2における前室d側からピストン側油室aに流入されることになる。
【0018】
このとき、左側の油圧緩衝器1においては、ピストン側油室aからの作動油が減衰バルブ14を介してロッド側油室bに流入し、右側の油圧緩衝器1においては、ロッド側油室bからの作動油が減衰バルブ14を介してピストン側油室aに流出することになり、各減衰バルブ14による所定の圧側あるいは伸側の減衰作用が発現されることになる。
【0019】
また、このときには、調圧シリンダ2において、フリーピストン22の小径油室eにおける受圧面積と大径油室fにおける受圧面積が等しくなるように設定されているから、フリーピストン22の作動がなくしてガスばね効果が発揮されないが、前室cからの作動油が減衰バルブ23を介して前室dに流入することになり、この減衰バルブ23による所定の減衰作用が発現されることになる。
【0020】
その結果、この各油圧緩衝器1における逆相となる伸縮行程時には、各油圧緩衝器1における減衰バルブ14と調圧シリンダ2における減衰バルブ23とによる所定の減衰作用が発現されることになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来例としての提案にあっては、サスペンション装置におけるコストの低廉化を期し得ず、大衆車への装備を困難にして、その汎用性の向上を期待できなくする不具合がある。
【0022】
すなわち、上記の提案では、調圧シリンダ2が段付構造に形成された二段シリンダからなるシリンダ体21内に同じく段付構造に形成された二段ピストンからなるフリーピストン22を摺動可能に収装してなるとしている。
【0023】
そのために、フリーピストン22において、大径部22bでガス室gとの間におけるシール性が確保されるのはもちろんのこと、シリンダ体21に対する小径部21aおよび大径部21bにおける摺動性が保障される必要がある。
【0024】
したがって、フリーピストン22のシリンダ体21内でのガタツキおよびガタツキによるカジリ現象の発生を阻止しなければならず、フリーピストン22およびシリンダ体21に対して極めて高精度の加工が必須とされることになる。
【0025】
その結果、フリーピストン22およびシリンダ体21の加工にいわゆる手間と時間を要すことになり、生産性が低下されるのはもちろんのこと、サスペンション装置全体のコストの低廉化を期し得なくなり、高級車はともかく、大衆車への装備を困難にして、その汎用性の向上を期待できなくすることになる。
【0026】
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、走行中の車両における上下動およびロールに対する車体振動の抑制を可能にするのはもちろんのこと、コストの低廉化を可能にしてその汎用性の向上を期待し得て、大衆車を含む車両への装備に最適となるサスペンション装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明によるサスペンション装置の構成を、基本的には、車両の左右側に配在されて上端側が車体側に連結されると共に下端側が車軸側に連結される一対の油圧緩衝器と、この一対の油圧緩衝器の各ピストン側油室に連通する調圧シリンダとを有してなるサスペンション装置において、調圧シリンダがシリンダ体内にセンタリングスプリングの配在下に摺動可能に収装されてこのシリンダ体内に前面側室と背面側室とを区画形成するフリーピストンを有してなると共に、フリーピストンがこのフリーピストンをシリンダ部材にして摺動可能に収装されてこのフリーピストンの内周側に閉鎖された容室と前面側室に連通する開放された容室とを区画形成する隔壁部材を有してなり、隔壁部材が閉鎖された容室と開放された容室との連通を可能にする減衰バルブを有すると共に基端がシリンダ体に弾性支持されたロッド体の先端に連設されてなり、前面側室が一方の油圧緩衝器のピストン側油室に連通すると共に、閉鎖された容室がロッド体の軸芯部に開穿された透孔を介して他方の油圧緩衝器のピストン側油室に連通されてなるとする。
【0028】
そして、より具体的には、フリーピストンがシリンダ体内にセンタリングスプリングの配在下に摺動可能に収装されてなるとし、あるいは、フリーピストンの外周にシリンダ体の内周に摺接するシール部材が介装されて背面側室がガス室に設定されてなるとし、さらには、シリンダ体の外周側に外筒が配在されて容室が形成されると共に、容室内にガス室と油室とを区画形成するダイアフラムが配在されてなり、油室が背面側室に連通されてなるとする。
【0029】
このとき、背面側室をガス室に設定する場合の前面側室が、あるいは、ダイアフラムで区画形成の油室に連通する背面側室が外部に配在の油圧給排源に連通されてなるとする場合には、油圧給排源の作動でこのサスペンション装置による車両車高の高低調整を可能にし得る。
【0030】
また、より具体的には、調圧シリンダにおける背面側室が油室に設定されると共に外部に配在のアキュムレータおよび油圧給排源に連通されてなるとし、このとき、フリーピストンの外周にシリンダ体の内周に摺接するシール部材が介装されてなるすることで、車高調整をするための油圧給排源として、パワーステアリング機構における油圧給排源などの他の油圧給排源の利用を可能にし、専用の油圧給排源の装備を省略し得る。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施の形態に基いてこの発明を詳細に説明するが、図1に示すように、この発明の一実施の形態によるサスペンション装置にあっても、この種の従来から提案されているサスペンション装置と同様に、車両の左右側に配在されて上端側が車体側に連結されると共に下端側が車軸側に連結される一対の油圧緩衝器1,1と、各油圧緩衝器1のピストン側油室aに連通する調圧シリンダ2とを有してなる。
【0032】
それゆえ、以下の各実施の形態において、その構成が従来提案の場合と同一となるところについては、要する場合を除いて、図中に同一の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略し、以下には、この発明において特徴となるところを中心に説明する。
【0033】
すなわち、この発明によるサスペンション装置にあっては、油圧緩衝器1についてはともかく、調圧シリンダ2の構成に特徴がある。
【0034】
なお、図示する実施の形態では、油圧緩衝器1に懸架ばねSが介装されて、ピストンロッド13がシリンダ11に対して突出する傾向、すなわち、伸長方向にに附勢されてなるとしているが、この懸架ばねSは、油圧緩衝器1に並列されるようにいわゆる別置きとされても良いこともちろんである。
【0035】
また、油圧緩衝器1のピストン側油室aは、シリンダ11を貫通するようにして油路15に連通されるとしているが、これに代えて、図示しないが、ピストン12およびピストンロッド13の軸芯部に開穿された透孔を介して油路15に連通される構成とされても良い。
【0036】
ところで、この実施の形態による調圧シリンダ2は、単筒状に形成されたシリンダ体24内にセンタリングスプリング、すなわち、図示する実施の形態では、一対のスプリング25,25からなるセンタリングスプリングの配在下に摺動可能に収装されて、このシリンダ体24内に前面側室hと背面側室iとを区画形成するフリーピストン26を有している。
【0037】
そして、このフリーピストン26は、この実施の形態にあっては、外周にその外周がシリンダ体24の内周に摺接するシール部材26aを有していて、前面側室hを油室とする一方で背面側室iをガス室に設定し、この調圧シリンダ2にアキュムレータA(図5参照)を組み込んだ態様に構成されるとしている。
【0038】
ちなみに、センタリングスプリングについてであるが、フリーピストン26の外周にシール部材26aを介装する場合には、フリーピストン26のいわゆる中立維持が可能になるので、このセンタリングスプリングの配在を省略するとしても良い。
【0039】
一方、このフリーピストン26は、前記した従来例の場合と異なり、基本的には、通常のいわゆるフリーピストンの態様に形成されているが、この実施の形態では、このフリーピストン26をシリンダ部材にするようにしてこのフリーピストン26の内周側に摺動可能に収装され、このフリーピストン26の内周側に閉鎖された容室jと、前面側室hに連通する開放された容室kとを区画形成形成する隔壁部材27を有している。
【0040】
そして、隔壁部材27は、閉鎖された容室jと開放された容室kとの連通を可能にする減衰バルブ4を有してなると共に、シリンダ体24、すなわち、シリンダ体24の上端を閉塞するヘッドキャップ部材28に図中で上端となる基端が弾性支持されたロッド体29の先端に連設されてなる。
【0041】
それゆえ、容室kからの作動油が減衰バルブ4を介して容室jに、また、容室jからの作動油が減衰バルブ4を介して容室kに流入するときに、それぞれ所定の、たとえば、同じ特性の減衰作用をすることになる。
【0042】
ちなみに、減衰バルブ4は、この減衰バルブ4を介しての容室j,k間での作動油の往復時に所定の減衰作用をするものであれば、その構造を自由に設定して良く、たとえば、後述する図4および図5の実施の形態に示すように、隔壁部材27に開穿されて容室j,k間の連通を可能にするポート27aの容室j側の開口端を開閉可能に閉塞する環状リーフバルブ41と、同じく隔壁部材27に開穿されて容室j,k間の連通を可能にするポート27bの容室k側の開口端を開閉可能に閉塞する環状リーフバルブ42とを有してなるとしても良い。
【0043】
つぎに、隔壁部材27を先端に連設するロッド体29の基端は、言わば固定側となるシリンダ体24の上端を閉塞するヘッドキャップ部材28に対して弾性支持されてなるとするが、この弾性支持構造は、ヘッドキャップ部材28の中央部を図中で上下方向となるいわゆる両方向から挟むように配在されたゴムなどからなる一対の弾性部材30,30と、この各弾性部材30のいわゆる背面側に隣設された一対のバックアッププレート31,31とを有してなる。
【0044】
そして、この弾性部材30とバックアッププレート31とによるヘッドキャップ部材28の中央部の挟持状態をロッド体29の基端に螺装されたナット32で維持するとしている。
【0045】
このとき、ナット32は、ロッド体29のヘッドキャップ部材28に対する図中で上下方向となる軸線方向のいわゆるガタツキの発生を阻止するトルクで螺装されるのはもちろんであるが、その一方で、ロッド体29の基端を中心にする先端の揺動を許容し得るトルクで螺装されるとしている。
【0046】
なお、ヘッドキャップ部材28の中央部に開穿の挿通孔(符示せず)を貫通するロッド体29の基端の外周には、その外周が挿通孔の内周に密接するシール部材29aが介装されていて、いわゆる圧抜けが阻止されるとしている。
【0047】
それゆえ、フリーピストン26をシリンダ部材にしてこのフリーピストン26の内周側に摺動可能に収装される隔壁部材27がロッド体29の先端に連設される構成とするときに、このロッド体29の基端が言わば固定側に弾性支持構造下に保持されているとすることによって、隔壁部材27にフリーピストン26に対する弾性を持たせることが可能になり、隔壁部材27によるフリーピストン26の内周へのカジリ現象の発現を未然に阻止できることになる。
【0048】
そして、図示する実施の形態では、フリーピストン26が外周にシール部材26aを介装させた状態でシリンダ体24内に摺動可能に収装されるとするから、このフリーピストン26が言わば小径に形成されることで、シリンダ体24との間に僅かな隙間を出現させることになり、したがって、フリーピストン26とシリンダ体24との間にも言わば弾性状態を具現化でき、フリーピストン26によるシリンダ体24の内周へのカジリ現象の発現をも未然に阻止できる。
【0049】
なお、フリーピストン26は、一対のスプリング25,25からなるセンタリングスプリングの配在下にシリンダ体24内に摺動可能に収装されてなるとするから、シリンダ体24との間に僅かな隙間がある状態で、すなわち、完全な摺接状態に維持されていなくても所定の中立位置への復帰が可能になる。
【0050】
ところで、フリーピストン26と隔壁部材27との間における受圧面積の関係は、この実施の形態にあっては、シール部材26aの配在を省略した図2に示すように、径Dで設定される隔壁部材27における受圧面積A1(符示せず)が前面側室h(図1参照)に対向する幅Wで設定される環状部における受圧面積A2(符示せず)と等しくなるように設定されてなるとしている。
【0051】
それゆえ、このフリーピストン26の内周に隔壁部材27によって区画形成される閉鎖された容室j,開放された油室kに連通する前面側室hおよび背面側室iの間で、容室jの圧力をPjとし、前面側室hの圧力をPhとし、背面側室iの圧力をPiとして、Pj・A1+Ph・A2=Pi(A1+A2)の式が成立するときに、圧力バランスすることになり、このフリーピストン26がシリンダ体24内で摺動しないことになる。
【0052】
ちなみに、開放された油室kに連通する前面側室hは、図1に示す実施の形態の場合には、ヘッドキャップ部材28に開穿された連通孔28aを介して油路15に連通されて、一方の油圧緩衝器1のピストン側油室aに連通している。
【0053】
また、閉鎖された容室jは、ロッド体29の軸芯部に開穿された透孔29bを介して油路15に連通されて、他方の油圧緩衝器1のピストン側油室aに連通している。
【0054】
なお、シリンダ体24の上端は、外周にシール部材28bを介装したヘッドキャップ部材28が配在された状態でのシリンダ体24の上端のカシメ加工で液密状態に閉塞されている。
【0055】
そして、シリンダ体24の下端は、ボトム部材33が溶接(図中に符号Mで示す)されることによって、気密構造に閉塞されている。
【0056】
それ故、以上のように形成されたこの実施の形態によるサスペンション装置にあっては、左右側の油圧緩衝器1,1が車体の上下動で同相に、たとえば、圧縮されるとき、各ピストン側油室aの作動油が各減衰バルブ14を介して各ロッド側油室bに流入する。
【0057】
その一方で、ピストンロッド13の侵入体積分に相当する作動油が各ピストン側油室aから各油路15を介して調圧シリンダ2における閉鎖された容室jあるいは前面側室hに選択的に流入することになる。
【0058】
すなわち、図中で左側となる一方の油圧緩衝器1のピストン側油室aからの作動油が前面側室hに流入すると共に、図中で右側となる他方の油圧緩衝器1のピストン側油室aからの作動油が容室jに流入することになる。
【0059】
そして、調圧シリンダ2においては、フリーピストン26に前面側室hにおける油圧と閉鎖された容室jにおける油圧が作用することから、このフリーピストン26がこのフリーピストン26の背面側に形成されているアキュムレータAとしての背面側室iにおけるガス圧に抗するようにして後退することになる。
【0060】
その結果、この各油圧緩衝器1における同相となる圧縮行程時には、各油圧緩衝器1における減衰バルブ14による圧側の減衰作用とアキュムレータAによるガスばね効果が発現されることになる。
【0061】
また、上記したところと逆に、この各油圧緩衝器1における同相の伸長行程時には、ロッド側油室bからの作動油が減衰バルブ14を介してピストン側油室aに流出すると共に、このピストン側油室aにおいて不足するピストンロッド13の退出体積分に相当する量の作動油が調圧シリンダ2から補充される。
【0062】
その結果、この各油圧緩衝器1における同相となる伸長行程時には、各油圧緩衝器1における減衰バルブ14による伸側の減衰作用のみが発現されることになる。
【0063】
一方、左右側の油圧緩衝器1,1が車体のロールで逆相に伸縮するとき、たとえば、一方となる図中で左側の油圧緩衝器1が圧縮されると共に、他方となる図中で右側の油圧緩衝器1が伸長されるときには、以下のようになる。
【0064】
すなわち、左側の油圧緩衝器1においては、ピストンロッド13の侵入体積分に相当する量の作動油がピストン側油室aからの油路15を介して調圧シリンダ2における閉鎖された前面側室hに流出されると共に、右側の油圧緩衝器1においては、ピストンロッド13の退出体積分に相当する量の作動油が調圧シリンダ2における容室jからピストン側油室aに流入されることになる。
【0065】
このとき、左側の油圧緩衝器1においては、ピストン側油室aからの作動油が減衰バルブ14を介してロッド側油室bに流入し、右側の油圧緩衝器1においては、ロッド側油室bからの作動油が減衰バルブ14を介してピストン側油室aに流出することになり、各減衰バルブ14による所定の圧側あるいは伸側の減衰作用が発現されることになる。
【0066】
また、このときには、調圧シリンダ2において、フリーピストン26の容室j,kにおける受圧面積が共に等しく、しかも、前面側室hにおけるフリーピストン26に対する受圧面積とも等しくなるように設定されているから、フリーピストン26の作動がなくしてアキュムレータAによるガスばね効果が発揮されないが、前面側室h、すなわち、開放された容室kからの作動油が隔壁部材27に配在の減衰バルブ4を介して閉鎖された容室jに流入することになり、この減衰バルブ4による所定の大きさの減衰作用が発現されることになる。
【0067】
その結果、この各油圧緩衝器1における逆相となる伸縮行程時には、各油圧緩衝器1における減衰バルブ14による減衰作用と調圧シリンダ2における減衰バルブ4による減衰作用が発現されることになる。
【0068】
図3は、他の実施の形態による調圧シリンダ2を示すものであるが、この調圧シリンダ2は、そのいわゆる内部構成を前記した図1に示す実施の形態の場合とほぼ同一にしている。
【0069】
それゆえ、その構成が同一となるころには、図中に同一の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略し、以下には、この実施の形態において特徴となるところを中心に説明する。
【0070】
すなわち、この調圧シリンダ2では、シリンダ体24の外周側に外筒34が配在されて筒状の容室(符示せず)が形成されると共に、この容室内にガス室mと油室nとを区画形成するほぼ筒状に形成のダイアフラム35が配在されている。
【0071】
そして、油室nは、シリンダ体24に開穿された下方の連通孔24aを介してシリンダ体24内にフリーピストン26によって区画形成された油室に設定された背面側室iに連通されている。
【0072】
ちなみに、この実施の形態においては、背面側室iが油室に設定されるから、フリーピストン26の外周へのシール部材26aの配在が省略されているが、これに代えて、図5中に仮想線図で示すように、シール部材26aが配在されるとしても良い。
【0073】
また、この実施の形態においては、ヘッドキャップ部材28とボトム部材33でシリンダ体24と外筒34の上下端をそれぞれ外筒34における上下端部のカシメ加工で閉塞するとしているが、その際に、ヘッドキャップ28とボトム部材33の外周端部がダイアフラム35の上下端を外筒34との間で保持するようにしているから、ダイアフラム35の上下端でシール機能が発揮され、ヘッドキャップ部材28とボトム部材33の外周へのシール部材の配在を省略できる。
【0074】
それゆえ、この実施の形態にあっては、言わば調圧シリンダ2の外周にアキュムレータAが保持される状態になり、前記した図1に示す実施の形態の場合に比較して、調圧シリンダ2における短尺化が可能になる。
【0075】
図4は、さらに他の実施の形態による調圧シリンダ2を示すものであるが、この調圧シリンダ2は、その構成を前記した図1に示す実施の形態の場合とほぼ同一にしている。
【0076】
それゆえ、その構成が同一となるころには、図中に同一の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略し、以下には、この実施の形態において特徴となるところを中心に説明する。
【0077】
すなわち、この調圧シリンダ2では、油室たる前面側室hがシリンダ体24に開穿の連通孔24bを介して外部に配在の油圧給排源5に連通されてなるとするもので、この油圧給排源5の作動で各油圧緩衝器1,1における全体長さを調整できる、すなわち、車両における車体の高さを高低調整できるとしている。
【0078】
少し説明すると、油圧給排源5は、図示する実施の形態では、タンク51からの作動油をフィルタ52を介してポンプ53で吸い上げると共に、チェック弁54を介して前面側室hに供給する一方で、前面側室hからの作動油をオンオフ弁55を介してタンク51に戻す構成に設定されている。
【0079】
なお、図示する実施の形態では、前述したように、減衰バルブ4は、隔壁部材27に開穿されて容室j,k間の連通を可能にするポート27aの容室j側の開口端を開閉可能に閉塞する環状リーフバルブ41と、同じく隔壁部材27に開穿されて容室j,k間の連通を可能にするポート27bの容室k側の開口端を開閉可能に閉塞する環状リーフバルブ42とを有してなる。
【0080】
それゆえ、この実施の形態による調圧シリンダ2を有するサスペンション装置にあっては、以下のようにして、各油圧緩衝器1,1の全体長さの調整で車両の車高を高低調整できる。
【0081】
すなわち、まず、車軸に対して車体を上げる高車高に調整する場合には、ポンプ53の駆動で前面側室hに圧油を供給して、アキュムレータA(符示せず)を構成する背面側室i内のガス圧、すなわち、調圧シリンダ2における圧力を高くする。
【0082】
その結果、各油圧緩衝器1においてピストンロッド13の反力が増大され、それに見合った分だけピストンロッド13がシリンダ11内から突出して、車両の車体が上昇される、すなわち、高車高に調整される。
【0083】
そして、上記のようにして実現された高車高状態は、ポンプ53の駆動停止によって、すなわち、前面側室hからの作動油がオンオフ弁55およびチェック弁54によってタンク51に戻ることが阻止されることで維持される。
【0084】
つぎに、上記したところと逆に車高を下げる、すなわち、低車高に調整する場合には、オンオフ弁55をいわゆるドレンポジションに切り換え、前面側室hの油圧、すなわち、調圧シリンダ2における油圧をタンク51に解放する。
【0085】
これによって、アキュムレータAたる背面側室iが膨張し、調圧シリンダ2における圧力が低下し、その結果、油圧緩衝器1においてピストンロッド13の反力も減少され、それに見合った分だけピストンロッド13がシリンダ11内に没入されて、車両の車体が低下される、すなわち、低車高に調整される。
【0086】
以上のように、この実施の形態によるサスペンション装置にあっては、油圧給排源5の作動で各油圧緩衝器1,1の全体長さを調整して、車両の車高を調整できるが、このことは、図3に示す実施の形態の場合でも同様である。
【0087】
すなわち、図3中に破線図で示すように、油室とされる背面側室iがボトム部材33に開穿の連通孔33aを介して外部の油圧給排源5に連通されるとすることで、上記したところと同様の車高調整が可能になる。
【0088】
図5は、またさらに他の実施の形態による調圧シリンダ2を示すもので、この調圧シリンダ2は、その構成を前記した図4に示す実施の形態の場合とほぼ同一にしている。
【0089】
それゆえ、その構成が同一となるころには、図中に同一の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略し、以下には、この実施の形態において特徴となるところを中心に説明する。
【0090】
すなわち、この調圧シリンダ2では、背面側室iが油室に設定される一方で、この背面側室iが外部に配在のアキュムレータAおよび符号のみで示す油圧給排源5に連通されてなるとするもので、前記した図4に示す実施の形態の場合と同様に、油圧給排源5の作動で各油圧緩衝器1,1の全体長さを調整できる、すなわち、車両の車高を高低調整できる。
【0091】
なお、この実施の形態にあって、ヘッドキャップ部材28は、シリンダ体24の上端に溶接(符号Mで示す)で連設され、ボトム部材33は、外周へのシール部材33bを介装下にシリンダ体24の下端のカシメ加工でシリンダ体24の下端に連設されている。
【0092】
また、この実施の形態にあっては、前面側室hがシリンダ体24に開穿の連通孔24bを介して油路15、すなわち、油圧緩衝器1に連通し、背面側室iがシリンダ体24に開穿の連通孔24cを介して油圧給排源5側に連通している。
【0093】
以上のように、この実施の形態でも車高調整が可能になるが、この実施の形態にあっては、図中に仮想線図で示すように、フリーピストン26の外周にシール部材26aが介装されてなるとしても良く、この場合には、シール部材26aの配在でフリーピストン26で区画形成される前面側室hと背面側室iとの隔絶が可能になり、油圧緩衝器1側と油圧給排源5側とで特性の異なる油を作動油として利用することを可能にすることになる。
【0094】
その結果、図示しないが、たとえば、油圧給排源5を車両におけるパワーステアリング装置を構成する油圧給排源と共用する構成として、このサスペンション装置全体の構成を簡単なものにすることが可能になる。
【0095】
図6は、以上のように構成されたサスペンション装置を四輪車に搭載する場合の実施の形態を示すもので、この実施の形態では、油圧緩衝器1が車両の四輪各部に配在されると共に、調圧シリンダ2が二つ配在されてなり、対角線位置にある油圧緩衝器1が一つの調圧シリンダ2を介して連通されてなるとしている。
【0096】
なお、図中において、調圧シリンダ2およびアキュムレータAに連通される油圧給排源5の図示を省略しているが、このことは、後述する図7に示す場合も同様である。
【0097】
それ故、この図6に示す実施の形態による場合には、本案のサスペンション装置によって、車両における上下方向の振動制御およびロール制御はもちろんのこと、車両の四輪各部における車高調整が可能になるだけでなく、車両におけるピッチングの制御も可能になり、走行中の車両における乗り心地の改善および操縦安定性の向上を一層図ることが可能になる。
【0098】
図7は、本案のサスペンション装置が四輪車に搭載される場合のさらに他の実施の形態を示すもので、この実施の形態では、油圧緩衝器1が車両の四輪各部に配在されると共に、調圧シリンダ2が四つ配在されてなり、一つの油圧緩衝器1が二つの調圧シリンダ2に連通されてなるとしている。
【0099】
それ故、この実施の形態による場合には、本案のサスペンション装置で、車両の四輪各部における車高調整が可能になるだけでなく、車両における上下方向の振動制御およびロール制御はもちろんのこと、ピッチング制御も可能になり、しかも、ロール制御およびピッチング制御のための減衰特性を独立に設定することが可能になる。
【0100】
【発明の効果】
以上のように、この発明にあっては、調圧シリンダにおいて、シリンダ体が単筒体で形成される場合には、このシリンダ体の形成が容易になるのはもちろんのこと、このシリンダ体内に収装されるフリーピストンの形成も容易になり、さらに、シリンダ体内でのフリーピストンの中立位置の維持を同じくシリンダ体内に収装されたセンタリングスプリングによるとするので、シリンダ体およびフリーピストンとの間における摺接抵抗を大きく低下させることが可能になり、作動性能を保障し得るのはもちろんのこと、シリンダ体およびフリーピストンに対する高い加工精度を要しないことになり、加工にいわゆる手間と時間を要せずして、生産性を向上させることが可能になり、サスペンション装置全体のコストの低廉化を可能にする。
【0101】
また、この発明にあっては、フリーピストンをシリンダ部材にする隔壁部材がシリンダ体側に弾性支持されてなるとするので、所定の液密性を確保する上で、隔壁部材のフリーピストンに対するカジリ現象の発現を危惧しなくて済み、所定の機能発揮を設定通りに保障し得ることになる。
【0102】
そして、この発明にあっては、アキュムレータが調圧シリンダに併設されるとすることで、アキュムレータのいわゆる別置が不要になり、このサスペンション装置の車両への搭載性を向上させるのはもちろんのこと、特に、アキュムレータが調圧シリンダの外周側に配在される構成とする場合には、装置全体の一層のコンパクト化が可能になって、車両への搭載性が一層向上されることになる。
【0103】
さらに、この発明にあっては、フリーピストンの外周にシール部材を介装してシリンダ体内にフリーピストンで区画形成される前面側室と背面側室とを隔絶する場合には、油圧緩衝器側と油圧給排源側とで異なった特性の作動油を利用することが可能になり、たとえば、油圧給排源を車両におけるパワーステアリング装置を構成する油圧給排源と共用する構成として、このサスペンション装置全体の構成を簡単なものにすることが可能になる。
【0104】
その結果、この発明によれば、車両における上下動およびロールさらにはピッチングに対する車体振動の抑制を可能にするのはもちろんのこと、コストの低廉化を可能にしてその汎用性の向上を期待し得て、大衆車を含む多種多様の車両への装備に最適となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態によるサスペンション装置を示す概略図である。
【図2】調圧シリンダにおける上下の端面における面積の関係を示す説明図である。
【図3】他の実施の形態による調圧シリンダを示す縦断面図である。
【図4】回路図で示す油圧給排源を接続した状態の調圧シリンダの実施の形態を示す縦断面図である。
【図5】アキュムレータおよび油圧給排源を接続した状態の調圧シリンダの他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図6】この発明によるサスペンション装置の車両への配置状態の一実施の形態を示す概略図である。
【図7】この発明によるサスペンション装置の車両への配置状態の他の実施の形態を示す概略図である。
【図8】従来例としてのサスペンション装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 油圧緩衝器
2 調圧シリンダ
4 減衰バルブ
5 油圧給排源
24 シリンダ体
25 センタリングスプリングを構成する一対のスプリング
26 フリーピストン
26a シール部材
27 隔壁部材
29 ロッド体
29b 透孔
34 外筒
35 ダイアフラム
a ピストン側室
h 前面側室
i 背面側室
j 閉鎖された容室
k 開放された容室
m ガス室
n 油室
A アキュムレータ

Claims (8)

  1. 車両の左右側に配在されて上端側が車体側に連結されると共に下端側が車軸側に連結される一対の油圧緩衝器と、この一対の油圧緩衝器の各ピストン側油室に連通する調圧シリンダとを有してなるサスペンション装置において、調圧シリンダがシリンダ体内に摺動可能に収装されてこのシリンダ体内に前面側室と背面側室とを区画形成するフリーピストンを有してなると共に、フリーピストンがこのフリーピストンをシリンダ部材にして摺動可能に収装されてこのフリーピストンの内周側に閉鎖された容室と前面側室に連通する開放された容室とを区画形成する隔壁部材を有してなり、隔壁部材が閉鎖された容室と開放された容室との連通を可能にする減衰バルブを有すると共に基端がシリンダ体に弾性支持されたロッド体の先端に連設されてなり、前面側室が一方の油圧緩衝器のピストン側油室に連通すると共に、閉鎖された容室がロッド体の軸芯部に開穿された透孔を介して他方の油圧緩衝器のピストン側油室に連通されてなるサスペンション装置
  2. フリーピストンがシリンダ体内にセンタリングスプリングの配在下に摺動可能に収装されてなる請求項1のサスペンション装置
  3. フリーピストンの外周にシリンダ体の内周に摺接するシール部材が介装されて背面側室がガス室に設定されてなる請求項1のサスペンション装置
  4. 前面側室が外部に配在の油圧給排源に連通されてなる請求項3のサスペンション装置
  5. シリンダ体の外周側に外筒が配在されて容室が形成されると共に、容室内にガス室と油室とを区画形成するダイアフラムが配在されてなり、油室が背面側室に連通されてなる請求項1のサスペンション装置
  6. 背面側室が外部に配在の油圧給排源に連通されてなる請求項5のサスペンション装置
  7. 背面側室が油室に設定されると共に外部に配在のアキュムレータおよび油圧給排源に連通されてなる請求項1のサスペンション装置
  8. フリーピストンの外周にシリンダ体の内周に摺接するシール部材が介装されてなる請求項7のサスペンション装置
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