JPS6342177Y2 - - Google Patents

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JPS6342177Y2
JPS6342177Y2 JP10842484U JP10842484U JPS6342177Y2 JP S6342177 Y2 JPS6342177 Y2 JP S6342177Y2 JP 10842484 U JP10842484 U JP 10842484U JP 10842484 U JP10842484 U JP 10842484U JP S6342177 Y2 JPS6342177 Y2 JP S6342177Y2
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steel ball
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、少なくとも内方部材の一側に径方
向外方に延びるフランジを有する複列玉軸受、例
えば自動車の駆動側或いは非駆動側車輪を車体に
対して回転自在に支承させる車輪軸受等に関する
ものである。
従来の技術 第4図は実用化されている車輪軸受であつて、
外周面に複列の軌道みぞ1,2を形成し、一側に
径方向外方に延びる車輪取付用フランジ3を一体
に形成した内方部材4と、内方部材4の外周に対
向配置され、内周面に内方部材4の軌道みぞ1,
2と対向する複列の軌道みぞ5,6を形成し、外
周に車体取付用フランジ7を一体に形成した外方
部材8と、内方部材4の軌道みぞ1,2と外方部
材8の軌道みぞ5,6との間に配置された複列の
鋼球列9,10とで構成されている。
一般に、複列玉軸受に於いて、鋼球列を保持案
内する保持器は櫛形であつて、軸受の両側より
夫々挿入させて等配された各鋼球列に組込んでい
た。ところが、前述した車輪軸受の如き内方部材
4の一側に径方向外方に延びるフランジ3を有す
るものでは、フランジ3が邪魔になり、保持器の
挿入方向は、フランジ3と反対側の軸受の一側か
らのみに限定される。
しかし、従来の車輪軸受に於いて、保持器の挿
入方向を軸受の一側よりの一方向のみに限定され
た場合、複列の鋼球列9,10を別体の保持器で
それそれ保持案内させることは組立上非常に困難
である。
そこで、上記組立上の問題を解決する為、第4
図及び第5図に示すように一体の保持器11で複
列の鋼球列9,10を同時に保持案内させる方法
が実開昭50−109339号公報等により公知である。
考案が解決しようとする問題点 複列玉軸受に於いて一体の保持器11で複列の
鋼球列9,10を同時に保持案内させた場合、モ
ーメント荷重が作用した際、左右の鋼球列9,1
0の公転速度及び各々の鋼球の公転距離に差が生
じて保持器11に異常な力が作用し、保持器11
が破損するケースが多分にあつて好ましくなかつ
た。また、保持器11自体の構造が非常に複雑に
なり、コストが高くつく。更に、軸受の剛性を向
上する場合、複列の鋼球列9,10のピツチを大
きくさせて剛性の向上を図ると、保持器11の剛
性が低下し、かつ、剛球や保持器11の組込みが
困難になる為、軸受の径を大きくさせて剛性の向
上を図ざるを得ないが、軸受の重量が大きくなる
と共に、周速が高くなり温度上昇という問題も合
わせて、軸受寿命が低下すると云う問題が生じ
る。
従つて、以上の事柄より複列の鋼球列は別体の
保持器で夫々保持案内させることが望ましい。
問題点を解決するための手段 この考案は、一側に径方向外方に延びるフラン
ジを一体に形成し、かつ、外周面に複列の軌道み
ぞを形成し、当該軌道みぞ間に環状凹部を形成し
た内方部材と、該内方部材の外周に対向配置さ
れ、その内周面に前記内方部材の各軌道みぞと対
向する複列の軌道みぞを形成した外方部材と、前
記内方部材の各軌道みぞと前記外方部材の各軌道
みぞとの間に配置され、別体の櫛形の保持器によ
り夫々保持案内された複列の鋼球列とで構成した
ものである。
実施例 第1図は車輪軸受にこの考案を適用した実施例
で、12は一側に径方向外方に延びる車輪取付用
フランジ13を一体に形成した内方部材で、その
外周面に複列の軌道みぞ14,15を形成し、こ
の軌道みぞ14,15間のフランジ13と反対側
の軌道みぞ15近傍に環状凹部16を形成してい
る。17は内方部材12の外周に対向配置された
外方部材で、その内周面に内方部材12の軌道み
ぞ14,15と対向する複列の軌道みぞ18,1
9を形成し、かつ、外周に車体取付用フランジ2
0を一体に形成している。21,22は内方部材
12の軌道みぞ14,15と外方部材17の軌道
みぞ18,19との間に配置された鋼球で、別体
の櫛形の保持器23,24により夫々保持案内さ
れて複列の鋼球列25,26を構成している。保
持器23,24は合成樹脂製であつて、円周等配
置に設けた軸方向の一方に向かつて開口するポケ
ツトに鋼球列25,26の各鋼球21,22をス
ナツプ形式で抱持させている。尚、27はシー
ル、28はキヤツプである。
以上がこの考案に係るフランジを有する複列玉
軸受を車輪軸受に適用した場合の実施例の構成
で、上記構成に於ける組立要領について第2図を
参照して説明する。
先ず、内方部材12を組立盤29上にフランジ
13側を下向きにして立設し、その内方部材12
のフランジ13上に第3図に示すような断面逆L
字形状で、その上面に外方部材17のフランジ2
0と反対側の開口端内に嵌合される三日月形の突
起30aを有する半円形状の受け治具30を載置
すると共に、シール29を内方部材12の外周面
のフランジ13近傍まで嵌合する。次に、外方部
材17をフランジ20と反対側の開口端側から内
方部材12の外周に嵌合して受け治具30上に載
置し、その外方部材17を内周面が内方部材12
の外周面に触れる程度に内方部材12に対し偏心
させて三日月形の隙間31を内方部材12と外方
部材17との間に形成し、その隙間31内に鋼球
列25の所定数の鋼球21を挿入する。すると、
鋼球列25の各鋼球21は受け治具30の突起3
0aに受けられて内方部材12と外方部材17の
軌道みぞ14,18間に配置される。この状態で
内方部材12と外方部材17とをセンタリング
し、その後、外方部材12と外方部材17との間
に保持器23を軸方向に挿入し、その保持器23
を内方部材12の環状凹部16の位置まで挿入し
たとき、再び外方部材17を内方部材12に対し
て偏心させる。すると、再び内方部材12と外方
部材17との間に三日月形の隙間31が形成され
る。また、保持器23は内方部材12の環状凹部
16の存在により外方部材17と共に内方部材1
2に対し偏心し、その上、内方部材12の環状凹
部16に掛止されて隙間31の途中で保持され
る。尚、この時に保持器23と内方部材12との
間の最大隙間lが、鋼球列26の各鋼球22の径
よりも小さくなるような位置に環状凹部16を形
成する。次に、鋼球列26の所定数の鋼球22を
隙間31内に挿入し、その各鋼球22を保持器2
3に受けさせて内方部材12と外方部材17の軌
道みぞ15,19間に配置させ、その後、内方部
材12と外方部材13をセンタリングしながら受
け治具30を適宜の手段で取り除く。この時、保
持器23は一緒にセンタリングさせられ、それに
より内方部材12の環状凹部16から外れ、その
自重により落下して内方部材12と外方部材17
の軌道みぞ14,18間に配置された鋼球列25
の各鋼球21上に載置される。この状態で、内方
部材12と外方部材17の軌道みぞ14,18間
及び軌道みぞ15,19間にそれそれ配置された
鋼球列25の各鋼球21及び鋼球列26の各鋼球
22を適宜の手段で夫々等配させ、鋼球列25の
各鋼球21をその上に載置された状態の保持器2
3で保持案内すると共に、鋼球列26の各鋼球2
2を内方部材12と外方部材17との間に上方か
ら軸方向に挿入させた保持器24で保持案内す
る。その後、内方部材12の外周面のフランジ1
3近傍に嵌合させたシール27及びキヤツプ28
を外方部材17の開口端に嵌着して組立てを完了
する。
尚、この考案は上記説明した車輪軸受の実施例
に限定されるものではなく、内方部材の一側にフ
ランジを有する複列玉軸受への適用が可能である
ことは云うまでもない。
考案の効果 この考案の複列玉軸受では、内方部材の複列の
軌道みぞの間に環状凹部を形成したので、保持器
の挿入方向が軸受の一側よりの一方向のみに限定
される場合でも、複列の鋼球列を夫々別体の保持
器で保持案内させるとが組立上可能であり、これ
によりモーメント荷重が作用して左右の鋼球列に
公転速度及び公転距離に差が生じても、別体の保
持器で夫々保持案内されているから、夫々の保持
器は無理な力を受けず破損の心配がなく、信頼性
の良い、しかも用途範囲の広いものを提供するこ
とができる。また、この考案の複列玉軸受では、
複列の鋼球列を夫々の保持器で保持案内させるこ
とができるので、従来に比べ構造が簡単になり、
コスト的にも有利であると共に、複列の鋼球列の
ピツチを大きくさせて剛性の向上を図ることがで
きるので、軸受重量及び軸受寿命の点で有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の複列玉軸受の実施例を示す
断面図、第2図はこの考案の複列玉軸受の組立要
領を示す断面図、第3図は受け治具を示す斜面
図、第4図及び第5図は従来のフランジを有する
複列玉軸受を示す縦断面図及び要部断面図であ
る。 12……内方部材、13……車輪取付用フラン
ジ、14,15……軌道みぞ、16……環状凹
部、17……外方部材、18,19……軌道み
ぞ、20……車体取付用フランシ、21,22…
…鋼球、23,24……保持器、25,26……
鋼球列。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一側に径方向外方に延びるフランジを一体に形
    成し、かつ、外周面に複列の軌道みぞを形成し、
    当該軌道みぞ間に環状凹部を形成した内方部材
    と、該内方部材の外周に対向配置され、その内周
    面に前記内方部材の各軌道みぞと対向する複列の
    軌道みぞを形成した外方部材と、前記内方部材の
    各軌道みぞと前記外方部材の各軌道みぞとの間に
    配置され、別体の櫛形の保持器により夫々保持案
    内された複列の鋼球列とで構成したことを特徴と
    するフランジを有する複列玉軸受。
JP10842484U 1984-07-17 1984-07-17 フランジを有する複列玉軸受 Granted JPS6123519U (ja)

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JPS6123519U JPS6123519U (ja) 1986-02-12
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JP2005214300A (ja) 2004-01-29 2005-08-11 Ntn Corp 車軸用軸受装置
JP2005291231A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Koyo Seiko Co Ltd 複列円すいころ軸受装置の組立方法

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