JP2000094902A - 自動車用ハブユニット及びその組立方法 - Google Patents

自動車用ハブユニット及びその組立方法

Info

Publication number
JP2000094902A
JP2000094902A JP10270905A JP27090598A JP2000094902A JP 2000094902 A JP2000094902 A JP 2000094902A JP 10270905 A JP10270905 A JP 10270905A JP 27090598 A JP27090598 A JP 27090598A JP 2000094902 A JP2000094902 A JP 2000094902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
ring
outer peripheral
hub body
raceway
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10270905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000094902A5 (ja
JP4110631B2 (ja
Inventor
Hideshi Shibuya
英志 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP27090598A priority Critical patent/JP4110631B2/ja
Publication of JP2000094902A publication Critical patent/JP2000094902A/ja
Publication of JP2000094902A5 publication Critical patent/JP2000094902A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4110631B2 publication Critical patent/JP4110631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
    • F16C19/383Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • F16C19/385Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings
    • F16C19/386Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings in O-arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C43/00Assembling bearings
    • F16C43/04Assembling rolling-contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外周面にフランジ17を有し、複列円すいこ
ろ軸受を組み込んだ構造を、容易に組立自在とする。 【解決手段】 ハブ本体11の外周面に直接形成した第
一の内輪軌道19に対応する、一部の円すいころ14
a、14aを、第一の保持器28により保持する。この
第一の保持器28は、これら各円すいころ14a、14
aが、直径方向外方に脱落するのを防止する。外輪13
の端部外周面に第一のシールリング15を外嵌固定す
る。この第一のシールリング15の外嵌固定作業は、フ
ランジ17に形成した通孔39を挿通した治具により行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の車輪を
懸架装置に対して回転自在に支持する為の自動車用ハブ
ユニットとその組立方法の改良に関し、組立作業の能率
化を可能にする事により、コストの低減を図るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪は懸架装置に対して、転が
り軸受により回転自在に支持する。又、重量の嵩む自動
車の車輪は、複列円すいころ軸受により、懸架装置に対
して回転自在に支持する。図6は、従来から車輪を支持
する為に広く使用されている複列円すいころ軸受1を示
している。この複列円すいころ軸受1は、1個の外輪2
の内径側に1対の内輪3、3を、それぞれ複数個ずつの
円すいころ4、4により回転自在に支持して成る。上記
外輪2の内周面には、それぞれが円すい凹面状である複
列の外輪軌道5、5を、上記各内輪3、3の外周面に
は、それぞれが円すい凸面状である内輪軌道6、6を、
それぞれ形成している。上記各円すいころ4、4は、そ
れぞれ保持器7、7により転動自在に保持した状態で、
上記各外輪軌道5、5と上記各内輪軌道6、6との間に
挟持している。又、上記外輪2の両端部内周面と上記各
内輪3、3の端部外周面との間には、それぞれ組み合わ
せシールリング8、8を装着して、上記各円すいころ
4、4を設置した空間9の軸方向両端開口部を塞いでい
る。
【0003】上述の様な、従来から広く使用されている
複列円すいころ軸受1は、図7〜8に示す様な手順で組
み立てる。即ち、先ず、図7に示す様に、上記各内輪
3、3の周囲に上記各円すいころ4、4を、それぞれ上
記各保持器7、7により転動自在に保持した状態で配列
する。そして、この状態のまま、上記各内輪3、3を上
記外輪2の内側に挿入し、図8に示す様に、上記各円す
いころ4、4を、上記各外輪軌道5、5及び内輪軌道
6、6に当接させる。そして、最後に、上記各内輪3、
3の端部外周面と上記外輪2の両端部内周面との間に、
上記各組み合わせシールリング8、8を装着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した複列円す
いころ軸受1自体は、特に問題はないが、近年、部品点
数の削減による組立工数の低減を目的として、車輪を支
持する為の複列円すいころ軸受を、車輪を支持固定する
為のハブと一体に設ける、所謂第三世代のハブユニット
構造にする事が考えられている。この様な第三世代のハ
ブユニット構造を採用すると、ハブ本体の一端部外周面
に車輪を支持する為のフランジを設けると共に、中間部
外周面に第一列の円すいころ軸受を構成する為の、円す
い凸面状の第一の内輪軌道を直接形成する。そして、上
記ハブ本体の他端部外周面に形成した小径段部に、第二
列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第
二の内輪軌道を有する内輪を外嵌固定する。
【0005】ところが、この様な構造の場合には、ハブ
本体の外周面に設けるフランジが邪魔になり、このフラ
ンジ側のシールリングを後から装着する事ができない。
これに対して、このシールリングを予め外輪に装着して
おくと、上記第一例の円すいころ軸受の組立作業を行な
えなくなる。本発明は、この様な事情に鑑みて、複列円
すいころ軸受を組み込んだ、新規な第三世代のハブユニ
ットの組立作業を可能にする事により、この様なハブユ
ニットのコストの低減を図るべく発明したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用ハブユ
ニット及びその組立方法のうち、請求項1に記載した自
動車用ハブユニットは、ハブ本体と、このハブ本体に外
嵌固定した内輪と、これらハブ本体及び内輪の周囲に配
置した外輪と、これらハブ本体及び内輪の外周面と外輪
の内周面との間に設けた複数個の円すいころと、上記外
輪の一端部内周面と上記ハブ本体の中間部外周面との間
を密封する第一のシールリングと、上記外輪の他端部内
周面と上記内輪の端部外周面との間を密封する第二のシ
ールリングとから成る。このうちのハブ本体は、一端部
外周面に車輪を支持する為のフランジを設けると共に、
中間部外周面に第一列の円すいころ軸受を構成する為
の、円すい凸面状の第一の内輪軌道を直接形成し、他端
部外周面に小径段部を設けている。又、上記内輪は、第
二列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の
第二の内輪軌道を外周面に形成し、上記ハブ本体の小径
段部に外嵌固定している。又、上記外輪は、内周面に上
記第一、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、それ
ぞれが円すい凹面状の第一、第二の外輪軌道を形成した
ものである。又、上記複数の円すいころのうちの一部
は、第一の保持器により転動自在に保持した状態で上記
第一の内輪軌道と上記第一の外輪軌道との間に配置し、
残部は、第二の保持器により転動自在に保持した状態で
上記第二の内輪軌道と上記第二の外輪軌道との間に配置
している。又、上記第一のシールリングは、芯金の一部
を上記外輪の一端部外周面に外嵌する事により、この外
輪に固定している。更に、上記フランジの一部で上記外
輪の一端面に対向する部分の円周方向複数個所には、上
記第一のシールリングを構成する芯金の一部を上記外輪
の一端部外周面に押し込む為の治具を挿通自在な通孔を
形成している。
【0007】一方、請求項2に記載した自動車用ハブユ
ニットの組立方法は、複数の円すいころのうちの一部を
第一の保持器により、ハブ本体の外周面のうちの第一の
内輪軌道の外側に保持すると共に、このハブ本体の中間
部でこの第一の内輪軌道とフランジとの間部分の周囲に
第一のシールリングを配置した状態で、このハブ本体の
外側に外輪を、上記複数の円すいころのうちの一部の外
側に第一の外輪軌道が位置する状態にまで進入させると
共に、上記フランジに形成した複数の通孔を挿通した治
具により、上記第一のシールリングを構成する芯金の一
部を上記外輪の一端部に外嵌固定する。次いで内輪を、
複数の円すいころのうちの残部を、第二の保持器により
第二の内輪軌道の周囲に保持した状態で、上記外輪の内
側に挿入しつつ上記ハブ本体の小径段部に外嵌し、最後
に、上記内輪の端部外周面と外輪の端部内周面との間に
第二のシールリングを装着する。
【0008】
【作用】上述の様に構成する本発明の自動車用ハブユニ
ット及びその組立方法の場合には、複列円すいころ軸受
を組み込んだ、新規な第三世代のハブユニットの組立を
可能にして、この様なハブユニットのコストの低減を図
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の自動車用ハ
ブユニットの実施の形態の1例を示している。この自動
車用ハブユニット10は、ハブ本体11と、このハブ本
体11に外嵌固定した内輪12と、これらハブ本体11
及び内輪12の周囲に配置した外輪13と、これらハブ
本体11及び内輪12の外周面と外輪13の内周面との
間に設けた複数個の円すいころ14a、14bと、上記
外輪13の一端部(自動車への組み付け状態で幅方向外
側となる端部で、図1の左端部)内周面と上記ハブ本体
11の中間部外周面との間を密封する第一のシールリン
グ15と、上記外輪13の他端部(自動車への組み付け
状態で幅方向内側となる端部で、図1の右端部)内周面
と上記内輪12の端部外周面との間を密封する第二のシ
ールリング16とから成る。図示の例では、上記第一の
シールリング15として単体のシールリングを、第二の
シールリング16として組み合わせシールリングを、そ
れぞれ使用している。
【0010】このうちのハブ本体11は、一端部外周面
に車輪を支持する為のフランジ17を形成している。
又、上記ハブ本体11の中間部外周面には、第一列の円
すいころ軸受18を構成する為の、円すい凸面状の第一
の内輪軌道19を、直接形成している。更に、上記ハブ
本体11の他端部外周面には、小径段部20を設けてい
る。この小径段部20の外周面は、上記ハブ本体11と
同心の円筒面としている。又、図示の例は、駆動輪を支
持する為の自動車用ハブユニット10を示しており、こ
の為に上記ハブ本体11の中心部に、駆動軸の端部をス
プライン係合させる為のスプライン孔21を設けてい
る。
【0011】又、上記内輪12は、第二列の円すいころ
軸受22を構成する為の、円すい凸面状の第二の内輪軌
道23を外周面に形成しており、上記ハブ本体11の小
径段部20に外嵌固定している。この第二の内輪軌道2
3の傾斜方向と上記第一の内輪軌道19の傾斜方向と
は、互いに逆にしている。又、上記内輪12の基端部
(図1の右端部)は、この内輪12の先端面(図1の左
端面)を上記小径段部20の段差面24に突き当てた状
態で、上記ハブ本体11の他端面(図1の右端面)より
も少しだけ突出する。自動車への組み付け状態で、この
様にハブ本体11から突出した、上記内輪12の基端部
の端面には、等速ジョイントの端面、或は駆動軸の端部
に形成した段部等が突き当たり、上記内輪12が上記小
径段部20から抜け出る事を防止する。
【0012】又、上記外輪13の内周面には、上記第
一、第二列の円すいころ軸受18、22を構成する為
の、それぞれが円すい凹面状の第一、第二の外輪軌道2
5、26を形成している。これら第一、第二の外輪軌道
25、26の傾斜方向は、上記第一、第二の内輪軌道1
9、23に合わせて、互いに逆としている。又、上記外
輪13の外周面の軸方向中間部には、この外輪13を図
示しない懸架装置に対し固定する為の、外向フランジ状
の取付部27を設けている。
【0013】又、上記複数の円すいころ14a、14b
のうちの一部(図1の左側半分)の円すいころ14a、
14aは、第一の保持器28により転動自在に保持した
状態で、上記第一の内輪軌道19と上記第一の外輪軌道
25との間に配置している。これに対して、上記複数の
円すいころ14a、14bのうちの残部(図1の右側半
分)の円すいころ14b、14bは、第二の保持器29
により転動自在に保持した状態で、上記第二の内輪軌道
23と上記第二の外輪軌道26との間に配置している。
【0014】上記第一、第二の保持器28、29は何れ
も、上記複数ずつの円すいころ14a、14bを保持し
た状態で、これら各円すいころ14a、14bが直径方
向外方に脱落するのを防止する構造を有する。即ち、こ
れら第一、第二の保持器28、29は、弾性を有する合
成樹脂を射出成形する事により、全体を部分円すい筒状
に形成したもので、円周方向に亙りポケット30、30
と柱部31、31とを交互に設けている。上記各円すい
ころ14a、14bは、上記各ポケット30、30内に
転動自在に配置している。又、上記各柱部31、31の
外周面は、上記各円すいころ14a、14bのピッチ円
よりも直径方向外方に位置させている。そして、上記ポ
ケット30、30の外径側開口部の円周方向に亙る幅
を、上記各円すいころ14a、14bの直径よりも小さ
くしている。
【0015】従って、上記各円すいころ14a、14b
を上記各ポケット30、30内に収納する作業は、上記
第一、第二の保持器28、29の内径側から行なう。上
記各円すいころ14a、14bを上記各ポケット30、
30内に収納し、これら各円すいころ14a、14bの
内径側に前記ハブ本体11及び内輪12を挿入した状態
では、これら各円すいころ14a、14bが上記各ポケ
ット30、30内に、脱落不能に保持される。又、図示
の例では、前記第一、第二の内輪軌道19、23の小径
側端部に、直径方向外方に突出する小鍔部32、32を
形成している。従って、上記第一、第二の保持器28、
29を弾性変形させつつ、上記各円すいころ14a、1
4bを上記第一、第二の内輪軌道19、23の周囲に配
置した状態では、これら各円すいころ14a、14b
は、軸方向に亙っても、不用意に変位する事がなくな
る。
【0016】更に、前記第一のシールリング15は、断
面略L字形の芯金33と、この芯金33の内周縁部に全
周に亙って添着した弾性材34とから成る。この様な第
一のシールリング15は、上記芯金33の外周縁部に形
成した円筒部35を、前記外輪13の一端部外周面に形
成した円筒面部36に締り嵌めで外嵌する事により、こ
の外輪13の一端部に固定している。又、前記フランジ
17の一部で上記外輪13の一端面に対向する部分の円
周方向複数個所(例えばこのフランジ17に固定したス
タッド37、37の数と同じ、4〜6個所)には、上記
円筒部35を上記円筒面部36に押し込む為の治具38
(後述する図3参照)を挿通自在な通孔39、39を形
成している。
【0017】次に、上述の様な構成を有する自動車用ハ
ブユニット10の組立方法に就いて、上述した図1〜2
に、図3〜5を加えて説明する。先ず、図3に示す様
に、上記複数の円すいころ14a、14bのうちの一部
の円すいころ14a、14aを、上記第一の保持器28
により、前記ハブ本体11の外周面のうちの第一の内輪
軌道19の外側に保持する。又、これに先立って、上記
第一のシールリング15を上記ハブ本体11に外嵌して
おき、この第一のシールリング15を、このハブ本体1
1の中間部外周面で上記第一の内輪軌道25と上記フラ
ンジ17との間部分に配置する。この状態で、上記各円
すいころ14a、14aは、上記ハブ本体11の周囲
に、分離する事なく保持される。従って、工場内での搬
送作業も容易に行なえる。
【0018】この様に、上記ハブ本体11の中間部周囲
に、上記一部の円すいころ14a、14aを保持すると
共に上記第一のシールリング15を配置した状態で、図
3→図4に示す様に、上記ハブ本体11の周囲に前記外
輪13を進入させる。この進入作業は、図4に示す様
に、上記複数の円すいころ14a、14bのうちの一部
の円すいころ14a、14aの外側に前記第一の外輪軌
道25が位置するまで行なう。尚、実際の組立作業時に
は、図3〜5の左側が下側になる。
【0019】図示の例では、この様にハブ本体11の周
囲に上記外輪13を進入させるのと同時に、上記フラン
ジ17に形成した複数の通孔39を挿通した治具38に
より、上記第一のシールリング15を構成する芯金33
の外周縁部に形成した円筒部35を、上記外輪13の一
端部外周面に形成した円筒面部36に外嵌固定する。即
ち、上記第一のシールリング15を、抑えブロック40
に固設した上記治具38によりバックアップしつつ、上
記ハブ本体11の周囲に上記外輪13を進入させる事に
より、上記円筒部35を上記円筒面部36に外嵌固定す
る。尚、上記治具38の高さは、上記一部の円すいころ
14a、14aに過大なスラスト荷重が加わらない前
に、上記外嵌固定作業が完了する様に規制する。これに
より、組立作業に伴って、第一の内輪軌道19及び第一
の外輪軌道25に、耐久性低下に結び付く圧痕が形成さ
れる事を防止する。尚、次述する図5に記載した様に、
抑えブロック40には治具を固設せず、上記外輪の進入
作業と上記第一のシールリング15の外嵌固定作業と
を、時間を前後して行なっても良い。何れにしても、上
記進入作業の間、上記第一の保持器28に保持された一
部の円すいころ14a、14aは、この第一の保持器2
8の直径方向外方に脱落する事なく、上記第一の内輪軌
道19に添設された状態のままとなる。従って、上記進
入作業を、特に上記各円すいころ14a、14aを抑え
る様な面倒な作業を要する事なく、円滑に行なえる。
【0020】次いで、図4→図5に示す様に、前記内輪
12を、上記複数の円すいころ14a、14bのうちの
残部の円すいころ14b、14bを、前記第二の保持器
29により前記第二の内輪軌道23の周囲に保持した状
態で、上記外輪13の内側に挿入する。そして、この挿
入作業に伴って上記内輪12を、上記ハブ本体11の小
径段部20に外嵌する。そして、最後に、図5→図1に
示す様に、上記内輪12の端部外周面と上記外輪13の
端部内周面との間に、前記第二のシールリング16を装
着する。尚、第一、第二列の円すいころ軸受18、22
に付与する予圧は、上記内輪12の一部(先端面)の研
削量を変える事により、任意且つ容易に調節できる。
【0021】
【発明の効果】上述の様に本発明の自動車用ハブユニッ
ト及びその組立方法の場合には、新規な第三世代の自動
車用ハブユニットの組立作業を能率良く行なって、この
様な自動車用ハブユニットのコストの低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図2】図1の右方から見た図。
【図3】組立作業の最初の工程を示す断面図。
【図4】同じく次の工程を示す断面図。
【図5】同じく更に次の工程を示す断面図。
【図6】従来の複列円すいころ軸受の断面図。
【図7】組立工程を示す断面図。
【図8】同じく次の工程を示す断面図。
【符号の説明】
1 複列円すいころ軸受 2 外輪 3 内輪 4 円すいころ 5 外輪軌道 6 内輪軌道 7 保持器 8 組み合わせシールリング 9 空間 10 自動車用ハブユニット 11 ハブ本体 12 内輪 13 外輪 14a、14b 円すいころ 15 第一のシールリング 16 第二のシールリング 17 フランジ 18 第一列の円すいころ軸受 19 第一の内輪軌道 20 小径段部 21 スプライン孔 22 第二列の円すいころ軸受 23 第二の内輪軌道 24 段差面 25 第一の外輪軌道 26 第二の外輪軌道 27 取付部 28 第一の保持器 29 第二の保持器 30 ポケット 31 柱部 32 小鍔部 33 芯金 34 弾性材 35 円筒部 36 円筒面部 37 スタッド 38 治具 39 通孔 40 抑えブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ本体と、このハブ本体に外嵌固定し
    た内輪と、これらハブ本体及び内輪の周囲に配置した外
    輪と、これらハブ本体及び内輪の外周面と外輪の内周面
    との間に設けた複数個の円すいころと、上記外輪の一端
    部内周面と上記ハブ本体の中間部外周面との間を密封す
    る第一のシールリングと、上記外輪の他端部内周面と上
    記内輪の端部外周面との間を密封する第二のシールリン
    グとから成り、 このうちのハブ本体は、一端部外周面に車輪を支持する
    為のフランジを設けると共に、中間部外周面に第一列の
    円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第一の
    内輪軌道を直接形成し、他端部外周面に小径段部を設け
    ており、 上記内輪は、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、
    円すい凸面状の第二の内輪軌道を外周面に形成し、上記
    ハブ本体の小径段部に外嵌固定しており、 上記外輪は、内周面に上記第一、第二列の円すいころ軸
    受を構成する為の、それぞれが円すい凹面状の第一、第
    二の外輪軌道を形成したものであり、 上記複数の円すいころのうちの一部は、第一の保持器に
    より転動自在に保持した状態で上記第一の内輪軌道と上
    記第一の外輪軌道との間に配置し、残部は、第二の保持
    器により転動自在に保持した状態で上記第二の内輪軌道
    と上記第二の外輪軌道との間に配置しており、 上記第一のシールリングは、芯金の一部を上記外輪の一
    端部外周面に外嵌する事により、この外輪に固定してお
    り、 上記フランジの一部で上記外輪の一端面に対向する部分
    の円周方向複数個所には、上記第一のシールリングを構
    成する芯金の一部を上記外輪の一端部外周面に押し込む
    為の治具を挿通自在な通孔を形成している、 自動車用ハブユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した自動車用ハブユニッ
    トの組立方法であって、複数の円すいころのうちの一部
    を第一の保持器により、ハブ本体の外周面のうちの第一
    の内輪軌道の外側に保持すると共に、このハブ本体の中
    間部でこの第一の内輪軌道とフランジとの間部分の周囲
    に第一のシールリングを配置した状態で、このハブ本体
    の外側に外輪を、上記複数の円すいころのうちの一部の
    外側に第一の外輪軌道が位置する状態にまで進入させる
    と共に、上記フランジに形成した複数の通孔を挿通した
    治具により、上記第一のシールリングを構成する芯金の
    一部を上記外輪の一端部に外嵌固定し、次いで内輪を、
    複数の円すいころのうちの残部を、第二の保持器により
    第二の内輪軌道の周囲に保持した状態で、上記外輪の内
    側に挿入しつつ上記ハブ本体の小径段部に外嵌し、最後
    に、上記内輪の端部外周面と外輪の端部内周面との間に
    第二のシールリングを装着する、自動車用ハブユニット
    の組立方法。
JP27090598A 1998-09-25 1998-09-25 自動車用ハブユニットの組立方法 Expired - Fee Related JP4110631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27090598A JP4110631B2 (ja) 1998-09-25 1998-09-25 自動車用ハブユニットの組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27090598A JP4110631B2 (ja) 1998-09-25 1998-09-25 自動車用ハブユニットの組立方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000094902A true JP2000094902A (ja) 2000-04-04
JP2000094902A5 JP2000094902A5 (ja) 2005-11-04
JP4110631B2 JP4110631B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=17492628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27090598A Expired - Fee Related JP4110631B2 (ja) 1998-09-25 1998-09-25 自動車用ハブユニットの組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4110631B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094905A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Koyo Seiko Co Ltd 車軸用軸受装置
JP2006143070A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
JP2007518617A (ja) * 2003-12-18 2007-07-12 シエフレル・コマンデイトゲゼルシヤフト 車輪保持体にある車輪軸受モジュール
WO2017033653A1 (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 日本精工株式会社 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2017044332A (ja) * 2014-12-04 2017-03-02 日本精工株式会社 車輪支持用転がり軸受ユニット
CN107100942A (zh) * 2017-05-04 2017-08-29 泰州市众擎金属制品有限公司 一种弧形外接法兰盘

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094905A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Koyo Seiko Co Ltd 車軸用軸受装置
JP2007518617A (ja) * 2003-12-18 2007-07-12 シエフレル・コマンデイトゲゼルシヤフト 車輪保持体にある車輪軸受モジュール
JP2006143070A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
JP2017044332A (ja) * 2014-12-04 2017-03-02 日本精工株式会社 車輪支持用転がり軸受ユニット
WO2017033653A1 (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 日本精工株式会社 車輪支持用転がり軸受ユニット
CN107100942A (zh) * 2017-05-04 2017-08-29 泰州市众擎金属制品有限公司 一种弧形外接法兰盘

Also Published As

Publication number Publication date
JP4110631B2 (ja) 2008-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6135643A (en) Hub unit bearing assembly and a method of making the same
US6287015B1 (en) Double row taper-roller bearing
JP2002227849A (ja) 円すいころ軸受用保持器及び複列円すいころ軸受ユニット
JP4883693B2 (ja) 車輪用軸受装置の組立方法
JP4501324B2 (ja) 複列円すいころ軸受ユニットの組立方法
JP2000065049A (ja) 自動車用ハブユニット及びその組立方法
JP2000065049A5 (ja)
JP4304771B2 (ja) 車輪支持用ハブユニット及びその組立方法
JPH1191308A (ja) 車輪用転がり軸受ユニット
JP2004257553A (ja) 転がり軸受装置の組立方法
JP4244955B2 (ja) 自動車用ハブユニットの組立方法
JP4110631B2 (ja) 自動車用ハブユニットの組立方法
JP2007016939A (ja) インホイールモータの軸受装置
JP4543549B2 (ja) 自動車用ハブユニットの組立方法
JP3982224B2 (ja) 複列円すいころ軸受ユニットの組立方法
JPH11182543A (ja) 複列転がり軸受ユニットとその製造方法
JP2008095766A (ja) 車輪用軸受
JP2007139039A (ja) 車輪用軸受装置
JP7044032B2 (ja) ハブユニット軸受の組立方法
WO2004070222A1 (ja) 転がり軸受装置の組立方法
JP2000343905A (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニットの組立方法
JP4899921B2 (ja) 軸受組立方法
JP2005024019A (ja) 車輪用円すいころ軸受装置、およびその組立方法
JP2000343905A5 (ja)
JP2004116716A (ja) 転がり軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050916

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees