JP2004286383A - ダンパ制御システムおよびバルブ制御システム - Google Patents

ダンパ制御システムおよびバルブ制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】制御機器や配線をシンプルにすることができ、設置工事およびメンテナンスが容易なモータダンパの制御システムを提供する。
【解決手段】空調用のメインダクト11から分岐された空調ダクト14に設けるモータ駆動の第1ダンパ16と、排気用のメインダクトから分岐された排気ダクト15に設けるモータ駆動の第2ダンパ17と、排気ダクト15内を流れる空気の温度を検出するセンサ19と、そのセンサ19の出力に基づいて第1ダンパ16および第2ダンパ17の開閉状態を制御するアクチュエータ20、21とを備えている制御システム10。アクチュエータ20、21には、信号を送るための光ファイバーケーブルと、その周囲に設けた駆動電力を流すための2重の導電層を備えた同軸タイプのハイブリッドケーブル23が連結され、アクチュエータ20、21同士は渡り配線されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はダンパ制御システム、センサ付のモータダンパおよびバルブ制御システムに関する。さらに詳しくは、建物内に設けられる空調用および排気用のメインダクトと室内とを連結するダクトを開閉するモータダンパの制御システム、それに好適に用いられるセンサ付のモータダンパ、およびバルブ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特許第2779568号
【特許文献2】特許第3044014号
【特許文献3】特開2002−237226
【0003】
特許文献1には、室内の上部と下部にそれぞれ連通する第1開口部および第2開口部と、排気通路に連通する第3開口部を備え、モータ駆動により第3開口部を第1開口部または第2開口部のいずれかに選択的に連通させうる遮蔽板を備えたモータダンパ(流体通路切換装置)と、室内の温度を検出し、所定温度より高い場合には、第1開口部と第3開口部とを連通させて室内の上部から高温の空気を排気し、低い場合は第2開口部と第3開口部とを連通させて室内の下部から低温の空気を排気する換気システムが開示されている。このものは室内の温度を検出してモータダンパを制御する。
【0004】
特許文献2には、モータを制御する制御部と、ホストコンピュータと信号をやりとりする通信線と、モータに電源を供給する電源線とを備え、ホストコンピュータからの指令でダクトの開度を制御するネットワーク型のモータダンパの制御システムを開示している。さらに複数台のモータダンパの間を順に渡り配線で連結することも開示されている。このシステムでは、1本の信号線で複数台のモータダンパを統一的に制御することができ、また、分散して制御することもできる。
【0005】
特許文献3には、1本の光ファイバーケーブルを中心とし、その周囲に2本または3本の電源線を螺旋状に撚り合わせた複合ケーブルが開示されている。このものは1本の複合ケーブルを配線するだけで、信号線と電源線を配線することができる。そのため配線工事が簡単になる。
【0006】
従来の室内の温度を検出する検出手段は、一般的にはスペースの節約や、制御機器に接近させるなどのために、室内の壁面に設けたコントロールボックス内に収納している。また、居住する人が感ずる温度をもっとも適切に反映させるため、天井から吊り下げるペンダント型の温度センサで室内の中心部の温度を検出することも行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のモータダンパは、1個のダンパを切り換えて、室内の下部の低温の空気あるいは上部の高温の空気を排出することができ、それにより省エネルギを達成できる。しかし積極的に室内を暖房したり冷房したりする空調については制御対象としていない。そのため、空調制御を行う場合は、空調管路と排気管路を別個に制御することになり、制御機器などが重複し、無駄が多くなりがちである。他方、特許文献2のモータダンパ制御システムは、信号線と電源線とを別個に配線する必要があるので、配線工事が煩雑である。このようなダンパ制御システムに対し、特許文献3の複合ケーブルを用いると、配線工事が容易になる。しかしこの複合ケーブルは光ファイバーケーブルの周囲に2〜3本の電源線を撚り合わせたものであるので、可撓性が乏しい。そのため屈曲部や湾曲部の配線工事が厄介である。
【0008】
さらに前記室内の壁面にコントローラを設け、そのコントローラに内蔵した温度センサや、ペンダント型の温度センサとモータダンパの制御部との間を配線する場合、前記複合ケーブルを用いるにしても、設置工事やメンテナンスがかなり厄介である。また、液体などの流れを制御するバルブについても、モータで開閉するバルブが用いられているが、これらのバルブの配線についても、配線工事が厄介であり、メンテナンスが大変である。
【0009】
本発明は制御機器や配線をシンプルにすることができ、設置工事およびメンテナンスが容易なモータダンパの制御システム、それに用いるモータダンパおよび配線工事やメンテナンスが容易なバルブ制御システムを提供することを技術課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のダンパ制御システム(請求項1)は、温風または冷風を室内へ流入させるための空調ダクトに設けるモータ駆動式の第1ダンパと、空気を室内から流出させるための排気ダクトに設けるモータ駆動式の第2ダンパと、前記排気ダクト内を流れる空気の特性を検出する検出手段と、その検出手段の出力に基づいて第1ダンパおよび/または第2ダンパの開閉状態を制御する制御部とを備えていることを特徴としている。
【0011】
このようなダンパ制御システムにおいては、前記空調ダクト内を流れる空気の特性を検出する第2の検出手段を備えており、前記制御部が、前記検出手段と第2検出手段の出力に基づいて第1ダンパおよび/または第2ダンパの開閉状態を制御するものが好ましい(請求項2)。
【0012】
さらに前記第1ダンパの制御部および第2ダンパの制御部に、光ファイバーケーブルと、その周囲に設けた第1導電層と、その周囲に絶縁層を介して設けた第2導電層とからなるハイブリッドケーブルが連結されているものが一層好ましい(請求項3)。
【0013】
本発明のセンサ付モータダンパ(請求項4)は、メインダクトと室内との連結するダクトに介在されるモータダンパ本体と、前記ダクト内を流れる空気の特性を検出する検出手段と、その検出手段の出力に基づいて前記ダンパの開閉状態を制御する制御部とを備えていることを特徴としている。前記制御部は、外部との通信機能を備えているものが好ましい(請求項5)。
【0014】
本発明のバルブ制御システムは、流体の流れを制御するバルブと、そのバルブの開閉を駆動するモータと、前記バルブを流れる流体の特性を検出する検出手段と、その検出手段の出力に基づいてバルブの開閉を制御する制御部と、その制御部に連結されるハイブリッドケーブルとからなり、そのハイブリッドケーブルが、光ファイバーケーブルと、その周囲に設けた第1導電層と、その周囲に絶縁層を介して設けた第2導電層とからなることを特徴としている(請求項6)。
【0015】
【作用および発明の効果】
本発明のダンパ制御システム(請求項1)は、排気ダクトを流れる空気の特性、たとえば温度やCO2濃度などを検出手段で検出し、その検出値に基づいてダンパの開度などを制御する。すなわち本発明では、室内から流れ出る空気を検出することにより、室内全体の空気のいわば平均的な値を代表値として検出し、それに基づいて制御することになる。従来のように室内の特定の位置に温度センサなどを配置すると、室内の位置によって温度差が大きい場合は、室内全体を代表せず、片寄った検出値になりがちである。また、正確に検出しようとすると、多数のセンサを設ける必要があり、配線工事などが厄介になる。本発明のように排気ダクトに検出手段を設けると、1カ所でいわば全体の代表値を検出できるので、比較的正確な値に基づいて制御することができ、しかも配線工事が簡単である。また、検出手段と各ダンパとが接近するので、配線作業が一層容易になる。
【0016】
前記検出手段の検出値に応じて、第1ダンパの開閉状態を制御すると、冷気や温風などの室内への送り込み流量が直ちに増減し、それにより室温などの特性を目的とする値に迅速に近づける目標制御が可能になる。他方、第2ダンパの開閉状態を制御する場合は、排気流量の増減に応じて第1ダンパを通過する流入流量を間接的に制御することができる。それにより穏やかな目標値への接近をもたらす目標制御が可能になる。さらに両方のダンパの開閉状態を制御する場合は、迅速かつ適切な目標制御を行うことができる。
【0017】
排気ダクト内を検出する検出手段に加えて、空調ダクト内を流れる空気の特性を検出する第2の検出手段を備えたダンパ制御システム(請求項2)は、空調ダクトから流入してくる空気の温度やCO2濃度などを検出することができる。たとえば排気ダクトから流出する空気の特性と空調ダクトから流入する空気の特性を比較することにより、室内にいる人数、人の出入りの多寡などを間接的に把握することができ、それらの推定値に応じた制御が可能になる。そのため、室内の状態の制御を一層正確に行うことができる。また、空調ダクトと各ダンパの距離は接近しているので、それらの間の配線工事が容易である。
【0018】
前記第1ダンパの制御部および第2ダンパの制御部に、光ファイバーケーブルと、その周囲に順に設けた第1導電層と、その周囲に絶縁層を介して設けた第2導電層とからなるハイブリッドケーブルが連結されている場合(請求項3)は、各ダンパを開閉駆動するモータなどの動力部に対しては、第1導電層および第2導電層によって駆動電流を送ることができ、制御部には光ファイバーケーブルによって制御信号を送ることができる。そして1本のハイブリッドケーブルの配線だけで、制御信号の信号線と動力線とを同時に配線工事することができる。したがって配線工事が容易である。また、多数のダンパを制御する場合、各ダンパ同士をハイブリッドケーブルによって順次渡り配線で連結していくことにより、1台の集中制御盤からすべてのダンパに配線する場合に比して、配線工事を大幅に簡易化することができる。さらに光ファイバーケーブルは、銅線に比して通信速度が大幅に増大するので、1台のダンパの下に多数のアクチュエータを接続しても、通信速度が低下するおそれはほとんどない。
【0019】
本発明のセンサ付モータダンパ(請求項4)は、モータダンパと、ダクト内に設けるセンサと、そのセンサからの信号に基づいてモータダンパの開閉を制御することができる。さらにセンサと制御部との結線やモータと制御部との結線をあらかじめ行っておくことができる。そのため、前記ダンパ制御システムを構成する場合に、施工工事が一層容易になる。
【0020】
前記制御部 外部との通信機能を有する場合(請求項5)は、その制御部により、他のダンパのモータを制御したり、外部から設定値を与える信号を受けて制御部の働きを調節することができる。したがってローカルエリアネットワーク(以下、単にLANという)にも容易に対応することができる。
【0021】
本発明のバルブ制御システム(請求項6)は、制御部に光ファイバーケーブルと二重の導電層とを備えているので、2層の導電層で駆動電流を送ることができ、光ファイバーケーブルで制御信号を送ることができる。そのため、1本の配線を行うだけで、信号線と動力線の両方を配線することができる。そのため、設置工事が容易である。また、光ファイバーケーブルで信号を伝達するので、多量の信号を高速で伝達することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のダクト制御システムの実施の形態を説明する。図1は本発明の制御システムの基本的な実施形態を示す配管・制御系統図、図2および図3はそれぞれその制御システムを用いたLANシステムの要部回路図および全体回路図、図4は図1の制御システムに用いられるモータダンパの回路図、図5aおよび図5bはそれぞれ図1の制御システムに用いられるハイブリッドケーブルの一実施形態を示す斜視図および断面図、図6は図1の制御システムを備えた建物の一実施形態を示す概略系統図、図7aおよび図7bはそれぞれ図1のダンパ制御システムに用いられるメインダクトの一実施形態を示す斜視図、図8は本発明のバルブ制御システムの一実施形態を示す配管・制御系統図、図9は本発明のアクチュエータの他の実施形態を示す回路図、図10は本発明の制御システムを用いた防火設備の実施形態を示す配管・制御系統図である。
【0023】
図1に示す制御システム10は、建物の天井などに配置される空調用のメインダクト11および排気用のメインダクト12と、それらのメインダクトと室内13とを連結する空調ダクト14および排気ダクト15と、前記空調ダクト14の途中に介在される第1ダンパ16と、排気ダクト15の途中に介在される第2ダンパ17とを備えている。さらに空調ダクト14および排気ダクト15には、その中を通る空気の状態、たとえば温度、湿度、CO2濃度を検出するセンサ18、19が連結されている。そして第1ダンパ16および第2ダンパ17には、それぞれダンパの開閉を制御するアクチュエータ20、21が連結されている。
【0024】
それらのアクチュエータ20、21は、光ファイバーケーブルと2本の導電線ないし2層の導電層とを組み合わせたハイブリッドケーブル23により渡り配線されている。第1ダンパのアクチュエータ20は、さらに図2に示すように、ハイブリッドケーブル23によってハブ24に連結され、そのハブ24は、さらに図3に示すように、ハイブリッドケーブル25によって他のハブ26、27に渡り配線されている。そして最後のハブ27は、たとえば光ファイバーケーブルなどの通信線28を介してファイルサーバー29に連結され、さらにウエブサーバー30を介してインターネットに接続されている。前記ハブ24、26、27は、いずれも電源線を接続して電源供給をするための電源部と、通信線を接続する通信部とを備えたハイブリッドハブである。通信部は通常のハブでもよいが、特定のアドレスの線に信号を送るスイッチングハブ、ルータあるいはDHCPサーバーの機能を備えているものが好ましい。
【0025】
他方、第1ダクトのアクチュエータ20の下部には、ハイブリッドケーブル31を介してルーター機能付きのUSP32が連結され、室内13の他の機器に電源を供給したり、インターネットやLANの情報端末に接続できるようにしている。それによりたとえば室内のパソコンなどの情報端末から、アクチュエータ20、21に対して温度設定などを行うことができる。また、図3のファイルサーバー29によって、建物全体のアクチュエータの集中的な管理を行うこともできる。ファイルサーバー29は、情報端末が追加あるいは減少したときに自動的にプライベートIPアドレスを振り当て直す機能を備えたもの(DHCPサーバーなど)が好ましい。それにより全体としてTCP/IPのプロトコルなどによるLANを構築することができる。
【0026】
前記図1の空調用のメインダクト11および排気用のメインダクト12としては、従来公知のもの、たとえば亜鉛メッキ鋼板を断面矩形状あるいは円状に形成した管状体(図7aの符号11参照)が用いられる。空調用のメインダクト11は、熱交換機や送風用のファンを備えた空気調和ユニット(空調機。図6の符号65参照)が連結され、周囲の気圧より高い正圧にされている。そしてそのメインダクト11から空調ダクト14が分岐されて室内13と連結している。空調ダクト14についても、従来のものと同じもの、たとえば亜鉛メッキ鋼板を断面矩形状あるいは円状に形成した管状体が用いられる。
【0027】
他方、排気用のメインダクト12には、外部へ排気する排気ファン(図6の符号67参照)が連結され、周囲の気圧より低い負圧にされている。そしてそのメインダクト12から排気ダクト15が分岐されて室内13と連結している。排気ダクト15についても、従来のものと同じもの、たとえば亜鉛メッキ鋼板を断面矩形状あるいは円状に形成した管状体が用いられる。
【0028】
前記空調ダクト14に介在される第1ダンパ16および排気ダクト15に介在される第2ダンパ17は、実質的に同じものを用いることができる。第1ダンパ16は、たとえば図4に示すように、空調ダクト14内に空調ダクトを横切るように回転自在に設けられるシャフト34と、そのシャフトに取り付けられる遮蔽板35と、そのシャフトを回転駆動するモータMと、シャフト34および遮蔽板35の回転位置を検出する角度センサPと、遮蔽板34の回転端、すなわち空調ダクト14を締め切る位置ともっとも広く開放する位置とを検出するリミットスイッチLS1、LS2とを備えている。角度センサPとしては、ポテンショメータやロータリエンコーダなどが用いられる。なお、角度センサPおよびリミットスイッチLS1、LS2は、第1ダンパ16の要素と考えてもよく、第1ダンパ16を制御するアクチュエータ20の要素と考えることもできる。さらにモータMについても、アクチュエータ20の要素と考えることもできる。
【0029】
モータMを制御するアクチュエータ20は、ハブ24からのハイブリッドケーブル25を接続する第1コネクタ36と、排気ダクトに連結するハイブリッドケーブルの端部を接続する第2コネクタ37とを備えている。各コネクタ36、37は、光ファイバーケーブルに接続する光ファイバーコネクタと、電源線を接続する電源線コネクタとが一体になったものである。ただし光ファイバーコネクタと電源線用のコネクタをそれぞれ別個に設け、ハイブリッドケーブル23の端部を光ファイバーと電源線とに分離して接続するようにしてもよい(図9参照)。光ファイバーコネクタには光信号と電気信号とを相互に変換する変換部が接続されており、さらにアクチュエータ20に収容されている制御基板40の入出力ポート41に連結されている。その制御基板40には、さらに電源線の端部が接続される電源部42や、その電源部とモータMとの間に介在されるモータドライバ43や、角度センサPやリミットスイッチLS1、LS2からの信号を受け取る回路44、45が設けられている。入出力ポート41やモータドライバ43、信号を受け取る回路44、45は、それぞれ内部のバス46を介して中央処理装置CPUに連結されている。
【0030】
角度センサPなどがアナログ信号を出すものである場合は、アナログ/デジタル変換器を介して前記バス46に接続する。前記中央処理装置CPUは、たとえば外部から与えられた冷房/暖房設定モードや設定温度、排気ダクトの温度センサ19の検出温度などから入力される信号に基づいて遮蔽板35の角度を演算し、モータドライバ43を介してモータMを回転させ、遮蔽板35を適切な角度に制御する。また、バス46には、それらの制御を実行するためのプログラムを記憶させるメモリ(図示していない)が接続されている。ただしハイブリッドケーブル23を介して外部から制御するように構成することも可能である。
【0031】
図4のアクチュエータ20の中央処理装置CPUには、さらに空調ダクト14内に設けた温度などを検出するセンサ18がバス46を介して連結されている。このセンサ18の信号は、CPU内で処理することもでき、場合により、ハイブリッドケーブル23を介してパーソナルコンピュータ(図6の符号78参照)などの外部の制御装置や他のダンパのアクチュエータに送り、それらによって間接的に制御させることもできる。また必要な場合は、センサ18に対し、第1アクチュエータ20の電源部42から電源を供給するようにするのが好ましい。なお角度センサPに対しても、同様に電源部42から電源を供給するのが好ましい。
【0032】
図1のように、空調ダクト14と排気ダクト15のそれぞれにセンサ18、19を設けている場合は、それらのセンサからの信号は、たとえば第1ダンパ16の中央処理装置CPUに送り、そこで第1ダンパ16と第2ダンパ17の遮蔽板35の角度を統一的に制御することができる。その場合は第2ダンパ17にアクチュエータを設ける必要はなく、単に第1ダンパ16のアクチュエータ20から信号線および動力線を連結するだけでよい。逆に第2ダンパ17のみにアクチュエータを21を設け、第1ダンパ16を第2ダンパのアクチュエータ21から制御し、電源を送ることもできる。
【0033】
上記のように構成される制御システム10では、たとえば外部から室温の適切な目標温度が設定され、その温度が第1ダンパのアクチュエータ20のメモリに記憶される。そして排気ダクト15のセンサ19で検出された室温を代表する温度との差がなくなるように、第1ダンパ16および第2ダンパ17の開き角度が調節される。すなわち冷房モードでは、排気ダクト15のセンサ19の温度が設定温度よりも高い場合、空調ダクト14内のセンサ18で検出した温度が設定温度よりも低いことを確認した上で、第1ダンパ16と第2ダンパ17を共に開き、室内13に冷風を送り、室温を下げる。そして排気ダクト15のセンサ19と目標温度との差が一定の範囲に入ったとき、両方のダンパ16、17を換気に必要な最小の角度まで閉じる。そのとき、はじめの温度差が大きい場合は、ダンパの開度を大きくし、温度差が小さい場合はダンパの開度を小さくするようにしてもよい。
【0034】
前記センサ18、19は、前述の温度センサのほか、湿度センサ、CO2濃度センサ、煙の濃度を検出する煙センサ、その他の生活環境に影響する物理量を測定するセンサとすることもできる。
【0035】
前記ハイブリッドケーブル23、25としては、たとえば図5a、図5bに示すように、光ファイバーケーブル51を芯線とし、その周囲に、保護層52、第1導電層53、絶縁層54、第2導電層55および絶縁被覆層56をその順に設けた同軸ケーブルが好適に用いられる。なお第1導電層53および第2導電層55は、電源線を構成するものであり、それぞれ多数本の金属線(銅線)を網状に編み合わせたものが好ましい。それにより同軸構造が構成しやすい。また、断面形状をほぼ円形にする事ができるので、可撓性が高く、どの方向にも容易に曲げることができる。ただしハイブリッドケーブルとして、光ファイバーケーブルと2本の金属線とを平行に配列したものなども用いることができる。
【0036】
第1導電層53と第2導電層55は、単位長さ当たりの抵抗がほぼ同程度とするのが好ましい。そのため、編み目を構成する金属線の径が同じである場合は、第1導電層53の金属線の本数と第2導電層55の金属線の本数を同じ程度にするのが好ましい。第1導電層53と第2導電層55の間には、交流の100V電源などを通すのが好ましい。ただし直流の24V、12Vなどを通すようにしてもよい。交流を流す場合は、図4の電源部42には交流/直流の変換器(整流器)や電圧変換器(トランス)を設ける。なお、第2導電層55の周囲に絶縁層を介して第3導電層を設けるようにしてもよい。その場合は、いずれかの導電層をアース線あるいはシールド線として利用することができる。また、三相交流を流すこともできる。
【0037】
図6は前記制御システム10を採用した建物の一実施形態を示している。この建物60では、1階の天井部に設けたハブ24から、第1および第2のハイブリッドケーブル23、23が延びており、2階および1階のそれぞれのダンパ制御システム10、10のアクチュエータ19、20に連結されている。各階のダンパ制御システム10のアクチュエータ19、20同士は、それぞれハイブリッドケーブル23で渡り配線されている。さらにハブ24からは、排気用のメインダクト12の端部開口に設けた排気ファン61および排気ダンパ62のアクチュエータ63に対し、第3のハイブリッドケーブル64が渡り配線されている。さらに地下室の空調機65、給湯設備66およびコージェネシステム67にもそれぞれアクチュエータが設けられており、前記ハブ24と第4のハイブリッドケーブル68で連結され、渡り配線されている。
【0038】
なお図6の給湯設備66の符号69は濾過器であり、符号70は温水タンクである。また、コージェネシステム67の符号71は発電機であり、符号72は熱交換機である。発電機71と温水タンク70との間には、温水タンクから発電機に冷水を送り、発電機から温水タンクに温水を送る管路73が連結されている。それにより熱交換機72は発電機71を冷却するラジエターとして作用することができ、そのときに得た熱エネルギーは、給湯設備66あるいは空調機65で有効に使用される。給湯設備の符号74はバルブやポンプなどを備えたユニットである。また熱交換機72と空調機65との間にも、熱媒体を循環させる管路75が設けられている。
【0039】
コージェネシステム67の発電機71は、たとえばガス燃焼型発電機、ガスタービン発電機、あるいは燃料電池などが用いられる。発電した電力は電力ケーブル76によって2階のハブ24に送られ、前述のダンパ制御システム10などに用いられる。なお、電力ケーブル76に代えて、ハイブリッドケーブルで電力を送電するようにしてもよい。発電機71が天然ガスを利用するものである場合は、供給される天然ガスの膨張に伴う冷熱をクーラの冷熱源として有効に利用することができる。また発電機71に代えて、あるいは発電機と共に、太陽光発電パネルを採用することもできる。
【0040】
さらに図6に示すように、前記ハブ24からは第5のハイブリッドケーブル77が延びており、その先端にパーソナルコンピュータ(パソコン)78などの集中管理装置が接続されている。そしてこのパソコン78によって1階および2階のダンパ制御システム10、10や、地下室の空調機65や給湯設備66、さらにコージェネシステム67、あるいは床暖房システム79などを集中管理することができる。その場合、ハイブリッドケーブルで電気供給される電気機器については、それぞれアクチュエータで使用電力を検出するように構成し、パソコン78で全体の使用電力を管理するのが好ましい。また、前記パソコン78に図3のファイルサーバー29の機能をもたせ、全体でLANを構築するのが好ましい。
【0041】
さらにアクチュエータに電力のON/OFFを遠隔制御するスイッチを設けておき、不要な電気機器については、電気を切るようにするのが好ましい。それにより節電効果が得られる。とくにアクチュエータで使用電力を検出すれば、常時電気使用量をチェックできるので、不要な電気は瞬時に着ることができ、電力の節約ができる。また、床暖房システム79などは、通常は温度センサを備え、一定の温度範囲で自動調節するようにしているが、全体の電気機器の電気使用量を検出しながら、ブレーカーの設定電力を超えないように集中管理するのが好ましい。
【0042】
図6の実施形態では、1階および2階のダンパ制御システム10、10は、ハイブリッドケーブル23で渡り配線されているが、そのハイブリッドケーブル23は空調用あるいは排気用のメインダクト11、12に沿って配線されている。そのため、そのハイブリッドケーブル23は、図7aに示すように、メインダクト11の下方に延ばした支持部材80によって支持することができる。それによりメインダクト11の工事と一緒にハイブリッドケーブル23の配線工事を行うことができる。しかも1本のケーブルを配線するだけで、制御用の配線と動力用の配線を同時に行うことができる。したがって工事が容易である。また、あとで工事をする場合でも、あらかじめメインダクト11に支持部材80を取り付けておくか、支持部材80を取り付けるための取り付け座や溶接ナットなどを設けておくと、工事が容易である。さらにケーブルを交換したり、修理するなどのメンテナンスをする場合でも、ケーブルが1本であるので容易である。
【0043】
また、図7bに示すように、メインダクト11の内部にハイブリッドケーブル23を配線することもできる。その場合は地下室の天井などに配線する場合でも、鼠などの害獣の被害を避けることができる。なおメインダクト11のコーナー部を仕切り板81で仕切り、断面三角形状の配線スペース82を設け、その中に配線するのが好ましい。それによりダクト内の空気の流れに対する抵抗が減少する。
また、ダクト内の渦流れなどが減少し、風切り音や振動、さらにそれらに基づく共鳴音が大幅に少なくなる。なお仕切り板81は4隅に設けるのが好ましい。それにより風切り音や共鳴が一層少なくなる。
【0044】
図1の実施形態では、空調ダクト14と排気ダクト15の両方にセンサ18、19を設けているが、排気ダクト15のみに設けてもよい。また、第1ダンパ16と第2ダンパ17の両方にアクチュエータ20、21を設けているが、一方にのみにアクチュエータを設け、そのアクチュエータによって他方のダンパのモータを制御することもできる。ただしダンパを量産する場合は、両方のダンパに同じセンサおよびアクチュエータを設ける方が量産効果が出やすい。しかも両方にアクチュエータを設ける方が、配線作業が容易である。
【0045】
さらに図6の実施形態では1個のハブ24で1階および2階のダンパ制御システム10、10を制御しているが、図3のように1個のハブ24に他のハブ26、27を順に連結して、それぞれのハブ24、26、27からアクチュエータに連結するようにしてもよい。このように順にハブを連結することにより、一戸建ての建物のほか、マンションなどの高層階の建物やオフィスビルなど、種々の建物に容易に適用することができる。
【0046】
図8に示すバルブ制御システム84は、図4の場合と同様の濾過器69、温水タンク70、管路73およびユニット74を備えており、さらにユニット74と2個の浴槽85、85との間に切り替えバルブ86が介在されている。またそれぞれの浴槽85の近辺およびポンプと温水タンク70の間には、流量調節バルブあるいは開閉制御バルブ87が介在されている。なお、供給側のみに設けてもよい。そしてそれらのバルブ86、87には図4の場合と同様のアクチュエータ88が設けられている。それらのアクチュエータ88はハイブリッドケーブル23で渡り配線され、ハイブリッドハブ24と連結されている。温水タンク70は、通常のガス給湯器あるいは電気給湯器などの給湯器に接続してもよく、図6の場合と同様の発電機に接続してもよい。また、温水タンク70を介在せずに給湯器と浴槽85、85とをバルブ86、87を介して接続してもよい。
【0047】
前記浴槽近辺の開閉バルブ87の近辺には、温水の温度を検出する温度センサ89が設けられており、それらの温度センサ89も開閉制御バルブ87のアクチュエータ88に接続されている。温度センサ89は浴槽85内に設けてもよい。ただし切り替えバルブ86の近辺に温度センサを設けてもよく、温水タンク70に温度センサを設けてもよい。いずれの場合も、単独の温度センサ89は信号線あるいはハイブリッドケーブルによって近辺のアクチュエータに連結されるか、あるいはハイブリッドハブに連結される。
【0048】
前記アクチュエータ88は、図4のものと実質的に同じものであるが、図9に示すように、光ファイバーケーブル23aと接続される2個所の光コンバータ90と、GIGA(1000BASE)スイッチあるいは100BASE用スイッチ91と、そのスイッチ91と信号をやりとりするシングルコンピュータボード92と、それから信号を受け取ってモータやソレノイドを駆動するドライバ93と、温度センサ89やバルブの開閉確認センサなどからのアナログ信号を受け取ってデジタル信号に変換してコンピュータに送るA/D変換回路94と、電源部95などから構成されている。
【0049】
光コンバータ90はハイブリッドケーブルの光ファイバーケーブルが接続される部位であり、次のアクチュエータに渡り配線するため、一対で設けられている。電源部95にはハイブリッドケーブルの導電層23bと連結されるコネクタ96が設けられている。このコネクタ96も次のアクチュエータへの渡りのためのコネクタ97と並列で接続されている。なお、図9では光ファイバーケーブル23aと導電層23bとを別々に示しているが、実際には同軸のハイブリッドケーブルとしている。
【0050】
前記の切り替えバルブ86や開閉制御バルブ87は通常のソレノイドバルブでよく、その場合は開閉確認センサとしてたとえばリミットスイッチなどが用いられる。流量制御バルブを用いる場合は、バタフライバルブ、スルースバルブなど各種のタイプのバルブを採用することができ、駆動方法についても、ソレノイド駆動型、モータ駆動型など、各種の駆動源をいずれも採用することができる。前記流量制御バルブの開度の検出には、ポテンショメータやロータリエンコーダなどの角度検出器が用いられる。なお、ホットワイヤ式などの流量計を用いてもよい。なお、湯温を測定するセンサに加えて、湯の汚れ程度を検出するセンサなど、他のセンサを採用することもできる。
【0051】
上記のバルブ制御システムでは、たとえば浴槽の湯の温度が低くなると、それに応じて開閉制御バルブ87を開いて高温の湯を供給し、それによって浴槽の湯の温度を一定範囲に保つようにすることができる。流量制御バルブを用いる場合は湯の供給量を連続的に変化させることができる。また、液面センサを設けておき、湯が適切な高さになったときにバルブを閉じるようにすることもできる。また、汚れセンサが汚れを検出したときに、濾過器の運転速度を上げて、湯を清浄に保つようにすることもできる。このような湯の温度、液面、汚れの管理・制御は、家庭内の浴槽だけでなく、公衆浴場や温泉など、比較的大がかりな浴場設備に適用することもできる。
【0052】
また、前記実施形態では供給側だけで制御しているが、前述のダンパ制御の場合と同様に、供給側と排水側にそれぞれバルブ(図8の想像線87a)を設け、それらのバルブ87、87aの流量調整を組み合わせて適切な温度や汚れなどの状態を制御することも可能である。排水側の配管にバルブ87aを設ける場合は、浴槽から湯を流し出すときに遠隔操作が可能であり、遠隔操作で湯の入れ替えも可能である。
【0053】
前記バルブやダンパは、湯や空気の制御のほか、化学プラントの各種薬剤の混合や化学反応槽の制御などにも適用することができる。さらに自動車のエンジンに燃料あるいは燃料と空気の混合気を制御するスロットルバルブやイジェクタの制御にも採用することができる。また、空気および燃料の供給管路に設けてもよい。それらの場合は、プログラムを変更するだけで、同じアクチュエータを採用することができる。いずれの場合も、アクチュエータには2層以上の導電層と光ファイバーケーブルを備えたハイブリッドケーブルが接続されるので、配線工事が容易である。また光ファイバーを用いるので、情報量が多くても、信号伝達速度が速い。さらに渡り配線などで順に接続するだけでよいので、什器を増設する場合も容易である。なお、バルブ制御用のハイブリッドケーブルは、単独で配線することもできるが、配管に沿って、配管に連結するように配線すると、天井裏や床下への配線が容易である。
【0054】
図10は前記ダンパ制御システムを防火設備に利用する場合の実施形態を示している。一般的には建物内は所定の床面積毎に防火区画が設定され、隣接する防火区画との間には防火壁98が設けられ、防火壁98の開口部には防火シャッター99が設けられている。そして室内の天井には異常な高温や煙を検知するセンサ100およびそのセンサによって作動するスプリンクラー101が設けられている。そして防火壁98には、防火区画を超えて延びる排気用のメインダクト12同士を仕切るための防火ダンパ102が設けられている。その防火ダンパ102は、センサ100や火災報知器の信号などで閉じるように制御される。センサ100は排気用の第2ダンパ16あるいは空調用の第1ダンパ15に設けることもできる。
【0055】
また、排気用のメインダクト12の途中および空調用のメインダクト11の途中には、温度ヒューズや形状記憶合金バネなどを備えた高温で自動的に閉じる防火ダンパ103、104が設けられている。さらに排気用のメインダクト12の途中には、防火区画が閉じられたときに排煙するための排煙ダクト105が連結されており、常時は排煙ダンパ106によって閉じられている。通常は排煙ダンパ106にもモータダンパが用いられる。
【0056】
上記の防火設備では、センサ100が異常な高温や煙などを検出すると、火災報知ブザーが鳴動すると共に、スプリンクラー101が散水すると共に、隣接する防火区画への延焼を防止するために防火シャッター99やモータ駆動の防火ダンパ102を閉じる。さらに空調用のメインダクト11や排気用のメインダクト12内に高温の空気が流れていくと、新たな空気の供給を遮断するべく、温度ヒューズなどが作動して防火ダンパ103、104が自動的に閉じる。そして室内に残されている人を煙の被害から救うために排煙ダンパ106が開かれ、図示していない排煙ファンが作動して室内の煙を排出する。このような一連の作動により、防火および避難が行われていく。
【0057】
上記のモータ駆動の防火ダンパ102や排煙ダンパ106は、電源線と通信線で集中制御盤と連結されているが、これらも前述の実施形態の場合と同様のアクチュエータ107を介してハイブリッドケーブル108で接続するのが好ましい。それにより配線作業が容易になり、メンテナンスも容易になる。なお、これらのハイブリッドケーブル107も、図7a、図7bのように空調ダクト14や排気ダクト15に沿って、あるいはそれらのダクト内に配線するのが好ましい。前記温度ヒューズなどで閉じる防火ダンパ103、104についても、モータ駆動とすることができ、その場合もアクチュエータを介してハイブリッドケーブルで接続することができる。
【0058】
上記の防火設備は、空調用の第1ダンパ14や排気用の第2ダンパ15を制御するハブ(図6の符号24参照)に接続することもできるが、耐熱性が必要で、火事のときに安全な場所に設置する必要性があるため、別個の制御盤で制御する独立した制御系統とするのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御システムの基本的な実施形態を示す配管・制御系統図である。
【図2】図1の制御システムを用いたLANシステムの要部回路図である。
【図3】図1の制御システムを用いたLANシステムの全体回路図である。
【図4】図1の制御システムに用いられるモータダンパの回路図である。
【図5】図5aおよび図5bはそれぞれ図1の制御システムに用いられるハイブリッドケーブルの一実施形態を示す斜視図および断面図である。
【図6】図1の制御システムを備えた建物の一実施形態を示す概略系統図である。
【図7】図7aおよび図7bはそれぞれ図1のダンパ制御システムに用いられるメインダクトの一実施形態を示す斜視図である。
【図8】本発明のバルブ制御システムの一実施形態を示す配管・制御系統図である。
【図9】本発明のアクチュエータの他の実施形態を示す回路図である。
【図10】本発明の制御システムを用いた防火設備の実施形態を示す配管・制御系統図である。
【符号の説明】
10 (ダンパ)制御システム
11 空調用のメインダクト
12 排気用のメインダクト
13 室内
14 空調ダクト
15 排気ダクト
16 第1ダンパ
17 第2ダンパ
18、19 センサ
20、21 アクチュエータ
23 ハイブリッドケーブル
24 第1ハブ
25 ハイブリッドケーブル
26、27 ハブ
28 通信線
29 ファイルサーバー
30 ウエブサーバー
31 ハイブリッドケーブル
32 ルータ機能付きのUSP
34 シャフト
35 遮蔽板
M モータ
P 角度センサ
LS1、LS2 リミットスイッチ
36 第1コネクタ
37 第2コネクタ
40 制御基板
41 入出力ポート
42 電源部
43 モータドライバ
44、45 回路
CPU 中央処理装置
46 バス
51 光ファイバーケーブル
52 保護層
53 第1導電層
54 絶縁層
55 第2導電層
56 絶縁被覆層
61 排気ファン
62 排気ダンパ
63 アクチュエータ
64 第3のハイブリッドケーブル
65 空調機
66 給湯設備
67 コージェネシステム
68 第4のハイブリッドケーブル
69 濾過器
70 温水タンク
71 発電機
72 熱交換機
73 管路
74 ポンプ
75 管路
76 電力ケーブル
77 第5のハイブリッドケーブル
78 パーソナルコンピュータ(パソコン)
79 床暖房システム
80 支持部材
81 仕切り板
82 スペース
84 バルブ制御システム
85 浴槽
86 切り替えバルブ
87 開閉制御バルブ
88 アクチュエータ
89 温度センサ
90 光コンバータ
91 スイッチ
92 シングルコンピュータボード
93 ドライバ
94 A/D変換回路
95 電源部
96 コネクタ
97 コネクタ
98 防火壁
99 防火シャッター
100 センサ
101 スプリンクラー
102 防火ダンパ
103、104 防火ダンパ
105 排煙ダクト
106 排煙ダンパ
107 アクチュエータ
108 ハイブリッドケーブル

Claims (6)

  1. 温風または冷風を室内へ流入させるための空調ダクトに設けるモータ駆動式の第1ダンパと、空気を室内から流出させるための排気ダクトに設けるモータ駆動式の第2ダンパと、前記排気ダクト内を流れる空気の特性を検出する検出手段と、その検出手段の出力に基づいて第1ダンパおよび/または第2ダンパの開閉状態を制御する制御部とを備えているダンパ制御システム。
  2. 前記空調ダクト内を流れる空気の特性を検出する第2検出手段を備えており、前記制御部が、前記検出手段と第2検出手段の出力に基づいて第1ダンパおよび/または第2ダンパの開閉状態を制御する請求項1記載のダンパ制御システム。
  3. 前記第1ダンパの制御部および第2ダンパの制御部に、光ファイバーケーブルと、その周囲に設けた第1導電層と、その周囲に絶縁層を介して設けた第2導電層とからなるハイブリッドケーブルが連結されている請求項1記載のダンパ制御システム。
  4. メインダクトと室内との連結するダクトに介在されるモータダンパ本体と、前記ダクト内を流れる空気の特性を検出する検出手段と、その検出手段の出力に基づいて前記ダンパの開閉状態を制御する制御部とを備えているセンサ付のモータダンパ。
  5. 前記制御部が外部との通信機能を備えている請求項4記載のセンサ付のモータダンパ。
  6. 流体の流れを制御するバルブと、そのバルブの開閉を駆動するモータと、前記流体の特性を検出する検出手段と、その検出手段の出力に基づいてバルブの開閉を制御する制御部と、その制御部に連結されるハイブリッドケーブルとからなり、
    そのハイブリッドケーブルが、光ファイバーケーブルと、その周囲に設けた第1導電層と、その周囲に絶縁層を介して設けた第2導電層とからなるバルブ制御システム。
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