JP2002259648A - 在席管理方法、在席管理サーバ、在席管理プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアント端末の利用者により自由に選択
された座席を迅速かつ適確に管理できるようにする。 【解決手段】 社員・座席データベース２に、社員情
報、クライアント端末３のアドレス、机配置図、机配置
図上の座標等を格納しておく。この社員・座席データベ
ース２に接続された在席管理サーバ１とクライアント端
末３ａ〜３ｂとをネットワーク４を介して接続し、在席
管理サーバ１の座席登録・削除処理部１２により、机配
置図上における座席の登録・削除を管理する。在席管理
サーバ１の表示処理部１４により机配置図をクライアン
ト端末３の画面に表示するとともに、座席登録・削除処
理部１２における登録・削除に基づき、机配置図上の対
応する位置に座席・離席を示すマークを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、クライアント端末
の利用者の座席を管理する在席管理方法、在席管理サー
バ、在席管理プログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、社員数が多く人事異動の多い企業
においては、各課毎に机配置図を用意し、机配置図に机
毎の役職・氏名・電話番号等を明記することにより座席
表を作成し、全員に配布、各課の入口部分に掲示、ある
いはホームページに掲載することにより、相手の座席の
確認等に利用できるようにしていた。

【０００３】人事異動や組織変更があった場合には、こ
の座席表をその都度訂正し、古い座席表と差し替えてい
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、ビジネスの
取り組み方として、１つの案件に対して担当の枠を超え
た数人からなるグループを組んで業務を実施する、いわ
ゆるプロジェクト制を採用するようになると、従来のよ
うに各人の座席を固定していたのでは、プロジェクト編
成をスムーズに実施できないという問題が生じた。

【０００５】一方で、イントラネット活用による情報共
有化が定着してくると、個人の持ち物をいつでも移動可
能なノート型パソコンやコードレスホン等にすることに
より、各人が座席を自由に選択できる「フリーアドレス
制」の採用が可能になった。

【０００６】しかし、「フリーアドレス制」導入後、従
来利用していた座席表を毎日のように頻繁に変更される
各人の座席に対応させて更新することが困難となった。

【０００７】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、各人により自由に選択さ
れた座席を迅速かつ適確に管理し得る在席管理方法を提
供することにある。

【０００８】本発明の別の目的は、上記在席管理方法の
使用に用いる在席管理サーバ、在席管理プログラムを提
供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第１の本発明に係る在席管理方法は、複数のクライ
アント端末とネットワークを介して接続される在席管理
サーバにより、クライアント端末を設置するための机配
置図を表示する処理と、机配置図上における座席の登録
・削除を管理する処理と、この登録・削除に基づき、机
配置図上の対応する位置に在席・離席を示すマークを表
示する処理と、を実行することを特徴とする。

【００１０】本発明にあっては、机配置図上における座
席の登録・削除を管理し、この登録・削除に基づき、机
配置図上の対応する位置に座席・離席を示すマークを表
示するようにしたことで、クライアント端末の利用者に
より自由に選択された座席を迅速かつ適確に管理できる
ようにしている。

【００１１】本在席管理方法は、前記在席管理サーバに
より、クライアント端末の利用者に関する利用者情報を
管理する処理と、検索指示に従って利用者情報を検索す
る処理と、検索対象者の座席が登録されている場合に、
机配置図上の対応する位置に検索対象であることを示す
マークを表示する処理と、を実行することを特徴とす
る。

【００１２】本発明にあっては、検索指示に従って利用
者情報を検索し、検索対象者の座席が登録されている場
合に、机配置図上の対応する位置に検索対象であること
を示すマークを表示するようにしたことで、検索指示者
が検索対象者の座席を把握し易いようにしている。

【００１３】第２の本発明に係る在席管理サーバは、複
数のクライアント端末とネットワークを介して接続され
る在席管理サーバであって、クライアント端末を設置す
るための机配置図を表示する机配置図表示手段と、机配
置図上における座席の登録・削除を管理する登録・削除
管理手段と、この登録・削除に基づき、机配置図上の対
応する位置に在席・離席を示すマークを表示するマーク
表示手段と、を有することを特徴とする。

【００１４】本在席管理サーバは、クライアント端末の
利用者に関する利用者情報を格納しておくデータベース
と、検索指示に従って前記データベースに格納された利
用者情報を検索する検索手段と、検索対象者の座席が前
記登録・削除管理手段により登録されている場合に、机
配置図上の対応する位置に検索対象であることを示すマ
ークを表示するマーク表示手段と、を有することを特徴
とする。

【００１５】本在席管理サーバにおいて、前記登録・削
除管理手段は、表示された机配置図上で利用者が指定し
た座席の座標および座席の登録・削除の指示に基づいて
管理することを特徴とする。

【００１６】本発明にあっては、机配置図上で利用者が
指定した座席の座標および座席の登録・削除の指示に基
づいて登録・削除を管理するようにしたことで、利用者
の座席の手動登録および手動削除ができるようにしてい
る。

【００１７】本在席管理サーバは、クライアント端末の
アドレスとそのクライアント端末の利用者の利用者情報
とを関連付けて格納しておくデータベースと、机配置図
上の座標とその座標に対応する実際の位置にネットワー
クの接続口を配置する中継器の識別番号およびポート番
号とを関連付けて格納しておくデータベースと、クライ
アント端末に対して接続を確認するための確認信号を送
信する確認信号送信手段と、この確認信号に対する応答
に基づいて、接続の確認されたクライアント端末につい
て中継器の識別番号およびポート番号から机配置図上の
座標を特定する特定手段と、を備え、前記登録・削除管
理手段は、この特定手段により特定された場合に登録
し、特定されなかった場合に削除することを特徴とす
る。

【００１８】本発明にあっては、クライアント端末のア
ドレスとそのクライアント端末の利用者の利用者情報と
を関連付けて格納しておくとともに、机配置図上の座標
とその座標に対応する実際の位置にネットワークの接続
口を配置する中継器の識別番号およびポート番号とを関
連付けて格納しておき、クライアント端末の接続を確認
信号に対する応答に基づき確認し、中継器の識別番号お
よびポート番号から机配置図上のクライアント端末の座
標を特定するようにしたことで、クライアント端末の利
用者の座席の自動登録および自動削除ができるようにし
ている。

【００１９】本在席管理サーバは、前記検索手段による
検索の際に、検索指示者のクライアント端末の座標を取
得する取得手段と、机配置図上で検索指示者のクライア
ント端末の座標から検索対象者のクライアント端末の座
標の方向へ矢印を表示する矢印表示手段と、を有するこ
とを特徴とする。

【００２０】本発明にあっては、机配置図上で検索指示
者のクライアント端末の座標から検索対象者のクライア
ント端末の座標の方向へ矢印を表示するようにしたこと
で、検索指示者が検索対象者の座席の位置を把握し易い
ようにしている。

【００２１】本在席管理サーバは、前記在席・離席を示
すマークを、役職別での識別が可能に表示する表示手段
を有することを特徴とする。

【００２２】本発明にあっては、在席・離席を示すマー
クを役職別での識別が可能に表示するようにしたこと
で、検索指示者が検索対象者を役職別に把握しやすいよ
うにしている。

【００２３】本在席管理サーバは、机配置図上で選択さ
れた相手又は選択された領域内の相手を受け付ける受付
手段と、受け付けられた相手に対して座席を知らせるた
めの所定のメッセージを送信するメッセージ送信手段
と、を有することを特徴とする。

【００２４】本発明にあっては、机配置図上で選択され
た相手又は選択された領域内の相手に対して座席を知ら
せるための所定のメッセージを送信するようにしたこと
で、クライアント端末の利用者が決定した座席について
周知を図れるようにしている。

【００２５】第４の本発明に係る在席管理プログラム
は、複数のクライアント端末とネットワークを介して接
続されるコンピュータシステムに対して、クライアント
端末を設置するための机配置図を表示する処理と、机配
置図上における座席の登録・削除を管理する処理と、こ
の登録・削除に基づき、机配置図上の対応する位置に在
席・離席を示すマークを表示する処理と、を実行させる
ことを特徴とする。

【００２６】本発明にあっては、本手法を実行させる在
席管理プログラムをコンピュータシステムにインストー
ルすることにより、コンピュータシステムを在席管理サ
ーバとして機能させることができる。

【００２７】本在席管理プログラムは、前記コンピュー
タシステムに対して、クライアント端末の利用者に関す
る利用者情報を管理する処理と、検索指示に従って利用
者情報を検索する処理と、検索対象者の座席が登録され
ている場合に、机配置図上の対応する位置に検索対象で
あることを示すマークを表示する処理と、を実行させる
ことを特徴とする。

【００２８】本座席管理プログラムにおいて、前記登録
・削除を管理する処理は、表示された机配置図上で利用
者が指定した座席の座標および座席の登録・削除の指示
に基づいて管理することを特徴とする。

【００２９】本在席管理プログラムは、前記コンピュー
タシステムに対して、クライアント端末のアドレスとそ
のクライアント端末の利用者の利用者情報とを関連付け
て管理する処理と、机配置図上の座標とその座標に対応
する実際の位置にネットワークの接続口を配置する中継
器の識別番号およびポート番号とを関連付けて管理する
処理と、クライアント端末に対して接続を確認するため
の確認信号を送信する処理と、この確認信号に対する応
答に基づいて、接続の確認されたクライアント端末につ
いて中継器の識別番号およびポート番号から机配置図上
の座標を特定する処理と、を実行させ、前記登録・削除
を管理する処理は、この処理により机配置図上の座標が
特定された場合に登録し、特定されなかった場合に削除
することを特徴とする。

【００３０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。

【００３１】図１は、一実施の形態における在席管理方
法を適用したシステム全体の概略構成を示す図である。
同図のシステムは、社員・座席データベース２およびＤ
ＨＣＰ（Dynamic Host Configuration Protocol）サー
バ５に接続された在席管理サーバ１が、ネットワーク
４、ＨＵＢ６を介して複数のクライアント端末３ａ〜３
ｃに接続された構成である。

【００３２】ネットワーク４は、インターネット等に代
表されるものであり、社内ＬＡＮ（Local Area Networ
k）として形成される。もちろん、有線回線、無線回線
のいずれにより実現しても構わない。

【００３３】クライアント端末３ａ〜３ｃは、ノート型
パソコンやデスクトップ型パソコン等に相当するもので
あり、ＭＡＣ（Media Access Control）アドレスやＩＰ
（Internet Protocol）アドレスが割り当てられる。各
クライアント端末３は、ＷＷＷ（World Wide Web）ブラ
ウザを備えており、このＷＷＷブラウザを用いて在席管
理サーバ１に対して社員情報の登録や変更、座席の登録
や削除、社員検索などの処理を行わせることができる。
なお、各クライアント端末３は、それぞれ入力装置とし
てキーボードやマウスを備える。

【００３４】ＨＵＢ６は、各クライアント端末３へネッ
トワークケーブルを延出するための中継器である。な
お、同図ではＨＵＢ６は一台しか示していないが、実際
には複数のＨＵＢが用いられる。

【００３５】ＤＨＣＰサーバ５は、ＩＰアドレスのない
クライアント端末３に対してＩＰアドレスの割り振り等
を行うサーバである。

【００３６】社員各人は、出勤時に座席を決定し、自己
のノート型のクライアント端末３をその机上に配置し、
ネットワーク４に接続した状態で起動する。このとき、
クライアント端末３を配置した座席が在席管理サーバ１
に手動登録あるいは自動登録される。退社時には、座席
の登録が手動削除あるいは自動削除される。

【００３７】すなわち、クライアント端末３の各利用者
について固定された座席を用いるのではなく、机を共有
することにより誰もが自由に座席を選択できるようにな
っている。

【００３８】図２は、在席管理サーバ１の概略構成を示
す機能ブロック図である。在席管理サーバ１は、社員情
報登録・変更処理部１１と、座席登録・削除処理部１２
と、社員検索処理部１３と、表示処理部１４と、中央処
理部１５、インタフェース部１６とを有する構成であ
り、クライアント端末３に対してＷＷＷサーバとして機
能する。

【００３９】社員情報登録・変更処理部１１は、社員情
報を管理する処理を行い、社員・座席データベース２へ
の登録、変更といった処理を行う。

【００４０】座席登録・削除処理部１２は、机配置図上
におけるクライアント端末３の利用者の座席の登録や削
除を管理する処理を行う。

【００４１】社員検索処理部１３は、クライアント端末
３からの検索指示に従って、社員・座席データベース２
に格納された社員情報を検索する処理を行う。

【００４２】表示処理部１４は、机配置図をクライアン
ト端末３の画面に表示する処理、座席登録・削除処理部
１２による登録・削除に基づき、机配置図上の対応する
位置に在席・離席を示すマークを表示する処理、社員検
索処理部１３による検索対象となった利用者の座席が登
録されている場合に、机配置図上の対応する位置に検索
対象であることを示すマークを表示する処理等を行う。

【００４３】中央処理部１５は、各部における処理の総
合的な管理を行う他、利用者の個人ホームページの管理
や電子メールの送受信の処理等を行う。

【００４４】インタフェース部１６は、在席管理サーバ
１をネットワーク４や社員・座席データベース２に接続
するためのものである。

【００４５】在席管理サーバ１は、コンピュータシステ
ムにより構成され、各部における処理はコンピュータプ
ログラム（在席管理プログラム）によって実行される。

【００４６】図３は、社員・座席データベース２の構造
を示す図である。社員・座席データベース２は、社員デ
ータベース３１と、所属データベース３２と、担当デー
タベース３３，３４と、役職データベース３５と、アド
レスデータベース３６と、座標データベース３７とから
なる構成である。

【００４７】これらのデータベースにより、社員情報
と、クライアント端末３のＭＡＣアドレスや固定的に設
定されている場合のＩＰアドレス、机配置図上における
座席の座標、これに対応するＨＵＢ６の識別番号やポー
ト番号等が、それぞれ関連付けられた状態で管理され
る。

【００４８】社員情報には、社員コードや部門コード、
担当コード、役職コード、氏名、個人ホームページアド
レス、メールアドレス、写真画像を格納してあるアドレ
ス等が含まれる。

【００４９】次に、在席管理サーバ１の基本的な機能お
よび作用について説明する。

【００５０】在席管理サーバ１は、社員検索、座席の登
録・削除、社員情報の登録・変更、在席・離籍の表示切
替、座席の検索・表示機能などを備える。以下、順に説
明する。

【００５１】図４は、クライアント端末３が在席管理サ
ーバ１へアクセスしたときに、表示処理部１４によって
クライアント端末３に表示される初期画面を示す図であ
る。この画面中央には机配置図が表示され、この机配置
図上には、座席登録・削除処理部１２における登録・削
除処理に基づき、対応する位置に在席・離席を示すマー
クが表示されている。

【００５２】画面左上にはメニューが表示される。この
メニューは「社員検索」４１、「座席の登録・削除」４
２、「社員情報登録・変更」４３、「トップページへ戻
る」４４となっている。検索指示者が、このメニューか
ら「社員検索」４１を選択すると図５の画面へ移行す
る。

【００５３】図５は、社員検索のメニューの画面を示す
図である。このメニューは、「社員名から探す」５１、
「担当名から探す」５２、「フロアマップ名から探す」
５３となっている。「社員名から探す」５１を選択する
と、図６の画面へ移行する。

【００５４】図６では、社員名の入力欄６１が表示され
るので、検索指示者はここに社員名を入力する。社員検
索処理部１３は、社員座席データベース２を検索して該
当する社員名について一覧表を作成し、表示処理部１４
がこれを表示する。

【００５５】この一覧表には、部門、担当、役職、氏
名、内線番号、座席のエリア番号、座席登録の有無、個
人ホームページへのリンクの欄が表示される。

【００５６】氏名の欄をクリックすることにより、前述
した机配置図が表示され、検索対象者の座席の位置に検
索対象であることを示すマークが表示される。なお、個
人ホームページへのリンクの欄をクリックすると、その
人が開設する個人ホームページが表示される。

【００５７】図５の社員検索メニューから「担当名から
探す」５２を選択すると、図７の画面へ移行する。

【００５８】図７では、担当名の入力欄７１が表示され
るので、検索指示者はここに担当名を入力する。社員検
索処理部１３は、社員座席データベース２を検索して担
当の全名簿一覧表を作成し、表示処理部１４がこれを表
示する。

【００５９】この一覧表にも、担当、氏名、内線番号等
が表示され、氏名の欄をクリックすることにより、机配
置図が表示され、検索対象者の座席の位置に検索対象で
あることを示すマークが表示される。

【００６０】図５の社員検索メニューから「フロアマッ
プ名からから探す」５３を選択すると、図８の画面へ移
行する。

【００６１】図８では、机配置図が表示されるので、在
席位置を示すマークにポインターを移動させてマウスを
クリックすると、その位置に接続されたクライアント端
末３の利用者に関する社員情報が画面左側に表示され
る。ここで表示される社員情報には、写真画像、氏名、
電話番号等が含まれる。

【００６２】図４の画面左上のメニューから、クライア
ント端末３の利用者が「座席の登録・削除」４２を選択
すると、図９の画面へ移行する。

【００６３】図９では、社員コードの入力欄９１が表示
されるので、利用者は、ここに社員コードを入力する。
社員検索処理部１３は、社員座席データベース２を検索
し、表示処理部１４が、該当する社員について氏名、担
当、電話番号とともに、登録ボタンおよび削除ボタンを
表示する。

【００６４】利用者が登録ボタン又は削除ボタンを選択
すると、机配置図が表示されるので、自分の座席に対応
する位置へポインターを移動し、マウスをクリックす
る。これにより、座席の登録又は削除が実行され、その
座席の座標が社員・座席データベース２に登録される。

【００６５】このように、利用者がポインターを移動す
ることによって座席の座標を指定するとともに、登録ボ
タン又は削除ボタンを選択することにより登録又は削除
を指示することにより、座席登録・削除処理部１２で座
席の登録又は削除が処理される。これは、手動登録およ
び手動削除による処理であり、座席の自動登録および自
動削除の処理については後述する。

【００６６】図４の画面左上のメニューから、クライア
ント端末の利用者が「社員情報登録・変更」４３を選択
すると、図１０の画面へ移行する。

【００６７】図１０では、社員コードの入力欄９１が表
示されるので、利用者はここに社員コードを入力する。
社員番号の入力欄９６、パスワードの入力欄９７が表示
されるので、これらを入力する。これにより社員情報の
登録、変更が許可される。利用者が登録、変更を指示し
た社員情報は社員・座席データベース２に格納される。

【００６８】次に、在席の自動登録および自動削除にお
ける処理について説明する。この処理は、基本的には、
クライアント端末３に対して在席管理サーバ１から接続
の有無を確認する信号を送り、その信号に対する応答に
応じて座席の自動登録あるいは自動削除を行うものであ
る。

【００６９】図１１，１２は、クライアント端末３のＩ
Ｐアドレスが固定的に設定されている場合の座席の自動
登録および自動削除の処理を説明するための図である。

【００７０】図１１に示すように、クライアント端末３
のＩＰアドレスとそのクライアント端末の利用者の氏名
や氏名コードといった利用者情報とを関連付けて社員・
座席データベース２に格納しておくとともに、机配置図
上の座標とその座標に対応する位置に実際にネットワー
ク４の接続口を配置するＨＵＢ６の識別番号およびポー
ト番号とを関連付けて格納しておく。

【００７１】図１２で、在席管理サーバ１は、クライア
ント端末３がネットワーク４に接続された状態で起動中
か否かを確認するためクライアント端末３のＩＰアドレ
スを指定した上で確認信号としてＰＩＮＧコマンド を
送信し、クライアント端末３からの応答を取得する。

【００７２】ＰＩＮＧコマンドに対する応答があった場
合には、座席登録・削除処理部１２は、そのクライアン
ト端末３が接続されているＨＵＢ６の識別番号およびポ
ート番号から、クライアント端末３が配置されている座
席の座標を特定して自動登録し、表示処理部１４は、机
配置図上の対応する位置に在席であることを示すマーク
を表示する。

【００７３】クライアント端末３のＩＰアドレスと利用
者情報とは予め関連付けて登録してあるので、クライア
ント端末３がどの机に配置されたとしても、在席管理サ
ーバ１では、そのクライアント端末３の利用者の座席を
把握することができる。

【００７４】一方、ＰＩＮＧコマンドに対する応答がな
かった場合には、座席登録・削除処理部１２はそのＨＵ
Ｂ６のポート番号に対応する座席を自動削除し、表示処
理部１４は机配置図上の対応する位置に離席であること
を示すマークを表示する。

【００７５】このような処理を、社員・在席データベー
ス２に登録されている全てのクライアント端末３に対し
て行い、在席、離席の表示切替を自動で行うようにす
る。

【００７６】図１３，１４は、クライアント端末３のＩ
Ｐアドレスが不定の場合の座席の自動登録および自動削
除の処理を説明するための図である。

【００７７】図１３に示すように、クライアント端末３
のＭＡＣアドレスとそのクライアント端末の利用者の氏
名や氏名コードといった利用者情報とを関連付けて社員
・座席データベース２に格納しておくとともに、机配置
図上の座標とその座標に対応する位置に実際にネットワ
ーク４の接続口を配置するＨＵＢ６の識別番号およびポ
ート番号とを関連付けて格納しておく。

【００７８】図１４で、在席管理サーバ１は、まずＩＰ
アドレスの自動的な割り当てを行うＤＨＣＰサーバ５の
データベースを参照し、登録されているクライアント端
末３について、ＭＡＣアドレスとＩＰアドレスとの対応
表を作成する。

【００７９】在席管理サーバ１は、この対応表を基に、
クライアント端末３のＩＰアドレスを指定した上でＰＩ
ＮＧコマンド を送信し、クライアント端末３からの応
答を取得する。

【００８０】ＰＩＮＧコマンドに対する応答があった場
合には、そのクライアント端末３が接続されているＨＵ
Ｂ６の識別番号およびポート番号から、クライアント端
末３が配置されている座席の座標を特定して自動登録
し、机配置図上の対応する位置に在席であることを示す
マークを表示する。

【００８１】一方、ＰＩＮＧコマンドに対する応答がな
かった場合には、そのＨＵＢ６のポート番号に対応する
座席を自動削除し、机配置図上の対応する位置に離席で
あることを示すマークを表示する。

【００８２】このような処理を、社員・在席データベー
ス２に登録されている全てのクライアント端末３に対し
て行い、在席、離席の表示切替を自動で行うようにす
る。

【００８３】図１５，１６は、クライアント端末３のＩ
Ｐアドレスが不定のものと固定的に設定されているもの
とが混在する場合の座席の自動登録および自動削除の処
理を説明するための図である。

【００８４】図１５に示すように、クライアント端末３
のＭＡＣアドレス又はＩＰアドレスとそのクライアント
端末の利用者の氏名等の利用者情報と関連付けて社員・
座席データベース２に格納しておくとともに、机配置図
上の座標とその座標に対応する位置に実際にネットワー
ク４の接続口を配置するスイッチングＨＵＢ６の識別番
号およびポート番号とを関連付けて格納しておく。

【００８５】図１６で、ＩＰアドレスが不定のクライア
ント端末３に対しては、在席管理サーバ１は、スイッチ
ングＨＵＢ６に対して、ポート番号とそのポートに接続
されているクライアント端末３のＭＡＣアドレスとをＳ
ＮＭＰ（Simple Network Management Protocol）に従い
問い合わせる。

【００８６】在席管理サーバ１は、ここで取得したポー
ト番号およびＭＡＣアドレスの対応関係と、社員・座席
データベース２に登録された机配置図上の座標およびス
イッチングＨＵＢ６の識別番号、ポート番号の対応関係
に基づいて、クライアント端末３の配置された座席の座
標を特定して自動登録するとともに、机配置図の対応す
る位置に在席であることを示すマークを表示する。

【００８７】また、ＩＰアドレスが固定的に設定されて
いるクライアント端末３に対しては、在席管理サーバ１
は、ＰＩＮＧコマンドを送信し、その応答に基づいてク
ライアント端末３の座席の座標を特定し自動登録すると
ともに、机配置図の対応する位置に在席であることを示
すマークを表示する。

【００８８】次に、在席管理サーバ１の他の機能につい
て説明する。ここでは、検索した相手の方向を表示する
機能、座席アイコンを役職別に識別表示する機能、ハイ
パーリンクによる座席ＵＲＬ機能、メッセージング機能
について説明する。

【００８９】検索した相手の方向を表示する機能では、
図４の「社員検索」４１が選択され、机配置図上に検索
対象者の座席の位置に検索対象であることを示すマーク
が表示される際に、表示処理部１４が、検索指示者と検
索対象者との位置関係をグラフィカルに表示するように
する。具体的には、検索指示者のクライアント端末の座
標位置から検索対象者のクライアント端末の座標位置の
方向へ矢印を表示する。

【００９０】ここで、検索対象者のクライアント端末の
座席座標を特定する処理は前述した通りである。

【００９１】一方、検索指示者のクライアント端末の座
席座標の特定する処理は、そのクライアント端末のＩＰ
アドレスが固定の場合には、そのＩＰアドレスをキーに
して座席・社員データベース２から取得するようにし、
ＩＰアドレスが不定の場合には、ＤＨＣＰサーバ５から
ＩＰアドレスを取得し、このＩＰアドレスからＭＡＣア
ドレスを調べ、そのＭＡＣアドレスをキーに座席社員デ
ータベース２から取得するようにする。

【００９２】座席アイコンを役職別に識別表示する機能
では、表示処理部１４は、机配置図上に表示するマーク
を座席アイコンによって形成し、この座席アイコンを部
長、課長、社員、派遣などの役職に分けて色や形により
視覚的に識別し易いようにする。なお、座席アイコンの
かわりに氏名を用いることとして、その色や字体により
識別し易いようにしてもよい。

【００９３】座席ＵＲＬ機能では、中央処理部１５は、
登録された座席を相手に知らせるための電子メールの送
受信の処理や、個人ホームページのＵＲＬに登録された
座席の座標を識別するためのｉｄを引数として埋め込む
処理等を行う。

【００９４】例えば、電子メールのシグネチャに、”ht
tp://www.zaseki.com/zaseki.cgi?id=12345”のような
座席座標のｉｄが引数に用いられた個人ホームページの
ＵＲＬを表示する。

【００９５】メッセージング機能では、中央処理部１５
は、利用者が机配置図の表示画面上でマウスクリックに
より選択した相手を受け付け、その相手に対して利用者
により設定された電子メールやインスタント・メッセー
ジ等のメッセージを送信する処理を行う。

【００９６】また、利用者が机配置図の表示画面上でマ
ウスドラッグにより選択した領域を受け付け、その領域
内にいる全ての相手に対して利用者により設定されたメ
ッセージを送信する。

【００９７】したがって、本実施の形態によれば、座席
登録・削除処理部１２により机配置図上における座席の
登録・削除を管理し、この登録・削除に基づき、表示処
理部１４により机配置図上の対応する位置に座席・離席
を示すマークを表示するようにしたことで、クライアン
ト端末の利用者により自由に選択された座席を迅速かつ
適確に管理することができる。

【００９８】また、クライアント端末３からの検索指示
に従って、社員検索処理部１３により利用者情報を検索
し、検索対象者の座席が登録されている場合に、表示処
理部１４により机配置図上の対応する位置に検索対象で
あることを示すマークを表示するようにしたことで、検
索指示者が検索対象者の座席を容易に把握することがで
きる。

【００９９】本実施の形態によれば、本在席管理システ
ムの導入により、クライアント端末３の各利用者につい
て固定された座席を用いるのではなく、机を共有するこ
とにより誰もが自由に座席を選択できるようにしたこと
で、プロジェクト単位での座席配置や組み替えなどを容
易にすることができる。

【０１００】本実施の形態によれば、本在席管理システ
ムを、例えば全員が同日に出社する日がほとんどない営
業等の職場に導入した場合には、全員を収容可能な広さ
のオフィススペースと全員分の机の設置とを不要とする
ことができ、オフィススペースの削減を含め効率的な利
用を図ることができる。

【０１０１】なお、本実施の形態においては、本在席管
理システムを社員の座席の管理に用いた場合について説
明したが、他の用途として、例えば、大きな倉庫の何処
に何があるのかといったことを管理するための物品所在
管理システムとして用いることもできる。

【０１０２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る在席
管理方法、在席管理サーバ、在席管理プログラムによれ
ば、机配置図上における座席の登録・削除を管理し、こ
の登録・削除に基づき、机配置図上の対応する位置に座
席・離席を示すマークを表示するようにしたことで、ク
ライアント端末の利用者により自由に選択された座席を
迅速かつ適確に管理することができる。

【０１０３】また、検索指示に従って利用者情報を検索
し、検索対象者の座席が登録されている場合に、机配置
図上の対応する位置に検索対象であることを示すマーク
を表示するようにしたことで、検索指示者が検索対象者
の座席を容易に把握することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施の形態における在席管理方法を適用した
システム全体の概略構成を示す図である。

【図２】在席管理サーバの概略構成を示す機能ブロック
図である。

【図３】社員・座席データベースの構造を示す図であ
る。

【図４】クライアント端末３が在席管理サーバ１へアク
セスしたときに表示される初期画面を示す図である。

【図５】社員検索のメニューの画面を示す図である。

【図６】社員検索のメニュー画面から移行した画面を示
す図である。

【図７】社員検索のメニュー画面から移行した別の画面
を示す図である。

【図８】社員検索のメニュー画面から移行したさらに別
の画面を示す図である。

【図９】座席の登録・削除の画面を示す図である。

【図１０】社員情報登録・変更の画面を示す図である。

【図１１】座席の自動登録および自動削除の処理に際
し、データベースに登録しておく情報を示す図である。

【図１２】座席の自動登録および自動削除の処理を説明
するための図である。

【図１３】異なる条件での座席の自動登録および自動削
除の処理に際し、データベースに登録しておく情報を示
す図である。

【図１４】異なる条件での座席の自動登録および自動削
除の処理を説明するための図である。

【図１５】別の異なる条件での座席の自動登録および自
動削除の処理に際し、データベースに登録しておく情報
を示す図である。

【図１６】別の異なる条件での座席の自動登録および自
動削除の処理を説明するための図である。

【符号の説明】

１ 在席管理サーバ ２ 社員・座席データベース ３ クライアント端末 ４ ネットワーク ５ ＤＨＣＰサーバ ６ ＨＵＢ １１ 社員情報登録・変更処理部 １２ 座席登録・削除処理部 １３ 社員情報処理部 １４ 表示処理部 １５ 中央処理部 １６ インタフェース部 ３１ 社員データベース ３２ 所属データベース ３３ 担当データベース ３４ 担当データベース ３５ 役職データベース ３６ アドレスデータベース ３７ 座標データベース

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のクライアント端末とネットワーク
   を介して接続される在席管理サーバにより、 クライアント端末を設置するための机配置図を表示する
   処理と、 机配置図上における座席の登録・削除を管理する処理
   と、 この登録・削除に基づき、机配置図上の対応する位置に
   在席・離席を示すマークを表示する処理と、 を実行することを特徴とする在席管理方法。
2. 【請求項２】 前記在席管理サーバにより、 クライアント端末の利用者に関する利用者情報を管理す
   る処理と、 検索指示に従って利用者情報を検索する処理と、 検索対象者の座席が登録されている場合に、机配置図上
   の対応する位置に検索対象であることを示すマークを表
   示する処理と、 を実行することを特徴とする請求項１記載の在席管理方
   法。
3. 【請求項３】 複数のクライアント端末とネットワーク
   を介して接続される在席管理サーバであって、 クライアント端末を設置するための机配置図を表示する
   机配置図表示手段と、 机配置図上における座席の登録・削除を管理する登録・
   削除管理手段と、 この登録・削除に基づき、机配置図上の対応する位置に
   在席・離席を示すマークを表示するマーク表示手段と、 を有することを特徴とする在席管理サーバ。
4. 【請求項４】 クライアント端末の利用者に関する利用
   者情報を格納しておくデータベースと、 検索指示に従って前記データベースに格納された利用者
   情報を検索する検索手段と、 検索対象者の座席が前記登録・削除管理手段により登録
   されている場合に、机配置図上の対応する位置に検索対
   象であることを示すマークを表示するマーク表示手段
   と、 を有することを特徴とする請求項３記載の在席管理サー
   バ。
5. 【請求項５】 前記登録・削除管理手段は、表示された
   机配置図上で利用者が指定した座席の座標および座席の
   登録・削除の指示に基づいて管理することを特徴とする
   請求項３又は４記載の在席管理サーバ。
6. 【請求項６】 クライアント端末のアドレスとそのクラ
   イアント端末の利用者の利用者情報とを関連付けて格納
   しておくデータベースと、 机配置図上の座標とその座標に対応する実際の位置にネ
   ットワークの接続口を配置する中継器の識別番号および
   ポート番号とを関連付けて格納しておくデータベース
   と、 クライアント端末に対して接続を確認するための確認信
   号を送信する確認信号送信手段と、 この確認信号に対する応答に基づいて、接続の確認され
   たクライアント端末について中継器の識別番号およびポ
   ート番号から机配置図上の座標を特定する特定手段と、
   を備え、 前記登録・削除管理手段は、この特定手段により特定さ
   れた場合に登録し、特定されなかった場合に削除するこ
   とを特徴とする請求項３乃至５のいずれかに記載の在席
   管理サーバ。
7. 【請求項７】 前記検索手段による検索の際に、検索指
   示者のクライアント端末の座標を取得する取得手段と、 机配置図上で検索指示者のクライアント端末の座標から
   検索対象者のクライアント端末の座標の方向へ矢印を表
   示する矢印表示手段と、を有することを特徴とする請求
   項４乃至６のいずれかに記載の在席管理サーバ。
8. 【請求項８】 前記在席・離席を示すマークを、役職別
   での識別が可能に表示する表示手段を有することを特徴
   とする請求項３乃至７のいずれかに記載の在席管理サー
   バ。
9. 【請求項９】 表示された机配置図上で選択された相手
   又は選択された領域内の相手を受け付ける受付手段と、 受け付けられた相手に対して座席を知らせるための所定
   のメッセージを送信するメッセージ送信手段と、 を有することを特徴とする請求項３乃至８のいずれかに
   記載の在席管理サーバ。
10. 【請求項１０】 複数のクライアント端末とネットワー
    クを介して接続されるコンピュータシステムに対して、 クライアント端末を設置するための机配置図を表示する
    処理と、 机配置図上における座席の登録・削除を管理する処理
    と、 この登録・削除に基づき、机配置図上の対応する位置に
    在席・離席を示すマークを表示する処理と、 を実行させることを特徴とする在席管理プログラム。
11. 【請求項１１】 前記コンピュータシステムに対して、 クライアント端末の利用者に関する利用者情報を管理す
    る処理と、 検索指示に従って利用者情報を検索する処理と、 検索対象者の座席が登録されている場合に、机配置図上
    の対応する位置に検索対象であることを示すマークを表
    示する処理と、 を実行させることを特徴とする請求項１０記載の在席管
    理プログラム。
12. 【請求項１２】 前記登録・削除を管理する処理は、表
    示された机配置図上で利用者が指定した座席の座標およ
    び座席の登録・削除の指示に基づいて管理することを特
    徴とする請求項１０又は１１記載の在席管理プログラ
    ム。
13. 【請求項１３】 前記コンピュータシステムに対して、 クライアント端末のアドレスとそのクライアント端末の
    利用者の利用者情報とを関連付けて管理する処理と、 机配置図上の座標とその座標に対応する実際の位置にネ
    ットワークの接続口を配置する中継器の識別番号および
    ポート番号とを関連付けて管理する処理と、 クライアント端末に対して接続を確認するための確認信
    号を送信する処理と、 この確認信号に対する応答に基づいて、接続の確認され
    たクライアント端末について中継器の識別番号およびポ
    ート番号から机配置図上の座標を特定する処理と、を実
    行させ、 前記登録・削除を管理する処理は、この処理により机配
    置図上の座標が特定された場合に登録し、特定されなか
    った場合に削除することを特徴とする請求項１０乃至１
    ２のいずれかに記載の在席管理プログラム。