JP2002264729A - 車両用格納式フック装置 - Google Patents

車両用格納式フック装置

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JP2002264729A
JP2002264729A JP2001063846A JP2001063846A JP2002264729A JP 2002264729 A JP2002264729 A JP 2002264729A JP 2001063846 A JP2001063846 A JP 2001063846A JP 2001063846 A JP2001063846 A JP 2001063846A JP 2002264729 A JP2002264729 A JP 2002264729A
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Mitsuru Kojo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両走行時等で上下に大きく揺れても吊り下
げられた物品類の不用意な脱落の虞を確実になくして、
信頼性及び商品価値を向上する。 【解決手段】 フック部材20がケース10に枢軸4を
介し組み付けられて、ケース10内に収納した格納状態
と、先端側のフック部22をケース10内から外へ突き
出した使用状態とに回動切り換えられる車両用格納式フ
ック装置3を対象としている。発明特徴は、ケース10
又はフック部材20に組み付けられ、フック部22上に
配置されて該フック部22に掛け止められる物品類の被
取付部Mの不用意な抜けを防ぐ脱落阻止用カバー部材3
0を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フック装置のう
ち、不使用時にケースに格納しておき、使用する際に外
へ突き出してハンガー、衣服、袋状物等の各種物品類を
掛け止める車両用格納式フック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に採用されるフック装置として
は、フック部材を常に車室内に露出している非格納式以
外に、実用新案登録第2510605号公報等で知られ
る格納式のものがある。格納式フック装置は、特に車室
内の安全性及び居住性等の観点から好適となる。この装
置特徴は、フック部材がケースに枢軸を介し組み付けら
れて、ケース内に収納した格納状態と、先端側のフック
部をケース外へ突き出した使用状態とに回動切り換えら
れる構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のフッ
ク部材は、上記非格納式のものは勿論、上記格納式であ
っても使用状態で先端のフック部が水平状受け面及び該
受け面の端部に起立された立壁からなる単純な形状とな
っている。このため、従来構造では、衣服等の物品類が
フック部に掛け止められた状態で悪路走行時等で車体が
大きく揺れると、該揺れによってフック部の受け面から
外れて脱落する虞があった。これはRV車等で顕著とな
る。この対策としては、例えば、前記したフック部の形
状を略U形にして外れ難くすることも考えられるが、フ
ック部材の大きさが制約されている関係もあり根本的な
解決策とはなりえない。なお、従来のフック装置は、衣
服等を専ら吊す態様を想定しているに過ぎず使用態様と
しての汎用性に欠けていた。
【0004】本発明は上記したような課題を解消するこ
とを目的としている。具体的には、例えば、車両走行時
等で上下に大きく揺れても吊り下げられた物品類の不用
意な脱落の虞を構造的になくし、フック機能を確実に維
持可能にすることにある。他の目的は、フック機能に汎
用性を持たせて、車室居住性や便利性を付与して商品価
値を向上することにある。更に他の目的は、以下に説明
する内容の中で順次明らかにして行く。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、図面に例示される如く、フック部材20が
ケース10に枢軸4を介し組み付けられて、ケース10
内に収納した格納状態と、先端側のフック部22をケー
ス10内から外へ突き出した使用状態とに回動切り換え
られる車両用格納式フック装置3において、前記ケース
10又は前記フック部材20に組み付けられ、前記フッ
ク部22上に配置されて該フック部22に掛け止められ
る物品類の被取付部Mの不用意な抜けを防ぐ脱落阻止用
カバー部材30を有していることを特徴としている。
【0006】以上の構造では、フック部材20のフック
部22上に配置されて物品類の被取付部Mの不用意な抜
けを防ぐカバー部材30を有している。即ち、このカバ
ー部材30は、フック部22上に配置されて、フック部
22との間に閉ループ空間Sを形成するものである。こ
のため、フック装置3としては、フック部22に掛け止
められた衣服等の物品類が車体振動で上下に大きく揺れ
て、フック部22から物品類の被取付部Mが浮き上がる
事態になってもカバー部材30に当たって抜けを確実に
阻止できる。また、本発明は、カバー部材30とフック
部22との間に形成される閉ループ空間Sを活用して、
図5の例の如くフック装置3を対に用い、前記各閉ルー
プ空間Sに吊り下げ用パイプ材P等を保持することも可
能にし、それによって汎用性を具備できる。
【0007】以上の本発明は次のように具体化されるこ
とがより好ましい。即ち、 ・第1に、前記カバー部材30は、ばね部材6Aにより
前記フック部22から離れる方向に付勢されていると共
に、前記ばね部材6Aの付勢力に抗し前記フック部22
上に配置されて係合手段29,36により解除可能に保
持される構成である。この場合には、カバー部材30が
フック部材20から離れている通常状態で物品類を吊り
下げ、その後、カバー部材30をばね部材6Aの付勢力
に抗しフック部22上に押し下げて係合手段29,36
で閉ループ空間Sを維持する。 ・第2に、前記カバー部材30は、ばね部材6Bにより
前記フック部22と当接される方向に付勢されており、
前記ばね部材6Bの付勢圧に抗し前記フック部22から
離間操作される構成である。これは、図6の形態を特定
したもので、カバー部材30が前記とは逆方向へ付勢さ
れることにより閉ループ空間Sを維持するため、前記の
ような係合手段を省略可能にする。即ち、この形態で
は、カバー部材30を付勢力に抗してフック部材20か
ら持ち上げて離し、物品類をフック部22に吊り下げた
後、カバー部材30の持ち上げを解放すると、元の前記
閉ループ空間Sを形成することになる。 ・第3に、前記カバー部材30は、前記フック部材20
と略対向した状態に配置され、前記フック部材20と共
に前記枢軸4を介し前記ケース10に回動可能に組み付
けられている構成である。これは、カバー部材30の組
み付け構造として、フック部材20で使用される枢軸4
を共通に使用することで、簡易化を図るようにしたもの
である。 ・第4に、前記カバー部材30は、取付部31及び前記
フック部22の受け面26上に配置される蓋部32とか
らなると共に、前記蓋部32に突設されて前記フック部
22の受け面26上に突出する遊び吸収用片部35を有
している構成である。これは、片部35が前記閉ループ
空間S内に突出して、物品類の被取付部Mの動きを減じ
たり、前記した吊り下げ用パイプ材Pの動きを規制でき
るようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明を適用した格納式フ
ック装置を車室縦壁部に取り付けた状態で示す概略要部
断面図、図2はそのフック装置を一部破断して示す側面
図である。図3はそのフック装置の概略的な分解斜視図
である。図4はロック機構部の詳細を示す図、図5は前
記フック装置の他の使用例を示す模式図である。
【0009】(全体の概要)形態例のフック装置3は、
自動車の車室を区画形成している車室取付壁に取り付け
られて、衣服や袋状物品類を吊り下げるものであり、主
部材がケース10、フック部材20、カバー部材30と
からなる。構造特徴は、カバー部材30を有しており、
ケース10及びフック部材20がそのカバー部材30と
の関係で上記した実用新案登録第2510605号のも
のに対し変更されている。なお、ケース10、フック部
材20、カバー部材30は何れもが樹脂成形品である
が、他の材質であってもよい。車室取付壁としては、イ
ンナーパネル1を覆っているトリム材2を想定している
が、例えば、インナーパネル1自体であってもよく、更
にドア開口を縁取る装飾材等であっても差し支えない。
次に、前記主要部を詳述する。
【0010】(主要部)ケース10は、フック部材20
及びカバー部材30を収納可能な大きさからなり、図3
の如く上下側壁11、左右側壁12、背面壁13で区画
形成されて前開口した小箱状をなしている。上下側壁1
1には取付用フランジ14が設けられている。各フラン
ジ14は、背面側へ突出したボス部15を有し、一方ボ
ス部15に基準用係合穴16a、他方ボス部15に誤差
吸収用遊嵌穴16bを形成している。左右側壁12に
は、上下中間より少し下側に貫通孔17が同軸に設けら
れている。図1で右側壁12には、後述するロック機構
7を構成している駆動ピン8及び板ばね9に対応して小
矩形の窓孔18及び取付用突起部19等が設けられてい
る。
【0011】なお、車室取付構造として、トリム材2
は、図1の如くケース10の前開口を露出する開口2a
と、背面に突設されて前記係合穴16aと遊嵌穴16b
に対応した取付孔付き突起部2b,2cとを有してい
る。そして、ケース10は、係合穴16a及び遊嵌穴1
6bに対応する突起部2b,2cを押し込むようトリム
材2の背面に位置決め配置される。その後、ケース10
は、止めねじ2dが各ボス部15の底孔から突起部2
b,2cの孔へねじ込まれることにより取り付けられ
る。取付状態では、ケース10がトリム材2の開口2a
に対応し、トリム材2の表面にケース10内の凹状を露
出している。
【0012】フック部材20は、取付基部21及びフッ
ク部22を形成し、それらの連続した外面によりケース
10の前開口を略面一に閉じる。取付基部21は、内面
両側に設けられた立壁部23と、両立壁部23に設けら
れて同軸線上に位置している軸孔24と、立壁部23の
一方外面に設けられて後述するロック機構40を構成し
ているハート形カム溝25とを有している。両立壁部2
3の間はカバー部材30の板幅より少し大きく設定され
ている。フック部材20がケース10内に配置された状
態において、一方立壁23と対応側壁12との間にはコ
イル形のばね部材5が収まり、カム溝25が前記窓孔1
8と対向する。これに対し、フック部22は、フック部
材20の使用状態で、水平状に配される受け面26及び
該受け面26の先端に立設された立壁27とからなると
共に、受け面26の両側に設けられて若干張り出してい
る凹状付き低壁28と、立壁27の内面側に設けられた
係止段部29とを有している。低壁28は、物品類の被
取付部Mを凹状に受け入れる。係止段部29は、図1の
如く係合手段の一方を形成している。
【0013】カバー部材30は、フック部材20の内面
側にあって、両立壁23の間に収まり、かつ取付基部2
1の端部からフック部22の立壁27まで延びる細長い
駒状となっていて、取付基部21に対応する取付部31
及びフック部22に対応する蓋部32を一体に形成して
いる。取付部31は、略コ形の両側部分で形成され、同
軸線上に設けられた軸孔34と、該軸孔34に接近して
設けられた係止孔33とを有し、また、コ形の内側がば
ね部材6Aの配置部となる。蓋部32は、フック部22
上に配置される部分であり、先端が少し立ち上がってい
る。フック部32と対向する内面は、蓋部32の先端と
取付部31との間が平らになっており、該平面に設けら
れてフック部32の受け面26上に突出する2本の揺動
片部35を有している。蓋部32の先端には、前記係合
手段の他方を構成して係止段部29と係脱する爪部36
が設けられている。
【0014】(組立)次に、以上のケース10に対する
フック部材20及びカバー部材30の組み付け手順例を
図3を参照として概説し、その後、上記ロック機構7に
言及する。この組立要領は、まず、ばね部材6Aをカバ
ー部材30の取付部31内に配置した状態から、カバー
部材30がフック部材20内に位置決め配置される。な
お、ばね部材6Aは、ばね部6aを対に有したダブルト
ーションばねであり、両端6bが前記対応する係止孔3
3に掛止めされ、中間部分6cがフック部材20の取付
基部21内に掛止めされることにより、フック部材20
に対しカバー部材30を離間する方向へ付勢する。そし
て、フック部材20は、カバー部材30と共にケース1
0内に入れられる。その際には、ばね部材5が一方立壁
23と側壁12との間に配置され、各部材が枢軸4及び
Eリング4cにより連結される。即ち、枢軸4は、頭部
4aから伸びる軸部先端に係止溝4bを有している。そ
して、軸部4は、軸部先端が一方貫通孔17、一方軸孔
24、一方軸孔34、両ばね部6a、他方軸孔34、他
方軸孔24、ばね部5a、他方貫通孔17に挿通され、
Eリング4cが係止溝4bに係合されることにより抜け
止めされる。その状態から、ばね部材5は、一端5bを
ケース1内の対応部に係止し、他端5cが付勢圧を発現
しつつ取付基部21の対応部に係止されることにより、
フック部材20がケース1内から外へ突出する方向へ回
動付勢する。このばね部材5の付勢力によるフック部材
20の回動量は、次のロック機構7により制御される。
【0015】なお、以上の組立状態において、フック部
材20及びカバー部材30はケース10に対して枢軸4
を支点として回動可能になっている。フック部材20と
カバー部材30の間はばね部材6Aにより互いに離れる
方向に回動付勢されている。そして、フック部材20が
図1の如くカバー部材30と共にばね部材5の付勢によ
りケース10の前開口から外へ突出された状態におい
て、カバー部材30がばね部材6Aの付勢に抗し、フッ
ク部材20側に押されて回動されると、係止爪36と係
止段部29とが係合する。この係合により、フック部2
2上に蓋部32が被さって、内部に閉ループ空間Sを形
成する。従って、カバー部材30は、フック部22を外
側に撓ませて係止爪36と係止段部29との係合を解除
すると、ばね部材6Aの付勢力により蓋部32がフック
部22から離れる方向へ回動される。
【0016】ここでロック機構7の細部を述べる。ロッ
ク機構7は、ハート形カム溝25及び駆動ピン8からな
る公知のプッシュ・プッシュ係止機構である。駆動ピン
8は、略コ形状をなし、基端8aがケース10の側壁1
2対応部に位置決め保持され、先端8b(以下、これを
「トレース部8b」という)を窓孔18を通してカム溝
25内に摺動可能に係合し、かつ板ばね9により係合方
向へ付勢される。この板ばね9は、基端9aが取付用突
起部19に取り付けられ、駆動ピン8の対応部を軽く抑
え付けた状態で先端9bでトレース部8bを上から下向
きに押圧する。
【0017】カム溝25は、図4の拡大図の如く、枢軸
4を略中心とするハート凸形部25aの回りに位置し
て、下端部一側に至る比較的深く長い導入溝aと、該導
入溝aに連なり、次第に浅くなりながらハート凸形部2
5aの一側に沿う往路bと、該往路bから一段低くなり
ハート凸形部25aの一側を越えて延びる行き止まり路
cと、該行き止まり路cの入口側に隣接し、かつこれか
ら次第に深くなってハート凸形部25aの頂部に向かっ
て一段下がる係止部dと、該係止部dに隣接して次第に
深くなる案内部eと、該案内部eに一段低くなって行き
止まりとなる脱出部fと、一端が該脱出部fに連なり、
次第に浅くなりながらハート凸形部25aの他側に沿
い、他端が前記導入路aに落込んで連なる帰路gとを有
する。
【0018】(作動及び使用例)次に、ロック機構7に
よる動作を含めてフック部材12の切換操作を述べる。
フック部材20が図2の如くフック部32をケース10
から外に突出させた使用状態において、トレース部8b
は導入溝aの始発端に位置する。この状態から、フック
部材20をばね部材5の付勢力に抗しケース10内へ回
動しながら押し込んで行くと、トレース部8bは導入溝
aを進んで往路bに入り、それから行き止まり路cを進
む。そして、トレース部8bが行き止まり路cの奥壁に
当接し、それ以上、フック部材20を押し込めなくなっ
たとき、フック部材20から手を離して押し力を解放す
る。すると、フック部材20は、ばね部材5の付勢力
(復元力)で使用状態の方向へ少し回動し、これに伴っ
てトレース部8bが行き止まり路c中を逆進するが、段
差によって往路b中へは入らず一段低くなった係止部d
に入るため該係止部dに落ち込んで係止される。これに
より、フック部材20は、ばね部材5の付勢力に抗して
ケース1内に保持されて、ケース1の前開口を背面側に
て塞ぐ。
【0019】フック部材20を使用する場合は、フック
部22を手で外からケース10内へ一旦押し込んだ後、
手を離す。この過程において、押し込み時はトレース部
8bがカム溝25の係止部dを逆進できないので、隣接
した案内部eに進入し、更に案内部eから脱出部fに移
行し、該脱出部fの先端に当たる。手を離して押し力が
解かれると、フック部材20はばね部材5の付勢力で使
用状態の方向へ回動され、これに伴いトレース部8aは
脱出部fを逆進し、帰路gを経て導入溝aへと進み、導
入溝aの始発端に当たることにより係止される。フック
部材20は、図2の如く突き出し位置、つまり使用状態
に配置される。この使用状態では、カバー部材30がフ
ック部22から離れていて、蓋部32とフック部22と
の間が大きく開いている。従って、乗員は、衣服等の取
っ手或いは衣服を掛けたハンガーの取っ手、つまり物品
類の被取付部Mをフック部22に掛けることができる。
更に、この構造では、カバー部材30がばね部材6Aの
付勢力に抗してフック部22側へ回動されて押し下げら
れる。すると、図1中に一点鎖線で示しているように、
爪部36が係止段部29と弾性的に係合され、蓋部32
がフック部22の上を覆って閉じ、蓋部32とフック部
22とで閉ループ空間Sを区画形成する。このため、前
記被取付部Mは、閉ループ空間S内に閉じ込められて不
用意な外れが防止され、確実な保持が保証される。しか
も、この形態では、閉ループ空間S内の被取付部Mが揺
動片部35で押さえ付けられており、車体振動等により
上へ浮き上がろうとする動きを未然に防いで安定保持が
確実に維持されるようにしている。なお、被取付部Mを
フック部22から外す場合は、フック部22を外側へ撓
ませて、爪部36の係止段部29との係合を解除する
と、カバー部材30がばね部材6Aの付勢力により回動
されて、蓋部32がフック部22から離れた初期位置に
切り換えられるため、被取付部Mを容易に取り外すこと
ができる。
【0020】(他の使用例)図5は上記した格納式フッ
ク装置3を組として使用し、例えば吊り下げ用パイプ材
Pを保持するような態様を模式的に示している。即ち、
ここでのパイプ材Pは、例えば、フック装置3と組とし
て用意されており、前記した閉ループ空間S内に収まる
外径であり、両端に抜け止め用の鍔部P1を有してい
る。また、車室取付部(前記したトリム材2等)には、
パイプ材Pの長さに応じた間隔で2個のフック装置3が
左右に取り付けられる。そして、パイプ材Pは、両側部
分を対応するフック装置3のフック部22に載せられた
後、上記した如くカバー部材30が閉じ操作されると、
両フック装置3により保持される。この保持態様では、
パイプ材Pの両側部分がそれぞれ前記した閉ループ空間
Sに収まっているため、車両走行等でパイプ材Pが浮き
上がろうとしても、パイプ材Pの抜け落ちの虞がない。
なお、パイプ材Pの左右方向の動きは前記した鍔部P1
にて規制されている。そして、パイプ材Pには、S型フ
ックFを介して数多くの物品類を吊り下げたり、タオル
等を広げた状態で吊り下げておくことができる。よっ
て、この使用態様では、特にキャンピング車やRV車等
において便利なものとなる。
【0021】(変形例)図6は上記フック装置の変形例
を図1に対応させて図示している。即ち、この変形例
は、カバー部材30とフック部材20との間に前記閉ル
ープ空間Sを予め形成しておき、フック部材20に物品
類を吊り下げる際にカバー部材30を付勢力に抗して離
間操作するようにしたものである。構造的には、前記形
態に対し、ばね部材6A及びその付勢方向が変更されて
いる点、前記爪部36と係止段部29による係合手段が
省略されている点が相違している。従って、この説明で
は、前例と同じ部材及び部位に同じ符号を付し、変更点
だけを詳述する。
【0022】図6のばね部材6Bは、例えば、V形のト
ーションバネであり、中間の巻ばね部6dが枢軸4に軸
装され、一端6eがフック部材20の取付基部内側に設
けられた係止孔21aに係止され、他端6fがカバー部
材30の上記した係止孔33に係止されている。そし
て、付勢力は、フック部材20とカバー部材30が互い
に接近する方向へ作用している。従って、平時は、図6
の如くカバー部材30の蓋部32とフック部材20のフ
ック部22が当接した状態になっている。これはフック
部材20がカバー部材30と共にケース10から突き出
された使用状態のときも同じ。このため、フック部22
に被取付部Mを掛けるときは、図6中の二点鎖線で示し
ている如く、ばね部材6Bの付勢に抗してカバー部材3
0を持ち上げてフック部22から離し、フック部22に
被取付部Mを掛けた後、カバー部材30の持ち上げを解
く。すると、カバー部材30は、ばね部材6Bのバネチ
ャージされた力で再び閉じられて閉ループ空間Sを形成
し、前例と同様に被取付部Mの不用意な外れを防ぐ。
【0023】なお、本発明は、以上の形態に何ら制約さ
れるものではなく、例えば、ケース10の取付構造、フ
ック部材20やカバー部材30のケース10への組み付
け構造、各ばね部材5,6A,6Bの配置等については
これを基本にして必要に応じ変更可能なものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用格
納式フック装置では、フック部材のフック部に掛けられ
た物品類の被取付部をカバー部材によって抜けないよう
規制する。このため、本発明品では、車両走行時等で上
下に大きく揺れても吊り下げられた物品類の不用意な脱
落の虞をなくし、フック機能を確実に維持でき、しかも
フック部材とカバー部材との間に閉ループ空間が形成さ
れることから、図5のような使い方も可能にし、車室居
住性や便利性を付与して商品価値を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明形態例の車両用格納式フック装置を示す
模式断面図である。
【図2】 図1のフック装置を使用状態で示す模式側面
図である。
【図3】 図1のフック装置を分解して示す構成斜視図
である。
【図4】 図1のロック機構を構成しているカム溝の模
式図である。
【図5】 上記フック装置の他の使用例を説明する参考
図である。
【図6】 上記車両用格納式フック装置の変形例を示す
模式断面図である。
【符号の説明】
3…格納式フック装置 4…枢軸 5…フック部材用ばね部材 6A,6B…カバー部材用ばね部材 7…ロック機構(8は駆動ピン、25はカム溝) 10…ケース 20…フック部材 21…取付基部 22…フック部 29…係止段部(係合手段) 30…カバー部材 31…取付部 32…蓋部 36…爪部(係合手段) S…閉ループ空間 M…物品類の被取付部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フック部材がケースに枢軸を介し組み付
    けられて、ケース内に収納した格納状態と、先端側のフ
    ック部をケース内から外へ突き出した使用状態とに回動
    切り換えられる車両用格納式フック装置において、 前記ケース又はフック部材に組み付けられ、前記フック
    部上に配置されて該フック部に掛け止められる物品類の
    被取付部の不用意な抜けを防ぐ脱落阻止用カバー部材を
    有している、ことを特徴とする車両用格納式フック装
    置。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材は、ばね部材により前記
    フック部から離れる方向に付勢されていると共に、前記
    ばね部材の付勢力に抗し前記フック部上に配置されて係
    合手段により解除可能に保持される請求項1に記載の車
    両用格納式フック装置。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材は、ばね部材により前記
    フック部と当接される方向に付勢されており、前記ばね
    部材の付勢圧に抗し前記フック部から離間操作される請
    求項1に記載の車両用格納式フック装置。
  4. 【請求項4】 前記カバー部材は、前記フック部材と略
    対向した状態に配置され、前記フック部材と共に前記枢
    軸を介し前記ケースに回動可能に組み付けられている請
    求項1から3の何れかに記載の車両用格納式フック装
    置。
  5. 【請求項5】 前記カバー部材は、取付部及び前記フッ
    ク部の受け面上に配置される蓋部とからなると共に、前
    記蓋部に突設されて前記フック部の受け面上に突出する
    遊び吸収用片部を有している請求項1から4の何れかに
    記載の車両用格納式フック装置。
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