JP2005291613A - 空調システム用のフレキシブルダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダクトおよび制御配線の設置工事およびメンテナンス作業が容易で、ダクトが損傷しにくく、配線の断線や通信不良が少ない空調システム用のフレキシブルダクトを提供する。
【解決手段】 可撓性を備えた管状のダクト本体10aと、そのダクト本体の内周面に螺旋状に設けられる制御配線を兼ねる芯線14とからなる空調システム用のフレキシブルダクト10。ダクト本体10aは、内層材12と、その外周に配置される断熱層11と、その断熱層11の外周に配置される外層材13とからなる。芯線14は外層材13または内層材12と一体に、または両者の間に設けられ螺旋状の形態でダクトの長手方向に延びている。
【選択図】 図1

Description

本発明は空調システム用のフレキシブルダクトに関する。さらに詳しくは、空調設備の施工時に、天井面などに布設される分岐チャンバーと室内の各ゾーンへの吹き出し口とを連結するためのフレキシブルダクトに関する。
特開2003−74958 特開2002−206792
特許文献1には、図5に示すような、空気調和装置(AHU、エアハンドリングユニット)側のエアを導入する一つのエア導入口101と、室内側に連結される複数個の排出口102とを放射状に配列したボックス状の分岐チャンバー100が開示されている。この分岐チャンバー100は、それぞれの排出口102にフレキシブルダクト103を連結し、そのフレキシブルダクト103の他端に室内へエアを送る吹き出し口104を備えている。このようなフレキシブルダクト103としては、たとえば特許文献2に開示されているような、断熱層と、その内面に設けられる内層材と、外面に設けられる外層材と、外層材の一部で構成される吊り下げ用のヒレ部とをからなるものが好適である。
AHUは季節に応じて、エアの温度および湿度を所定の値に調節してダクト105に供給している。一方、室内では居住者の需要に応じて、吹き出し口104があるゾーンごとに温度あるいは湿度を調節することが望まれ、そのため吹き出し口104ごとの風量の調節が望まれている。このような要望に応ずるには、たとえばそれぞれの吹き出し口104にVAV(バリアブルエアボリューム)ユニットまたはCAV(チェンジャブルエアボリューム)ユニットを設け、ダンパやバルブの開度を変化させる空調システムを構成することが考えられる。
しかしVAVユニットやCAVユニットを吹き出し口104に設ける場合、その配線工事はダクト工事(吊り込み)とは別の工程で行なうことになる。すなわち、天井裏や天井の下面にダクトやフレキシブルダクトを配管し、さらに狭くなった天井空間内などで制御装置用の配線をおこなうことになる。
前述したように、ダクト工事後では、既に施工されたダクトが邪魔となり、別途制御装置用の配線工事を行うのは非常に煩雑で困難である。さらにダクト工事後に配線工事が入ることで、ダクト等へ損傷を与えることもあり、施工には充分な注意が必要である。また天井裏の配線は混線状態となるため、メンテナンスなどが煩雑になる。また、天井内に電気配線が露出するため、外的要因(施工、鼠害、水害)により断線・通信不良などの不具合が懸念される。
本発明は上記の問題を解消し、空調システムの工事におけるダクト工事と制御配線の工事を容易にすること、ダクトの損傷の可能性を低減すること、電気配線のメンテナンスを容易にすること、前述の外的要因を少なくして断線や通信不良をできるだけ少なくすることを技術課題とするものである。
本発明の空調システム用のフレキシブルダクト(請求項1)は、可撓性を有する管状のダクト本体と、そのダクト本体の両端近辺の間に長手方向に沿って一体的に設けられる制御配線とを備えていることを特徴としている。
このようなフレキシブルダクトにおいては、前記ダクト本体が、気密性および可撓性を有する筒状体と、その筒状体を支持するスパイラル状の芯線とを備えており、その芯線に沿って前記制御配線が設けられているものが好ましい(請求項2)。また、前記ダクト本体が、気密性および可撓性を備えた筒状体と、その筒状体を支持するスパイラル状の芯線とを備えており、その芯線自体が前記制御線を兼ねているものであってもよい(請求項3)。
また、前記ダクト本体が、筒状部と、その筒状部の上端から突出する吊り下げ用のヒレ部とを備えており、そのヒレ部に前記制御配線が長手方向に延びるように一体に設けられているものが好ましい(請求項4)。
また、前記ダクト本体が、内層材と、その内層材の外周に配置される断熱材と、その断熱材の外周に配置される外層材とを有し、内層材と外層材との間に前記制御配線が長手方向に延びるように設けられているものであってもよい(請求項5)。さらに、前記ダクト本体が、内層材と、その内層材の外周に配置される断熱材と、その断熱材の外周に配置される外層材とを有し、前記制御配線が内層材または外層材に一体となって形成され、長手方向に延びているものでもよい(請求項6)。
本発明の空調システム用のフレキシブルダクト(請求項1)は、ダクト本体の両端を連結する制御配線があらかじめ設けられている。そのため、ダクト工事をするときに同時に制御配線の工事が部分的に完了する。そしてその後、AVAやCVAなどの制御機器を取り付けて配線する場合は、それらの制御機器をフレキシブルダクトの吹き出し口側の制御配線の端部に接続し、制御配線の他端を分岐チャンバーなどに設けた制御装置などに接続するだけでよい。そのため、別個に天井裏に配線工事をする必要がない。したがって制御線の配線工事が容易で、ダクトの損傷が生じにくく、メンテナンスが容易である。制御配線がダクト本体と一体であるので、天井裏に露出する配線が少なくなり、外的要因(施工、鼠害、水害)による断線・通信不良などの不具合が減少する。
このようなフレキシブルダクトにおいて、前記ダクト本体が、気密性および可撓性を有する筒状体と、その筒状体を支持するスパイラル状の芯線とを備えており、その芯線に沿って前記制御配線が設けられている場合(請求項2)は、芯線に沿って制御線が設けられているので、フレキシブルダクトが配管工事のときに屈曲変形されても、芯線によって制御線が保護される。
また、前記ダクト本体が、気密性および可撓性を備えた筒状体と、その筒状体を支持するスパイラル状の芯線とを備えており、その芯線自体が前記制御線を兼ねている場合(請求項3)は、別個に制御線を設ける必要がない。そのため部品数が少なくなり、製造が容易になる。
また前記ダクト本体が、筒状部と、その筒状部の上端から突出する吊り下げ用のヒレ部とを備えており、そのヒレ部に前記制御配線が長手方向に延びるように一体に設けられている場合(請求項4)は、制御配線が吊り下げ用のヒレ部を補強する作用を奏する。すなわち、吊り具などでヒレ部を天井に吊る場合には、ダクトの自重による撓みが少なくなり、真っ直ぐ吊ることができる。また、ダクトを破ったり、壊したりしなくとも、ヒレ部を切り取ることで、容易に制御配線を取り出すことができるので、制御配線同士を結線するのが容易である。
さらに前記ダクト本体が、内層材と、その内層材の外周に配置される断熱材と、その断熱材の外周に配置される外層材とを有し、内層材と外層材との間に前記制御配線が長手方向に延びるように設けられている場合(請求項5)は、制御配線が断熱層で保護され、しかも外部からの温度変化に影響されにくく、結露しにくい。また、通信線が外部に露出していないので、ダクト工事する場合に通信線を傷つけることがなく、防水効果および防鼠の効果もある。また、制御配線が予め内層材または外層材に一体となっている場合(請求項6)は、ダクトを形成するときに、そのままダクトの長手方向に沿って配線できる。そのため、ダクトを形成するのが容易である。
つぎに図面を参照しながら本発明の空調システム用のフレキシブルダクトの実施の形態を説明する。図1aは本発明のフレキシブルダクトの一実施形態を示す一部断面側面図、図1bは図1aのI−I線断面図、図1cは図1aのC部拡大断面図、図2aは本発明のフレキシブルダクトの他の実施形態を示す一部断面側面図、図2bは図2aのII−II線断面図、図3aは本発明のフレキシブルダクトのさらに他の実施形態を示す一部断面側面図、図3bは図3aのIII−III線断面図、図3cはダクトを連結部分を示す部分概略斜視図、図4は本発明のフレキシブルダクを用いた空調システムの実施形態を示す概略平面図である。
まず、図1a〜cを用いて本発明のフレキシブルダクトの一実施形態について説明する。図1aに示すフレキシブルダクト10は、筒状の断熱層11と、その断熱層11の内周面に配置される内層材12と、前記断熱層11の外周面に配置される外層材13と、内層材12の内面側に配置されるスパイラル状に形成された芯線14とからなる。この実施形態では芯線14が制御配線を兼ねており、断熱層11、内層材12および外層材13がダクト本体10aである。
前記断熱層11は、従来のフレキシブルダクトに用いられるものと同じものを用いることができ、たとえばグラスウール、発泡させたウレタン樹脂などの発泡合成樹脂、またはポリエステル繊維などの断熱性および可撓性が高いものが用いられ、とくにグラスウールが好ましい。断熱層11の厚さはフレキシブルダクトの屈曲性または伸縮性を損なわないように、用いられる材質により適切な厚さに形成される。断熱層11は筒状に一体成形したものであってもよく、断熱シートを筒状に成形したものであってもよい。また帯状のシートを内層材12の表面に平巻き状または螺旋状に巻き付けて構成してもよい。
前記内層材12は気密性および柔軟性を備えたシートであり、断熱層11の内周面に沿うように配置され、通常は熱溶着、接着剤による接着などで接合される。この内層材12はダクト内部を通るエアの通路を形成するため、平滑なものが用いられる。内層材12の材質としては、ガラスクロス、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはナイロン、PETのような合成樹脂製等のシートフィルムまたは不織布が用いられ、好ましくは、ポリエステルが用いられる。内層材12についても、筒状に一体成形したもの、シートを筒状に巻いて構成したもの、帯状のシートをコアの表面に螺旋状に巻き付けて構成し、その後コアを抜き取って構成したものなどが用いられる。なお、ステンレスまたは亜鉛メッキ鋼板などの薄い金属板を用いることもでき、その場合は蛇腹状またはスパイラル状に形成され、ダクトの屈曲性、伸縮性を維持できるように形成される。
前記外層材13は断熱層11の外周面を覆うように配置されており、通常は断熱層11に対して熱溶着や接着などで接合される。外層材13は前述の内層材12と同様の合成樹脂系の材質のシートが用いられ、断熱層11を保護することができるものが好ましい。外層材13についても、筒状に一体成形したもの、シートを筒状に成形したもの、あるいは帯状のシートを断熱層11の表面に螺旋状に巻き付けて構成したものが用いられる。なお、ダクトの他の態様として、約40〜50mmの幅の帯状の不織布等に亜鉛メッキ鋼線を付着させながらスパイラル状に製筒したものを用いることもできる。また、亜鉛メッキ鋼線等からなる複数のリングを配列し、それら全体を可撓性のシートで連結して蛇腹状に構成してもよい。帯状のシート(不織布を含む)ないしフィルムは平巻きにしても螺旋巻きにしてもよい。螺旋巻きのときは隣接する端部同士は熱溶着、接着により接合するか、螺旋状ないしリング状のクリップで連結できる。たとえば、図3cに示すように、まず、互いの端部から延びる不織布等部分13、13を亜鉛メッキ製で環状に形成された棒状部材13aに巻き込む。次いで、その棒状部材13aの外周から断面コ字状の嵌合部材13bを嵌合させ、不織布もろとも連結する。このようにすると、接着、溶着または縫製といった工法に頼ることなく、容易にダクト同士を連結することができる。また、このような連結用の部品に後述する制御配線を結線するためのコネクタを設けることもできる。
前記制御配線を兼ねた芯線14は断熱層11と内層材12との間に配置され、内層材12の外周に巻くようにスパイラル状に形成される。芯線14は内層材12の内側に設けてもよい。また、内層材12を帯状のシートをコアの表面に螺旋状に巻き付けて構成する場合は、内層材12の端部に芯材14を接着しておき、内層材12を螺旋状に巻き付けるときに、端部同士を重ねてその間に芯材14を挟み込むこともできる(図1c参照)。この実施形態で用いられる芯線14は、通信用の銅線などの金属線、さらに2本以上の通信線を撚り合わせて形成されたもの、あるいは同軸ケーブル、フラットケーブル線、さらには光ファイバーケーブルなど種々の通信用のケーブルを用いることができる。なお、スパイラルの形態としては、通常の一重螺旋のほか、二重螺旋、三重螺旋など、複数の螺旋形態とすることもできる。芯線14の両端には、図示していないが、通常は他の機器と接続するためのコネクタを設けておく。
このように通信ケーブルを芯線14として用いる場合は、許容屈曲半径(曲率半径)が小さいもの、すなわち柔軟性が高いものは、小径のダクトに用いることができるが、ダクトを支持するだけの母材としの強度が足らない場合もある。そのため、そのような許容屈曲半径の小さい通信ケーブルはスパイラルのピッチを小さくして母材としての強度を維持する。また、許容屈曲半径が大きい通信用ケーブル、すなわち比較的剛性が高い通信用ケーブルの場合は、螺旋のピッチを大きくする。その場合は複数螺旋の形態にするのが好ましい。通信用ケーブルだけではダクトの支持強度が足らない場合は、通常の鋼線と共に用いて強度を確保する。
図1aのスパイラルダクト10では、両端近辺で断熱層11を薄くし、あるいは断熱層11を省略して、外層材13を内層材12の表面に接合している。それにより後述する分岐チャンバーや吹き出し口との接続が容易である。上記のスパイラルダクト10を製造する方法としては、たとえば、まず、パイプ状のコアの周囲に帯状のシートと芯線14とを螺旋状に、かつ、端部同士をわずかに重ねるように巻き付け、重ねた部分同士の間に芯線14を挟み込んで接合し、内層材13を形成する。ついで半円筒状に成形した一対の断熱材を内層材12の表面に貼り合わせ、断熱層11を構成する。そしてその外周にチューブ状の外層材13を被せる。このとき、外層材13は断熱層11を弾力的に収納し、その弾力により断熱層11に支持される。前記外層材13は、ポリエステルフィルムとアルミ箔を溶着させたもの、あるいは、塩化ビニル樹脂フィルムなどの熱可塑性樹脂フィルムが用いられる。なお、前記断熱層11の外周に帯状ないしテープ状のシートを螺旋状に、端部同士をわずかに重ねるようにして巻き付けて接合し、外層材13を構成することもできる。
次に図2a〜bを参照して本発明のフレキシブルダクトの第2の実施形態について説明する。図2に示すフレキシブルダクト20は、上端にヒレ部21を備え、そのヒレ部21に制御配線22を挟み込んで構成している以外は図1のフレキシブルダクト10とほぼ同様であるので、同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
図2に示すフレキシブルダクト20では、芯線14と制御配線とは別個であり、ダクト本体20aに芯線14と制御配線とを加えたものである。ただし芯線14をダクト本体の要素と考えることもできる。芯線14には従来のダクト支持用の線材と同じもの、すなわちダクトを支持する母材としての強度を有するステレンレス線、亜鉛メッキ線、鋼線、亜鉛メッキ鋼板などの金属、あるいは合成樹脂線が用いられる。そしてフレキシブルダクト20に必要とされる強度を維持するための適切な屈曲半径、ピッチが選択される。
このフレキシブルダクト20に用いられる外層材13は、断熱層11の外径よりも形が大きい筒状のシートを用い、余らせた部位を重ねて接合して前述のヒレ部21を形成している。なお、矩形状のシートを断熱層11の上から一周巻き、巻き始めと巻き終わりの端部同士を少し余らせて、その余った余剰部分同士を接合させることにより、ヒレ部21を形成することもできる。それによりフレキシブルダクト20の上部に、長手方向に延びるように形成される。
そしてこの実施形態では、重ね合わせたシートの間に制御配線22を挟み込んで接合している。さらに、前記ヒレ部21には、そのヒレ部を貫通する係止孔23が所定の間隔で複数個形成されている。係止孔23はハトメなどで補強するのが好ましい。
外層材13が可撓性の合成樹脂シートで形成されている場合には、ヒレ部21は、溶着または縫合を用いて接合して形成する。更に、このヒレ部の補強として補強テープを接着剤・粘着材あるいは溶着することもできる。なお、外層13が薄い金属板で形成されている場合には、ボルト、ナットで締結したり、あるいは溶接したりすることもできる。ヒレ部21に形成された係止孔23はダクトの配管工事の際に、図2aに示すように、建屋の天井24あるいは梁などに吊り具25を用いて吊り下げるために用いる。
前記制御配線23は、図1aの通信用の芯線14と同程度の小さい許容屈曲半径は必要ない。すなわち、制御配線23は吊り具25により吊られた時には、フレキシブルダクト20の強度を高める補強メンバとして作用する。そのため、吊り具25で天井24に吊り下げた時に、吊り具25同士の間の部分が下方に撓まないような強度があるほうが好ましい。なお、剛性を有するパイプ内に制御配線を通し、そのパイプをヒレ部21内に挟み込んでもよい。また、制御配線22はヒレ部21の間に挟み込まず、その表面に沿わせて設けることもできる。
このように形成されたフレキシブルダクト20では、ヒレ部21に沿って制御配線22が配置されているので、前記ヒレ部21および制御配線22が補強リブとして働き、フレキシブルダクト20に弛みがないように天井24に吊り下げることができる。また、制御配線22が背骨のように配置されていることにより、制御配線22を軸として左右には屈曲が容易であるが、縦方向には比較的に屈曲しにくい。そのため、天井面に沿って屈曲ないし湾曲させやすく、上下に弛みが生じにくい利点がある。
なお図2a、図2bのようにヒレ部21を上端に設けるほか、左または右あるいは下部に設けることもできる。ただし横側に設ける場合は、制御配線22が屈曲の内側になるように折り曲げることはある程度可能であるが、外側になるようには屈曲させにくい。さらに左右両側に設ける場合は、いずれの方向にも屈曲させにくい。このようなフレキシブルダクトは、主に壁伝いに配置して上下方向に屈曲させるフレキシブルダクトに有効である。ヒレ部21を下部に設ける場合は、上端に設ける場合と同様に左右方向に屈曲させやすい。
次に、図3a、図3bを参照して本発明のフレキシブルダクトの第3の実施形態について説明する。図3a、図3bのフレキシブルダクト30では、制御配線22が断熱層11と内層材12とで挟まれるように、ダクトの上端にその延びる方向に配置されている。そのため、図2aのフレキシブルダクト20とほぼ同様の屈曲特性を備えている。そして芯線14と制御配線22とが近接しているので、フレキシブルダクト30の可撓性はいくらか低くなるが、補強作用が強い利点がある。なお、フレキシブルダクト30の長さ方向に沿って、ダクトの内層材12または外層材11の外表面または内表面に沿って制御配線を設けることもできる。さらに、内層材12または外層材1と一体となるように制御配線を設けることもできる。その場合には、内層材12または外層材13により製筒すると、制御配線も同時に配線することができる。すなわち、内層材12をスパイラル状にして製筒すると、同時に制御配線もスパイラル状に配線される。
このような制御配線一体型のフレキシブルダクト10、20、30は、たとえば図4に示す空調システム40に用いられる。この空調システム40は、ビルなどのフロアの天井に配置される分岐チャンバ41と、その分岐チャンバ形成された複数個の排出口に連結されたフレキシブルダクト10と、それらのフレキシブルダクト10の先端部分に設けられる吹き出し口42と、その吹き出し口42の近辺に設けられる風速センサ43と、分岐チャンバ41の排出口に設けられ、風速センサ43の検出値により開度が変化する風量調節用のダンパ44と、複数のダンパ44の開度を制御するためのネットワークコントローラ45と、そのネットワークコントローラ45に接続された管理用のコンピュータ46とを備えている。そして、例えばフロアを窓側または室内側というようなゾーンZに分けた時に、それぞれのゾーンに適した空調エアを吹き出し口42から吹き出すものである。
前記分岐チャンバ41は、箱状のチャンバ本体41aと、メインダクトを介してエアハンドリングユニット(AHU)47と接続される取入口41bと、フレキシブルダクト10が接続される排出口41cとを備えている。チャンバ本体41aは、ステンレスまたは亜鉛メッキ鋼板などの薄い金属板により形成され、薄い金属板をぐるりと折り曲げて、その端部同士をつけ合わせることにより外壁を形成し、その外壁の上下端を板状部材で蓋をすることにより箱状に形成されている。
前記エアハンドリングユニット42は、外部から取り込まれる外気(サーファスエア)および前記ゾーンZより再び取り込まれるリターンエアを導入し、フィルタを通してゴミなどの不純物を除き、季節毎に設定される所定の温度および湿度に調整した空気を空調用のエアとして、前記分岐チャンバ41に供給するものである。
前記風速センサ43は、吹き出し口42ないしその近辺のフレキシブルダクト10内を流れるエアの風速を検出するためのものであり、ホットサーミスタあるいは上流と下流側の圧力差により風速を検出するものが用いられ、そして検出した風速とダクトの断面積をもとにして風量が算出される。なお、風速センサ43をダンパ44近辺に設けることもできるが、吹き出し口42近辺に設ける方が実際の吹き出し風量を反映しやすい。
なお、エアハンドリングユニット47から分岐チャンバ41に流入する流入エアの風速は、分岐チャンバ41の取入口41b近辺に他の風速センサ48およびダンパ49を配置して、分岐チャンバ41に流入する流入風量を検出し、制御している。前記風速センサ43、48は制御配線14、50によりダンパ44の制御ボードあるいはネットワークコントローラ45に接続される。ネットワークコントローラ45には、複数のダンパ44、49の開度制御用モータの制御ボードが接続され、ハブ51よび構内LAN52を経由してコンピュータ46と通信可能に接続されている。前記ダンパ44、48は、分岐チャンバ41の取入口41bおよびそれぞれの排出口41cの近辺に設けられ、分岐チャンバ7に流入・排出するエアの風量を調節するものである。
このように、フレキシブルダクト10を用いることにより、吹き出し口42付近に配置された風速センサ43とダンパ44の制御ボードあるいはネットワークコントローラ45との電気配線が容易になる。すなわち制御ボードあるいはネットワークコントローラ45とフレキシブルダクト10の制御配線14の一端とをコネクタなどで接続し、他端と風速センサ43とをコネクタなどで接続するだけで、風速センサ43の配線を行うことができる。通常は制御配線14と風速センサ43、および制御配線14とダンパ44の制御ボード44aとは、工場出荷前などにあらかじめ接続しておく。それにより施工工事が一層容易になる。
風速センサ43が検出する検出値はダクトの制御配線14、50により、ネットワークコントローラ45あるいは管理用のコンピュータ46まで伝達され、分岐チャンバ41より排出する排出エアの風量を演算する。そして管理用コンピュータ46は、各分岐チャンバ41を通る風量の合計値をもとに、エアハンドリングユニット47から分岐チャンバ41へ流入する流入エアの量を判断して、取入口41bに配置されるダンパ44の開度を調節することができる。
前記実施形態では分岐チャンバ41の排出口41cに風量調節用のダンパ44を設けているが、室内への吹き出し口42に従来公知のAVAあるいはCVAを設けて各ゾーンZの吹き出し口から風量を調節することもできる。その場合はフレキシブルダクト10の先端側で、制御配線14とAVA、CVAなどの機器の制御ボードとを接続することができ、配線作業が容易になる。
図1aは本発明のフレキシブルダクトの一実施形態を示す一部断面側面図、図1bは図1aのI−I線断面図、図1cは図1aのA部拡大断面図である。 図2aは本発明のフレキシブルダクトの他の実施形態を示す一部断面側面図、図2bは図2aのII−II線断面図である。 図3aは本発明のフレキシブルダクトのさらに他の実施形態を示す一部断面側面図、図3bは図3aのIII−III線断面図、図3cはダクトを連結部分を示す部分概略斜視図である。 本発明のフレキシブルダクを用いた空調システムの実施形態を示す概略平面図である。 従来の空調システムの一例を示す平面図である。
符号の説明
10 フレキシブルダクト
10a ダクト本体
11 断熱層
1a 先端部
12 内層材
13 外層材
13a 棒状部材
13b 嵌合部材
14 芯線
20 フレキシブルダクト
20a ダクト本体
21 ヒレ部
22 制御配線
23 係止孔
24 天井
25 吊り具
30 フレキシブルダクト
40 空調システム
41 分岐チャンバ
41a チャンバ本体
41b 取入口
41c 排出口
42 吹き出し口
43 風速センサ
44 風量調節用のダンパ
45 ネットワークコントローラ
46 管理用のコンピュータ
47 エアハンドリングユニット
Z ゾーン
48 風速センサ
49 風量制御用のダンパ
50 制御配線
51 ハブ
52 構内LAN

Claims (6)

  1. 可撓性を有する管状のダクト本体と、そのダクト本体の両端近辺の間に長手方向に沿って一体的に設けられる制御配線とを備えた空調システム用のフレキシブルダクト。
  2. 前記ダクト本体が、気密性および可撓性を有する筒状体と、その筒状体を支持するスパイラル状の芯線とを備えており、その芯線に沿って前記制御配線が設けられている請求項1記載のフレキシブルダクト。
  3. 前記ダクト本体が、気密性および可撓性を備えた筒状体と、その筒状体を支持するスパイラル状の芯線とを備えており、その芯線自体が前記制御線を兼ねている請求項1記載のフレキシブルダクト。
  4. 前記ダクト本体が、筒状部と、その筒状部の上端から突出する吊り下げ用のヒレ部とを備えており、そのヒレ部に前記制御配線が長手方向に延びるように一体に設けられている請求項1記載のフレキシブルダクト。
  5. 前記ダクト本体が、内層材と、その内層材の外周に配置される断熱材と、その断熱材の外周に配置される外層材とを有し、内層材と外層材との間に前記制御配線が長手方向に延びるように設けられている請求項1記載のフレキシブルダクト。
  6. 前記ダクト本体が、内層材と、その内層材の外周に配置される断熱材と、その断熱材の外周に配置される外層材とを有し、前記制御配線が内層材または外層材に一体となって形成され、長手方向に延びている請求項1記載のフレキシブルダクト。
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