JP3025299B2 - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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JP3025299B2
JP3025299B2 JP2340060A JP34006090A JP3025299B2 JP 3025299 B2 JP3025299 B2 JP 3025299B2 JP 2340060 A JP2340060 A JP 2340060A JP 34006090 A JP34006090 A JP 34006090A JP 3025299 B2 JP3025299 B2 JP 3025299B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車の下部車体構造に関し、詳しくは、空
調ユニットの配置に伴うダッシュパネルの補強対策に関
するものである。
(従来の技術) 一般に、自動車における空調ユニットの配置において
は、例えば実開平2−11710号公報に開示されるよう
に、少なくとも車室内空気と車室外空気との切換えを行
う切換えユニット、クーラユニット及びヒータユニット
からなる空調ユニットを、エンジンルームと車室とを仕
切るダッシュパネルの直後方に位置する車室側に配置す
るようにしたものは知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、自動車の種類によっては、空調ユニットの
うちの一部がエンジンルームと車室とを仕切るダッシュ
パネルを隔てた車室側に配置されている一方、残りがダ
ッシュパネルを隔てたエンジンルーム側に配置されるこ
とがある。その場合、ダッシュパネルには、空調ユニッ
ト内を流れる空気を貫通して流通させる上で貫通孔が設
けられることになる。このため、ダッシュパネルは、貫
通孔によって著しく剛性強度が低下することになる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、ダッシュ
パネルを隔てて空調ユニットを配置してもダッシュパネ
ルの剛性強度が高められるようにすることを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、請求項(1)に係る発明が
講じた解決手段は、少なくとも車室内空気と車室外空気
との導入の切換えを行う切換えユニット、クーラユニッ
ト及びヒータユニットからなる空調ユニットと、エンジ
ンルームと車室とを仕切るダッシュパネルとを備え、上
記空調ユニットは、該ダッシュパネルの車室側に配置さ
れた第1空調ユニット部と、該ダッシュパネルのエンジ
ンルーム側に配置された第2空調ユニット部とを有し、
上記第1空調ユニット部と上記第2空調ユニット部との
間で空気が流通するように上記ダッシュパネルに貫通孔
が設けられている自動車の下部車体構造に関する。そし
て、上記ダッシュパネルには、該ダッシュパネルを補強
する補強手段が設けられており、該補強手段は、該ダッ
シュパネルの上記貫通孔の一端部と該一端部に対向する
他端部とを連結するように配置されかつ上記貫通孔を流
通する空気の通風抵抗を減少させるように構成されたフ
ィン状部材によって形成されていることとしたものであ
る。
また、請求項(2)に係る発明が講じた解決手段は、
上記フィン状部材は、上記ダッシュパネルと別体に構成
され、上記第1及び第2空調ユニット部と共に上記ダッ
シュパネルに固定されていることとしたものである。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)に係る発明では、空
調ユニットが、ダッシュパネルの車室側に配置されてい
る第1空調ユニット部と、ダッシュパネルのエンジンル
ーム側に配置されている第2空調ユニット部とを有して
いるので、車室内のスペースを大きくとりながら空調ユ
ニットの配置レイアウトの自由度を増すことができる。
そして、ダッシュパネルに補強手段が設けられている
ので、第1空調ユニット部と第2空調ユニット部との間
で空気を流通させる貫通孔が設けられているにもかかわ
らず、ダッシュパネルの剛性強度が低下することはな
い。
さらに、補強手段は、ダッシュパネルの貫通孔の一端
部と該一端部に対向する他端部とを連結するように配置
されかつ上記貫通孔を流通する空気の通風抵抗を減少さ
せるように構成されたフィン状部材によって形成されて
いるので、ダッシュパネルの貫通孔を通過する際の空気
の通風抵抗が可及的に小さなものとなる。
請求項(2)に係る発明では、フィン状部材は、ダッ
シュパネルと別体に構成され、第1及び第2空調ユニッ
ト部と共に上記ダッシュパネルに固定されているので、
補強手段が容易に構成される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図および第3図は本発明の実施例に係る下部車体
構造を用いた1ボックスタイプの自動車の前部を示し、
1はエンジンルーム、2は車室であって、エンジンルー
ム1と車室2とは、車幅方向に延びるダッシュパネル3
により仕切られている。上記エンジンルーム1の略中央
部には、図示しないクランク軸が車体前後方向に延びる
エンジン4が搭載されている。上記エンジン4の後部は
車室2側に突出しており、その突出部(エンジン4後
部)との干渉を回避する上で、上記ダッシュパネル3の
中央部には、車室2側に突出する突出部3aが設けられて
いる。
また、第1図にも示すように、上記エンジン4の左側
方には、空調ユニット11が設けられている。該空調ユニ
ット11は、内部にシロッコファン12が収納されたブロア
ユニット13と、該ブロアユニット13の吸込側13aに一端
開口15a(下流端)が連結され、内部に車室内空気又は
車室外空気の導入を適宜切換える切換えダンパ14を備え
た切換えユニットとしてのインテークボックス15と、上
記ブロアユニット13の噴出側13bに一端開口16a(上流
端)が連結され、内部に蒸発器20が収納されたクーラユ
ニット16と、該クーラユニット16の他端開口16b(下流
端)に一端開口18a(上流端)が連結され、内部に凝縮
器17が収納されたヒータユニット18とからなる。上記イ
ンテークボックス15には、上流端が車室2内に開口する
第1他端開口15b(上流端)と、上流端が車室2外に開
口する車室外空気取入通路(図示せず)の下流端に連結
される第2他端開口15c(上流端)とが設けられてい
る。また、上記ヒータユニット18には、車室2内上部の
デフォッガ位置に開口するデフォッガ用空気吹出口(図
示せず)に連結される第1他端開口18b(上流端)と、
車室2内中央部のベンチレーション位置に開口するベン
チレーション用空気吹出口(図示せず)に連結される第
2他端開口18c(上流端)と、車室2内下部のヒータ位
置に開口するヒータ用空気吹出口(図示せず)に連結さ
れる第3他端開口18d(上流端)とが設けられている。
この場合、インテークボックス15の切換えダンパ14の切
換えにより、車室2内からの第1他端開口15bを介した
空気、又は車室2外の第2他端開口15cを介した空気が
一端開口15aを介してブロアユニット13の吸込側13aにシ
ロッコファン12の吸込力により吸込まれ、その噴出側13
bよりクーラユニット16を介してヒータユニット18へと
順に空気が供給された後、クーラユニット16及びヒータ
ユニット18によりエアミックスされて、第1他端開口18
bを介してデフォッガ用空気吹出口から車室2内に、第
2他端開口18cを介してベンチレーション用空気吹出口
から車室2内に、第3他端開口18dを介してヒータ用空
気吹出口から車室2内に適宜空調風として供給されるよ
うにしている。
そして、上記空調ユニット11は、そのうちの一部とな
るヒータユニット18が、上記ダッシュパネル3を隔てた
車室2側に配置されている一方、残りとなるブロアユニ
ット13、インテークボックス15及びクーラユニット16が
ダッシュパネル3を隔てたエンジンルーム1側に配置さ
れている。また、上記ダッシュパネル3には、上記車室
2側のヒータユニット18の一端開口18aと、エンジンル
ーム1側のクーラユニット16の他端開口16bとの間を流
れる空気がダッシュパネル3を貫通して流通するような
第1貫通孔31が設けられている。さらに、上記第1貫通
孔31の左側方に位置するダッシュパネル3には、上記車
室2内の空気をインテークボックス15の第1他端開口15
bに導く第2貫通孔32が設けられていて、上記第1貫通
孔31とで空調ユニット11内を流れる空気がダッシュパネ
ル3を流通するようにした貫通孔33を構成している。そ
して、上記貫通孔33(第1貫通孔31及び第2貫通孔32)
には、貫通孔33によるダッシュパネル3の剛性強度の低
下を防止する補強手段34が設けられている。この補強手
段34としては、上記第1貫通孔31に対応するダッシュパ
ネル3部分が、上記クーラユニット16の他端開口16bか
らヒータユニット18の一端開口18aへ流れる空気の流れ
方向に配向されるよう,車幅方向の所定間隔置きにクー
ラユニット16側(車室2側)へそれぞれ切り起こして形
成されている一方、上記第2貫通孔32に対応するダッシ
ュパネル3部分が、インテークボックス15の第1他端開
口15bへ流れる空気の流れ方向に配向されるよう,上下
方向の所定間隔置きに車室2側へそれぞれ切り起こして
形成されている。
したがって、上記実施例では、ブロアユニット13、イ
ンテークボックス15、クーラユニット16及びヒータユニ
ット18からなる空調ユニット11のうち、エンジンルーム
1と車室2とを仕切るダッシュパネル3を隔てた車室2
側に配置されたヒータユニット18と、ダッシュパネル3
を隔てたエンジンルーム1側に配置されたブロアユニッ
ト13、インテークボックス15及びクーラユニット16との
間を空気が流れるよう貫通させたダッシュパネル3の第
1貫通孔31、及び車室内の空気がインテークボックス15
の第1他端開口15bに導かれるよう貫通させたダッシュ
パネル3の第2貫通孔32に、この貫通孔33(第1貫通孔
31及び第2貫通孔32)を設けたことによるダッシュパネ
ル36の剛性強度の低下を防止する補強手段34が設けられ
ているので、ダッシュパネル3に空調ユニット11内を流
れる空気を流通させる貫通孔33が設けられていても、ダ
ッシュパネル3の貫通孔33が補強手段34により補強され
てダッシュパネルの剛性強度が低下することがない。こ
の結果、貫通孔33によりダッシュパネル3を隔てて車室
2側及びエンジンルーム1側に分離配置した空調ユニッ
ト11の配置レイアウトにも拘らずダッシュパネル3の剛
性強度を向上させることができる。
また、ダッシュパネル3を隔てた車室2側に配置され
る空調ユニット11の一部としては、ヒータユニット18の
みとなることから、車室2内のスペースを大きくとりな
がら空調ユニット11の配置レイアウトの自由度を拡大さ
せることができる。
さらに、補強手段34は、第1貫通孔31に対応するダッ
シュパネル3部分が、クーラユニット16の他端開口16b
からヒータユニット18の一端開口18aへ流れる空気の流
れ方向に配向されるように車幅方向の所定間隔置きにク
ーラユニット16側(車室2側)へそれぞれ切り起こされ
て形成されている一方、第2貫通孔32に対応するダッシ
ュパネル3部分が、インテークボックス15の第1他端開
口15bへ流れる空気の流れ方向に配向されるように上下
方向の所定間隔置きに車室2側へそれぞれ切り起こして
形成されている。これにより、ダッシュパネル3の貫通
孔33を通過する際の空気の通風抵抗が可及的に小さなも
のとなり、ダッシュパネル3の剛性強度を向上させつつ
貫通孔33を通過する空気の通風量を確保することができ
る。
(他の実施例) 第4図は第2実施例を示し(尚、第1図と同一の部分
については同一の符号を付してその詳細な説明は省略す
る)、補強手段34を変更したものである。
すなわち、この実施例では、補強手段34は、第1貫通
孔31よりも若干大きめに形成され、且つクーラユニット
16の他端開口16bからヒータユニット18の一端開口18aへ
流れる空気の流れ方向に配向するよう,第1貫通孔31に
対応する周縁を除く部分が上下方向の所定間隔置きにク
ーラユニット16側へそれぞれ切り起こされた第1フィン
状部材41と、第2貫通孔32に略一致し、且つインテーク
ボックス15の第1他端開口15bへ流れる空気の流れ方向
に配向するよう,第2貫通孔32に対応する周縁を除く部
分が上下方向の所定間隔置きに車室2側へそれぞれ切り
起こされた第2フィン状部材42とにより構成されてい
る。
そして、上記第1フィン状部材41は、ダッシュパネル
3のエンジンルーム1側面の第1貫通孔31周縁におい
て、その周縁がクーラユニット16の他端開口16b周縁に
挟まれ、この状態でダッシュパネル3の車室2側面の第
1貫通孔31周縁にヒータユニット18の一端開口18a周縁
を配して、エンジンルーム1側からのクーラユニット16
の他端開口16b周縁、第1フィン状部材41周縁、ダッシ
ュパネル3の第1貫通孔31周縁及びヒータユニット18の
一端開口18a周縁を四隅でボルト締結することにより共
締めされる。また、上記第2フィン状部材42は、ダッシ
ュパネル3のエンジンルーム1側面の第2貫通孔32周縁
において、その周縁がインテークボックス15の第1他端
開口15b周縁に挟まれた状態でダッシュパネル3の車室
2側面の第1貫通孔31周縁に四隅のボルト締結により共
締めされる。
したがって、この実施例では、補強手段34が第1フィ
ン状部材41及び第2フィン状部材42により別体となるの
で、補強手段を貫通孔に対応するダッシュパネルに設け
たものに比して補強手段34が容易に構成できる。
尚、この例においても、上記実施例と同一の作用・効
果が得られる。
また、第5図は第3実施例を示し、補強手段34を変更
したものである。
すなわち、この実施例では、補強手段34は、2本のス
テータイプで分離可能に形成され、且つクーラユニット
16の他端開口16bからヒータユニット18の一端開口18aへ
流れる空気の流れ方向に配向するよう,第1貫通孔31に
対応する端部を除く部分が空気の流れ方向に直交する向
きにそれぞれねじ曲げられた第1フィン状部材51,52
と、2本のステータイプで分離可能に形成され、且つイ
ンテークボックス15の第1他端開口15bへ流れる空気の
流れ方向に配向するよう,第2貫通孔32に対応する端部
を除く部分が空気の流れ方向に直交する向きにそれぞれ
ねじ曲げられた第2フィン状部材53,54とにより構成さ
れている。
そして、上記第1フィン状部材51,52は、そのうち1
本の第1フィン状部材51がダッシュパネル3のエンジン
ルーム1側面の第1貫通孔31周縁の一方の対角線上にお
いてその端部がクーラユニット16の他端開口16b周縁に
挟まれ、もう1本の第1フィン状部材52がダッシュパネ
ル3の車室2側面の第1貫通孔31周縁の他方の対角線上
においてその端部がヒータユニット18の一端開口18a周
縁に挟まれて、第1フィン状部材51,52をX状に配置
し、エンジンルーム1側からのクーラユニット16の他端
開口16b周縁、第1フィン状部材51の端部、ダッシュパ
ネル3の第1貫通孔31周縁、第1フィン状部材51の端部
及びヒータユニット18の一端開口18a周縁を四隅でボル
ト締結することにより共締めされる。また、上記第2フ
ィン状部材53,54は、そのうち1本の第2フィン状部材5
3がダッシュパネル3のエンジンルーム1側面の第2貫
通孔32周縁の一方の対角線上においてその端部がインテ
ークボックス15の第1他端開口15b周縁に挟まれ、もう
1本の第2フィン状部材54がダッシュパネル3の車室2
側面の第2貫通孔32周縁の他方の対角線上に配置され
て、第2フィン状部材53,54をX状に配置し、エンジン
ルーム1側からのインテークボックス15の第1他端開口
15b周縁、第2フィン状部材53の端部、ダッシュパネル
3の第2貫通孔32周縁及び第2フィン状部材54の端部を
四隅でボルト締結することにより共締めされる。
したがって、この実施例では、補強手段34が第1フィ
ン状部材51,52及び第2フィン状部材53,54により別体と
なる上、加工の容易なステータイプのものであるので、
補強手段34がさらに容易に構成できる。
尚、この例においても、上記実施例と同一の作用・効
果が得られる。
また、第6図及び第7図は本発明の参考例を示し、こ
の参考例はフィン状部材を用いずに第1貫通孔31を補強
したものである。
すなわち、この参考例では、ヒータユニット18の一端
開口18aに、ダッシュパネル3の車室2側面の第1貫通
孔31周縁に対応する周縁を残しつつ第1貫通孔31を介し
てエンジンルーム1側に延設させた延設フランジ61を設
ける。該延設フランジ61は、その先端部が第1貫通孔31
に挿通される程度外方に拡がるテーパ状に形成されてい
る。また、クーラユニット16の他端開口16bは、上記延
設フランジ61の内周面に対応して内方に縮まる逆テーパ
状に形成されており、該クーラユニット16の他端開口16
bの外周面には、ウレタン製のシール材62が全域に亘っ
て設けられている。そして、上記延設フランジ61の内周
面側には、クーラユニット16の他端開口16bの外周面が
上記シール材62を介して取付けられている。
また、上記ヒータユニット18の一端開口18a周縁の四
隅には植込ボルト63,…が設けられており、この植込ボ
ルト63,…によって、ヒータユニット18がダッシュパネ
ル3の第1貫通孔31周縁に対してボルト締結されてい
る。また、上記ヒータユニット18の上下左右には、図示
しないステアリング支持メンバなどの剛性強度の高い車
体部材に取付けるためのフランジ部64,…が外方に突出
して設けられている。一方、上記クーラユニット16の上
下左右には、エンジン4及び剛性強度の高い車体部材な
どに取付けるためのフランジ部65(図では一箇所のみ示
す)が外方に突出して設けられている。この場合、フラ
ンジ部64,…を介して剛性強度の高い車体部材に取付け
られて支持剛性強度が高められたヒータユニット18は、
第1貫通孔31を貫通させた延設フランジ61の基端部側に
位置する一端開口18aが補強手段34として構成される。
尚、第2貫通孔32には、上記各実施例の補強手段34が
適宜用いられる。
したがって、この参考例では、エンジン4及び剛性強
度の高い車体部材などに取付けられたヒータユニット18
の一端開口18aより延びて第1貫通孔31に挿通された延
設フランジ61でもって第1貫通孔31が補強されるように
している。
その場合、ヒータユニット18の一端開口18aと、クー
ラユニット16の他端開口16bとの接続が、ダッシュパネ
ル3の車室2側面の第1貫通孔31周縁に対するヒータユ
ニット18の一端開口18a周縁四隅の植込ボルト63,…のみ
により行え、ダッシュパネル3のエンジンルーム1側面
の第1貫通孔31周縁にシールスペースを設ける必要がな
くなって、クーラユニット16の他端開口16b側のユニッ
トスペースを拡大することができる。
(発明の効果) 以上の如く、請求項(1)の発明における自動車の下
部車体構造によれば、ダッシュパネルに補強手段を設け
たので、ダッシュパネルを隔てて車室側及びエンジンル
ーム側に分離配置した空調ユニットの配置レイアウトに
も拘らず、ダッシュパネルの剛性強度を向上させること
ができる。また、車室内のスペースを大きく確保しつつ
空調ユニットの配置レイアウトの自由度を拡大させるこ
とができる。さらに、補強手段を、貫通孔を流通する空
気の通風抵抗を減少させるように構成されたフィン状部
材によって形成することとしたので、ダッシュパネルの
貫通孔を通過する際の空気の通風抵抗を可及的に小さな
ものにし、ダッシュパネルの剛性強度を向上させつつ貫
通孔を通過する空気の通風量を確保することができる。
請求項(2)の発明によれば、上記フィン状部材を、
ダッシュパネルと別体に構成し、第1及び第2空調ユニ
ット部と共にダッシュパネルに固定することとしたの
で、補強手段を容易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はダッシュ
パネルを隔てた空調ユニットの分解斜視図、第2図は空
調ユニット付近で切断した車体前部の縦断平面図、第3
図はダッシュパネルを車室側より視た背面図である。ま
た、第4図は本発明の第2実施例を示す第1図相当図で
ある。また、第5図は本発明の第3実施例を示す第1図
相当図である。さらに、第6図及び第7図は本発明の参
考例を示し、第6図は第1図相当図、第7図はクーラユ
ニット及びヒータユニットの接続関係を示す縦断平面図
である。 1……エンジンルーム 2……車室 3……ダッシュパネル 11……空調ユニット 14……インテークボックス(切換えユニット) 16……クーラユニット 18……ヒータユニット 33……貫通孔 34……補強手段 31……第1貫通孔 32……第2貫通孔 41,52,52……第1フィン状部材(フィン状部材) 42,53,54……第2フィン状部材(フィン状部材)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも車室内空気と車室外空気との導
    入の切換えを行う切換えユニット、クーラユニット及び
    ヒータユニットからなる空調ユニットと、 エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルとを備
    え、 上記空調ユニットは、該ダッシュパネルの車室側に配置
    された第1空調ユニット部と、該ダッシュパネルのエン
    ジンルーム側に配置された第2空調ユニット部とを有
    し、 上記第1空調ユニット部と上記第2空調ユニット部との
    間で空気が流通するように上記ダッシュパネルに貫通孔
    が設けられている自動車の下部車体構造において、 上記ダッシュパネルには、該ダッシュパネルを補強する
    補強手段が設けられており、 該補強手段は、上記ダッシュパネルの上記貫通孔の一端
    部と該一端部に対向する他端部とを連結するように配置
    されかつ上記貫通孔を流通する空気の通風抵抗を減少さ
    せるように構成されたフィン状部材によって形成されて
    いることを特徴とする自動車の下部車体構造。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載の自動車の下部車体構
    造において、 前記フィン状部材は、前記ダッシュパネルと別体に構成
    され、前記第1及び第2空調ユニット部と共に該ダッシ
    ュパネルに固定されていることを特徴とする自動車の下
    部車体構造。
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JP2021133868A (ja) * 2020-02-28 2021-09-13 株式会社デンソー 車両用空調ユニット

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