JP4239542B2 - 転がり軸受装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輪転がり軸受装置に係り、特に車軸を支持するのに適した転がり軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車軸用転がり軸受装置には、外輪部材と、この外輪部材に2列の玉を介して軸心回りに回転自在に支持されるハブ軸と、このハブ軸の端部外周面に嵌合される筒状の内輪部材とを備え、ハブ軸の端部を内輪部材に対してかしめることで所定量の予圧を付与するとともに、ハブ軸と内輪部材とを回転一体に取付けるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、図6に基づいて、従動輪側の車軸の支持用に用いられる転がり軸受装置の概略構成を説明する。この転がり軸受装置は、外輪部材50と、複数の玉51a,51bと、内輪部材52とを有する。外輪部材50は、その内周面に軸方向2列で玉51a,51b用の軌道面を有し車体側に非回転に支持される。内輪部材52は、外周面に一方の玉51aの軌道面を有するハブ軸53と、外周面に他方の玉51bの軌道面を有し、かつハブ軸53に外嵌される環状部材54とを含むもので、外輪部材50に対して径方向内側で同心に配置される。
【0004】
ハブ軸53は、熱間鍛造によって中実断面に形成されるものであり、軸部55と、ハブフランジ56と、環状ガイド部57とを備える。ハブフランジ56は、ブレーキディスクおよびタイヤホイールを重ねて取付けるため、軸部55の車両アウタ側外周面の径方向外向きに形成されている。環状ガイド部57は、インロー部とも称され、ハブフランジ56に対して車両アウタ側に突出して形成される。この環状ガイド部57は、ブレーキディスクおよびタイヤホイールをハブフランジ56に重ねる際のガイドとなる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−38004号(第3頁,第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記転がり軸受装置のハブ軸53では、熱間鍛造によって異なった三方向に張出す各部55〜57を一体に形成するために、大圧力を加えるためのプレス機など高価で大掛かりな製造設備が必要となる。特に熱間鍛造の場合、ハブ軸53の製品精度を所要以上に確保しにくいために、鍛造後にハブ軸53に対する旋削や研磨などの後加工が必要とされ製造工程数が増加し、製造コストも高くなる、などの不具合が指摘される。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の転がり軸受装置は、外輪部材と、前記外輪部材と同心に配置される内輪部材と、前記両部材間に転動自在に介装される複列の転動体とを含み、前記内輪部材は、軸方向一方側に配置されて一方列の転動体の内輪軌道面を有するとともに、ブレーキディスク取付け用のフランジを有する第一の内輪部材と、前記第一の内輪部材に軸方向他方側で当接して隣合う第二の内輪部材とを備え、前記第二の内輪部材は、その外周面に他方列の内輪軌道面を有する軌道部と、この軌道部から縮径して前記第一の内輪部材の内周面に沿うように延長して嵌合される嵌合部とを含み、前記第二の内輪部材の軌道部と前記第一の内輪部材との中間位置の内周において前記軌道部と嵌合部との連続部の内周面に、前記軌道部から嵌合部に縮径するのに伴なって段付面がかしめ受面として形成され、前記嵌合部に軸方向一方側から内嵌挿通される軸体が設けられ、この軸体の軸方向他方側端部が前記段付面にかしめられ、該軸体の軸方向一方側端部に径方向外向きに拡径された拡径部が形成され、この拡径部の端面が前記フランジの端面に圧接されている。
【0008】
上記構成のように、第一の内輪部材と第二の内輪部材とを軸心回りに回転一体とするためのかしめ部分を第一の内輪部材と第二の内輪部材との中間位置に位置させたことにより、内輪部材の軸方向端面に対してかしめる場合に比べて、かしめ受面からの軸方向距離が小さくなるため、軸体のかしめ予定部をかしめる際に軸体が変形(座屈)するのを抑えることができ、第一の内輪部材と第二の内輪部材の端面どうしを確実に圧接して、かつ転動体に対して所定の予圧が付与され、十分な剛性を有し安定した転がり軸受装置となる。
【0009】
また、本発明の転がり軸受装置は、前記拡径部の外周面に、前記ブレーキディスクをフランジに重ねて取付ける際の案内面が形成されている。
【0010】
このように、軸体の拡径部を、ブレーキディスクをフランジに重ねて取付ける際の案内面に兼用することにより、ブレーキディスクを案内するための部材を軸体とは別に設ける必要がないので、部品点数の増加を抑えることができる。
【0011】
さらに上記のように、内輪部材を、フランジを有する第一の内輪部材と、これとは別体の第二の内輪部材とから構成したことにより、高価で大掛かりな製造設備が不要となるばかりでなく、場合によっては研磨加工あるいは旋削加工などの後加工時間が短縮もしくは省略可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る転がり軸受装置を、従動輪側に用いられる車軸用転がり軸受を例に、図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係る転がり軸受装置の全体構成を示す断面図、図2は分解断面図、図3は転がり軸受装置の製造途中を示す一部拡大断面図、図4は転がり軸受装置の製造途中を示す全体断面図である。
【0013】
図1および図2に示すように、この転がり軸受装置1は、外輪部材2と、この外輪部材2と同心に配置される内輪部材3と、保持器4a,5aによって円周方向等配位置に保持された状態で外輪部材2および内輪部材3間に転動自在に介装される2列の玉4,5(転動体)とを有する。
【0014】
外輪部材2は炭素鋼(例えばJIS規格S55C)でもって熱間鍛造によって形成され、その内周面に各列の玉4,5の外輪軌道面が形成されている。外輪部材2の外周面に、径方向外向きに突出する取付けフランジ6が形成されている。この取付けフランジ6が、不図示の車体側に組込まれるナックルに取付けられることで、外輪部材2が車体に対して軸心回りに非回転に支持される。外輪部材2の車両インナ側端部に、不図示の車速センサーを内装する空間を確保するためのカバー7が嵌着されている。
【0015】
内輪部材3は、軸方向一方側に配置される第一の内輪部材8と、この第一の内輪部材8に対して軸方向他方側に配置されるとともに、第一の内輪部材8に当接して隣合う第二の内輪部材9とから構成される。
【0016】
第一の内輪部材8は炭素鋼(例えばJIS規格S55C)でもって熱間鍛造によって形成され、一方列の玉4の内輪軌道面を有する円筒状の一方軌道部10と、この一方軌道部10の車両アウタ側部位で径方向外向きに突出形成されるブレーキディスク11取付け用のハブフランジ12を有する。このハブフランジ12の円周方向等配位置に、ブレーキディスク11およびホイール13に形成された挿通孔11a,13aに挿通するハブボルト14が圧入されている。
【0017】
第二の内輪部材9は、管状の素材(例えばJIS規格S55Cからなる)から冷間鍛造によって形成される。この第二の内輪部材9は、他方列の玉5の内輪軌道面が形成された筒状の他方軌道部15と、この他方軌道部15から縮径して第一の内輪部材8の一方軌道部10内周面に沿うように延長して形成される嵌合部16とを有する。
【0018】
一方軌道部10の車両インナ側の端面10aと他方軌道部15の車両アウタ側の端面15aとは、軸方向で当接している。他方軌道部15と嵌合部16との連続部に、他方軌道部15から嵌合部16に縮径するのに伴なう円錐環状の傾斜部20が形成され、この傾斜部20の内周面が傾斜段付面21とされている。この傾斜部20の傾斜端20aは、第一の内輪部材8の車両アウタ側端面と、第二の内輪部材9における車両インナ側端面のほぼ中間部位に位置している。
【0019】
嵌合部16に対して軸方向一方側、すなわち車両アウタ側から内嵌挿通される軸体22が設けられている。この軸体22は管状の素材(例えばJIS規格S55Cからなる)から冷間鍛造によって形成される。軸体22は、嵌合部16に内嵌挿通して嵌着される円筒状軸部23と、この円筒状軸部23の車両アウタ側部位で径方向外向きに突出して形成された環状案内部(拡径部)24とを有する。軸体22の軸方向他方側端部の中心に、底有の凹部22aが形成されている。
【0020】
この凹部22aが形成された部分は円筒形状となり、後述のかしめ部26とされる部分である。なお、この凹部22aを軸方向に延長して、軸体22に軸方向に貫通する穴を形成することにより、軸体22を軽量化することができる。この場合、外部から穴を通じて軸受内部に水等が侵入するおそれあるので、当該穴を塞ぐためのキャップ等を軸体22に設けるのが望ましい。
【0021】
この環状案内部24の中心部位に、車両インナ側に凹となる凹部24aが形成され、これにより、環状案内部24の外周部位に、ブレーキディスク11およびタイヤホイール13をハブフランジ12に対して重ねて取付けて案内する際に十分な軸方向長さを有した環状の案内面25が形成されている。軸体22における円筒状軸部23の軸方向他方側端部が拡径されて、傾斜段付面21に対してかしめられたかしめ部26とされている。
【0022】
すなわちかしめ予定部26aを拡径するようにして傾斜段付面21に対してかしめることにより、環状案内部24の車両インナ側端面が、前記ハブフランジ12の端面に圧接されるとともに、第一の内輪部材8における一方軌道部10および第二の内輪部材9における他方軌道部15の端面10a,15aどうしが軸方向で圧接され、両列の玉4,5に対して所定の予圧が付与された状態となる。
【0023】
図中の符号27はシール部材を示す。このシール部材27は、外輪部材2の車両アウタ側端部内周面に嵌着され、外輪部材2と内輪部材3との間の環状空間内の潤滑剤が外部に漏れるのを防止するとともに、ハブフランジ12と外輪部材2との間から環状空間内に泥水等が侵入するのを防止する機能を有する。
【0024】
次に、上記構成における転がり軸受装置1の組立て方法を説明する。まず各列の玉4,5をそれぞれ保持器4a,5aで円周方向等配位置に保持した組品とし、これら組品を外輪部材2の軸方向両側、すなわち車両インナ側(車両インナ側相当方向)および車両アウタ側(車両アウタ側相当方向)から外輪部材2内に挿入し、各列の玉4,5をそれぞれ外輪軌道面に接触させて保持しておく。
【0025】
続いて、第一の内輪部材8の一方軌道部10を外輪部材2の車両アウタ側から挿入し、一方列の玉4に一方軌道部10の外周面に形成した内輪軌道面を当接させる。また第二の内輪部材9を外輪部材2の車両インナ側から挿入し、第二の内輪部材9の嵌合部16を第一の内輪部材8の一方軌道部10に内嵌するとともに、他方列の玉5に他方軌道部15の外周面に形成した内輪軌道面を当接させる。このようにすることにより、第一の内輪部材8における一方軌道部10および第二の内輪部材9における他方軌道部15の端面10a,15aどうしが軸方向で対向した状態となる。
【0026】
ところで、一方列の玉4に一方軌道部10の外周面に形成した内輪軌道面を当接させ、他方列の玉5を第二の内輪部材9の内輪軌道面に当接させた際、図3に示すように、端面10a,15aどうしは圧接しないよう軌道面間の軸方向寸法、一方軌道部10、他方軌道部15の軸方向寸法等を設定しておく。
【0027】
続いて、軸体22における円筒状軸部23を、車両アウタ側から第二の内輪部材9の嵌合部16に内嵌挿通させ、環状案内部24の車両インナ側端面をハブフランジ12の端面に当てる。
【0028】
このような状態を保持したまま、環状案内部24の車両アウタ側端面、例えば図4に示すように、環状案内部24の凹部24aにおける底面24bを支持台36に支持させる。そして、第二の内輪部材9の車両アウタ側からかしめ具35を挿入して、その先端部を軸体22の円筒状軸部23の端部であるかしめ予定部26aの中心凹部26bに挿入して、かしめ予定部26aを拡径するようにしてかしめ加工を行い、傾斜部20の傾斜段付面21に圧接させ、かしめ部26を形成する。
【0029】
こうすることにより、その際のかしめ力でもって環状案内部24の車両インナ側端面がハブフランジ12の端面に圧接し、第一の内輪部材8における一方軌道部10および第二の内輪部材9における他方軌道部15の端面10a,15aどうしが軸方向で圧接されるとともに、両列の玉4,5に対して所定の予圧が付与される。
【0030】
そして、傾斜部20の傾斜端20aは、第一の内輪部材8の車両アウタ側端面と、第二の内輪部材9における車両インナ側端面のほぼ中間部位に位置しているので、車両アウタ側端面(環状案内部24の凹部24aにおける底面24b)からかしめ予定部26aまでの軸方向距離が短い。従って軸体22における円筒状軸部23が、かしめ時に大きく変形してしまうという座屈現象を防止することができる。
【0031】
以上のように、第一の内輪部材8における一方軌道部10および第二の内輪部材9における他方軌道部15の端面10a,15aどうしを確実に軸方向で圧接させることができるとともに、両列の玉4,5に対して所定の予圧を確実に付与して、十分ば剛性を有し安定した転がり軸受装置1とすることができる。
【0032】
上記のようにして転がり軸受装置1を組立てた後は、ブレーキディスク11およびタイヤホイール13を、これらの中心部に形成した中心穴を環状案内部24の案内面25で案内させてハブフランジ12に対して重ねて取付ける。
【0033】
そして上記構成の転がり軸受装置1は、車両が走行すると、不図示の車輪の回転とともに、第一の内輪部材8および第二の内輪部材9が軸体22とともに軸心回りに回転する。
【0034】
ところで、この転がり軸受装置1における軸体22および第二の内輪部材9は、管状の素材を用いて冷間鍛造によって形成している。このため、従来例のように、ハブ軸を熱間鍛造によって中実断面に形成する場合に比べて、転がり軸受装置1の全体の容量および重量を低減させることができる。これにより、車両重量の低減(特に、ばね下重量の低減)が可能になる。
【0035】
また従来例のように、ハブ軸を熱間鍛造によって中実断面に形成する場合に比べて、小規模で安価な製造設備であつても対応でき、しかも第二の内輪部材9を高精度に成形することができる。すなわち熱間鍛造の場合は製品の表面精度も低く、特に玉5の内輪軌道面を必要な精度とするための研磨加工時間を長く必要とし、場合によっては内輪軌道面以外の部分も研磨加工を必要としていた。これに対して、管状の素材を用い、冷間鍛造によって第二の内輪部材9を形成する場合は、材料コストも安価であり、また精度よく製造することができるので、内輪軌道面を必要な精度とするための研磨加工時間が短縮でき、内輪軌道面以外の部分の研磨加工をほとんど必要としない。これによって、製造コストを大幅に低減し得る。
【0036】
図5は別の製造方法を示すもので、一方列の玉4と一方軌道部10の内輪軌道面を当接させ、他方の玉5と他方軌道部15の内輪軌道面とを当接させた時点で、図示のように、端面10a,15aどうしが圧接し、両列の玉4,5に対して所定の予圧が付与されるよう軌道面間の軸方向寸法、一方軌道部10、他方軌道部15の軸方向寸法を設定しておく場合を示す。
【0037】
そして、端面10a,15aどうしが圧接し、両列の玉4,5に対して所定の予圧を付与した状態を保持して、第二の内輪部材9の車両アウタ側からかしめ具35を挿入して、その先端部を軸体22の円筒状軸部23の端部であるかしめ予定部26aの中心凹部26bに挿入して、これを拡径するようかしめ加工を行い、傾斜部20の傾斜段付面21に圧接させてかしめ部26を形成する。
【0038】
このように、予め端面10a,15aどうしを圧接し、両列の玉4,5に対して所定の予圧を付与した状態を保持して傾斜部20の傾斜段付面21にかしめ予定部26aを変形させてかしめ、かしめ部26を形成することによれば、かしめ時に玉4,5に対して不要な力が働くのを防止できるので、転がり軸受装置1の製造時に玉4,5に損傷(圧痕)を与えるのを防止することができる。あるいは、軌道面に損傷を与えるのを防止することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によれば、軸体に座屈を発生させることなく第一の内輪部材と第二の内輪部材とを確実に一体化させることができるとともに転動体に対して予圧を付与することができる。さらに、高価で大掛かりな設備が不要となるばかりでなく、研磨加工あるいは旋削加工などの後加工時間を短縮もしくは省略でき、もって製造コストの低減を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る転がり軸受装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】 同じく分解斜視図である。
【図3】 同じく製造途中の断面図である。
【図4】 同じく転がり軸受装置の製造途中を示す全体断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る転がり軸受装置の別の製造方法を示す要部拡大断面図である。
【図6】 従来の転がり軸受装置の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 転がり軸受装置
2 外輪部材
8 第一の内輪部材
9 第二の内輪部材
10 一方軌道部
12 ハブフランジ
15 他方軌道部
16 嵌合部
20 傾斜部
21 傾斜段付面
22 軸体
24 環状案内部
26 かしめ部

Claims (2)

  1. 外輪部材と、前記外輪部材と同心に配置される内輪部材と、前記両部材間に転動自在に介装される複列の転動体とを含み、前記内輪部材は、軸方向一方側に配置されて一方列の転動体の内輪軌道面を有するとともに、ブレーキディスク取付け用のフランジを有する第一の内輪部材と、前記第一の内輪部材に軸方向他方側で当接して隣合う第二の内輪部材とを備え、
    前記第二の内輪部材は、その外周面に他方列の内輪軌道面を有する軌道部と、この軌道部から縮径して前記第一の内輪部材の内周面に沿うように延長して嵌合される嵌合部とを含み、前記第二の内輪部材の軌道部と前記第一の内輪部材との中間位置の内周において前記軌道部と嵌合部との連続部の内周面に、前記軌道部から嵌合部に縮径するのに伴なって段付面がかしめ受面として形成され、
    前記嵌合部に軸方向一方側から内嵌挿通される軸体が設けられ、この軸体の軸方向他方側端部が前記段付面にかしめられ、該軸体の軸方向一方側端部に径方向外向きに拡径された拡径部が形成され、この拡径部の端面が前記フランジの端面に圧接されている、転がり軸受装置。
  2. 請求項1記載の転がり軸受装置において、
    前記拡径部の外周面に、前記ブレーキディスクをフランジに重ねて取付ける際の案内面が形成された、転がり軸受装置。
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