JPH0342257Y2 - - Google Patents

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JPH0342257Y2
JPH0342257Y2 JP13942086U JP13942086U JPH0342257Y2 JP H0342257 Y2 JPH0342257 Y2 JP H0342257Y2 JP 13942086 U JP13942086 U JP 13942086U JP 13942086 U JP13942086 U JP 13942086U JP H0342257 Y2 JPH0342257 Y2 JP H0342257Y2
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JP
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bearing
ring
outer ring
elastic outer
steering column
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JP13942086U
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JPS6345417U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車の操舵装置に取り付けられる
ステアリングコラム用の転がり軸受に関するもの
で、自動調心性を有する弾性針状ころ軸受の改良
に関するものである。
従来の技術 従来のこの種の軸受は、第5図の特開昭56−
14623号公報記載のように、調心性を持たせるた
めにゴム等製の中空円筒形の弾性リングの内周面
に斜状割れ目を有する薄肉の軌道輪を嵌合し、こ
れに多数のローラを保持器に組込んだケージ&ロ
ーラに挿入してなるもので、弾性リングが薄肉過
ぎるために大きな調心量を期待することはできな
かつた。
考案が解決しようとする問題点 従来のものは自動車の運転中、軸受に負荷する
偏荷重を調心装置で対応することができないため
に、軸受の部分的摩耗が進行し、これが原因で軸
受の早期損傷となることも多く、調心量の大きい
軸受が望まれていた。
本考案は、ステアリングコラム用軸受の自動調
心量を大きく設定でき、軸受に負荷される大きな
偏荷重や衝撃荷重に対しても十分対応できる軸受
を安価に提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本考案のステアリングコラム用軸受は上記問題
点を解決するための手段として下記の構成を具え
ている。
(1) 多数のローラと、該ローラを保持する保持器
と、該ローラに外接し一箇所に割れ目を有する
ばね状軌道輪と、および該ばね状軌道輪に外嵌
したゴム等から作られた弾性外環とから成り、
該弾性外環内にこれと一体成形された薄肉円筒
形の補強リングを有していること。
(2) 前記弾性外環の軸方向の一方端には軸に接触
するようにシールリツプが、また他端には軸受
を該弾性外環から脱出させないようにフランジ
が各形成されており、該フランジ部には軸受の
挿入を容易ならしめる切欠部が形成されている
こと。
(3) 前記保持器は軸受のミスアライメント等によ
る内周面と軸との接触を防止するためアウター
摺りとして、内径寸法を極力大きく形成して成
ること。
作 用 本考案においては、弾性外環が肉厚でかつ補強
リングを一体的に内蔵するので、調心量が少くて
済む場合にも、過大な調心量を必要とする場合に
もそれぞれ適当に変形して外力に対応することが
できる。
実施例 第1図は本考案実施の1例を示す正面図であ
る。本考案は保持器1に針状ころ2を組込んだケ
ージ&ローラを円周方向の一箇所で分断された薄
肉で断面C字状のばね状軌道輪3に嵌合してなる
ラジアル針状ころ軸受を、ゴム等製の中空円筒形
の弾性外環4の内周面に嵌合してなるステアリン
グコラム用軸受である。そして、中空円筒形の弾
性外環4は、ばね状軌道輪3よりも比較的厚肉と
なつており、ほぼ肉厚の中央部にL字状フランジ
が付いた補強リング5が、弾性外環と一体成形さ
れている。該補強リング5はL字状フランジを形
成して弾性外環のその周辺部分の剛性を高めてい
るが、使用条件によつてはフランジを形成しない
場合もある。
補強リング5の弾性外環内の位置については、
調心量により決定されるもので、通常は補強リン
グから弾性外環の内周面までの厚さαよりも補強
リングから弾性外環の外周面までの厚さβの方が
大きく設定される。
弾性外環4の軸方向の一方には、シールリツプ
4aが形成されており、異物の混入や潤滑材の流
失を防いでいる。リツプの数やその向きは使用条
件により選定される。
弾性外環4の反シール側には、軸受の脱出防止
用のフランジと、この反シール側から軸受を挿入
しやすくして、嵌合作業が容易になるように数個
所に切欠部4bが形成されている。
ステアリングコラム用軸受として、ステアリン
グコラムと確実に固着できるように弾性外環4の
シールリツプ部の外周面に金属環6が一体成形さ
れており、この金属環6の外周面でステアリング
コラムの内周面へ圧入される。4cは弾性外環4
の外周に設けた凸条部で、補強リング5のフラン
ジ部と相俟つてステアリングコラムとの固定を強
固にする。
第2図は第1図の一部側面図で、弾性外環4の
金属環6以外の外周面には、ステアリングコラム
と容易に嵌合作業ができるように数箇所に軸方向
から凸条列4cを形成し、その他の外周面では外
径を小さくして非接触となつている。
第3図は本考案の補強リング5の斜視図であ
る。第1図では図示を省略したが、弾性外環4と
一体成形するときは、その位置の精度をよくする
ために射出成形する金型の軸方向の該当する位置
に複数個のピンを突き出し、そのピンに押えられ
るようにして金型内に位置決めされる。
第4図は保持器1に針状ころ2を組込んだケー
ジ&ローラと、ばね状軌道輪3を示した斜視図で
ある。ばね状軌道輪3は、斜めにスリツト3aが
形成されており、弾性外環4によつて軸受に予圧
を与え、ステアリングコラム用軸受のガタを取り
除くと共に偏荷重に対しても対応できるようにな
つている。
保持器1はアウター摺りとし、その内径寸法に
ついては、軸受のピツチサークルダイヤメータ
(PCD)に近づけるようにして、より内径寸法を
大きく設定する。内径寸法を大きく設定して軸受
に対する軸の傾き(ミスアライメント)が生じた
としても軸と保持器の内周面が接触しないように
なつている。
第5図は従来例たる特開昭56−14623号のもの
の正面図、一部側面図である。
考案の効果 (1) 最適な自動調心性能を有するため、軌道面で
の片当りがなく、摩耗が少ない。
(2) 弾性外環に補強リングを一体形成するだけ
で、特に新規な工程がないため安価に製作でき
る。
(3) 調心量が少なくて済む場合は第1図のα部分
が変形し、過大な調心量を必要とする場合は第
1図のβ部分をも変形して軸受の外力に対応す
るため、各条件に適した調心性能を発揮し、軸
受寿命が長い。
(4) 各軸受部品の嵌合作業が容易で、組立て作業
が短時間である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施の1例を示す一部切断正面
図、第2図は同じく一部側面図、第3,4図は同
じく要部の斜視図であり、第5図は従来例を示す
切断正面図および一部側面図である。 図中の符号はそれぞれ下記部材を示す。1:保
持器、2:針状ころ、3:ばね状軌道輪、4:弾
性外環、5:補強リング、6:金属環。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 多数のローラと、該ローラを保持する保持器
    と、該ローラに外接し一箇所に割れ目を有する
    ばね状軌道輪と、および該ばね状軌道輪に外嵌
    したゴム等から作られた弾性外環とから成る軸
    受において、該弾性外環内にこれと一体成形さ
    れた薄肉円筒形の補強リングを有していること
    を特徴とするステアリングコラム用軸受。 2 前記弾性外環の軸方向の一方端には軸に接触
    するようにシールリツプが、また他端には軸受
    を該弾性外環から脱出させないようにフランジ
    部が各形成されており、該フランジ部には軸受
    の挿入を容易ならしめる切欠部が形成されてい
    る実用新案登録請求の範囲第1項に記載のステ
    アリングコラム用軸受。 3 前記保持器は軸受のミスアライメント等によ
    る内周面と軸との接触を防止するためアウター
    摺りとして、内径寸法を極力大きく形成して成
    る実用新案登録請求の範囲第1項に記載のステ
    アリングコラム用軸受。
JP13942086U 1986-09-12 1986-09-12 Expired JPH0342257Y2 (ja)

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JP13942086U JPH0342257Y2 (ja) 1986-09-12 1986-09-12

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JP13942086U JPH0342257Y2 (ja) 1986-09-12 1986-09-12

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JPS6345417U JPS6345417U (ja) 1988-03-26
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4285157B2 (ja) * 2003-08-28 2009-06-24 株式会社ジェイテクト ステアリングコラム用軸受装置
JP4622440B2 (ja) * 2004-10-13 2011-02-02 株式会社ジェイテクト ステアリングコラム用軸受装置

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JPS6345417U (ja) 1988-03-26

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