JP2002254919A - 車両空調ダクト構造およびその形成方法 - Google Patents
車両空調ダクト構造およびその形成方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両用空調ダクト構造の生産性の向上、およ
び車両配線(ワイヤハーネス)の配線作業の簡素化を図
る。 【解決手段】 所定のダクト展開形状に成形された1枚
のダクト材20を閉断面形状に折り曲げ、ダクト材20
の外縁部28を接合することにより車両幅方向に延びる
通風路を形成する。そして、車両計器盤内側において、
車両前方側にダクト材20の折り曲げ部23aが位置
し、車両後方側に外縁部28の接合部が位置し、車両後
方側の外縁部28に配線保持部29a〜29d、30a
〜30dを形成し、車両幅方向に延びるように配置され
る車両配線33を配線保持部29a〜29d、30a〜
30dにより保持する。
び車両配線(ワイヤハーネス)の配線作業の簡素化を図
る。 【解決手段】 所定のダクト展開形状に成形された1枚
のダクト材20を閉断面形状に折り曲げ、ダクト材20
の外縁部28を接合することにより車両幅方向に延びる
通風路を形成する。そして、車両計器盤内側において、
車両前方側にダクト材20の折り曲げ部23aが位置
し、車両後方側に外縁部28の接合部が位置し、車両後
方側の外縁部28に配線保持部29a〜29d、30a
〜30dを形成し、車両幅方向に延びるように配置され
る車両配線33を配線保持部29a〜29d、30a〜
30dにより保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調ダクト
構造およびその形成方法に関する。
構造およびその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両(自動車)の高性能化、高機
能化とともに車室内空間の快適性向上への要求も強くな
っている。なかでも、空調機能に対する要求は快適性向
上に直結するものであり、特に、空調送風騒音の低減に
ついては車両メーカおよびエンドユーザーの双方とも強
い要求がある。そこで、空気通路を構成する空調ダクト
を発泡樹脂のような吸音性に優れた材質で成形して、送
風騒音の低減を図ることが従来一般的に行われている。
能化とともに車室内空間の快適性向上への要求も強くな
っている。なかでも、空調機能に対する要求は快適性向
上に直結するものであり、特に、空調送風騒音の低減に
ついては車両メーカおよびエンドユーザーの双方とも強
い要求がある。そこで、空気通路を構成する空調ダクト
を発泡樹脂のような吸音性に優れた材質で成形して、送
風騒音の低減を図ることが従来一般的に行われている。
【0003】ここで、空調ダクトの成形法としては、ダ
クト形状の長手方向に延びる上側ダクト半体と下側ダク
ト半体をそれぞれ別の樹脂シート材から真空成形し、成
形後、上側ダクト半体と下側ダクト半体の互いの外縁部
を、接着、溶着等の手段にて一体に接合し、外縁接合部
のシール性を確保している。
クト形状の長手方向に延びる上側ダクト半体と下側ダク
ト半体をそれぞれ別の樹脂シート材から真空成形し、成
形後、上側ダクト半体と下側ダクト半体の互いの外縁部
を、接着、溶着等の手段にて一体に接合し、外縁接合部
のシール性を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ダクト成形法では、上下のダクト半体を別々に成形する
ので、樹脂成形の生産性が悪い。また、車両用空調ダク
ト、具体的には、フェイスダクトの場合、計器盤内側に
て計器盤幅方向(左右方向)寸法のほぼ全長に及ぶ長さ
を持つ大型部品であるので、上下のダクト半体の接合部
長さも非常に長くなる。そのため、上下のダクト半体の
位置合わせのための作業に手間がかかるとともに、上下
のダクト半体の接合作業自体の工数も多く必要となる。
従って、上下のダクト半体の一体化作業の生産性が悪
い。
ダクト成形法では、上下のダクト半体を別々に成形する
ので、樹脂成形の生産性が悪い。また、車両用空調ダク
ト、具体的には、フェイスダクトの場合、計器盤内側に
て計器盤幅方向(左右方向)寸法のほぼ全長に及ぶ長さ
を持つ大型部品であるので、上下のダクト半体の接合部
長さも非常に長くなる。そのため、上下のダクト半体の
位置合わせのための作業に手間がかかるとともに、上下
のダクト半体の接合作業自体の工数も多く必要となる。
従って、上下のダクト半体の一体化作業の生産性が悪
い。
【0005】本発明は上記点に鑑み、製作の容易な車両
用空調ダクト構造を提供することを目的とする。
用空調ダクト構造を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は車両配線(ワイヤハーネ
ス)の配線作業を簡素化できる車両用空調ダクト構造を
提供することを他の目的とする。
ス)の配線作業を簡素化できる車両用空調ダクト構造を
提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、所定のダクト展開形状
に成形された1枚のダクト材(20)を閉断面形状に折
り曲げ、ダクト材(20)の外縁部(28)を接合する
ことにより通風路(200)を形成することを特徴とす
る。
め、請求項1に記載の発明では、所定のダクト展開形状
に成形された1枚のダクト材(20)を閉断面形状に折
り曲げ、ダクト材(20)の外縁部(28)を接合する
ことにより通風路(200)を形成することを特徴とす
る。
【0008】これによると、1枚のダクト材(20)の
折り曲げ、接合によりダクト構造を形成できるから、従
来のように2つのダクト半体を成形し、その後、2つの
ダクト半体を接合する場合に比較して、成形工程を一度
に効率よく行うことができ、しかも、折り曲げであるた
め、接合時の位置決めも大幅に簡単となり、位置決め工
数を大幅に低減できる。
折り曲げ、接合によりダクト構造を形成できるから、従
来のように2つのダクト半体を成形し、その後、2つの
ダクト半体を接合する場合に比較して、成形工程を一度
に効率よく行うことができ、しかも、折り曲げであるた
め、接合時の位置決めも大幅に簡単となり、位置決め工
数を大幅に低減できる。
【0009】また、折り曲げによるダクト形成であるた
め、従来技術に比較して接合面積を低減して接合工数も
低減できる。この結果、車両用空調ダクトの製造コスト
を大幅に低減できる。
め、従来技術に比較して接合面積を低減して接合工数も
低減できる。この結果、車両用空調ダクトの製造コスト
を大幅に低減できる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、所定のダクト展開形状を持つダクト材(20)の
外縁部(28)に、車両配線(33)を保持する配線保
持部(29a〜29d、30a〜30d)を備えること
を特徴とする。
いて、所定のダクト展開形状を持つダクト材(20)の
外縁部(28)に、車両配線(33)を保持する配線保
持部(29a〜29d、30a〜30d)を備えること
を特徴とする。
【0011】これによると、ダクト材(20)に車両配
線(33)の保持機能を持たせることができ、しかも、
ダクト材(20)は発泡樹脂のような柔軟な吸音断熱材
で成形されるから、ダクト材(20)に車両配線(3
3)の保護機能をも兼務させることができる。従って、
車両配線(33)専用の保護材が不要となり、コスト低
減を図ることができる。また、車両配線(33)と空調
ダクトとの一体化により、空調ダクトの形成工程の中
で、車両配線(33)の配線作業を簡単に終えることが
できる。
線(33)の保持機能を持たせることができ、しかも、
ダクト材(20)は発泡樹脂のような柔軟な吸音断熱材
で成形されるから、ダクト材(20)に車両配線(3
3)の保護機能をも兼務させることができる。従って、
車両配線(33)専用の保護材が不要となり、コスト低
減を図ることができる。また、車両配線(33)と空調
ダクトとの一体化により、空調ダクトの形成工程の中
で、車両配線(33)の配線作業を簡単に終えることが
できる。
【0012】請求項3に記載の発明では、車両計器盤
(10)の内側において車両幅方向に延びるように配置
される車両用空調ダクト構造であって、所定のダクト展
開形状に成形された1枚のダクト材(20)を閉断面形
状に折り曲げ、ダクト材(20)の外縁部(28)を接
合することにより車両幅方向に延びる通風路(200)
を形成するとともに、ダクト材(20)に配線保持部
(29a〜29d、30a〜30d)を備え、車両計器
盤(10)の内側において車両幅方向に延びるように配
置される車両配線(33)を配線保持部(29a〜29
d、30a〜30d)により保持することを特徴とす
る。
(10)の内側において車両幅方向に延びるように配置
される車両用空調ダクト構造であって、所定のダクト展
開形状に成形された1枚のダクト材(20)を閉断面形
状に折り曲げ、ダクト材(20)の外縁部(28)を接
合することにより車両幅方向に延びる通風路(200)
を形成するとともに、ダクト材(20)に配線保持部
(29a〜29d、30a〜30d)を備え、車両計器
盤(10)の内側において車両幅方向に延びるように配
置される車両配線(33)を配線保持部(29a〜29
d、30a〜30d)により保持することを特徴とす
る。
【0013】これによると、車両計器盤(10)の内側
において車両幅方向に延びるように配置される車両用空
調ダクトにおいて,請求項2の作用効果を効果的に発揮
できる。つまり、車両計器盤(10)の内側において、
空調ダクトおよび車両配線(33)が両方とも車両幅方
向に延びるように配置されるので、空調ダクトにて車両
配線(33)を直線的に良好に保持できる。
において車両幅方向に延びるように配置される車両用空
調ダクトにおいて,請求項2の作用効果を効果的に発揮
できる。つまり、車両計器盤(10)の内側において、
空調ダクトおよび車両配線(33)が両方とも車両幅方
向に延びるように配置されるので、空調ダクトにて車両
配線(33)を直線的に良好に保持できる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項3にお
いて、車両計器盤(10)の内側における車両前方側に
ダクト材(20)の折り曲げ部(23a)が位置し、車
両後方側に外縁部(28)の接合部が位置し、車両後方
側の外縁部(28)に配線保持部(29a〜29d、3
0a〜30d)を形成することを特徴とする。
いて、車両計器盤(10)の内側における車両前方側に
ダクト材(20)の折り曲げ部(23a)が位置し、車
両後方側に外縁部(28)の接合部が位置し、車両後方
側の外縁部(28)に配線保持部(29a〜29d、3
0a〜30d)を形成することを特徴とする。
【0015】ところで、車両計器盤(10)周辺に配置
される計器類、オーディオ装置等の機器は乗員に接近さ
せるために、車両計器盤(10)において車両後方側に
配置されるから、ダクト材(20)の車両後方側の外縁
部(28)に配線保持部(29a〜29d、30a〜3
0d)を形成し、この配線保持部により車両配線(3
3)を保持することにより、車両配線(33)の位置が
空調ダクトの車両後方側となり、車両計器盤(10)周
辺の機器との間の配線接続が容易となる。
される計器類、オーディオ装置等の機器は乗員に接近さ
せるために、車両計器盤(10)において車両後方側に
配置されるから、ダクト材(20)の車両後方側の外縁
部(28)に配線保持部(29a〜29d、30a〜3
0d)を形成し、この配線保持部により車両配線(3
3)を保持することにより、車両配線(33)の位置が
空調ダクトの車両後方側となり、車両計器盤(10)周
辺の機器との間の配線接続が容易となる。
【0016】請求項5に記載の発明のように、配線保持
部は具体的には、1枚のダクト材(20)の折り曲げに
よる両外縁部(28)からそれぞれ外側へ突出する突出
部(29a〜29d、30a〜30d)により形成し、
両突出部(29a〜29d、30a〜30d)の間に車
両配線(33)を挟み込み保持するようにしてもよい。
部は具体的には、1枚のダクト材(20)の折り曲げに
よる両外縁部(28)からそれぞれ外側へ突出する突出
部(29a〜29d、30a〜30d)により形成し、
両突出部(29a〜29d、30a〜30d)の間に車
両配線(33)を挟み込み保持するようにしてもよい。
【0017】請求項6に記載の発明のように、配線保持
部は具体的には、1枚のダクト材(20)の折り曲げに
よる両外縁部(28)の少なくとも片側から外側へ突出
する突出部(29a〜29d)により形成し、ダクト材
(20)の外表面と突出部(29a〜29d)の間に車
両配線(33)を挟み込み保持するようにしてもよい。
部は具体的には、1枚のダクト材(20)の折り曲げに
よる両外縁部(28)の少なくとも片側から外側へ突出
する突出部(29a〜29d)により形成し、ダクト材
(20)の外表面と突出部(29a〜29d)の間に車
両配線(33)を挟み込み保持するようにしてもよい。
【0018】これによると、配線保持部を構成する突出
部(29a〜29d)をダクト材(20)の外表面に沿
うように配置できるので、配線保持部を含む空調ダクト
全体の外形状を小型化でき、空調ダクトの車両搭載性を
向上できる。
部(29a〜29d)をダクト材(20)の外表面に沿
うように配置できるので、配線保持部を含む空調ダクト
全体の外形状を小型化でき、空調ダクトの車両搭載性を
向上できる。
【0019】請求項7に記載の発明では、所定のダクト
展開形状に成形された1枚のダクト材(20)を閉断面
形状に折り曲げ、ダクト材(20)の外縁部(28)を
接合することにより通風路(200)を形成し、通風路
(200)内に車両配線(33)を配置することを特徴
とする。
展開形状に成形された1枚のダクト材(20)を閉断面
形状に折り曲げ、ダクト材(20)の外縁部(28)を
接合することにより通風路(200)を形成し、通風路
(200)内に車両配線(33)を配置することを特徴
とする。
【0020】請求項7によると、請求項1、2と同様の
効果を発揮できるに加えて、車両配線(33)を通風路
(200)内に配置するから、配線保持部がダクト外部
へ突出することがなくなり、空調ダクトの車両搭載性を
向上できる。
効果を発揮できるに加えて、車両配線(33)を通風路
(200)内に配置するから、配線保持部がダクト外部
へ突出することがなくなり、空調ダクトの車両搭載性を
向上できる。
【0021】請求項8に記載の発明では、請求項2ない
し7のいずれか1つにおいて、車両配線(33)は偏平
な断面形状を有するフラットケーブルであること特徴と
する。
し7のいずれか1つにおいて、車両配線(33)は偏平
な断面形状を有するフラットケーブルであること特徴と
する。
【0022】これによると、車両配線(33)がフラッ
トケーブルであるため、偏平な断面形状を利用して、ダ
クト面に沿った小スペースにて車両配線(33)を配置
できる。
トケーブルであるため、偏平な断面形状を利用して、ダ
クト面に沿った小スペースにて車両配線(33)を配置
できる。
【0023】請求項9に記載の発明のように、請求項2
ないし8のいずれか1つにおいて、車両配線を車両搭載
の複数の機器に対して共通使用される基幹電気配線(3
3)として構成してよい。
ないし8のいずれか1つにおいて、車両配線を車両搭載
の複数の機器に対して共通使用される基幹電気配線(3
3)として構成してよい。
【0024】請求項10に記載の発明では、請求項9に
おいて、車両搭載の複数の各機器に対して専用に設定さ
れる分岐電気配線(35)と、基幹電気配線(33)と
分岐電気配線(35)との間を電気接続するコネクタ手
段(100)とを備えることを特徴とする。
おいて、車両搭載の複数の各機器に対して専用に設定さ
れる分岐電気配線(35)と、基幹電気配線(33)と
分岐電気配線(35)との間を電気接続するコネクタ手
段(100)とを備えることを特徴とする。
【0025】これにより、空調ダクトに予め組み付けら
れた分岐電気配線(35)に各機器を接続するだけで、
各機器の電気結線を簡単に終えることができる。しか
も、車両搭載のの各機器に対応した専用の分岐電気配線
(35)を用意することにより、空調ダクトと基幹電気
配線(33)を車種変更にかかわらず、共通仕様化でき
るので、空調ダクトと基幹電気配線(33)を低コスト
で製作できる。
れた分岐電気配線(35)に各機器を接続するだけで、
各機器の電気結線を簡単に終えることができる。しか
も、車両搭載のの各機器に対応した専用の分岐電気配線
(35)を用意することにより、空調ダクトと基幹電気
配線(33)を車種変更にかかわらず、共通仕様化でき
るので、空調ダクトと基幹電気配線(33)を低コスト
で製作できる。
【0026】請求項11に記載の発明では、請求項10
において、コネクタ手段(100)に、基幹電気配線
(33)および分岐電気配線(35)の電気絶縁被覆層
(33b、35b)を貫通して、両配線(33、35)
の導体部(33a、35a)間を電気接続する針状の結
合端子部材(36)を備えることを特徴とする。
において、コネクタ手段(100)に、基幹電気配線
(33)および分岐電気配線(35)の電気絶縁被覆層
(33b、35b)を貫通して、両配線(33、35)
の導体部(33a、35a)間を電気接続する針状の結
合端子部材(36)を備えることを特徴とする。
【0027】これにより、針状の結合端子部材(36)
を基幹電気配線(33)および分岐電気配線(35)の
電気絶縁被覆層(33b、35b)に対して貫通させる
という簡単なワンタッチ操作で、両配線(33、35)
の導体部(33a、35a)間を電気接続できる。
を基幹電気配線(33)および分岐電気配線(35)の
電気絶縁被覆層(33b、35b)に対して貫通させる
という簡単なワンタッチ操作で、両配線(33、35)
の導体部(33a、35a)間を電気接続できる。
【0028】請求項12に記載の発明では、請求項11
において、基幹電気配線(33)および分岐電気配線
(35)の導体部(33a、35a)はそれぞれ多数本
平行に配置され、基幹電気配線(33)および分岐電気
配線(35)はそれぞれの導体部(33a、35a)が
交差するように積層され、導体部(33a、35a)の
交差箇所を結合端子部材(36)により電気接続するこ
とを特徴とする。
において、基幹電気配線(33)および分岐電気配線
(35)の導体部(33a、35a)はそれぞれ多数本
平行に配置され、基幹電気配線(33)および分岐電気
配線(35)はそれぞれの導体部(33a、35a)が
交差するように積層され、導体部(33a、35a)の
交差箇所を結合端子部材(36)により電気接続するこ
とを特徴とする。
【0029】これによると、結合端子部材(36)の配
置を変更するたけで、分岐電気配線(35)の導体部
(35a)の接続相手となる基幹電気配線(33)の導
体部(33a)を簡単に変更できる。従って、車種変更
に伴う電気回路変更への対応を簡単に処理できる。
置を変更するたけで、分岐電気配線(35)の導体部
(35a)の接続相手となる基幹電気配線(33)の導
体部(33a)を簡単に変更できる。従って、車種変更
に伴う電気回路変更への対応を簡単に処理できる。
【0030】請求項13に記載の発明では、請求項10
ないし12のいずれか1つにおいて、コネクタ手段(1
00)に、ダクト材(20)への固定手段(114、1
15)を備えることを特徴とする。
ないし12のいずれか1つにおいて、コネクタ手段(1
00)に、ダクト材(20)への固定手段(114、1
15)を備えることを特徴とする。
【0031】これによると、コネクタ手段(100)
を、それ自身に備えた固定手段(114、115)によ
りダクト材(20)に確実に固定できる。
を、それ自身に備えた固定手段(114、115)によ
りダクト材(20)に確実に固定できる。
【0032】請求項14に記載の発明では、請求項10
ないし13のいずれか1つにおいて、基幹電気配線(3
3)の電気絶縁被覆層(33b)に、コネクタ手段(1
00)の位置決め用切り欠き部(33c)を備えること
を特徴とする。
ないし13のいずれか1つにおいて、基幹電気配線(3
3)の電気絶縁被覆層(33b)に、コネクタ手段(1
00)の位置決め用切り欠き部(33c)を備えること
を特徴とする。
【0033】これにより、この切り欠き部(33c)の
位置にコネクタ手段(100)を合わせることにより、
基幹電気配線(33)に対するコネクタ手段(100)
の位置決めを簡単に行うことができる。その結果、基幹
電気配線(33)に対する分岐電気配線(35)の位置
決めをコネクタ手段(100)を介して簡単確実に行う
ことができる。
位置にコネクタ手段(100)を合わせることにより、
基幹電気配線(33)に対するコネクタ手段(100)
の位置決めを簡単に行うことができる。その結果、基幹
電気配線(33)に対する分岐電気配線(35)の位置
決めをコネクタ手段(100)を介して簡単確実に行う
ことができる。
【0034】請求項15に記載の発明では、請求項9な
いし14のいずれか1つにおいて、基幹電気配線(3
3)の電気絶縁被覆層(33b)に、ダクト材(20)
への係止用鉤形状部(33f)を備えること特徴とす
る。
いし14のいずれか1つにおいて、基幹電気配線(3
3)の電気絶縁被覆層(33b)に、ダクト材(20)
への係止用鉤形状部(33f)を備えること特徴とす
る。
【0035】これによると、基幹電気配線(33)を係
止用鉤形状部(33f)によりダクト材(20)に係止
できる。このため、ダクト材(20)の外縁部(28)
の接合を部分的に行って、この部分的な接合の中間部位
から係止用鉤形状部(33f)をダクト材(20)内
側、すなわち、通風路(200)へ差し込み係止でき
る。つまり、請求項15によると、ダクト材(20)の
外縁部(28)の接合後に基幹電気配線(33)の組付
を行うことができる。
止用鉤形状部(33f)によりダクト材(20)に係止
できる。このため、ダクト材(20)の外縁部(28)
の接合を部分的に行って、この部分的な接合の中間部位
から係止用鉤形状部(33f)をダクト材(20)内
側、すなわち、通風路(200)へ差し込み係止でき
る。つまり、請求項15によると、ダクト材(20)の
外縁部(28)の接合後に基幹電気配線(33)の組付
を行うことができる。
【0036】そのため、基幹電気配線(33)を含む電
気回路部のみを変更したり、基幹電気配線(33)を含
む電気回路部単体での点検、交換等を容易に行うことが
できる。
気回路部のみを変更したり、基幹電気配線(33)を含
む電気回路部単体での点検、交換等を容易に行うことが
できる。
【0037】請求項16に記載の発明のように、ダクト
材(20)を発泡樹脂により成形すれば、発泡樹脂の多
孔質構造により吸音断熱性および配線保護機能を良好に
発揮できる。
材(20)を発泡樹脂により成形すれば、発泡樹脂の多
孔質構造により吸音断熱性および配線保護機能を良好に
発揮できる。
【0038】請求項17に記載の発明のように、ダクト
材(20)を、外側の非発泡樹脂からなる基材シート
(21)と内側の吸音断熱層(22)との2層構造に成
形すれば、内側の吸音断熱層(22)の通気性が高い場
合でも、外側の非発泡樹脂からなる基材シート(21)
によって、ダクトの気密性を確実に確保できる。
材(20)を、外側の非発泡樹脂からなる基材シート
(21)と内側の吸音断熱層(22)との2層構造に成
形すれば、内側の吸音断熱層(22)の通気性が高い場
合でも、外側の非発泡樹脂からなる基材シート(21)
によって、ダクトの気密性を確実に確保できる。
【0039】請求項18に記載の発明では、所定のダク
ト展開形状からなる1枚のダクト材(20)を成形する
工程と、1枚のダクト材(20)を閉断面形状に折り曲
げる工程と、この折り曲げ後に、ダクト材(20)の外
縁部(28)を接合することにより通風路(200)を
形成する工程とを備える、車両用空調ダクト構造の形成
方法を特徴とする。
ト展開形状からなる1枚のダクト材(20)を成形する
工程と、1枚のダクト材(20)を閉断面形状に折り曲
げる工程と、この折り曲げ後に、ダクト材(20)の外
縁部(28)を接合することにより通風路(200)を
形成する工程とを備える、車両用空調ダクト構造の形成
方法を特徴とする。
【0040】これにより、請求項1による車両用空調ダ
クト構造の形成方法を提供できる。
クト構造の形成方法を提供できる。
【0041】請求項19に記載の発明では、配線保持部
(29a〜29d、30a〜30d)を有する所定のダ
クト展開形状からなる1枚のダクト材(20)を成形す
る工程と、1枚のダクト材(20)を閉断面形状に折り
曲げる工程と、この折り曲げ後に、ダクト材(20)の
外縁部(28)を接合して、通風路(200)を形成す
るとももに、配線保持部(29a〜29d、30a〜3
0d)により車両配線(33)を保持する工程とを備え
ることを特徴とする。
(29a〜29d、30a〜30d)を有する所定のダ
クト展開形状からなる1枚のダクト材(20)を成形す
る工程と、1枚のダクト材(20)を閉断面形状に折り
曲げる工程と、この折り曲げ後に、ダクト材(20)の
外縁部(28)を接合して、通風路(200)を形成す
るとももに、配線保持部(29a〜29d、30a〜3
0d)により車両配線(33)を保持する工程とを備え
ることを特徴とする。
【0042】これにより、請求項2による配線保持部を
持つ車両用空調ダクト構造の形成方法を提供できる。
持つ車両用空調ダクト構造の形成方法を提供できる。
【0043】請求項20に記載の発明では、請求項19
において、外縁部(28)の接合前に、車両配線(3
3)を配線保持部(29a〜29d、30a〜30d)
により挟み、外縁部(28)の接合により通風路(20
0)を形成すると同時に、車両配線(33)を配線保持
部(29a〜29d、30a〜30d)により保持する
ことを特徴とする。
において、外縁部(28)の接合前に、車両配線(3
3)を配線保持部(29a〜29d、30a〜30d)
により挟み、外縁部(28)の接合により通風路(20
0)を形成すると同時に、車両配線(33)を配線保持
部(29a〜29d、30a〜30d)により保持する
ことを特徴とする。
【0044】このように、外縁部(28)の接合により
通風路(200)の形成と車両配線(33)の保持とを
同時に行うことができる。
通風路(200)の形成と車両配線(33)の保持とを
同時に行うことができる。
【0045】請求項21に記載の発明では、請求項19
において、外縁部(28)の接合後に、車両配線(3
3)を配線保持部(29a〜29d、30a〜30d)
により保持する工程を行うことを特徴とする。
において、外縁部(28)の接合後に、車両配線(3
3)を配線保持部(29a〜29d、30a〜30d)
により保持する工程を行うことを特徴とする。
【0046】このように、外縁部(28)の接合後に、
車両配線(33)の保持工程を行ってもよい。
車両配線(33)の保持工程を行ってもよい。
【0047】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0048】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は第1実施
形態に係る空調ダクト構造を示し、図1の空調ダクト構
造は図2の計器盤部の内側に搭載される。なお、図1〜
図2の矢印は車両搭載状態における車両左右、上下、前
後の方向を示す。
形態に係る空調ダクト構造を示し、図1の空調ダクト構
造は図2の計器盤部の内側に搭載される。なお、図1〜
図2の矢印は車両搭載状態における車両左右、上下、前
後の方向を示す。
【0049】計器盤10は車室内前部に位置して計器類
やオーディオ機器等を装着している。計器盤10のう
ち、車両幅(左右)方向の略中央部には、乗員の顔部に
向かって空調空気が吹き出されるセンタフェイス吹出口
11が配置され、また、計器盤10のうち、車両幅方向
の両端部には乗員の顔部または車両側面窓ガラスに向か
って空調空気が吹き出されるサイドフェイス吹出口12
が配置されている。
やオーディオ機器等を装着している。計器盤10のう
ち、車両幅(左右)方向の略中央部には、乗員の顔部に
向かって空調空気が吹き出されるセンタフェイス吹出口
11が配置され、また、計器盤10のうち、車両幅方向
の両端部には乗員の顔部または車両側面窓ガラスに向か
って空調空気が吹き出されるサイドフェイス吹出口12
が配置されている。
【0050】そして、計器盤10の内側には車両用空調
装置の室内ユニット部をなす空調ユニット13(図1)
が配置されている。空調ユニット13は車両幅方向の略
中央部に位置して車室内に吹き出す空気の温度や湿度を
調節するものである。そのため、空調ユニット13の内
部には冷房用熱交換器(蒸発器)、暖房用熱交換器(温
水式ヒータコア)等の機器が内蔵されている。なお、図
1には図示しないが、通常、送風ユニットが空調ユニッ
ト13に対して助手席側に配置されて内気又は外気を切
替導入し空調ユニット13に向かって送風するようにな
っている。
装置の室内ユニット部をなす空調ユニット13(図1)
が配置されている。空調ユニット13は車両幅方向の略
中央部に位置して車室内に吹き出す空気の温度や湿度を
調節するものである。そのため、空調ユニット13の内
部には冷房用熱交換器(蒸発器)、暖房用熱交換器(温
水式ヒータコア)等の機器が内蔵されている。なお、図
1には図示しないが、通常、送風ユニットが空調ユニッ
ト13に対して助手席側に配置されて内気又は外気を切
替導入し空調ユニット13に向かって送風するようにな
っている。
【0051】一方、計器盤10の内側において空調ユニ
ット13の上方には車両幅方向に延びる空調ダクト14
が配置されている。この空調ダクト14は図示しないス
テアリング装置支持用の梁部材(レインフォースバ
ー)、あるいは計器盤10の内側面、車室内とエンジン
ルームとの仕切り壁(ファイヤウォール)等により支持
されるようになっている。
ット13の上方には車両幅方向に延びる空調ダクト14
が配置されている。この空調ダクト14は図示しないス
テアリング装置支持用の梁部材(レインフォースバ
ー)、あるいは計器盤10の内側面、車室内とエンジン
ルームとの仕切り壁(ファイヤウォール)等により支持
されるようになっている。
【0052】空調ダクト14は、空調ユニット13内の
空気通路の下流部に接続され、空調ユニット13内で温
度調整された後の空調風を上記センタフェイス吹出口1
1および上記サイドフェイス吹出口12に案内するフェ
イス吹出通路を構成するものである。
空気通路の下流部に接続され、空調ユニット13内で温
度調整された後の空調風を上記センタフェイス吹出口1
1および上記サイドフェイス吹出口12に案内するフェ
イス吹出通路を構成するものである。
【0053】そのため、図1および図3に示すように、
空調ダクト14の上面側において、ダクト長手方向(車
両幅方向)の中央部に、上記センタフェイス吹出口11
と接続されるセンタフェイス吹出側開口15を設け、ま
た、ダクト長手方向(車両幅方向)の左右両端部に、上
記サイドフェイス吹出口12と接続されるサイドフェイ
ス吹出側開口16を設けている。
空調ダクト14の上面側において、ダクト長手方向(車
両幅方向)の中央部に、上記センタフェイス吹出口11
と接続されるセンタフェイス吹出側開口15を設け、ま
た、ダクト長手方向(車両幅方向)の左右両端部に、上
記サイドフェイス吹出口12と接続されるサイドフェイ
ス吹出側開口16を設けている。
【0054】図3は第1実施形態による空調ダクト14
の展開形状に成形されたダクト材20を示す図であっ
て、ダクト材20のうち、空調ダクト14の底面側とな
る部位において、ダクト長手方向(車両幅方向)の中央
部には、センタフェイス入口側開口17とこのセンタフ
ェイス入口側開口17の左右両側に位置するサイドフェ
イス入口側開口18とを設けている。
の展開形状に成形されたダクト材20を示す図であっ
て、ダクト材20のうち、空調ダクト14の底面側とな
る部位において、ダクト長手方向(車両幅方向)の中央
部には、センタフェイス入口側開口17とこのセンタフ
ェイス入口側開口17の左右両側に位置するサイドフェ
イス入口側開口18とを設けている。
【0055】センタフェイス入口側開口17は空調ユニ
ット13内の空気通路の下流部のセンタフェイス開口
(図示せず)に接続され、サイドフェイス入口側開口1
8は空調ユニット13内の空気通路の下流部のサイドフ
ェイス開口(図示せず)に接続される。
ット13内の空気通路の下流部のセンタフェイス開口
(図示せず)に接続され、サイドフェイス入口側開口1
8は空調ユニット13内の空気通路の下流部のサイドフ
ェイス開口(図示せず)に接続される。
【0056】なお、センタフェイス吹出側開口15およ
びセンタフェイス入口側開口17が開口するダクト中央
部分の空間(通路部)は、サイドフェイス吹出側開口1
6およびサイドフェイス入口側開口18が開口する左右
両側のダクト空間(通路部)と図示しない仕切り壁にて
仕切られるようになっている。
びセンタフェイス入口側開口17が開口するダクト中央
部分の空間(通路部)は、サイドフェイス吹出側開口1
6およびサイドフェイス入口側開口18が開口する左右
両側のダクト空間(通路部)と図示しない仕切り壁にて
仕切られるようになっている。
【0057】次に、第1実施形態による空調ダクト14
の形成方法を具体的に説明すると、 (1)シート状のダクト展開形状(図3)の成形工程 空調ダクト14の全体形状に相当するシート状のダクト
展開形状(図3)を1枚のダクト材20に一体成形す
る。このダクト展開形状の成形は例えば、真空成形法に
より行うことができる。真空成形法は周知のごとく成形
型と加熱軟化した樹脂シート材との間を真空状態にして
樹脂シート材を型面に密着させることにより、図3のよ
うな所定の展開形状を有する1枚のダクト材20に成形
できる。
の形成方法を具体的に説明すると、 (1)シート状のダクト展開形状(図3)の成形工程 空調ダクト14の全体形状に相当するシート状のダクト
展開形状(図3)を1枚のダクト材20に一体成形す
る。このダクト展開形状の成形は例えば、真空成形法に
より行うことができる。真空成形法は周知のごとく成形
型と加熱軟化した樹脂シート材との間を真空状態にして
樹脂シート材を型面に密着させることにより、図3のよ
うな所定の展開形状を有する1枚のダクト材20に成形
できる。
【0058】ここで、樹脂の材質としては、空調ダクト
14の必要機能として要求される吸音性、断熱性に優れ
た樹脂材が好ましい。これらの特性を満足する樹脂材と
しては発泡樹脂が好適であり、より具体的には、発泡ポ
リプロピレンのような単泡の熱可塑性樹脂、あるいはウ
レタンのような連泡樹脂が好ましい。そして、このよう
な吸音性、断熱性に優れた樹脂材は、後述の図4の折れ
曲げ工程を実施するために必要な柔軟性を同時に満足す
るので、好都合である。
14の必要機能として要求される吸音性、断熱性に優れ
た樹脂材が好ましい。これらの特性を満足する樹脂材と
しては発泡樹脂が好適であり、より具体的には、発泡ポ
リプロピレンのような単泡の熱可塑性樹脂、あるいはウ
レタンのような連泡樹脂が好ましい。そして、このよう
な吸音性、断熱性に優れた樹脂材は、後述の図4の折れ
曲げ工程を実施するために必要な柔軟性を同時に満足す
るので、好都合である。
【0059】なお、ウレタン樹脂は気泡が連続する連泡
樹脂であるため、各気泡が独立している単泡樹脂より通
気性が高い。そこで、図5に示すように、発泡させな
い、通常のリジッド樹脂(例えば、ポリプロピレン)の
ように通気性がなく、且つ、曲げ加工可能な柔軟性を有
する樹脂からなる基材シート21と、吸音断熱層をなす
ウレタン層22との2層シートとして成形する。
樹脂であるため、各気泡が独立している単泡樹脂より通
気性が高い。そこで、図5に示すように、発泡させな
い、通常のリジッド樹脂(例えば、ポリプロピレン)の
ように通気性がなく、且つ、曲げ加工可能な柔軟性を有
する樹脂からなる基材シート21と、吸音断熱層をなす
ウレタン層22との2層シートとして成形する。
【0060】次に、図3によりシート状ダクト材20の
展開形状を具体的に説明すると、シート状ダクト材20
の展開形状は、車両幅方向に延びる概略長方形であり、
長方形の短辺の中央部に折れ線23を設定し、この折れ
線23の片側に空調ダクト14の上側面を形成する上側
ダクト半体24を形成し、また、折れ線23の他の片側
に空調ダクト14の下側面を形成する下側ダクト半体2
5を形成している。
展開形状を具体的に説明すると、シート状ダクト材20
の展開形状は、車両幅方向に延びる概略長方形であり、
長方形の短辺の中央部に折れ線23を設定し、この折れ
線23の片側に空調ダクト14の上側面を形成する上側
ダクト半体24を形成し、また、折れ線23の他の片側
に空調ダクト14の下側面を形成する下側ダクト半体2
5を形成している。
【0061】この上下の両ダクト半体24、25には、
それぞれダクト通風断面積を確保するための突出部2
6、27を形成し、上側ダクト半体24の突出部26に
前述の各開口15、16を形成し、下側ダクト半体25
の突出部27に前述の各開口17、18を形成する。ま
た、突出部26、27の周囲、すなわち、中央部の折れ
線23の部分および長方形の外縁部28は平坦面を形成
し、この外縁部28の平坦面が上下の両ダクト半体2
4、25の接合面となる。
それぞれダクト通風断面積を確保するための突出部2
6、27を形成し、上側ダクト半体24の突出部26に
前述の各開口15、16を形成し、下側ダクト半体25
の突出部27に前述の各開口17、18を形成する。ま
た、突出部26、27の周囲、すなわち、中央部の折れ
線23の部分および長方形の外縁部28は平坦面を形成
し、この外縁部28の平坦面が上下の両ダクト半体2
4、25の接合面となる。
【0062】更に、上下の両ダクト半体24、25の外
縁部28のうち、長方形の長辺部(車両幅方向に延びる
辺)には、外方へ矩形状に突出する複数(本例では4
個)の突出部29a〜29dおよび突出部30a〜30
dを形成している。この突出部29a〜29d、30a
〜30dは配線保持部を構成するものである。
縁部28のうち、長方形の長辺部(車両幅方向に延びる
辺)には、外方へ矩形状に突出する複数(本例では4
個)の突出部29a〜29dおよび突出部30a〜30
dを形成している。この突出部29a〜29d、30a
〜30dは配線保持部を構成するものである。
【0063】そして、各突出部相互の間には後述の割り
込みコネクタ100を収納できる所定間隔を持つ複数
(本例では3個)の切り欠き部31a〜31cおよび切
り欠き部32a〜32cを形成している。ここで、突出
部29a〜29dと突出部30a〜30d、および切り
欠き部31a〜31cと切り欠き部32a〜32cは互
いに同一位置に同一形状で形成されている。
込みコネクタ100を収納できる所定間隔を持つ複数
(本例では3個)の切り欠き部31a〜31cおよび切
り欠き部32a〜32cを形成している。ここで、突出
部29a〜29dと突出部30a〜30d、および切り
欠き部31a〜31cと切り欠き部32a〜32cは互
いに同一位置に同一形状で形成されている。
【0064】(2)シート状ダクト材20のダクト形状
への組立工程および電気配線の組付工程 図4はこの組立・組付工程の流れを説明するもので、図
4(a)に示す展開形状のシート状ダクト材20に対し
て、中央部の折れ線23の部分を支点として互いの突出
部29a〜29dと突出部30a〜30dが接近する方
向の力を加えて、上下の両ダクト半体24、25を図4
(b)、(c)のように中央部の折れ線23の部分で、
閉断面形状(図5(b)、図6参照)となるように折り
曲げる。23aはその折り曲げ終了後の折り曲げ部であ
る。
への組立工程および電気配線の組付工程 図4はこの組立・組付工程の流れを説明するもので、図
4(a)に示す展開形状のシート状ダクト材20に対し
て、中央部の折れ線23の部分を支点として互いの突出
部29a〜29dと突出部30a〜30dが接近する方
向の力を加えて、上下の両ダクト半体24、25を図4
(b)、(c)のように中央部の折れ線23の部分で、
閉断面形状(図5(b)、図6参照)となるように折り
曲げる。23aはその折り曲げ終了後の折り曲げ部であ
る。
【0065】そして、図4(c)のように、上下の両ダ
クト半体24、25の折り曲げがある程度進行した状態
にて、下側ダクト半体25の突出部30a〜30d上に
基幹電気配線33を組み込む。
クト半体24、25の折り曲げがある程度進行した状態
にて、下側ダクト半体25の突出部30a〜30d上に
基幹電気配線33を組み込む。
【0066】ここで、基幹電気配線33は、図1に示す
ように、空調ダクト14と同様に車両幅方向に配置され
るものであって、計器盤10内外の複数の電気機器間の
電気信号の通信あるいは電源供給等のために共通使用さ
れる配線である。
ように、空調ダクト14と同様に車両幅方向に配置され
るものであって、計器盤10内外の複数の電気機器間の
電気信号の通信あるいは電源供給等のために共通使用さ
れる配線である。
【0067】基幹電気配線33は、本例では図7、8に
示す、一般にフラットケーブルと称される偏平な形態の
ものであり、銅、黄銅、アルミニュウム等の導体金属か
らなる断面偏平状の多数の導体部33aを平行に配列
し、この多数の導体部33aを柔軟性に富んだ樹脂系材
料からなる電気絶縁被覆層33bにより被覆して一体に
保持する構成になっている。
示す、一般にフラットケーブルと称される偏平な形態の
ものであり、銅、黄銅、アルミニュウム等の導体金属か
らなる断面偏平状の多数の導体部33aを平行に配列
し、この多数の導体部33aを柔軟性に富んだ樹脂系材
料からなる電気絶縁被覆層33bにより被覆して一体に
保持する構成になっている。
【0068】図8に示すように、基幹電気配線33の電
気絶縁被覆層33bには割り込みコネクタ100の外形
幅寸法より若干、幅寸法が大きい切り欠き部33cが形
成してある。この切り欠き部33cの幅寸法は、シート
状ダクト材20の切り欠き部31a〜31cおよび切り
欠き部32a〜32cの幅寸法と同一にしてある。その
ため、この両切り欠き部の位置を一致させることによ
り、シート状ダクト材20に対する基幹電気配線33の
組付位置を簡単に決めることができるとともに、基幹電
気配線33に対する割り込みコネクタ100の組付位置
も簡単に決めることができる。
気絶縁被覆層33bには割り込みコネクタ100の外形
幅寸法より若干、幅寸法が大きい切り欠き部33cが形
成してある。この切り欠き部33cの幅寸法は、シート
状ダクト材20の切り欠き部31a〜31cおよび切り
欠き部32a〜32cの幅寸法と同一にしてある。その
ため、この両切り欠き部の位置を一致させることによ
り、シート状ダクト材20に対する基幹電気配線33の
組付位置を簡単に決めることができるとともに、基幹電
気配線33に対する割り込みコネクタ100の組付位置
も簡単に決めることができる。
【0069】上記基幹電気配線33の組み込み後に、次
に、図4(d)に示すように、上下の両ダクト半体2
4、25の外縁部28の平坦面同士を密着させ、この外
縁部28同士の密着部(突出部29a〜29dと30a
〜30dの密着部も含む)を接着、溶着等の手段で接合
し、密閉する。
に、図4(d)に示すように、上下の両ダクト半体2
4、25の外縁部28の平坦面同士を密着させ、この外
縁部28同士の密着部(突出部29a〜29dと30a
〜30dの密着部も含む)を接着、溶着等の手段で接合
し、密閉する。
【0070】すなわち、外縁部28の平坦面を全周にわ
たって接合し、これにより、空調ダクト14の密閉通路
形状を完成して、通風路200(図6)を形成する。こ
れと同時に、突出部29a〜29dと30a〜30dの
密着部先端を接合して、基幹電気配線33を上下の両ダ
クト半体24、25の突出部29a〜29dと30a〜
30d間に挟み込み固定する。図1、図4(d)、図6
のXは外縁部28の全周の接合部を示し、Yは突出部2
9a〜29dと30a〜30dの密着部先端の接合部を
示す。
たって接合し、これにより、空調ダクト14の密閉通路
形状を完成して、通風路200(図6)を形成する。こ
れと同時に、突出部29a〜29dと30a〜30dの
密着部先端を接合して、基幹電気配線33を上下の両ダ
クト半体24、25の突出部29a〜29dと30a〜
30d間に挟み込み固定する。図1、図4(d)、図6
のXは外縁部28の全周の接合部を示し、Yは突出部2
9a〜29dと30a〜30dの密着部先端の接合部を
示す。
【0071】なお、図5に示すように、シート状ダクト
材20の吸音断熱層22をウレタン樹脂(連泡樹脂)で
構成する場合は、ウレタン樹脂の性質上、接着、溶着と
いった接合手段を使用できないので、機械的な締結手
段、例えば、ホチキスによる金属針状部材34(図5
(b)参照)を用いて、上下の両ダクト半体24、25
の外縁部28の平坦面同士を一体に締結する。同様に、
突出部29a〜29dと30a〜30dの密着部先端の
接合部もホチキスによる金属針状部材34により接合を
行う。
材20の吸音断熱層22をウレタン樹脂(連泡樹脂)で
構成する場合は、ウレタン樹脂の性質上、接着、溶着と
いった接合手段を使用できないので、機械的な締結手
段、例えば、ホチキスによる金属針状部材34(図5
(b)参照)を用いて、上下の両ダクト半体24、25
の外縁部28の平坦面同士を一体に締結する。同様に、
突出部29a〜29dと30a〜30dの密着部先端の
接合部もホチキスによる金属針状部材34により接合を
行う。
【0072】このように、本明細書における「接合」と
いう用語は、接着、溶着といった手段の他に、機械的な
締結手段による接合をも含む意味で用いている。
いう用語は、接着、溶着といった手段の他に、機械的な
締結手段による接合をも含む意味で用いている。
【0073】上記のようにして、空調ダクト14の通風
路形状を完成した後に、上記基幹電気配線33に割り込
みコネクタ100を接続して、基幹電気配線33に分岐
電気配線35を接続する作業を行う。ここで、分岐電気
配線35は、計器盤10近傍に配置される各種電気機器
に対して、電気信号の入出あるいは電源供給を行う専用
配線である。
路形状を完成した後に、上記基幹電気配線33に割り込
みコネクタ100を接続して、基幹電気配線33に分岐
電気配線35を接続する作業を行う。ここで、分岐電気
配線35は、計器盤10近傍に配置される各種電気機器
に対して、電気信号の入出あるいは電源供給を行う専用
配線である。
【0074】分岐電気配線35も、上記基幹電気配線3
3と同様に、導体金属からなる断面偏平状の多数の導体
部35aを、柔軟性に富んだ樹脂系材料からなる電気絶
縁被覆層35bにより被覆して一体に保持する、偏平な
形態からなるフラットケーブルで構成されている。
3と同様に、導体金属からなる断面偏平状の多数の導体
部35aを、柔軟性に富んだ樹脂系材料からなる電気絶
縁被覆層35bにより被覆して一体に保持する、偏平な
形態からなるフラットケーブルで構成されている。
【0075】次に、本実施形態で用いる割り込みコネク
タ100の具体的構成例を図9、図10により説明する
と、割り込みコネクタ100は中間の基盤部材110
と、この基盤部材110の一面側(図9の上側)に配置
された第1蓋部材120と、この基盤部材110の他面
側(図9の下側)に配置された第2蓋部材130とを有
する3層構造になっている。
タ100の具体的構成例を図9、図10により説明する
と、割り込みコネクタ100は中間の基盤部材110
と、この基盤部材110の一面側(図9の上側)に配置
された第1蓋部材120と、この基盤部材110の他面
側(図9の下側)に配置された第2蓋部材130とを有
する3層構造になっている。
【0076】第1蓋部材120は基幹電気配線33を挟
み込むための部材であって、その一端側のヒンジ部12
1にて基盤部材110に開閉可能に結合され、他端側に
は基盤部材110との係止構造を構成する係止爪部12
2が成形してある。第2蓋部材130は分岐電気配線3
5を挟み込むための部材であって、ヒンジ部(図示せ
ず)は第1蓋部材120のヒンジ部121と直交する方
向(図9のA面側)に配置され、このヒンジ部により第
2蓋部材130は基盤部材110に対して矢印Bのよう
に開閉可能に結合される。第2蓋部材130において上
記ヒンジ部と反対側の端部に、基盤部材110との係止
構造を構成する係止爪部131が成形してある。
み込むための部材であって、その一端側のヒンジ部12
1にて基盤部材110に開閉可能に結合され、他端側に
は基盤部材110との係止構造を構成する係止爪部12
2が成形してある。第2蓋部材130は分岐電気配線3
5を挟み込むための部材であって、ヒンジ部(図示せ
ず)は第1蓋部材120のヒンジ部121と直交する方
向(図9のA面側)に配置され、このヒンジ部により第
2蓋部材130は基盤部材110に対して矢印Bのよう
に開閉可能に結合される。第2蓋部材130において上
記ヒンジ部と反対側の端部に、基盤部材110との係止
構造を構成する係止爪部131が成形してある。
【0077】上記の3部材110、120、130は樹
脂にて一体成形することができ、樹脂成形による電気絶
縁部材を構成しており、そして、基盤部材110にはそ
の板厚方向に貫通する保持穴111が格子状に多数配列
してある。この保持穴111は、導体金属の板材から形
成される結合端子部材36を支持固定するための部位で
あり、結合端子部材36は、基幹電気配線33との接続
部37を上半部に成形し、分岐電気配線35との接続部
38を下半部に成形している。
脂にて一体成形することができ、樹脂成形による電気絶
縁部材を構成しており、そして、基盤部材110にはそ
の板厚方向に貫通する保持穴111が格子状に多数配列
してある。この保持穴111は、導体金属の板材から形
成される結合端子部材36を支持固定するための部位で
あり、結合端子部材36は、基幹電気配線33との接続
部37を上半部に成形し、分岐電気配線35との接続部
38を下半部に成形している。
【0078】ここで、両接続部37、38の中間部に、
両者の板面を直交状に交差させる交差部39を設けてい
る。両接続部37、38にはそれぞれ針状に尖った針状
先端部37a、38aを2箇所ずつ形成し、更に、この
2箇所の針状先端部37a、38aの根本側の間に、基
幹電気配線33の導体部33a、分岐電気配線35の導
体部35aに圧接して電気接続を行う窓部37b、38
bを形成している。
両者の板面を直交状に交差させる交差部39を設けてい
る。両接続部37、38にはそれぞれ針状に尖った針状
先端部37a、38aを2箇所ずつ形成し、更に、この
2箇所の針状先端部37a、38aの根本側の間に、基
幹電気配線33の導体部33a、分岐電気配線35の導
体部35aに圧接して電気接続を行う窓部37b、38
bを形成している。
【0079】また、結合端子部材36を基盤部材110
の保持穴111内に圧入した後に、結合端子部材36が
抜けるのを防止するために、結合端子部材36の接続部
37の板面から係止片37cを斜め下方に切り起こして
ある。
の保持穴111内に圧入した後に、結合端子部材36が
抜けるのを防止するために、結合端子部材36の接続部
37の板面から係止片37cを斜め下方に切り起こして
ある。
【0080】なお、割り込みコネクタ100に対して、
基幹電気配線33よりも分岐電気配線35を先に組み付
けるため、結合端子部材36を基盤部材110の保持穴
111内に図9の下側から圧入しておき、分岐電気配線
35の組み付け時、すなわち、基盤部材110に第2蓋
部材130を閉じるときに係止片37cの先端部が保持
穴111の内壁面に食い込んで、圧入後の抜け止め作用
を発揮する。
基幹電気配線33よりも分岐電気配線35を先に組み付
けるため、結合端子部材36を基盤部材110の保持穴
111内に図9の下側から圧入しておき、分岐電気配線
35の組み付け時、すなわち、基盤部材110に第2蓋
部材130を閉じるときに係止片37cの先端部が保持
穴111の内壁面に食い込んで、圧入後の抜け止め作用
を発揮する。
【0081】結合端子部材36を保持穴111内に圧入
保持した状態で、結合端子部材36の上下の接続部3
7、38が基盤部材110の両面から外部へ突出するよ
うに、結合端子部材36の上下寸法を設計してある。
保持した状態で、結合端子部材36の上下の接続部3
7、38が基盤部材110の両面から外部へ突出するよ
うに、結合端子部材36の上下寸法を設計してある。
【0082】第1蓋部材120の内面部には、基盤部材
110の保持穴111の位置(換言すると結合端子部材
36の組付位置)に対応して堤状部123が成形してあ
る。この堤状部123は基幹電気配線33の導体部33
aを押さえるためのものであるので、導体部33aと平
行に延びる細長形状になっている。なお、第2蓋部材1
20の内面部にも、同様の細長形の堤状部(図示)が成
形してある。
110の保持穴111の位置(換言すると結合端子部材
36の組付位置)に対応して堤状部123が成形してあ
る。この堤状部123は基幹電気配線33の導体部33
aを押さえるためのものであるので、導体部33aと平
行に延びる細長形状になっている。なお、第2蓋部材1
20の内面部にも、同様の細長形の堤状部(図示)が成
形してある。
【0083】また、基盤部材110には第1、第2蓋部
材120、130の係止爪部122、131が係止され
る係止凹部112、113が形成してある。
材120、130の係止爪部122、131が係止され
る係止凹部112、113が形成してある。
【0084】図9は、多数の保持穴111のうち、基幹
電気配線33と分岐電気配線35との電気接続に必要な
所定部位の保持穴111に結合端子部材36を圧入保持
させ、その後に、基盤部材110の下側面と第2蓋部材
130との間に分岐電気配線35を挟み込み、結合端子
部材36の下側接続部38に分岐電気配線35の導体部
35aを電気接続した後の状態を示している。
電気配線33と分岐電気配線35との電気接続に必要な
所定部位の保持穴111に結合端子部材36を圧入保持
させ、その後に、基盤部材110の下側面と第2蓋部材
130との間に分岐電気配線35を挟み込み、結合端子
部材36の下側接続部38に分岐電気配線35の導体部
35aを電気接続した後の状態を示している。
【0085】このような状態にて、第1蓋部材120を
図9のように基盤部材110に対して開き、図4(c)
の矢印Cのように基幹電気配線33に対する割り込みコ
ネクタ100の組付を行う。ここで、基幹電気配線33
は、空調ダクト14において、突出部29a〜29d、
30a〜30d間に形成された切り欠き部31a〜31
c、32a〜32cの部位では外部に露出しているの
で、この切り欠き部31a〜31c、32a〜32cに
位置する基幹電気配線33の露出部を割り込みコネクタ
100の基盤部材110と第1蓋部材120との間で挟
み込む。
図9のように基盤部材110に対して開き、図4(c)
の矢印Cのように基幹電気配線33に対する割り込みコ
ネクタ100の組付を行う。ここで、基幹電気配線33
は、空調ダクト14において、突出部29a〜29d、
30a〜30d間に形成された切り欠き部31a〜31
c、32a〜32cの部位では外部に露出しているの
で、この切り欠き部31a〜31c、32a〜32cに
位置する基幹電気配線33の露出部を割り込みコネクタ
100の基盤部材110と第1蓋部材120との間で挟
み込む。
【0086】この際、割り込みコネクタ100の外形幅
寸法W1(図8)を切り欠き部31a〜31c、32a
〜32cの幅寸法より若干量だけ小さくしているので、
割り込みコネクタ100と空調ダクト14側との間で組
付時の干渉が発生しない。
寸法W1(図8)を切り欠き部31a〜31c、32a
〜32cの幅寸法より若干量だけ小さくしているので、
割り込みコネクタ100と空調ダクト14側との間で組
付時の干渉が発生しない。
【0087】なお、図7(a)(b)は、割り込みコネ
クタ100の結合端子部材36と基幹電気配線33の導
体部33aとの電気接続過程を示すもので、結合端子部
材36と基幹電気配線33との位置関係は図9、図4と
上下逆に図示している。
クタ100の結合端子部材36と基幹電気配線33の導
体部33aとの電気接続過程を示すもので、結合端子部
材36と基幹電気配線33との位置関係は図9、図4と
上下逆に図示している。
【0088】図7(b)のは、第1蓋部材120の閉
方向への変位により結合端子部材36の針状先端部37
aが基幹電気配線33の電気絶縁被覆層33bを貫通し
て導体部33aと接触し始める組付初期の状態を示して
いる。このとき、基幹電気配線33の導体部33aは第
1蓋部材120の内面の堤状部123上に支持されてい
るので、第1蓋部材120が閉方向へ変位すると、この
変位に伴って導体部33aが図7(b)の→→の
ように順次、結合端子部材36の針状先端部37a側へ
移動していく。
方向への変位により結合端子部材36の針状先端部37
aが基幹電気配線33の電気絶縁被覆層33bを貫通し
て導体部33aと接触し始める組付初期の状態を示して
いる。このとき、基幹電気配線33の導体部33aは第
1蓋部材120の内面の堤状部123上に支持されてい
るので、第1蓋部材120が閉方向へ変位すると、この
変位に伴って導体部33aが図7(b)の→→の
ように順次、結合端子部材36の針状先端部37a側へ
移動していく。
【0089】そして、図7(b)のの状態では、結合
端子部材36の針状先端部37aの根本部に形成した窓
部37b内に導体部33aが押し込まれ、窓部37bの
側面壁に導体部33aが圧接することにより、結合端子
部材36と導体部33aとの電気接続が完了する。
端子部材36の針状先端部37aの根本部に形成した窓
部37b内に導体部33aが押し込まれ、窓部37bの
側面壁に導体部33aが圧接することにより、結合端子
部材36と導体部33aとの電気接続が完了する。
【0090】結合端子部材36の2つの針状先端部37
aは互いに内向きで対向する鉤形状となっており、この
内向きの鉤形状にて接続対象の導体部33aのみを切断
することなく挟み込み、窓部37b内に案内する作用を
果たす。
aは互いに内向きで対向する鉤形状となっており、この
内向きの鉤形状にて接続対象の導体部33aのみを切断
することなく挟み込み、窓部37b内に案内する作用を
果たす。
【0091】なお、結合端子部材36と分岐電気配線3
5の導体部35aとの電気接続の具体的説明は省略した
が、上記した結合端子部材36と基幹電気配線33の導
体部33aとの電気接続と全く同じ形態で行うことがで
きる。また、基幹電気配線33の切り欠き部33cによ
り基幹電気配線33に対する割り込みコネクタ100の
組付位置が決定でき、このことから、基幹電気配線33
に対する分岐電気配線35の接続位置を簡単確実に決定
できる。
5の導体部35aとの電気接続の具体的説明は省略した
が、上記した結合端子部材36と基幹電気配線33の導
体部33aとの電気接続と全く同じ形態で行うことがで
きる。また、基幹電気配線33の切り欠き部33cによ
り基幹電気配線33に対する割り込みコネクタ100の
組付位置が決定でき、このことから、基幹電気配線33
に対する分岐電気配線35の接続位置を簡単確実に決定
できる。
【0092】ところで、基幹電気配線33と分岐電気配
線35との電気接続が完了した状態では、第1蓋部材1
20の係止爪部122が基盤部材110の係止凹部11
2に係止されて、結合端子部材36と導体部33aとの
電気接続状態を保持する。また、基幹電気配線33の露
出部を割り込みコネクタ100の基盤部材110と第1
蓋部材120との間で挟み込むことにより、割り込みコ
ネクタ100自身が基幹電気配線33を介して空調ダク
ト14に支持されることになる。図6は基幹電気配線3
3と分岐電気配線35との電気接続が完了した状態での
ダクト断面構造を示す。
線35との電気接続が完了した状態では、第1蓋部材1
20の係止爪部122が基盤部材110の係止凹部11
2に係止されて、結合端子部材36と導体部33aとの
電気接続状態を保持する。また、基幹電気配線33の露
出部を割り込みコネクタ100の基盤部材110と第1
蓋部材120との間で挟み込むことにより、割り込みコ
ネクタ100自身が基幹電気配線33を介して空調ダク
ト14に支持されることになる。図6は基幹電気配線3
3と分岐電気配線35との電気接続が完了した状態での
ダクト断面構造を示す。
【0093】なお、基幹電気配線33の車両幅方向の両
端部にはコネクタ33dが設けてあるので、このコネク
タ33dを用いて基幹電気配線33と車両側配線(図示
せず)との電気接続を行うことができる。また、分岐電
気配線35の端部にもコネクタ35dが設けてあるの
で、このコネクタ35dを用いて分岐電気配線35と計
器盤近傍の各種電気機器との電気接続を行うことができ
る。
端部にはコネクタ33dが設けてあるので、このコネク
タ33dを用いて基幹電気配線33と車両側配線(図示
せず)との電気接続を行うことができる。また、分岐電
気配線35の端部にもコネクタ35dが設けてあるの
で、このコネクタ35dを用いて分岐電気配線35と計
器盤近傍の各種電気機器との電気接続を行うことができ
る。
【0094】図8は結合端子部材36を介在して基幹電
気配線33の導体部33aと分岐電気配線35の導体部
35aとの電気接続の完了状態を示すもので、結合端子
部材36を介在した多数の電気接続部を白丸で模式的に
示している。図中、Dの電気接続部のように、基幹電気
配線33の同一の導体部33aに、分岐電気配線35の
複数の導体部35aを接続する場合もある。これは、分
岐電気配線35の接続相手が複数に分かれている場合が
あるからである。図8の例では分岐電気配線35の端部
に2つのコネクタ35dを設けて、2つの接続相手に分
岐電気配線35を電気接続するようにしている。
気配線33の導体部33aと分岐電気配線35の導体部
35aとの電気接続の完了状態を示すもので、結合端子
部材36を介在した多数の電気接続部を白丸で模式的に
示している。図中、Dの電気接続部のように、基幹電気
配線33の同一の導体部33aに、分岐電気配線35の
複数の導体部35aを接続する場合もある。これは、分
岐電気配線35の接続相手が複数に分かれている場合が
あるからである。図8の例では分岐電気配線35の端部
に2つのコネクタ35dを設けて、2つの接続相手に分
岐電気配線35を電気接続するようにしている。
【0095】また、図8において、Eは基幹電気配線3
3の導体部33aの切断部を示す。この切断部Eは基幹
電気配線33の切断該当部をパンチ等で打ち抜くか、あ
るいはレーザー加工等により焼き切ることにより形成す
る。
3の導体部33aの切断部を示す。この切断部Eは基幹
電気配線33の切断該当部をパンチ等で打ち抜くか、あ
るいはレーザー加工等により焼き切ることにより形成す
る。
【0096】切断部Eは基幹電気配線33の導体部33
aのうち、未使用部分等を別回路の接続用等に有効利用
して、導体部33aの必要本数の低減を図ったり、ある
いは、導体部35aの未使用部分での電力損失や電磁ノ
イズ発生、電磁ノイズ受信等の弊害が発生することを抑
制するために形成する。
aのうち、未使用部分等を別回路の接続用等に有効利用
して、導体部33aの必要本数の低減を図ったり、ある
いは、導体部35aの未使用部分での電力損失や電磁ノ
イズ発生、電磁ノイズ受信等の弊害が発生することを抑
制するために形成する。
【0097】図11は切断部Eによる具体的な回路形成
例を示すもので、切断部E1と切断部E2の形成により
の点から分岐電気配線35の2つのコネクタ35d
(換言すると、2つの接続相手の機器)を経由しての
点に至る回路を、基幹電気配線33の本来1本の導体部
33aを有効活用して形成できる。
例を示すもので、切断部E1と切断部E2の形成により
の点から分岐電気配線35の2つのコネクタ35d
(換言すると、2つの接続相手の機器)を経由しての
点に至る回路を、基幹電気配線33の本来1本の導体部
33aを有効活用して形成できる。
【0098】同様に、切断部E3の形成によりの点か
ら分岐電気配線35の左側のコネクタ35dを経由して
の点に至る回路を、基幹電気配線33の本来1本の導
体部33aを有効活用して形成できる。
ら分岐電気配線35の左側のコネクタ35dを経由して
の点に至る回路を、基幹電気配線33の本来1本の導
体部33aを有効活用して形成できる。
【0099】次に、本第1実施形態による主要な作用効
果を説明すると、空調ダクト14の形成に当たり、一体
成形の1部品であるシート状ダクト材20を中央部の折
れ線23の部分で折り曲げて、ダクト形状(閉断面形
状)を形成するから、従来のように、完全な2部品であ
る上下2つのダクト半体を成形し、その後、2つのダク
ト半体を接合する場合に比較して、樹脂成形のコストを
低減でき、しかも、折り曲げ時の位置決めが大幅に簡単
となり、位置決め工数も大幅に低減できる。
果を説明すると、空調ダクト14の形成に当たり、一体
成形の1部品であるシート状ダクト材20を中央部の折
れ線23の部分で折り曲げて、ダクト形状(閉断面形
状)を形成するから、従来のように、完全な2部品であ
る上下2つのダクト半体を成形し、その後、2つのダク
ト半体を接合する場合に比較して、樹脂成形のコストを
低減でき、しかも、折り曲げ時の位置決めが大幅に簡単
となり、位置決め工数も大幅に低減できる。
【0100】また、中央部の折れ線23に沿う折り曲げ
部分は接合が不要となり、その分だけ、接合面積を低減
でき、接合作業(接着、溶着等)の工数も低減できる。
これらのことが相俟って、空調ダクト14の製造コスト
を大幅に低減できる。
部分は接合が不要となり、その分だけ、接合面積を低減
でき、接合作業(接着、溶着等)の工数も低減できる。
これらのことが相俟って、空調ダクト14の製造コスト
を大幅に低減できる。
【0101】また、計器盤10の内側において、空調ダ
クト14および基幹電気配線33の両者がともに車両幅
方向に沿って配置されという点に着目して、空調ダクト
14のダクト半体24、25の折り曲げ先端側の端部か
ら突出する突出部29a〜29dと突出部30a〜30
dとの間で基幹電気配線33を挟み込み固定する構造に
しているから、空調ダクト14自身に、基幹電気配線3
3の保護、保持機能を兼務させることができる。
クト14および基幹電気配線33の両者がともに車両幅
方向に沿って配置されという点に着目して、空調ダクト
14のダクト半体24、25の折り曲げ先端側の端部か
ら突出する突出部29a〜29dと突出部30a〜30
dとの間で基幹電気配線33を挟み込み固定する構造に
しているから、空調ダクト14自身に、基幹電気配線3
3の保護、保持機能を兼務させることができる。
【0102】つまり、空調ダクト14の材質は、空気層
を持ち、且つ、柔軟性に富んだ吸音断熱材(具体的には
樹脂発泡材)であるため、空調ダクト14自身にて基幹
電気配線33の保護作用を十分果たすことができる。そ
のため、基幹電気配線33の外周部に通常備えられる配
線保護材(プロテクター)を廃止できる。
を持ち、且つ、柔軟性に富んだ吸音断熱材(具体的には
樹脂発泡材)であるため、空調ダクト14自身にて基幹
電気配線33の保護作用を十分果たすことができる。そ
のため、基幹電気配線33の外周部に通常備えられる配
線保護材(プロテクター)を廃止できる。
【0103】従って、配線保護材の分だけコスト低減を
達成できるとともに、基幹電気配線33と空調ダクト1
4との一体化(統合)により基幹電気配線33の配線作
業を大幅に簡素化できる。
達成できるとともに、基幹電気配線33と空調ダクト1
4との一体化(統合)により基幹電気配線33の配線作
業を大幅に簡素化できる。
【0104】また、図1に示すように車両前方側にダク
ト材20の折り曲げ部23aが位置し、車両後方側に外
縁部28の接合部が位置し、車両後方側の外縁部28に
配線保持部をなす突出部29a〜29d、30a〜30
dを形成しているから、突出部29a〜29d、30a
〜30dに保持される電気配線部を、車両計器盤10に
おいて車両後方側に配置される計器類、オーディオ装置
等の機器に近接させることができる。従って、ダクト側
電気配線部と計器盤周辺の機器との間の電気接続が容易
となる。
ト材20の折り曲げ部23aが位置し、車両後方側に外
縁部28の接合部が位置し、車両後方側の外縁部28に
配線保持部をなす突出部29a〜29d、30a〜30
dを形成しているから、突出部29a〜29d、30a
〜30dに保持される電気配線部を、車両計器盤10に
おいて車両後方側に配置される計器類、オーディオ装置
等の機器に近接させることができる。従って、ダクト側
電気配線部と計器盤周辺の機器との間の電気接続が容易
となる。
【0105】また、図8、9から理解されるように、基
幹電気配線33と分岐電気配線35を直交状に配置し、
そして、基盤部材110の多数の保持穴111うち、両
配線33、35の導体部33a、35a間の電気接続に
必要な所定部位の保持穴111に結合端子部材36を圧
入保持させ、この結合端子部材36を介して両配線3
3、35の導体部33a、35a間を電気接続するよう
にしているから、基幹電気配線33を車種変更にかかわ
らず、同一仕様としても、結合端子部材36の配置場所
を変更するだけで、各車種毎に設定された専用の分岐電
気配線35を基幹電気配線33に電気接続できる。
幹電気配線33と分岐電気配線35を直交状に配置し、
そして、基盤部材110の多数の保持穴111うち、両
配線33、35の導体部33a、35a間の電気接続に
必要な所定部位の保持穴111に結合端子部材36を圧
入保持させ、この結合端子部材36を介して両配線3
3、35の導体部33a、35a間を電気接続するよう
にしているから、基幹電気配線33を車種変更にかかわ
らず、同一仕様としても、結合端子部材36の配置場所
を変更するだけで、各車種毎に設定された専用の分岐電
気配線35を基幹電気配線33に電気接続できる。
【0106】つまり、各車種毎の専用の分岐電気配線3
5を用意するだけで、空調ダクト14および基幹電気配
線33は車種変更にかかわらず、同一仕様化でき、コス
ト低減を達成できる。
5を用意するだけで、空調ダクト14および基幹電気配
線33は車種変更にかかわらず、同一仕様化でき、コス
ト低減を達成できる。
【0107】(第2実施形態)第1実施形態において、
空調ダクト14の展開形状を、図5のように、通気性の
ない通常の非発泡樹脂からなる基材シート21と吸音断
熱層をなすウレタン層22との2層シートにより構成す
る場合は、折れ線23での略180°の折れ曲げ作業が
基材シート21の存在により困難となる場合がある。
空調ダクト14の展開形状を、図5のように、通気性の
ない通常の非発泡樹脂からなる基材シート21と吸音断
熱層をなすウレタン層22との2層シートにより構成す
る場合は、折れ線23での略180°の折れ曲げ作業が
基材シート21の存在により困難となる場合がある。
【0108】そこで、第2実施形態においては、図12
(a)に示すように、空調ダクト14の展開形状、すな
わち、ダクト材20の成形形状を、2つの鋭角状(例え
ば、30°程度)の曲げ頂部を有する断面M状とし、こ
の2つの鋭角状の曲げ頂部を折り曲げ線23、23とし
ている。
(a)に示すように、空調ダクト14の展開形状、すな
わち、ダクト材20の成形形状を、2つの鋭角状(例え
ば、30°程度)の曲げ頂部を有する断面M状とし、こ
の2つの鋭角状の曲げ頂部を折り曲げ線23、23とし
ている。
【0109】このように、ダクトダクト材20が断面M
状の成形形状を有しているため、図12(b)に示すよ
うに、2つの鋭角状の曲げ頂部に設定した折り曲げ線2
3、23の部位をそれぞれ30°程度の小角度、折り曲
げることにより、鋭角状の曲げ頂部をなす2つの面が互
いに密着して2つの折り曲げ部23a、23aを形成
し、空調ダクト14の閉断面の通路形状を形成できる。
従って、空調ダクト14の展開形状を非発泡樹脂からな
る基材シート21とウレタン層22との2層シートによ
り構成する場合でも、ダクト材20の折り曲げ作業を容
易に行うことができる。
状の成形形状を有しているため、図12(b)に示すよ
うに、2つの鋭角状の曲げ頂部に設定した折り曲げ線2
3、23の部位をそれぞれ30°程度の小角度、折り曲
げることにより、鋭角状の曲げ頂部をなす2つの面が互
いに密着して2つの折り曲げ部23a、23aを形成
し、空調ダクト14の閉断面の通路形状を形成できる。
従って、空調ダクト14の展開形状を非発泡樹脂からな
る基材シート21とウレタン層22との2層シートによ
り構成する場合でも、ダクト材20の折り曲げ作業を容
易に行うことができる。
【0110】なお、図12(b)に示すように、空調ダ
クト14の突出部29a、30aの間に基幹電気配線3
3を挟み込み固定する点は第1実施形態と同じである。
クト14の突出部29a、30aの間に基幹電気配線3
3を挟み込み固定する点は第1実施形態と同じである。
【0111】(第3実施形態)第1実施形態では、図6
のダクト断面図に示すように、基幹電気配線33の挟み
込み固定部を空調ダクト14の外方へ突出する突出部2
9a〜29d、30a〜30dにより構成している。そ
のため、第1実施形態によると、空調ダクト14の通風
路形状(閉断面形状)から外方へ突出する突出部29a
〜29d、30a〜30dにより、空調ダクト14の車
両搭載性を阻害する場合がある。
のダクト断面図に示すように、基幹電気配線33の挟み
込み固定部を空調ダクト14の外方へ突出する突出部2
9a〜29d、30a〜30dにより構成している。そ
のため、第1実施形態によると、空調ダクト14の通風
路形状(閉断面形状)から外方へ突出する突出部29a
〜29d、30a〜30dにより、空調ダクト14の車
両搭載性を阻害する場合がある。
【0112】そこで、第3実施形態では、図13に示す
ように、割り込みコネクタ100により予め基幹電気配
線33と分岐電気配線35の電気接続を完了しておき、
そして、上側ダクト半体24と側ダクト半体25の外縁
部28を接合する前に空調ダクト14の通風路200内
に基幹電気配線33および割り込みコネクタ100を収
納し、基幹電気配線33の左右両端部および分岐電気配
線35を外縁部28の密着部の間から外部に引き出す。
ように、割り込みコネクタ100により予め基幹電気配
線33と分岐電気配線35の電気接続を完了しておき、
そして、上側ダクト半体24と側ダクト半体25の外縁
部28を接合する前に空調ダクト14の通風路200内
に基幹電気配線33および割り込みコネクタ100を収
納し、基幹電気配線33の左右両端部および分岐電気配
線35を外縁部28の密着部の間から外部に引き出す。
【0113】その後に、両ダクト半体24、25の外縁
部28を、基幹電気配線33の左右両端部および分岐電
気配線35のダクト外方への引き出し部相互の中間部位
で接着、溶着、ホッチキス止め等の手段により所定間隔
で部分的に接合する。このような部分的な接合であって
も、空調ダクト14の構成材質(発泡樹脂)の柔軟性に
より外縁部28(接合部X)からの風洩れは十分防止で
きる。
部28を、基幹電気配線33の左右両端部および分岐電
気配線35のダクト外方への引き出し部相互の中間部位
で接着、溶着、ホッチキス止め等の手段により所定間隔
で部分的に接合する。このような部分的な接合であって
も、空調ダクト14の構成材質(発泡樹脂)の柔軟性に
より外縁部28(接合部X)からの風洩れは十分防止で
きる。
【0114】第3実施形態によると、突出部29a〜2
9d、30a〜30dの突出形状がなくなるので、空調
ダクト14の全体形状を小型化することができ、空調ダ
クト14の車両搭載性を向上できる。
9d、30a〜30dの突出形状がなくなるので、空調
ダクト14の全体形状を小型化することができ、空調ダ
クト14の車両搭載性を向上できる。
【0115】また、分岐電気配線35のダクト外方への
引き出し部、及び基幹電気配線33の左右両端のダクト
外方への引き出し部がそれぞれ両ダクト半体24、25
の外縁部28にて挟み込み固定され、これにより、割り
込みコネクタ100も空調ダクト14の内部に固定され
る。
引き出し部、及び基幹電気配線33の左右両端のダクト
外方への引き出し部がそれぞれ両ダクト半体24、25
の外縁部28にて挟み込み固定され、これにより、割り
込みコネクタ100も空調ダクト14の内部に固定され
る。
【0116】また、分岐電気配線35を引っ張ったとき
に、割り込みコネクタ100が配線35の抜け止めの役
割を果たすので、配線35が空調ダクト14から外れる
ことがない。
に、割り込みコネクタ100が配線35の抜け止めの役
割を果たすので、配線35が空調ダクト14から外れる
ことがない。
【0117】(第4実施形態)第4実施形態は、上記第
3実施形態と同様に、空調ダクト14の車両搭載性の向
上を目的とするものであり、図14に示すように、上側
ダクト半体24側の突出部29a〜29dを廃止し、そ
して、下側ダクト半体25側の突出部30a〜30d
を、上側ダクト半体24の外側表面に沿って折り曲げる
形状とし、これにより、基幹電気配線33を上側ダクト
半体24の外側表面と下側ダクト半体25側の突出部3
0a〜30dとの間で挟み込み固定する構造にしてい
る。突出部30a〜30dの先端部は上側ダクト半体2
4の外側表面に接着等により接合される。Yはその接合
部を示す。
3実施形態と同様に、空調ダクト14の車両搭載性の向
上を目的とするものであり、図14に示すように、上側
ダクト半体24側の突出部29a〜29dを廃止し、そ
して、下側ダクト半体25側の突出部30a〜30d
を、上側ダクト半体24の外側表面に沿って折り曲げる
形状とし、これにより、基幹電気配線33を上側ダクト
半体24の外側表面と下側ダクト半体25側の突出部3
0a〜30dとの間で挟み込み固定する構造にしてい
る。突出部30a〜30dの先端部は上側ダクト半体2
4の外側表面に接着等により接合される。Yはその接合
部を示す。
【0118】第4実施形態によると、下側ダクト半体2
5側の突出部30a〜30dを上側ダクト半体24の外
側表面に沿って折り曲げる形状としているから、ダクト
形状外方への突出部30a〜30dの突出寸法が僅少と
なり、空調ダクト14の車両搭載性を向上できる。
5側の突出部30a〜30dを上側ダクト半体24の外
側表面に沿って折り曲げる形状としているから、ダクト
形状外方への突出部30a〜30dの突出寸法が僅少と
なり、空調ダクト14の車両搭載性を向上できる。
【0119】なお、第3実施形態では基幹電気配線33
が空調ダクト14の通風路200内に配置されるので、
冷房時の冷風が基幹電気配線33に接触して結露が発生
する恐れがあるが、第4実施形態では両配線33、35
が空調ダクト14外に配置されるので、冷房時に配線部
での結露発生の恐れがない。
が空調ダクト14の通風路200内に配置されるので、
冷房時の冷風が基幹電気配線33に接触して結露が発生
する恐れがあるが、第4実施形態では両配線33、35
が空調ダクト14外に配置されるので、冷房時に配線部
での結露発生の恐れがない。
【0120】(第5実施形態)第1実施形態では、基幹
電気配線33をダクト材20の突出部29a〜29dと
突出部30a〜30dとの間で挟み込み固定し、この基
幹電気配線33に割り込みコネクタ100を支持させる
構成としているが、第5実施形態では、割り込みコネク
タ100をダクト材20に直接、支持固定できるように
したものである。
電気配線33をダクト材20の突出部29a〜29dと
突出部30a〜30dとの間で挟み込み固定し、この基
幹電気配線33に割り込みコネクタ100を支持させる
構成としているが、第5実施形態では、割り込みコネク
タ100をダクト材20に直接、支持固定できるように
したものである。
【0121】すなわち、図15は第5実施形態の具体例
を示すもので、割り込みコネクタ100の基盤部材11
0の係合凹部112の左右両側に位置決めピン114、
115を設けるとともに、第1蓋部材120の係止爪部
122の左右両側に位置決めピン114、115の嵌合
穴124、125を開ける。
を示すもので、割り込みコネクタ100の基盤部材11
0の係合凹部112の左右両側に位置決めピン114、
115を設けるとともに、第1蓋部材120の係止爪部
122の左右両側に位置決めピン114、115の嵌合
穴124、125を開ける。
【0122】一方、ダクト材20側では切り欠き部31
a〜31c、32a〜32の背部に位置決めピン11
4、115の嵌合穴116、117を開ける。
a〜31c、32a〜32の背部に位置決めピン11
4、115の嵌合穴116、117を開ける。
【0123】これにより、基盤部材110の位置決めピ
ン114、115をダクト側の嵌合穴116、117内
に挿入した状態で、割り込みコネクタ100の基盤部材
110と第1蓋部材120の間で基幹電気配線33を挟
み込むことができる。このとき、位置決めピン114、
115の先端部は第1蓋部材120の嵌合穴124、1
25内に挿入、係止される。従って、ダクト材20側に
おける嵌合穴116、117の周辺部が基盤部材110
と第1蓋部材120の間で挟み込み固定される。この結
果、割り込みコネクタ100をダクト材20側に直接、
支持固定できる。
ン114、115をダクト側の嵌合穴116、117内
に挿入した状態で、割り込みコネクタ100の基盤部材
110と第1蓋部材120の間で基幹電気配線33を挟
み込むことができる。このとき、位置決めピン114、
115の先端部は第1蓋部材120の嵌合穴124、1
25内に挿入、係止される。従って、ダクト材20側に
おける嵌合穴116、117の周辺部が基盤部材110
と第1蓋部材120の間で挟み込み固定される。この結
果、割り込みコネクタ100をダクト材20側に直接、
支持固定できる。
【0124】特に、図5に示す非発泡樹脂からなる基材
シート21を有するダクト構成の場合には、基材シート
21の剛性が高いので、割り込みコネクタ100の支持
固定がより確実となる。
シート21を有するダクト構成の場合には、基材シート
21の剛性が高いので、割り込みコネクタ100の支持
固定がより確実となる。
【0125】(第6実施形態)第6実施形態では、図1
6の破線部Zに示すように空調ダクト14の上下のダク
ト半体24、25の外縁部28を接着、溶着、ホッチキ
ス止め等の手段により所定間隔で部分的に接合して、外
縁部28の接合後に基幹電気配線33の組付を行うよう
にしたものである。
6の破線部Zに示すように空調ダクト14の上下のダク
ト半体24、25の外縁部28を接着、溶着、ホッチキ
ス止め等の手段により所定間隔で部分的に接合して、外
縁部28の接合後に基幹電気配線33の組付を行うよう
にしたものである。
【0126】上記のような部分的な接合であっても、ダ
クト構成材質(発泡樹脂)の柔軟性により外縁部28の
接合部からの風洩れは十分防止できる。第6実施形態で
はこの点に着目して、基幹電気配線33において上記部
分的な接合部Zの中間部に対応する位置に鉤形状を有す
る係止部33fを形成し、この係止部33fを利用し
て、接合部Zの接合後に基幹電気配線33を空調ダクト
14側に係止して固定するようにしたものである。
クト構成材質(発泡樹脂)の柔軟性により外縁部28の
接合部からの風洩れは十分防止できる。第6実施形態で
はこの点に着目して、基幹電気配線33において上記部
分的な接合部Zの中間部に対応する位置に鉤形状を有す
る係止部33fを形成し、この係止部33fを利用し
て、接合部Zの接合後に基幹電気配線33を空調ダクト
14側に係止して固定するようにしたものである。
【0127】より具体的に説明すると、係止部33fは
基幹電気配線33の電気絶縁被覆層33bを構成する樹
脂材にて先端部に鉤部(図17参照)を有する形状に一
体成形できる。そして、空調ダクト14側の外縁部28
を接合部Zにて部分的に接合した後に、この部分的な接
合部Zの中間部位において、上下のダクト半体24、2
5の突出部29a〜29dと突出部30a〜30dとの
間の隙から係止部33fの先端鉤部を図17に示すよう
に空調ダクト14の通風路200内まで差し込み、先端
鉤部をダクト内壁に係止させる。これにより、基幹電気
配線33を係止部33fを介して空調ダクト14側に係
止し、固定できる。そして、この係止部33fの先端鉤
部の係止状態では、基幹電気配線33の本体部分は、上
下の両突出部29a〜29d、30a〜30dの間で挟
み込み支持され、且つ、保護される。
基幹電気配線33の電気絶縁被覆層33bを構成する樹
脂材にて先端部に鉤部(図17参照)を有する形状に一
体成形できる。そして、空調ダクト14側の外縁部28
を接合部Zにて部分的に接合した後に、この部分的な接
合部Zの中間部位において、上下のダクト半体24、2
5の突出部29a〜29dと突出部30a〜30dとの
間の隙から係止部33fの先端鉤部を図17に示すよう
に空調ダクト14の通風路200内まで差し込み、先端
鉤部をダクト内壁に係止させる。これにより、基幹電気
配線33を係止部33fを介して空調ダクト14側に係
止し、固定できる。そして、この係止部33fの先端鉤
部の係止状態では、基幹電気配線33の本体部分は、上
下の両突出部29a〜29d、30a〜30dの間で挟
み込み支持され、且つ、保護される。
【0128】第6実施形態によると、基幹電気配線33
を含む電気配線部を空調ダクト14の完成後に、後付の
形態で、空調ダクト14に組み付けることが可能である
ため、基幹電気配線33を含む電気配線部のみの変更、
あるいは、基幹電気配線33を含む電気配線部単体での
点検、交換等が可能となる。
を含む電気配線部を空調ダクト14の完成後に、後付の
形態で、空調ダクト14に組み付けることが可能である
ため、基幹電気配線33を含む電気配線部のみの変更、
あるいは、基幹電気配線33を含む電気配線部単体での
点検、交換等が可能となる。
【0129】(第7実施形態)第7実施形態は割り込み
コネクタ100の結合端子部材36の形状変更例であ
る。第1実施形態の結合端子部材36では、図10に示
すように、基幹電気配線33の導体部33a、あるいは
分岐電気配線35の導体部35aに圧接して電気接続を
行う窓部37b、38bを持つ形状に形成しているが、
第7実施形態では、この窓部37b、38bの代わり
に、図18に示すように針部37d、38cを形成し、
この針部37d、38cを導体部33a、導体部35a
に突き刺して、結合端子部材36と基幹電気配線33と
の電気接続、および結合端子部材36と分岐電気配線3
5との電気接続をより確実に行うものである。
コネクタ100の結合端子部材36の形状変更例であ
る。第1実施形態の結合端子部材36では、図10に示
すように、基幹電気配線33の導体部33a、あるいは
分岐電気配線35の導体部35aに圧接して電気接続を
行う窓部37b、38bを持つ形状に形成しているが、
第7実施形態では、この窓部37b、38bの代わり
に、図18に示すように針部37d、38cを形成し、
この針部37d、38cを導体部33a、導体部35a
に突き刺して、結合端子部材36と基幹電気配線33と
の電気接続、および結合端子部材36と分岐電気配線3
5との電気接続をより確実に行うものである。
【0130】なお、基幹電気配線33の導体部33aお
よび分岐電気配線35の導体部35aの断面形状が図7
のような偏平状でなく、円形状である場合(例えば、パ
ソコンで一般的に使用されているリボンケーブル等)に
は、第7実施形態による針部37d、38cの突き刺し
作用によって電気接続を行う方式が有利である。
よび分岐電気配線35の導体部35aの断面形状が図7
のような偏平状でなく、円形状である場合(例えば、パ
ソコンで一般的に使用されているリボンケーブル等)に
は、第7実施形態による針部37d、38cの突き刺し
作用によって電気接続を行う方式が有利である。
【0131】(他の実施形態)なお、基幹電気配線33
(車両配線)を保持する配線保持部を、空調ダクト14
の車両後方側でなく、空調ダクト14の車両前方側に配
置してもよい。
(車両配線)を保持する配線保持部を、空調ダクト14
の車両後方側でなく、空調ダクト14の車両前方側に配
置してもよい。
【図1】本発明の第1実施形態による車両空調ダクト構
造の斜視図である。
造の斜視図である。
【図2】第1実施形態の説明に供する計器盤の斜視図で
ある。
ある。
【図3】第1実施形態によるシート状ダクト材の展開斜
視図である。
視図である。
【図4】第1実施形態によるシート状ダクト材の折り曲
げ工程の説明図である。
げ工程の説明図である。
【図5】(a)は第1実施形態によるシート状ダクト材
が2層シート構成である場合の展開断面図、(b)は
(a)のシート状ダクト材の折り曲げ、接合工程の終了
後の横断面図である。
が2層シート構成である場合の展開断面図、(b)は
(a)のシート状ダクト材の折り曲げ、接合工程の終了
後の横断面図である。
【図6】第1実施形態によるダクト断面形状を示す横断
面図である。
面図である。
【図7】第1実施形態における基幹電気配線と割り込み
コネクタの結合端子部材との電気接続の説明図である。
コネクタの結合端子部材との電気接続の説明図である。
【図8】第1実施形態における基幹電気配線と分岐電気
配線との電気接続の説明図である。
配線との電気接続の説明図である。
【図9】第1実施形態で用いる割り込みコネクタの斜視
図である。
図である。
【図10】第1実施形態で用いる割り込みコネクタの結
合端子部材単体の斜視図である。
合端子部材単体の斜視図である。
【図11】第1実施形態における基幹電気配線の導体部
の具体的切断例の説明図である。
の具体的切断例の説明図である。
【図12】第2実施形態よる空調ダクトの形成方法を示
す要部の斜視図である。
す要部の斜視図である。
【図13】第3実施形態による車両空調ダクトの横断面
図である。
図である。
【図14】第4実施形態による車両空調ダクトの横断面
図である。
図である。
【図15】第5実施形態による割り込みコネクタを例示
する要部の分解斜視図である。
する要部の分解斜視図である。
【図16】第6実施形態による基幹電気配線の係止構造
を例示する分解斜視図である。
を例示する分解斜視図である。
【図17】第6実施形態による基幹電気配線の係止構造
を例示する、車両空調ダクトの横断面図である。
を例示する、車両空調ダクトの横断面図である。
【図18】第7実施形態で用いる割り込みコネクタの結
合端子部材単体の斜視図である。
合端子部材単体の斜視図である。
10…計器盤、14…空調ダクト、20…ダクト材、2
3a…折り曲げ部、28…外縁部、29a〜29d、3
0a〜30d…突出部(配線保持部)、33…基幹電気
配線、35…分岐電気配線、100…割り込みコネク
タ、200…通風路。
3a…折り曲げ部、28…外縁部、29a〜29d、3
0a〜30d…突出部(配線保持部)、33…基幹電気
配線、35…分岐電気配線、100…割り込みコネク
タ、200…通風路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 聡志 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 四方 一史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 鈴木 浩 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社イノアックコーポレーション安城事業 所内 (72)発明者 佐藤 雅也 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 3L011 BL00
Claims (21)
- 【請求項1】 所定のダクト展開形状に成形された1枚
のダクト材(20)を閉断面形状に折り曲げ、前記ダク
ト材(20)の外縁部(28)を接合することにより通
風路(200)を形成することを特徴とする車両用空調
ダクト構造。 - 【請求項2】 前記外縁部(28)に、車両配線(3
3)を保持する配線保持部(29a〜29d、30a〜
30d)を備えることを特徴とする請求項1に記載の車
両用空調ダクト構造。 - 【請求項3】 車両計器盤(10)の内側において車両
幅方向に延びるように配置される車両用空調ダクト構造
であって、 所定のダクト展開形状に成形された1枚のダクト材(2
0)を閉断面形状に折り曲げ、前記ダクト材(20)の
外縁部(28)を接合することにより車両幅方向に延び
る通風路(200)を形成するとともに、前記ダクト材
(20)に配線保持部(29a〜29d、30a〜30
d)を備え、 前記車両計器盤(10)の内側において車両幅方向に延
びるように配置される車両配線(33)を前記配線保持
部(29a〜29d、30a〜30d)により保持する
ことを特徴とする車両用空調ダクト構造。 - 【請求項4】 前記車両計器盤(10)の内側におい
て、車両前方側に前記ダクト材(20)の折り曲げ部
(23a)が位置し、車両後方側に前記外縁部(28)
の接合部が位置し、 前記車両後方側の前記外縁部(28)に前記配線保持部
(29a〜29d、30a〜30d)を形成することを
特徴とする請求項3に記載の車両用空調ダクト構造。 - 【請求項5】 前記配線保持部を、前記1枚のダクト材
(20)の折り曲げによる両外縁部(28)からそれぞ
れ外側へ突出する突出部(29a〜29d、30a〜3
0d)により形成し、前記両突出部(29a〜29d、
30a〜30d)の間に前記車両配線(33)を挟み込
み保持することを特徴とする請求項2ないし4のいずれ
か1つに記載の車両用空調ダクト構造。 - 【請求項6】 前記配線保持部を、前記1枚のダクト材
(20)の折り曲げによる両外縁部(28)の少なくと
も片側から外側へ突出する突出部(29a〜29d)に
より形成し、前記ダクト材(20)の外表面と前記突出
部(29a〜29d)の間に前記車両配線(33)を挟
み込み保持することを特徴とする請求項2ないし4のい
ずれか1つに記載の車両用空調ダクト構造。 - 【請求項7】 所定のダクト展開形状に成形された1枚
のダクト材(20)を閉断面形状に折り曲げ、前記ダク
ト材(20)の外縁部(28)を接合することにより車
通風路(200)を形成し、前記通風路(200)内に
車両配線(33)を配置することを特徴とする車両用空
調ダクト構造。 - 【請求項8】 前記車両配線(33)は偏平な断面形状
を有するフラットケーブルであること特徴とする請求項
2ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調ダクト構
造。 - 【請求項9】 前記車両配線は車両搭載の複数の機器に
対して共通使用される基幹電気配線(33)であること
を特徴とする請求項2ないし8のいずれか1つに記載の
車両用空調ダクト構造。 - 【請求項10】 前記車両搭載の複数の各機器に対して
専用に設定される分岐電気配線(35)と、 前記基幹電気配線(33)と前記分岐電気配線(35)
との間を電気接続するコネクタ手段(100)とを備え
ることを特徴とする請求項9に記載の車両用空調ダクト
構造。 - 【請求項11】 前記コネクタ手段(100)に、前記
基幹電気配線(33)および前記分岐電気配線(35)
の電気絶縁被覆層(33b、35b)を貫通して、前記
両配線(33、35)の導体部(33a、35a)間を
電気接続する針状の結合端子部材(36)を備えること
を特徴とする請求項10に記載の車両用空調ダクト構
造。 - 【請求項12】 前記基幹電気配線(33)および前記
分岐電気配線(35)の導体部(33a、35a)はそ
れぞれ多数本平行に配置され、 前記基幹電気配線(33)および前記分岐電気配線(3
5)はそれぞれの導体部(33a、35a)が交差する
ように積層され、 前記導体部(33a、35a)の交差箇所を前記結合端
子部材(36)により電気接続することを特徴とする請
求項11に記載の車両用空調ダクト構造。 - 【請求項13】 前記コネクタ手段(100)に、前記
ダクト材(20)への固定手段(114、115)を備
えることを特徴とする請求項10ないし12のいずれか
1つに記載の車両用空調ダクト構造。 - 【請求項14】 前記基幹電気配線(33)の電気絶縁
被覆層(33b)に前記コネクタ手段(100)の位置
決め用切り欠き部(33c)を備えることを特徴とする
請求項10ないし13のいずれか1つに記載の車両用空
調ダクト構造。 - 【請求項15】 前記基幹電気配線(33)の電気絶縁
被覆層(33b)に、前記ダクト材(20)への係止用
鉤形状部(33f)を備えること特徴とする請求項9な
いし14のいずれか1つに記載の車両用空調ダクト構
造。 - 【請求項16】 前記ダクト材(20)は発泡樹脂によ
り成形されていること特徴とする請求項1ないし15の
いずれか1つに記載の車両用空調ダクト構造。 - 【請求項17】 前記ダクト材(20)は、外側の非発
泡樹脂からなる基材シート(21)と内側の吸音断熱層
(22)との2層構造に成形されていることを特徴とす
る請求項1ないし15のいずれか1つに記載の車両用空
調ダクト構造。 - 【請求項18】 所定のダクト展開形状からなる1枚の
ダクト材(20)を成形する工程と、 前記1枚のダクト材(20)を閉断面形状に折り曲げる
工程と、 前記折り曲げ後に、前記ダクト材(20)の外縁部(2
8)を接合することにより通風路(200)を形成する
工程とを備えることを特徴とする車両用空調ダクト構造
の形成方法。 - 【請求項19】 配線保持部(29a〜29d、30a
〜30d)を有する所定のダクト展開形状からなる1枚
のダクト材(20)を成形する工程と、 前記1枚のダクト材(20)を閉断面形状に折り曲げる
工程と、 前記折り曲げ後に、前記ダクト材(20)の外縁部(2
8)を接合して、通風路(200)を形成するともも
に、前記配線保持部(29a〜29d、30a〜30
d)により車両配線(33)を保持する工程とを備える
ことを特徴とする車両用空調ダクト構造の形成方法。 - 【請求項20】 前記外縁部(28)の接合前に、前記
車両配線(33)を前記配線保持部(29a〜29d、
30a〜30d)により挟み、 前記外縁部(28)の接合により通風路(200)を形
成すると同時に、前記車両配線(33)を前記配線保持
部(29a〜29d、30a〜30d)により保持する
ことを特徴とする請求項19に記載の車両用空調ダクト
構造の形成方法。 - 【請求項21】 前記外縁部(28)の接合後に、前記
車両配線(33)を前記配線保持部(29a〜29d、
30a〜30d)により保持する工程を行うことを特徴
とする請求項19に記載の車両用空調ダクト構造の形成
方法。
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---|---|---|---|
JP2001055067A JP2002254919A (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 車両空調ダクト構造およびその形成方法 |
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- 2001-02-28 JP JP2001055067A patent/JP2002254919A/ja active Pending
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