JP4899921B2 - 軸受組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪用の軸受を組み立てるための軸受組立方法に関する。
従来、例えば車輪側(アウトボード側)と車体側(インボード側)とに転動体の軌道面が複列で形成された車輪用の軸受が知られている。その一例として特許文献1,2には、車輪(ホイール)が固定されて共に回転する車体側の部品であるハブが内輪に一体化された軸受が示されている。このような軸受を組み立てる場合、ハブ(内輪)に対して軸受構成品(例えば、外輪、保持器、転動体)を組み込んだ後、車体側(インボード側)のシールを組み込む前に、当該車体側から潤滑剤(例えば、グリース)を複列の軌道部(外側軌道面、内側軌道面、保持器、転動体)に封入している。
また、近年では、車輪側軌道列のピッチ円直径PCDと、車体側軌道列のピッチ円直径PCDとが異なる軸受が提案されている(例えば、特許文献3)。ここで、ピッチ円直径PCDは、軸受に複数の転動体を組み込んだ状態で、各転動体の中心を含む円の直径として規定することができる。
ところで、このように車輪側軌道列のピッチ円直径PCDが車体側軌道列のピッチ円直径PCDよりも大きく設定された軸受構造では、複列の軌道部に所定量の潤滑剤(グリース)を安定して且つ確実に封入することが困難になってしまう。
実用新案登録第2600054号公報 特開2001−323940号公報 特開2004−108449号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的は、複列の軌道部に所定量の潤滑剤(グリース)を安定して且つ確実に封入することが可能な軸受組立方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、車輪に接続するためのハブフランジが突設され、車輪と共に回転する内輪と、内輪に対向配置され且つ車体側に固定されて常時非回転状態に維持された外輪と、内外輪の対向面にそれぞれ複列で形成された軌道面間に保持器で保持された状態で組み込まれた複数の転動体と、内外輪間に設けられ、軸受内部を軸受外部から密封するためのシール部材とを備えており、車輪側軌道列のピッチ円直径PCD1が、車体側軌道列のピッチ円直径PCD2よりも大きく(PCD1>PCD2)なるように構成された軸受の組立方法であって、予め内輪の車輪側の軌道面に潤滑剤を塗布する工程と、外輪の軌道面に対して複数の転動体を保持器で保持した状態で組み込むと共に、外輪の車輪側から当該外輪にシール部材を組み込む工程と、複数の転動体、保持器、シール部材が組み込まれた外輪を内輪に組み付ける工程と、内輪の車体側に内輪構成体を嵌合した後、当該内輪の車体側軸端部の加締め領域を塑性変形させ、その加締め領域を内輪構成体の周端面に沿って加締めて、当該内輪構成体を内輪に固定することで、複列の各転動体を、所定の予圧が付与された状態で内外輪の軌道面間に組み込む工程と、車体側軌道列に潤滑剤を塗布する工程とを有する。
本発明によれば、複列の軌道部に所定量の潤滑剤(グリース)を安定して且つ確実に封入することが可能な軸受組立方法を実現することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る軸受組立方法について、添付図面を参照して説明する。なお、ここでは一例として従動輪用の軸受を組み立てる方法を想定するが、駆動輪用の軸受にも適用することができる。
図1(a)には、従動輪用の軸受(軸受ユニットとも言う)が示されており、当該軸受は、車輪と共に回転する内輪2と、内輪2に対向配置され且つ車体側に固定されて常時非回転状態に維持される外輪4と、内外輪2,4の対向面2m,4mにそれぞれ複列で形成された軌道面G1,G2,S1,S2間に保持器6で保持された状態で組み込まれた複数の転動体8とを備えている。なお、保持器6としては、例えば冠形保持器、波形保持器、かご形保持器、合せ保持器など各種の保持器を適用することができるが、転動体として玉を採用した場合は冠形保持器、円すいころ軸受とした場合はかご形保持器を適用することが好ましい。
かかる軸受は、車輪側軌道列のピッチ円直径PCD1が車体側軌道列のピッチ円直径PCD2よりも大きく(PCD1>PCD2)なるように構成されている。ここで、ピッチ円直径PCDは、軌道部(軌道面、保持器、転動体)の外径と内径との平均値で近似された径寸法として規定することができる。例えば内輪2の対向面(外周面)2mに複列で形成された軌道面G1,G2のうち、車輪側軌道列の車輪側軌道面G1の外径(直径)は、車体側軌道列の車体側軌道面G2の外径(直径)よりも大きく設定されている。一方、外輪4の対向面(内周面)4mに複列で形成された軌道面S1,S2のうち、車輪側軌道列の車輪側軌道面S1の内径(直径)は、車体側軌道列の車体側軌道面S2の内径(直径)よりも大きく設定されている。これにより、車輪側軌道面G1,S1間と車体側軌道面G2,S2間とにそれぞれ複数の転動体8を組み込んだ状態において、車輪側軌道列の各転動体8の中心相互を結んで形成したピッチ円直径PCD1は、車体側軌道列の各転動体8の中心相互を結んで形成したピッチ円直径PCD2よりも大きく(PCD1>PCD2)なるように構成されることになる。なお、転動体としてボールを採用した場合、各列のボール径を同じとしても良い。但し、車輪側のボール径を小として、ボール数を多くすると、より剛性を大きくすることができる。
また、外輪4は中空円筒状を成しており、内輪2の外周を覆うように配置されており、内輪2と外輪4との間には、軸受内部を軸受外部から密封するためのシール部材(車輪側のシール10a、車体側のカバー10b)が設けられている。なお、シール10aは、外輪4に固定された状態で内輪2に対して摺動自在に位置決めされており、一方、カバー10bは、車体側の軸受内部を軸受外部から覆った状態で外輪4に固定されている。また、転動体8として図面では玉を例示しているが、軸受の構成や種類に応じて、コロが適用される場合もある。
また、外輪4には、固定フランジ4aが突設されており、固定フランジ4aの固定孔4bに固定用ボルト(図示しない)を挿入し、これを車体側に締結することで、外輪4を車体側の懸架装置(ナックル)に固定することができる。また、内輪2には、例えば自動車のディスクホイール(図示しない)を支持しつつ共に回転する略円筒形状のハブ(スピンドル)12が設けられており、ハブ12には、ディスクホイールが固定されるハブフランジ12aが突設されている。
ハブフランジ12aは、外輪4を越えて外方(ハブ12の半径方向外側)に向って延出しており、その延出縁付近には、周方向に沿って所定間隔で配置された複数のハブボルト14が設けられている。この場合、複数のハブボルト14をディスクホイールに形成されたボルト孔(図示しない)に差し込んでハブナット(図示しない)で締付けることで、当該ディスクホイールをハブフランジ12aに対して位置決めして締結することができる。これにより、ハブ12を車輪側に接続させることができる。このとき、ハブ12の車輪側に突設されたパイロット部12dによって車輪の径方向の位置決めが成される。
また、ハブ12には、その車体側の嵌合面2nに環状の内輪構成体16(ハブ12と共に内輪2を構成する部品)が嵌合(外嵌)されるようになっている。この場合、例えば複数の転動体8を保持器6で保持した状態で内外輪2,4間に組み込んだ後、内輪構成体16を嵌合面2nに形成された段部12bまで嵌合(外嵌)する。続いて、ハブ12の車体側軸端部の加締め領域12cを塑性変形させて、当該加締め領域(軸端部)12cを内輪構成体16の周端部16sに沿って加締める(密着させる)ことで、当該内輪構成体16を内輪2(ハブ12)に固定することができる。
このとき、軸受は所定の予圧が付与された状態となり、この状態において、複列の各転動体8は、所定の接触角を成して内外輪2,4の軌道面G1,G2,S1,S2にそれぞれ接触して回転可能に組み込まれる。この場合、2つの接触点を結んだ作用線(図示しない)は、各軌道面G1,G2,S1,S2に直交し且つ各転動体8の中心を通り、軸受の中心線上の1点(作用点)で交わる。これにより背面組合せ形(DB)軸受が構成される。
なお、このような構成において、自動車走行中に車輪に作用した力は、全てディスクホイールから当該軸受を通じて懸架装置に伝達されることになり、その際、軸受には、各種の荷重(ラジアル荷重、アキシアル荷重、モーメント荷重など)が作用する。しかし、軸受は、上述したような背面組合せ形(DB)軸受となっていると共に、車輪側軌道列のピッチ円直径PCD1が車体側軌道列のピッチ円直径PCD2よりも大きく(PCD1>PCD2)なっているため、各種の荷重に対して高い剛性が維持される。
次に、上述した軸受の組立方法について、図2〜図4を参照して説明する。
なお、ここでは、保持器6として例えば図1(b)に示された合成樹脂製の冠形保持器を適用する。冠形保持器6は、内外輪2,4間に介挿可能な円環状を成しており、その周方向に沿って所定間隔で複数のポケット6pが形成されている。また、各ポケット6pの一方側には、開口6hが形成されていると共に、当該開口6hを一部覆うように突出した爪部6nが設けられている。これに対して、各ポケット6pの他方側は、周方向に円環状に連続したリム部6mで閉塞されている。この場合、開口6hから転動体(玉)8を1つずつポケット6p内に挿入すると、各転動体(玉)8は、一対の爪部6nによってポケット6pから脱落すること無く抱き抱えられた状態で保持される。
図2(a)の工程において、冠形保持器6で保持された複数の転動体(玉)8を外輪4の軌道面S1,S2にそれぞれ組み込む。即ち、外輪4の車輪側(アウトボード側)4outから複数の転動体(玉)8を挿入して、各転動体(玉)8を車輪側軌道面S1に組み付けると共に、外輪4の車体側(インボード側)4inから複数の転動体(玉)8を挿入して、各転動体(玉)8を車体側軌道面S2に組み込む。
本実施の軸受組立方法では、上記図2(a)の工程に続いて、少なくとも車輪側軌道部に潤滑剤を塗布する。この場合、車輪側軌道部のうち、少なくとも外輪側軌道部に潤滑剤を塗布しても良いし、或いは、予め内輪2(即ち、ハブ12)の車輪側軌道面G1に潤滑剤を塗布しても良い。なお、外輪側軌道部は、外輪4の各軌道面S1,S2に対して複数の転動体(玉)8を冠形保持器6で保持した状態において、各軌道面S1,S2、各転動体(玉)8、冠形保持器6を含めた領域を指す。
ここで、外輪側軌道部に潤滑剤を塗布する場合、冠形保持器6で保持された複数の転動体(玉)8を外輪4の軌道面S1,S2に組み込んだ状態で、その車輪側軌道列における外輪側軌道部(車輪側軌道面S1、冠形保持器6、各転動体(玉)8を含めた領域)に潤滑剤を塗布する。また、予め内輪2(即ち、ハブ12)の車輪側軌道面G1に潤滑剤を塗布する場合、上記外輪側軌道部に潤滑剤を塗布しなくても良いし、或いは、当該外輪側軌道部に潤滑剤を塗布しても良い。
ここで、冠形保持器6で保持された複数の転動体(玉)8が軌道面S1,S2に組み込まれた外輪4の外輪側軌道部に潤滑剤を塗布する方法の一例を示す。
図4に示すように、複数の転動体(玉)8が組み込まれた外輪4を、その車輪側4outが上向きとなるようにセットする。そして、塗布装置のノズル18を外輪4の車輪側4outに対向させた状態で、圧縮空気によりノズル18から車輪側4outに潤滑剤(グリース)Jを吐出する。この場合、ノズル18は、周方向に沿って等間隔に複数配列されているため、ノズル18から吐出された潤滑剤(グリース)Jは、外輪4の外輪側軌道部(車輪側軌道面S1、冠形保持器6、各転動体(玉)8を含めた領域)に沿って周方向に均一に塗布される。なお、ノズル18の数としては、転動体数と同じ、或いは、その約数、或いは、倍数とすることが望ましい。
この場合、冠形保持器6の組込方向は、そのリム部6mが軸受内部に向くように設定することが好ましい。別の言い方をすると、その開口6h(図1(a))が軸受外部に向くように設定することが好ましい。これにより、ノズル18から吐出された潤滑剤(グリース)Jは、各開口6hからポケット6p内に行き渡ることになり、その結果、外輪4の外輪側軌道部に対する潤滑剤(グリース)Jの保持性を向上させることができる。
続いて、図2(b)の工程において、外輪4の車輪側4outから当該外輪4にシール部材を組み込む。ここではシール部材の一例として、使用時に内輪2と摺接するシールリップを有するシール部材10aを図示するが、これ以外の密封部材でも良い。
このように、外輪4の外輪側軌道部に潤滑剤(グリース)Jを塗布した後、当該外輪側軌道部を覆うようにシール部材10aを組み込むことで、グリースJを軸受外部から密封することができる。これにより、当該グリースJに異物(例えば、大気中に漂う塵埃、他の機械から発生する摩耗粉など)が混入することを防止できるため、これ以降の軸受組立工程に際し、グリースJの品質を長期に亘って一定に維持することができる。
これに対して、上述したように予めハブ12の車輪側軌道面G1にグリースJを塗布した後、シール部材10aを組み込んだ外輪4をハブ12に組み付ける場合、シール部材10aの内径寸法は、車輪側軌道面G1の外径寸法よりも大きいため、当該車輪側軌道面G1に塗布されたグリースJとシール部材10aとが互いに干渉することは無い。これにより、シールリップにグリースJを付着させること無く、外輪4をハブ12に組み付けることができる。
そして、図2(c)の工程において、冠形保持器6で保持された複数の転動体(玉)8及びシール部材10aが組み込まれた外輪4をハブ12(内輪2(図1(a))を構成する部品)に組み付ける。
この後、図2(d)の工程において、内輪構成体16をハブ12の嵌合面2nに形成された段部12bまで嵌合(外嵌)し、当該内輪構成体16をハブ12に固定する。この場合、ハブ12に対する内輪構成体16の固定方法としては、例えばハブ12の車体側軸端部の加締め領域12cを加締め固定する方法や、図示しないナットで固定する方法があるが、図面には一例として、加締め固定する方法が示されている。
続いて、図3(a)の工程において、ハブ12に組み付けられた外輪4と内輪構成体16との間に向けて、その車体側(インボード側)4inに潤滑剤(グリース)を塗布する。この場合、潤滑剤(グリース)の塗布方法としては、例えば図3(a)に示すように圧縮空気によりノズル18から潤滑剤(グリース)を吐出しても良いし、或いは、上述した潤滑剤塗布工程で、外輪4の車体側軌道部に潤滑剤(グリース)を塗布しておいても良い。
この後、図3(b)の工程において、外輪4の車体側にカバー10bを取り付けることにより、図1(a)に示された軸受を完成させることができる。また、特に図示しないが、内輪構成体16と外輪4との間にシールを設け、潤滑剤(グリース)の漏れを確実に防止するようにしても良い。
以上、本実施の形態によれば、車輪側軌道列のピッチ円直径PCD1が車体側軌道列のピッチ円直径PCD2よりも大きく(PCD1>PCD2)設定された軸受の組立に際し、少なくとも車輪側軌道部に潤滑剤を塗布し、外輪4を内輪2(ハブ12)に組み付けるようにしたことで、当該車輪側軌道部に所定量の潤滑剤(グリース)を安定して且つ確実に封入することができる。
なお、上述した潤滑剤の塗布工程において、外輪4の車輪側軌道部と車体側軌道部との間、例えば軌道面S1,S2間の対向面(内周面)4mにも同時に、潤滑剤を塗布するようにしても良い。具体的には、外輪4の各軌道面S1,S2に対して複数の転動体(玉)8を組み込んだ状態で、外輪4の車輪側軌道部に潤滑剤を塗布すると共に、軌道面S1,S2間の対向面(内周面)4mにも潤滑剤を塗布した後、該外輪4をハブ12に組み付ける。
(a)は、本発明の一実施の形態に係る軸受組立方法に用いた従動輪用の軸受の構成を示す断面図、(b)は、同図(a)の軸受に適用した保持器の一例を示す斜視図。 (a)は、保持器で保持された転動体を外輪に組み付ける工程を示す図、(b)は、外輪に車輪側のシール部材を組み込む工程を示す図、(c)は、(a)及び(b)の工程を経た外輪をハブに嵌合する工程を示す図、(d)は、内輪構成体をハブに嵌合する工程を示す図。 (a)は、内外輪の車体側軌道部に潤滑剤を塗布する工程を示す図、(b)は、外輪に車体側のシール部材を組み込む工程を示す図。 図2(b)の工程において、外輪に車輪側のシール部材を組み込む前に、外輪の車輪側軌道部に潤滑剤を塗布している状態を示す斜視図。
符号の説明
2 内輪
4 外輪
6 保持器
8 転動体
G1 内輪の車輪側軌道面
G2 内輪の車体側軌道面
S1 外輪の車輪側軌道面
S2 外輪の車体側軌道面

Claims (1)

  1. 車輪に接続するためのハブフランジが突設され、車輪と共に回転する内輪と、内輪に対向配置され且つ車体側に固定されて常時非回転状態に維持された外輪と、内外輪の対向面にそれぞれ複列で形成された軌道面間に保持器で保持された状態で組み込まれた複数の転動体と、内外輪間に設けられ、軸受内部を軸受外部から密封するためのシール部材とを備えており、車輪側軌道列のピッチ円直径PCD1が、車体側軌道列のピッチ円直径PCD2よりも大きく(PCD1>PCD2)なるように構成された軸受の組立方法であって、
    予め内輪の車輪側軌道面に潤滑剤を塗布する工程と、
    外輪の軌道面に対して複数の転動体を保持器で保持した状態で組み込むと共に、外輪の車輪側から当該外輪にシール部材を組み込む工程と、
    複数の転動体、保持器、シール部材が組み込まれた外輪を内輪に組み付ける工程と、
    内輪の車体側に内輪構成体を嵌合した後、当該内輪の車体側軸端部の加締め領域を塑性変形させ、その加締め領域を内輪構成体の周端面に沿って加締めて、当該内輪構成体を内輪に固定することで、複列の各転動体を、所定の予圧が付与された状態で内外輪の軌道面間に組み込む工程と、
    車体側軌道列に潤滑剤を塗布する工程とを有することを特徴とする軸受組立方法。
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