JP2002246597A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002246597A
JP2002246597A JP2001036353A JP2001036353A JP2002246597A JP 2002246597 A JP2002246597 A JP 2002246597A JP 2001036353 A JP2001036353 A JP 2001036353A JP 2001036353 A JP2001036353 A JP 2001036353A JP 2002246597 A JP2002246597 A JP 2002246597A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】p+ コレクタ領域とn型FS領域の部分的な欠
損が、オン電圧特性や耐圧特性に及ぼす影響を小さくす
る。 【解決手段】n- 半導体基板100の第2主面から所定
の深さに、空乏層の伸びを抑える働きがあるn型FS領
域9を形成し、このn型FS領域9より低い不純物濃度
で、n型FS領域9と第2主面の間にn領域8を形成
し、このn領域8の表面層に、n型FS領域9と離して
+ コレクタ領域7を形成した後、前記のn+ エミッタ
領域3上とpベース領域2上にエミッタ電極10を形成
し、p+コレクタ領域7上にコレクタ電極11を形成す
る。このように、p+ コレクタ領域に、n型FS領域9
を接しないようにして、p+ コレクタ領域7とn型FS
領域9の間に低濃度のn領域8を形成することで、p+
コレクタ領域7とn型FS領域9の部分的な欠損があっ
ても、この欠損がオン電圧特性や耐圧特性に及ぼす影響
を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力変換装置な
どに用いられる絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
(以下、IGBTと称す。IGBT:Insulate
d Gate Bipolar Transisito
r)などの半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、600〜1200V耐圧のIGB
TなどのMOS制御型の電力用半導体デバイスでは、動
作時のエネルギー損失の低減と、ウェハコストの削減の
ために、エピタキシャル基板よりも安価なFZ(Flo
ting Zone)基板を用いて、そのFZ基板の厚
さを150μm以下と極めて薄く加工し、デバイスを作
り込む技術が脚光を浴びている。特に、耐圧が1200
VクラスのIGBTでは、オン電圧や順阻止耐圧など
で、良好な電気的特性が得られるフィールドストップ
(Field Stop)型IGBT(以下、FS−I
GBTと称す)と呼ばれるIGBTが注目されている。
【0003】図7は、従来のFS−IGBTであり、同
図(a)は要部断面図、同図(b)は同図(a)のY−
Y線上での不純物濃度分布図である。同図(a)におい
て、n- 半導体基板200の第1主面側の表面層にpベ
ース領域52を形成し、pベース領域52の表面層にn
+ エミッタ領域53を形成し、n- 半導体基板200と
+ エミッタ領域53に挟まれたpベース領域52上に
ゲート絶縁膜54を介してゲート電極55を形成し、そ
の上に層間絶縁膜56を形成し、n+ エミッタ領域53
上とpベース領域52上にエミッタ電極60を形成す
る。その上に図示しないパッシベーション膜を被覆す
る。
【0004】一方、n- 半導体基板200の第2主面側
の表面層にn型FS領域59を形成し、このn型FS領
域59の表面層にp+ コレクタ領域57を形成し、p+
コレクタ領域57上にコレクタ電極61を形成する。n
- 半導体基板200の各領域が形成されない領域が、n
- ベース領域51となる。この従来のFS−IGBTで
は、前記したように、エミッタ電極60が形成される前
に、コレクタ側のウエハ表面に、リンイオンなどのn型
不純物とボロンイオンなどのp型不純物をイオン注入に
より打ち込み、400℃程度の低温で熱処理して電気的
に活性化して、n型FS領域59とp+ コレクタ領域5
7を形成する。以下に説明するこれらの領域の不純物濃
度は、活性化した不純物濃度のことである。
【0005】この従来のFS−IGBTは、エピタキシ
ャル基板を用いて形成した従来のパンチスルー型IGB
T(PT−IGBT)の数百μmの厚いコレクタ領域を
1μm以下と極めて薄くした構造であり、従って、全体
の半導体基板200の厚さも150μm以下と極めて薄
くなっている。同図(b)において、空乏層の伸びを抑
えるフィールドストップ領域となるn型FS領域59を
形成する。このn型FS領域59は、従来のエピタキシ
ャル基板を用いたパンチスルー型IGBT(以下、PT
−IGBTという)のnバッファ領域よりも不純物濃度
が低いことが特徴である。その理由をつぎに説明する。
【0006】図8は、従来のエピタキシャル基板を用い
たパンチスルー型IGBT(PT−IGBT)であり、
同図(a)は要部断面図、同図(b)はY−Y線上での
不純物濃度分布図である。図8に示すように、従来のエ
ピタキシャル基板300を用いたPT−IGBTでは、
数百μmと厚い高濃度のp+ コレクタ領域77となるp
+ 半導体基材上に、比較的高濃度の空乏層をストップさ
せるnバッファ領域79をエピタキシャル成長で形成す
る。このnバッファ領域79上に低濃度のn- 半導体領
域80を形成し、このn- 半導体領域80の表面層にp
ベース領域52やn+ エミッタ領域53などを形成す
る。このn- 半導体領域80のpベース領域52を形成
ない領域がn- ベース領域71となる。
【0007】このnバッファ領域79の不純物濃度を比
較的高い値にするのは、不純物濃度が極めて高いp+
レクタ領域77からの正孔の注入を抑え、空乏層の伸び
を完全に止めるためである。また、p+ コレクタ領域7
7の不純物濃度を極めて高い値にするのは、p+ コレク
タ領域77の厚さが数百μmと厚いために、小さなオン
電圧(VCE(sat))を得るためには、このp+ コレクタ領
域77の抵抗を極めて小さな値にしなければならないか
らである。
【0008】一方、従来のFS−IGBTでは、順阻止
状態では空乏層の伸びを、p+ コレクタ領域57に接し
て形成されるn型FS領域59で、ストップするため
に、PT−IGBTと同様にn- ベース領域51の厚さ
を薄くできる。また、前記したように、p+ コレクタ領
域57の厚さをPT−IGBTより大幅に薄くできるた
めに、p+ コレクタ領域57の不純物濃度を、PT−I
GBTに比べて低くできる。このp+ コレクタ領域57
の不純物濃度を低くすることで、オン状態でp+コレク
タ領域57からのn- ベース領域51に蓄積されるキャ
リア量を、PT−IGBTと比べて小さくできる。
【0009】n- ベース領域51に蓄積されるキャリア
量を少なくすることで、ライフタイムキラーの導入なし
でターンオフ時間を短縮できる。また、ライフタイムキ
ラーの導入がないことで、オン電圧を小さくできる。ま
た、p+ コレクタ領域57からの正孔の注入効率を所定
の値にするために、n型FS領域59の不純物濃度をp
+ コレクタ領域57の不純物濃度より小さくする必要が
ある。その結果、n型FS領域59の不純物濃度は、P
T−IGBTのnバッファ領域79の不純物濃度に比べ
て低い値となる。このことがFS−IGBTの特徴であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のF
S−IGBTのp+ コレクタ領域57は、前記したよう
に、PT−IGBTのp+ コレクタ領域77と比べて不
純物濃度が低く、厚さが大幅に薄く、また、nバッファ
領域79に相当するn型FS領域59の不純物濃度も低
いために、p+ コレクタ領域57やn型FS領域59に
部分的な欠損(欠落箇所)が生じ易い。
【0011】イオン注入前に、コレクタ側のウエハの表
面に付着したごみ・ほこりなどによりn型FS領域59
の一部分でも形成されない箇所(欠損箇所)があると、
pベース領域52側からから伸びてきた空乏層が容易に
+ コレクタ領域57にパンチスルーして、IGBTの
耐圧が劣化する。また、p+ コレクタ領域57が形成さ
れない箇所があると、n型FS領域59の不純物濃度が
通常のpnダイオードのn領域と比べて大幅に高くなっ
ているために、p+ コレクタ領域57とn型FS領域5
9からなるp/n接合が順バイアスされ難くなり、その
結果、p+ コレクタ領域57からn型FS領域59への
正孔の注入が起こり難くなり、オン電圧が上昇する。
【0012】この発明の目的は、前記の課題を解決し
て、p+ コレクタ領域とn型FS領域の部分的な欠損
が、オン電圧特性や耐圧特性に及ぼす影響を小さくでき
る半導体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、第1導電型半導体基板の第1主面の表面層に、選
択的に形成された第2導電型ベース領域と、該第2導電
型ベース領域の表面層に選択的に形成された第1導電型
エミッタ領域と、該第1導電型エミッタ領域と前記第1
導電型半導体基板に挟まれた前記第2導電型ベース領域
上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前
記第1導電型エミッタ領域上と前記第2導電型ベース領
域上に形成されたエミッタ電極と、第1導電型半導体基
板の第2主面の表面層に形成された第2導電型コレクタ
領域と、該第2導電型コレクタ領域上に形成されたコレ
クタ電極とを具備する半導体装置であって、前記第2導
電型コレクタ領域と離して前記第1導電型半導体基板の
不純物濃度より高い不純物濃度で、第1導電型半導体基
板内に形成された第1導電型フィールドストップ領域と
を有する構成とする。
【0014】また、前記第1導電型フィールドストップ
領域の不純物濃度のピークとなる位置と、該第1導電型
フィールドストップ領域の不純物濃度が前記第1導電型
半導体基板の不純物濃度となる位置との間隔より、前記
第1導電型フィールドストップ領域の不純物濃度のピー
クとなる位置と、前記第2導電型コレクタ領域の不純物
濃度が前記第1導電型半導体基板となる位置との間隔の
方を大きくするとよい。
【0015】また、前記第1導電型フィールドストップ
領域が離れて複数個形成されるとよい。また、前記第2
導電型コレクタ領域の表面から前記第1導電型半導体基
板内に到達するように形成された複数個の溝と、該溝内
を充填する絶縁膜と、該溝の各先端部に個別に形成され
た前記第1導電型フィールドストップ領域とを有すると
よい。
【0016】また、前記第2導電型コレクタ領域と前記
第1導電型フィールドストップ領域に挟まれた領域に形
成され、前記第1導電型半導体基板の不純物濃度より高
く、前記第1導電型フィールドストップ領域の不純物濃
度より低い不純物濃度の第1導電型領域を有するとよ
い。また、第1導電型半導体基板の第1主面の表面層
に、選択的に形成された第2導電型ベース領域と、該第
2導電型ベース領域の表面層に選択的に形成された第1
導電型エミッタ領域と、該第1導電型エミッタ領域と前
記第1導電型半導体基板に挟まれた前記第2導電型ベー
ス領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
と、前記第1導電型エミッタ領域上と前記第2導電型ベ
ース領域上に形成されたエミッタ電極と、第1導電型半
導体基板の第2主面の表面層に形成された第2導電型コ
レクタ領域と、該第2導電型コレクタ領域上に形成され
たコレクタ電極とを具備する半導体装置であって、前記
第2導電型コレクタ領域と接し、前記第1導電型半導体
基板の不純物濃度より高い不純物濃度で、第1導電型半
導体基板内に離れて複数個形成された第1導電型フィー
ルドストップ領域と、該第1導電型フィールドストップ
領域に挟まれた領域に形成され、前記第1導電型半導体
基板の不純物濃度より高く、前記第1導電型フィールド
ストップ領域の不純物濃度より低い不純物濃度の第1導
電型領域とを有する構成とする。
【0017】また、前記第2導電型コレクタ領域の表面
から、前記第1導電型半導体基板内に到達するように形
成された複数個の溝と、該溝内を充填する絶縁膜と、該
溝を囲むように形成された前記第1導電型フィールドス
トップ領域とを有するとよい。また、前記第1導電型フ
ィールドストップ領域に前記第2主面に投影した平面形
状が、格子状であるとよい。また、前記第1導電型フィ
ールドストップ領域の前記第2主面に投影した平面形状
が、セル状もしくはストライプ状であるとよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1実施例の
半導体装置であり、同図(a)は要部断面図、同図
(b)は同図(a)のY−Y線上での不純物濃度分布
(拡散プロフィル)図である。従来のFS−IGBTと
の違いは、p+ コレクタ領域7とn型FS領域9が接し
ていない点である。また、以下の実施例では、ゲート部
分がトレンチ構造であっても同様の効果がある。
【0019】同図(a)において、n- 半導体基板10
0の第1主面側の表面層にpベース領域2を形成し、こ
のpベース領域2の表面層にn+ エミッタ領域3を形成
する。n- 半導体基板100(n- ベース領域1)とn
+ エミッタ領域3に挟まれたpベース領域2上にゲート
絶縁膜4を介してゲート電極5を形成し、その上に層間
絶縁膜6を形成し、層間絶縁膜にコンタクトホールを開
けて、前記のn+ エミッタ領域3上とpベース領域2上
にエミッタ電極10を形成する。その後、表面に図示し
ないパッシベーション膜を被覆する。
【0020】一方、n- 半導体基板100の第2主面か
ら所定の深さに、空乏層の伸びを抑える働きがあるn型
FS領域9を形成し、このn型FS領域9より低い不純
物濃度で、n型FS領域9と第2主面の間にn領域8を
形成し、このn領域8の表面層に、n型FS領域9と離
してp+ コレクタ領域7を形成し、p+ コレクタ領域7
上にコレクタ電極11を形成する。n- 半導体基板10
0の各領域が形成されない領域がn- ベース領域1とな
る。
【0021】前記のn型FS領域9とp+ コレクタ領域
7およびn領域8は、リンイオンなどのn型不純物およ
びボロンイオンなどのp型不純物をイオン注入し、40
0℃程度の低温で熱処理してイオン注入された不純物を
活性化する。以下の説明で、これらの領域の不純物濃度
は、熱処理した後の活性化した不純物濃度のことであ
る。
【0022】尚、図1(a)のn型FS領域9のp+
レクタ領域表面12に投影した平面形状は、全面がn型
FS領域9であるが、図6(a)に示すような格子状を
していてもよい。同図(b)において、n型FS領域9
がp+ コレクタ領域7に接しないようにするためには、
n型FS領域9の不純物濃度ピーク位置15(不純物濃
度がピークとなる位置のこと)からn- ベース領域と同
等の不純物濃度になる位置まで(n- ベース領域1とn
型FS領域9とのpn接合の位置)の距離aよりも、n
型FS領域の不純物濃度ピーク位置15からp+ コレク
タ領域7とn領域8とのp/n接合(以下、コレクタp
/n接合13と称す)までの距離bを大きくする。つま
り距離b<距離aとする。
【0023】通常の工程では、p+ コレクタ領域表面1
2からコレクタp/n接合13までの距離(p+ コレク
タ領域の厚さ)は0.2〜0.3μm、p+ コレクタ領
域表面12からn型FS領域9の不純物濃度ピーク位置
15は0.8〜1μm程度である。コレクタp/n接合
13とn型FS領域9が接する場合には、n型FS領域
の半分の厚み(距離aに相当する)は、0.5〜0.8
μmとなる。従って、距離bが0.8μmより大きい値
(b>0.8μm)であれば、p+ コレクタ領域13と
n型FS領域9とは接することはない。
【0024】n型FS領域9がpベース領域2に近すぎ
ると、n型FS領域9内が空乏化してしまう可能性があ
るため、pベース領域2のボトム(pベース領域2とn
- ベース領域1のp/n接合(以下、ベースp/n接合
14と称す))からn型FS領域9の不純物濃度ピーク
位置15までの距離cに対して、距離bを20%程度以
下にすることが必要がある。
【0025】また、前記のn型FS領域9の不純物ピー
ク濃度が高すぎると、オン電圧の上昇を招くので、p+
コレクタ領域7の不純物ピーク濃度よりn型FS領域9
の不純物ピーク濃度を2桁程度以上小さくなるように、
設定するのが好ましい。しかし、このn型FS領域9の
不純物ピーク濃度の高さ(図中、番号15の位置での濃
度の高さ)は、n型FS領域9が完全に空乏化しない程
度にすることが望ましい。
【0026】また、前記のp+ コレクタ領域7を形成す
るために、イオン注入した不純物原子は、400℃程度
以下の低温で熱処理(アニール)し、活性化させるが、
通常、この活性化した不純物ピーク濃度を1017cm-3
〜1019cm-3程度にすることができる。従って、n型
FS領域9の不純物ピーク濃度は1015〜1017cm -3
程度とすることが好ましい。
【0027】また、p+ コレクタ領域7とn型FS領域
9のそれぞれに接して、これらの領域の間に形成される
n領域8の不純物ピーク濃度は、n- 半導体基板100
(n - ベース領域1)の不純物濃度より多少高く(1桁
以内の高さ)、n型FS領域9の不純物ピーク濃度より
低く設定する。このn領域8は、空乏層がn型FS領域
9を突き抜けた場合やn型FS領域9に部分的な欠損が
あった場合に、p+ コレクタ領域7に空乏層が到達しな
いようにする働きと、p+ コレクタ領域7からの正孔の
注入を抑制する働きがある。従って、n型FS領域9に
より、空乏層がp+ コレクタ領域7に達せず、且つ、p
+ コレクタ領域7からの正孔の注入を抑制する必要がな
ければ、このn領域8は形成しなくても構わない。ま
た、図1では、n領域8がn型FS領域9に接している
が、接しなくても構わない。
【0028】前記のp+ コレクタ領域7と離してn型F
S領域9を形成するには、n型不純物を高エネルギーで
加速して、深くイオン注入し、低温の熱処理で活性化さ
せる方法と、エピタキシャル成長による方法がある。イ
オン注入法では1μm程度の深さ程度であるが、エピタ
キシャル成長による方法では、p+ コレクタ領域表面1
2から任意の深さに、n型FS領域9を形成することが
できる。しかし、n型FS領域9を深くし過ぎると、前
記のように、n- ベース領域1の幅が狭くなる。その結
果、前記のように、n型FS領域内が空乏化してしまう
可能性が生じるため、p+ コレクタ領域表面からの深さ
を10μm程度以下にすることが望ましい。
【0029】本発明のFS−IGBTでは、p+ コレク
タ領域7と離してn型FS領域9を形成し、これらに挟
まれた箇所に低濃度のn領域8を形成することで、順阻
止状態においては、従来のFS−IGBTと同様に、空
乏層をn型FS領域9でストップさせて、耐圧を確保
し、一方、オン状態では、p+ コレクタ領域7に低濃度
のn領域8が接しているために、この箇所はノンパンチ
スルー型IGBT(NPT−IGBT)のコレクタ側と
類似しており、p+ コレクタ領域7からの正孔の注入効
率が低下せず、オン電圧を小さくできる。
【0030】また、この構造では、p+ コレクタ領域7
の部分的な欠損が、オン電圧に与える影響を小さくでき
る。それは、p+ コレクタ領域7と接するn領域8の不
純物濃度が低いために、部分的にp+ コレクタ領域7が
欠損しても、容易にp+ コレクタ領域7とn領域8のp
/n接合が順バイアスされて、p+ コレクタ領域7から
n領域8へ正孔が注入されるためである。
【0031】図2は、この発明の第2実施例の半導体装
置の要部断面図である。図1との違いはn型FS領域9
aが複数個に分割されている点である。p+ コレクタ領
域7と離して、部分的にn- 半導体基板100の不純物
濃度よりも大きい不純物濃度ピークを持つn型FS領域
9aが複数個、離して、n- ベース領域1に埋め込まれ
るように形成され、このn型FS領域9aとp+ コレク
タ領域7の間に、n型FS領域と離して、n型FS領域
9aの不純物濃度より低いn領域8を形成する。この埋
め込まれたn型FS領域9aとn型領域8は、空乏層の
伸びを抑える働きをして、n型FS領域9aのない領域
でのp+ コレクタ領域7へ、空乏層が達する電圧(パン
チスルー電圧)を高めることができる。また、前記した
ように、コレクタp/n接合13からn型FS領域9a
の不純物濃度ピーク位置15までの距離bは0.8μm
以上であることが望ましい。
【0032】また、ベースp/n接合14からn型FS
領域9aの不純物濃度ピーク位置15までの距離cに対
して、n型FS領域9aの不純物濃度ピーク位置15か
らコレクタp/n接合13までの距離bが、20%程度
以下で、十分空乏層の伸びを抑制する効果がある。ま
た、n型FS領域9aのp+ コレクタ領域表面12に垂
直投影した平面形状(以下、単に平面形状という)は、
図6(b)に示すように、セル状(円形、楕円形、多角
形など)、図6(c)に示すように、ストライプ状のい
ずれでもよい。また、セル状のn型FS領域9aの立体
的な形状が、たとえば、球形や、ウェハ面に平行な方向
に長く垂直な方向に短い楕円形およびウェハ面に垂直な
方向に長く平行な方向に短い楕円形のいずれかの場合に
は、図6(d)に示すような、n型FS領域9aがウェ
ハ面に垂直な方向に長い楕円形のものが空乏層の伸びを
抑える効果が高く、またチップの総面積(チップ面の総
面積)に対するn型FS領域9aの面積割合が小さいの
でオン電圧の上昇も小さい。尚、図6(d)の垂直の方
向と水平の方向は、図2の垂直の方向と水平の方向のこ
とである。
【0033】また、n型FS領域9aの面積割合が小さ
い場合には、オン電圧の上昇の割合が小さくなるため、
n型FS領域9aの不純物ピーク濃度を高くして順阻止
耐圧を向上させることができる。また、この構造では、
前記したように、n領域8が低濃度であるため、コレク
タ側の構造は、NPT−IGBTに近い構造となり、従
来のFS−IGBTより、p+ コレクタ領域の一部分が
欠損しても、オン電圧に及ぼす影響は小さい。尚、前記
したように、n型FS領域9aにより、空乏層がp+
レクタ領域7に達せず、且つ、p+ コレクタ領域7から
の正孔の注入を抑制する必要がなければ、このn領域8
は形成しなくても構わない。
【0034】図3は、この発明の第3実施例の半導体装
置の要部断面図である。コレクタ側からn- 半導体基板
100に形成された複数個の溝16に絶縁材17が埋め
込まれ、その先端にn型FS領域9bが形成されてい
る。n型FS領域9bの不純物濃度は順阻止状態で空乏
化しない程度の濃度とすることが望ましい。前記したよ
うに、コレクタp/n接合13からn型FS領域9bの
もっともpベース領域2側に近い不純物濃度ピーク位置
15までの距離bが0.8μm程度以上であることが望
ましい。
【0035】また、前記したように、空乏層の伸びを抑
るためには、ベースp/n接合14からn型FS層9b
の不純物濃度ピーク位置15までの距離cに対して、n
型FS層9bの不純物ピーク位置15からコレクタp/
n接合13までの距離bが、20%程度以下で十分であ
る。また、前記したように、n型FS領域9bの面積割
合が十分小さい場合には、オン電圧が上昇する割合が小
さいため、n型FS領域9bの不純物濃度ピーク濃度を
高くすることで、順阻止耐圧を向上させることができ
る。
【0036】この構造は、溝16を形成した後、イオン
注入、または、n型不純物を含有した材料を埋め込み、
拡散によってn型FS領域9bとn領域8を形成し、最
後に溝16を絶縁材17で埋めることにより形成でき
る。n型FS領域9bの平面形状は、セル状、ストライ
プ状のいずれでも良い。また、n領域8の働きは前記し
た通りであり、空乏層の伸びがn型FS領域9bにより
+ コレクタ領域7に達せず、また、p+ コレクタ領域
7からの正孔の注入を抑制する必要がなければ、形成し
なくても構わない。
【0037】図4に、この発明の第4実施例の半導体装
置の要部断面図である。図1から図3までとの違いは、
複数個形成されたn型FS領域9cがp+ コレクタ領域
7に接している点である。このn型FS領域9cの不純
物濃度は、前記したように、順阻止状態で完全に空乏化
しない程度の濃度とすることが望ましい。n型FS領域
9cの面積割合が十分小さい場合にはオン電圧が上昇す
る割合が小さいため、n型FS領域9cの不純物ピーク
濃度を、高くすることで、順阻止耐圧を向上させること
ができる。
【0038】また、n型FS領域9cの平面形状は、セ
ル状およびストライプ状のいずれでも良い。この構造に
おいても、順阻止状態では、n型FS領域9cにより、
n型FS領域9cがない箇所の空乏層の伸びが抑制さ
れ、空乏層がp+ コレクタ領域7に到達し難くなり、耐
圧が確保しやすい。この空乏層の伸びは、前記のn領域
8を形成することで、さらに抑えられて、耐圧の確保が
容易になる。しかし、空乏層の伸びがn型FS領域9c
によりp+ コレクタ領域7へ達せず、且つ、p+コレク
タ領域7からの正孔の注入を抑制する必要がないなら
ば、このn領域8は形成しなくても構わない。
【0039】また、n型FS領域9cがない箇所では、
+ コレクタ領域7からの正孔の注入効率が低下しない
ため、オン電圧を低く保つことができる。このn型FS
領域9cがない箇所の断面構造は、n領域8の不純物濃
度が十分低いために、NPT−IGBTに近い構造とな
り、前記したように、従来のFS−IGBTほどには、
+ コレクタ領域7の一部分の欠損が、オン電圧の上昇
を招かない。
【0040】図5は、この発明の第5実施例の半導体装
置の要部断面図である。コレクタ側からn- 半導体基板
100に形成された溝16に絶縁材17が埋め込まれ、
それを囲むようにn型FS領域9dが形成されている。
またp+ コレクタ領域7と接するように、n型FS領域
9dより不純物濃度が低いn領域8が形成されている。
n型FS領域9dの不純物濃度は、順阻止状態で空乏化
しない程度の濃度が望ましい。
【0041】また、溝16の深さを深くすることによ
り、n型FS領域9dのp+ コレクタ領域表面12から
の深さを深くすることが可能であるが、空乏層の伸びを
効果的に抑えるためには、ベースp/n接合14からn
型FS層9dの不純物濃度ピーク位置15までの距離c
に対して、先端箇所18のn型FS層9dの不純物ピー
ク位置15からコレクタp/n接合13までの距離b
が、20%程度以下で十分である。
【0042】前記したように、n型FS領域9dの面積
割合が十分小さい場合には、オン電圧が上昇する割合が
小さいため、n型FS領域9dの不純物濃度ピーク濃度
高くすることで、順阻止耐圧を向上させることができ
る。また、n型FS領域9dの平面形状は、セル状およ
びストライプ状のいずれでも良い。また、前記したよう
に、n領域8は、前記した通りで、空乏層の伸びがn型
FS領域9dによりp+ コレクタ領域7に達せず、且
つ、p+ コレクタ領域9dからの正孔の注入を抑制する
必要がなければ、形成しなくても構わない。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、p+ コレクタ領域
に、n型FS領域を接しないように形成し、p+ コレク
タ領域とn型FS領域の間に低濃度のn領域を形成する
ことで、p+ コレクタ領域、n型FS領域の部分的な欠
損が、オン電圧および順阻止耐圧に及ぼす影響を小さく
できる。
【0044】また、複数個の分離したn型FS領域を、
+ コレクタ領域に接して形成し、p+ コレクタ領域と
n型FS領域の間に低濃度のn領域を形成することで、
+コレクタ領域、n型FS領域の部分的な欠損が、オ
ン電圧および順阻止耐圧に及ぼす影響を小さくできる。
また、空乏層の伸びがn型FS領域により抑制されて、
+ コレクタ領域7へ達せず、且つ、p+ コレクタ領域
7からの正孔の注入を抑制する必要がない場合には、こ
のn領域の形成なしでも、p+ コレクタ領域、n型FS
領域の部分的な欠損が、オン電圧および順阻止耐圧に及
ぼす影響を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の半導体装置であり、
(a)は要部断面図、(b)は(a)のY−Y線上での
不純物濃度分布図
【図2】この発明の第2実施例の半導体装置の要部断面
【図3】この発明の第3実施例の半導体装置の要部断面
【図4】この発明の第4実施例の半導体装置の要部断面
【図5】この発明の第5実施例の半導体装置の要部断面
【図6】n型FS領域の形状で、(a)は格子状の図、
(b)はセル状の図、(c)はストラプ状の図、(d)
は楕円状の図
【図7】従来のFS−IGBTであり、(a)は要部断
面図、(b)は(a)のY−Y線上での不純物濃度分布
【図8】従来のエピタキシャル基板を用いたパンチスル
ー型IGBT(PT−IGBT)であり、(a)は要部
断面図、(b)はY−Y線上での不純物濃度分布図
【符号の説明】
1 n- ベース領域 2 pベース領域 3 n+ エミッタ領域 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 6 層間絶縁膜 7 p+ コレクタ領域 8 n領域 9、9a、9b、9c、9d n型FS領域 10 エミッタ電極 11 コレクタ電極 12 p+ コレクタ領域表面 13 コレクタp/n接合 14 ベースp/n接合 15 不純物濃度ピーク位置 16 溝 17 絶縁材 18 先端箇所 21 p+ コレクタ領域表面に投影した形状 100 n- 半導体基板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型半導体基板の第1主面の表面層
    に、選択的に形成された第2導電型ベース領域と、該第
    2導電型ベース領域の表面層に選択的に形成された第1
    導電型エミッタ領域と、該第1導電型エミッタ領域と前
    記第1導電型半導体基板に挟まれた前記第2導電型ベー
    ス領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
    と、前記第1導電型エミッタ領域上と前記第2導電型ベ
    ース領域上に形成されたエミッタ電極と、第1導電型半
    導体基板の第2主面の表面層に形成された第2導電型コ
    レクタ領域と、該第2導電型コレクタ領域上に形成され
    たコレクタ電極とを具備する半導体装置であって、 前記第2導電型コレクタ領域と離して前記第1導電型半
    導体基板の不純物濃度より高い不純物濃度で、第1導電
    型半導体基板内に形成された第1導電型フィールドスト
    ップ領域とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1導電型フィールドストップ領域の
    不純物濃度のピークとなる位置と、該第1導電型フィー
    ルドストップ領域の不純物濃度が前記第1導電型半導体
    基板の不純物濃度となる位置との間隔より、前記第1導
    電型フィールドストップ領域の不純物濃度のピークとな
    る位置と、前記第2導電型コレクタ領域の不純物濃度が
    前記第1導電型半導体基板となる位置との間隔の方が大
    きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1導電型フィールドストップ領域が
    離れて複数個形成されることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の半導体装置。(図6、図8)
  4. 【請求項4】前記第2導電型コレクタ領域の表面から前
    記第1導電型半導体基板内に到達するように形成された
    複数個の溝と、該溝内を充填する絶縁膜と、該溝の各先
    端部に個別に形成された前記第1導電型フィールドスト
    ップ領域とを有することを特徴とする請求項1または2
    に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記第2導電型コレクタ領域と前記第1導
    電型フィールドストップ領域に挟まれた領域に形成さ
    れ、前記第1導電型半導体基板の不純物濃度より高く、
    前記第1導電型フィールドストップ領域の不純物濃度よ
    り低い不純物濃度の第1導電型領域を有することを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の半導体
    装置。
  6. 【請求項6】第1導電型半導体基板の第1主面の表面層
    に、選択的に形成された第2導電型ベース領域と、該第
    2導電型ベース領域の表面層に選択的に形成された第1
    導電型エミッタ領域と、該第1導電型エミッタ領域と前
    記第1導電型半導体基板に挟まれた前記第2導電型ベー
    ス領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
    と、前記第1導電型エミッタ領域上と前記第2導電型ベ
    ース領域上に形成されたエミッタ電極と、第1導電型半
    導体基板の第2主面の表面層に形成された第2導電型コ
    レクタ領域と、該第2導電型コレクタ領域上に形成され
    たコレクタ電極とを具備する半導体装置であって、 前記第2導電型コレクタ領域と接し、前記第1導電型半
    導体基板の不純物濃度より高い不純物濃度で、第1導電
    型半導体基板内に離れて複数個形成された第1導電型フ
    ィールドストップ領域と、該第1導電型フィールドスト
    ップ領域に挟まれた領域に形成され、前記第1導電型半
    導体基板の不純物濃度より高く、前記第1導電型フィー
    ルドストップ領域の不純物濃度より低い不純物濃度の第
    1導電型領域とを有することを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】前記第2導電型コレクタ領域の表面から前
    記第1導電型半導体基板内に到達するように形成された
    複数個の溝と、該溝内を充填する絶縁膜と、該溝を囲む
    ように形成された前記第1導電型フィールドストップ領
    域とを有することを特徴とする請求項6に記載の半導体
    装置。
  8. 【請求項8】前記第1導電型フィールドストップ領域の
    前記第2主面に投影した平面形状が、格子状であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記第1導電型フィールドストップ領域の
    前記第2主面に投影した平面形状が、セル状もしくはス
    トライプ状であることを特徴とする請求項3ないし7に
    記載の半導体装置。
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