JPH10154755A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10154755A
JPH10154755A JP8313196A JP31319696A JPH10154755A JP H10154755 A JPH10154755 A JP H10154755A JP 8313196 A JP8313196 A JP 8313196A JP 31319696 A JP31319696 A JP 31319696A JP H10154755 A JPH10154755 A JP H10154755A
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forming
region
element isolation
isolation region
trench
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JP8313196A
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Yoichi Ejiri
洋一 江尻
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バイポーラトランジスタの素子形成プロセス
とトレンチ素子分離領域形成プロセスとの共通化を図
り、これにより低コストのトレンチ素子分離を可能にす
る。 【解決手段】 半導体基体に複数のバイポーラトランジ
スタを形成するに際して、半導体基体に形成した溝19
に絶縁材料を埋め込むことにより、複数のバイポーラト
ランジスタ間の素子分離領域Tを形成する。バイポーラ
トランジスタのベース領域13形成のためのドーピング
を行うと同時に、溝19から形成される素子分離領域の
周辺部にもドーピングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレンチ素子分離
を用いて、半導体基体上に複数のバイポーラトランジス
タを形成する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の素子間分離方法とし
ては、ジャンクション分離(JunctionIsolation)、L
OCOS分離、トレンチ分離(Trench Isolation)等が
知られている。この中で、特にトレンチ分離は、素子間
の分離幅を縮小して高集積度を実現し、さらに寄生容量
の低減や基板を介したクロストーク低減を図るといった
目的で採用されている。
【0003】ところで、トレンチ分離を実現するために
は、コスト、歩留り等の問題を十分に解決したうえで採
用する必要がある。このような背景から、比較的コスト
を抑えることができるトレンチ分離技術として、素子の
拡散層領域を形成した後、トレンチによる素子分離領域
を形成する方法が提案されている。この方法によれば、
素子を形成する高温の熱処理が全て終了した後にトレン
チによる素子分離領域を形成するため、トレンチ応力に
起因する歩留り低下を招くことがなく、さらに、製造工
程の簡略化も行えることから、コスト的に比較的有利と
なるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
は低コスト、高歩留りへの要求が益々強まっていること
から、このような要求に応えるべく、さらなる製造方法
の改善が求められている。本発明は前記事情に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、バイポーラト
ランジスタの素子形成プロセスとトレンチ素子分離領域
形成プロセスとの共通化を図り、これにより低コストの
トレンチ素子分離を可能にした、半導体装置の製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の半導体装置の製造方法では、半導体基体に複数の
バイポーラトランジスタを形成するに際して、該半導体
基体に形成した溝に絶縁材料を埋め込むことによって前
記複数のバイポーラトランジスタ間の素子分離領域を形
成する半導体装置の製造方法において、前記バイポーラ
トランジスタのベース領域形成のためのドーピングを行
うと同時に、前記溝から形成される素子分離領域の周辺
部にもドーピングを行うことを前記課題の解決手段とし
た。
【0006】この製造方法によれば、バイポーラトラン
ジスタのベース領域形成のためのドーピングを行うと同
時に、溝から形成される素子分離領域の周辺部にもドー
ピングを行うので、これらの工程が一つの工程でなされ
ることにより、バイポーラトランジスタの素子形成プロ
セスと、溝に絶縁材料を埋め込むことによって形成する
素子分離領域、すなわちトレンチ素子分離技術による素
子分離領域形成プロセスとが一部共通化され、これによ
り製造プロセスが簡略化する。
【0007】請求項2記載の半導体装置の製造方法で
は、半導体基体に複数のバイポーラトランジスタを形成
するに際して、該半導体基体に形成した溝に絶縁材料を
埋め込むことによって前記複数のバイポーラトランジス
タ間の素子分離領域を形成する半導体装置の製造方法に
おいて、前記バイポーラトランジスタのエミッタ電極と
ベース領域との間に、絶縁材料からなるエミッタ電極用
サイドウォールを形成すると同時に、前記溝から形成さ
れる素子分離領域の開口部周辺に、前記エミッタ電極用
サイドウォールと同一の材料からなる素子分離領域用サ
イドウォールを形成することを前記課題の解決手段とし
た。
【0008】この製造方法によれば、バイポーラトラン
ジスタのエミッタ電極とベース領域との間に、絶縁材料
からなるエミッタ電極用サイドウォールを形成すると同
時に、溝から形成される素子分離領域の開口部周辺に、
前記エミッタ電極用サイドウォールと同一の材料からな
る素子分離領域用サイドウォールを形成するので、これ
らの工程が一つの工程でなされることにより、バイポー
ラトランジスタの素子形成プロセスと、トレンチ素子分
離技術による素子分離領域形成プロセスとが一部共通化
され、これにより製造プロセスが簡略化する。
【0009】請求項5記載の半導体装置の製造方法で
は、半導体基体に複数のバイポーラトランジスタを形成
するに際して、該半導体基体に形成した溝に絶縁材料を
埋め込むことによって前記複数のバイポーラトランジス
タ間の素子分離領域を形成する半導体装置の製造方法に
おいて、前記溝の底部に不純物を注入しさらに該溝に絶
縁材料を埋め込んだ後、熱処理を行うことにより、前記
溝の底部に注入した不純物を拡散させて該底部近傍に不
純物領域を形成すると同時に、エミッタ領域形成のため
の不純物拡散を行うことを前記課題の解決手段とした。
【0010】この製造方法によれば、溝の底部に不純物
を注入しさらに該溝に絶縁材料を埋め込んだ後、熱処理
を行うことにより、前記溝の底部に注入した不純物を拡
散させて該底部近傍に不純物領域を形成すると同時に、
エミッタ領域形成のための不純物拡散を行うので、これ
ら不純物領域形成とエミッタ領域形成とが一つの工程で
なされることにより、バイポーラトランジスタの素子形
成プロセスと、トレンチ素子分離技術による素子分離領
域形成プロセスとが一部共通化され、これにより製造プ
ロセスが簡略化する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1(a)〜(c)、図2(a)〜(c)、図3(a)
〜(b)、図4(a)〜(b)は本発明の製造方法を、
NPNバイポーラトランジスタを有した半導体装置の製
造に適用した場合の一実施形態例を工程順に示す図であ
る。この例では、まず、図1(a)に示すようにP型<
111>シリコン基板1(以下、シリコン基板と略称す
る)上に複数のN+ 埋め込み層2を形成し、続いて、エ
ピタキシャル成長法により該シリコン基板1の全面に、
0.5〜2.5μm程度の厚さで0.3〜5.0Ω・c
m程度の抵抗率を有するN型エピタキシャル層3を形成
する。ここで、このN型エピタキシャル層3を形成した
際には、N+型埋め込み層2がN型エピタキシャル層3
の下部にも拡散される。なお、このようにして形成され
たN型エピタキシャル層3とシリコン基板1とから、本
発明における半導体基体が構成される。
【0012】次いで、公知のフォトリソグラフィー技術
およびイオン注入技術を用い、N型エピタキシャル層3
の所定位置にその表面からN+ 埋め込み領域2に達する
コレクタ電極取り出し領域4を形成する。続いて、CV
D法等により、SiO2 膜5を50〜200nm程度の
厚さに堆積形成する。
【0013】次いで、公知のフォトリソグラフィー技術
およびエッチング技術によってSiO2 膜5を選択的に
開口し、図1(b)に示すようにNPNバイポーラトラ
ンジスタのアクティブ領域を作製するためのアクティブ
窓6を形成する。次に、CVD法等によってポリシリコ
ンを80〜250nm程度の厚さに堆積し、ポリシリコ
ン膜7を形成する。
【0014】次いで、このポリシリコン膜7にB+ また
はBF2 + をイオン注入し、さらにフォトリソグラフィ
ー技術およびドライエッチング技術によって該ポリシリ
コン膜7をパターニングし、図1(c)に示すようにベ
ース取り出し電極となり、かつグラフトベース領域形成
のためのP+ 型不純物の拡散源となるポリシリコンパタ
ーン8を形成する。続いて、CVD法等によってSiO
2 等からなる絶縁膜9を、前記ポリシリコンパターン8
を覆った状態で200〜500nm程度の厚さに堆積形
成する。
【0015】次いで、図2(a)に示すようにフォトレ
ジスト法によってレジストパターン10を形成し、さら
にこのレジストパターン10をマスクにして絶縁膜9と
ポリシリコンパターン8とをエッチングし、NPNバイ
ポーラトランジスタの真性ベース領域の形成箇所11を
開口するとともに、絶縁膜9とSiO2 膜5とをエッチ
ングし、トレンチ素子分離領域の形成箇所12を開口す
る。このようなエッチングによってポリシリコンパター
ン8は、ベース取り出し電極8aとなる。
【0016】次いで、B(ホウ素)やBF2 などのP型
不純物をイオン注入法等により、図2(b)に示すよう
にN型エピタキシャル層3の、前記真性ベース領域の形
成箇所11内に露出する表層部にドーピングする。ま
た、これと同時に、前記トレンチ素子分離領域の形成箇
所12内に露出する該形成箇所12周辺部にもドーピン
グする。続いて、前記レジストパターン10を除去し、
さらに熱拡散処理を行ってドーピングした不純物を拡散
させ、真性ベース領域の形成箇所11内に真性ベース領
域13を、またトレンチ素子分離領域の形成箇所12周
辺部にP型不純物領域14を形成する。このようにP型
不純物のドーピングを、前記真性ベース領域の形成箇所
11内、および前記トレンチ素子分離領域の形成箇所1
2周辺部に同時に行い、さらには熱拡散処理をも同時に
行うことにより、本発明においては、NPNバイポーラ
トランジスタの素子形成プロセスとトレンチ素子分離技
術による素子分離領域形成プロセスとが一部共通化され
るのである。また、トレンチ素子分離領域の形成箇所1
2内に形成されたP型不純物領域14は、ハンプ電流、
すなわち素子領域コーナー付近で発生するリーク電流を
抑制するための領域となる。
【0017】次いで、CVD法等によってSiO2 を厚
さ400nm〜1μm程度に堆積してSiO2 膜(図示
略)を形成し、さらにこれをRIEによって全面エッチ
バックすることにより、図2(c)に示すように前記真
性ベース領域の形成箇所11の側壁部にエミッタ電極用
サイドウォール15を形成すると同時に、前記トレンチ
素子分離領域の形成箇所12の側壁部に素子分離領域用
サイドウォール16を形成する。これらエミッタ電極用
サイドウォール15と素子分離領域用サイドウォール1
6とは、共に前記SiO2 膜(図示略)から形成された
絶縁性のもので、後述するようにエミッタ電極用サイド
ウォール15は、NPNバイポーラトランジスタのエミ
ッタ電極とベース領域との間に設けられるものとなり、
また素子分離領域用サイドウォール16は、その開口幅
によって素子分離領域における素子領域間の分離幅を規
定するものとなる。このようにエミッタ電極用サイドウ
ォール15と素子分離領域用サイドウォール16との形
成を同時に行うことにより、本発明においては、NPN
バイポーラトランジスタの素子形成プロセスとトレンチ
素子分離技術による素子分離領域形成プロセスとが一部
共通化されるのである。
【0018】次いで、全面にN型不純物を含むN型ポリ
シリコン層17を形成する。このN型ポリシリコン層1
7については、CVD法等により、予めN型不純物を含
有させた状態でポリシリコンを堆積し形成してもよく、
また、ポリシリコンを堆積させた後、ヒ素(As)、リ
ン(P)等のN型不純物をイオン注入することによって
形成してもよい。
【0019】次いで、図3(a)に示すように、フォト
レジスト技術によって前記真性ベース領域の形成箇所1
1の直上部およびその周辺を覆うレジストパターン1
8、18を形成し、これをマスクにして過剰なオーバー
エッチングを行う。このとき、オーバーエッチングにつ
いては、絶縁膜9および素子分離領域用サイドウォール
16とシリコン(N型ポリシリコン層17、N型エピタ
キシャル層3、シリコン基板1)との間で十分に高い選
択比が得られる条件で行う。そして、このような条件に
よるオーバーエッチングにより、トレンチ素子分離領域
の形成箇所12の直下においてシリコン基板1を約4〜
5μm程度と十分な深さにエッチングし、トレンチ開口
を行って溝19を形成する。
【0020】このとき、溝19は素子分離領域用サイド
ウォール16によってセルフアラインで形成される。し
たがって、この溝19の開口幅、すなわち素子分離領域
における素子領域間の分離幅は、前述したように素子分
離領域用サイドウォール16の開口幅によって規定され
ることにより、このサイドウォール16の開口幅とほぼ
同一となる。そして、このように素子分離領域における
素子領域間の分離幅をサイドウォール16の開口幅とほ
ぼ同一にできることにより、この分離幅は、フォトリソ
グラフィー工程での解像度限界以下にまで縮小可能とな
るのである。
【0021】また、このようなオーバーエッチングによ
ってN型ポリシリコン層17は、エミッタ電極用サイド
ウォール15および該サイドーウォール15内を覆った
状態にパターニングされ、真性ベース領域13を覆った
状態のエミッタ電極20となる。したがって、このよう
にエミッタ電極20と素子分離領域となる溝19との形
成を同時に行うことにより、本発明においては、NPN
バイポーラトランジスタの素子形成プロセスとトレンチ
素子分離技術による素子分離領域形成プロセスとが一部
共通化されるのである。
【0022】なお、溝19の形成については、N型ポリ
シリコン層17のオーバーエッチングによって1μm程
度の深さまで行い、その後、フォトリソグラフィー技
術、RIE技術によって所望の深さにまで形成するとい
った手法を採用してもよい。その場合にも、RIE条件
については素子分離領域用サイドウォール16とシリコ
ンとの間で十分に高い選択比が得られるようにし、これ
によって素子領域間の分離幅がセルフアラインで決定さ
れるようにする。
【0023】次いで、レジストパターン18を除去し、
再度フォトリソグラフィー技術によって溝19の開口部
のみを開口したレジストパターン(図示略)を形成す
る。そして、これをマスクにして溝19の底部にP型不
純物をイオン注入し、不純物注入領域19aを形成す
る。続いて、有機ソースガスを用いた常圧CVD法等に
よって図3(b)に示すように絶縁材料を400nm〜
2μm程度の厚さに堆積し、これにより前記溝19内に
絶縁材料を埋め込むとともに、エミッタ電極20等を覆
う絶縁膜21を形成する。このようにして溝19内に絶
縁材料が埋め込まれることにより、溝19内に素子分離
領域Tが形成されるのである。
【0024】この絶縁膜21としては、不純物をドーピ
ングしていないSiO2 、あるいはSiN等の緩衝膜2
1aと、BPSGあるいはGe(ゲルマニウム)を含む
BPSGなどのリフロー性を示す材料からなるリフロー
膜21bとからなる積層膜とする。このようにリフロー
膜21bの外側に緩衝膜21aを設けることにより、後
の熱処理工程で該絶縁膜21から素子領域中に不純物が
拡散しないようにするのである。
【0025】次いで、レジストパターン(図示略)を除
去し、再度フォトリソグラフィー技術により、NPNバ
イポーラトランジスタのベース電極形成領域とコレクタ
電極形成領域とのみを開口したレジストパターン22を
形成する。続いて、このレジストパターン22をマスク
にし、SiO2 とSiとの間で高選択比がとれる条件で
エッチングを行い、絶縁膜21と絶縁膜9とを開口して
ベース取り出し電極8aに通じるベース電極形成窓23
を形成すると同時に、絶縁膜21と絶縁膜9とSiO2
膜5とを開口してコレクタ電極取り出し領域4に通じる
コレクタ電極形成窓24を形成する。その後、レジスト
パターン22を除去する。
【0026】次いで、700℃〜1200℃程度の温度
で5秒〜2時間程度の熱処理を行うことにより、エミッ
タ電極20からN型の不純物を拡散させ、図4(a)に
示すように真性ベース領域13内にエミッタ領域25を
形成すると同時に、先に溝19の底部にイオン注入して
形成した不純物注入領域19aの不純物を拡散・活性化
させ、チャネルストッパ領域として機能する不純物拡散
領域26を形成する。また、このような熱処理によって
前記絶縁膜21はリフロー処理され、図4(a)に示し
たように該絶縁膜21は平坦化される。さらに、この熱
処理によってベース取り出し電極8aから真性ベース領
域13側に不純物が拡散し、真性ベース領域13の外周
部にグラフトベース領域27が形成される。したがっ
て、このような一度の熱処理により、エミッタ領域25
の形成、不純物拡散領域26の形成、さらに絶縁膜21
のリフロー処理、グラフトベース領域27の形成がなさ
れることから、本発明においては、NPNバイポーラト
ランジスタの素子形成プロセスとトレンチ素子分離技術
による素子分離領域形成プロセスとが一部共通化される
のである。
【0027】続いて、フォトリソグラフィー技術によ
り、NPNバイポーラトランジスタのエミッタ電極形成
領域のみを開口したレジストパターン(図示略)を形成
し、さらにこのレジストパターンをマスクにして絶縁膜
21をエッチングし、エミッタ電極20に通じるエミッ
タ取り出し電極形成窓28を形成する。この後、前記レ
ジストパターン(図示略)を除去する。
【0028】次いで、バリアメタルおよびAl合金をス
パッタ等によって堆積し、さらにフォトレジスト技術お
よびRIEによってこれらをパターニングし、図4
(b)に示すようにベース取り出し電極8aに接続する
ベース電極29、エミッタ電極20に接続するエミッタ
取り出し電極30、コレクタ電極取り出し領域4に接続
するコレクタ電極31を形成する。その後、これら電極
に接続する多層配線等の処理を施し、半導体装置を得
る。
【0029】このような製造方法にあっては、真性ベー
ス領域の形成箇所11内、およびトレンチ素子分離領域
の形成箇所12周辺部に同時にP型不純物のドーピング
を行い、さらには熱拡散処理をも同時に行うことによ
り、これらの工程においてNPNバイポーラトランジス
タの素子形成プロセスとトレンチ素子分離技術による素
子分離領域形成プロセスとを共通化することができる。
同様に、エミッタ電極用サイドウォール15と素子分離
領域用サイドウォール16との形成を同時に行うことに
より、これらの工程においてもNPNバイポーラトラン
ジスタの素子形成プロセスとトレンチ素子分離技術によ
る素子分離領域形成プロセスとを共通化することができ
る。さらには、エミッタ領域27の形成、不純物拡散領
域26の形成、絶縁膜21のリフロー処理、グラフトベ
ース領域27の形成を同じ熱処理で行うことから、これ
らの工程においてもNPNバイポーラトランジスタの素
子形成プロセスとトレンチ素子分離技術による素子分離
領域形成プロセスとを共通化することができる。したが
って、この半導体装置の製造プロセスを簡略化すること
ができ、これにより生産性の低下を招くことなく低コス
ト化、高歩留りを実現することができる。また、素子分
離領域における素子領域間の分離幅を、素子分離領域用
サイドウォール16の開口幅で規定することから、該素
子領域間の分離幅をサイドウォール16の開口幅とほぼ
同一にすることができ、したがって、該分離幅をフォト
リソグラフィー工程での解像度限界以下にまで縮小する
ことができる。
【0030】図5は本発明の製造方法を、NPNバイポ
ーラトランジスタを有した半導体装置の製造に適用した
場合の他の実施形態例を説明するための図である。図5
に示した例が先の図1〜図4に示した例と異なるところ
は、図4(a)に示したごとく溝19を埋め込む絶縁材
料からなる絶縁膜21をリフロー処理することなく、C
MP法によって該絶縁膜21を平坦化し、その後、ベー
ス電極、エミッタ取り出し電極、コレクタ電極を形成す
るに先立ち、各形成窓23、24、28内にW等の導電
性プラグ32を埋め込み、これらにベース電極33、エ
ミッタ取り出し電極34、コレクタ電極35をそれぞれ
接続形成する点にある。
【0031】すなわち、この例においては、絶縁膜21
として緩衝膜21aとリフロー膜21bとからなる積層
膜を用いることなく、単層膜によって形成することがで
き、その場合、有機ソースガスを用いた常圧CVD法等
により、不純物を含有しないSiO2 等によって厚さ5
00nm〜2μm程度の該絶縁膜21を形成し、その後
これをCMP法によって平坦化する。なお、この場合に
は、リフロー処理としての熱処理は行わないものの、エ
ミッタ領域25の形成と不純物拡散領域26の形成、さ
らにはグラフトベース領域27の形成を同時に行うため
の熱処理は行う。
【0032】このような製造方法にあっても、先の例と
同様に、NPNバイポーラトランジスタの素子形成プロ
セスとトレンチ素子分離技術による素子分離領域形成プ
ロセスとを共通化することができることから、その製造
プロセスを簡略化することができ、これにより生産性の
低下を招くことなく低コスト化、高歩留りを実現するこ
とができる。また、素子分離領域における素子領域間の
分離幅を、フォトリソグラフィー工程での解像度限界以
下にまで縮小することができる。
【0033】図6は本発明の製造方法を、Washed Em タ
イプのNPNバイポーラトランジスタを有した半導体装
置の製造に適用した場合の一実施形態例を説明するため
の図である。この例においては、シリコン基板1に溝1
9を形成するためのフォトリソグラフィー工程、エッチ
ング工程については、これらをNPNバイポーラトラン
ジスタの製造プロセスに追加する必要がある。しかしな
がら、ベース領域37とハンプ電流抑制のためのP型不
純物領域38との形成は同時に行うことができ、これに
よりNPNバイポーラトランジスタの素子形成プロセス
とトレンチ素子分離技術による素子分離領域形成プロセ
スとを共通化することができることから、やはりその製
造プロセスを簡略化することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明における請求
項1記載の半導体装置の製造方法は、バイポーラトラン
ジスタのベース領域形成のためのドーピングを行うと同
時に、溝から形成される素子分離領域の周辺部にもドー
ピングを行い、これによってベース領域とハンプ電流抑
制のための不純物領域とを同一の工程で形成するように
した方法であるから、バイポーラトランジスタの素子形
成プロセスとトレンチ素子分離技術による素子分離領域
形成プロセスとを一部共通化することができ、これによ
り製造プロセスを簡略化することができる。
【0035】請求項2記載の半導体装置の製造方法は、
バイポーラトランジスタのエミッタ電極とベース領域と
の間を電気的に絶縁するエミッタ電極用サイドウォール
の形成と、溝から形成される素子分離領域の開口部周辺
に、前記エミッタ電極用サイドウォールと同一の材料か
らなる素子分離領域用サイドウォールの形成とを同一の
工程で行うようにした方法であるから、バイポーラトラ
ンジスタの素子形成プロセスとトレンチ素子分離技術に
よる素子分離領域形成プロセスとを一部共通化すること
ができ、これにより製造プロセスを簡略化することがで
きる。
【0036】請求項5記載の半導体装置の製造方法は、
溝の底部に不純物を注入しさらに該溝に絶縁材料を埋め
込んだ後、熱処理を行うことにより、前記溝の底部に注
入した不純物を拡散させて該底部近傍に不純物領域を形
成すると同時に、エミッタ領域形成のための不純物拡散
を行うようにし、これによって不純物領域とエミッタ領
域とを同一の工程で形成するようにした方法であるか
ら、バイポーラトランジスタの素子形成プロセスとトレ
ンチ素子分離技術による素子分離領域形成プロセスとを
一部共通化することができ、これにより製造プロセスを
簡略化することができる。
【0037】よって、これら本発明によれば、トレンチ
素子分離技術を採用することによって素子間の分離幅を
縮小し、これによってチップ面積の縮小化、半導体装置
の高集積化を可能にすることができるのはもちろん、製
造プロセスを簡略化することができることにより、生産
性の低下を招くことなく低コスト化、高歩留りを実現す
ることができ、ひいては高性能、高密度、高集積、高信
頼性のLSIデバイスの製造を可能にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、本発明の一実施形態例を工
程順に説明するための要部側断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の一実施形態例を説
明するための図であり、図1に示した工程に続く工程を
説明するための要部側断面図である。
【図3】(a)、(b)は、本発明の一実施形態例を説
明するための図であり、図2に示した工程に続く工程を
説明するための要部側断面図である。
【図4】(a)、(b)は、本発明の一実施形態例を説
明するための図であり、図3に示した工程に続く工程を
説明するための要部側断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態例を説明するための半導
体装置の要部側断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態例を説明するための半導
体装置の要部側断面図である。
【符号の説明】
1 P型<111>シリコン基板 3 N型エピタキ
シャル層 13 真性ベース領域 14 P型不純物領域 15 エミッタ電極用サイドウォール 16 素子分離領域用サイドウォール 19 溝
20 エミッタ電極 21 絶縁膜 25 エミッタ領域 26 不純物拡散領域(不純物領域) T 素子分離
領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体に複数のバイポーラトランジ
    スタを形成するに際して、該半導体基体に形成した溝に
    絶縁材料を埋め込むことによって前記複数のバイポーラ
    トランジスタ間の素子分離領域を形成する半導体装置の
    製造方法において、 前記バイポーラトランジスタのベース領域形成のための
    ドーピングを行うと同時に、前記溝から形成される素子
    分離領域の周辺部にもドーピングを行うことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基体に複数のバイポーラトランジ
    スタを形成するに際して、該半導体基体に形成した溝に
    絶縁材料を埋め込むことによって前記複数のバイポーラ
    トランジスタ間の素子分離領域を形成する半導体装置の
    製造方法において、 前記バイポーラトランジスタのエミッタ電極とベース領
    域との間に、絶縁材料からなるエミッタ電極用サイドウ
    ォールを形成すると同時に、前記溝から形成される素子
    分離領域の開口部周辺に、前記エミッタ電極用サイドウ
    ォールと同一の材料からなる素子分離領域用サイドウォ
    ールを形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 素子分離領域における素子領域間の分離
    幅を、前記素子分離領域用サイドウォールの開口幅で規
    定することを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 バイポーラトランジスタにおけるエミッ
    タ電極形成のためのエッチングを行うと同時に、前記素
    子分離領域となる溝形成のためのエッチングを行うこと
    を特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基体に複数のバイポーラトランジ
    スタを形成するに際して、該半導体基体に形成した溝に
    絶縁材料を埋め込むことによって前記複数のバイポーラ
    トランジスタ間の素子分離領域を形成する半導体装置の
    製造方法において、 前記溝の底部に不純物を注入しさらに該溝に絶縁材料を
    埋め込んだ後、熱処理を行うことにより、前記溝の底部
    に注入した不純物を拡散させて該底部近傍に不純物領域
    を形成すると同時に、エミッタ領域形成のための不純物
    拡散を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱処理と同時に、前記溝に埋め込ん
    だ絶縁材料からなる絶縁膜のリフロー処理を行うことを
    特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246597A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
JP2010212367A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Toshiba Corp 半導体装置
JP2011066067A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2015084438A (ja) * 2014-12-10 2015-04-30 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその製造方法

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