JP3714069B2 - 自動車の吸音構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に、自動車の車体に装着されて、エアアウトレット周縁の吸音を行う吸音材を設けた自動車の吸音構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車の吸音構造としては、図15に示す特開平11−189031号公報等に記載されているようなものが知られている。
【0003】
このようなものでは、車両1の荷室側側面部2には、インナパネル3とアウタパネル4との間に形成された空間5内に位置するように小物入れ6が、インナパネル3のエアインレット開口3aから挿入されて設けられている。
【0004】
この小物入れ6の上面部には、通風開口6aが形成されている。また、この小物入れ6の周囲には、カバー部材7が設けられている。このカバー部材7は前面及び下面を開口した略箱形形状を呈して、前記小物入れ6と内側面7aとの間に通風経路9が設けられると共に、この内側面7aには吸音材8が貼設されている。
【0005】
このように構成された従来例の自動車の吸音構造では、前記カバー部材7が、インナパネル3のエアインレット開口3aから挿入されて装着される。そして、このカバー部材7の内側に所定間隔を置いて前記小物入れ6が、同様にエアインレット開口3aから挿入されて装着される。
【0006】
荷室内の空気は、前記エアインレット開口3aから、前記通風開口6aを介して、一旦前記小物入れ6の上面と前記カバー部材7との間の空間10に導出されると共に、前記通風経路9から車外に送出される。
【0007】
また、前記通風経路9内に侵入した車外の騒音は、前記カバー部材7の内側面に貼設された吸音材8によって減衰されて、車室内での居住性を向上させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の自動車の吸音構造では、前記カバー部材7が、前記小物入れ6と別体で構成されているため、成型品を形成する為の成形型費及び、このカバー部材7の内側面7aに、前記吸音材8を貼設して前記インナパネル3とアウタパネル4との間の空間5に装着する等の組立コストが増大してしまうといった問題があった。
【0009】
また、前記カバー部材7は、前記空間10及び通風空間9を所定容積確保するため、前記小物入れ6よりも大きく形成されている。このため、荷室側から挿通されるエアインレット開口3aも比較的大きくなり、車体剛性の低下を招く虞があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、製造コストの上昇を抑制しつつ、車体剛性を低下させること無く、換気性能と吸音性能とを向上させることが出来る自動車の吸音構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、車体のインナパネル及びアウタパネル間に、アウトレットを有する換気通路を形成し、該換気通路内に吸音材を位置させると共に、該インナパネルにはインレット開口部を形成する自動車の吸音構造であって、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当接させて装着されると共に、前記アウトレットより前記インレット開口部側に配置される自動車の吸音構造を特徴としている。
【0012】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当接させて装着されると共に、前記アウトレットより前記インレット開口部側に配置されるので、車外の騒音がアウトレットから換気通路を経てインレット開口部へ侵入するのを防ぎ、良好な吸音性能が得られると共に、装着後の形状安定性が良好で、換気性能も十分に確保できる。
【0013】
また、請求項2に記載されたものでは、前記吸音材は、シート状体を筒状にして形成されると共に、前記インレット開口部周縁に係止される係止部材を予め設けてある請求項1記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0014】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記吸音材は、シート状体を筒状にして形成されると共に、前記インレット開口部周縁に係止される係止部材を予め設けてあるので、前記吸音材に設けてある係止部材を、前記インレット開口部周縁に係止することにより、容易に装着でき、組立性が良好で組立コストの上昇も抑制できる。
【0015】
そして、請求項3記載のものでは、前記吸音材は、前記インレット開口部の大きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿入可能である請求項1乃至2記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0016】
このように構成された請求項3に記載されたものによれば、前記吸音材は、前記インレット開口部の大きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿入可能であるので、該インレット開口部の大きさを大きく設定する必要が無く、車体剛性を低下させる虞が無い。
【0017】
更に、請求項4によれば、前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着される請求項2記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0018】
このように構成された請求項4記載のものでは、前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着されるので、室外の騒音が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部から、これと対向する位置に装着される前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部へより確実に伝えられ、前記吸音材による吸音効果が向上する。
【0019】
また、請求項5に記載されたものでは、前記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して筒状に形成される請求項2乃至4記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0020】
このように構成された請求項5記載のものでは、前記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して筒状に形成されるので、シート状体の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音材の装着後の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
【0021】
更に、請求項6に記載されたものでは、前記シート状体の両端を同方向に向けて接続して中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当接されて筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続された端縁に前記係止部材が設けられる請求項5記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0022】
このように構成された請求項6記載のものでは、前記シート状体の両端を同方向に向けて接続して中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当接されて筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続された端縁に前記係止部材が設けられるので、係止部材を前記インレット開口部周縁に係止し吸音材を装着する作業がより容易となり、更に組立性が良好である。
【0023】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0024】
図1乃至図7は、この発明の実施の形態1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0025】
まず、構成を説明すると、この実施の形態1の自動車の吸音構造では、車体11の後側部が、主にインナパネル12及びアウタパネル13を接合することにより構成されている。 このうち、前記インナパネル12には、窓部開口部12cの下方に、インレット開口部12aが車両前後方向を長手方向として略長方形形状を呈するように開口形成されている。
【0026】
これらのインナパネル12及びアウタパネル13の間には、車幅方向縦断面略凹状の底面部14を形成するホイルハウスアウタ15が接続されていて、換気通路16が形成されている。
【0027】
この換気通路16の後部には、アウトレットとしてのダクト部材17を設けた排気口18が設けられている。この実施の形態1のダクト部材17は、図3に示すように、ダクト入口部17a及びダクト出口部17bを有し、ダクト出口部17bをダクト入口部17aよりも低い位置に形成することにより、両出入口部の中心線Lが、車両前後方向で上下にオフセットされるように構成されている。
【0028】
そして、前記換気通路16内には、インナパネル12に形成された前記インレット開口部12aから、この換気通路16内に挿入されて位置する吸音材としての筒状インシュレータ20がダクト部材17よりもインレット開口部12a側に(図4参照)設けられている。
【0029】
この筒状インシュレータ20は、図6に示すように、柔軟材質で構成されたシート状体19の両端縁19a,19aを同方向に向け二つ折りに折り畳んだ状態で、拝合することにより略筒状を呈するように接続され中間部に折曲面20bが形成されている。
【0030】
また、前記インレット開口部12aから挿入する際には、図中一点鎖線に示すようにこの筒状インシュレータ20が、長手方向に更に二つ折り或いは四つ折りされる。
【0031】
そして、図1に示すように前記折曲面20bが前記底面部14に当接されて、筒状に開いた状態として装着される。
【0032】
この筒状インシュレータ20の接続された端縁19aには、前記インレット開口部12aの周縁12bに形成された係止孔12e,12eに係止される係止部材としてのクリップ部材21,21が、一体となるように左右一対、設けられている。
【0033】
このクリップ部材21は、図7に示すように、前端部に爪部21aを有すると共に、後端部に鍔部21bを有していて、前記両端縁19a,19aを両面粘着テープ22を用いて貼り合わせて接続する際に、前記両端縁19a,19a間にこの鍔部21bが介在されるように構成されている。
【0034】
また、この実施の形態1では、図3に示すように、前記筒状インシュレータ20のうち、少なくとも何れか一方の筒状開口部20aが、前記ダクト部材17のダクト入口部17aと筒状軸M方向に略対向する位置となるように、前記筒状インシュレータ20の筒状軸M方向が、車両前後方向に沿わせて延設されている。
【0035】
そして、図4に示すように、前記インレット開口部12aの車両前後方向に沿う開口幅w1よりも前後に広くなるように、前記筒状インシュレータ20の車両前後方向に沿う幅w2が設定されている。
【0036】
更に、この実施の形態1では、前記筒状インシュレータ20の車両前,後方の略中央位置に前記インレット開口部12a略中央が位置するように装着されている。
【0037】
そして、前記インナパネル12の荷室側には、グリル開口部23aが設けられたラゲッジトリム23が貼設されている。
【0038】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0039】
この実施の形態1の自動車の吸音構造では、前記ラゲッジトリム23を装着する前に、前記筒状インシュレータ20が、図2中一点鎖線に示すように、長手方向に更に二つ折りにされて、前記インレット開口部12aから、前記換気通路16内に挿入される。
【0040】
このように、前記筒状インシュレータ20が少なくとも、二つ折りに折り畳まれた状態で、前記インレット開口部12aから挿入されるので、このインレット開口部12aの大きさを大きく設定する必要が無い。このため、車体剛性を低下させる虞がない。
【0041】
挿入された前記筒状インシュレータ20は、図1に示すように、前記換気通路16の下側の底面部14を構成するホイルハウスアウタ15及び、このホイルハウスアウタ15が接続された周縁の前記インナパネル12の内側面12d及びアウタパネル13の内側面部13aに当接されて、筒状に開いた状態となる。
【0042】
そして、前記筒状インシュレータ20の接続された端縁19aに一体に設けられたクリップ部材21,21が、前記インレット開口部周縁12bに形成された係止孔12e,12eに係止されることにより、容易にこの筒状インシュレータ20を筒状に開いた状態で装着出来るので、組立性が良好である。
【0043】
このように、前記略凹状の底面部14のダクト部材17よりもインレット開口部12a側に、前記筒状インシュレータ20が筒状に開いた状態で装着されるので、前記ホイルハウスアウタ15、前記インナパネル12の内側面12d及びアウタパネル13の内側面部13aに各々当接されて良好な吸音性能が得られると共に、振動等によっても移動することなく形状安定性が良好であり、換気性能も確保できる。
【0044】
また、前記クリップ部材21の鍔部21bが、前記筒状インシュレータ20の両端縁19a,19aを両面粘着テープ22で拝合するように貼り合わせて接続する際に、前記両端縁19a,19a間に介在されて固定される。
【0045】
このため、このクリップ部材21の前記筒状インシュレータ20からの脱落の虞が減少し、更に組立性が良好である。また、別途、前記筒状インシュレータ20を装着する為の部品を必要とせず、部品点数の増大が抑制される。
【0046】
そして、図3に示すように、前記筒状インシュレータ20のうち、少なくとも何れか一方の筒状開口部20aが、前記ダクト部材17のダクト入口部17aと筒状軸M方向に略対向する位置に装着されるので、ダクト入口部17aからの該筒状開口部20aへ室外の騒音がより確実に伝えられ、吸音効果が更に向上すると共に、前記筒状に開口した前記筒状インシュレータ20の軸M方向に沿って室内の空気が、前記ダクト部材17を介して排気口18から排気される。この筒状インシュレータ20は、車両前後方向に沿う軸M方向が、ダクト入口部17aでの中心線L方向と一致して、円滑に換気が行える。このため、換気効率が良好である。
【0047】
更に、シート状体19の両端縁19a,19aを同方向に向けて接続して中間部に折曲面20bが形成され、該折曲面20bがインナパネル12、アウタパネル13間に形成される断面略凹状の底面部14に当接されて筒状に開かれると共に、シート状体19の接続された端縁19aにクリップ部材21,21が設けられるので、クリップ部材21,21をインレット開口部周縁12bに係止し、吸着材20を装着する作業がより容易となり、更に組立性が良好である。
【0048】
また、この実施の形態1では、図4に示すように、前記筒状インシュレータ20の筒状軸M方向に沿う幅w2が前記インレット開口部12aの車両前後方向に沿う開口幅w1よりも前後に広くなるように設定されているので、このインレット開口部12aが、前記筒状インシュレータ20で、塞がれて、直接、車外の騒音が車内に侵入することが無く、吸音効率が良好である。
【0049】
しかも、この実施の形態1では、前記ダクト出口部17bが、ダクト入口部17aよりも低い位置に形成されることにより、両出入口部の中心線Lが、車両前後方向で上下にオフセットされる。このため、車外の騒音が、前記換気通路16内に侵入する虞を更に低減させることが出来、略筒状に形成された筒状インシュレータ20の吸音効率を更に向上させることが出来る。
【0050】
また、前記筒状インシュレータ20が、筒状軸M方向である車両前後方向に沿う長手方向に対しても屈曲するので、前記インレット開口部12aから容易に挿通させて装着出来る。
【0051】
更に、前記筒状インシュレータ20の筒状軸M方向である車両前後方向に略中央位置に前記インレット開口部12aが位置するので、車外騒音が回析してもインレット開口部12aから車内に侵入し難くなり、更に吸音性能が良好である。
【0052】
【変形例1】
図8は、この発明の自動車の吸音構造の変形例1を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0053】
この変形例1の自動車の吸音構造では、前記クリップ部材21の軸部21cが、貼り合わされた筒状インシュレータ20の両端縁部19a,19aに貫通されて、前記鍔部21bを背面側に露出させている。
【0054】
このように構成された変形例1の自動車の吸音構造では、前記鍔部21bが背面側に露出していても、前記換気通路16内で、ラゲッジトリム23に隠れるので、外観品質を良好に保持できる。
【0055】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0056】
【変形例2】
図9は、この発明の自動車の吸音構造の変形例2を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0057】
この変形例2の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ20の前側筒状開口部20aに対向して、ダクト入口部117aを設け、前記アウタパネル13側面に排気口としてのダクト出口部117bが形成されて、これらの間で曲折したダクト部材117が設けられている。
【0058】
このように構成された変形例2の自動車の吸音構造では、前記ダクト部材117によって、前記アウタパネル13側面の排気口から侵入しようとする車外の騒音が、妨げられて、更に、前記筒状インシュレータ20の吸音性能を良好なものとすることが出来る。
【0059】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0060】
【変形例3】
図10は、この発明の自動車の吸音構造の変形例3を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0061】
この変形例3の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12aの後側縁12fに沿って、車両上下方向に筒状軸方向を沿わせる状態で装着されている。
【0062】
この筒状インシュレータ20の上,下側筒状開口部20a,20aのうち、少なくとも何れか一方には、対向してダクト入口部が形成されたアウトレットとしてのダクト部材217が設けられている。
【0063】
また、前記筒状インシュレータ20の筒状軸方向幅H1が、前記インレット開口部12aの車両上下方向に沿う開口幅Hよりも上下に広くなるように設定されている。
【0064】
このように構成された変形例3の自動車の吸音構造では、前記ダクト部材217を介して、排気口から侵入しようとする車外の騒音が、前記車両上下方向に筒状軸方向を沿わせた筒状インシュレータ20に妨げられて、減少する。
【0065】
また、前記筒状インシュレータ20の筒状軸方向幅H1が、前記インレット開口部12aの車両上下方向に沿う開口幅Hよりも上下に広くなるように設定されているので、インレット開口部12aから連通する換気通路が、筒状インシュレータ20で塞がれて、直接、車外の騒音が車内に侵入することが無く、吸音効率が良好である。
【0066】
また、前記筒状インシュレータ20が、車両上下方向に沿う筒状軸方向に対しても二つ折り等、更に屈曲するので、前記インレット開口部12aから容易に挿通させて装着出来る。
【0067】
このように、前記車体11のインナパネル12に形成されるエアインレット開口部12aの上下方向開口幅H2に拘束されること無く、遮音性能の良好な自動車の吸音構造を得られるので、更に、換気経路の設定の自由度が向上する。
【0068】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1及び変形例1及び2と略同様であるので説明を省略する。
【0069】
【変形例4】
図11は、この発明の自動車の吸音構造の変形例4を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1乃至3と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0070】
この変形例4の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12aの車両前後方向略中央位置で、車両上下方向に筒状軸方向を沿わせる状態で装着されている。
【0071】
しかも、このインレット開口部12aは、前記筒状インシュレータ20の上下方向略中央位置となるように構成されている。
【0072】
この筒状インシュレータ20の上,下側筒状開口部20a,20aのうち、少なくとも何れか一方には、対向してダクト入口部が形成されたアウトレットとしてのダクト部材217が設けられている。
【0073】
このように構成された変形例4の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12aを車両前後方向略中央位置で塞いでいる。そして、ダクト部材217を介して、排気口から侵入しようとする車外の騒音が、前記車両上下方向に筒状軸方向を沿わせた筒状インシュレータ20に妨げられて減少する。
【0074】
更に、前記筒状インシュレータ20の筒状軸方向略中央位置に前記インレット開口部12aが位置するので、車外騒音が回析してもインレット開口部12aから車内に侵入し難くなり、更に吸音性能が良好である。
【0075】
そして、前記車体11のインナパネル12に形成されるインレット開口部12aの上下方向開口幅に拘束されること無く、遮音性能の良好な自動車の吸音構造を得られるので、更に、換気経路の設定の自由度が向上する。
【0076】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1及び変形例1,2と略同様であるので説明を省略する。
【0077】
【変形例5】
図12及び図13は、この発明の自動車の吸音構造の変形例5を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1乃至4と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0078】
この変形例5の自動車の吸音構造では、断面略数字の6の字状に丸められた筒状インシュレータ120が、インレット開口部12aの車両前後方向後方位置で、下縁12cよりも下側で、しかも、前記アウトレットのダクト部材17よりも車両前後方向前方位置で、上縁17cよりも上側に介在される位置で車両前後方向に長手方向を沿わせる状態で装着されている。
【0079】
このように構成された変形例5の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ120が、インレット開口部12aとダクト部材17との間に設けられ、前記インナパネル12及びアウタパネル13の各内側面に当接されることにより、排気口から侵入しようとする車外の騒音が、前記筒状インシュレータ120に妨げられて減少する。
【0080】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1及び変形例1,2と略同様であるので説明を省略する。
【0081】
【変形例6】
図14は、この発明の自動車の吸音構造の変形例6を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1乃至5と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0082】
この変形例6の自動車の吸音構造では、断面略Oの字状に丸められた筒状インシュレータ220を用いている。この筒状インシュレータ220では、両端縁部220a,220b間が逆向きに接続されている。接続は、前記実施の形態1と同様に両面粘着テープ22を用いてもよいと共に、図中に示すように前記クリップ部材21で、係止するように構成してもよい。このように構成された変形例6の自動車吸音構造では、シート状体19の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音材装着後の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
【0083】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1及び変形例1乃至5と略同様であるので説明を省略する。
【0084】
以上、この発明の実施の形態1及び各変形例1乃至6を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1及び各変形例1乃至6に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0085】
例えば、前記実施の形態1では、図4に示すように、前記換気通路16の後部には、アウトレットとしてのダクト部材17が設けられた排気口18が設けられているが、特にこれに限らず、前側の筒状開口部20aに対向する位置に、ダクト入口部117aを設けて、車両後方にダクト出口部を延出するダクト部材117を設ける等、少なくとも一つのアウトレットを有しているものであれば、前記ダクト部材の数量、形状、及び材質が特に限定されるものではなく、場合によっては、アウトレット開口部のみでダクト部材は省略して更に、部品点数の削減を図ることもできる。また、吸音材の筒状軸方向も、車両の前後方向や上下方向のみに限定されるものではない。
【0086】
また、図1中二点鎖線で示すように、前記ラゲッジトリム23に、略ボックス状の収納凹部23bを形成するようにしても良い。この場合、前記インレット開口部12aへ収納凹部23bを挿入する必要が無いので、この収納凹部23bの大きさを自在に設定できる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1記載の発明によれば、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当接させて装着されると共に、前記アウトレットより前記インレット開口部側に配置されるので、車外の騒音がアウトレットから換気通路を経てインレット開口部へ侵入するのを防ぎ、良好な吸音性能が得られると共に、装着後の形状安定性が良好で、換気性能も十分に確保できる。
【0088】
また、請求項2によれば、前記吸音材は、シート状体を筒状にして形成されると共に、前記インレット開口部周縁に係止される係止部材を予め設けてあるので、前記吸音材に設けてある係止部材を、前記インレット開口部周縁に係止することにより、容易に装着でき、組立性が良好で組立コストの上昇も抑制できる。
【0089】
そして、請求項3によれば、前記吸音材は、前記インレット開口部の大きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿入可能であるので、該インレット開口部の大きさを大きく設定する必要が無く、車体剛性を低下させる虞が無い。
【0090】
更に、請求項4によれば、前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着されるので、室外の騒音が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部から、これと対向する位置に装着される前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部へより確実に伝えられ、前記吸音材による吸音効果が向上する。
【0091】
また、請求項5によれば、前記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して筒状に形成されるので、シート状体の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音材の装着後の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
【0092】
そして、請求項6によれば、前記シート状体の両端を同方向に向けて接続して中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当接されて筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続された端縁に前記係止部材が設けられるので、係止部材を前記インレット開口部周縁に係止し吸音材を装着する作業がより容易となり、更に組立性が良好である、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の自動車の吸音構造で、図2中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図2】実施の形態1の自動車の吸音構造で、要部の構成を説明する車両後部荷室内を車両後方から見た分解斜視図である。
【図3】実施の形態1の自動車の吸音構造で、図2中B−B線に沿った位置での断面図である。
【図4】実施の形態1の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図5】実施の形態1の自動車の吸音構造で、車両後部の斜視図である。
【図6】実施の形態1の自動車の吸音構造に用いられる筒状インシュレータの斜視図である。
【図7】実施の形態1の自動車の吸音構造で、図6中C−C線に沿った位置での断面図である。
【図8】変形例1の自動車の吸音構造で、図6中C−C線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
【図9】変形例2の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図10】変形例3の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図11】変形例4の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図12】変形例5の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図13】変形例5の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面の車幅方向の図12中D−D線に沿った位置での断面図である。
【図14】変形例6の自動車の吸音構造で、吸音材の側面図である。
【図15】従来例の自動車の吸音構造で、車幅方向に沿った位置での断面図である。
【符号の説明】
11 車体
12 インナパネル
12a インレット開口部
13 アウタパネル
14 底面部
15 ホイルハウスアウタ
16 換気通路
17,117,217
ダクト部材(アウトレット)
19 シート状体
20,120,220
筒状インシュレータ(吸音材)
21 クリップ部材
22 両面粘着テープ
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に、自動車の車体に装着されて、エアアウトレット周縁の吸音を行う吸音材を設けた自動車の吸音構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車の吸音構造としては、図15に示す特開平11−189031号公報等に記載されているようなものが知られている。
【0003】
このようなものでは、車両1の荷室側側面部2には、インナパネル3とアウタパネル4との間に形成された空間5内に位置するように小物入れ6が、インナパネル3のエアインレット開口3aから挿入されて設けられている。
【0004】
この小物入れ6の上面部には、通風開口6aが形成されている。また、この小物入れ6の周囲には、カバー部材7が設けられている。このカバー部材7は前面及び下面を開口した略箱形形状を呈して、前記小物入れ6と内側面7aとの間に通風経路9が設けられると共に、この内側面7aには吸音材8が貼設されている。
【0005】
このように構成された従来例の自動車の吸音構造では、前記カバー部材7が、インナパネル3のエアインレット開口3aから挿入されて装着される。そして、このカバー部材7の内側に所定間隔を置いて前記小物入れ6が、同様にエアインレット開口3aから挿入されて装着される。
【0006】
荷室内の空気は、前記エアインレット開口3aから、前記通風開口6aを介して、一旦前記小物入れ6の上面と前記カバー部材7との間の空間10に導出されると共に、前記通風経路9から車外に送出される。
【0007】
また、前記通風経路9内に侵入した車外の騒音は、前記カバー部材7の内側面に貼設された吸音材8によって減衰されて、車室内での居住性を向上させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の自動車の吸音構造では、前記カバー部材7が、前記小物入れ6と別体で構成されているため、成型品を形成する為の成形型費及び、このカバー部材7の内側面7aに、前記吸音材8を貼設して前記インナパネル3とアウタパネル4との間の空間5に装着する等の組立コストが増大してしまうといった問題があった。
【0009】
また、前記カバー部材7は、前記空間10及び通風空間9を所定容積確保するため、前記小物入れ6よりも大きく形成されている。このため、荷室側から挿通されるエアインレット開口3aも比較的大きくなり、車体剛性の低下を招く虞があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、製造コストの上昇を抑制しつつ、車体剛性を低下させること無く、換気性能と吸音性能とを向上させることが出来る自動車の吸音構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、車体のインナパネル及びアウタパネル間に、アウトレットを有する換気通路を形成し、該換気通路内に吸音材を位置させると共に、該インナパネルにはインレット開口部を形成する自動車の吸音構造であって、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当接させて装着されると共に、前記アウトレットより前記インレット開口部側に配置される自動車の吸音構造を特徴としている。
【0012】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当接させて装着されると共に、前記アウトレットより前記インレット開口部側に配置されるので、車外の騒音がアウトレットから換気通路を経てインレット開口部へ侵入するのを防ぎ、良好な吸音性能が得られると共に、装着後の形状安定性が良好で、換気性能も十分に確保できる。
【0013】
また、請求項2に記載されたものでは、前記吸音材は、シート状体を筒状にして形成されると共に、前記インレット開口部周縁に係止される係止部材を予め設けてある請求項1記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0014】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記吸音材は、シート状体を筒状にして形成されると共に、前記インレット開口部周縁に係止される係止部材を予め設けてあるので、前記吸音材に設けてある係止部材を、前記インレット開口部周縁に係止することにより、容易に装着でき、組立性が良好で組立コストの上昇も抑制できる。
【0015】
そして、請求項3記載のものでは、前記吸音材は、前記インレット開口部の大きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿入可能である請求項1乃至2記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0016】
このように構成された請求項3に記載されたものによれば、前記吸音材は、前記インレット開口部の大きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿入可能であるので、該インレット開口部の大きさを大きく設定する必要が無く、車体剛性を低下させる虞が無い。
【0017】
更に、請求項4によれば、前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着される請求項2記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0018】
このように構成された請求項4記載のものでは、前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着されるので、室外の騒音が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部から、これと対向する位置に装着される前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部へより確実に伝えられ、前記吸音材による吸音効果が向上する。
【0019】
また、請求項5に記載されたものでは、前記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して筒状に形成される請求項2乃至4記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0020】
このように構成された請求項5記載のものでは、前記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して筒状に形成されるので、シート状体の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音材の装着後の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
【0021】
更に、請求項6に記載されたものでは、前記シート状体の両端を同方向に向けて接続して中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当接されて筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続された端縁に前記係止部材が設けられる請求項5記載の自動車の吸音構造を特徴としている。
【0022】
このように構成された請求項6記載のものでは、前記シート状体の両端を同方向に向けて接続して中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当接されて筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続された端縁に前記係止部材が設けられるので、係止部材を前記インレット開口部周縁に係止し吸音材を装着する作業がより容易となり、更に組立性が良好である。
【0023】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0024】
図1乃至図7は、この発明の実施の形態1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0025】
まず、構成を説明すると、この実施の形態1の自動車の吸音構造では、車体11の後側部が、主にインナパネル12及びアウタパネル13を接合することにより構成されている。 このうち、前記インナパネル12には、窓部開口部12cの下方に、インレット開口部12aが車両前後方向を長手方向として略長方形形状を呈するように開口形成されている。
【0026】
これらのインナパネル12及びアウタパネル13の間には、車幅方向縦断面略凹状の底面部14を形成するホイルハウスアウタ15が接続されていて、換気通路16が形成されている。
【0027】
この換気通路16の後部には、アウトレットとしてのダクト部材17を設けた排気口18が設けられている。この実施の形態1のダクト部材17は、図3に示すように、ダクト入口部17a及びダクト出口部17bを有し、ダクト出口部17bをダクト入口部17aよりも低い位置に形成することにより、両出入口部の中心線Lが、車両前後方向で上下にオフセットされるように構成されている。
【0028】
そして、前記換気通路16内には、インナパネル12に形成された前記インレット開口部12aから、この換気通路16内に挿入されて位置する吸音材としての筒状インシュレータ20がダクト部材17よりもインレット開口部12a側に(図4参照)設けられている。
【0029】
この筒状インシュレータ20は、図6に示すように、柔軟材質で構成されたシート状体19の両端縁19a,19aを同方向に向け二つ折りに折り畳んだ状態で、拝合することにより略筒状を呈するように接続され中間部に折曲面20bが形成されている。
【0030】
また、前記インレット開口部12aから挿入する際には、図中一点鎖線に示すようにこの筒状インシュレータ20が、長手方向に更に二つ折り或いは四つ折りされる。
【0031】
そして、図1に示すように前記折曲面20bが前記底面部14に当接されて、筒状に開いた状態として装着される。
【0032】
この筒状インシュレータ20の接続された端縁19aには、前記インレット開口部12aの周縁12bに形成された係止孔12e,12eに係止される係止部材としてのクリップ部材21,21が、一体となるように左右一対、設けられている。
【0033】
このクリップ部材21は、図7に示すように、前端部に爪部21aを有すると共に、後端部に鍔部21bを有していて、前記両端縁19a,19aを両面粘着テープ22を用いて貼り合わせて接続する際に、前記両端縁19a,19a間にこの鍔部21bが介在されるように構成されている。
【0034】
また、この実施の形態1では、図3に示すように、前記筒状インシュレータ20のうち、少なくとも何れか一方の筒状開口部20aが、前記ダクト部材17のダクト入口部17aと筒状軸M方向に略対向する位置となるように、前記筒状インシュレータ20の筒状軸M方向が、車両前後方向に沿わせて延設されている。
【0035】
そして、図4に示すように、前記インレット開口部12aの車両前後方向に沿う開口幅w1よりも前後に広くなるように、前記筒状インシュレータ20の車両前後方向に沿う幅w2が設定されている。
【0036】
更に、この実施の形態1では、前記筒状インシュレータ20の車両前,後方の略中央位置に前記インレット開口部12a略中央が位置するように装着されている。
【0037】
そして、前記インナパネル12の荷室側には、グリル開口部23aが設けられたラゲッジトリム23が貼設されている。
【0038】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0039】
この実施の形態1の自動車の吸音構造では、前記ラゲッジトリム23を装着する前に、前記筒状インシュレータ20が、図2中一点鎖線に示すように、長手方向に更に二つ折りにされて、前記インレット開口部12aから、前記換気通路16内に挿入される。
【0040】
このように、前記筒状インシュレータ20が少なくとも、二つ折りに折り畳まれた状態で、前記インレット開口部12aから挿入されるので、このインレット開口部12aの大きさを大きく設定する必要が無い。このため、車体剛性を低下させる虞がない。
【0041】
挿入された前記筒状インシュレータ20は、図1に示すように、前記換気通路16の下側の底面部14を構成するホイルハウスアウタ15及び、このホイルハウスアウタ15が接続された周縁の前記インナパネル12の内側面12d及びアウタパネル13の内側面部13aに当接されて、筒状に開いた状態となる。
【0042】
そして、前記筒状インシュレータ20の接続された端縁19aに一体に設けられたクリップ部材21,21が、前記インレット開口部周縁12bに形成された係止孔12e,12eに係止されることにより、容易にこの筒状インシュレータ20を筒状に開いた状態で装着出来るので、組立性が良好である。
【0043】
このように、前記略凹状の底面部14のダクト部材17よりもインレット開口部12a側に、前記筒状インシュレータ20が筒状に開いた状態で装着されるので、前記ホイルハウスアウタ15、前記インナパネル12の内側面12d及びアウタパネル13の内側面部13aに各々当接されて良好な吸音性能が得られると共に、振動等によっても移動することなく形状安定性が良好であり、換気性能も確保できる。
【0044】
また、前記クリップ部材21の鍔部21bが、前記筒状インシュレータ20の両端縁19a,19aを両面粘着テープ22で拝合するように貼り合わせて接続する際に、前記両端縁19a,19a間に介在されて固定される。
【0045】
このため、このクリップ部材21の前記筒状インシュレータ20からの脱落の虞が減少し、更に組立性が良好である。また、別途、前記筒状インシュレータ20を装着する為の部品を必要とせず、部品点数の増大が抑制される。
【0046】
そして、図3に示すように、前記筒状インシュレータ20のうち、少なくとも何れか一方の筒状開口部20aが、前記ダクト部材17のダクト入口部17aと筒状軸M方向に略対向する位置に装着されるので、ダクト入口部17aからの該筒状開口部20aへ室外の騒音がより確実に伝えられ、吸音効果が更に向上すると共に、前記筒状に開口した前記筒状インシュレータ20の軸M方向に沿って室内の空気が、前記ダクト部材17を介して排気口18から排気される。この筒状インシュレータ20は、車両前後方向に沿う軸M方向が、ダクト入口部17aでの中心線L方向と一致して、円滑に換気が行える。このため、換気効率が良好である。
【0047】
更に、シート状体19の両端縁19a,19aを同方向に向けて接続して中間部に折曲面20bが形成され、該折曲面20bがインナパネル12、アウタパネル13間に形成される断面略凹状の底面部14に当接されて筒状に開かれると共に、シート状体19の接続された端縁19aにクリップ部材21,21が設けられるので、クリップ部材21,21をインレット開口部周縁12bに係止し、吸着材20を装着する作業がより容易となり、更に組立性が良好である。
【0048】
また、この実施の形態1では、図4に示すように、前記筒状インシュレータ20の筒状軸M方向に沿う幅w2が前記インレット開口部12aの車両前後方向に沿う開口幅w1よりも前後に広くなるように設定されているので、このインレット開口部12aが、前記筒状インシュレータ20で、塞がれて、直接、車外の騒音が車内に侵入することが無く、吸音効率が良好である。
【0049】
しかも、この実施の形態1では、前記ダクト出口部17bが、ダクト入口部17aよりも低い位置に形成されることにより、両出入口部の中心線Lが、車両前後方向で上下にオフセットされる。このため、車外の騒音が、前記換気通路16内に侵入する虞を更に低減させることが出来、略筒状に形成された筒状インシュレータ20の吸音効率を更に向上させることが出来る。
【0050】
また、前記筒状インシュレータ20が、筒状軸M方向である車両前後方向に沿う長手方向に対しても屈曲するので、前記インレット開口部12aから容易に挿通させて装着出来る。
【0051】
更に、前記筒状インシュレータ20の筒状軸M方向である車両前後方向に略中央位置に前記インレット開口部12aが位置するので、車外騒音が回析してもインレット開口部12aから車内に侵入し難くなり、更に吸音性能が良好である。
【0052】
【変形例1】
図8は、この発明の自動車の吸音構造の変形例1を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0053】
この変形例1の自動車の吸音構造では、前記クリップ部材21の軸部21cが、貼り合わされた筒状インシュレータ20の両端縁部19a,19aに貫通されて、前記鍔部21bを背面側に露出させている。
【0054】
このように構成された変形例1の自動車の吸音構造では、前記鍔部21bが背面側に露出していても、前記換気通路16内で、ラゲッジトリム23に隠れるので、外観品質を良好に保持できる。
【0055】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0056】
【変形例2】
図9は、この発明の自動車の吸音構造の変形例2を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0057】
この変形例2の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ20の前側筒状開口部20aに対向して、ダクト入口部117aを設け、前記アウタパネル13側面に排気口としてのダクト出口部117bが形成されて、これらの間で曲折したダクト部材117が設けられている。
【0058】
このように構成された変形例2の自動車の吸音構造では、前記ダクト部材117によって、前記アウタパネル13側面の排気口から侵入しようとする車外の騒音が、妨げられて、更に、前記筒状インシュレータ20の吸音性能を良好なものとすることが出来る。
【0059】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0060】
【変形例3】
図10は、この発明の自動車の吸音構造の変形例3を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0061】
この変形例3の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12aの後側縁12fに沿って、車両上下方向に筒状軸方向を沿わせる状態で装着されている。
【0062】
この筒状インシュレータ20の上,下側筒状開口部20a,20aのうち、少なくとも何れか一方には、対向してダクト入口部が形成されたアウトレットとしてのダクト部材217が設けられている。
【0063】
また、前記筒状インシュレータ20の筒状軸方向幅H1が、前記インレット開口部12aの車両上下方向に沿う開口幅Hよりも上下に広くなるように設定されている。
【0064】
このように構成された変形例3の自動車の吸音構造では、前記ダクト部材217を介して、排気口から侵入しようとする車外の騒音が、前記車両上下方向に筒状軸方向を沿わせた筒状インシュレータ20に妨げられて、減少する。
【0065】
また、前記筒状インシュレータ20の筒状軸方向幅H1が、前記インレット開口部12aの車両上下方向に沿う開口幅Hよりも上下に広くなるように設定されているので、インレット開口部12aから連通する換気通路が、筒状インシュレータ20で塞がれて、直接、車外の騒音が車内に侵入することが無く、吸音効率が良好である。
【0066】
また、前記筒状インシュレータ20が、車両上下方向に沿う筒状軸方向に対しても二つ折り等、更に屈曲するので、前記インレット開口部12aから容易に挿通させて装着出来る。
【0067】
このように、前記車体11のインナパネル12に形成されるエアインレット開口部12aの上下方向開口幅H2に拘束されること無く、遮音性能の良好な自動車の吸音構造を得られるので、更に、換気経路の設定の自由度が向上する。
【0068】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1及び変形例1及び2と略同様であるので説明を省略する。
【0069】
【変形例4】
図11は、この発明の自動車の吸音構造の変形例4を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1乃至3と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0070】
この変形例4の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12aの車両前後方向略中央位置で、車両上下方向に筒状軸方向を沿わせる状態で装着されている。
【0071】
しかも、このインレット開口部12aは、前記筒状インシュレータ20の上下方向略中央位置となるように構成されている。
【0072】
この筒状インシュレータ20の上,下側筒状開口部20a,20aのうち、少なくとも何れか一方には、対向してダクト入口部が形成されたアウトレットとしてのダクト部材217が設けられている。
【0073】
このように構成された変形例4の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ20が、インレット開口部12aを車両前後方向略中央位置で塞いでいる。そして、ダクト部材217を介して、排気口から侵入しようとする車外の騒音が、前記車両上下方向に筒状軸方向を沿わせた筒状インシュレータ20に妨げられて減少する。
【0074】
更に、前記筒状インシュレータ20の筒状軸方向略中央位置に前記インレット開口部12aが位置するので、車外騒音が回析してもインレット開口部12aから車内に侵入し難くなり、更に吸音性能が良好である。
【0075】
そして、前記車体11のインナパネル12に形成されるインレット開口部12aの上下方向開口幅に拘束されること無く、遮音性能の良好な自動車の吸音構造を得られるので、更に、換気経路の設定の自由度が向上する。
【0076】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1及び変形例1,2と略同様であるので説明を省略する。
【0077】
【変形例5】
図12及び図13は、この発明の自動車の吸音構造の変形例5を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1乃至4と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0078】
この変形例5の自動車の吸音構造では、断面略数字の6の字状に丸められた筒状インシュレータ120が、インレット開口部12aの車両前後方向後方位置で、下縁12cよりも下側で、しかも、前記アウトレットのダクト部材17よりも車両前後方向前方位置で、上縁17cよりも上側に介在される位置で車両前後方向に長手方向を沿わせる状態で装着されている。
【0079】
このように構成された変形例5の自動車の吸音構造では、前記筒状インシュレータ120が、インレット開口部12aとダクト部材17との間に設けられ、前記インナパネル12及びアウタパネル13の各内側面に当接されることにより、排気口から侵入しようとする車外の騒音が、前記筒状インシュレータ120に妨げられて減少する。
【0080】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1及び変形例1,2と略同様であるので説明を省略する。
【0081】
【変形例6】
図14は、この発明の自動車の吸音構造の変形例6を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1乃至5と同一乃至均等な部材については同一符号を付して説明する。
【0082】
この変形例6の自動車の吸音構造では、断面略Oの字状に丸められた筒状インシュレータ220を用いている。この筒状インシュレータ220では、両端縁部220a,220b間が逆向きに接続されている。接続は、前記実施の形態1と同様に両面粘着テープ22を用いてもよいと共に、図中に示すように前記クリップ部材21で、係止するように構成してもよい。このように構成された変形例6の自動車吸音構造では、シート状体19の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音材装着後の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
【0083】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1及び変形例1乃至5と略同様であるので説明を省略する。
【0084】
以上、この発明の実施の形態1及び各変形例1乃至6を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1及び各変形例1乃至6に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0085】
例えば、前記実施の形態1では、図4に示すように、前記換気通路16の後部には、アウトレットとしてのダクト部材17が設けられた排気口18が設けられているが、特にこれに限らず、前側の筒状開口部20aに対向する位置に、ダクト入口部117aを設けて、車両後方にダクト出口部を延出するダクト部材117を設ける等、少なくとも一つのアウトレットを有しているものであれば、前記ダクト部材の数量、形状、及び材質が特に限定されるものではなく、場合によっては、アウトレット開口部のみでダクト部材は省略して更に、部品点数の削減を図ることもできる。また、吸音材の筒状軸方向も、車両の前後方向や上下方向のみに限定されるものではない。
【0086】
また、図1中二点鎖線で示すように、前記ラゲッジトリム23に、略ボックス状の収納凹部23bを形成するようにしても良い。この場合、前記インレット開口部12aへ収納凹部23bを挿入する必要が無いので、この収納凹部23bの大きさを自在に設定できる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1記載の発明によれば、前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当接させて装着されると共に、前記アウトレットより前記インレット開口部側に配置されるので、車外の騒音がアウトレットから換気通路を経てインレット開口部へ侵入するのを防ぎ、良好な吸音性能が得られると共に、装着後の形状安定性が良好で、換気性能も十分に確保できる。
【0088】
また、請求項2によれば、前記吸音材は、シート状体を筒状にして形成されると共に、前記インレット開口部周縁に係止される係止部材を予め設けてあるので、前記吸音材に設けてある係止部材を、前記インレット開口部周縁に係止することにより、容易に装着でき、組立性が良好で組立コストの上昇も抑制できる。
【0089】
そして、請求項3によれば、前記吸音材は、前記インレット開口部の大きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿入可能であるので、該インレット開口部の大きさを大きく設定する必要が無く、車体剛性を低下させる虞が無い。
【0090】
更に、請求項4によれば、前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着されるので、室外の騒音が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部から、これと対向する位置に装着される前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部へより確実に伝えられ、前記吸音材による吸音効果が向上する。
【0091】
また、請求項5によれば、前記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して筒状に形成されるので、シート状体の全体で筒状の吸音材が形成され、吸音材の装着後の形状安定性や、換気性能が更に向上する。
【0092】
そして、請求項6によれば、前記シート状体の両端を同方向に向けて接続して中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当接されて筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続された端縁に前記係止部材が設けられるので、係止部材を前記インレット開口部周縁に係止し吸音材を装着する作業がより容易となり、更に組立性が良好である、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の自動車の吸音構造で、図2中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図2】実施の形態1の自動車の吸音構造で、要部の構成を説明する車両後部荷室内を車両後方から見た分解斜視図である。
【図3】実施の形態1の自動車の吸音構造で、図2中B−B線に沿った位置での断面図である。
【図4】実施の形態1の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図5】実施の形態1の自動車の吸音構造で、車両後部の斜視図である。
【図6】実施の形態1の自動車の吸音構造に用いられる筒状インシュレータの斜視図である。
【図7】実施の形態1の自動車の吸音構造で、図6中C−C線に沿った位置での断面図である。
【図8】変形例1の自動車の吸音構造で、図6中C−C線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
【図9】変形例2の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図10】変形例3の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図11】変形例4の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図12】変形例5の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面のラゲッジトリムを取り外した状態での正面図である。
【図13】変形例5の自動車の吸音構造で、車両後部荷室の内側面の車幅方向の図12中D−D線に沿った位置での断面図である。
【図14】変形例6の自動車の吸音構造で、吸音材の側面図である。
【図15】従来例の自動車の吸音構造で、車幅方向に沿った位置での断面図である。
【符号の説明】
11 車体
12 インナパネル
12a インレット開口部
13 アウタパネル
14 底面部
15 ホイルハウスアウタ
16 換気通路
17,117,217
ダクト部材(アウトレット)
19 シート状体
20,120,220
筒状インシュレータ(吸音材)
21 クリップ部材
22 両面粘着テープ
Claims (6)
- 車体のインナパネル及びアウタパネル間に、アウトレットを有する換気通路を形成し、該換気通路内に吸音材を位置させると共に、該インナパネルにはインレット開口部を形成する自動車の吸音構造であって、
前記吸音材は、柔軟材質で筒状に構成され、該筒状の側面部を少なくとも前記アウタパネルと前記インナパネルのそれぞれ対向する内面に当接させて装着されると共に、前記アウトレットより前記インレット開口部側に配置される事を特徴とする自動車の吸音構造。 - 前記吸音材は、シート状体を筒状にして形成されると共に、前記インレット開口部周縁に係止される係止部材を予め設けてあることを特徴とする請求項1記載の自動車の吸音構造。
- 前記吸音材は、前記インレット開口部の大きさよりも大きく形成されて、折り畳んだ状態で該インレット開口部から挿入可能であることを特徴とする請求項1乃至2記載の自動車の吸音構造。
- 前記吸音材の少なくとも一方の筒状に開いた開口部が、前記アウトレットのインレット開口部に近い端部と対向する位置に装着されることを特徴とする請求項2記載の自動車の吸音構造。
- 前記吸音材は、前記シート状体の両端を接続して筒状に形成されることを特徴とする請求項2乃至4記載の自動車の吸音構造。
- 前記シート状体の両端を同方向に向けて接続して中間部に折曲面が形成され、該折曲面が前記インナパネル及び前記アウタパネル間に形成される凹部に当接されて筒状に開かれると共に、前記シート状体の接続された端縁に前記係止部材が設けられることを特徴とする請求項5記載の自動車の吸音構造。
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