JP4543549B2 - 自動車用ハブユニットの組立方法 - Google Patents

自動車用ハブユニットの組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4543549B2
JP4543549B2 JP2000388854A JP2000388854A JP4543549B2 JP 4543549 B2 JP4543549 B2 JP 4543549B2 JP 2000388854 A JP2000388854 A JP 2000388854A JP 2000388854 A JP2000388854 A JP 2000388854A JP 4543549 B2 JP4543549 B2 JP 4543549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
ring
inner ring
axial distance
hub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000388854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002188629A5 (ja
JP2002188629A (ja
Inventor
英志 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2000388854A priority Critical patent/JP4543549B2/ja
Publication of JP2002188629A publication Critical patent/JP2002188629A/ja
Publication of JP2002188629A5 publication Critical patent/JP2002188629A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4543549B2 publication Critical patent/JP4543549B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
    • F16C19/383Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • F16C19/385Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings
    • F16C19/386Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings in O-arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C43/00Assembling bearings
    • F16C43/04Assembling rolling-contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2229/00Setting preload
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為の自動車用ハブユニットの組立方法の改良に関し、適正な予圧付与を能率良く行なえる様にする事で、低コストでしかも高性能の自動車用ハブユニットの実現に寄与するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車輪は懸架装置に対して、転がり軸受により回転自在に支持する。又、重量の嵩む自動車の車輪は、複列円すいころ軸受により、懸架装置に対して回転自在に支持する。この様な複列円すいころ軸受に関する発明として、特開2000−94902号公報には、図6〜7に示す様な構造と、図8〜10に示す様な組立方法とが記載されている。このうちの図6〜7に示した自動車用ハブユニット1は、ハブ本体2と、内輪3と、外輪4と、それぞれが複数個ずつの第一円すいころ5、5及び第二円すいころ6、6と、第一シールリング7と、第二シールリング8とから成る。図示の例では、上記第一シールリング7として単体のシールリングを、第二シールリング8として組み合わせシールリングを、それぞれ使用している。
【0003】
このうちのハブ本体2は、外端部(軸方向に関して外とは、自動車の幅方向外側で、図3、7を除く各図の左側。本明細書全体で同じ。)外周面に車輪を支持する為のフランジ9を形成している。又、このハブ本体2の中間部外周面には、第一列の円すいころ軸受10を構成する為の、円すい凸面状の第一内輪軌道11を、直接形成している。更に、上記ハブ本体2の内端部(軸方向に関して内とは、自動車の幅方向中央側で、図3、7を除く各図の右側。本明細書全体で同じ。)外周面には、小径段部12を設けている。この小径段部12の外周面は、上記ハブ本体2と同心の円筒面としている。又、図示の例は、駆動輪を支持する為の自動車用ハブユニット1を示しており、この為に上記ハブ本体2の中心部に、駆動軸の端部をスプライン係合させる為のスプライン孔13を設けている。
【0004】
又、上記内輪3は、第二列の円すいころ軸受14を構成する為の、円すい凸面状の第二内輪軌道15を外周面に形成しており、上記ハブ本体2の小径段部12に外嵌固定している。この第二内輪軌道15の傾斜方向と上記第一内輪軌道11の傾斜方向とは、互いに逆にしている。又、上記内輪3の内端部は、この内輪3の外端面を上記小径段部12の外端部に設けた段差面16に突き当てた状態で、上記ハブ本体2の内端面よりも少しだけ突出する。自動車への組み付け状態で、この様にハブ本体2から突出した、上記内輪3の内端面には、等速ジョイントの端面、或は駆動軸の端部に形成した段部等が突き当たり、上記内輪3が上記小径段部12から抜け出る事を防止する。
【0005】
又、上記外輪4の内周面には、上記第一、第二列の円すいころ軸受10、14を構成する為の、それぞれが円すい凹面状の第一、第二外輪軌道17、18を形成している。これら第一、第二外輪軌道17、18の傾斜方向は、上記第一、第二内輪軌道11、15に合わせて、互いに逆としている。又、上記外輪4の外周面の軸方向中間部には、この外輪4を図示しない懸架装置に対し固定する為の、外向フランジ状の取付部19を設けている。
【0006】
又、前記複数個の第一円すいころ5、5は、第一保持器20により転動自在に保持した状態で、上記第一内輪軌道11と上記第一外輪軌道17との間に配置している。これに対して、前記複数個の第二円すいころ6、6は、第二保持器21により転動自在に保持した状態で、上記第二内輪軌道15と上記第二外輪軌道18との間に配置している。
【0007】
上記第一、第二各保持器20、21は何れも、上記複数個ずつの第一、第二各円すいころ5、6を保持した状態で、これら各円すいころ5、6が直径方向外方に脱落するのを防止する構造を有する。即ち、これら第一、第二保持器20、21は、弾性を有する合成樹脂を射出成形する事により、全体を部分円すい筒状に形成したもので、円周方向に関してそれぞれ複数ずつのポケット22と柱部23とを交互に設けている。上記各円すいころ5、6は、これら各ポケット22内に転動自在に配置している。又、上記各柱部23の外周面は、上記第一、第二各円すいころ5、6のピッチ円よりも直径方向外方に位置させている。そして、上記各ポケット22の外径側開口部の円周方向に関する幅を、上記各円すいころ5、6の直径よりも小さくしている。
【0008】
従って、上記各円すいころ5、6を上記各ポケット22内に収納する作業は、上記第一、第二各保持器20、21の内径側から行なう。上記各円すいころ5、6を上記各ポケット22内に収納し、これら各円すいころ5、6の内径側に前記ハブ本体2及び内輪3を挿入した状態では、これら各円すいころ5、6が上記各ポケット22内に、脱落不能に保持される。又、図示の例では、前記第一、第二内輪軌道11、15の小径側端部に、直径方向外方に突出する小鍔部24を形成している。上記各円すいころ5、6と上記各保持器20、21とは、それぞれセットにした状態で、前記第一、第二各内輪軌道11、15の周囲に組み込む。上記各円すいころ5、6がこれら各内輪軌道11、15の小径側端部に形成した小鍔部24を通過する際には、これら各円すいころ5、6が各小鍔部24に乗り上げる事によって、上記各保持器20、21を外側に膨らむ様に弾性変形させる。従って、上記第一、第二各円すいころ5、6を上記第一、第二内輪軌道11、15の周囲に配置した状態では、これら第一、第二各円すいころ5、6は、軸方向に不用意に変位する事がなくなる。
【0009】
更に、前記第一シールリング7は、断面略L字形の芯金25と、この芯金25の内周縁部に全周に亙って添着した弾性材26とから成る。この様な第一シールリング7は、上記芯金25の外周縁部に形成した円筒部27を、前記外輪4の外端部外周面に形成した円筒面部28に締り嵌めで外嵌する事により、この外輪4の外端部に固定している。又、前記フランジ9の一部で上記外輪4の外端面に対向する部分の円周方向複数個所(例えばこのフランジ9に固定したスタッド29、29の数と同じ、4〜6個所)には、上記円筒部27を上記円筒面部28に押し込む為の治具30(後述する図8〜9参照)を挿通自在な通孔31を形成している。
【0010】
次に、上述の様な構成を有する自動車用ハブユニット1の組立方法に就いて、上述した図6〜7に、図8〜10を加えて説明する。先ず、図8に示す様に、上記各第一円すいころ5、5を、上記第一保持器20により、前記ハブ本体2の外周面のうちの第一内輪軌道11の外径側に保持する。又、これに先立って、上記第一シールリング7を上記ハブ本体2に外嵌しておき、この第一シールリング7を、このハブ本体2の中間部外周面で上記第一内輪軌道11と上記フランジ9との間部分に配置する。この状態で、上記各第一円すいころ5、5は、上記ハブ本体2の周囲に、分離する事なく保持される。従って、工場内での搬送作業も容易に行なえる。
【0011】
この様に、上記ハブ本体2の中間部周囲に、上記各第一円すいころ5、5を保持すると共に上記第一シールリング7を配置した状態で、図8→図9に示す様に、上記ハブ本体2の周囲に前記外輪4を進入させる。この進入作業は、図9に示す様に、上記複数個ずつの第一、第二各円すいころ5、6のうちの各第一円すいころ5、5の外側に前記第一外輪軌道17が位置するまで行なう。尚、実際の組立作業時には、図8〜9の左側が下側になる。
【0012】
図示の例では、この様にハブ本体2の周囲に上記外輪4を進入させるのと同時に、上記フランジ9に形成した複数の通孔31を挿通した治具30により、上記第一シールリング7を構成する芯金25の外周縁部に形成した円筒部27を、上記外輪4の外端部外周面に形成した円筒面部28に外嵌固定する。即ち、上記第一シールリング7を、抑えブロック32に固設した上記治具30によりバックアップしつつ、上記ハブ本体2の周囲に上記外輪4を進入させる事により、上記円筒部27を上記円筒面部28に外嵌固定する。尚、上記治具30の高さは、上記各第一円すいころ5、5に過大なスラスト荷重が加わらない前に、上記外嵌固定作業が完了する様に規制する。即ち、上記各円すいころ5、5と上記第一外輪軌道17とが接触する以前に、上記第一シールリング7を構成する芯金25の内側円輪部の内側面が、上記外輪4の外端面と接触する様にしている。これにより、組立作業に伴って、上記第一内輪軌道11及び上記第一外輪軌道17に、耐久性低下に結び付く圧痕が形成される事を防止する。尚、上記芯金25と上記外輪4の外端部に設けた円筒面部28との嵌合面からの泥水の浸入を防止する為に、この円筒面部28には研削加工を施し、嵌合部の隙間をなくす。又、上記ハブ本体2の中間部外周面で上記第一シールリング7を構成するシールリップが摺接する部分も、使用状態での当該部分の周速を考慮して、研削加工により表面粗さを規定値以下(平滑)に仕上げ、上記シールリップの摩耗を防止する。
【0013】
尚、次述する図10に記載した様に、抑えブロック32には治具を固設せず、上記外輪の進入作業と上記第一シールリング7の外嵌固定作業とを、時間を前後して行なっても良い。更には、図11に示す様に、上記芯金25を、二つ割れのバックアッププレート33により抑えつつ、上記外輪4を上記ハブ本体2の周囲に進入させてこの外輪4の外端部に上記芯金25を外嵌した後、このバックアッププレート33を上記芯金25の周囲から除去しても良い。何れにしても、上記進入作業の間、上記第一保持器20に保持された各第一円すいころ5、5は、この第一保持器20の直径方向外方に脱落する事なく、上記第一内輪軌道11に添設された状態のままとなる。従って、上記進入作業を、特に上記各第一円すいころ5、5を抑える様な面倒な作業を要する事なく、円滑に行なえる。
【0014】
次いで、図9→図10に示す様に、前記内輪3を、前記複数個の第二円すいころ6、6を、前記第二保持器21により前記第二内輪軌道15の周囲に保持した状態で、上記外輪4の内側に挿入する。そして、この挿入作業に伴って上記内輪3を、上記ハブ本体2の小径段部12に外嵌する。そして、最後に、図10→図6に示す様に、上記内輪3の端部外周面と上記外輪4の端部内周面との間に、前記第二シールリング8を装着する。尚、第一、第二列の円すいころ軸受10、14に付与する予圧は、上記内輪3の一部(先端面)の研削量を変える事により調節できる。
【0015】
尚、上述の例は、何れも、内輪3の内端面をハブ本体2の内端面よりも突出させ、この内輪3の内端面に、等速ジョイントの端面或は駆動軸の端部に形成した段部等を突き当てる様に構成している。これに対して、図12に示す様に、ハブ本体2aの内端部に形成した円筒部34の内端部で内輪3の内端面よりも内方に突出した部分を径方向外方に塑性変形する事により構成したかしめ部35により上記内輪3の内端面を抑え付ける構造も考えられている。このかしめ部35は、例えば揺動かしめにより形成する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様な従来技術の場合、第一、第二列の円すいころ軸受10、14に予圧を付与する事に就いて、一定の考慮はされているが、この予圧管理を大量生産に適する手法で行なう事に就いての考慮は特になされていない。
一方、優れた性能を有する自動車用ハブユニットを実現する為には、上記予圧を適正範囲に規制する事が重要である。この予圧が過小である場合には、上記自動車用ハブユニットの剛性が低くなり、走行安定性の確保やディスクブレーキを構成するロータの振れ防止の面から不利となる。これに対して、上記予圧が過大になると、上記自動車用ハブユニットの回転トルク(回転抵抗)が大きくなり、燃費性能を含む自動車の走行性能が悪化する他、各軌道面の転がり疲れ寿命が低下する為、耐久性の面からも不利になる。
本発明の自動車用ハブユニットの組立方法は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車用ハブユニットの組立方法の対象となる自動車用ハブユニットは、前述した従来から知られている自動車用ハブユニットと同様に、ハブ本体と、内輪と、外輪と、それぞれ複数個ずつの第一円すいころ及び第二円すいころとから成る。
このうちのハブ本体は、外端部外周面に車輪を支持する為のフランジを設けると共に、中間部外周面に第一列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第一内輪軌道を直接形成し、内端部外周面に小径段部を設けている。
又、上記内輪は、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第二内輪軌道を外周面に形成したもので、上記ハブ本体の小径段部に、外端面をこの小径段部の外端部に設けた段差面に突き当てた状態で外嵌固定している。
又、上記外輪は、これらハブ本体及び内輪の周囲に配置している。
又、上記各第一円すいころ及び第二円すいころは、これらハブ本体及び内輪の外周面と外輪の内周面との間に設けている。
又、上記外輪は、内周面に上記第一、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、それぞれが円すい凹面状の第一、第二外輪軌道を形成したものである。
そして、上記各第一円すいころは上記第一内輪軌道と上記第一外輪軌道との間に配置し、上記各第二円すいころは上記第二内輪軌道と上記第二外輪軌道との間に配置している。
【0018】
本発明の組立方法は、上述の様な自動車用ハブユニットを、上記各第一円すいころ及び上記各第二円すいころに所望の予圧を付与した状態で組み立てる為のものである。
この為に本発明の自動車用ハブユニットの組立方法の場合には、上記第一内輪軌道と上記第一外輪軌道との間に上記各第一円すいころを配置した状態で、上記ハブ本体に対し上記外輪を所定の荷重により外方に押圧しつつこの外輪の内端面と上記段差面との間の軸方向距離L1 を測定する。
又、上記第二内輪軌道と上記第二外輪軌道との間に上記各第二円すいころを配置した状態で、上記外輪に対し上記内輪を所定の荷重により外方に押圧しつつこの外輪の内端面とこの内輪の外端面との間の軸方向距離L2 を測定する。
更に、上記小径段部の外径と上記内輪の内径との差δである締め代に基づく軸受の内部隙間の減少量f(δ)を求める。
そして、「L1 −L2 −f(δ)」で求められる予圧を所望値にすべく、上記外輪と、上記ハブ本体と、上記内輪と、上記第一、第二各円すいころとを選択して組み合わせる。
【0019】
更に好ましくは、請求項2に記載した様に、上記内輪と複数個の第二円すいころとを組み合わせた内輪ユニットに関し、基準となる1個のマスター外輪を使用して、このマスター外輪の内端面と、上記各内輪ユニットを構成する内輪の外端面との間の軸方向距離L2nをそれぞれ測定し、その結果を記録しておく。
又、実際に自動車用ハブユニットに組み付けるべき別の外輪の外端部内周面に形成した第二外輪軌道の内径側に、上記各内輪ユニットのうちの何れか1個の内輪ユニットを組み付けて、当該内輪ユニットを構成する内輪の外端面と上記別の外輪の内端面との軸方向距離L2 ′を測定する。
そして、当該内輪ユニット(上記別の外輪に対し組み付けた内輪ユニット)に関しては、この軸方向距離L2 ′をそのまま予圧を求める為の軸方向距離L2 として利用する。
これに対して、他の内輪ユニットに関しては、上記マスター外輪に関する各内輪ユニットの軸方向距離L2nから、上記何れか1個の内輪ユニットのマスター外輪に関する測定値L2n´と上記別の外輪に関する測定値L2 ´との差である「L2n´−L2 ´」を引いた値「L2n−(L2n´−L2 ´)」を、上記予圧を求める為の軸方向距離L2 として利用する。
【0020】
或は、好ましくは請求項3に記載した様に、それぞれがハブ本体と複数個の第一円すいころとを組み合わせた複数組のハブ本体ユニットに関し、基準となる1個のマスター外輪を使用して、このマスター外輪の内端面と、上記各ハブ本体の外周面に設けた段差面との間の軸方向距離L1nをそれぞれ測定し、その結果を記録しておく。
又、実際に自動車用ハブユニットに組み付けるべき別の外輪の外端部内周面に形成した第一外輪軌道の内径側に、上記各ハブ本体ユニットのうちの何れか1個のハブ本体ユニットを組み付けて、当該ハブ本体ユニットを構成するハブ本体の外周面に設けた段差面と上記別の外輪の内端面との軸方向距離L1 ′を測定する。
そして、当該ハブ本体ユニット(上記別の外輪に対し組み付けたハブ本体ユニット)に関しては、この軸方向距離L1 ′をそのまま予圧を求める為の軸方向距離L1 として利用する。
これに対して、他のハブ本体ユニットに関しては、上記マスター外輪に関する各ハブ本体ユニットの軸方向距離L1nから、上記何れか1個のハブ本体ユニットのマスター外輪に関する測定値L1n´と上記別の外輪に関する測定値L1 ´との差である「L1n´−L1 ´」を引いた値「L1n−(L1n´−L1 ´)」を、上記予圧を求める為の軸方向距離L1 として利用する。
【0021】
【作用】
上述の様な本発明の自動車用ハブユニットの組立方法によれば、第一、第二列の各円すいころ軸受に適正な予圧付与を、能率良く行なえる為、大量生産に適する手法により、優れた性能を有する自動車用ハブユニットを実現できる。
更に、請求項2〜3に記載した自動車用ハブユニットの組立方法の場合には、内輪ユニット(請求項2の場合)或はハブ本体ユニット(請求項3の場合)を外輪の内側に出し入れする回数を少なくして、組立作業の能率化を更に図れる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、請求項1にのみ対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、自動車用ハブユニットを構成する第一列、第二列の円すいころ軸受10、14への適正な予圧付与を、能率良く行なう為の組立方法にある。自動車用ハブユニット自体の構造、並びに組立方法のうちの予圧付与以外の工程に関しては、前述の図6〜10で示した、特開2000−94902号公報に記載されて従来から知られている発明の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0023】
本発明の自動車用ハブユニットの組立方法を実施する場合には、先ず、図1に示す様に、ハブ本体2と外輪4とを組み合わせる。即ち、このハブ本体2の中間部外周面に形成した第一内輪軌道11と、上記外輪4の外端部内周面に形成した第一外輪軌道17との間に、第一保持器20により保持した複数個の第一円すいころ5、5を配置した状態で、上記ハブ本体2と上記外輪4とを互いに同心に組み合わせる。そして、このハブ本体2に対しこの外輪4を、所定の荷重により外方に押圧しつつ、この外輪4の内端面と、上記ハブ本体2の内端部外周面に形成した小径段部12の外端部に設けた段差面16との間の、軸方向距離L1 を測定する。又、この小径段部12の外径Dを、上記外輪4を組み合わせる以前に、予め測定しておく。
【0024】
又、この軸方向距離L1 を測定する以前に、図2に示す様に、内輪3と上記外輪4とを組み合わせる。即ち、この内輪3の外周面に形成した第二内輪軌道15と、上記外輪4の内端部内周面に形成した第二外輪軌道18との間に、第二保持器21により保持した複数個の第二円すいころ6、6を配置した状態で、上記内輪3と上記外輪4とを互いに同心に組み合わせる。そして、この外輪4に対し上記内輪3を所定の荷重により外方に押圧しつつ、この外輪4の内端面とこの内輪3の外端面との間の軸方向距離L2 を測定する。又、この内輪3の内径R(<D)を測定する。尚、本例の場合には、図1に示した外輪4と図2に示した外輪4とは、同一の外輪である。又、この外輪4の内端面と上記内輪3の外端面との間の軸方向距離L2 の測定を、この外輪4の内端面と上記段差面16との間の軸方向距離L1 の測定の前に行なう理由は、前記シールリング7を外輪4から取り外す作業を行なわない様にする為である。
【0025】
そして、この内径Rの測定値と上記小径段部12の外径Dの測定値との差δ(=D−R)である締め代に基づく、軸受の内部隙間の減少量f(δ)を求める。この減少量f(δ)は、接触角等により異なり、上記内輪3の肉厚や材料の弾性率等に基づいて計算により求める事もできるが、本例の場合には、予め行なった実験から描かれる、図3に示す様な線図に基づいて求める。即ち、上記小径段部12に上記内輪3を締り嵌めで外嵌すると、この内輪3の外周面に形成した第二内輪軌道15の外径が弾性的に広がり、上記軸受の内部隙間がその分減少する。この第二の内輪軌道15は円すい凸面状である為、この内部隙間の減少分は、ラジアル成分とアキシアル成分とに分離できる。本明細書中での、軸受の内部隙間の減少量f(δ)とは、このうちのアキシアル成分を言う。尚、上記図3は、一般的な乗用車用のハブユニットの場合での実験結果を示しているが、上記締め代δと上記減少量f(δ)との関係は、f(δ)≒1.022δとなる。この様な減少量f(δ)は、前記予圧付与に関して、前記各軸方向距離L1 、L2 と同様に(同次元で)扱う事ができる。
【0026】
即ち、各軸方向距離L1 、L2 と上記減少量f(δ)とから、組み立てられる車輪支持用ハブユニットの予圧は、「L1 −L2 −f(δ)」で求められる。そこで、この式{L1 −L2 −f(δ)}で求められる予圧を所望値にすべく、前記外輪4と、前記ハブ本体2と、上記内輪3と、前記各第一、第二各円すいころ5、6とを選択して組み合わせる。従って、図1の様にして求めた軸方向距離L1 及び外径Dと、図2の様にして求めた軸方向距離L2 及び内径Rとが、所望の予圧付与に適正な値である場合には、上記各部材4、2、3、5、6をそのまま組み立てる。これに対して、上記軸方向距離L1 及び外径Dと、上記軸方向距離L2 及び内径Rとが、所望の予圧付与に不適正な値である場合には、上記外輪4の内径側に別の内輪3及び第二円すいころ6(又は別のハブ本体2及び第一円すいころ5)を組み込んで、上記軸方向距離L2 及び内径R(又は軸方向距離L1 及び外径D)を測定する。そして、所望の予圧付与に適正な値を得られた場合に、上記各部材4、2、3、5、6を組み立てる。尚、これら各部材4、2、3、5、6のうち、外輪4とハブ本体2の組み合わせを変更する事は、前記シールリング7を外輪4から取り外さなければならず面倒な作業となる。従って、この外輪4と上記ハブ本体2との組み合わせの変更は、できるだけ避ける。又、上記各部材4、2、3、5、6の組み合せが決まった段階で、上記内輪3及び上記第二円すいころ6、6を組み込む以前、即ち、図1の状態で、上記外輪4の内周面と上記ハブ本体2の外周面との間に存在する環状空間の内端側から第一円すいころ5、5に向けてノズルを差し込む。そして、このノズルにより、これら各第一円すいころ5、5の設置部分にグリースを注入する。
【0027】
尚、上記各軸方向距離L1 、L2 を測定する際に上記外輪4と上記ハブ本体2又は内輪3との間に加えるアキシアル荷重の大きさは、上記各第一、第二円すいころ5、6の転動面と上記第一、第二各内輪軌道11、15及び第一、第二各外輪軌道17、18との接触部を、測定値に影響を及ぼす程弾性変形させず、しかも安定した測定値を得られる様に規制する。例えば、一般的な乗用車用のハブユニットの測定を行なう場合で、50N程度のアキシアル荷重を加える。尚、実際の測定作業を行なう際には、上記各部材4、2、3の中心軸を鉛直方向に配置するので、これら各部材4、2、3の重量を上記アキシアル荷重として利用できる。測定値を安定させる事ができれば、このアキシアル荷重を、上記各部材の重量のみで得ても良い。尚、前記各第二円すいころ6、6の設置部分へのグリースの注入は、これら各第二円すいころ6、6と上記内輪3とを上記外輪4の内径側に組み込んだ後に、上記外輪4の内周面と上記ハブ本体2の外周面との間に存在する環状空間の内端側からノズルを差し込んで行なう。この様にしてグリースを注入した後、図6に示した様に第二シールリング8を組み込んで、組み立てを完了する。この様に前記各第一円すいころ5、5の設置部分へのグリースの注入と、上記各第二円すいころ6、6の設置部分へのグリースの注入とは、互いに別工程で行なう。
【0028】
次に、図4は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。上述した第1例の場合には、特定の(1個の)外輪4を基準として、ハブ本体2及び第一円すいころ5、5に関する軸方向距離L1 及び外径Dと、内輪3及び第二円すいころ6、6に関する軸方向距離L2 及び内径Rを測定していた。この様な場合には、所望の予圧を得られる組み合わせを見つけるまでの間に、上記特定の外輪4内に、ハブ本体2及び第一円すいころ5、5(又は内輪3及び第二円すいころ6、6)を1回出し入れするだけでなく、内輪3及び第二円すいころ6、6(又はハブ本体2及び第一円すいころ5、5)を何回も出し入れしなければならなくなる可能性がある。これに対して本例の場合には、所望の予圧を得られる組み合わせを見つけるまでに外輪4内に内輪3及び第二円すいころ6、6を出し入れする回数を少なく抑えられる様にして、自動車用ハブユニットの組立作業の更なる能率化を図れる様にしている。
【0029】
この為に本例の場合には、上記内輪3と、第二保持器21により保持された複数の第二円すいころ6とを組み合わせた内輪ユニットに関し、図4に鎖線で示した、基準となる1個のマスター外輪36を使用して、前述の図2と同様の測定作業を行なう。即ち、このマスター外輪36の内端面と、上記各内輪ユニットを構成する内輪3の外端面との間の軸方向距離L2nをそれぞれ測定して、その結果を記録しておく。勿論、上記内輪3の内径Rも測定して記録しておく。
【0030】
又、図4に実線で示した、実際に自動車用ハブユニットに組み付けるべき別の外輪4の外端部内周面に形成した第二外輪軌道18の内径側に、上記各内輪ユニットのうちの何れか1個の内輪ユニットを組み付けて、当該内輪ユニットを構成する内輪3の外端面と上記別の外輪4の内端面との軸方向距離L2 ′を測定する。
そして、当該内輪ユニット(上記別の外輪4に対し組み付けた内輪ユニット)に関しては、この軸方向距離L2 ′をそのまま予圧を求める為の軸方向距離L2 として利用する。
【0031】
これに対して、他の内輪ユニットに関しては、上記マスター外輪に関するこれら他の内輪ユニットの軸方向距離L2nから、上記何れか1個の内輪ユニットのマスター外輪36に関する測定値L2n´と上記別の外輪4に関する測定値L2 ´との差である「L2n´−L2 ´」を引いた値「L2n−(L2n´−L2 ´)」を、上記予圧を求める為の軸方向距離L2 として利用する。
従って、複数の(n個)の内輪ユニットに関して、上記マスター外輪36を使用して上記軸方向距離L2n(L2n´)を測定した後、何れか1個の内輪ユニットに関して、実際に自動車用ハブユニットに組み付けるべき別の外輪4を使用して上記軸方向距離L2 ′を測定すれば、残り(n−1)個の内輪ユニットに関しても、上記予圧を求める為の軸方向距離L2 が求められる。
【0032】
この為、本例の場合には、上記別の外輪4を使用して上記軸方向距離L2 ′を測定した上記内輪ユニットが、所望の予圧を得る為に不適正である場合にも、新たな測定作業を行なわなくても、この所望の予圧を得る為に適正な内輪ユニットを直ちに選択できる。
この結果、適正な予圧を付与した自動車用ハブユニットの組立作業を、より能率良く行なうことができる。
尚、上述の説明は、マスター外輪36との組み合わせで軸方向距離を測定する部材を、内輪3と第二保持器21と複数の第二円すいころ6、6とを組み合わせた内輪ユニットとしたが、上記部材を、請求項3に記載した様に、ハブ本体と第一保持器と複数の第一円すいころとを組み合わせたハブ本体ユニットとしても、同様の効果を得られる。
【0033】
次に、予圧を付与する為の軸方向の変位量と、実際に第一、第二円すいころ5、6に付与されるアキシアル荷重との関係を求める為の方法に就いて、図5により説明する。即ち、一般的に予圧管理は、負の内部隙間の大きさにより行なうが、上記アキシアル荷重の大きさにより予圧管理を行なう必要がある場合には、このアキシアル荷重の大きさと上記負の内部隙間の大きさとの関係を求める必要がある。
【0034】
この様な関係を求める為には、図5に示す様に、ハブ本体2をサポート治具37に緩く外嵌支持すると共に、このハブ本体2の内端部に形成した小径段部12に内輪3を、隙間嵌で外嵌する。そして、アムスラーと呼ばれる押圧治具38によりこの内輪3を、上記ハブ本体2に押し付ける。この内輪3の外端面と上記小径段部12の外端部に設けた段差面16との間には、正の隙間をあけたままとする。そして、この様に正の隙間をあけたままとする為、測定用のハブ本体2は、段差面16を軸方向外側にずらせ、しかも小径段部12の外径を小さくした、特別に加工したものを用いる。この様な測定用のハブ本体2を使用して、上記押圧治具38が上記内輪3を押圧する力を測定しつつ、上記サポート治具37と上記押圧治具38との距離をダイヤルゲージ39により測定する。そして、上記力の測定値と上記距離の測定値とから、上記アキシアル荷重の大きさと上記負の内部隙間の大きさとの関係を求める。
【0035】
実際の測定を行なう場合には、上記サポート治具37を下方に位置させた状態で、各部材の中心軸を鉛直方向に配置する。そして、上記押圧治具38に、各部を弾性変形させる程に大きな荷重を付与しない状態での、上記ダイヤルゲージ39の測定値を、内部隙間が±0の点であるとする。この状態から上記押圧治具38に荷重を加えた場合の、上記ダイヤルゲージ39の測定値の変化分が、負の内部隙間となる。そこで、この変化分と上記押圧治具38に加えた荷重とから、上記アキシアル荷重の大きさと上記負の内部隙間の大きさとの関係を容易に求める事ができる。この様にして行なう測定によるデータと、前述の図3に示したデータとを用いれば、前述した、「L1 −L2 −f(δ)」なる式により負の内部隙間の値を求め、 更に予圧荷重を知る事ができる。
尚、この様な測定では、上記内輪3を上記小径段部12に隙間嵌で外嵌している点が実際の場合と異なり、上記サポート治具37の弾性変形量が誤差として入り込む為、上記関係を厳密に求める事はできないが、実用上有用な概算値を求める事はできる。
【0036】
【発明の効果】
上述の様に本発明の自動車用ハブユニットの組立方法の場合には、自動車用ハブユニットの組立作業を能率良く行なって、この自動車用ハブユニットのコストの低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例で、外輪の内端面とハブ本体の段差面との軸方向距離を測定する状態を示す断面図。
【図2】同じく外輪の内端面と内輪の外端面との軸方向距離を測定する状態を示す断面図。
【図3】小径段部に対する内輪の締め代の大きさと、この締め代に基づく軸受内部隙間の減少量のうちの軸方向成分との関係を示す線図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例で、外輪の内端面とハブ本体の段差面との軸方向距離を測定する状態を示す断面図。
【図5】ハブ本体に対する内輪の軸方向の変位量と実際の予圧荷重との関係を求める為の測定の実施状態を示す断面図。
【図6】本発明の対象となる自動車用ハブユニットの第1例を示す断面図。
【図7】図6の右方から見た半部側面図。
【図8】組立作業の最初の工程を示す断面図。
【図9】同じく次の工程を示す断面図。
【図10】同じく更に次の工程を示す断面図。
【図11】第一シールリングを外輪の外端部に外嵌する工程の別例を示す断面図。
【図12】本発明の対象となる自動車用ハブユニットの第2例を示す断面図。
【符号の説明】
1 自動車用ハブユニット
2、2a ハブ本体
3 内輪
4 外輪
5 第一円すいころ
6 第二円すいころ
7 第一シールリング
8 第二シールリング
9 フランジ
10 第一列の円すいころ軸受
11 第一内輪軌道
12 小径段部
13 スプライン孔
14 第二列の円すいころ軸受
15 第二内輪軌道
16 段差面
17 第一外輪軌道
18 第二外輪軌道
19 取付部
20 第一保持器
21 第二保持器
22 ポケット
23 柱部
24 小鍔部
25 芯金
26 弾性材
27 円筒部
28 円筒面部
29 スタッド
30 治具
31 通孔
32 抑えブロック
33 バックアッププレート
34 円筒部
35 かしめ部
36 マスター外輪
37 サポート治具
38 押圧治具
39 ダイヤルケージ

Claims (3)

  1. ハブ本体と、このハブ本体に外嵌固定した内輪と、これらハブ本体及び内輪の周囲に配置した外輪と、これらハブ本体及び内輪の外周面と外輪の内周面との間に設けたそれぞれ複数個ずつの第一円すいころ及び第二円すいころとから成り、このうちのハブ本体は、外端部外周面に車輪を支持する為のフランジを設けると共に、中間部外周面に第一列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第一内輪軌道を直接形成し、内端部外周面に小径段部を設けており、上記内輪は、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第二内輪軌道を外周面に形成したもので、上記ハブ本体の小径段部に、外端面をこの小径段部の外端部に設けた段差面に突き当てた状態で外嵌固定しており、上記外輪は、内周面に上記第一、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、それぞれが円すい凹面状の第一、第二外輪軌道を形成したものであり、上記各第一円すいころは上記第一内輪軌道と上記第一外輪軌道との間に配置し、上記各第二円すいころは上記第二内輪軌道と上記第二外輪軌道との間に配置している自動車用ハブユニットを、上記各第一円すいころ及び上記各第二円すいころに所望の予圧を付与した状態で組み立てる為、上記第一内輪軌道と上記第一外輪軌道との間に上記各第一円すいころを配置した状態で、上記ハブ本体に対し上記外輪を所定の荷重により外方に押圧しつつこの外輪の内端面と上記段差面との間の軸方向距離L1 を測定し、上記第二内輪軌道と上記第二外輪軌道との間に上記各第二円すいころを配置した状態で、上記外輪に対し上記内輪を所定の荷重により外方に押圧しつつこの外輪の内端面とこの内輪の外端面との間の軸方向距離L2 を測定し、上記小径段部の外径と上記内輪の内径との差δである締め代に基づく軸受の内部隙間の減少量f(δ)を求め、「L1 −L2 −f(δ)」で求められる予圧を所望値にすべく、上記外輪と、上記ハブ本体と、上記内輪と、上記第一、第二各円すいころとを選択して組み合わせる自動車用ハブユニットの組立方法。
  2. それぞれが内輪と複数個の第二円すいころとを組み合わせた複数組の内輪ユニットに関し、基準となる1個のマスター外輪を使用して、このマスター外輪の内端面と、上記各内輪ユニットを構成する内輪の外端面との間の軸方向距離L2nをそれぞれ測定し、その結果を記録しておき、実際に自動車用ハブユニットに組み付けるべき別の外輪の外端部内周面に形成した第二外輪軌道の内径側に、上記各内輪ユニットのうちの何れか1個の内輪ユニットを組み付けて、当該内輪ユニットを構成する内輪の外端面と上記別の外輪の内端面との軸方向距離L2 ´を測定し、当該内輪ユニットに関してはこの軸方向距離L2 ′をそのまま予圧を求める為の軸方向距離L2 として利用し、他の内輪ユニットに関しては、上記マスター外輪に関する各内輪ユニットの軸方向距離L2nから、上記何れか1個の内輪ユニットのマスター外輪に関する測定値L2n′と上記別の外輪に関する測定値L2 ′との差である「L2n′−L2 ´」を引いた値「L2n−(L2n′−L2 ´)」を、上記予圧を求める為の軸方向距離L2 として利用する、請求項1に記載した自動車用ハブユニットの組立方法。
  3. それぞれがハブ本体と複数個の第一円すいころとを組み合わせた複数組のハブ本体ユニットに関し、基準となる1個のマスター外輪を使用して、このマスター外輪の内端面と、上記各ハブ本体の外周面に設けた段差面との間の軸方向距離L1nをそれぞれ測定し、その結果を記録しておき、実際に自動車用ハブユニットに組み付けるべき別の外輪の外端部内周面に形成した第一外輪軌道の内径側に、上記各ハブ本体ユニットのうちの何れか1個のハブ本体ユニットを組み付けて、当該ハブ本体ユニットを構成するハブ本体の外周面に設けた段差面と上記別の外輪の内端面との軸方向距離L1 ′を測定し、当該ハブ本体ユニットに関してはこの軸方向距離L1 ′をそのまま予圧を求める為の軸方向距離L1 として利用し、他のハブ本体ユニットに関しては、上記マスター外輪に関する各ハブ本体ユニットの軸方向距離L1nから、上記何れか1個のハブ本体ユニットのマスター外輪に関する測定値L1n´と上記別の外輪に関する測定値L1 ′との差である「L1n´−L1 ´」を引いた値「L1n−(L1n´−L1 ´)」を、上記予圧を求める為の軸方向距離L1 として利用する、請求項1に記載した自動車用ハブユニットの組立方法。
JP2000388854A 2000-12-21 2000-12-21 自動車用ハブユニットの組立方法 Expired - Fee Related JP4543549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000388854A JP4543549B2 (ja) 2000-12-21 2000-12-21 自動車用ハブユニットの組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000388854A JP4543549B2 (ja) 2000-12-21 2000-12-21 自動車用ハブユニットの組立方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002188629A JP2002188629A (ja) 2002-07-05
JP2002188629A5 JP2002188629A5 (ja) 2008-02-14
JP4543549B2 true JP4543549B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=18855520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000388854A Expired - Fee Related JP4543549B2 (ja) 2000-12-21 2000-12-21 自動車用ハブユニットの組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4543549B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4644960B2 (ja) * 2001-03-26 2011-03-09 日本精工株式会社 自動車用ハブユニットの組立方法
JP2005291231A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Koyo Seiko Co Ltd 複列円すいころ軸受装置の組立方法
JP3917992B2 (ja) * 2004-08-03 2007-05-23 Ntn株式会社 車輪用軸受装置
JP4525476B2 (ja) * 2005-06-07 2010-08-18 日本精工株式会社 複列円すいころ軸受ユニットの予圧付与方法
WO2007083688A1 (ja) * 2006-01-20 2007-07-26 Jtekt Corporation ハブユニットの製造方法およびハブユニット
JP6394128B2 (ja) * 2014-07-09 2018-09-26 株式会社ジェイテクト 差幅調整方法
JP6520593B2 (ja) * 2015-09-14 2019-05-29 日本精工株式会社 差幅測定マスター、及びこれを用いたアンギュラ玉軸受用軌道輪の軸方向位置測定装置、アンギュラ玉軸受用軌道輪の軸方向位置測定方法、並びにアンギュラ玉軸受の製造方法
JP7044032B2 (ja) * 2018-10-25 2022-03-30 日本精工株式会社 ハブユニット軸受の組立方法
DE102022003477B3 (de) 2022-09-21 2024-02-15 C&U Europe Holding GmbH Verfahren zur Montage einer Radlageranordnung

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000009562A (ja) * 1998-06-29 2000-01-14 Koyo Seiko Co Ltd 複列転がり軸受の予圧測定方法
JP2000065079A (ja) * 1998-08-18 2000-03-03 Nippon Seiko Kk 複列円すいころ軸受の組立方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000009562A (ja) * 1998-06-29 2000-01-14 Koyo Seiko Co Ltd 複列転がり軸受の予圧測定方法
JP2000065079A (ja) * 1998-08-18 2000-03-03 Nippon Seiko Kk 複列円すいころ軸受の組立方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002188629A (ja) 2002-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030098609A1 (en) Bearing unit for wheel and manufacturing method thereof
JP4484104B2 (ja) 車輪用軸受装置
US6971801B2 (en) Bearing unit
JP4543549B2 (ja) 自動車用ハブユニットの組立方法
JP5100056B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2002227849A (ja) 円すいころ軸受用保持器及び複列円すいころ軸受ユニット
JP2014169777A (ja) 複列アンギュラ玉軸受ユニット
US6832854B2 (en) Vehicle-use rolling bearing device
JP4345988B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4883693B2 (ja) 車輪用軸受装置の組立方法
JP3011093B2 (ja) 自動車用円すいころ軸受
JP4501324B2 (ja) 複列円すいころ軸受ユニットの組立方法
JP2008133908A (ja) シールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2000065049A (ja) 自動車用ハブユニット及びその組立方法
JP2000065049A5 (ja)
JP2008014428A (ja) 車輪用軸受装置
JP2001010304A (ja) 車輪支持用ハブユニット及びその組立方法
JP4244955B2 (ja) 自動車用ハブユニットの組立方法
JP3982224B2 (ja) 複列円すいころ軸受ユニットの組立方法
JP2001116051A (ja) 玉軸受用保持器及び玉軸受
JP4110631B2 (ja) 自動車用ハブユニットの組立方法
US20070204461A1 (en) Method of manufacturing bearing device for a wheel
JP5906021B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2000130444A (ja) 複列転がり軸受ユニット
JP5982753B2 (ja) 円すいころ軸受の組立方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4543549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees