JP7044032B2 - ハブユニット軸受の組立方法 - Google Patents
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Description
なお、ハブユニット軸受1に関して、軸方向外側は、車両に組み付けた状態で車両の幅方向外側となる図15の左側であり、軸方向内側は、車両に組み付けた状態で車両の幅方向中央側となる図15の右側である。
先ず、外側列の円すいころ4aと外側列の保持器12aとを組み合わせて、外側列のころ組立体17aを得る。続いて、図16の(A)に示すように、外側列のころ組立体17aを、外輪2の外側列の外輪軌道6aの内径側に配置する。その後、外輪2の軸方向外端部に、外側密封部材15を装着する。次いで、図16の(B)に示すように、ハブ輪7を、外輪2の内径側に挿入する。その後、外輪2とハブ輪7との間に、図16の(C1)に示すように、内側列の円すいころ4bと内側列の保持器12bと小鍔部28を有する内輪8とを組み合わせて成る内輪組立体18を組み込むか、又は、図16の(C2)に示すように、内側列の円すいころ4bと内側列の保持器12bとを組み合わせて成る内側列のころ組立体17bを組み込んだ後、小鍔部を有しない内輪8を組み込む。
前記外輪は、内周面に外輪軌道を有している。
前記ハブは、外周面に内輪軌道を有している。
前記複数の円すいころは、前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に配置されている。
前記保持器は、前記円すいころを転動自在に保持している。
また、前記保持器は、前記円すいころを径方向に脱落不能に保持できる脱落防止保持器である。
また、前記脱落防止保持器を、外側列の円すいころを径方向に脱落不能に保持するものとし、前記外輪に前記外側密封部材を装着する前に、又は、前記外輪に前記外側密封部材を装着した後に、前記グリース封入工程を行うことができる。
実施の形態の第1例について、図1~図7を用いて説明する。
本例の組立対象となるハブユニット軸受1aは、転動体として円すいころを使用した、いわゆる第三世代と呼ばれるハブユニット軸受であり、大型SUV車や商用車などの自動車の車輪を回転自在に支持するために使用するものである。
なお、ハブユニット軸受1aに関して、軸方向外側であるアウトボード側は、車両に組み付けた状態で車両の幅方向外側となる図1、図3~図6の左側であり、軸方向内側であるインボード側は、車両に組み付けた状態で車両の幅方向中央側となる図1、図3~図6の右側である。
先ず第1工程では、図3に示したように、外側列の円すいころ4cを、外側列の保持器12cを構成するポケット22aの内側に径方向内側及び径方向外側への脱落を不能に保持して、外側列のころ組立体17cを得る。つまり、ころ組立体17cを構成した状態では、円すいころ4cは、保持器12cに対して分離することなく保持される。
なお、本例では、内側列の円すいころ4dを対象としたグリース封入工程については説明せず、後述する実施の形態の第4例~第7例にて説明する。
すなわち、外側列のころ組立体17cを、正規の組み付け位置よりも外輪軌道6cの内径が大きくなる側である上側にずらした位置に配置し、外側列のころ組立体17cと外側列の外輪軌道6cとの間に隙間38を形成した状態でグリースを吐出する。このため、円すいころ4cの転動面と外輪軌道6cとの間に十分な量のグリースを塗布することができる。したがって、円すいころ4cの転動面と外輪軌道6c及び内輪軌道10cとの転がり接触部の潤滑状態を良好にすることができる。また、グリース封入治具39から吐出されたグリースは、円すいころ4cの大径側端面にも付着するため、円すいころ4cの大径側端部付近に十分な量のグリースを塗布することができる。したがって、円すいころ4cの大径側端部と大鍔部14cとの接触部の潤滑状態を良好にすることができ、当該接触部が潤滑不良となることも有効に防止できる。さらに、円すいころ4cの大径側端部付近にグリースが多量に溜まることもないため、外側密封部材15aからのグリース漏れも防止できる。
実施の形態の第2例について、図8を用いて説明する。
本例の場合にも、外側列の円すいころ4cを対象にグリース封入工程を実施するが、グリース封入工程を実施するタイミング及び具体的な方法が、実施の形態の第1例とは異なる。本例では、外輪2aの軸方向外側部に外側密封部材15aを組み付けた後に、グリース封入工程を実施する。すなわち、外側密封部材15aを装着する第3工程と、外輪2aの内径側にハブ輪7aを挿入する第4工程との間に、グリース封入工程を実施する。
その他の構成及び作用効果は、実施の形態の第1例と同じである。
実施の形態の第3例について、図9を用いて説明する。
本例の場合にも、外輪2aの軸方向外側部に外側密封部材15aを組み付けた後に、外側列の円すいころ4cを対象にグリース封入工程を実施するが、グリース封入工程の具体的な方法が、実施の形態の第2例とは異なる。
その他の構成及び作用は、実施の形態の第1例及び第2例と同じである。
実施の形態の第4例について、図10を用いて説明する。
本例では、実施の形態の第1例に示したハブユニット軸受1aを組み立てる際に、内側列の円すいころ4dを対象に実施する、グリース封入工程について説明する。
その他の構成及び作用効果は、実施の形態の第1例と同じである。
実施の形態の第5例について、図11を用いて説明する。
本例の場合にも、内側列の円すいころ4dを対象にグリース封入工程を実施し、ハブユニット軸受1aの組立工程の第5工程にて、外輪2aとハブ輪7aとの間に、内側列のころ組立体17dを組み込んだ後、内輪8aを組み込む作業を行う前に、グリース封入工程を実施する。ただし、本例では、実施の形態の第4例とは異なり、外輪2aの軸方向外側部を下側に向けた状態で、グリース封入工程を実施する。
その他の構成及び作用効果は、実施の形態の第1例及び第4例と同じである。
実施の形態の第6例について、図12及び図13を用いて説明する。
本例は、実施の形態の第5例の変形例であり、内側列のころ組立体17dを引き上げる際に使用する引上治具41aの構造のみが、実施の形態の第5例とは異なる。
その他の構成及び作用効果は、実施の形態の第1例、第4例及び第5例と同じである。
実施の形態の第7例について、図14を用いて説明する。
本例の場合にも、内側列の円すいころ4dを対象にグリース封入工程を実施するが、ハブユニット軸受1aの組立工程の第5工程にて、前記図6の(A)に示したように、外輪2aとハブ輪7aとの間に、内側列の円すいころ4dと内側列の保持器12dと小鍔部28を有する内輪8aを組み合わせて成る内輪組立体18aを組み込む作業を行う際に、グリース封入工程を実施する。
その他の構成及び作用効果は、実施の形態の第1例及び第4例と同じである。
2、2a 外輪
3、3a ハブ
4a~4d 円すいころ
5、5a 静止フランジ
6a~6d 外輪軌道
7、7a ハブ輪
8、8a 内輪
9、9a 回転フランジ
10a~10d 内輪軌道
11、11a 嵌合軸部
12a~12d 保持器
13、13a 空間
14a~14d 大鍔部
15、15a 外側密封部材
16、16a 内側密封部材
17a~17d ころ組立体
18、18a 内輪組立体
19、19a 小径円環部
20、20a 大径円環部
21、21a 柱部
22、22a ポケット
23 パイロット部
24 段差面
25 かしめ部
27a 円弧状部
27b 平面部
28 小鍔部
29 芯金
30 シール材
31a~31c シールリップ
32 補助リップ
33 固定筒部
34 底板部
35 中間組立体
36、36a 支持台
37 押上治具
38、38a 隙間
39、39a~39d グリース封入治具
40、40a~40d 吐出口
41、41a 引上治具
42 係止鍔部
43 スリット
44 帯状部
45 突起部
46 芯出し機構
Claims (3)
- 内周面に外輪軌道を有する外輪と、
外周面に内輪軌道を有するハブと、
前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に配置された複数の円すいころと、
前記円すいころを転動自在に保持する保持器と、を備え、
前記保持器は、前記円すいころを径方向に脱落不能に保持できる脱落防止保持器である、
ハブユニット軸受の組立方法であって、
前記脱落防止保持器に前記円すいころを保持したころ組立体を、前記外輪軌道の内径側に、正規の組み付け位置よりも軸方向に関して前記外輪軌道の内径が大きくなる側にずらした状態で配置することにより、前記ころ組立体と前記外輪軌道との間に隙間を形成し、該隙間に向けてグリース封入治具からグリースを吐出する、グリース封入工程を含む、ハブユニット軸受の組立方法。 - 前記脱落防止保持器は、小径円環部と、前記小径円環部よりも大きな外径を有する大径円環部と、円周方向に関して等間隔に配置され、前記小径円環部と前記大径円環部とを軸方向に連結する複数の柱部とを備え、円周方向に隣り合う前記柱部同士の間部分を、前記円すいころを転動自在に保持するためのポケットとしたものであり、前記ポケットの径方向内側の開口部は、前記円すいころの長手方向の少なくとも中間位置において、前記円すいころの自転軸よりも内径側に位置しており、その円周方向幅は、前記円すいころの直径よりも小さくなっており、前記ポケットの径方向外側の開口部は、前記円すいころの長手方向の全域において、前記円すいころの自転軸よりも外径側に位置しており、その円周方向幅は、前記円すいころの直径よりも小さい、請求項1に記載したハブユニット軸受の組立方法。
- 前記グリース封入工程において、前記脱落防止保持器の軸方向端部に、前記グリース封入治具の先端部を当接させた状態で、前記グリース封入治具の先端部から前記隙間に向けてグリースを吐出する、請求項1~2のうちのいずれか1項に記載したハブユニット軸受の組立方法。
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