WO2021176607A1

WO2021176607A1 - ダクト制御装置

Info

Publication number: WO2021176607A1
Application number: PCT/JP2020/009221
Authority: WO
Inventors: 琢磨青島
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2020-03-04
Filing date: 2020-03-04
Publication date: 2021-09-10
Also published as: AU2020434084A1; JPWO2021176607A1; AU2020434084B2; DE112020006838T5; CA3174007A1; US20230084996A1; JP7250210B2; GB2607799B; GB202212375D0; GB2607799A

Abstract

第１のダクト制御装置（１Ａ）は、空気調和機から部屋に空気を送るためのダクトに設けられているダクト開閉装置の開閉を制御するモータを制御する装置であって、商用電源を受け取る電源基板（１１）と、電源基板（１１）が受け取る商用電源をもとにモータを制御するモータ基板（１２）と、電源基板（１１）が受け取る商用電源をもとにモータ基板（１２）を制御する制御基板（１３）とを有する。モータ基板（１２）は、ダクト開閉装置の開閉の制御とダクト開閉装置の開度の調整とを行うための制御をモータに対して行う。電源基板（１１）、モータ基板（１２）及び制御基板（１３）は、ひとつのユニット（１４）に設けられている。

Description

ダクト制御装置

　本開示は、空気調和機から部屋に空気を送るためのダクトに設けられているダクト開閉装置の開閉を制御するダクト制御装置に関する。

　従来、天井に埋め込まれている空気調和機が知られている。空気調和機には、空気調和機から部屋に空気を送るためのダクトが接続されており、ダクトには、ダクト開閉装置が設けられている。ダクト開閉装置の開閉を制御するためのダクト制御装置が提案されている（例えば、特許文献１参照）。

国際公開第２０１６／１０３３２６号

　従来のダクト制御装置は、ダクト開閉装置の開閉を制御するが、ダクト開閉装置の開度のための調整の制御を行わない。ダクト開閉装置の開度の調整のための制御を行うダクト制御装置が要求されている。

　本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ダクト開閉装置の開度の調整のための制御を行うダクト制御装置を得ることを目的とする。

　上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るダクト制御装置は、空気調和機から部屋に空気を送るためのダクトに設けられているダクト開閉装置の開閉を制御するモータを制御する。ダクト制御装置は、商用電源を受け取る電源基板と、電源基板が受け取る商用電源をもとにモータを制御するモータ基板と、電源基板が受け取る商用電源をもとにモータ基板を制御する制御基板とを有する。モータ基板は、ダクト開閉装置の開閉の制御とダクト開閉装置の開度の調整とを行うための制御をモータに対して行う。電源基板、モータ基板及び制御基板は、ひとつのユニットに設けられている。

　本開示に係るダクト制御装置は、ダクト開閉装置の開度の調整のための制御を行うことができるという効果を奏する。

実施の形態に係るダクト制御装置の概要を説明するための図実施の形態に係る第１のダクト制御装置の構成を示す図実施の形態に係る第２のダクト制御装置の構成を示す図実施の形態に係る第３のダクト制御装置の構成を示す図実施の形態に係る第４のダクト制御装置の構成を示す図実施の形態に係るダクト制御装置がダクト開閉装置の開度を調整する方法を説明するための図実施の形態に係るダクト制御装置がダクト開閉装置を制御する場合のダクト制御装置の動作の手順の例を示すフローチャート実施の形態に係る第１のダクト制御装置のモータ基板が有するオンオフ制御部の一部又は全部がプロセッサによって実現される場合のプロセッサを示す図実施の形態に係る第１のダクト制御装置のモータ基板が有するオンオフ制御部の一部又は全部が処理回路によって実現される場合の処理回路を示す図

　以下に、実施の形態に係るダクト制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。

実施の形態．
　図１は、実施の形態に係るダクト制御装置１の概要を説明するための図である。ダクト制御装置１は、空気調和機２から部屋に空気を送るためのダクトに設けられているダクト開閉装置の開閉を制御するモータを制御する装置である。図１には、空気調和機２も示されている。ダクト制御装置１は、空気調和機２に接続されている。

　図１には、第１ダクト開閉部３Ａ、第２ダクト開閉部３Ｂ及び第３ダクト開閉部３Ｃも示されている。第１ダクト開閉部３Ａは第１ダクトに設けられており、第２ダクト開閉部３Ｂは第２ダクトに設けられており、第３ダクト開閉部３Ｃは第３ダクトに設けられている。図１には、第１ダクト、第２ダクト及び第３ダクト、は示されていない。

　第１ダクト開閉部３Ａには、第１ダクト開閉装置４Ａ及び第１モータ５Ａが取り付けられている。図１には、第１ダクト開閉装置４Ａ及び第１モータ５Ａも示されている。第１ダクト開閉装置４Ａは、第１モータ５Ａが駆動することによって開閉する。第１モータ５Ａは、第１ダクト開閉装置４Ａの開閉を制御し、それにより、空気調和機２から第１ダクトを介して部屋に流れる空気の流れを制御する。

　第２ダクト開閉部３Ｂには、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第２モータ５Ｂが取り付けられている。図１には、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第２モータ５Ｂも示されている。第２ダクト開閉装置４Ｂは、第２モータ５Ｂが駆動することによって開閉する。第２モータ５Ｂは、第２ダクト開閉装置４Ｂの開閉を制御し、それにより、空気調和機２から第２ダクトを介して部屋に流れる空気の流れを制御する。

　第３ダクト開閉部３Ｃには、第３ダクト開閉装置４Ｃ及び第３モータ５Ｃが取り付けられている。図１には、第３ダクト開閉装置４Ｃ及び第３モータ５Ｃも示されている。第３ダクト開閉装置４Ｃは、第３モータ５Ｃが駆動することによって開閉する。第３モータ５Ｃは、第３ダクト開閉装置４Ｃの開閉を制御し、それにより、空気調和機２から第３ダクトを介して部屋に流れる空気の流れを制御する。

　第１ダクト開閉装置４Ａ、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第３ダクト開閉装置４Ｃの各々について、開閉の開は、ダクトを空気が流れる状態にすることを意味し、開閉の閉は、ダクトを塞いでダクトを空気が流れない状態にすることを意味する。第１ダクト開閉装置４Ａ、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第３ダクト開閉装置４Ｃの各々は、完全に閉じた状態と完全に開いた状態との間の状態に制御される場合がある。つまり、第１ダクト開閉装置４Ａ、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第３ダクト開閉装置４Ｃの各々の開度は、調整可能である。例えば、第１ダクト開閉装置４Ａ、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第３ダクト開閉装置４Ｃの各々の開度は、１０％又は５０％の開度に調整される。開度の調整により、ダクトを流れる空気の量が調整される。

　ダクト制御装置１は、ユーザによって操作される操作部６にも接続されている。図１には、操作部６も示されている。ダクト制御装置１は、ユーザが操作部６に対して行った操作に対応する指示を操作部６から受け付け、商用電源供給部７から供給される商用電源をもとに、受け付けた指示にしたがって第１モータ５Ａ、第２モータ５Ｂ及び第３モータ５Ｃを制御する。つまり、ダクト制御装置１は、ユーザの操作にしたがって、第１モータ５Ａ、第２モータ５Ｂ及び第３モータ５Ｃを制御し、それにより、第１ダクト開閉装置４Ａ、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第３ダクト開閉装置４Ｃの各々の開閉を制御し、開度を調整する。図１には、商用電源供給部７も示されている。例えば、商用電源の電圧は、２００Ｖから２４０Ｖまでのいずれかである。

　上述の通り、ダクト制御装置１は、ユーザの操作にしたがって、第１モータ５Ａ、第２モータ５Ｂ及び第３モータ５Ｃを制御し、それにより、第１ダクト開閉装置４Ａ、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第３ダクト開閉装置４Ｃの各々の開閉を制御し、開度を調整する。すなわち、ユーザは、第１ダクト開閉装置４Ａ、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第３ダクト開閉装置４Ｃの各々の開閉を制御し、開度を調整することにより、ダクトを流れる空気の量を調整することができる。

　なお、ダクト制御装置１は、操作部６に有線で接続されていなくてもよい。ダクト制御装置１は、操作部６に無線で接続されてもよい。要するに、ダクト制御装置１は、操作部６からの指示を受け付けることができればよい。

　図２は、実施の形態に係る第１のダクト制御装置１Ａの構成を示す図である。第１のダクト制御装置１Ａは、ダクト制御装置１のひとつの例である。第１のダクト制御装置１Ａは、商用電源供給部７から供給される商用電源を受け取る電源基板１１と、電源基板１１が受け取る商用電源をもとにモータを制御するモータ基板１２とを有する。当該モータは、第１モータ５Ａ、第２モータ５Ｂ及び第３モータ５Ｃを代表するものである。図１には、モータは示されていない。モータ基板１２は、ダクト開閉装置の開閉の制御とダクト開閉装置の開度の調整とを行うための制御をモータに対して行う。当該ダクト開閉装置は、第１ダクト開閉装置４Ａ、第２ダクト開閉装置４Ｂ及び第３ダクト開閉装置４Ｃを代表するものである。図１には、ダクト開閉装置は示されていない。

　第１のダクト制御装置１Ａは、電源基板１１が受け取る商用電源をもとにモータ基板１２を制御する制御基板１３を更に有する。電源基板１１、モータ基板１２及び制御基板１３は、ひとつのユニット１４に設けられている。例えば、ユニット１４は筐体である。ユニット１４が筐体である場合、電源基板１１、モータ基板１２及び制御基板１３は、ユニット１４の内部に配置される。ユニット１４は、基板であってもよい。ユニット１４が基板である場合、電源基板１１、モータ基板１２及び制御基板１３は、ユニット１４に取り付けられる。

　電源基板１１は、商用電源の電圧を低下させる機能を有する。具体的には、電源基板１１は、商用電源の電圧を低下させるトランス１１１を有する。例えば、トランス１１１は、商用電源の電圧を、商用電源の電圧の１／１０の電圧に低下させる。トランス１１１の面積は、電源基板１１の面積より小さい。トランス１１１は、電源基板１１に配置されている。第１のダクト制御装置１Ａのトランス１１１は、絶縁度が相対的に低いトランスである強化絶縁のトランスである。モータ基板１２は、商用電源の電圧と、電源基板１１が商用電源の電圧を低下させることによって得られる電圧とのうちの一方をもとにモータを制御する。

　第１のダクト制御装置１Ａは、電源基板１１とモータ基板１２とを接続して、電源基板１１からモータ基板１２へ商用電源を供給する第１接続部１５を更に有する。第１のダクト制御装置１Ａは、電源基板１１とモータ基板１２とを接続して、電源基板１１からモータ基板１２へ、電源基板１１が商用電源の電圧を低下させることによって得られる電源である低電圧電源を供給する第２接続部１６を更に有する。モータ基板１２は、第１接続部１５を介して電源基板１１から供給される商用電源と、第２接続部１６を介して電源基板１１から供給される低電圧電源とのうちの一方をもとにモータを制御する。なお、第１のダクト制御装置１Ａは、商用電源をもとにモータを制御する場合、第２接続部１６を有さなくてもよい。図２では、第２接続部１６は、電源基板１１とモータ基板１２とを接続しないことを示す状態で表現されている。

　電源基板１１は、トランス１１１によって得られる交流電圧を直流電圧に変換するダイオードブリッジ１１２を更に有する。電源基板１１は、ダイオードブリッジ１１２によって得られた直流電圧を平滑化して制御基板１３に供給する。例えば、電源基板１１は、３０Ｖの直流電圧を制御基板１３に供給する。図２には、電源基板１１における商用電源が供給される部位１１３も示されている。

　制御基板１３は、直流電圧の電圧値を変換するコンバータ１３１と、モータ基板１２を制御する基板制御部１３２と、操作部６と通信を行う通信部１３３とを有する。コンバータ１３１によって得られる電源は、基板制御部１３２及び通信部１３３に供給される。基板制御部１３２及び通信部１３３の各々は、コンバータ１３１によって得られる電源をもとに動作する。

　モータ基板１２には、モータが接続されている。上述の通り、当該モータは、第１モータ５Ａ、第２モータ５Ｂ及び第３モータ５Ｃを代表するものである。モータは、対応するダクト開閉装置の開閉を制御し、開度を調整する。モータ基板１２は、電源基板１１から供給される電源をもとに動作する複数のスイッチ１２１を有する。複数のスイッチ１２１の各々は、例えばＣ接点リレーである。ダクト開閉装置の開閉及び開度の調整は、複数のスイッチ１２１の開閉によって制御される。

　モータ基板１２は、ダクト開閉装置の開閉を制御すると共に開度を調整するためのオンオフ制御部１２２を更に有する。オンオフ制御部１２２は、複数のスイッチ１２１の動作を制御する。上述の通り、ダクト開閉装置の開閉及び開度の調整は、複数のスイッチ１２１の開閉によって制御される。オンオフ制御部１２２は、制御基板１３の基板制御部１３２によって制御される。すなわち、複数のスイッチ１２１の動作は、制御基板１３の基板制御部１３２によって制御される。オンオフ制御部１２２は、ダクト開閉装置の開度を調整するための信号が与えられた時間に対応してダクト開閉装置の開度を調整する。

　第１のダクト制御装置１Ａは、複数のスイッチ１２１とオンオフ制御部１２２とを絶縁する基礎絶縁部１７を更に有する。第１のダクト制御装置１Ａは、相対的に高い電圧をもとにダクト開閉装置を制御する。具体的には、第１のダクト制御装置１Ａは、商用電源をもとにダクト開閉装置を制御する。そのため、基礎絶縁部１７が複数のスイッチ１２１とオンオフ制御部１２２とを絶縁する。基礎絶縁部１７により、制御側と強電側とが絶縁される。

　図３は、実施の形態に係る第２のダクト制御装置１Ｂの構成を示す図である。第２のダクト制御装置１Ｂは、ダクト制御装置１の別のひとつの例である。第２のダクト制御装置１Ｂは、相対的に低い電圧をもとにダクト開閉装置を制御する装置である。第２のダクト制御装置１Ｂは、第１のダクト制御装置１Ａが有する複数の構成要素のうちの第１接続部１５及び基礎絶縁部１７以外の構成要素を有する。第２のダクト制御装置１Ｂは、強化絶縁部１８を有する。以下では、第２のダクト制御装置１Ｂについて、第１のダクト制御装置１Ａとの相違点を主に説明する。なお、第２のダクト制御装置１Ｂは第１接続部１５を有してもよい。

　モータ基板１２には、トランス１１１が商用電源の電圧を低下させることによって得られる電源が供給される。例えば、モータ基板１２には、２４Ｖの電源が第２接続部１６を介して電源基板１１から供給される。第２のダクト制御装置１Ｂのトランス１１１は、絶縁度が相対的に高いトランスである強化絶縁のトランスである。絶縁度が相対的に高いトランス１１１は、絶縁度が相対的に低いトランス１１１に置き換えられることを可能とするトランスである。そのため、第２のダクト制御装置１Ｂから第１のダクト制御装置１Ａへの変更を比較的容易に行うことができる。同様に、絶縁度が相対的に低いトランス１１１は、絶縁度が相対的に高いトランス１１１に置き換えられることを可能とするトランスである。そのため、第１のダクト制御装置１Ａから第２のダクト制御装置１Ｂへの変更を比較的容易に行うことができる。

　電源基板１１は、ダイオードブリッジ１１２によって得られた直流電圧を平滑化して制御基板１３に供給する。例えば、電源基板１１は、２４Ｖの直流電圧を制御基板１３に供給する。強化絶縁部１８は、複数のスイッチ１２１と電源基板１１における商用電源が供給される部位１１３とを絶縁する。

　図２及び図３に示すように、モータ基板１２が商用電源の電圧より低い電圧をもとにモータを制御する場合の電源基板１１における商用電源が供給される部位１１３と複数のスイッチ１２１との絶縁距離は、モータ基板１２が商用電源の電圧をもとにモータを制御する場合の電源基板１１における商用電源が供給される部位１１３と複数のスイッチ１２１との絶縁距離より短い。

　図４は、実施の形態に係る第３のダクト制御装置１Ｃの構成を示す図である。第３のダクト制御装置１Ｃは、ダクト制御装置１の別のひとつの例である。第３のダクト制御装置１Ｃは、相対的に高い電圧をもとにダクト開閉装置を制御する装置である。具体的には、第３のダクト制御装置１Ｃは、第１のダクト制御装置１Ａが有する複数の構成要素のうちの複数のスイッチ１２１以外の構成要素を有する。第３のダクト制御装置１Ｃは、複数のスイッチ１２１の替わりに複数の半導体スイッチ１２３を有する。複数の半導体スイッチ１２３の各々は、モータを駆動するためのスイッチである。以下では、第３のダクト制御装置１Ｃについて、第１のダクト制御装置１Ａとの相違点を主に説明する。

　第３のダクト制御装置１Ｃは、例えば、ダクト開閉装置の開閉の回数が比較的多い場合に、又は、ダクト開閉装置の開度を比較的高い精度で調整する必要がある場合に用いられる。そのため、モータ基板１２は、比較的短い時間で開閉することができる複数の半導体スイッチ１２３を有する。

　図５は、実施の形態に係る第４のダクト制御装置１Ｄの構成を示す図である。第４のダクト制御装置１Ｄは、ダクト制御装置１の別のひとつの例である。第４のダクト制御装置１Ｄは、相対的に低い電圧をもとにダクト開閉装置を制御する装置である。第４のダクト制御装置１Ｄは、第２のダクト制御装置１Ｂが有する複数の構成要素のうちの複数のスイッチ１２１以外の構成要素を有する。第４のダクト制御装置１Ｄは、第３のダクト制御装置１Ｃと同様に、複数のスイッチ１２１の替わりに複数の半導体スイッチ１２３を有する。以下では、第４のダクト制御装置１Ｄについて、第２のダクト制御装置１Ｂとの相違点を主に説明する。

　第４のダクト制御装置１Ｄは、例えば、ダクト開閉装置の開閉の回数が比較的多い場合に、又は、ダクト開閉装置の開度を比較的高い精度で調整する必要がある場合に用いられる。そのため、モータ基板１２は、比較的短い時間で開閉することができる複数の半導体スイッチ１２３を有する。

　図６は、実施の形態に係るダクト制御装置１がダクト開閉装置の開度を調整する方法を説明するための図である。図６を用いて、図４の第３のダクト制御装置１Ｃ及び図５の第４のダクト制御装置１Ｄがダクト開閉装置の開度を調整する方法を説明する。電源波形６１は、商用電源又は商用電源を２４Ｖに降圧した電源の波形である。制御基板１３の基板制御部１３２より出力する波形が、モータ基板１２のオンオフ制御部１２２に入力する１次入力波形６３である。モータ波形６２は、モータに供給される電源の波形である。

　オンオフ制御部１２２は、ダクト開閉装置の開度に対応して開く時間分の交流波形をオン状態６４にする。商用電源は例えば５０Ｈｚ又は６０Ｈｚであるため、例えば数ミリ秒でのオンとオフとを行うことができれば、モータのパルス数を制御することができる。符号６５は、モータ波形６２のゼロクロス点である。ゼロクロス点６５を検出しオンとオフとを行うタイプの半導体開閉装置を使用することで商用電源の正弦波のパルス数毎に半導体開閉装置のオンとオフとを制御することができるため、ダクト制御装置１は、より精度の高い開度の調整を行うことができる。

　図７は、実施の形態に係るダクト制御装置１がダクト開閉装置を制御する場合のダクト制御装置１の動作の手順の例を示すフローチャートである。例えば、図７は、電源基板１１のトランス１１１の電流容量が比較的小さい場合の制御方法を示している。複数のモータを同時に駆動することができない場合がある。この場合、一つひとつのダクト開閉装置が順番に開閉すると、ユーザがすべてのダクト開閉装置の開閉動作に係る時間を待つのにストレスを感じる恐れがあり、それを防ぐために開閉制御が有効となる。

　例えば、ダクト開閉装置が８個存在して、ひとつのダクト開閉装置が開閉動作に１分必要とする場合、すべてのダクト開閉装置の開閉動作が終了するのに８分かかる。ユーザがこの時間に対してストレスを感じないようにするために、図７のフローが有効となる。まず、ユーザは操作部６を用いてダクト開閉操作を行う。ダクト制御装置１は、ユーザの操作に対応する指示の開閉状態と現在の開閉状態とが相違しているか否かを判断する（Ｓ１）。すなわち、ステップＳ１において、ダクト制御装置１は、指示された状態と現在の開閉状態とが相違しているか否かを判断する。ダクト制御装置１は、指示された状態と現在の開閉状態とが相違していないと判断した場合（Ｓ１でＮｏ）、動作を終了する。

　ダクト制御装置１は、指示された状態と現在の開閉状態とが相違していると判断した場合（Ｓ１でＹｅｓ）、閉じているダクト開閉装置を開かせるためのモータを動作させる（Ｓ２）。これによりユーザは風を感じることができるため、風量はユーザの要求の通りとはなっていない場合があるかもしれないが、ダクト制御装置１は、ユーザの不満を軽減することができる。閉じているダクト開閉装置が開く動作は、モータを制御する場合突き当て方向をダクト開閉装置が閉じている状態と設定しておけば、動作に係る時間が比較的短くて済むためモータの動作時間も比較的短くすることができる。

　その後、ダクト制御装置１は、開いているダクト開閉装置を閉じさせるためのモータを動作させる（Ｓ３）。これにより、ダクト開閉装置の開閉状態の変更は完了する。その後、ダクト制御装置１は、ユーザの設定の通りにダクト開閉装置の開度を調整する（Ｓ４）。

　このように、複数のダクト開閉装置を同時に動かすことができない場合、モータ基板１２は、複数のダクト開閉装置のうちの閉じているダクト開閉装置のみを動かせる制御を、複数のモータのうちの閉じているダクト開閉装置に対応するモータに対して行う。その後、モータ基板１２は、開いているダクト開閉装置を動かせる制御を、複数のモータのうちの開いているダクト開閉装置に対応するモータに対して行う。

　上述の通り、モータ基板１２にはモータが接続されており、モータ基板１２はモータを制御する。モータは、対応するダクト開閉装置の開閉を制御し、開度を調整する。したがって、実施の形態に係るダクト制御装置１は、ダクト開閉装置の開度の調整のための制御を行うことができる。

　モータ基板１２は、商用電源の容量、又は、商用電源の電圧を低下させることによって得られる電源の容量に対応して複数のダクトを開閉する複数のダクト開閉装置を順番に動かせる制御を複数のモータに対して行ってもよい。

　電源基板１１が有するトランス１１１は、あらかじめ決められた容量より小さい容量の電源に対応するトランスであってもよい。複数のダクトを開閉する複数のダクト開閉装置を同時に動かすことができない場合、モータ基板１２は、複数のダクト開閉装置のすべての開度を指定された開度に調整する前に、複数のダクト開閉装置のうちの開いているダクト開閉装置を閉じさせる制御を、複数のモータのうちの開いているダクト開閉装置に対応するモータに対して行う。

　図８は、実施の形態に係る第１のダクト制御装置１Ａのモータ基板１２が有するオンオフ制御部１２２の一部又は全部がプロセッサ９１によって実現される場合のプロセッサ９１を示す図である。つまり、オンオフ制御部１２２の一部又は全部の機能は、メモリ９２に格納されるプログラムを実行するプロセッサ９１によって実現されてもよい。

　プロセッサ９１は、ＣＰＵ（Central　Processing　Unit）、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、又はＤＳＰ（Digital　Signal　Processor）である。図８には、メモリ９２も示されている。

　オンオフ制御部１２２の一部又は全部の機能がプロセッサ９１によって実現される場合、当該少なくとも一部の機能は、プロセッサ９１と、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェア及びファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ９２に格納される。プロセッサ９１は、メモリ９２に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、オンオフ制御部１２２の一部又は全部の機能を実現する。

　オンオフ制御部１２２の一部又は全部の機能がプロセッサ９１によって実現される場合、第１のダクト制御装置１Ａは、オンオフ制御部１２２によって実行されるステップの一部又は全部が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ９２を有する。メモリ９２に格納されるプログラムは、オンオフ制御部１２２が実行する手順又は方法の一部又は全部をコンピュータに実行させるものであるともいえる。

　メモリ９２は、例えば、ＲＡＭ（Random　Access　Memory）、ＲＯＭ（Read　Only　Memory）、フラッシュメモリ、ＥＰＲＯＭ（Erasable　Programmable　Read　Only　Memory）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Electrically　Erasable　Programmable　Read-Only　Memory）等の不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク又はＤＶＤ（Digital　Versatile　Disk）等である。

　図９は、実施の形態に係る第１のダクト制御装置１Ａのモータ基板１２が有するオンオフ制御部１２２の一部又は全部が処理回路９３によって実現される場合の処理回路９３を示す図である。つまり、オンオフ制御部１２２の一部又は全部は、処理回路９３によって実現されてもよい。

　処理回路９３は、専用のハードウェアである。処理回路９３は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化されたプロセッサ、ＡＳＩＣ（Application　Specific　Integrated　Circuit）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable　Gate　Array）、又はこれらを組み合わせたものである。

　オンオフ制御部１２２の一部は、残部とは別個の専用のハードウェアであってもよい。

　オンオフ制御部１２２の複数の機能について、当該複数の機能の一部がソフトウェア又はファームウェアで実現され、当該複数の機能の残部が専用のハードウェアで実現されてもよい。このように、オンオフ制御部１２２の複数の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって実現することができる。

　第２のダクト制御装置１Ｂ、第３のダクト制御装置１Ｃ及び第４のダクト制御装置１Ｄの各々が有するオンオフ制御部１２２の一部又は全部は、第１のダクト制御装置１Ａが有するオンオフ制御部１２２と同様に、プロセッサによって実現されてもよいし、処理回路によって実現されてもよい。

　第１のダクト制御装置１Ａ、第２のダクト制御装置１Ｂ、第３のダクト制御装置１Ｃ及び第４のダクト制御装置１Ｄの各々の制御基板１３が有する基板制御部１３２及び通信部１３３の少なくとも一部は、プロセッサによって実現されてもよいし、処理回路によって実現されてもよい。

　以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略又は変更することも可能である。

　１　ダクト制御装置、１Ａ　第１のダクト制御装置、１Ｂ　第２のダクト制御装置、１Ｃ　第３のダクト制御装置、１Ｄ　第４のダクト制御装置、２　空気調和機、３Ａ　第１ダクト開閉部、３Ｂ　第２ダクト開閉部、３Ｃ　第３ダクト開閉部、４Ａ　第１ダクト開閉装置、４Ｂ　第２ダクト開閉装置、４Ｃ　第３ダクト開閉装置、５Ａ　第１モータ、５Ｂ　第２モータ、５Ｃ　第３モータ、６　操作部、７　商用電源供給部、１１　電源基板、１２　モータ基板、１３　制御基板、１４　ユニット、１５　第１接続部、１６　第２接続部、１７　基礎絶縁部、１８　強化絶縁部、９１　プロセッサ、９２　メモリ、９３　処理回路、１１１　トランス、１１２　ダイオードブリッジ、１１３　商用電源が供給される部位、１２１　スイッチ、１２２　オンオフ制御部、１２３　半導体スイッチ、１３１　コンバータ、１３２　基板制御部、１３３　通信部。

Claims

　空気調和機から部屋に空気を送るためのダクトに設けられているダクト開閉装置の開閉を制御するモータを制御するダクト制御装置であって、
　商用電源を受け取る電源基板と、
　前記電源基板が受け取る前記商用電源をもとに前記モータを制御するモータ基板と、
　前記電源基板が受け取る前記商用電源をもとに前記モータ基板を制御する制御基板とを備え、
　前記モータ基板は、前記ダクト開閉装置の開閉の制御と前記ダクト開閉装置の開度の調整とを行うための制御を前記モータに対して行い、
　前記電源基板、前記モータ基板及び前記制御基板は、ひとつのユニットに設けられている
　ダクト制御装置。
　前記電源基板は、前記商用電源の電圧を低下させる機能を有し、
　前記モータ基板は、前記商用電源の電圧と、前記電源基板が前記商用電源の電圧を低下させることによって得られる電圧とのうちの一方をもとに前記モータを制御する
　請求項１に記載のダクト制御装置。
　前記電源基板と前記モータ基板とを接続して前記電源基板から前記モータ基板へ前記商用電源を供給する第１接続部と、前記電源基板と前記モータ基板とを接続して前記電源基板から前記モータ基板へ前記電源基板が前記商用電源の電圧を低下させることによって得られる電源である低電圧電源を供給する第２接続部との一方又は双方を更に備え、
　前記モータ基板は、前記第１接続部を介して前記電源基板から供給される前記商用電源と、前記第２接続部を介して前記電源基板から供給される前記低電圧電源とのうちの一方をもとに前記モータを制御する
　請求項２に記載のダクト制御装置。
　前記電源基板は、前記電源基板の面積より小さい面積を有するトランスを有し、
　前記トランスは、前記電源基板に配置されており、前記商用電源の電圧を低下させる
　請求項２又は３に記載のダクト制御装置。
　前記トランスは、絶縁度が相対的に低いトランスである基礎絶縁のトランス、又は、絶縁度が相対的に高いトランスである強化絶縁のトランスであって、
　前記トランスが前記基礎絶縁のトランスである場合、前記トランスは前記強化絶縁のトランスに置き換えられることを可能とするトランスであって、
　前記トランスが前記強化絶縁のトランスである場合、前記トランスは前記基礎絶縁のトランスに置き換えられることを可能とするトランスである
　請求項４に記載のダクト制御装置。
　前記モータ基板は、前記商用電源の容量、又は、前記商用電源の電圧を低下させることによって得られる電源の容量に対応して複数のダクトを開閉する複数のダクト開閉装置を順番に動かせる制御を複数のモータに対して行う
　請求項５に記載のダクト制御装置。
　前記モータ基板は、ダクト開閉装置の開閉を制御するためのオンオフ制御回路を有し、
　前記オンオフ制御回路は、前記ダクト開閉装置の開度を調整するための信号が与えられた時間に対応して前記ダクト開閉装置の開度を調整する
　請求項１又は２に記載のダクト制御装置。
　前記モータ基板は、複数のモータを制御する機能を有しており、
　前記電源基板は、あらかじめ決められた容量より小さい容量の電源に対応するトランスを有しており、
　複数のダクトを開閉する複数のダクト開閉装置を同時に動かすことができない場合、前記モータ基板は、前記複数のダクト開閉装置のうちの閉じているダクト開閉装置のみを動かせる制御を、前記複数のモータのうちの前記閉じているダクト開閉装置に対応するモータに対して行う
　請求項１又は２に記載のダクト制御装置。
　前記モータ基板は、複数のモータを制御する機能を有しており、
　前記電源基板は、あらかじめ決められた容量より小さい容量の電源に対応するトランスを有しており、
　複数のダクトを開閉する複数のダクト開閉装置を同時に動かすことができない場合、前記モータ基板は、前記複数のダクト開閉装置のすべての開度を指定された開度に調整する前に、前記複数のダクト開閉装置のうちの開いているダクト開閉装置を閉じさせる制御を、前記複数のモータのうちの前記開いているダクト開閉装置に対応するモータに対して行う
　請求項１又は２に記載のダクト制御装置。
　前記モータ基板は、前記モータを駆動するためのスイッチを有し、
　前記モータ基板が前記商用電源の電圧より低い電圧をもとに前記モータを制御する場合の前記電源基板における前記商用電源が供給される部位と前記スイッチとの絶縁距離は、前記モータ基板が前記商用電源の電圧をもとに前記モータを制御する場合の前記電源基板における前記商用電源が供給される部位との絶縁距離より短い
　請求項１又は２に記載のダクト制御装置。