JP2001150938A - 自動車の吸音構造 - Google Patents
自動車の吸音構造Info
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- JP2001150938A JP2001150938A JP33785499A JP33785499A JP2001150938A JP 2001150938 A JP2001150938 A JP 2001150938A JP 33785499 A JP33785499 A JP 33785499A JP 33785499 A JP33785499 A JP 33785499A JP 2001150938 A JP2001150938 A JP 2001150938A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】製造コストの上昇を抑制しつつ、車体剛性を低
下させること無く、換気性能と吸音性能とを向上させる
ことが出来る自動車の吸音構造を提供する。 【解決手段】車体11のインナパネル12及びアウタパ
ネル13間に、車幅方向縦断面略凹状の底面部14を有
して、少なくとも一つのアウトレットを有する換気通路
16を形成し、このインナパネル12に形成されるイン
レット開口部12aから、換気通路16内に筒状インシ
ュレータ20を挿入して位置させる自動車の吸音構造で
ある。筒状インシュレータ20は、柔軟材質で構成され
たシート状体19の両端縁19a,19aを筒状に接続
して、少なくとも、二つ折りに折り畳んだ状態で、前記
インレット開口部12aから挿入すると共に、底面部1
4に当接させて、筒状に開いた状態として装着される。
下させること無く、換気性能と吸音性能とを向上させる
ことが出来る自動車の吸音構造を提供する。 【解決手段】車体11のインナパネル12及びアウタパ
ネル13間に、車幅方向縦断面略凹状の底面部14を有
して、少なくとも一つのアウトレットを有する換気通路
16を形成し、このインナパネル12に形成されるイン
レット開口部12aから、換気通路16内に筒状インシ
ュレータ20を挿入して位置させる自動車の吸音構造で
ある。筒状インシュレータ20は、柔軟材質で構成され
たシート状体19の両端縁19a,19aを筒状に接続
して、少なくとも、二つ折りに折り畳んだ状態で、前記
インレット開口部12aから挿入すると共に、底面部1
4に当接させて、筒状に開いた状態として装着される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、自動車の
車体に装着されて、エアアウトレット周縁の吸音を行う
吸音材を設けた自動車の吸音構造に関するものである。
車体に装着されて、エアアウトレット周縁の吸音を行う
吸音材を設けた自動車の吸音構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車の吸音構造としては、図1
5に示す特開平11−189031号公報等に記載され
ているようなものが知られている。
5に示す特開平11−189031号公報等に記載され
ているようなものが知られている。
【0003】このようなものでは、車両1の荷室側側面
部2には、インナパネル3とアウタパネル4との間に形
成された空間5内に位置するように小物入れ6が、イン
ナパネル3のエアインレット開口3aから挿入されて設
けられている。
部2には、インナパネル3とアウタパネル4との間に形
成された空間5内に位置するように小物入れ6が、イン
ナパネル3のエアインレット開口3aから挿入されて設
けられている。
【0004】この小物入れ6の上面部には、通風開口6
aが形成されている。また、この小物入れ6の周囲に
は、カバー部材7が設けられている。このカバー部材7
は前面及び下面を開口した略箱形形状を呈して、前記小
物入れ6と内側面7aとの間に通風経路9が設けられる
と共に、この内側面7aには吸音材8が貼設されてい
る。
aが形成されている。また、この小物入れ6の周囲に
は、カバー部材7が設けられている。このカバー部材7
は前面及び下面を開口した略箱形形状を呈して、前記小
物入れ6と内側面7aとの間に通風経路9が設けられる
と共に、この内側面7aには吸音材8が貼設されてい
る。
【0005】このように構成された従来例の自動車の吸
音構造では、前記カバー部材7が、インナパネル3のエ
アインレット開口3aから挿入されて装着される。そし
て、このカバー部材7の内側に所定間隔を置いて前記小
物入れ6が、同様にエアインレット開口3aから挿入さ
れて装着される。
音構造では、前記カバー部材7が、インナパネル3のエ
アインレット開口3aから挿入されて装着される。そし
て、このカバー部材7の内側に所定間隔を置いて前記小
物入れ6が、同様にエアインレット開口3aから挿入さ
れて装着される。
【0006】荷室内の空気は、前記エアインレット開口
3aから、前記通風開口6aを介して、一旦前記小物入
れ6の上面と前記カバー部材7との間の空間10に導出
されると共に、前記通風経路9から車外に送出される。
3aから、前記通風開口6aを介して、一旦前記小物入
れ6の上面と前記カバー部材7との間の空間10に導出
されると共に、前記通風経路9から車外に送出される。
【0007】また、前記通風経路9内に侵入した車外の
騒音は、前記カバー部材7の内側面に貼設された吸音材
8によって減衰されて、車室内での居住性を向上させ
る。
騒音は、前記カバー部材7の内側面に貼設された吸音材
8によって減衰されて、車室内での居住性を向上させ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車の吸音構造では、前記カバー部材7
が、前記小物入れ6と別体で構成されているため、成型
品を形成する為の成形型費及び、このカバー部材7の内
側面7aに、前記吸音材8を貼設して前記インナパネル
3とアウタパネル4との間の空間5に装着する等の組立
コストが増大してしまうといった問題があった。
うな従来の自動車の吸音構造では、前記カバー部材7
が、前記小物入れ6と別体で構成されているため、成型
品を形成する為の成形型費及び、このカバー部材7の内
側面7aに、前記吸音材8を貼設して前記インナパネル
3とアウタパネル4との間の空間5に装着する等の組立
コストが増大してしまうといった問題があった。
【0009】また、前記カバー部材7は、前記空間10
及び通風空間9を所定容積確保するため、前記小物入れ
6よりも大きく形成されている。このため、荷室側から
挿通されるエアインレット開口3aも比較的大きくな
り、車体剛性の低下を招く虞があった。
及び通風空間9を所定容積確保するため、前記小物入れ
6よりも大きく形成されている。このため、荷室側から
挿通されるエアインレット開口3aも比較的大きくな
り、車体剛性の低下を招く虞があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、製造コストの上昇を抑制しつつ、車体剛性を低
下させること無く、換気性能と吸音性能とを向上させる
ことが出来る自動車の吸音構造を提供することにある。
解消し、製造コストの上昇を抑制しつつ、車体剛性を低
下させること無く、換気性能と吸音性能とを向上させる
ことが出来る自動車の吸音構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、車体のインナパネ
ル及びアウタパネル間に、アウトレットを有する換気通
路を形成し、該換気通路内に吸音材を位置させると共
に、該インナパネルにはインレット開口部を形成する自
動車の吸音構造であって、前記吸音材は、柔軟材質で筒
状に構成され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタ
パネルと前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当
接させて装着されると共に、前記アウトレットより前記
インレット開口部側に配置される自動車の吸音構造を特
徴としている。
に、請求項1に記載された発明では、車体のインナパネ
ル及びアウタパネル間に、アウトレットを有する換気通
路を形成し、該換気通路内に吸音材を位置させると共
に、該インナパネルにはインレット開口部を形成する自
動車の吸音構造であって、前記吸音材は、柔軟材質で筒
状に構成され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタ
パネルと前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当
接させて装着されると共に、前記アウトレットより前記
インレット開口部側に配置される自動車の吸音構造を特
徴としている。
【0012】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒
状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナ
パネルのそれぞれ対向する内面に当接させて装着される
と共に、前記アウトレットより前記インレット開口部側
に配置されるので、車外の騒音がアウトレットから換気
通路を経てインレット開口部へ侵入するのを防ぎ、良好
な吸音性能が得られると共に、装着後の形状安定性が良
好で、換気性能も十分に確保できる。
では、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒
状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナ
パネルのそれぞれ対向する内面に当接させて装着される
と共に、前記アウトレットより前記インレット開口部側
に配置されるので、車外の騒音がアウトレットから換気
通路を経てインレット開口部へ侵入するのを防ぎ、良好
な吸音性能が得られると共に、装着後の形状安定性が良
好で、換気性能も十分に確保できる。
【0013】また、請求項2に記載されたものでは、前
記吸音材は、シート状体を筒状にして形成されると共
に、前記インレット開口部周縁に係止される係止部材を
予め設けてある請求項1記載の自動車の吸音構造を特徴
としている。
記吸音材は、シート状体を筒状にして形成されると共
に、前記インレット開口部周縁に係止される係止部材を
予め設けてある請求項1記載の自動車の吸音構造を特徴
としている。
【0014】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記吸音材は、シート状体を筒状にして形成され
ると共に、前記インレット開口部周縁に係止される係止
部材を予め設けてあるので、前記吸音材に設けてある係
止部材を、前記インレット開口部周縁に係止することに
より、容易に装着でき、組立性が良好で組立コストの上
昇も抑制できる。
では、前記吸音材は、シート状体を筒状にして形成され
ると共に、前記インレット開口部周縁に係止される係止
部材を予め設けてあるので、前記吸音材に設けてある係
止部材を、前記インレット開口部周縁に係止することに
より、容易に装着でき、組立性が良好で組立コストの上
昇も抑制できる。
【0015】そして、請求項3記載のものでは、前記吸
音材は、前記インレット開口部の大きさよりも大きく形
成されて、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿
入可能である請求項1乃至2記載の自動車の吸音構造を
特徴としている。
音材は、前記インレット開口部の大きさよりも大きく形
成されて、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿
入可能である請求項1乃至2記載の自動車の吸音構造を
特徴としている。
【0016】このように構成された請求項3に記載され
たものによれば、前記吸音材は、前記インレット開口部の
大きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該イ
ンレット開口部から挿入可能であるので、該インレット
開口部の大きさを大きく設定する必要が無く、車体剛性
を低下させる虞が無い。
たものによれば、前記吸音材は、前記インレット開口部の
大きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該イ
ンレット開口部から挿入可能であるので、該インレット
開口部の大きさを大きく設定する必要が無く、車体剛性
を低下させる虞が無い。
【0017】更に、請求項4によれば、前記吸音材の少
なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレッ
トのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着
される請求項2記載の自動車の吸音構造を特徴としてい
る。
なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレッ
トのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着
される請求項2記載の自動車の吸音構造を特徴としてい
る。
【0018】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口
部が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部
と対向する位置に装着されるので、室外の騒音が、前記
アウトレットのインレット開口部に近い端部から、これ
と対向する位置に装着される前記吸音材の少なくとも一
方の筒状に開いた開口部へより確実に伝えられ、前記吸
音材による吸音効果が向上する。
では、前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口
部が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部
と対向する位置に装着されるので、室外の騒音が、前記
アウトレットのインレット開口部に近い端部から、これ
と対向する位置に装着される前記吸音材の少なくとも一
方の筒状に開いた開口部へより確実に伝えられ、前記吸
音材による吸音効果が向上する。
【0019】また、請求項5に記載されたものでは、前
記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して筒状に形
成される請求項2乃至4記載の自動車の吸音構造を特徴
としている。
記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して筒状に形
成される請求項2乃至4記載の自動車の吸音構造を特徴
としている。
【0020】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して
筒状に形成されるので、シート状体の全体で筒状の吸音
材が形成され、吸音材の装着後の形状安定性や、換気性
能が更に向上する。
では、前記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して
筒状に形成されるので、シート状体の全体で筒状の吸音
材が形成され、吸音材の装着後の形状安定性や、換気性
能が更に向上する。
【0021】更に、請求項6に記載されたものでは、前
記シート状体の両端を同方向に向けて接続して中間部に
折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネル及び前
記アウタパネル間に形成される凹部に当接されて筒状に
開かれると共に、前記シート状体の接続された端縁に前
記係止部材が設けられる請求項5記載の自動車の吸音構
造を特徴としている。
記シート状体の両端を同方向に向けて接続して中間部に
折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネル及び前
記アウタパネル間に形成される凹部に当接されて筒状に
開かれると共に、前記シート状体の接続された端縁に前
記係止部材が設けられる請求項5記載の自動車の吸音構
造を特徴としている。
【0022】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記シート状体の両端を同方向に向けて接続して
中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネ
ル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当接され
て筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続された
端縁に前記係止部材が設けられるので、係止部材を前記
インレット開口部周縁に係止し吸音材を装着する作業が
より容易となり、更に組立性が良好である。
では、前記シート状体の両端を同方向に向けて接続して
中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネ
ル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当接され
て筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続された
端縁に前記係止部材が設けられるので、係止部材を前記
インレット開口部周縁に係止し吸音材を装着する作業が
より容易となり、更に組立性が良好である。
【0023】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
形態1について、図示例と共に説明する。
【0024】図1乃至図7は、この発明の実施の形態1
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については同一符号を付して説明する。
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については同一符号を付して説明する。
【0025】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の自動車の吸音構造では、車体11の後側部が、主に
インナパネル12及びアウタパネル13を接合すること
により構成されている。 このうち、前記インナパネル
12には、窓部開口部12cの下方に、インレット開口
部12aが車両前後方向を長手方向として略長方形形状
を呈するように開口形成されている。
1の自動車の吸音構造では、車体11の後側部が、主に
インナパネル12及びアウタパネル13を接合すること
により構成されている。 このうち、前記インナパネル
12には、窓部開口部12cの下方に、インレット開口
部12aが車両前後方向を長手方向として略長方形形状
を呈するように開口形成されている。
【0026】これらのインナパネル12及びアウタパネ
ル13の間には、車幅方向縦断面略凹状の底面部14を
形成するホイルハウスアウタ15が接続されていて、換
気通路16が形成されている。
ル13の間には、車幅方向縦断面略凹状の底面部14を
形成するホイルハウスアウタ15が接続されていて、換
気通路16が形成されている。
【0027】この換気通路16の後部には、アウトレッ
トとしてのダクト部材17を設けた排気口18が設けら
れている。この実施の形態1のダクト部材17は、図3
に示すように、ダクト入口部17a及びダクト出口部1
7bを有し、ダクト出口部17bをダクト入口部17a
よりも低い位置に形成することにより、両出入口部の中
心線Lが、車両前後方向で上下にオフセットされるよう
に構成されている。
トとしてのダクト部材17を設けた排気口18が設けら
れている。この実施の形態1のダクト部材17は、図3
に示すように、ダクト入口部17a及びダクト出口部1
7bを有し、ダクト出口部17bをダクト入口部17a
よりも低い位置に形成することにより、両出入口部の中
心線Lが、車両前後方向で上下にオフセットされるよう
に構成されている。
【0028】そして、前記換気通路16内には、インナ
パネル12に形成された前記インレット開口部12aか
ら、この換気通路16内に挿入されて位置する吸音材と
しての筒状インシュレータ20がダクト部材17よりも
インレット開口部12a側に(図4参照)設けられてい
る。
パネル12に形成された前記インレット開口部12aか
ら、この換気通路16内に挿入されて位置する吸音材と
しての筒状インシュレータ20がダクト部材17よりも
インレット開口部12a側に(図4参照)設けられてい
る。
【0029】この筒状インシュレータ20は、図6に示
すように、柔軟材質で構成されたシート状体19の両端
縁19a,19aを同方向に向け二つ折りに折り畳んだ
状態で、拝合することにより略筒状を呈するように接続
され中間部に折曲面20bが形成されている。
すように、柔軟材質で構成されたシート状体19の両端
縁19a,19aを同方向に向け二つ折りに折り畳んだ
状態で、拝合することにより略筒状を呈するように接続
され中間部に折曲面20bが形成されている。
【0030】また、前記インレット開口部12aから挿
入する際には、図中一点鎖線に示すようにこの筒状イン
シュレータ20が、長手方向に更に二つ折り或いは四つ
折りされる。
入する際には、図中一点鎖線に示すようにこの筒状イン
シュレータ20が、長手方向に更に二つ折り或いは四つ
折りされる。
【0031】そして、図1に示すように前記折曲面20
bが前記底面部14に当接されて、筒状に開いた状態と
して装着される。
bが前記底面部14に当接されて、筒状に開いた状態と
して装着される。
【0032】この筒状インシュレータ20の接続された
端縁19aには、前記インレット開口部12aの周縁1
2bに形成された係止孔12e,12eに係止される係
止部材としてのクリップ部材21,21が、一体となる
ように左右一対、設けられている。
端縁19aには、前記インレット開口部12aの周縁1
2bに形成された係止孔12e,12eに係止される係
止部材としてのクリップ部材21,21が、一体となる
ように左右一対、設けられている。
【0033】このクリップ部材21は、図7に示すよう
に、前端部に爪部21aを有すると共に、後端部に鍔部
21bを有していて、前記両端縁19a,19aを両面
粘着テープ22を用いて貼り合わせて接続する際に、前
記両端縁19a,19a間にこの鍔部21bが介在され
るように構成されている。
に、前端部に爪部21aを有すると共に、後端部に鍔部
21bを有していて、前記両端縁19a,19aを両面
粘着テープ22を用いて貼り合わせて接続する際に、前
記両端縁19a,19a間にこの鍔部21bが介在され
るように構成されている。
【0034】また、この実施の形態1では、図3に示す
ように、前記筒状インシュレータ20のうち、少なくと
も何れか一方の筒状開口部20aが、前記ダクト部材1
7のダクト入口部17aと筒状軸M方向に略対向する位
置となるように、前記筒状インシュレータ20の筒状軸
M方向が、車両前後方向に沿わせて延設されている。
ように、前記筒状インシュレータ20のうち、少なくと
も何れか一方の筒状開口部20aが、前記ダクト部材1
7のダクト入口部17aと筒状軸M方向に略対向する位
置となるように、前記筒状インシュレータ20の筒状軸
M方向が、車両前後方向に沿わせて延設されている。
【0035】そして、図4に示すように、前記インレッ
ト開口部12aの車両前後方向に沿う開口幅w1よりも
前後に広くなるように、前記筒状インシュレータ20の
車両前後方向に沿う幅w2が設定されている。
ト開口部12aの車両前後方向に沿う開口幅w1よりも
前後に広くなるように、前記筒状インシュレータ20の
車両前後方向に沿う幅w2が設定されている。
【0036】更に、この実施の形態1では、前記筒状イ
ンシュレータ20の車両前,後方の略中央位置に前記イ
ンレット開口部12a略中央が位置するように装着され
ている。
ンシュレータ20の車両前,後方の略中央位置に前記イ
ンレット開口部12a略中央が位置するように装着され
ている。
【0037】そして、前記インナパネル12の荷室側に
は、グリル開口部23aが設けられたラゲッジトリム2
3が貼設されている。
は、グリル開口部23aが設けられたラゲッジトリム2
3が貼設されている。
【0038】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
明する。
【0039】この実施の形態1の自動車の吸音構造で
は、前記ラゲッジトリム23を装着する前に、前記筒状
インシュレータ20が、図2中一点鎖線に示すように、
長手方向に更に二つ折りにされて、前記インレット開口
部12aから、前記換気通路16内に挿入される。
は、前記ラゲッジトリム23を装着する前に、前記筒状
インシュレータ20が、図2中一点鎖線に示すように、
長手方向に更に二つ折りにされて、前記インレット開口
部12aから、前記換気通路16内に挿入される。
【0040】このように、前記筒状インシュレータ20
が少なくとも、二つ折りに折り畳まれた状態で、前記イ
ンレット開口部12aから挿入されるので、このインレ
ット開口部12aの大きさを大きく設定する必要が無
い。このため、車体剛性を低下させる虞がない。
が少なくとも、二つ折りに折り畳まれた状態で、前記イ
ンレット開口部12aから挿入されるので、このインレ
ット開口部12aの大きさを大きく設定する必要が無
い。このため、車体剛性を低下させる虞がない。
【0041】挿入された前記筒状インシュレータ20
は、図1に示すように、前記換気通路16の下側の底面
部14を構成するホイルハウスアウタ15及び、このホ
イルハウスアウタ15が接続された周縁の前記インナパ
ネル12の内側面12d及びアウタパネル13の内側面
部13aに当接されて、筒状に開いた状態となる。
は、図1に示すように、前記換気通路16の下側の底面
部14を構成するホイルハウスアウタ15及び、このホ
イルハウスアウタ15が接続された周縁の前記インナパ
ネル12の内側面12d及びアウタパネル13の内側面
部13aに当接されて、筒状に開いた状態となる。
【0042】そして、前記筒状インシュレータ20の接
続された端縁19aに一体に設けられたクリップ部材2
1,21が、前記インレット開口部周縁12bに形成さ
れた係止孔12e,12eに係止されることにより、容
易にこの筒状インシュレータ20を筒状に開いた状態で
装着出来るので、組立性が良好である。
続された端縁19aに一体に設けられたクリップ部材2
1,21が、前記インレット開口部周縁12bに形成さ
れた係止孔12e,12eに係止されることにより、容
易にこの筒状インシュレータ20を筒状に開いた状態で
装着出来るので、組立性が良好である。
【0043】このように、前記略凹状の底面部14のダ
クト部材17よりもインレット開口部12a側に、前記
筒状インシュレータ20が筒状に開いた状態で装着され
るので、前記ホイルハウスアウタ15、前記インナパネ
ル12の内側面12d及びアウタパネル13の内側面部
13aに各々当接されて良好な吸音性能が得られると共
に、振動等によっても移動することなく形状安定性が良
好であり、換気性能も確保できる。
クト部材17よりもインレット開口部12a側に、前記
筒状インシュレータ20が筒状に開いた状態で装着され
るので、前記ホイルハウスアウタ15、前記インナパネ
ル12の内側面12d及びアウタパネル13の内側面部
13aに各々当接されて良好な吸音性能が得られると共
に、振動等によっても移動することなく形状安定性が良
好であり、換気性能も確保できる。
【0044】また、前記クリップ部材21の鍔部21b
が、前記筒状インシュレータ20の両端縁19a,19
aを両面粘着テープ22で拝合するように貼り合わせて
接続する際に、前記両端縁19a,19a間に介在され
て固定される。
が、前記筒状インシュレータ20の両端縁19a,19
aを両面粘着テープ22で拝合するように貼り合わせて
接続する際に、前記両端縁19a,19a間に介在され
て固定される。
【0045】このため、このクリップ部材21の前記筒
状インシュレータ20からの脱落の虞が減少し、更に組
立性が良好である。また、別途、前記筒状インシュレー
タ20を装着する為の部品を必要とせず、部品点数の増
大が抑制される。
状インシュレータ20からの脱落の虞が減少し、更に組
立性が良好である。また、別途、前記筒状インシュレー
タ20を装着する為の部品を必要とせず、部品点数の増
大が抑制される。
【0046】そして、図3に示すように、前記筒状イン
シュレータ20のうち、少なくとも何れか一方の筒状開
口部20aが、前記ダクト部材17のダクト入口部17
aと筒状軸M方向に略対向する位置に装着されるので、
ダクト入口部17aからの該筒状開口部20aへ室外の
騒音がより確実に伝えられ、吸音効果が更に向上すると
共に、前記筒状に開口した前記筒状インシュレータ20
の軸M方向に沿って室内の空気が、前記ダクト部材17
を介して排気口18から排気される。この筒状インシュ
レータ20は、車両前後方向に沿う軸M方向が、ダクト
入口部17aでの中心線L方向と一致して、円滑に換気
が行える。このため、換気効率が良好である。
シュレータ20のうち、少なくとも何れか一方の筒状開
口部20aが、前記ダクト部材17のダクト入口部17
aと筒状軸M方向に略対向する位置に装着されるので、
ダクト入口部17aからの該筒状開口部20aへ室外の
騒音がより確実に伝えられ、吸音効果が更に向上すると
共に、前記筒状に開口した前記筒状インシュレータ20
の軸M方向に沿って室内の空気が、前記ダクト部材17
を介して排気口18から排気される。この筒状インシュ
レータ20は、車両前後方向に沿う軸M方向が、ダクト
入口部17aでの中心線L方向と一致して、円滑に換気
が行える。このため、換気効率が良好である。
【0047】更に、シート状体19の両端縁19a,1
9aを同方向に向けて接続して中間部に折曲面20bが
形成され、該折曲面20bがインナパネル12、アウタ
パネル13間に形成される断面略凹状の底面部14に当
接されて筒状に開かれると共に、シート状体19の接続
された端縁19aにクリップ部材21,21が設けられ
るので、クリップ部材21,21をインレット開口部周
縁12bに係止し、吸着材20を装着する作業がより容
易となり、更に組立性が良好である。
9aを同方向に向けて接続して中間部に折曲面20bが
形成され、該折曲面20bがインナパネル12、アウタ
パネル13間に形成される断面略凹状の底面部14に当
接されて筒状に開かれると共に、シート状体19の接続
された端縁19aにクリップ部材21,21が設けられ
るので、クリップ部材21,21をインレット開口部周
縁12bに係止し、吸着材20を装着する作業がより容
易となり、更に組立性が良好である。
【0048】また、この実施の形態1では、図4に示す
ように、前記筒状インシュレータ20の筒状軸M方向に
沿う幅w2が前記インレット開口部12aの車両前後方
向に沿う開口幅w1よりも前後に広くなるように設定さ
れているので、このインレット開口部12aが、前記筒
状インシュレータ20で、塞がれて、直接、車外の騒音
が車内に侵入することが無く、吸音効率が良好である。
ように、前記筒状インシュレータ20の筒状軸M方向に
沿う幅w2が前記インレット開口部12aの車両前後方
向に沿う開口幅w1よりも前後に広くなるように設定さ
れているので、このインレット開口部12aが、前記筒
状インシュレータ20で、塞がれて、直接、車外の騒音
が車内に侵入することが無く、吸音効率が良好である。
【0049】しかも、この実施の形態1では、前記ダク
ト出口部17bが、ダクト入口部17aよりも低い位置
に形成されることにより、両出入口部の中心線Lが、車
両前後方向で上下にオフセットされる。このため、車外
の騒音が、前記換気通路16内に侵入する虞を更に低減
させることが出来、略筒状に形成された筒状インシュレ
ータ20の吸音効率を更に向上させることが出来る。
ト出口部17bが、ダクト入口部17aよりも低い位置
に形成されることにより、両出入口部の中心線Lが、車
両前後方向で上下にオフセットされる。このため、車外
の騒音が、前記換気通路16内に侵入する虞を更に低減
させることが出来、略筒状に形成された筒状インシュレ
ータ20の吸音効率を更に向上させることが出来る。
【0050】また、前記筒状インシュレータ20が、筒
状軸M方向である車両前後方向に沿う長手方向に対して
も屈曲するので、前記インレット開口部12aから容易
に挿通させて装着出来る。
状軸M方向である車両前後方向に沿う長手方向に対して
も屈曲するので、前記インレット開口部12aから容易
に挿通させて装着出来る。
【0051】更に、前記筒状インシュレータ20の筒状
軸M方向である車両前後方向に略中央位置に前記インレ
ット開口部12aが位置するので、車外騒音が回析して
もインレット開口部12aから車内に侵入し難くなり、
更に吸音性能が良好である。
軸M方向である車両前後方向に略中央位置に前記インレ
ット開口部12aが位置するので、車外騒音が回析して
もインレット開口部12aから車内に侵入し難くなり、
更に吸音性能が良好である。
【0052】
【変形例1】図8は、この発明の自動車の吸音構造の変
形例1を示すものである。なお、前記実施の形態1と同
一乃至均等な部材については同一符号を付して説明す
る。
形例1を示すものである。なお、前記実施の形態1と同
一乃至均等な部材については同一符号を付して説明す
る。
【0053】この変形例1の自動車の吸音構造では、前
記クリップ部材21の軸部21cが、貼り合わされた筒
状インシュレータ20の両端縁部19a,19aに貫通
されて、前記鍔部21bを背面側に露出させている。
記クリップ部材21の軸部21cが、貼り合わされた筒
状インシュレータ20の両端縁部19a,19aに貫通
されて、前記鍔部21bを背面側に露出させている。
【0054】このように構成された変形例1の自動車の
吸音構造では、前記鍔部21bが背面側に露出していて
も、前記換気通路16内で、ラゲッジトリム23に隠れ
るので、外観品質を良好に保持できる。
吸音構造では、前記鍔部21bが背面側に露出していて
も、前記換気通路16内で、ラゲッジトリム23に隠れ
るので、外観品質を良好に保持できる。
【0055】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0056】
【変形例2】図9は、この発明の自動車の吸音構造の変
形例2を示すものである。なお、前記実施の形態1及び
変形例1と同一乃至均等な部材については同一符号を付
して説明する。
形例2を示すものである。なお、前記実施の形態1及び
変形例1と同一乃至均等な部材については同一符号を付
して説明する。
【0057】この変形例2の自動車の吸音構造では、前
記筒状インシュレータ20の前側筒状開口部20aに対
向して、ダクト入口部117aを設け、前記アウタパネ
ル13側面に排気口としてのダクト出口部117bが形
成されて、これらの間で曲折したダクト部材117が設
けられている。
記筒状インシュレータ20の前側筒状開口部20aに対
向して、ダクト入口部117aを設け、前記アウタパネ
ル13側面に排気口としてのダクト出口部117bが形
成されて、これらの間で曲折したダクト部材117が設
けられている。
【0058】このように構成された変形例2の自動車の
吸音構造では、前記ダクト部材117によって、前記ア
ウタパネル13側面の排気口から侵入しようとする車外
の騒音が、妨げられて、更に、前記筒状インシュレータ
20の吸音性能を良好なものとすることが出来る。
吸音構造では、前記ダクト部材117によって、前記ア
ウタパネル13側面の排気口から侵入しようとする車外
の騒音が、妨げられて、更に、前記筒状インシュレータ
20の吸音性能を良好なものとすることが出来る。
【0059】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0060】
【変形例3】図10は、この発明の自動車の吸音構造の
変形例3を示すものである。なお、前記実施の形態1及
び変形例1と同一乃至均等な部材については同一符号を
付して説明する。
変形例3を示すものである。なお、前記実施の形態1及
び変形例1と同一乃至均等な部材については同一符号を
付して説明する。
【0061】この変形例3の自動車の吸音構造では、前
記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12a
の後側縁12fに沿って、車両上下方向に筒状軸方向を
沿わせる状態で装着されている。
記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12a
の後側縁12fに沿って、車両上下方向に筒状軸方向を
沿わせる状態で装着されている。
【0062】この筒状インシュレータ20の上,下側筒
状開口部20a,20aのうち、少なくとも何れか一方
には、対向してダクト入口部が形成されたアウトレット
としてのダクト部材217が設けられている。
状開口部20a,20aのうち、少なくとも何れか一方
には、対向してダクト入口部が形成されたアウトレット
としてのダクト部材217が設けられている。
【0063】また、前記筒状インシュレータ20の筒状
軸方向幅H1が、前記インレット開口部12aの車両上
下方向に沿う開口幅Hよりも上下に広くなるように設定
されている。
軸方向幅H1が、前記インレット開口部12aの車両上
下方向に沿う開口幅Hよりも上下に広くなるように設定
されている。
【0064】このように構成された変形例3の自動車の
吸音構造では、前記ダクト部材217を介して、排気口
から侵入しようとする車外の騒音が、前記車両上下方向
に筒状軸方向を沿わせた筒状インシュレータ20に妨げ
られて、減少する。
吸音構造では、前記ダクト部材217を介して、排気口
から侵入しようとする車外の騒音が、前記車両上下方向
に筒状軸方向を沿わせた筒状インシュレータ20に妨げ
られて、減少する。
【0065】また、前記筒状インシュレータ20の筒状
軸方向幅H1が、前記インレット開口部12aの車両上
下方向に沿う開口幅Hよりも上下に広くなるように設定
されているので、インレット開口部12aから連通する
換気通路が、筒状インシュレータ20で塞がれて、直
接、車外の騒音が車内に侵入することが無く、吸音効率
が良好である。
軸方向幅H1が、前記インレット開口部12aの車両上
下方向に沿う開口幅Hよりも上下に広くなるように設定
されているので、インレット開口部12aから連通する
換気通路が、筒状インシュレータ20で塞がれて、直
接、車外の騒音が車内に侵入することが無く、吸音効率
が良好である。
【0066】また、前記筒状インシュレータ20が、車
両上下方向に沿う筒状軸方向に対しても二つ折り等、更
に屈曲するので、前記インレット開口部12aから容易
に挿通させて装着出来る。
両上下方向に沿う筒状軸方向に対しても二つ折り等、更
に屈曲するので、前記インレット開口部12aから容易
に挿通させて装着出来る。
【0067】このように、前記車体11のインナパネル
12に形成されるエアインレット開口部12aの上下方
向開口幅H2に拘束されること無く、遮音性能の良好な
自動車の吸音構造を得られるので、更に、換気経路の設
定の自由度が向上する。
12に形成されるエアインレット開口部12aの上下方
向開口幅H2に拘束されること無く、遮音性能の良好な
自動車の吸音構造を得られるので、更に、換気経路の設
定の自由度が向上する。
【0068】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1及び変形例1及び2と略同様であるので説明
を省略する。
施の形態1及び変形例1及び2と略同様であるので説明
を省略する。
【0069】
【変形例4】図11は、この発明の自動車の吸音構造の
変形例4を示すものである。なお、前記実施の形態1及
び変形例1乃至3と同一乃至均等な部材については同一
符号を付して説明する。
変形例4を示すものである。なお、前記実施の形態1及
び変形例1乃至3と同一乃至均等な部材については同一
符号を付して説明する。
【0070】この変形例4の自動車の吸音構造では、前
記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12a
の車両前後方向略中央位置で、車両上下方向に筒状軸方
向を沿わせる状態で装着されている。
記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12a
の車両前後方向略中央位置で、車両上下方向に筒状軸方
向を沿わせる状態で装着されている。
【0071】しかも、このインレット開口部12aは、
前記筒状インシュレータ20の上下方向略中央位置とな
るように構成されている。
前記筒状インシュレータ20の上下方向略中央位置とな
るように構成されている。
【0072】この筒状インシュレータ20の上,下側筒
状開口部20a,20aのうち、少なくとも何れか一方
には、対向してダクト入口部が形成されたアウトレット
としてのダクト部材217が設けられている。
状開口部20a,20aのうち、少なくとも何れか一方
には、対向してダクト入口部が形成されたアウトレット
としてのダクト部材217が設けられている。
【0073】このように構成された変形例4の自動車の
吸音構造では、前記筒状インシュレータ20が、インレ
ット開口部12aを車両前後方向略中央位置で塞いでい
る。そして、ダクト部材217を介して、排気口から侵
入しようとする車外の騒音が、前記車両上下方向に筒状
軸方向を沿わせた筒状インシュレータ20に妨げられて
減少する。
吸音構造では、前記筒状インシュレータ20が、インレ
ット開口部12aを車両前後方向略中央位置で塞いでい
る。そして、ダクト部材217を介して、排気口から侵
入しようとする車外の騒音が、前記車両上下方向に筒状
軸方向を沿わせた筒状インシュレータ20に妨げられて
減少する。
【0074】更に、前記筒状インシュレータ20の筒状
軸方向略中央位置に前記インレット開口部12aが位置
するので、車外騒音が回析してもインレット開口部12
aから車内に侵入し難くなり、更に吸音性能が良好であ
る。
軸方向略中央位置に前記インレット開口部12aが位置
するので、車外騒音が回析してもインレット開口部12
aから車内に侵入し難くなり、更に吸音性能が良好であ
る。
【0075】そして、前記車体11のインナパネル12
に形成されるインレット開口部12aの上下方向開口幅
に拘束されること無く、遮音性能の良好な自動車の吸音
構造を得られるので、更に、換気経路の設定の自由度が
向上する。
に形成されるインレット開口部12aの上下方向開口幅
に拘束されること無く、遮音性能の良好な自動車の吸音
構造を得られるので、更に、換気経路の設定の自由度が
向上する。
【0076】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1及び変形例1,2と略同様であるので説明を
省略する。
施の形態1及び変形例1,2と略同様であるので説明を
省略する。
【0077】
【変形例5】図12及び図13は、この発明の自動車の
吸音構造の変形例5を示すものである。なお、前記実施
の形態1及び変形例1乃至4と同一乃至均等な部材につ
いては同一符号を付して説明する。
吸音構造の変形例5を示すものである。なお、前記実施
の形態1及び変形例1乃至4と同一乃至均等な部材につ
いては同一符号を付して説明する。
【0078】この変形例5の自動車の吸音構造では、断
面略数字の6の字状に丸められた筒状インシュレータ1
20が、インレット開口部12aの車両前後方向後方位
置で、下縁12cよりも下側で、しかも、前記アウトレ
ットのダクト部材17よりも車両前後方向前方位置で、
上縁17cよりも上側に介在される位置で車両前後方向
に長手方向を沿わせる状態で装着されている。
面略数字の6の字状に丸められた筒状インシュレータ1
20が、インレット開口部12aの車両前後方向後方位
置で、下縁12cよりも下側で、しかも、前記アウトレ
ットのダクト部材17よりも車両前後方向前方位置で、
上縁17cよりも上側に介在される位置で車両前後方向
に長手方向を沿わせる状態で装着されている。
【0079】このように構成された変形例5の自動車の
吸音構造では、前記筒状インシュレータ120が、イン
レット開口部12aとダクト部材17との間に設けら
れ、前記インナパネル12及びアウタパネル13の各内
側面に当接されることにより、排気口から侵入しようと
する車外の騒音が、前記筒状インシュレータ120に妨
げられて減少する。
吸音構造では、前記筒状インシュレータ120が、イン
レット開口部12aとダクト部材17との間に設けら
れ、前記インナパネル12及びアウタパネル13の各内
側面に当接されることにより、排気口から侵入しようと
する車外の騒音が、前記筒状インシュレータ120に妨
げられて減少する。
【0080】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1及び変形例1,2と略同様であるので説明を
省略する。
施の形態1及び変形例1,2と略同様であるので説明を
省略する。
【0081】
【変形例6】図14は、この発明の自動車の吸音構造の
変形例6を示すものである。なお、前記実施の形態1及
び変形例1乃至5と同一乃至均等な部材については同一
符号を付して説明する。
変形例6を示すものである。なお、前記実施の形態1及
び変形例1乃至5と同一乃至均等な部材については同一
符号を付して説明する。
【0082】この変形例6の自動車の吸音構造では、断
面略Oの字状に丸められた筒状インシュレータ220を
用いている。この筒状インシュレータ220では、両端
縁部220a,220b間が逆向きに接続されている。
接続は、前記実施の形態1と同様に両面粘着テープ22
を用いてもよいと共に、図中に示すように前記クリップ
部材21で、係止するように構成してもよい。このよう
に構成された変形例6の自動車吸音構造では、シート状
体19の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音材装着後
の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
面略Oの字状に丸められた筒状インシュレータ220を
用いている。この筒状インシュレータ220では、両端
縁部220a,220b間が逆向きに接続されている。
接続は、前記実施の形態1と同様に両面粘着テープ22
を用いてもよいと共に、図中に示すように前記クリップ
部材21で、係止するように構成してもよい。このよう
に構成された変形例6の自動車吸音構造では、シート状
体19の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音材装着後
の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
【0083】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1及び変形例1乃至5と略同様であるので説明
を省略する。
施の形態1及び変形例1乃至5と略同様であるので説明
を省略する。
【0084】以上、この発明の実施の形態1及び各変形
例1乃至6を図面により詳述してきたが、具体的な構成
はこの実施の形態1及び各変形例1乃至6に限らず、こ
の発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があって
もこの発明に含まれる。
例1乃至6を図面により詳述してきたが、具体的な構成
はこの実施の形態1及び各変形例1乃至6に限らず、こ
の発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があって
もこの発明に含まれる。
【0085】例えば、前記実施の形態1では、図4に示
すように、前記換気通路16の後部には、アウトレット
としてのダクト部材17が設けられた排気口18が設け
られているが、特にこれに限らず、前側の筒状開口部2
0aに対向する位置に、ダクト入口部117aを設け
て、車両後方にダクト出口部を延出するダクト部材11
7を設ける等、少なくとも一つのアウトレットを有して
いるものであれば、前記ダクト部材の数量、形状、及び
材質が特に限定されるものではなく、場合によっては、
アウトレット開口部のみでダクト部材は省略して更に、
部品点数の削減を図ることもできる。また、吸音材の筒
状軸方向も、車両の前後方向や上下方向のみに限定され
るものではない。
すように、前記換気通路16の後部には、アウトレット
としてのダクト部材17が設けられた排気口18が設け
られているが、特にこれに限らず、前側の筒状開口部2
0aに対向する位置に、ダクト入口部117aを設け
て、車両後方にダクト出口部を延出するダクト部材11
7を設ける等、少なくとも一つのアウトレットを有して
いるものであれば、前記ダクト部材の数量、形状、及び
材質が特に限定されるものではなく、場合によっては、
アウトレット開口部のみでダクト部材は省略して更に、
部品点数の削減を図ることもできる。また、吸音材の筒
状軸方向も、車両の前後方向や上下方向のみに限定され
るものではない。
【0086】また、図1中二点鎖線で示すように、前記
ラゲッジトリム23に、略ボックス状の収納凹部23b
を形成するようにしても良い。この場合、前記インレッ
ト開口部12aへ収納凹部23bを挿入する必要が無い
ので、この収納凹部23bの大きさを自在に設定でき
る。
ラゲッジトリム23に、略ボックス状の収納凹部23b
を形成するようにしても良い。この場合、前記インレッ
ト開口部12aへ収納凹部23bを挿入する必要が無い
ので、この収納凹部23bの大きさを自在に設定でき
る。
【0087】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明によれば、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成
され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと
前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当接させて
装着されると共に、前記アウトレットより前記インレッ
ト開口部側に配置されるので、車外の騒音がアウトレッ
トから換気通路を経てインレット開口部へ侵入するのを
防ぎ、良好な吸音性能が得られると共に、装着後の形状安
定性が良好で、換気性能も十分に確保できる。
の発明によれば、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成
され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと
前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当接させて
装着されると共に、前記アウトレットより前記インレッ
ト開口部側に配置されるので、車外の騒音がアウトレッ
トから換気通路を経てインレット開口部へ侵入するのを
防ぎ、良好な吸音性能が得られると共に、装着後の形状安
定性が良好で、換気性能も十分に確保できる。
【0088】また、請求項2によれば、前記吸音材は、
シート状体を筒状にして形成されると共に、前記インレ
ット開口部周縁に係止される係止部材を予め設けてある
ので、前記吸音材に設けてある係止部材を、前記インレ
ット開口部周縁に係止することにより、容易に装着で
き、組立性が良好で組立コストの上昇も抑制できる。
シート状体を筒状にして形成されると共に、前記インレ
ット開口部周縁に係止される係止部材を予め設けてある
ので、前記吸音材に設けてある係止部材を、前記インレ
ット開口部周縁に係止することにより、容易に装着で
き、組立性が良好で組立コストの上昇も抑制できる。
【0089】そして、請求項3によれば、前記吸音材は、
前記インレット開口部の大きさよりも大きく形成され
て、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿入可能
であるので、該インレット開口部の大きさを大きく設定
する必要が無く、車体剛性を低下させる虞が無い。
前記インレット開口部の大きさよりも大きく形成され
て、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿入可能
であるので、該インレット開口部の大きさを大きく設定
する必要が無く、車体剛性を低下させる虞が無い。
【0090】更に、請求項4によれば、前記吸音材の少
なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレッ
トのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着
されるので、室外の騒音が、前記アウトレットのインレ
ット開口部に近い端部から、これと対向する位置に装着
される前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口
部へより確実に伝えられ、前記吸音材による吸音効果が
向上する。
なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレッ
トのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着
されるので、室外の騒音が、前記アウトレットのインレ
ット開口部に近い端部から、これと対向する位置に装着
される前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口
部へより確実に伝えられ、前記吸音材による吸音効果が
向上する。
【0091】また、請求項5によれば、前記吸音材は、
前記シート状体の両端を接続して筒状に形成されるの
で、シート状体の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音
材の装着後の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
前記シート状体の両端を接続して筒状に形成されるの
で、シート状体の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音
材の装着後の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
【0092】そして、請求項6によれば、前記シート状
体の両端を同方向に向けて接続して中間部に折曲面が形
成され、該折曲面が前記インナパネル及び前記アウタパ
ネル間に形成される凹部に当接されて筒状に開かれると
共に、前記シート状体の接続された端縁に前記係止部材
が設けられるので、係止部材を前記インレット開口部周
縁に係止し吸音材を装着する作業がより容易となり、更
に組立性が良好である、という実用上有益な効果を発揮
し得る。
体の両端を同方向に向けて接続して中間部に折曲面が形
成され、該折曲面が前記インナパネル及び前記アウタパ
ネル間に形成される凹部に当接されて筒状に開かれると
共に、前記シート状体の接続された端縁に前記係止部材
が設けられるので、係止部材を前記インレット開口部周
縁に係止し吸音材を装着する作業がより容易となり、更
に組立性が良好である、という実用上有益な効果を発揮
し得る。
【図1】本発明の実施の形態1の自動車の吸音構造で、
図2中A−A線に沿った位置での断面図である。
図2中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図2】実施の形態1の自動車の吸音構造で、要部の構
成を説明する車両後部荷室内を車両後方から見た分解斜
視図である。
成を説明する車両後部荷室内を車両後方から見た分解斜
視図である。
【図3】実施の形態1の自動車の吸音構造で、図2中B
−B線に沿った位置での断面図である。
−B線に沿った位置での断面図である。
【図4】実施の形態1の自動車の吸音構造で、車両後部
荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正
面図である。
荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正
面図である。
【図5】実施の形態1の自動車の吸音構造で、車両後部
の斜視図である。
の斜視図である。
【図6】実施の形態1の自動車の吸音構造に用いられる
筒状インシュレータの斜視図である。
筒状インシュレータの斜視図である。
【図7】実施の形態1の自動車の吸音構造で、図6中C
−C線に沿った位置での断面図である。
−C線に沿った位置での断面図である。
【図8】変形例1の自動車の吸音構造で、図6中C−C
線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
【図9】変形例2の自動車の吸音構造で、車両後部荷室
の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図
である。
の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図
である。
【図10】変形例3の自動車の吸音構造で、車両後部荷
室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面
図である。
室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面
図である。
【図11】変形例4の自動車の吸音構造で、車両後部荷
室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面
図である。
室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面
図である。
【図12】変形例5の自動車の吸音構造で、車両後部荷
室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面
図である。
室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面
図である。
【図13】変形例5の自動車の吸音構造で、車両後部荷
室の内側面の車幅方向の図12中D−D線に沿った位置
での断面図である。
室の内側面の車幅方向の図12中D−D線に沿った位置
での断面図である。
【図14】変形例6の自動車の吸音構造で、吸音材の側
面図である。
面図である。
【図15】従来例の自動車の吸音構造で、車幅方向に沿
った位置での断面図である。
った位置での断面図である。
11 車体 12 インナパネル 12a インレット開口部 13 アウタパネル 14 底面部 15 ホイルハウスアウタ 16 換気通路 17,117,217ダクト部材(アウトレット) 19 シート状体 20,120,220筒状インシュレータ(吸音材) 21 クリップ部材 22 両面粘着テープ
Claims (6)
- 【請求項1】車体のインナパネル及びアウタパネル間
に、アウトレットを有する換気通路を形成し、該換気通
路内に吸音材を位置させると共に、該インナパネルには
インレット開口部を形成する自動車の吸音構造であっ
て、 前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒状の側
面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナパネル
のそれぞれ対向する内面に当接させて装着されると共
に、前記アウトレットより前記インレット開口部側に配
置される事を特徴とする自動車の吸音構造。 - 【請求項2】前記吸音材は、シート状体を筒状にして形
成されると共に、前記インレット開口部周縁に係止され
る係止部材を予め設けてあることを特徴とする請求項1
記載の自動車の吸音構造。 - 【請求項3】前記吸音材は、前記インレット開口部の大
きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該イン
レット開口部から挿入可能であることを特徴とする請求
項1乃至2記載の自動車の吸音構造。 - 【請求項4】前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開い
た開口部が、前記アウトレットのインレット開口部に近
い端部と対向する位置に装着されることを特徴とする請
求項2記載の自動車の吸音構造。 - 【請求項5】前記吸音材は、前記シート状体の両端を接
続して筒状に形成されることを特徴とする請求項2乃至
4記載の自動車の吸音構造。 - 【請求項6】前記シート状体の両端を同方向に向けて接
続して中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記イン
ナパネル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当
接されて筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続
された端縁に前記係止部材が設けられることを特徴とす
る請求項5記載の自動車の吸音構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33785499A JP3714069B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 自動車の吸音構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33785499A JP3714069B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 自動車の吸音構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001150938A true JP2001150938A (ja) | 2001-06-05 |
JP3714069B2 JP3714069B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=18312616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33785499A Expired - Fee Related JP3714069B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 自動車の吸音構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3714069B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015016809A (ja) * | 2013-07-11 | 2015-01-29 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の吸音構造 |
WO2019243693A1 (fr) * | 2018-06-21 | 2019-12-26 | Psa Automobiles Sa | Dispositif d'insonorisation multi pièces pour un véhicule |
FR3107475A1 (fr) * | 2020-02-24 | 2021-08-27 | Psa Automobiles Sa | Véhicule comprenant un ensemble de bouche d’extraction d’air |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33785499A patent/JP3714069B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015016809A (ja) * | 2013-07-11 | 2015-01-29 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の吸音構造 |
WO2019243693A1 (fr) * | 2018-06-21 | 2019-12-26 | Psa Automobiles Sa | Dispositif d'insonorisation multi pièces pour un véhicule |
FR3082805A1 (fr) * | 2018-06-21 | 2019-12-27 | Psa Automobiles Sa | Dispositif d’insonorisation multi pieces pour un vehicule |
FR3107475A1 (fr) * | 2020-02-24 | 2021-08-27 | Psa Automobiles Sa | Véhicule comprenant un ensemble de bouche d’extraction d’air |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3714069B2 (ja) | 2005-11-09 |
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A977 | Report on retrieval |
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