JPH1182495A - 調心輪付円筒ころ軸受 - Google Patents

調心輪付円筒ころ軸受

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JPH1182495A
JPH1182495A JP23467197A JP23467197A JPH1182495A JP H1182495 A JPH1182495 A JP H1182495A JP 23467197 A JP23467197 A JP 23467197A JP 23467197 A JP23467197 A JP 23467197A JP H1182495 A JPH1182495 A JP H1182495A
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JP
Japan
Prior art keywords
ring
diameter surface
aligning
outer ring
cylindrical roller
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23467197A
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English (en)
Inventor
Shinobu Nasu
忍 那須
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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Publication of JPH1182495A publication Critical patent/JPH1182495A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外輪の変形によるころのスキューイングの防
止 【解決手段】 調心輪4の内径面4aの軸方向中央領域
に環状のヌスミ部4a1が設けられている。ヌスミ部4
a1が設けられていることにより、ラジアル荷重Pの負
荷域において、外輪2の外径面2aと調心輪4の外径面
4aとは、軸方向中央領域で非接触になり、ヌスミ部4
a1から軸方向両側に寄った領域S1、S2で接触す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外輪と調心輪との
間の滑りによって調心を行う調心輪付円筒ころ軸受に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、連続鋳造設備の圧延機では、鋼
板等の圧延時に生じるロールの撓みを吸収するため、ロ
ールの自由側を調心性を有する調心輪付円筒ころ軸受で
支持している。図6は、そのような調心輪付円筒ころ軸
受の一形態を例示している。同図に例示されているのは
総ころ型のもので、内輪11と、球面状の外径面12a
を有する外輪12と、内輪11と外輪12との間に介在
する複数の円筒ころ13と、軸受箱15(図7参照)に
嵌合され、外輪12の外径面12aが嵌合される球面状
の内径面14aを有する調心輪14とを備えている。外
輪12の両端部には鍔部12bが設けられ、軸受回転
時、円筒ころ13は外輪12の両鍔部12bによって接
触案内される。また、ロールに撓みが生じた場合には、
外輪12が調心輪14に対して調心移動し、傾斜するこ
とにより、ロールの撓みが吸収される。
【0003】外輪12の外径面12aは軸受中心Oを中
心とする半径r1の球面で描かれ、調心輪14の内径面
14aは軸受中心Oを中心とする半径r2の球面で描か
れている。そして、上記のような外輪12の調心移動を
可能にするため、半径r2を半径r1より僅かに大きく
設定し(r2>r1)、両者の間に僅かな案内隙間δ
(半径隙間=r2−r1)を設けている。尚、案内隙間
δ(r2−r1)は実際よりもかなり誇張して図示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】外輪12の外径面12
aと調心輪14の内径面14aとの間に曲率差があるた
め、無負荷時(自重、又はロール荷重のみ負荷された
時)あるいは軽ラジアル荷重の負荷時には、図7(a)
に示すように、両者は軸方向中央領域でのみ接触し、そ
の両側に隙間δ’(δ’<δ)ができる。そのため、こ
の状態で重ラジアル荷重Pが負荷されると、図7(b)
に示すように、外輪12が変形を起こして、外径面12
aが調心輪14の内径面14aに沿うように変位し、こ
の影響を受けて、軌道面12cが軸方向中央領域の盛り
上がった凸面状に湾曲変位し、同時に両鍔部12bが外
側に反り返り変位する。そして、このような外輪12の
軌道面12cおよび両鍔部12bの変位によって、円筒
ころ13は軌道面12cの軸方向中央領域とのみ接触し
ながら転動することになるので、その挙動が不安定とな
り、スキューイングが助長され、円滑な転動が妨げられ
る。
【0005】本発明は、ラジアル荷重負荷時における外
輪の変形を抑制し、これによって、円筒ころのスキュー
イングを防止し、その円滑な転動を確保することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、ラジアル荷
重の負荷域において、外輪の外径面と調心輪の内径面と
が、軸方向中央領域から両側に寄った領域で接触する構
成とした。
【0007】そのための具体的手段として、外輪の外径
面と調心輪の内径面のうち、一方の軸方向中央領域にヌ
スミ部を設けた構成、外輪の外径面と調心輪の内径面と
の接触をアンギュラコンタクトにした構成を採用するこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
【0009】図1は、総ころ型の調心輪付円筒ころ軸受
を例示している。この軸受は、例えば圧延機のロールの
自由側を支持するもので、図示されていないロールに嵌
合される内輪1と、球面状の外径面2aを有する外輪2
と、内輪1と外輪2との間に介在する複数の円筒ころ3
と、軸受箱5(図2参照)に嵌合され、外輪2の外径面
2aが嵌合される球面状の内径面4aを有する調心輪4
とを備えている。外輪2の両端部には鍔部2bが設けら
れ、軸受回転時、円筒ころ3は外輪2の両鍔部2bによ
って接触案内される。また、ロールに撓みが生じた場合
には、外輪2が調心輪4に対して調心移動し、傾斜する
ことにより、ロールの撓みが吸収される。尚、外輪2の
組込みを可能にするため、調心輪4の内径面4aの片側
180度対向位置に軸方向の切欠が設けられ(図示省
略)、あるいは、調心輪が2分割構造にされる。
【0010】外輪2の外径面2aは軸受中心Oを中心と
する半径r1の球面で描かれ、調心輪4の内径面4aは
軸受中心Oを中心とする半径r2の球面で描かれる。外
輪2の調心移動を可能にするため、半径r2は半径r1
より僅かに大きく設定され(r2>r1)、両者の間に
僅かな案内隙間δ(=r2−r1)が設けられる。尚、
案内隙間δは実際よりもかなり誇張して図示されてい
る。
【0011】この実施形態の調心輪付円筒ころ軸受が図
6に示す従来軸受と異なる点は、調心輪4の内径面4a
の軸方向中央領域に環状のヌスミ部4a1を設けた点に
ある。ヌスミ部4a1を設けることにより、図2に示す
ように、ラジアル荷重Pの負荷域において、外輪2の外
径面2aと調心輪4の外径面4aとは、軸方向中央領域
で非接触になり、ヌスミ部4a1から軸方向両側に寄っ
た領域S1、S2で接触する。円筒ころ3を介して外輪
2に負荷されるラジアル荷重Pが、ヌスミ部4a1を挟
んで軸方向に離間した2つの接触領域S1、S2で両持
ち的に支持され、しかも、接触領域S1、S2より両側
の隙間δ”が図7(a)に示す隙間δ’よりも小さくな
る。そのため、円筒ころ3のスキューイングを助長する
外輪2の変形{図7(b)参照}が抑制され、円筒ころ
3の円滑な転動が確保される。
【0012】図3に示す実施形態は、外輪2の外径面2
aの軸方向中央領域を肉取りして、円筒面状のヌスミ部
2a1を設けたものである。ヌスミ部2a1を設けるこ
とにより、ラジアル荷重Pの負荷域において、外輪2の
外径面2aと調心輪4の内径面4aとは、軸方向中央領
域で非接触になり、ヌスミ部2a1から軸方向両側に寄
った領域S1、S2で接触する。
【0013】図4に示す実施形態は、調心輪4の内径面
を2つの球面4a2、4a3で構成したものである。例
えば、球面4a2は、点S3と軸受中心Oとを結ぶ直線
の延長線上に位置する点O3を中心とする半径r3の球
面で描かれ、球面4a3は、点S4と軸受中心Oとを結
ぶ直線の延長線上に位置する点O4を中心とする半径r
4の球面で描かれる。点S3と点S4、中心O3と中心
O4とは、それぞれ、軸受中心線に対して軸方向に等距
離だけ反対側にオフセットされた位置に設定される。ま
た、半径r3と半径r4とは等しく、いずれも外輪2の
外径面2aの半径r1よりも大きい(r3=r4>r
1)。
【0014】調心輪4の内径面を上記のような2つの球
面4a2、4a3で構成することにより、図5に示すよ
うに、ラジアル荷重Pの負荷域において、外輪2の外径
面2aと調心輪4の内径面とは、軸方向中央領域で非接
触になり、軸方向中央領域から両側に寄った接触点S
3、S4でアンギュラコンタクトする。尚、球面4a
2、4a3の中心O3、O4の位置設定は例示されたも
のに限定されず、上記のような接触状態が得られる限り
において、他の位置に設定することができる。また、調
心輪4の内径面の軸方向断面をV字形、放物線等で描く
ことによって、上記のような接触状態を得ることもでき
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラジアル荷重の負荷域において、外輪の外径面と調心輪
の内径面とが、軸方向中央領域から両側に寄った領域で
接触する構成としたので、円筒ころのスキューイングを
助長する外輪の変形が抑制され、円筒ころの円滑な転動
が確保される。円筒ころの円滑な転動が確保されること
により、軸受回転が安定し、軸受寿命が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図2】図1に示す実施形態の調心輪付円筒ころ軸受が
ラジアル荷重Pを受けた場合の、負荷域における接触状
態を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態の調心輪付円筒ころ軸受
がラジアル荷重Pを受けた時の、負荷域における接触状
態を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図5】図4に示す実施形態の調心輪付円筒ころ軸受が
ラジアル荷重Pを受けた時の、負荷域における接触状態
を示す断面図である。
【図6】従来の調心輪付円筒ころ軸受を示す断面図であ
る。
【図7】図6に示す従来の調心輪付円筒ころ軸受が自重
若しくはロール荷重のみ負荷された時、又は軽ラジアル
荷重を受けた時の、負荷域における接触状態を示す断面
図(図a)、ラジアル荷重Pを受けた時の、負荷域にお
ける接触状態を示す断面図(図b)である。
【符号の説明】
1 内輪 2 外輪 2a 外径面 3 円筒ころ 4 調心輪 4a 内径面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と、球面状の外径面を有する外輪
    と、内輪と外輪との間に介在する複数の円筒ころと、外
    輪の外径面が嵌合され、外輪の調心移動を案内する内径
    面を有する調心輪とを備え、ラジアル荷重の負荷域にお
    いて、外輪の外径面と調心輪の内径面とが、軸方向中央
    領域から両側に寄った領域で接触することを特徴とする
    調心輪付円筒ころ軸受。
  2. 【請求項2】 外輪の外径面と調心輪の内径面のうち、
    一方の軸方向中央領域にヌスミ部が設けられたことを特
    徴とする請求項1記載の調心輪付円筒ころ軸受。
  3. 【請求項3】 外輪の外径面と調心輪の内径面との接触
    がアンギュラコンタクトであることを特徴とする請求項
    1記載の調心輪付円筒ころ軸受。
JP23467197A 1997-08-29 1997-08-29 調心輪付円筒ころ軸受 Withdrawn JPH1182495A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001248702A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
JP2009222139A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Nsk Ltd 転がり軸受、調心輪付き転がり軸受
JP2013234685A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
JP2014047903A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Jtekt Corp 転がり軸受装置
DE102012224148A1 (de) * 2012-12-21 2014-07-10 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Lageranordnung für eine Windkraftanlage

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041102