JP2002253605A - 複合伸縮部材の製造方法 - Google Patents
複合伸縮部材の製造方法Info
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Abstract
材の製造方法であって、基材シートに損傷を最小限に抑
制しつつ弾性部材を効率的に切断して非弾性領域を形成
することができる複合伸縮部材の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 連続的に搬送される基材シート1上に、
その流れ方向に沿って複数の弾性部材2を各々伸張状態
で配設する第1工程と、複数の弾性部材2が配設された
基材シート1を、弾性部材切断用の凸部4を多数有する
加圧部21で流れ方向に間欠的に加圧して複数の前記弾
性部材2を切断することにより、該基材シート1の流れ
方向に、弾性領域Eと非弾性領域Nとを交互に形成させ
る第2工程とを具備しており、第2工程の加圧部21
は、複数の弾性部材2を加圧することにより、該弾性部
材2それぞれが複数箇所で切断されるようになしてあ
る。
Description
部材とを有し、弾性領域及び非弾性領域を有する複合伸
縮部材の製造方法に関する。尚、本発明で得られる複合
伸縮部材は、使い捨ておむつ等の吸収性物品、医療用
品、使い捨てカイロ等の温熱用具、清掃用具等に利用す
ることができる。
必要な部分にのみ弾性伸縮性を付与した複合伸縮部材の
製造方法が種々提案されている。例えば、特公昭57−
26219号公報には、使い捨ておむつの股下部分にお
ける弾性部材を、接着剤を塗布して基材シートに接合す
ることにより、股下部分にギャザーを形成する方法が提
案されている。この方法は、非常に簡単であるが、使い
捨ておむつのエンド部分をカットして弾性部材をスナッ
プバック(一定伸張率の弾性部材をエンド部で非接着と
し、エンド部でカットすることで弾性部材の非接着部を
弛緩させることをいう。)させなくてはいけないという
製品仕様設計上の不便さがある。
は、基材シートの所定部位に、弾性複合シートを接合し
て複合伸縮部材を製造する方法が記載されており、この
方法によれば、所望の製品仕様を得ることができるが、
コストが高いという欠点がある。また、特開2000−
26015公報には、弾性部材を間に挟んだサンドイッ
チ構造の積層体の該弾性部材のみを切断する方法が提案
されている。この方法は、この方法によれば、製品仕様
の設計に自由度があり、また、仕様材料を抑制してコス
トを削減できるという利点がある。この方法は、外側の
材料を破らずに、内側の弾性部材のみを切断しようとす
るものであるが、内側の弾性部材が外側の材料に対して
極端に切断し易いものでない場合には、外側の材料にも
大きな損傷を与えてしまうため、内外の材料として使用
できる材料が限られてしまうという問題がある。
性部材とを有し、弾性領域及び非弾性領域を有する複合
伸縮部材の製造方法であって、所定部位の弾性収縮性を
消失又は低減させることにより非弾性領域を確実に形成
させることができると共に基材シートの損傷を最小限に
抑制することができ、しかも弾性部材及び基材シートの
材料選択の自由度が高い複合伸縮部材の製造方法を提供
することにある。
発現する弾性領域と実質的に弾性伸縮性を発現しない非
弾性領域とを有する複合伸縮部材の製造方法であって、
連続的に搬送される基材シート上に、その流れ方向に沿
って複数の弾性部材を各々伸張状態で配設する第1工程
と、複数の弾性部材が配設された基材シートを、弾性部
材切断用の凸部を多数有する加圧部で流れ方向に間欠的
に加圧して複数の前記弾性部材を切断することにより、
該基材シートの流れ方向に、前記弾性領域と前記非弾性
領域とを交互に形成させる第2工程とを具備しており、
前記第2工程の前記加圧部は、複数の前記弾性部材を加
圧することにより、該弾性部材それぞれが複数箇所で切
断されるようになしてある複合伸縮部材の製造方法を提
供することにより、上記の目的を達成したものである。
態を、図面を参照しながら説明する。図1に示す複合伸
縮部材の製造装置は、本発明の一実施形態である複合伸
縮部材の製造方法の実施に用いられる複合伸縮部材の製
造装置である。本実施形態の複合伸縮部材の製造方法
は、図4に示すパンツ型の使い捨ておむつ6の外装体6
2として使用される複合伸縮部材を製造する方法であ
り、図1に示すように、複数の弾性部材2を、幅広の基
材シート1の両側部それぞれに配設し、弾性領域Eと非
弾性領域Nとが交互に形成された帯状の領域Sを長手方
向の両側部に有する複合伸縮部材4を製造するものであ
る。前記帯状の領域Sを形成する方法は、複合伸縮部材
5の両側部において同様であるため、以下においては、
主として一方の側部に領域Sを形成する方法について説
明する。
性部材配設部10及び弾性部材分断部20とを備えてい
る。弾性部材配設部10は、第1接着剤塗工部11と、
弾性部材導入部12と、第2接着剤塗工部13と、複合
シート形成部14とを有している。
工機11aを備えており、連続的に供給される帯状の基
材シート1に対して、所定幅にホットメルト型接着剤1
1bを連続的に塗工する。弾性部材導入部12は、連続
的に供給される複数の弾性部材2を、ホットメルト型接
着剤11bが塗工された基材シート1上に、所定の伸長
率に伸長させた状態で配設する。第2接着剤塗工部13
は、公知の接着剤塗工機13aを備えており、複数の弾
性部材2が配設された基材シート1における該弾性部材
2が存在する面側にホットメルト型接着剤13bを、流
れ方向に間欠的に塗工する。
2の基材シート3が連続的に供給されるようになってお
り、一対のニップロール14a,14a間に、両基材シ
ート1,3及び複数の弾性部材2を挟持する。これによ
り、これらが一体化されて複合シートが形成される。
間は、所定幅に固定されていても良いが、連続状態の弾
性部材の接着を確実にするために、油圧、空圧、バネな
どの力を利用し、ニップロールの軸受部分を加圧するこ
とが好ましい。これらのニップロール14a,14aの
表面は、基材シートの種類等にもよるが、ホットメルト
型接着剤が基材シートを抜けてロール表面を汚染する場
合があるので、非粘着材料を使ったり、非粘着処理され
ていることが好ましい。
多数の凸部4,4・・を有する加圧部21を周面に備え
たカットロール22と、該カットロール22に対向配置
された表面平滑なアンビルロール25とからなる弾性部
材切断装置を備えており、該弾性部材切断装置の両ロー
ル22,25間に、一体化されて複合シートとされた、
前記両基材シート1,3及び前記弾性部材2が挿通さ
れ、これらが前記加圧部21で流れ方向に間欠的に加圧
されるように構成されている。この加圧部21による加
圧により、両基材シート1,3間に配設された弾性部材
2がそれぞれ複数箇所において切断されるようになされ
ている。尚、カットロール22には、その軸受け部分に
油圧又は空圧による加圧機構が設けられており、両ロー
ル22,25間に挿通された挿通物に対して所望の圧力
を加えることができるようになっている。
の一部に、該カットロール22の周面から突出するよう
に設けられている。カットロール22の全周にパターン
形状を施し、アンピルロール25をカットしたい部位に
設ける形状とすることもできるが、パターン加工を多く
行う必要がありカットロール加工費用が高くなること
や、アンビルロールに複合伸縮部材を巻き付けることが
できないといった欠点があるため、図1の装置のよう
に、加圧部21を、カットロール22の周方向の一部に
設けることが好ましい。
4・・が多数分散配置されており、該加圧部21で、該
複数の弾性部材2,2・・を加圧することにより、該弾
性部材それぞれが複数箇所で切断されるようになしてあ
る。多数の前記凸部4,4・・は、加圧部21におけ
る、カットロール22の軸長方向を幅方向とする所定幅
の領域R内に分散配置されており、該領域R内の幅方向
(図2の矢印C方向)の全域において、少なくとも2以
上の凸部4,4がカットロール22の周方向(図2の矢
印M方向)に並んでいる。即ち、前記所定幅の領域R上
に、カットロール22の周方向に延びる直線Lを想定し
た場合(図2参照)、該直線Lを、該領域Rの一端R1
から他端R2までの何れの位置に移動させた場合におい
ても、該直線Lが少なくとも2以上の凸部4,4と交差
するようになっている。尚、凸部4,4がカットロール
22の周方向に並んでいる状態としては、直線L2に交
差する凸部4,4のように、凸部の中心点同士がずれて
いる場合も含まれる。図2は、模式図であり、領域Rに
分散配置された多数の凸部の内の一部のみを図示してあ
る。凸部の配置パターンの例としては、所定間隔で配さ
れた複数個の凸部からなる列を、各列の凸部の位置をロ
ールの軸長方向に少しづつずらしながら、ロールの周方
向に多数配するパターンを挙げることができる。
れた状態で加工されたり、基材シートにテンション変動
やしわが発生することにより、各弾性部材2の配設位置
が幅方向に位置ズレを生じることがあり、その場合(ぶ
れた場合)においても、総ての弾性部材が確実に、加圧
部21における該所定幅の領域Rとアンビルロール25
との間で加圧され得るように加圧パターン及びレイアウ
トが決定される。所定幅の領域Rは、そのように設定さ
れる。
状、楕円状、円形、長円状、矩形状等、特に制限されな
いが、カットロール22の軸長方向に沿う長さが1〜2
0mm、周方向に沿う長さが0.2〜5mm程度である
ことが好ましい。また、多数の凸部4は、各面積が0.
2〜100mm2 程度のものを、ピッチ(凸部の中心点
同士の距離)2〜50mm程度で規則的に配置すること
が好ましい。また、所定幅の領域R内における多数の凸
部4の合計面積は、該領域Rの全面積の0.1〜80
%、特に10〜50%であることが好ましい。この時の
領域Rの全面積は、最外部の凸部を結んだ線の枠内の面
積として示される。
部材5を製造するには、基材シート1,3及び複数の弾
性部材2を、それぞれ図1に示す所定部位に供給し、こ
れらを複合シート形成部14において一体化させ、一体
化された基材シート1,3及び複数の弾性部材2を、上
記加圧部21により間欠的に加圧する。
上述した構成を有するため、複数の弾性部材2の総て
が、それぞれ複数箇所において切断される。各弾性部材
2の切断箇所の数は、2以上であれば特に制限されず、
非弾性領域Nの長さ等に応じて適宜に決定することがで
きる。例えば、凸部間の距離は5〜80mm程度とする
ことができる。このように本実施形態の方法によれば、
分散配置された多数の凸部4により複数の弾性部材2が
複数箇所で切断されるため、加圧部21に加圧された領
域内の各弾性部材の弾性機能を確実に、消失させるか又
は実質的に弾性機能を発現しない程度に弱めることがで
きる。このため、複合伸縮部材5の側部に確実に非弾性
領域Nを形成させることができる。そして、複数の弾性
部材が配された帯状領域Sにおける、隣接する非弾性領
域N間の領域が弾性領域Eとなる。
して供給することで、高速生産における技術的負荷を排
除したうえで、従来困難と考えられていたエンドカット
の前に非弾性領域を形成することが可能となる。尚、非
弾性領域Nは、各弾性部材が切断により伸張状態を解除
されて、完全に弾性伸縮性を発現しないことが好ましい
が、実質的に弾性伸縮性を発現しない程度、例えば、非
弾性領域N上に後述する吸収性本体61を接合固定した
状態において、非弾性領域Nにギャザーが形成されない
程度の弱い弾性伸縮性を発現しても良い。
数の弾性部材を、弾性部材切断用の大型で単一の凸部で
加圧して切断させた場合、基材シートが極端に薄い場合
には、加圧された部分の基材シートの強度が低下する結
果、該基材シートに引っ張りテンションが加わった場合
等には、該基材シートに孔が開いたり破断する等の不都
合が生じ易い。また、製品性能上、非弾性領域において
2枚の基材シートの接着が必要とされるケースは多い
が、非弾性領域は非接着とされている。
けるように、多数の凸部4により、複数の弾性部材2が
それぞれ複数箇所で切断されるようにした場合には、基
材シートにある程度の引っ張りテンションが加わった場
合であっても、基材シートに孔が開く等の不都合を防止
することができる。即ち、基材シートの強度の低下を最
小限に抑制することができ、製品不良や連続運転不良の
発生を抑制することができる。また、非弾性領域におい
て基材シートを接着することも可能である。
ットロール22の軸長方向を幅とする所定幅の領域R内
に分散配置されており、該領域R内の幅方向の全域にお
いて、少なくとも2以上の凸部4,4がカットロール2
2の周方向に並んでいるため、弾性部材2が通る位置
が、基材シート1の流れ方向に直交する方向に多少位置
ズレを生じた場合等においても、総ての弾性部材の弾性
機能を確実に、消失させるか又は実質的に弾性機能を発
現しない程度に弱めることができる。
で加圧する際の伸長倍率が自然長の1.5〜4.5倍で
あることが好ましい。伸長倍率を斯かる範囲内に設定す
ることで、弾性部材2のカット性を一層向上させること
ができる。特に弾性部材2の形成素材が、ポリウレタン
弾性繊維(スパンデックス)、天然ゴム、合成ゴムであ
る場合にカット性の向上効果が顕著である。
℃、特に50〜120℃に加熱することが、弾性部材2
の切断性を向上できるので、好ましい。上限は、接触し
た基材シートが溶融してロールに付着・成長することが
ないようにするためであり、基材シート1,3に不織布
を用いた場合は、その構成素材の融点、例えば、PEで
あれば130℃以下であることが好ましい。
25との間の間隔は、間隔保持手段により一定に維持す
ることが好ましい。ここで、間隔を一定に維持すると
は、カットロール22の周方向の一部にのみ加圧部21
を設けたことにより生じる、凸部4先端とアンビルロー
ル周面との間の隙間(クリアランス)の脈動を抑制する
ことを意味する。カットロール22とアンビルロール2
5との間の間隔を一定に維持して、前記隙間(クリアラ
ンス)の脈動を抑制することにより、装置の振動を抑え
ることができ、装置の寿命を長くすることができるとと
もに、基材シートにかかる衝撃荷重を減らすことで、基
材シートの損傷を最小限に抑えることができる。
特に制限されずに用いることができるが、例えばカット
ロール22の両端に、アンビルロールの周面に転接する
環状のサイドリング(ベアラー)を設ける方法、カット
ロール22の加圧軸の軸受け部分にくさびを設ける方法
等を挙げることができる。
性部材2が配設された基材シート1を加圧する圧力は、
線圧で1N/mm〜1MN/mm、特に好ましくは50
N/mm〜10kN/mmに設定することが好ましい。
線圧が50N/mm以上であると、弾性部材の切断が極
めて安定化し、綿圧が10kN/mm以下であると、外
側の材料(基材シート)の強度低下による加圧部と非加
圧部の境界部における破断が顕著に抑制される。尚、こ
こでいう線圧とは、一対のロール間に加わる圧力を示す
数値であり、カットロール22とアンビルロール間に加
わる圧力をカットロールとアンビルロールを接触させた
時にロールの潰れを無視した接触線の長さで除した値で
ある。
する加圧部21による加圧は、弾性部材2上に直接接着
剤が塗布されていない領域において行うことが好まし
い。即ち、加圧部21による加圧は、弾性部材2が基材
シート1,3に接着されていない領域、又は弾性部材2
が基材シート1,3に対して他の部分よりも弱い接着力
で接着されている領域において行うことが好ましい。
ホットメルト型接着剤13bを、弾性領域Eを形成する
部位の弾性部材2上には塗布するが、非弾性領域Nを形
成する部位の弾性部材2上には塗布しないように、第2
のホットメルト型接着剤13bを間欠的に塗布してい
る。
れて、非機能化する現象は、以下(1)〜(3)の何れ
か又はこれらの2以上のメカニズムの中で達成される。 (1)基材シート1に塗布された第1ホットメルト型接
着剤11bの量では、分断された後の弾性部材を接着保
持することができず、非弾性領域Nにおける弾性部材は
伸張状態が解除されて非機能化される。一方、弾性領域
Eにおいては、弾性部材に直接塗布された接着剤(第2
ホットメルト型接着剤13b)又は前記二つの接着剤1
1b,13bの協働により、弾性部材が伸張状態のまま
保持され、弾性機能を発現する。弾性部材が非機能化さ
れた部位が非弾性領域Nであり、弾性部材が弾性機能を
発現する部位が弾性領域Eとなる。 (2)弾性部材切断用の凸部は加熱されており、該凸部
で熱を加えることにより、接着剤を再度軟化させること
により、分断した弾性部材の応力を消失に近づけること
で、弾性部材を部分的に非機能化させる。 (3)塗工された接着剤が弾性部材を固定する接着力を
発現する前に、弾性部材切断用の凸部で加圧して分断
し、弾性部材を部分的に非機能化させる。
剤を塗布していない方が、カット性は向上する。即ち、
接着剤は弾性部材の分断において、圧力の緩衝材とし
て、また、伝熱を阻害するものとして働いている。
合伸縮部材5は、ライン上において、間欠的に図3に示
すような吸収性本体61が載置固定された後、個々の使
い捨ておむつの寸法に切断される。図3は、切断後の状
態を示す図である。そして、腹側部A及び背側部Bの両
側縁部同士が公知の接合方法により接合されて、図4に
示すようなパンツ型の使い捨ておむつ6が得られる。
部材5を切断して得た外装体62と該外装体62に接合
固定された吸収性本体61とからなり、複合伸縮部材5
の非弾性領域Nを、腹側部A及び背側部Bそれぞれにお
ける胴回り部Dの中央部に位置させ、複合伸縮部材5の
弾性領域Eを、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける
胴回り部Dの両サイド部に位置させてある。吸収性本体
61は、液透過性の表面シート65、液不透過性の裏面
シート(図示せず)及び両シート間に介在された液保持
性の吸収体63からなる。尚、表面シート、裏面シート
及び吸収体の形成材料としては、各種公知のものを特に
制限なく用いることができる。図3中、66は、立体ギ
ャザーである。
Nが吸収体63とかさなる位置に配されており、そのた
め、該吸収体63のヨレ等を防止でき、それにより吸収
体の吸収性能を最大限に発現させることができると共
に、装着性が向上し、更に、特に腰まわりに無駄なシワ
がなく、プリント柄が映え、見た目もすっきりとした優
れたものとすることができる。更に、外表面を形成する
シート材(基材シート1又は3)には、弾性部材の切断
時に大きな損傷が生じていないため、一層外観に優れて
いる。また、弾性領域Eが、腹側部A及び背側部Bにお
ける胴回り部Dの両サイド部に配されているため、着用
者の動きに対するおむつのフィット性にも優れている。
裏面シートが吸収性本体に配されており、外装体62に
配されていない構成であるため、その外装体62の製造
に、本発明の製造方法を好ましく適用することができ
る。また、非弾性領域Nを形成する基材シート1,3間
がホットメルト型接着剤により接合されているため、両
基材シート1,3間の剥離や分断された弾性部材2の切
れ端がにょろにょろの形状となることによる外観の悪化
が防止されている。また、おむつ廃棄時に使用する廃棄
テープのおむつ本体に対する接着強度も確保することが
できる。斯かる観点から、非弾性領域Nにおけるホット
メルト型接着剤の坪量は0.5〜10g/m2 であるこ
とが好ましい。
おいては、使い捨ておむつ6のレッグ開口部64の周囲
に配されてレッグギャザーを形成する第2の弾性部材7
を、図1に示すように、上記弾性部材2と同様に基材シ
ート1上に配設し、吸収体4上に配される部分の第2弾
性部材7を前記弾性部材2と同じカットロール22上に
設けた加圧部23により同時に切断している。尚、第2
弾性部材7は、加圧部23に設けた単一の凸部により一
カ所において切断している。
フィルムや不織布等、各種公知のシート材を用いること
ができる。また、吸収性物品に用いられる複合伸縮部材
を製造する場合における基材シートとしては、不織布が
好ましく、外装体に用いられる複合伸縮部材を製造する
場合には、特に撥水性の不織布が好ましい。
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)のようなポリエステ
ル及びナイロンのようなポリアミド等の合成繊維、レー
ヨン及びキュプラ等の再生セルロース繊維、並びにコッ
トン等の天然繊維が挙げられる。また、融点の高い繊維
を芯とし且つ融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサ
イド−バイ−サイド型の複合繊維等も好適に用いられ
る。これらの繊維は1種又は2種以上を使用することが
できる。また、不織布の製法としては、スパンボンド不
織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及び
ニードルパンチ不織布等の種々の不織布を用いることが
できる。
は、例えば吸収性物品に従来使用されている各種の素
材、形態の弾性部材(好ましくは糸状のもの)を用いる
ことができる。
説明したが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内に
おいて適宜変更可能である。例えば、図1に示す基材シ
ート1上には、その長手方向の一方の側部にのみ弾性部
材2を導入しても良い。また、第2の基材シート3は省
略することもできる。
とを有し弾性領域及び非弾性領域を有する複合伸縮部材
を製造することができ、その製造に際しては、所定部位
の弾性部材の弾性機能を確実に消失又は低減させて確実
に非弾性領域を形成させることができると共に基材シー
トの損傷を最小限に抑制することができる。しかも弾性
部材及び基材シートそれぞれについて材料選択の自由度
が高い。
工程を示す概略斜視図である。
るための説明図である。
一例を示す図で、本発明の方法で製造した複合伸縮部材
により外装体を構成したパンツ型使い捨ておむつを展開
状態として示す平面図である。
一例を示す図で、本発明の方法で製造した複合伸縮部材
により外装体を構成したパンツ型使い捨ておむつを示す
斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 弾性伸縮性を発現する弾性領域と実質的
に弾性伸縮性を発現しない非弾性領域とを有する複合伸
縮部材の製造方法であって、 連続的に搬送される基材シート上に、その流れ方向に沿
って複数の弾性部材を各々伸張状態で配設する第1工程
と、複数の弾性部材が配設された基材シートを、弾性部
材切断用の凸部を多数有する加圧部で流れ方向に間欠的
に加圧して複数の前記弾性部材を切断することにより、
該基材シートの流れ方向に、前記弾性領域と前記非弾性
領域とを交互に形成させる第2工程とを具備しており、 前記第2工程の前記加圧部は、複数の前記弾性部材を加
圧することにより、該弾性部材それぞれが複数箇所で切
断されるようになしてある複合伸縮部材の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2工程においては、複数の弾性部
材が配設された前記基材シートを、前記加圧部を有する
カットロールと該カットロールに対向配置されたアンビ
ルロールとの間に挿通することにより該基材シートを加
圧し、 前記加圧部における多数の前記凸部は、カットロールの
軸長方向を幅方向とする所定幅の領域内に分散配置され
ており、該領域内の幅方向の全域において、少なくとも
2以上の前記凸部が前記カットロールの周方向に並んで
いる請求項1記載の複合伸縮部材の製造方法。 - 【請求項3】 前記第1工程においては、複数の弾性部
材が配設された前記基材シート上に更に第2の基材シー
トを積層し、前記第2工程においては、両基材シート及
び両基材シート間に挟持された複数の弾性部材を、前記
加圧部で加圧する請求項1又は2記載の複合伸縮部材の
製造方法。 - 【請求項4】 前記加圧部で加圧する際の前記弾性部材
の伸長倍率を自然長の1.5〜4.5倍とする請求項1
〜3の何れか記載の複合伸縮部材の製造方法。 - 【請求項5】 前記凸部を30〜200℃に加熱する請
求項1〜4の何れかに記載の複合伸縮部材の製造方法。 - 【請求項6】 前記カットロールと前記アンビルロール
との間の間隔を間隔保持手段により一定に維持する請求
項2〜5の何れかに記載の複合伸縮部材の製造方法。
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