JP2002261281A - 絶縁ゲートバイポーラトランジスタの製造方法 - Google Patents

絶縁ゲートバイポーラトランジスタの製造方法

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JP2002261281A
JP2002261281A JP2001056958A JP2001056958A JP2002261281A JP 2002261281 A JP2002261281 A JP 2002261281A JP 2001056958 A JP2001056958 A JP 2001056958A JP 2001056958 A JP2001056958 A JP 2001056958A JP 2002261281 A JP2002261281 A JP 2002261281A
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Naoki Sakurai
直樹 桜井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れ電流が少なく高耐圧のIGBTが容易に
得られるようにした製造方法を提供すること。 【解決手段】 IGBTを以下のプロセスにより製造す
る。(2) ウエハWをにn層2をイオン注入及び拡散によ
り形成する。(3) 上記ウエハWに他のウエハ20を張り
合わせる。(4) 上記ウエハのn層を形成した面とは逆の
面から所定の厚さに研削する。(5) 上記、研削したウエ
ハの一方の面にMOSFET素子を形成する。(6) 張り
合わせたウエハを取り外す。(7) 研削したウエハWの他
方の面にイオン注入してp層5を形成し、コレクタ電極
を形成する。 【効果】n層をMOS形成前に形成するため、拡散温度
が高くでき、n層ドープ用の不純物の活性化率が高くな
るので、イオン注入による結晶欠陥が少なくでき、この
結果、漏れ電流が小さくできる。また、深いn層が形成
できるため、パンチスルーし難くなり、高耐圧が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁ゲ−トバイポ
−ラトランジスタに係り、特にパンチスルー型の絶縁ゲ
ートバイポーラトランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電源装置やインバ−タなど電力変
換に関する技術分野では、そのスイッチング素子とし
て、絶縁ゲ−トバイポ−ラトランジスタが広く使用され
る。なお、この絶縁ゲ−トバイポ−ラトランジスタは、
IGBT(Insulated Gatebipolar Transistor)とも呼ば
れるもので、電圧駆動型の半導体素子である。
【0003】そして、このため、IGBTは、電流駆動
型の素子であるバイポ−ラトランジスタやGTO(ゲー
トターンオフサイリスタ)に比較して駆動電力が小さい
ので、駆動回路が簡素化でき、また、MOSFET(絶
縁ゲート型電界効果トランジスタ)と比較した場合には
オン電圧が低く、このため損失が少ないので、上記した
ように、広く採用されているのである。
【0004】そこで、このIGBTの一例について、図
5の断面構造により説明する。図示のように、このIG
BTは、n- シリコン層1を中心として、その一方の面
(図では下面)にnシリコン層2を設けた上で、他方の面
(図では上面)には、このn- シリコン層1の中に埋没さ
せた形で、pシリコン層3を選択的に形成し、更に、こ
のpシリコン層3の中にn+ シリコン層4を選択的に形
成してあり、nシリコン層2の他方の面にはp+ シリコ
ン層5とコレクタ電極32が順次設けてある。
【0005】次に、n- シリコン層1の表面(上面)で、
このn- シリコン層1が露出している部分と、pシリコ
ン層3とn+ シリコン層4の露出部分に、図示のよう
に、ゲート絶縁膜11を介してゲート電極30とエミッ
タ電極31が設けてあり、これにより、MOSFET
(絶縁ゲート電界効果型トランジスタ)と同等の素子が形
成されるようにしてある。このとき、エミッタ電極31
により、n+ シリコン層4の一部がpシリコン層3と短
絡されるように構成してある。
【0006】次に、このIGBTの動作について説明す
る。まず、ターンオン動作について説明すると、ここで
いま、エミッタ電極31を接地し、コレクタ電極32に
正の電圧を加えた状態で、ゲート電極30に所定値以上
の正の電圧を加えたとすると、pシリコン層3のゲート
電極30の下側にある部分の電荷が反転してチャネルが
でき、n+ シリコン層4からn- シリコン層1に電子が
流れ出す。
【0007】この電子の流出により、コレクタとなるp
+ シリコン層5とn- シリコン層1の間のpn接合が順
バイアスされ、ホールがn- シリコン層1の中に注入さ
れるので、高抵抗のn- シリコン層1が伝導度変調さ
れ、低抵抗化されるので、低オン電圧特性が得られる。
【0008】これは、n- シリコン層1とp+ シリコン
層5の間にあるnシリコン層2のはたらきにより、いわ
ゆるパンチスルー作用が働くためであり、従って、この
nシリコン層2をパンチスルー層と呼び、これを備えた
IGBTをパンチスルー型のIGBTと呼ぶ。
【0009】これを普通のMOSFETと比較してみる
と、この場合は少数キャリアであるホールの注入がな
く、従って、IGBTによれぱ、MOSFETより低オ
ン電圧特性が得られることになる。
【0010】次に、このIGBTのターンオフ動作につ
いて説明する。IGBTのターンオフは、ゲート電極7
に対する正の電圧の印加を止めることにより得られる
が、このときの動作は、チャネルが消滅して電流が急激
に減少する動作期間と、n- シリコン層1に蓄積されて
いたキャリアが再結合により消滅するまでの動作期間の
2種に分けられる。
【0011】このとき、IGBTでは、p+ シリコン層
5からキャリアの注入があり、このキャリアが再結合
し、消滅してしまうまで電流が流れ続けるため、ターン
オフ時間は、MOSFETより長くなり、ターンオフ損
失が大きい。ここで、従来のパンチスルー型のIGBT
では、p+−n接合の注入効率が高く、多量のキャリア
がn- 層に注入されてしまう。
【0012】そこで、この注入されたキャリアの消滅を
早めるため、n- 層のライフタイムを低下される方法が
従来から採用されている。そして、このためには、例え
ば白金、或いは金などの重金属をドープする方法や、電
子線又はHeなどの放射線の照射により欠陥を作る方法
などが用いられている。
【0013】また、このIGBTのターンオフ過程で
は、n- 層に蓄積されていたキャリアのうちで、一方の
ホールは、空乏層が広がるにつれて、n- 層とp層を介
してエミッタ電極に流れ出す。また、他方の電子はコレ
クタ側に移動し、p+ 層から注入を起こす。ここで、従
来のパンチスルー型のIGBTでは、ターンオフ時、電
圧が上昇するにつれて空乏層が広がり、n- 領域がパン
チスルーしてしまう。
【0014】そうすると、低ライフタイムのn−層がな
くなるため、注入されたキャリアの到達率が増加し、こ
のため、ターンオフ時に、残留していた電子により、p
+ 側から注入されたキャリアが多くエミッタ側に到達す
るため、流れ続ける電流は大きく、他方、ライフタイム
が短くしてあるため、流れ続けている時間は短い。
【0015】これに対して、図6に示すように、n-
リコン層1とp+ シリコン層5の間にn層を持たないI
GBTをノンパンチスルー型と呼ぶが、このノンパンチ
スルー型のIGBTの場合は、p+ 層とn- 層の間のn
層を不要にするため、n- シリコン層1の厚さを、定格
電圧が印加されたときでも空乏層がp+ シリコン層5に
到達しないように設定したものである。
【0016】また、このとき、コレクタとなるp層の濃
度はパンチスルー型よりも低濃度となっており、このた
め、p層からのホールの注入量は少なく、ターンオフ時
に流れつづける電流が小なくできる。しかし、このノン
パンチスルー型は、注入効率が悪く、このためn- 層の
ライフタイムが低下しないので、電流が流れつづける時
間は長くなる。
【0017】一方、このノンパンチスルー型では、ター
ンオフ時、蓄積された電子により注入されるホールが少
なくなるので、RBSOA(逆バイアス安全動作領域)が
パンチスルー型に比べて大きいという特徴をもつ。他
方、パンチスルー型に比して、n- 層が厚いため、オン
電圧が大きくなってしまうという欠点をもつ。
【0018】ここで、パンチスルー型IGBTと同等の
低オン電圧で、且つノンパンチスルー型に匹敵する大き
なRBSOAをもつIGBTが、以下の文献により提案
されている。 T.Laska etal著「ISPSD2000予稿集」p355-
358
【0019】この文献に開示のIGBTは、構造は従来
のパンチスルー型と同じであるが、n- 層のライフタイ
ムを低下させる処理が施されていない点が特徴であり、
このため、n- 層のライフタイムが長く、空乏層がn-
層の全領域に広がっても、到達率の増加は小さい。一
方、注入効率の制御は、コレクタ側のn層とp層の不純
物濃度で制御するようになっており、このため、空乏層
が広って、n- 層が空乏化してしまっても注入効率の増
加がなく、この結果、大きな逆バイアス安全動作領域が
得られるのである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、パン
チスルー型IGBTの漏れ電流と高耐圧特性に配慮がさ
れているとは言えず、性能向上に不満が残るという問題
があった。すなわち、従来技術によるIGBTは、イオ
ン注入のダメージによる欠陥の回復率が悪く、結晶欠陥
による漏れ電流が大きいという問題があり、また、n層
形成用のイオンの拡散が遅く、深い接合が得られないの
で、n層がパンチスルーしやすく高耐圧が得られないと
いう問題があった。
【0021】ここで、その理由について説明する。ま
ず、図7と図8は、従来技術によるIGBTの製作プロ
セス(1)〜(8)の一例を示したものである。 (1) 始めに、所定の厚さのn- 半導体基板を用意し、そ
の表面にMOSFETを形成する。 (2) 次にn- 半導体基板の裏面を研削し、所定の厚みの
- 半導体層とする。ここで、最初から薄いn- 半導体
基板(半導体ウエハ)を使わないのは、割れを防止するた
めである。
【0022】(3) n- 半導体層の裏面から、イオン注入
+拡散により、n半導体層を形成する。 (4) 同じく裏面から、イオン注入+拡散によりp搬送隊
層を形成する。 (5) 最後に、裏面にコレクタ電極を形成し、IGBTを
完成するのである。
【0023】このことから明らかなように、従来のIG
BTの製作プロセスでは、表面にMOSFETを形成し
た後、すなわちエミッタ電極やゲート電極が形成されて
しまった後で、n層とp層を形成していた。このため、
イオン注入後のアニール温度は、電極に使用している金
属の融点以上に高くできなかった。
【0024】そして、まず、この結果、イオン注入に伴
うダメージを、アニール処理によって充分に回復させる
ことができず、このため、欠陥の回復率が悪く、残留し
た結晶欠陥による漏れ電流が大きくなってしまうのであ
る。
【0025】次に、同じくこの結果、イオン注入拡散処
理における温度も高くすることができないので、イオン
注入したn層形成用のイオンの拡散が遅くて深い接合が
得られず、このため、n層がパンチスルーしやすくな
て、高耐圧が得られないのである。
【0026】本発明の目的は、漏れ電流が少なく高耐圧
のIGBTが容易に得られるようにした製造方法を提供
することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体層の
一方の面に絶縁ゲート型電界効果トランジスタ素子が形
成され、他方の面にパンチスルー層を備えたパンチスル
ー型絶縁ゲートバイポーラトランジスタの製造方法にお
いて、前記パンチスルー層の形成プロセスを、前記絶縁
ゲート型電界効果トランジスタ素子の形成プロセスの前
に設けることにより達成される。
【0028】同じく、上記本発明の目的は、第1導電型
の第1の基板の一方の面に、当該第1の基板より高不純
物濃度の第1導電型の第2の半導体層を形成する工程
と、前記第1の基板の前記第2の半導体層が形成されて
いる面に、第2の基板を接着する工程と、前記第1の基
板の他方の面に絶縁ゲート型電界効果トランジスタ素子
を形成する工程と、前記第1の基板から前記第2の基板
を取り外す工程と、この第1の基板の前記第2の基板が
取り外された面に、前記第2の半導体層より高濃度の第
2導電型の半導体層を形成する工程と、この第2導電型
の半導体層にオーミック接触する第2の電極を形成する
工程とを有するようにして達成される。
【0029】更に、上記目的は、第1導電型の第1の基
板の一方の面に、当該第1の基板より高不純物濃度の第
1導電型の第2の半導体層を形成する工程と、この第1
導電型の第2の半導体層の、前記第1の基板とは反対側
の面に、前記第2の半導体層より高不純物濃度の第2導
電型の半導体層を形成する工程と、前記第1の基板の前
記第2の半導体層が形成されている面に、第2の基板を
接着する工程と、前記第1の基板の他方の面に絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタ素子を形成する工程と、前記
第1の基板から前記第2の基板を取り外す工程と、この
第1の基板の前記第2の基板が取り外された面にある前
記第2導電型の半導体層の面にオーミック接触する第2
の電極を形成する工程とを有することによっても達成さ
れる。
【0030】本発明によれば、例えばn層をMOS形成
前に形成するため、拡散温度を上げることができ、この
ため、n層ドープ用の不純物の活性化率が上げられ、イ
オン注入による結晶欠陥を少なくできるため漏れ電流が
小さくできる。また、この結果、深いn層が形成できる
ため、パンチスルーし難くなり、高耐圧が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明による絶縁ゲートバ
イポーラトランジスタの製造方法について、図示の実施
の形態を用いて詳細に説明する。図1と図2は、本発明
によるIGBTの製作方法の一実施形態で、以下、図示
した製造プロセス(1)〜(7)により説明する。
【0032】<プロセス(1)>まず、n- シリコン層と
なるシリコンウエハWを用意する。 <プロセス(2)>このシリコンウエハWに、n型不純物
として、リン(P)又は砒素(As)をイオン注入又はデポ
ジッションした上で熱処理して拡散させ、nシリコン層
2を形成する。
【0033】<プロセス(3)>シリコンウエハWとは別
のウエハ20を用意し、両方のウエハを酸化処理(a)し
て酸化膜(SiO2)層を形成した後、シリコンウエハWの
nシリコン層2が形成されている面と、ウエハ20を張
り合わせ処理(b)した後、熱処理して、シリコンウエハ
Wとウエハ20を酸化膜層10により接着させ、補強用
とする。
【0034】ここで、このウエハ20は、この実施形態
の場合、製造プロセスで補強用として使用されるだけな
ので、特に材質は問わないが、酸化膜層10を図示のよ
うに、酸化シリコン(SiO2)とするためには、シリコン
ウエハを用いる必要があるが、この場合でも、規格外の
もので充分である。
【0035】<プロセス(4)>シリコンウエハWを、ウ
エハ20の接合面とは反対側の面から研削し、所定の厚
さのn- シリコン層1にする。 <プロセス(5)>研削して得たn- シリコン層1の表面
にMOSFET(図ではMOS)と同等の素子を形成す
る。
【0036】すなわち、まず、n- シリコン層1の中
に、表面から埋没させた形でpシリコン層3を選択的に
形成し、更に、このpシリコン層3の中にn+ シリコン
層4を選択的に形成した後、これらpシリコン層3とn
+ シリコン層4の露出部分に、図示のように、ゲート絶
縁膜11を介してゲート電極30を設け、更にpシリコ
ン層3とn+ シリコン層4にオーミック接触させてエミ
ッタ電31を形成させ、MOSFET構造が形成される
ようにするのである。
【0037】<プロセス(6)>ウエハはずしを行う。す
なわち、酸化膜層10をエッチングして除去し、nシリ
コン層2からウエハ20を取り外すのである。 <プロセス(7)>nシリコン層2の露出面からボロン
(B)をイオン注入し、拡散してpシリコン層5を形成さ
せた後、コレクタ電極32を形成させ、IGBTとす
る。
【0038】そうすると、この実施形態の場合、プロセ
ス(5)でMOSFETを形成させる前、プロセス(2)でn
シリコン層2を形成させることができるため、nシリコ
ン層2の形成時に拡散温度を充分に高く上げることがで
きる。
【0039】従って、この実施形態によれば、nシリコ
ン層2のドープ用不純物の活性化率が充分に上げられる
ため、イオン注入による結晶欠陥を回復させ、ダメージ
が少なくできるため、漏れ電流が小さくできる。また、
この結果、深いn層が形成できるため、パンチスルーが
起こり難くなって、容易に高耐圧を得ることができる。
【0040】更に、この実施形態では、プロセス(7)で
pシリコン層5を形成する直前までは、ウエハ20が接
合されていてウエハ全体が厚くなっているため、処理中
でのウエハ割れが抑えられ、従って、歩留まりの充分な
向上が容易に得られることになる。
【0041】次に、図3と図4は、本発明の第2の実施
形態で、以下、図示した製造プロセス(1)〜(8)により説
明する。 <プロセス(1)>まず、n- シリコン層となるシリコン
ウエハWを用意する。 <プロセス(2)>このシリコンウエハWに、n型不純物
として、リン(P)又は砒素(As)をイオン注入又はデポ
ジッションした上で熱処理して拡散させ、nシリコン層
2を形成する。ここで、このプロセス(1)、(2)までは、
図1と図2で説明した第1の実施形態と同じである。
【0042】<プロセス(3)>nシリコン層2の露出面
からボロン(B)をイオン注入し、拡散してpシリコン層
5を形成させる。ここで、このプロセス(3)は、図1と
図2の実施形態では、プロセス(7)で実行されていたプ
ロセスの一部と同じである。
【0043】<プロセス(4)>シリコンウエハWとは別
のウエハ20を用意し、両方のウエハを酸化処理(a)し
て酸化膜(SiO2)層を形成した後、シリコンウエハWの
pシリコン層5が形成されている面と、ウエハ20を張
り合わせ処理(b)した後、熱処理して、シリコンウエハ
Wとウエハ20を酸化膜層10により接着させる。ここ
で、このウエハ20については、図1と図2の実施形態
と同じでよい。
【0044】<プロセス(5)>シリコンウエハWを、ウ
エハ20の接合面とは反対側の面から研削し、所定の厚
さのn- シリコン層1にする。従って、このプロセス
(5)は、図1と図2の実施形態におけるプロセス(4)と同
じである。
【0045】<プロセス(6)>研削して得たn- シリコ
ン層1の表面にMOSFET(図ではMOS)と同等の素
子を形成する。
【0046】従って、このプロセス(6)は、図1と図2
の実施形態におけるプロセス(5)と同じで、まず、n-
シリコン層1の中に、表面から埋没させた形でpシリコ
ン層3を選択的に形成し、更に、このpシリコン層3の
中にn+ シリコン層4を選択的に形成した後、これらp
シリコン層3とn+ シリコン層4の露出部分に、図示の
ように、ゲート絶縁膜11を介してゲート電極30を設
け、更にpシリコン層3とn+ シリコン層4にオーミッ
ク接触させてエミッタ電31を形成させ、MOSFET
構造が形成されるようになっている。
【0047】<プロセス(7)>ウエハはずしを行う。従
って、このプロセス(7)も、図1と図2の実施形態にお
けるプロセス(6)と同じで、酸化膜層10をエッチング
して除去し、nシリコン層2からウエハ20を取り外す
のである。 <プロセス(8)>ここでは、ウエハ20を除いたpシリ
コン層5の面にコレクタ電極32を形成させ、IGBT
とする。
【0048】この図3と図4の実施形態では、pシリコ
ン層5の形成も、MOSFETの形成前に行うため、更
に拡散温度が上げられる。
【0049】従って、この図3と図4の実施形態によっ
ても、nシリコン層2のドープ用不純物の活性化率が充
分に上げられるため、イオン注入による結晶欠陥が容易
に回復でき、ダメージが少なくできるため、漏れ電流が
小さくできる。また、この結果、深いn層が形成できる
ため、パンチスルーが起こり難くなって、容易に高耐圧
を得ることができる。
【0050】更に、この実施形態でも、プロセス(8)で
pシリコン層5にコレクタ電極32が形成されるまでは
ウエハ20が接合されていて、ウエハ全体が厚くなって
いるため、処理中でのウエハ割れが抑えられ、従って、
同じく歩留まりの充分な向上が容易に得られることにな
る。
【0051】ところで、以上の説明では、n型IGBT
についての実施形態について示したが、本発明は、各半
導体層の導電型が反対であるp型IGBTについても、
同様に適用でき、同等の効果が得られることは明らかで
ある。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、IGBTの製造過程に
おいて、拡散温度を充分に高くすることができるので、
n半導体層のドープ用不純物の活性化率が充分に上げら
れ、この結果、イオン注入による結晶欠陥を回復させ、
ダメージが少なくできるため、漏れ電流が小さくでき
る。
【0053】また、この結果、深いn層が形成できるた
め、パンチスルーが起こり難くなって、容易に高耐圧を
得ることができる。更に、本発明によれば、処理過程で
はウエハ全体が厚くなっているため、処理中でのウエハ
割れが抑えられ、従って、歩留まりが向上し、IGBT
の低コスト化を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるIGBTの製造方法の一実施形態
におけるプロセスの一部を示す説明図である。
【図2】本発明によるIGBTの製造方法の一実施形態
におけるプロセスの別の一部を示す説明図である。
【図3】本発明によるIGBTの製造方法の他の一実施
形態におけるプロセスの一部を示す説明図である。
【図4】本発明によるIGBTの製造方法の他の一実施
形態におけるプロセスの別の一部を示す説明図である。
【図5】パンチスルー型IGBTの一例を示す断面構造
図である。
【図6】ノンパンチスルー型IGBTの一例を示す断面
構造図である。
【図7】IGBTの製造方法の従来技術の一例における
プロセスの一部を示す説明図である。
【図8】IGBTの製造方法の従来技術の一例における
プロセスの別の一部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 n- シリコン層 2 nシリコン層 3 pシリコン層 4 n+ シリコン層 5 pシリコン層 10 酸化膜層(接着用) 11 ゲート酸化膜 20 ウエハ(補強用) 30 ゲート電極 31 エミッタ電極 32 コレクタ電極 W シリコンウエハ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層の一方の面に絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタ素子が形成され、他方の面にパンチス
    ルー層を備えたパンチスルー型絶縁ゲートバイポーラト
    ランジスタの製造方法において、 前記パンチスルー層の形成プロセスを、前記絶縁ゲート
    型電界効果トランジスタ素子の形成プロセスの前に設け
    たことを特徴とする絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1導電型の第1の基板の一方の面に、
    当該第1の基板より高不純物濃度の第1導電型の第2の
    半導体層を形成する工程と、 前記第1の基板の前記第2の半導体層が形成されている
    面に、第2の基板を接着する工程と、 前記第1の基板の他方の面に絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタ素子を形成する工程と、 前記第1の基板から前記第2の基板を取り外す工程と、 この第1の基板の前記第2の基板が取り外された面に、
    前記第2の半導体層より高濃度の第2導電型の半導体層
    を形成する工程と、 この第2導電型の半導体層にオーミック接触する第2の
    電極を形成する工程とを有することを特徴とする絶縁ゲ
    ートバイポーラトランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 第1導電型の第1の基板の一方の面に、
    当該第1の基板より高不純物濃度の第1導電型の第2の
    半導体層を形成する工程と、 この第1導電型の第2の半導体層の、前記第1の基板と
    は反対側の面に、前記第2の半導体層より高不純物濃度
    の第2導電型の半導体層を形成する工程と、 前記第1の基板の前記第2の半導体層が形成されている
    面に、第2の基板を接着する工程と、 前記第1の基板の他方の面に絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタ素子を形成する工程と、 前記第1の基板から前記第2の基板を取り外す工程と、 この第1の基板の前記第2の基板が取り外された面にあ
    る前記第2導電型の半導体層の面にオーミック接触する
    第2の電極を形成する工程とを有することを特徴とする
    絶縁ゲートバイポーラトランジスタの製造方法。
JP2001056958A 2001-03-01 2001-03-01 絶縁ゲートバイポーラトランジスタの製造方法 Pending JP2002261281A (ja)

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