JP3853221B2 - 車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造 - Google Patents

車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用インストルメントパネルに設けられた空調エアダクト構造にに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造として、例えば特開平9−323568号公報に開示されるように、空調エアを車室の各部へ導くためのダクトをインストルメントパネル本体に一体的に設けるようにしたものが知られている。すなわち、インストルメントパネル本体の車幅方向略中央部にセンタエア吹出口が設けられていて、このセンタエア吹出口に接続されるセンタエア通路がインストルメントパネル本体とその下面に接合されるロアダクトとによって構成されている。
【0003】
一方、車両が前面衝突した際に乗員がインストルメントパネル本体から受ける衝撃を緩和する技術として、その衝突時に乗員が前方へ大きく倒れ込んで頭部がインストルメントパネル本体に当たるようになった場合、頭部からの荷重によってインストルメントパネル本体を撓み変形させるようにすることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記前者の従来例のようにインストルメントパネル本体にロアダクトを接合すると空調エア通路の側壁部を構成する縦壁部等によって、乗員の頭部からの荷重に対してインストルメントパネル本体が変形し難くなることがある。すなわち、縦壁部が荷重の入力方向と略同じ方向に延びていることから、高い剛性を持って突っ張るようになってしまう。
【0005】
また、インストルメントパネル本体の上部には、例えばナビゲーション装置等の車載機器を配設する場合があり、このことによっても、インストルメントパネル本体の変形量を十分に確保できなくなるから、衝突時の乗員の頭部への衝撃を十分に緩和することが困難となる。
【0006】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インストルメントパネル本体の下面にロアダクトを接合してセンタエア通路を形成し、該センタエア通路の上方のインストルメントパネル本体に車載機器配設用の凹部を設けるようにする場合に、該凹部の側壁部とセンタエア通路の車幅方向両側壁部との位置関係に工夫を凝らして、車両が前面衝突した際の乗員の頭部への衝撃を緩和することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、センタエア通路の車幅方向両側壁部を構成する一対の縦壁部をロアダクトに立設し、該一対の縦壁部の間に、車載機器配設用の凹部の側壁部を位置付けるようにした。
【0008】
具体的には、請求項1の発明では、インストルメントパネル本体とその下面に接合されたロアダクトとにより空調エアが流通するセンタエア通路を形成し、該センタエア通路の車体後方端部をインストルメントパネル本体の車幅方向略中央部に形成されたセンタ吹出口に接続し、該センタ吹出口から車室へ向けて空調エアを吹き出すようにした車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造を前提とする。そして、前記ロアダクトには前記センタエア通路の車幅方向両側壁部を構成する一対の通路縦壁部を立設し、前記インストルメントパネル本体には下方へ凹陥した凹部を形成し、該凹部の底壁部を前記センタエア通路の上壁部を構成する通路上壁部とし、前記凹部の底壁部の車幅方向両端部からそれぞれ上方へ延び前記凹部の側壁部を構成する一対の縦壁部を設け、前記インストルメントパネル本体に下方への荷重が作用したとき、該インストルメントパネル本体の前記縦壁部が前記センタエア通路の内方へ移動するように、該縦壁部の少なくとも下端部を前記ロアダクトの一対の通路縦壁部の間に位置付ける構成とする。
【0009】
前記の構成によれば、インストルメントパネル本体の下面に接合されるロアダクトに立設された通路縦壁部とインストルメントパネル本体に形成された凹部の底壁部とによって、それぞれセンタエア通路の車幅方向両側壁部と上壁部(通路上壁部)とが構成され、該センタエア通路を流通する空調エアはインストルメントパネル本体のセンタ吹出口から車室へ供給されるようになる。一方、凹部には、その底壁部の車幅方向両端部から上方へ延びて凹部の側壁部を構成する一対の縦壁部が設けられていて、該収容部内に車載機器を収容することができる。
【0010】
そして、インストルメントパネル本体の縦壁部の少なくとも下端部を一対の通路縦壁部の間に位置付けて、インストルメントパネル本体に下方への荷重が作用したとき、該インストルメントパネル本体の縦壁部がセンタエア通路内方へ移動するようにしたので、車両が前面衝突した際、乗員が前方へ大きく倒れ込んで頭部がインストルメントパネル本体に当たるようになった場合、インストルメントパネル本体の縦壁部をセンタエア通路の内方へ移動させて、インストルメントパネル本体の変形量を十分に確保でき、このことで、乗員への衝撃を十分に緩和することができる。
【0011】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記インストルメントパネル本体の縦壁部とロアダクトの通路縦壁部との間に弾性シール材を介在させるものとする。このことで、インストルメントパネル本体の縦壁部とロアダクトの通路縦壁部との間がシールされて空調エアの洩れを未然に防ぐことができ、一方、前記した前面衝突の際、インストルメントパネル本体の縦壁部が下方へ移動するときにはシール材が容易に変形して、所期の衝撃緩和性能を得ることができる。
【0012】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記弾性シール材を、インストルメントパネル本体の通路上壁部の下面に圧接するものとする。このことで、空調エアの送風時や車両走行時に通路上壁部が振動してもセンタエア通路からの空調エアの洩れを防ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る自動車のインストルメントパネルPを示し、このインストルメントパネルPはその主体をなすインストルメントパネル本体1を備え、その内方で車幅方向に延びるインパネレインフォースメント(図示せず)に支持されて車体に取り付けられている。前記インストルメントパネル本体1は、樹脂材料を射出成形してなり、フロントウインド(図示せず)下端部近傍から車室内方(車体後方)へ略水平に延びる本体上壁部3とこの本体上壁部3の車体後端縁から下方へ延びる本体縦壁部5とを有する。尚、符号7は計器盤が装着されるメータフードであり、また符号9は助手席用エアバッグ装置(図示せず)の配設部である。従って、この実施形態のインストルメントパネルPは運転席が車体左側に位置する左ハンドル車用のものである。
【0015】
前記本体上壁部3表面の車体前側には、車幅方向略全体に亘って延びるフロントデフロスタ吹出口11が形成されているとともに、該フロントデフロスタ吹出口11の車体後方でインストルメントパネル本体1の車幅方向両端縁部近傍には、サイドデフロスタ吹出口13,13がそれぞれ形成されている。また、本体縦壁部5の表面の車幅方向両端縁近傍にはサイド吹出口15,15が形成される一方、中央部には運転席側から助手席側へ順次並設されたセンタエア吹出口17、19、21が形成されている。
【0016】
前記センタエア吹出口17、19、21の上部には、ナビゲーション装置25を収容するための略矩形状の収容凹部27が設けられていて、詳しくは後述するが、該収容凹部27は本体上壁部3と本体縦壁部5との境界近傍の表面に開口している。尚、符号29は、オーディオ装置等の配設孔を示す。
【0017】
前記インストルメントパネル本体1の下方には、空調ユニット31(図1のみに示す)が配設されるとともに、この空調ユニット31で生成された空調エアを前記各吹出口11、13、15、17、19、21へ導くための空調エア通路が設けられており、該空調エア通路はインストルメントパネル本体1とこのインストルメントパネル本体1の裏面(下面)に接合されたロアダクト33とから構成されている。
【0018】
まず、空調ユニット31について説明すると、この空調ユニット31は車幅方向略中央部に配置された空調部35とこの空調部35よりも助手席側に離れて配置された送風部37とからなり、両者35、37は互いの下端側がダクト39により接続されている。前記送風部37は、空気取入口41とシロッコファン43とを有するとともに、該シロッコファン43を図示しないモータによって駆動して、図1に矢印で示すように空気取入口41から空気を取り入れてその空気をダクト39を介して空調部35へ送風するように構成されている。一方、空調部35は、図示しない熱交換器を収容する矩形箱状のケーシング45を有するとともに、送風部37からの空気をケーシング45の下端側から導入して熱交換器を通過をさせて空調エアとした後、この空調エアをケーシング45の上端部に設けられた空調エア吹出部47から前記ロアダクト33内に流通させるように構成されている。
【0019】
前記ロアダクト33は、図3に示すように、樹脂材料を射出成形してなるパネル状のもので、全体としてインストルメントパネル本体1の本体上壁部3に対応する大きさ及び形状を有する。このロアダクト33の車体前端側には、断面略矩形のデフロスタ用溝部49が車幅方向全体に亘って形成されていて、このデフロスタ用溝部49とインストルメントパネル本体1の本体上壁部3とによって前記フロントデフロスタ吹出口11及びサイドデフロスタ吹出口13,13に接続されるデフロスタ用空調エア通路が構成されている。このデフロスタ用溝部49の底壁の車幅方向略中央部には、前記空調部35の空調エア吹出部47に接続される空調エア取入口49aが形成されている。尚、同図の矢印は、空調エア吹出部47から各空調エア通路に流入する空調エアの流れを示す。
【0020】
また、前記ロアダクト33の運転席側には前記インストルメントパネル本体1のメータフード7に対応した切欠部53が形成される一方、助手席側にはエアバッグ装置の配設部9に対応した開口部55が形成されている。そして、これら切欠部53及び開口部55の間には、インストルメントパネル本体1の前記センタエア吹出口17、19、21に接続されるセンタ用空調エア通路23が設けられている。
【0021】
前記センタ用空調エア通路23は、全体としてロアダクト33の車体前後方向略中央部から車体後方へ直線的に延びるように形成されるとともに、長さ方向(車体前後方向)の寸法よりも幅方向(車幅方向)の寸法の方が広い略矩形状とされている。すなわち、センタ用空調エア通路23の下壁部は、ロアダクト33の底壁部57により構成されていて、該底壁部57はインストルメントパネル本体1の本体上壁部3と略平行に延びている。一方、センタ用空調エア通路23の幅方向両側壁部はロアダクト33の底壁部57に立設された一対の通路縦壁部59、61により構成されている。該両通路縦壁部59、61は互いに略平行に延びており、該両通路縦壁部59、61の車幅方向の離間距離は、センタエア吹出口17の運転席側端部からセンタエア吹出口21の助手席側端部までの距離と略同じとされている。助手席側の通路縦壁部61は、図4(a)に示すように、ロアダクト33の底壁部57とインストルメントパネル本体1の本体上壁部3との略中央位置まで延びている一方、運転席側の通路縦壁部59は、助手席側の通路縦壁部61よりも本体上壁部3に接近するように延びている。
【0022】
一方、前記センタ用空調エア通路23の上流端が開口する車体前側壁部及び下流端が開口する後側壁部は、それぞれ前記通路縦壁部59、61と同様にロアダクト33の底壁部57から上方へ延びる通路前側壁部63及び通路後側壁部65により構成されている。図5に示すように、通路前側壁部63には空調部35の空調エア吹出部47に接続される矩形の空調エア取入口63aが形成される一方、通路後側壁部65には、センタエア吹出口17、19、21に対応するように3つの切欠部69,69,69が設けられている。
【0023】
また、前記センタ用空調エア通路23の上壁部は、図4(a)に示すように、前記インストルメントパネル本体1の収容凹部27の底壁部73により構成されている。すなわち、収容凹部27の開口27aは、図2に示すように、上方から見てセンタ用空調エア通路23の外形と略重なるように、位置及び形状が設定されている。この収容凹部27の開口27aの車幅方向両縁部からは、一対の側壁部75,75がそれぞれ下方へ延びており、該一対の側壁部75,75は下側ほど互いに近づくようにそれぞれが極めて緩く傾斜していて、各側壁部75の下端部が前記ロアダクト33の一対の通路縦壁部59、61の間に位置するように助手席側の通路縦壁部61の上端部よりも僅かに下方まで延びている。そして、前記収容凹部27の底壁部73は、両側壁部75,75の下端部に連なって前記ロアダクト33の底壁部57と略平行に設けられている。
【0024】
従って、前記ロアダクト33の通路前側壁部63の空調エア取入口63aからセンタ用空調エア通路23内に流入した空調エアは直線的に車体後方へ流れ、該センタ用空調エア通路23の車体後方端部の各切欠部69,69,69からセンタエア吹出口17、19、21を介して車室に吹き出すようになっている。
【0025】
前記通路縦壁部59、61のセンタ用空調エア通路23側の側面には、それぞれその下端から該通路23の上端に対応する部分よりも所定長さ上方に亘って発泡ウレタン製のシール材(弾性シール材)81が貼り付けられている。該シール材81,81の通路に臨む側の端面は、前記収容凹部27の側壁部75,75よりも通路内方に位置しており、インストルメントパネル本体1とロアダクト33とを接合した際に、収容凹部27の底壁部73の車幅方向両端部が、シール材81,81の上端側を前記所定長さ下方へ圧縮するようになっている。
【0026】
また、前記センタ用空調エア通路23の運転席側及び助手席側には、そこからインストルメントパネル本体1のサイド吹出口15,15まで延びるサイド用空調エア通路が設けられており、該サイド用空調エア通路はロアダクト33に設けられた断面略矩形のサイド用溝部83、85とインストルメントパネル本体1の本体上壁部3とから形成されている。運転席側のサイド用溝部83は、前記メータフード7に対応する切欠部53の周囲を周り込むように設けられる一方、助手席側のサイド用溝部85は助手席用エアバッグ装置の配設用開口部55の車体後側を周り込むように形成されている。
【0027】
また、前記ロアダクト33の車体前後方向の両端縁部、各溝部49、83、85の上端部及びエアバッグ配設用開口部55の周縁部等には図示しない突条部が形成されていて、この突条部をインストルメントパネル本体1の裏面に振動溶着することで、ロアダクト33がインストルメントパネル本体1へ接合されるとともに、前記デフロスタ用空調エア通路及びサイド用空調エア通路からの空調エアの漏れが防止される。さらに、このロアダクト33のインストルメントパネル本体1への接合の際には、収容凹部27の底壁部73がシール材81,81の上端側を前記所定長さ圧縮するので、該シール材81,81は収容凹部27の側壁部75,75と通路縦壁部59、61との間に入り込むように変形するとともに、収容凹部27の底壁部73下面に圧接した状態となり、センタ用空調エア通路23からの空調エアの洩れが防止される。
【0028】
したがって、この実施形態に係るインストルメントパネルPの空調エアダクト構造によると、ロアダクト33の底壁部57、該底壁部57に立設した一対の通路縦壁部59、61及び収容凹部27の底壁部(通路上壁部)73によってインストルメントパネル本体1のセンタエア吹出口17、19、21に接続されるセンタ用空調エア通路23を形成し、該センタ用空調エア通路23の通路上壁部73と該通路上壁部73の車幅方向両端部からそれぞれ本体上壁部3に連なるように延びる側壁部75,75とによってナビゲーション装置25の収容凹部27を形成し、該収容凹部27の側壁部75,75の下端部を前記一対の通路縦壁部59、61の間に位置付けたので、自動車が前面衝突した際、前方へ大きく倒れ込んだ乗員の頭部が、図4(a)に示す矢印の方向からインストルメントパネル本体1の本体上壁部3に当たるようになった場合に、同図(b)に示すように、収容凹部27全体がセンタ用空調エア通路23内へ移動してインストルメントパネル本体1の撓み量を十分に確保することができる。
【0029】
つまり、ナビゲーション装置25をインストルメントパネル本体1の本体上壁部3の車幅方向略中央部に設けた収容凹部27に配設してナビゲーション装置25の乗員からの視認性を良好にする場合に、収容凹部27の側壁部75,75とセンタ用空調エア通路23の通路縦壁部59、61とが、衝突時に本体上壁部3に当たる乗員の頭部に対して突っ張るようになることはなく、しかも、そのような頭部からの荷重に対してナビゲーション装置25自体が下方へ容易に移動するので、乗員の頭部への衝撃を十分に緩和することができる。
【0030】
また、前記シール材81,81は、収容凹部27の底壁部73によって下方へ押されると容易に変形するので、各シール材81を設けたことによって乗員への衝撃を緩和する度合いが悪化することはない。また、シール材81,81を通路縦壁部59、61のセンタ用空調エア通路23に臨む部分の略全体に貼り付けているので、センタ用空調エア通路23を構成する各壁部57、59、61、63、65、73の振動音をシール材81,81に効果的に吸収させることができる。尚、このシール材81,81は、少なくとも収容凹部27の側壁部75,75と通路縦壁部59、61との間からの空調エアの漏れを防止するように例えば通路縦壁部58、61の上端側にのみ貼り付けるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造によると、インストルメントパネル本体とロアダクトとによりセンタエア通路を形成し、インストルメントパネル本体の車幅方向略中央部に形成されたセンタ吹出口から車室内へ空調エアを吹き出すようにしたものにおいて、センタエア通路の車幅方向両側壁部を構成する一対の通路縦壁部をロアダクトに立設し、インストルメントパネル本体に形成した凹部の底壁部をセンタエア通路の上壁部を構成する通路上壁部とし、凹部の底壁部の車幅方向両端部からそれぞれ上方へ延び該凹部の側壁部を構成する一対の縦壁部を設ける場合に、インストルメントパネル本体に下方への荷重が作用したとき、該インストルメントパネル本体の縦壁部がセンタエア通路の内方へ移動するように、該縦壁部の少なくとも下端部を一対の通路縦壁部の間に位置付けたので、車両が前面衝突して乗員の頭部がインストルメントパネル本体に当たるようになった際に、インストルメントパネル本体の変形量を比較的大きく確保して乗員への衝撃を十分に緩和することができる。
【0032】
請求項2記載の発明によると、インストルメントパネル本体の縦壁部とロアダクトの通路縦壁部との間に弾性シール材を介在させたので、センタエア通路からの空調エアの洩れを防止しつつ、前面衝突の際の乗員に対する衝撃緩和性能を所期のものとすることができる。
【0033】
請求項3記載の発明によると、弾性シール材をインストルメントパネル本体の通路上壁部の下面に圧接したので、空調エアの送風時や車両走行時に通路上壁部が振動しても空調エアがセンタエア通路から洩れることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの正面図である。
【図2】インストルメントパネルの平面図である。
【図3】ロアダクトの平面図である。
【図4】図2のA−A線断面図を示し、(a)は通常の状態であり、(b)は衝突時に収容凹部が下方へ移動した状態である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル本体
3 本体上壁部(上壁)
17、19、21 センタ吹出口
33 ロアダクト
59、61 通路縦壁部
73 通路上壁部
75 側壁部(インストルメントパネル本体の縦壁部)
81 弾性シール材
P インストルメントパネル

Claims (3)

  1. インストルメントパネル本体とその下面に接合されたロアダクトとにより空調エアが流通するセンタエア通路を形成し、該センタエア通路の車体後方端部をインストルメントパネル本体の車幅方向略中央部に形成されたセンタ吹出口に接続し、該センタ吹出口から車室へ向けて空調エアを吹き出すようにした車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造において、
    前記ロアダクトには前記センタエア通路の車幅方向両側壁部を構成する一対の通路縦壁部が立設され、
    前記インストルメントパネル本体には下方へ凹陥した凹部が形成され、該凹部の底壁部が前記センタエア通路の上壁部を構成する通路上壁部とされ、
    前記凹部の底壁部の車幅方向両端部からそれぞれ上方へ延び前記凹部の側壁部を構成する一対の縦壁部が設けられ、
    前記インストルメントパネル本体に下方への荷重が作用したとき、該インストルメントパネル本体の前記縦壁部が前記センタエア通路の内方へ移動するように、該縦壁部の少なくとも下端部が前記ロアダクトの一対の通路縦壁部の間に位置付けられていることを特徴とする車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造。
  2. 請求項1において、
    前記インストルメントパネル本体の縦壁部とロアダクトの通路縦壁部との間に弾性シール材が介在されていることを特徴とする車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造。
  3. 請求項2において、
    前記弾性シール材は、インストルメントパネル本体の通路上壁部の下面に圧接されていることを特徴とする車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造。
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