JP2002266860A - 直動軸受 - Google Patents

直動軸受

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JP2002266860A
JP2002266860A JP2001065925A JP2001065925A JP2002266860A JP 2002266860 A JP2002266860 A JP 2002266860A JP 2001065925 A JP2001065925 A JP 2001065925A JP 2001065925 A JP2001065925 A JP 2001065925A JP 2002266860 A JP2002266860 A JP 2002266860A
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Japan
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sleeve
retainer
peripheral surface
round shaft
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Masanori Mochizuki
正典 望月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイセット等に適用される直動軸受におい
て、ローラの滑らかな転がりを実現し、高精度な直動性
が得られるようにする。 【解決手段】 ローラ4は、中央域に断面円弧状の凹み
部41を有し、ガイドブッシュ(スリーブ)2の周方向
に沿って所定間隔にかつ軸線方向に対して配置される。
ガイドブッシュ(スリーブ)2は、内周面においてリテ
ーナ3のローラ配置位置に対応して複数の凸条部21が
形成される。凸条部21の外形は、ガイドポスト(丸
軸)1の外周面のアール形状と略一致して円弧状に形成
される。よって、ローラ4の凹み部41において内側で
接触するのガイドポスト(丸軸)1の外周面との接触域
と外側で接触するガイドブッシュ(スリーブ)2の凸条
部21との接触域とが等しくなるから、ローラ4は非常
に滑らかに転がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状のスリーブ
とこれに貫通させた丸軸との間に複数のローラを組み込
んだリテーナを介在させて、該ローラにより丸軸をスリ
ーブに対して転がり移動させる直動軸受に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記直動軸受として、例えば、プレス金
型におけるダイセットに適用される。このダイセット
は、図6に示すように、下型6の四隅から直立させた丸
軸のガイドポスト1が上型5に取付けた円筒状のガイド
ブッシュ200に貫通されて上型5を昇降自在に支持す
るものである。このようなダイセットによる移動の円滑
さがプレス加工の加工速度に影響し、また、直動精度が
上型5に取付けたポンチPと下型6に取付けたダイスD
との位置合せ精度に大きく影響する。
【0003】従来は、ガイドポスト1とガイドブッシュ
200との間にリテーナ300に保持した多数のボール
(鋼球)304を転動体として介在させ、ガイドポスト
1とガイドブッシュ200との摩擦抵抗を減少させてい
た。しかしながら、ボール304は点接触となるため、
直動を繰り返す間に、ボール304とガイドポスト1の
外周面及びガイドブッシュ200の内周面との接触部に
相対移動方向に沿った傷が付き、ひいては、溝状の痕跡
が形成される。この結果、上記痕跡による間隙によって
ガイドポスト1とガイドブッシュ200との間でガタツ
キが生じ、ダイセットの直動精度を低下させていた。
【0004】そこで、このような不都合を解消するため
に、図7に示すように、転動体として上記ボール304
に代えてローラ400を採用し、さらにこのローラ40
0の中央域をガイドポスト1の外周面の円弧と一致する
円弧状の凹部410とし、両端域をガイドブッシュ20
0の内周面に一致する円弧状の凸部420とするものが
あった。これによると、ローラ400とガイドポスト1
またはガイドブッシュ200との転がり接触域が線接触
となって広くなるから、高負荷に耐え、上記ボール30
4の場合のような溝状痕跡によるガタツキが生じること
もない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ロ
ーラ400に対して、ガイドポスト1の外周面との接触
域とガイドブッシュ200の内周面との接触域とが相違
するため、ローラ400の中央域(凹部410)と両端
域(凸部420)とで転がり移動の際の移動距離、つま
り、移動速度が相違してくる。そのため、このローラ4
00においては、ガイドポスト1と接する内側と、ガイ
ドブッシュ200と接する外側とで移動速度が異なる結
果、ローラ400の滑らかな転がりが得られず、ガイド
ポスト1およびガイドブッシュ200との間で滑りが生
じる。その結果、ガイドポスト1に対するガイドブッシ
ュ200の等速で滑らかな直動が行われず、4本の各ガ
イドポスト1での移動速度が不揃いとなって直動精度を
低下させていた。しかも、図7に示すように、ガイドブ
ッシュ200からはローラ400の両端域にF2の力が
加わり、ガイドポスト1からはローラ400の中央域に
F1の力が加わるため、ローラ400の内側と外側で受
圧点が異なって該ローラ400に曲げ応力が作用する。
このように、ローラ400の内側と外側での負荷が異な
る結果、ローラ400の耐久性も悪化させていた。本発
明は、上記事情に鑑み、ローラの滑らかな転がりを実現
し、高精度な直動性が得られるようにすることを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた技術的手段は、以下のようである。 (1)本直動軸受の技術的手段は、『円筒状のスリーブ
と、このスリーブに貫通された丸軸と、前記スリーブと
前記丸軸との間に遊嵌されたリテーナと、このリテーナ
の周壁に組み込まれて前記丸軸の外周面と前記スリーブ
の内周面とに転がり接触する複数のローラとを備えた直
動軸受において、前記複数のローラは、いずれも中央域
に断面円弧状の凹み部を有し、前記スリーブの周方向に
沿って所定間隔にかつ軸線方向に対して配置されてお
り、前記スリーブは、内周面において前記リテーナのロ
ーラ配置位置に対応して複数の凸条部が形成されてお
り、前記凸条部の外形は、前記丸軸の外周面のアール形
状と略一致して円弧状に形成されて、該凸条部からの前
記ローラに対する受圧点を前記丸軸からの受圧点と一致
させていることを特徴とする。』
【0007】上記手段によると、ローラの凹み部におい
て、その内側で接触する丸軸の外周面との接触域と外側
で接触するスリーブの凸条部との接触域とが等しくな
る。これにより、丸軸とスリーブとが相対移動すると
き、ローラの転がり移動の移動距離、つまり、移動速度
がローラの内側と外側で略等しくなる。また、ローラの
転がり移動の際に丸軸の外周面とローラの凹み部とスリ
ーブの凸条部とが密接状態となる。従って、丸軸がスリ
ーブ内で直動し丸軸とスリーブとが相対移動するとき、
上記ローラは非常に滑らかに転がる。
【0008】また、前記凸条部からの前記ローラに対す
る受圧点を前記丸軸からの受圧点と一致させているの
で、ローラに曲げ応力が作用することがなく耐久性を向
上させることができる。なお、上記ローラの両端域は、
丸軸の外周面およびスリーブの内周面と接触しないよう
に形成されてもよく、この場合は、ローラの両端域では
丸軸の外周面およびスリーブの内周面から余分な負荷が
掛けられることもない。
【0009】(2)また、上記手段において、『上記ロ
ーラの凹み部のアール形状は、上記丸軸の外周面のアー
ル形状よりやや大きく形成されている』ものでは、スリ
ーブの凸条部は、丸軸の外周面のアール形状と略一致す
るから、ローラの凹み部における丸軸の外周面とスリー
ブの凸条部との接触状態が滑らかとなり、ローラの滑ら
かな転がりと直動精度を一層向上することができる。
【0010】(3)また、上記手段において、『上記リ
テーナは、ローラ配置位置では軸線方向に沿って平面部
とされており、この平面部では、ローラの最小直径であ
る中央域の中心部がリテーナの内面および外面よりも突
出した状態にある』ものでは、この平面部での肉厚がロ
ーラ中央域の中心部の肉厚よりも大きくなると、当該平
面部が丸軸の外周面やスリーブの凸条部と接触すること
となってローラの凹み部が丸軸の外周面およびスリーブ
の凸条部とぴったり接触しなくなるが、上記手段によれ
ばこのような不都合がない。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、丸軸が
スリーブ内で直動し丸軸とスリーブとが相対移動すると
き、上記ローラは非常に滑らかに転がるから、ローラの
耐久性が延び、長期にわたって高精度な直動精度が得ら
れるものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に
よる直動軸受の一部切欠側面図であるが、以下に、本発
明による直動軸受として、プレス金型を取付けるダイセ
ットに適用した例により説明する。
【0013】実施の形態としてのダイセットは、従来例
において図6に示したように、下型6の四隅部にそれぞ
れガイドポスト1が立設され、上型5に上記ガイドポス
ト1を貫通させたガイドブッシュ2が設けられ、また、
上記ガイドポスト1に通したバネBによって弾性保持さ
れたリテーナ3が上記ガイドポスト1と上記ガイドブッ
シュ2との間に遊嵌されており、そして、このリテーナ
3の周壁には多数のローラ4が保持されており、このロ
ーラ4によって上記ガイドポスト1が上記ガイドブッシ
ュ2に対してスライド自在とされたものである(図1を
も参照。)。
【0014】上記ガイドポスト1は、図6に示すよう
に、つば部15より下方の基端部14を下型6内に組み
込んだ座金10に取付ボルト13を用いて下型に取付け
られ、また、つば部15より上方を円柱形状にした丸軸
とする(図1をも参照。)。そして、このガイドポスト
は、4本とも下型に対して垂直に立設される。
【0015】上記ガイドブッシュ2は、上記ガイドポス
ト1に外嵌されるスリーブとなるものであり、円筒状に
形成されて4本の各ガイドポスト1の対応位置における
上型5の四隅に穿設した透孔内に圧入固定されている
(図6を参照。)。このガイドブッシュ2は、図2に示
すように、内周面における6箇所で周方向に一定間隔を
置いて凸条部21が突出形成されている。この凸条部2
1は、ガイドブッシュ2の内周面の軸線方向に沿ってそ
れぞれ平行に形成されており、その断面の輪郭が円弧状
に形成されている。また、この凸条部21の円弧状断面
は、ガイドポスト1の外周面のアール形状と略一致する
ように形成されている。このような6つの凸状部21の
頂部を結んだガイドブッシュの最小内径は、上記ガイド
ポスト1の直径よりも大きく形成されている。従って、
ガイドブッシュ2をガイドポスト1に同心状態に外嵌し
たとき、図1に示すように、ガイドブッシュ2の内周面
とガイドポスト1の外周面との間に所定の間隙Gが形成
される。そして、この間隙Gのうち、上記凸条部21の
形成位置に対応して転動体となるローラ4が複数段にわ
たって介在されている。
【0016】上記ローラ4は、図3に示すように、中央
域が断面円弧状の凹み部41を有したつづみ状に形成さ
れている。そして、この凹み部41のアール形状は、上
記ガイドポスト1の外周面のアール形状よりもやや大き
く形成されている。これにより、この凹み部41の内側
では上記ガイドポスト1の外周面と略一致して接触さ
れ、かつ、凹み部41の外側ではガイドブッシュ2の凸
条部21と略一致して接触されることとなる。従って、
ローラ4の凹み部41では内側で接触するガイドポスト
1の外周面との接触域と外側で接触するガイドブッシュ
2の凸条部21との接触域とが略等しくなり、その結
果、ローラ4の転がり移動の際の移動距離、つまり、移
動速度が内側と外側で略等しくなる。よって、ガイドブ
ッシュ2をガイドポスト1に対してスライドさせると、
ローラ4は、滑らかに転がりガイドポスト1及びガイド
ブッシュ2との間に滑りが生じることもない。
【0017】しかも、図3に示すように、ローラ4の外
側では中央域にガイドブッシュ2の凸条部21からF2
の力が加わり、ローラ4の内側では中央域にガイドポス
ト1からF1の力が加わる。これら力F1,F2は、同
一線上にあって向きが異なるだけであるから、前記凸条
部21からの前記ローラ4に対する受圧点が前記ガイド
ポスト1からの受圧点と一致し、従って、ローラ4に曲
げ応力が作用することがなく該ローラ4の耐久性を向上
させることができる。なお、上記ローラ4の凹み部41
は、ガイドポスト1の外周面と略一致するアール形状と
してもよい。
【0018】一方、ローラ4の両端域42は、図3に示
すように、断面矩形状に形成されており、このローラ4
をガイドポスト1とガイドブッシュ2の凸条部21との
間に介在させたときガイドポスト1の外周面およびガイ
ドブッシュ2の内周面と接触しないように形成されてい
る。従って、ローラ4の両端域42ではガイドポスト1
の外周面およびガイドブッシュ2の内周面から余分な負
荷が掛けられることもない。なお、このローラ4の両端
域42の形状として、ガイドポスト1の外周面およびガ
イドブッシュ2の内周面と接触しなければ、図7に示す
ローラ400の如く断面台形状とする等、任意でよい。
【0019】そして、上記のようなローラ4は、リテー
ナ3の周壁に保持されている。このリテーナ3は、図6
に示すように上記ガイドポスト1に通したバネBによっ
て弾性保持されている。なお、このリテーナ3はガイド
ポスト1とガイドブッシュ2との間に介在状態にあれば
よいので、上記バネBによって常に弾性保持されていな
くてもよい。また、このリテーナ3は、図3に示すよう
に、円筒形に形成されているが、ローラ4の配置位置で
は軸線方向に沿って平面部31とされている。この平面
部31は、上記ガイドブッシュ2の6つの凸条部21と
対応する位置でもある。また、図4に示すように、この
平面部31には軸線方向に複数段に矩形状の開口32が
穿設され、各開口32内に上記ローラ4が組み込まれ
る。
【0020】この開口32は、リテーナ3の周方向にロ
ーラ4の長さよりもやや大きく形成されており(図3を
参照。)、ローラ4の端部との間に若干のすき間Sが形
成される。すなわち、このすき間Sが緩衝余裕となって
周方向に並設されたローラ4をガイドブッシュ2の6箇
所の凸条部21とぴったり一致させることができ、ロー
ラ4の転がりが確実に滑らかとなるようにされている。
【0021】また、図5に示すように、各開口32内の
上下の壁部における内面側及び外面側に舌片34,35
が突出形成されており、開口32内にローラ4を組み込
むと、これら舌片34,35によってローラ4が挟持さ
れる。そして、内面側の舌片形成部には、V溝状の切り
込み36が形成されてこの舌片35が弾性自在に形成さ
れている。なお、この例では外面側の舌片形成部には切
り込み36が形成されていないが、この外面側の舌片形
成部にも上記切り込み36を形成してもよく、さらに内
面側の舌片形成部には切り込み36を形成せずに外面側
の舌片形成部にのみ切り込み36を形成するものでもよ
い。
【0022】さらに、これら開口32は、平面部31に
形成されているので、横断面形状も矩形状となる(図3
中、点線部分を参照。)。これにより、上記各舌片3
4,35も平面状に配置されるので、矩形断面にあるロ
ーラ4の両端域42全体が上下の舌片34,35で挟持
される。従って、上型5と下型6とが開いたとき等にリ
テーナ3の下部がガイドブッシュ2から露出するが、こ
のときでもローラ4は上記舌片34,35によって上下
から挟持されているので、開口32から脱落するような
こともない。
【0023】また、この平面部31では、図3に示すよ
うに、ローラ4の最小直径である中央域の中心部(凹み
部41の中心)がリテーナ3の内面31bおよび外面3
1aよりも突出した状態にある。すなわち、この平面部
31での肉厚がローラ中央域の中心部の肉厚よりも大き
くなると、上下の開口32間の平面部(図4中、符号3
11aを参照。)がガイドポスト1の外周面やガイドブ
ッシュ2の凸条部21と接触することとなってローラ4
の凹み部41がガイドポスト1の外周面およびガイドブ
ッシュ2の凸条部21とぴったり接触しなくなるからで
ある。
【0024】なお、図3に示すものでは、ローラ4の最
小直径である中央域の中心部がリテーナ3の内面31b
および外面31aから突出した状態とするために、内面
側の平面部(31bで示す側)よりも外面側の平面部
(31aで示す側)の方が幅広に形成されている。但
し、ガイドポスト1の外周面のアール形状によっては、
必ずしも図3に示すように内面側の平面部よりも外面側
の平面部の方を幅広に形成しなくてもよく、内面側の平
面部と外面側の平面部の幅を等しくするもの等でもよ
い。要するに、リテーナ3の平面部31は、ローラ4の
最小直径である中央域の中心部がリテーナ3の内面31
bおよび外面31aから突出した状態になれば、内面側
と外面側の幅は任意に設計できる。
【0025】そして、図3に示すように、リテーナ3の
湾曲部分33の肉厚は、ガイドポスト1とガイドブッシ
ュ2との間の最大間隙Gよりも薄く形成され、ガイドポ
スト1とガイドブッシュ2との間で接触しないように遊
嵌されている。従って、リテーナ3自体がガイドポスト
1の外周面やガイドブッシュ2の内周面と接触してガイ
ドブッシュ2の直動を妨げるようなこともない。
【0026】以上のように、直動軸受となる上記ダイセ
ットによれば、上記ガイドブッシュ2の凸条部21の断
面形状が上記ガイドポスト1の外周面のアール形状と略
一致して形成されているので、ローラ4の凹み部41で
は、内側で接触するガイドポスト1の外周面との接触域
と外側で接触するガイドブッシュ2の凸条部21との接
触域とが略等しい。これにより、ローラ4の転がり移動
の際の移動距離、つまり、移動速度が内側と外側で略等
しくなる。また、ローラ4に対する内側と外側からの力
F1,F2の受圧点が一致するため、ローラ4に曲げ応
力が作用することがなく該ローラ4の耐久性が非常に優
れる。また、ローラ4の転がり移動の際にガイドポスト
1の外周面とローラ4の凹み部41とガイドブッシュ2
の凸条部21とが密接状態となる。従って、ガイドポス
ト1に対してガイドブッシュ2がスライドすると、ロー
ラ4は滑らかに転がり、ガイドポスト1及びガイドブッ
シュ2との間に滑りが生じることもない。しかも、ロー
ラ4の凹み部41では、内側と外側とで移動速度が略等
しくなり、両側の負荷が略等しいから、ローラ4の耐久
性も一層向上する。その結果、このようにローラ4が滑
らかに転がるから、4本の各ガイドポスト1での移動速
度も一致し長期にわたって高精度な直動性が得られ、上
型5とガイドポスト1との間にガタツキが生じることも
ない。
【0027】なお、本発明において、ガイドブッシュ2
の凸条部21を6箇所に突出形成したが、その数は限定
されず複数箇所に突出形成してもよい。ただし、リテー
ナ3のローラ保持位置は、上記凸条部21と対応関係と
なるようにする必要はある。
【0028】また、ローラ4の凹み部41は、断面円弧
状とするが、断面矩形状としてもよい。この場合、該ロ
ーラに対してガイドポスト1の外周面及びガイドブッシ
ュ2の凸条部21は、矩形断面の凹み部の中央部とロー
ラ両端域の内側外縁部とに接触するが、上記実施の形態
のものと同様に、ローラの内側と外側との受圧点が一致
しローラに曲げ応力が作用することもない。
【0029】また、ガイドポスト1を上型5に取付け、
ガイドブッシュ2を下型6に取付けるようにしてもよい
し、横置きの金型に適用してもよい。さらに、本発明の
直動軸受は、上記ダイセットに限らず、丸軸を用いて直
動させるあらゆる部材に対して適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直動軸受を示す一部切欠側面図であ
る。
【図2】上記直動軸受の平面図である。
【図3】図2で示す直動軸受の要部平面図である。
【図4】リテーナの側面図である。
【図5】リテーナの開口における要部断面図である。
【図6】プレス金型に適用したダイセットを示す側面図
である。
【図7】従来の直動軸受の要部平面図である。
【符号の説明】
1 ガイドポスト(丸軸) 2 ガイドブッシュ(スリーブ) 3 リテーナ 4 ローラ 5 上型 6 下型 21 凸条部 31 リテーナの平面部 31a 平面部の内面 31b 平面部の外面 32 開口 33 リテーナの湾曲部分 34,35 舌片 36 切り込み 41 凹み部 42 両端域 F1,F2 力 G 間隙 S すき間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のスリーブと、このスリーブに貫
    通された丸軸と、前記スリーブと前記丸軸との間に遊嵌
    されたリテーナと、このリテーナの周壁に組み込まれて
    前記丸軸の外周面と前記スリーブの内周面とに転がり接
    触する複数のローラとを備えた直動軸受において、 前記複数のローラは、いずれも中央域に断面円弧状の凹
    み部を有し、前記スリーブの周方向に沿って所定間隔に
    かつ軸線方向に対して配置されており、 前記スリーブは、内周面において前記リテーナのローラ
    配置位置に対応して複数の凸条部が形成されており、 前記凸条部の外形は、前記丸軸の外周面のアール形状と
    略一致して円弧状に形成されて、該凸条部からの前記ロ
    ーラに対する受圧点を前記丸軸からの受圧点と一致させ
    ていることを特徴とする直動軸受。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の直動軸受において、 上記ローラの凹み部のアール形状は、上記丸軸の外周面
    のアール形状よりやや大きく形成されていることを特徴
    とする直動軸受。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の直動軸受にお
    いて、 上記リテーナは、ローラ配置位置では軸線方向に沿って
    平面部とされており、この平面部では、ローラの最小直
    径である中央域の中心部がリテーナの内面および外面よ
    りも突出した状態にあることを特徴とする直動軸受。
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