JP2009284983A - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】脚周りの収縮度合いを適度に緩和しながら、股下部に対する有効な引き締めが得られ、装着が容易で、股下部の左右の両側の部分を着用者の股下に的確にフィットさせられる使い捨て吸収性物品を提供する。
【解決手段】前側脚周り弾性部材25は、外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の前側の部分から股下部2cを横断して他方の前側の部分に至るの経路に沿って伸張された状態で付与されている。後側脚周り弾性部材26は、外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の後側の部分から股下部2cを横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与されている。脚周り弾性部材25,26は、外装材2の股下部2cに位置する左右の交差部27にて交差し、その左右の交差部27は、吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側の領域におけるいずれかの位置にある。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者の股部を含む領域にあてがわれて使用される使い捨て吸収性物品に関する。
多くの使い捨て吸収性物品では、脚周りの部分からの尿等の排泄物の漏れを防止するため、脚周りに沿って弾性部材が伸張された状態で付与されている。しかし、弾性部材による締め付けが強すぎると、脚周りの部分の収縮の度合いが大きくなり、吸収性物品が装着しにくくなる場合がある。また、脚周りに設けられた弾性部材による締め付けが強すぎると、着用者への肌当たりが強くなりすぎる。特に、パンツ型の吸収性物品の場合、左右の脚孔が小さく収縮していると、脚を脚孔に通しづらい。
また、使い捨て吸収性物品は、尿等の排泄物の漏れ防止、及び吸収コアの吸収容量確保等のために、股下部の横幅はある程度の大きさが必要である。このため、着用者に装着されたときに、吸収性物品の股下部が横方向に広がりやすく、吸収性物品が装着しにくくなる場合がある。また、吸収性物品の股下部が横方向に広がりすぎると、着用者に違和感を与える場合がある。特に、パンツ型の吸収性物品の場合、股下部が横方向に広がっていると、左右の脚孔が小さくなり、脚を脚孔に通しづらい。
脚周りに弾性部材が設けられた従来の使い捨て吸収性物品としては、特許文献1〜3に記載したものがある。特許文献1記載の吸収性物品では、吸収性物品の脚周りに沿った部分に前後の伸縮手段(38)が設けられ、その伸縮手段(38)の一部が切断されている(パラグラフ[0025]、図1等参照)。これによって、吸収性物品の脚周りに沿った部分に、左右2カ所ずつの非伸縮性周囲部分(46)が設けられている。また、前後の伸縮手段(38)が前後方向に離間しながら吸収性物品の股下領域を横断しているため、脚周りに沿った部分の股下に対応する部分にも、非伸縮性周囲部分(49)が設けられている。そして、これらの非伸縮性周囲部分(46),(49)の存在により、吸収性物品の脚周りの部分の肌当たりがソフトになるとともに、通気性が改善されている。
しかし、この特許文献1に記載の吸収性物品では、前後の伸縮手段(38)が前後方向に離間しながら吸収性物品の股下領域を横断しているため、伸縮手段(38)による吸収性物品の股下の部分に対する横方向の引き締めが十分に得られないおそれがある。股下の部分に対する横方向の引き締めが十分に得られない場合、股下の部分が横方向に広がりやすくなる。また、前後の弾性部材(38)による股下の部分の左右両側の部分に対する収縮力が及ばない。このため、吸収性物品の股下の部分の左右の両側の部分と着用者の股下との間に隙間が生じ、その隙間から尿等が漏れるおそれがある。
特許文献2に記載の吸収性物品では、脚周りに沿って設けられた前側の弾性部材と後側の弾性部材とが股下部で重なり合っている(第1図等参照)。このため、股下部に対する横方向の十分な引き締めが期待できる。しかし、脚周りに沿った部分において弾性部材が連続的に設けられているため、弾性部材による締め付けが強くなりすぎるおそれがある。
特許文献3に記載の吸収性物品では、脚周りに沿って設けられた前側の弾性部材と後側の弾性部材とが股下部で重なり合うように付与された後、股下部に位置する前後の弾性部材が切断されている(図4等参照)。
欧州公開特許第1834617号公報 特開平3−33201号公報 特開平6−197925号公報
そこで、本発明の解決すべき課題は、脚周りの収縮度合いを適度に緩和しながら、股下部に対する有効な引き締めが得られ、装着が容易で、股下部の左右の両側の部分を着用者の股下に的確にフィットさせられる使い捨て吸収性物品を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、着用者の股部を含む領域にあてがわれて使用される使い捨て吸収性物品であって、前記着用者の少なくとも前腹部、前記股部及び後背部を含む領域にあてがわれるシート体と、前記シート体の内部又は前記シート体の肌面側に配置され、前記着用者が排泄した体液を吸収する吸収コアと、前記シート体の左右の脚周り部の一方の前側の部分から股下部を横断して他方の前側の部分に至るの経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの前側脚周り弾性部材と、前記シート体の左右の脚周り部の一方の後側の部分から股下部を横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの後側脚周り弾性部材とを備え、前記前側脚周り弾性部材と前記後側脚周り弾性部材とは、前記外装材の前記股下部に位置する左右の交差部にて交差し、前記左右の交差部は、前記股下部における前記吸収コアの左右の側縁の近傍から前記横方向の外側の領域におけるいずれかの位置にあり、前記前側脚周り弾性部材は、前記左右の交差部の前記横方向の外側に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間を有し、前記後側脚周り弾性部材は、前記左右の交差部の前記横方向の外側に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間を有する。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記左右の交差部は、前記吸収コアの前記左右の側縁よりも前記横方向の外側に位置している。
また、請求項3の発明では、請求項1又は請求項2の発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記前側脚周り弾性部材は、前記左右の交差部の間のいずれかの位置にあり、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間をさらに有し、前記後側脚周り弾性部材は、前記左右の交差部の間のいずれかの位置にあり、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間をさらに有する。
また、請求項4の発明では、請求項3の発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記前側脚周り弾性部材及び前記後側脚周り弾性部材における前記吸収コアの前記左右の側縁の近傍から前記横方向の内側に位置する部分の全域が、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間にそれぞれなっている。
また、請求項5の発明では、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記シート体の肌面側に配置され、前記着用者の少なくとも前記股部にあてがわれる内装材をさらに備え、前記吸収コアは、前記内装材に設けられる。
また、請求項6の発明では、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る使い捨て吸収性物品において、前記シート体は、前側に位置する前側部の左右の側縁部と後側に位置する後側部の左右の側縁部とが接合されることにより、ウエスト孔と、左右の脚孔とが設けられている。
請求項1に記載の発明によれば、以下に述べるように、脚周りの収縮度合いを適度に緩和しながら、股下の部分に対する有効な引き締めが得られ、装着が容易で、股下の部分の左右の両側の部分を着用者の股下に的確にフィットさせられる使い捨て吸収性物品が得られる。
すなわち、請求項1に記載の発明では、使い捨て吸収性物品のシート体の左右の脚周り部の一方の前側の部分から股下部を横断して他方の前側の部分に至るの経路に沿って、少なくとも1つの前側脚周り弾性部材が伸張された状態で付与されている。また、シート体の左右の脚周り部の一方の後側の部分から股下部を横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って、少なくとも1つの後側脚周り弾性部材が伸張された状態で付与されている。そして、前側脚周り弾性部材と後側脚周り弾性部材とが、シート体の股下部に位置する左右の交差部にて交差している。それ故、シート体の股下部にて前側脚周り弾性部材の横方向の収縮力と後側脚周り弾性部材の横方向の収縮力が互いに協働して作用する。
特に、請求項1に記載の発明では、前側脚周り弾性部材と前記後側脚周り弾性部材とが交差する左右の交差部が、股下部における吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側の領域におけるいずれかの位置にある。一方、吸収コアを構成する繊維質の集合体は剛性が高いため、弾性部材による引き締め作用が有効に働きにくい。このため、吸収性物品の股下の部分において、弾性部材による横方向への引き締め効果が特に期待できるのは、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分である。この点に関し、本発明では、吸収性物品の股下の部分における吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分に対して、前側脚周り弾性部材及び前記後側脚周り弾性部材による横方向の締め付けを有効に作用させられる。
これによって、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材の股下部を横断する部分による股下部に対する横方向の十分な引き締めが得られる。その結果、吸収性物品の股下の部分の横方向の広がりを効果的に抑制でき、吸収性物品の装着が容易になる。また、吸収性物品の股下の部分の横方向の広がりを抑制できるため、着用者が股下に感じる違和感を軽減できる。例えば、パンツ型の吸収性物品の場合に、股下の部分の横方向の広がりを抑制することにより、左右の脚孔が大きくなり、脚を脚孔に通しやすくなる。
また、請求項1に記載の発明では、前側脚周り弾性部材が、左右の交差部の横方向の外側において、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間を有している。後側脚周り弾性部材も、左右の交差部の横方向の外側において、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間を有している。それ故、この前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材に設けられた4カ所の脚周り弱化区間の存在により、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による吸収性物品の脚周りの部分の収縮度合いを適度に緩和できる。その結果、吸収性物品の脚周りの部分の収縮の度合いを適度に緩和して、広がりやすくし、吸収性物品の装着を容易にできる。また、脚周りに設けられた前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による締め付けを適度に緩和することにより、着用者への肌当たりがソフトになる。例えば、パンツ型の吸収性物品の場合、左右の脚孔が過度に収縮するのを防止して、脚を脚孔に通しやすくできる。
また、請求項1に記載の発明では、前側脚周り弾性部材と後側脚周り弾性部材とが、シート体の股下部に位置する左右の交差部にて交差しているとともに、その左右の交差部が、股下部における吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側の領域におけるいずれかの位置にある。このため、吸収性物品の股下の部分の左右両側の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分)に対する前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による収縮力を有効に発揮させられる。その結果、吸収性物品の股下の部分の左右両側の部分を着用者の股下に的確にフィットさせられる。これによって、吸収性物品の股下の部分の左右両側の部分と着用者の股下との間に隙間が生じ、その隙間から尿等が漏れるのを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、前側脚周り弾性部材と前記後側脚周り弾性部材とが交差する左右の交差部が、吸収コアの左右の側縁よりも横方向の外側に位置している。このため、吸収性物品の股下の部分における脚周り弾性部材による締め付けが特に有効である部分(吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分)に対して、前側脚周り弾性部材及び前記後側脚周り弾性部材による締め付けを確実に作用させられる。
請求項3に記載の発明によれば、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材が、第1股下弱化区間及び第2股下弱化区間をそれぞれ有している。その第1股下弱化区間及び第2股下弱化区間は、左右の交差部の間のいずれかの位置にある。この前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材に設けられた第1及び第2股下弱化区間の存在により、吸収性物品の股下の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の内方に位置する部分)に与えられる収縮力を効果的に緩和できる。これによって、吸収性物品の股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コアに作用して吸収コアの吸収能力が阻害される等の不都合を回避できる。
また、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材とが交差する左右の交差部では、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による引き締め効果が発揮される。このため、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による吸収性物品の股下の部分の左右両側の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分)に対する引き締め効果を維持できる。その一方で、前記の如く、吸収性物品の股下の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の内方に位置する部分)に対して与えられる収縮力を効果的に緩和できる。
請求項4に記載の発明によれば、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材における吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の内側に位置する部分の全域が、第1股下弱化区間及び第2股下弱化区間にそれぞれなっている。それ故、吸収性物品の股下の部分における吸収コアが配置される部分に与えられる収縮力を確実に緩和できる。これによって、吸収性物品の股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コアに作用して吸収コアの吸収能力が阻害される等の不都合をより確実に回避できる。
請求項5に記載の発明によれば、吸収コアがシート体の肌面側に配置された内装材に設けられる。このため、シート体に前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材を付与する際、及び前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材に弱化区間を設ける際等に、吸収コアが邪魔になる、あるいは、吸収コアが損傷を受ける等の不都合を回避でき、品質の高い吸収性物品を提供できる。
請求項6に記載の発明によれば、脚孔に脚を通しやすく、装着が容易で、股下の部分の左右の両側の部分を着用者の股下に的確にフィットさせられるパンツ型の使い捨て吸収性物品を提供できる。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係る使い捨て吸収性物品(以下、単に「吸収性物品」という)を、左右のサイド接合部を切り離して略平面状に展開したときの平面図であり、図2は図1の吸収性物品の展開される前の状態を示す斜視図であり、図3は図1のA−A線に沿った断面の構成を模式的に示す断面図であり、図4は図1に示す構成の一部を拡大して示す図である。
なお、図1から図4及び後述する他の図において、縦方向Yは着用者の前後又は上下方向に対応しており、横方向Xは着用者の左右方向に対応している。また、図1、及び図4から図8では、前側脚周り弾性部材25及び後側脚周り弾性部材26は外装材2の内部に配置されるため、本来は破線で描くべきところであるが、分かりやすくするため、実線で描いている。また、図4、図5、図7及び図8では、分かりやすくするため、内装材3の左右のサイドシート17が省略されている。
この吸収性物品1は、図1から図4に示すように、吸収性物品1の外側に設けられた外装材2と、その外装材2の肌面側に配置された内装材3とを備えている。
内装材3は、着用者の尿等の体液を吸収する吸収コア4等を有している。そして、この吸収性物品1は、着用者の股部を含む領域にあてがわれて使用される。このとき、外装材2は、着用者の少なくとも前腹部、股部及び後背部を含む領域にあてがわれる。内装材3は、着用者の少なくとも股部にあてがわれるように配置されている。なお、外装材2が本発明に係るシート体に相当している。
外装材2は、着用者の前腹部、後背部及び股部にそれぞれあてがわれる前部6、後部7及び股部8を備えている。外装材2の前部6の左右の縁部6aと後部7の左右の縁部7aとは、互いに向き合った状態で所定の接合手段により接合され、これによって左右のサイド接合部9が形成されている。このため、この吸収性物品1は、ウエスト孔11と、左右の脚孔12を有するパンツ型の構成を有している。サイド接合部9の接合手段としては、超音波溶着、加熱溶着、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)による接着等のいずれか1つ又はそれらの複数の組み合わせ等により行われる。
また、外装材2は、重ね合わされた2枚のシート13,14を備えている。このシート13,14は、後述する弾性部材21〜26を挟み込んだ状態で接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)によって互いに接合されている。
シート13,14は、撥水性を有する合成繊維製不織布、ポリエチレン等の合成樹脂製フィルム(液不透過性でかつ通気性を有するフィルムが好ましい)、あるいはこれらの積層体で構成される。蒸れ防止のためには、シート13,14の少なくともいずれか一方に、撥水性不織布を用いるのが好ましい。不織布としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の合繊繊維からなるもの、あるいは、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン等の組合せによる複合繊維からなるものが利用可能である。不織布としては、スパンボンド法、エアースルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法及びエアレイド法のうちの1つ又は複数の製法の組み合わせによる不織布が好ましい。中でも、スパンボンド法、あるいはスパンボンド法とメルトブロー法とを組み合わせたSMS法により製造された長繊維不織布が、強度の点から好ましい。最も好ましいのは、スパンボンド法により製造された長繊維不織布である。
内装材3は、前記した吸収コア4、バックシート15、トップシート16、及び左右のサイドシート17等を備えている。この内装材3は、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)を用いて外装材2の肌面側に接合される。
吸収コア4は、外面側のバックシート15と、肌面側のトップシート16及びサイドシート17との間に挟み込まれるようにして配置される。バックシート15は、液不透過性の素材が好ましく、撥水性を有する合成繊維製不織布、ポリエチレン等の合成樹脂製フィルム(液不透過性でかつ通気性を有するフィルムが好ましい)が好ましい。
トップシート16は、吸収コア4の肌面側における横方向Xの中央部に、縦方向Yに沿って配置されている。左右のサイドシート17は、トップシート16の左右の縁部に肌面側から重なるように、縦方向Yに沿って配置されている。このサイドシート17の横方向Xの内方側の端部には糸状の弾性部材18が伸張された状態で付与されている。この弾性部材18の収縮によってサイドシート17の一部が肌面側に向かって立ち上がり、立体ギャザーとして機能する。この立体ギャザーにより排泄物の横漏れが防止される。
吸収コア4は、集合された繊維を少なくとも有する集合体によって構成されている。この吸収コア4は、液透過性の不織布等からなる図示しないシートによって覆われている場合がある(本実施形態では、吸収コア4は液透過性のシートによって覆われている)。吸収コア4を構成する集合体は、主に集合された繊維により形成されている。その繊維としては主に解繊パルプ繊維又はセルロース繊維が用いられ、必要に応じて熱融着性繊維等を混合してもよい。また、集合体には、高吸水性樹脂粉末が含まれていることが好ましい。高吸水性樹脂粉末は、繊維と高吸水性樹脂粉末との合計を100質量%としたときに、20質量%以上含まれていることが好ましい。優れた吸収能力を確保することができ、排泄液を高吸水性樹脂粉末に保持させることで、体液の逆戻りを防ぐこともできる。しかし、あまり多く高吸水性樹脂粉末を配合すると、集合体が堅くなるので、80質量%以下が好ましく、60質量%以下がさらに好ましい。高吸水性樹脂粉末としては、この分野で通常使用されるポリアクリル酸(塩)系等が好ましい。
吸収コア4である集合体の平面形状としては、砂時計型、略長方形型、略楕円型等の種々の形状が採用可能である。本実施形態では、図1に示すように、吸収コア4(集合体)の平面形状が、吸収コア4の縦方向Yの中間部(着用者の股下に対応する部分)にくびれ部4aが形成された砂時計型とされている。
トップシート16は、液透過性の合成繊維製不織布又は織布で形成される。不織布又は織布としては、絹、レーヨン、パルプ等の親水性繊維、又は、外装材2のシート13,14の素材として例示した繊維又は複合繊維を用いたもの等が好ましく使用できる。また、液透過性を高めるためにトップシート16を形成する不織布又は織布に親水化処理を施してもよい。サイドシート17は、撥水性不織布等により形成される。
外装材2には、外装材2を含む吸収性物品1の各部を引き締めて着用者の身体にフィットさせるために、少なくとも1つの前側ウエスト弾性部材21、少なくとも1つの後側ウエスト弾性部材22、少なくとも1つの前側ボディ弾性部材23、少なくとも1つの後側ボディ弾性部材24、少なくとも1つの前側脚周り弾性部材25、及び、少なくとも1つの後側脚周り弾性部材26が付与されている。
前側ウエスト弾性部材21は、外装材2の前部6の上縁部に沿って伸張された状態で付与されている。後側ウエスト弾性部材22は、外装材2の後部7の上縁部に沿って伸張された状態で付与されている。この前側ウエスト弾性部材21及び後側ウエスト弾性部材22によって、外装材2のウエスト孔11周りの部分が横方向Xに引き締められる。
前側ボディ弾性部材23は、外装材2の前部6の着用者の胴周りに位置する部分(前部6の縦方向Yの中間部)に、横方向Xに沿って伸張された状態で付与されている。後側ボディ弾性部材24は、外装材2の後部7の着用者の胴周りに位置する部分(後部7の縦方向Yの中間部)に、横方向Xに沿って伸張された状態で付与されている。この前側ボディ弾性部材23及び後側ボディ弾性部材24によって、外装材2の前部6及び後部7の縦方向Yの中間部が横方向Xに引き締められる。
前側脚周り弾性部材25は、外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の前側の部分から股下部2cを横断して他方の前側の部分に至るの経路に沿って伸張された状態で付与されている。後側脚周り弾性部材26は、外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の後側の部分から股下部2cを横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与されている。本実施形態では、複数(例えば、3つ)の前側脚周り弾性部材25,26がそれぞれ付与されている。この前側脚周り弾性部材25及び後側脚周り弾性部材26は、外装材2及び吸収性物品1の左右の脚孔12に沿った部分、及び、股下の部分に対する引き締めのために付与されている。
前側脚周り弾性部材25と後側脚周り弾性部材26とは、外装材2の股下部2cに位置する左右の交差部27にて交差している。その左右の交差部27は、股下部2cにおける吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側の領域におけるいずれかの位置にある。より詳細には、矢印P1で示す両弾性部材25,26左右の交差部27の中心が、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4b(矢印P2で示す位置)の近傍から横方向Xの外側の領域におけるいずれかの位置にある。このため、左右の交差部27よりも横方向Xの内側では、前側脚周り弾性部材25と後側脚周り弾性部材26との前後の位置関係が逆転している。なお、本発明において、「吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側の領域」とは、左右の側縁4bの横方向Xの外側の領域だけでなく、左右の側縁4bの横方向Xの内側近傍も含んでいる。
具体的には、本実施形態では、左右の交差部27の中心(P1)が、吸収コア4の左右のくびれ部4aにおける左右の側縁4b(P2)よりも横方向Xの外側にある。この点に関する変形例については、図5に基づいて後述する。
また、前側脚周り弾性部材25は、左右の交差部27の横方向Xの外側において、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間28を有している。後側脚周り弾性部材26は、左右の交差部27の横方向Xの外側において、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間29を有している。これらの弱化区間28,29は、次のようにして形成される。すなわち、まず弾性部材25,26を所定の前記経路に沿って伸張した状態で外装材2に付与する。その後、弾性部材25,26の一部の区間において、弾性部材25,26を1又は複数箇所で切断し、これによって弾性部材25,26を収縮力を開放する。
また、本実施形態では、図1及び図4に示すように、脚周り弾性部材25,26の左右の交差部27が、展開状態にある吸収性物品1の縦方向Yの中心位置P3よりも所定寸法D1だけ前側にずらされた位置(P4)にある。
弾性部材21〜26を構成する弾性材(例えば、弾性糸)には、例えば吸収性物品に多用される弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、天然ゴム等)が用いられる。弾性材の他の例として、帯状のポリウレタンフィルムを用いてもよい。
また、弾性部材21〜26は、前記の如く、外装材2を構成する2枚のシート13,14の間に挟み込まれる。シート13,14同士の接合及び弾性部材21〜26のシート13,14への接合は、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)、熱溶着、超音波溶着等の接合手段を用いて行われる。例えば、弾性部材21〜26として、繊度300〜2000デシテックスのポリウレタン糸が、倍率1.1〜5.0倍に伸張した状態でシート13,14の間に挟み込まれる。
以上のように、本実施形態によれば、以下に述べるように、脚周りの収縮度合いを適度に緩和しながら、股下の部分に対する有効な引き締めが得られ、装着が容易で、股下の部分の左右の両側の部分を着用者の股下に的確にフィットさせられる吸収性物品1が得られる。
すなわち、本実施形態では、吸収性物品1の外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の前側の部分から股下部2cを横断して他方の前側の部分に至るの経路に沿って、少なくとも1つの前側脚周り弾性部材25が伸張された状態で付与されている。また、外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の後側の部分から股下部2cを横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って、少なくとも1つの後側脚周り弾性部材26が伸張された状態で付与されている。そして、前側脚周り弾性部材25と後側脚周り弾性部材26とが、外装材2の股下部2cに位置する左右の交差部27にて交差している。それ故、外装材2の股下部2cにて前側脚周り弾性部材25の横方向Xの収縮力と後側脚周り弾性部材26の横方向Xの収縮力が互いに協働して作用する。
特に、本実施形態では、左右の交差部27が、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側の領域のいずれかの位置にある。一方、吸収コア4を構成する繊維質の集合体は剛性が高いため、脚周り弾性部材25,26による引き締め作用が有効に働きにくい。このため、吸収性物品1の股下の部分において、脚周り弾性部材25,26による横方向Xへの引き締め効果が特に期待できるのは、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側に位置する部分である。この点に関し、本実施形態では、吸収性物品1の股下の部分における吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側に位置する部分に対して、弾性部材25,26による横方向Xの締め付けを有効に作用させられる。
これによって、脚周り弾性部材25,26の股下部2cを横断する部分による股下部2cに対する横方向Xの十分な引き締めが得られる。その結果、吸収性物品の股下の部分の横方向Xの広がりを抑制できるため、左右の脚孔12が大きくなり、脚を脚孔12に通しやすくなり、吸収性物品1の装着が容易になる。また、吸収性物品1の股下の部分の横方向Xの広がりを抑制できるため、着用者が股下の部分に感じる違和感を軽減できる。
また、本実施形態では、前側脚周り弾性部材25及び後側脚周り弾性部材26が、左右の交差部27の横方向Xの外側において、切断されて収縮力が弱められた左右の脚周り弱化区間28,29をそれぞれ有している。それ故、この脚周り弾性部材25,26に設けられた4カ所の脚周り弱化区間28,29の存在により、脚周り弾性部材25,26による吸収性物品1の脚周りの部分の収縮度合いを適度に緩和できる。その結果、吸収性物品1の左右の脚孔12が過度に収縮するのを防止して、脚を脚孔12に通しやすくでき、吸収性物品1の装着を容易にできる。また、脚周り弾性部材25,26による締め付けを適度に緩和することにより、着用者への肌当たりがソフトになる。
また、本実施形態では、脚周り弾性部材25,26が外装材2の股下部2cに位置する左右の交差部27にて交差しているとともに、その左右の交差部27が股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側の領域におけるいずれかの位置にある。このため、吸収性物品1の股下の部分の左右両側の部分(特に、吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側に位置する部分)に対する脚周り弾性部材25,26による収縮力を有効に発揮させられる。その結果、吸収性物品1の股下の部分の左右両側の部分を着用者の股下に的確にフィットさせられる。これによって、吸収性物品1の股下の部分の左右両側の部分と着用者の股下との間に隙間が生じ、その隙間から尿等が漏れるのを防止できる。
また、本実施形態では、脚周り弾性部材25,26が交差する左右の交差部27が、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4bよりも横方向Xの外側に位置している。このため、吸収性物品1の股下の部分における脚周り弾性部材25,26による締め付けが特に有効である部分(吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側に位置する部分)に対して、脚周り弾性部材25,26による締め付けを確実に作用させられる。
また、本実施形態では、吸収コア4が外装材2の肌面側に配置された内装材3に設けられる。このため、外装材2に弾性部材21〜26(特に、脚周り弾性部材35,26)を付与する際、及び脚周り弾性部材25,26に脚周り弱化区間28,29を設ける際等に、吸収コア4が邪魔になる、あるいは、吸収コア4が損傷を受ける等の不都合を回避でき、品質の高い吸収性物品1を提供できる。
なお、本実施形態における脚周り弾性部材25,26の左右の交差部27の位置に関する変形例として、図5に示す構成が挙げられる。この図5の構成では、左右の交差部27の中心(P1)が、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4b(P2)の横方向Xの内側近傍に位置している。また、この図5の構成では、脚周り弾性部材25,26が外装材2に付与される経路が変更されている。この図5の構成によっても、上述の第1実施形態に係る構成とほぼ同様な効果が得られる。
[第2実施形態]
図6は本発明の第2実施形態に係る吸収性物品を、左右のサイド接合部を切り離して略平面状に展開したときの平面図であり、図7は図6に示す構成の一部を拡大して示す図である。なお、本実施形態に係る吸収性物品1Aが上述の第1実施形態に係る吸収性物品1と実質的に異なる点は、前側及び後側脚周り弾性部材25,26に第1及び第2股下弱化区間31,32を追加した点のみである。このため、本実施形態に係る構成において、第1実施形態に係る構成と共通する部分には同一の参照符号を付し、説明の重複を回避する。
本実施形態に係る吸収性物品1Aでは、図6及び図7に示すように、前側脚周り弾性部材25及び後側脚周り弾性部材26に、左右の脚周り弱化領域28,29に追加して、第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32をそれぞれ設けている。この第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32は、左右の交差部27の間のいずれかの位置にある。本実施形態では、脚周り弾性部材25,26における吸収コア4の左右の側縁の近傍から横方向Xの内側に位置する部分の全域が、第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32にそれぞれなっている。第1及び第2股下弱化区間31,32は、その区間31,32に位置する脚周り弾性部材25,25が切断されて収縮力が弱められた区間であり、上述の脚周り弱化区間28,29とほぼ同様な手法により形成される。
このような構成により、本実施形態では、上述の第1実施形態とほぼ同様な効果が得られるとともに、以下のような特有の効果も得られる。すなわち、脚周り弾性部材25,26に設けられた第1及び第2股下弱化区間31,32の存在により、吸収性物品1Aの股下の部分(特に、吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの内方に位置する部分)に与えられる収縮力を効果的に緩和できる。これによって、吸収性物品1Aの股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コア4に作用して吸収コア4の吸収能力が阻害される等の不都合を回避できる。
また、脚周り弾性部材25,26が交差する左右の交差部27では、脚周り弾性部材25,26による引き締め効果が発揮される。このため、脚周り弾性部材25,26による吸収性物品1Aの股下の部分の左右両側の部分(特に、吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側に位置する部分)に対する引き締め効果を維持できる。その一方で、前記の如く、吸収性物品1の股下の部分(特に、吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの内方に位置する部分)に対して与えられる収縮力を効果的に緩和できる。
また、本実施形態では、脚周り弾性部材25,26における吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの内側に位置する部分の全域が、第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32にそれぞれなっている。それ故、吸収性物品1Aの股下の部分における吸収コア4が配置される部分に与えられる収縮力を確実に緩和できる。これによって、吸収性物品1Aの股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コア4に作用して吸収コア4の吸収能力が阻害される等の不都合をより確実に回避できる。
なお、上述の第2実施形態に係る構成の変形例として、図8に示すように、上述の図5に示す構成に対して、第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32を設けてもよい。この図8に示す構成では、前記の如く、脚周り弾性部材25,26の左右の交差部27の中心(P1)が、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4b(P2)の横方向Xの内側近傍に位置している。このため、第1及び第2股下弱化区間31,32が、左右の交差部27における横方向Xの内方側の部分に重複するようにして形成されている。この図8の構成によっても、上述の第2実施形態に係る構成とほぼ同様な効果が得られる。
なお、上述の第1及び第2実施形態では、吸収コア4を内装材3に設けたが、吸収コア4を外装材2に設けてもよい。この場合、吸収コア4を外装材2のシート13,14の間に挟み込む構成、あるいは、吸収コア4を外装材2の肌面側に貼り付ける等の構成が採用できる。この場合には、内装材3を省略することも可能である。
また、上述の第1及び第2実施形態では、本発明に係る技術をパンツ型の吸収性物品1,1Aに適用したが、本発明に係る技術をテープ型の使い捨ておむつに適用してもよい。
本発明の第1実施形態に係る使い捨て吸収性物品を、左右のサイド接合部を切り離して略平面状に展開したときの平面図である。 図1の使い捨て吸収性物品の展開される前の状態を示す斜視図である。 図1のA−A線に沿った断面の構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す構成の一部を拡大して示す図である。 図4に示す構成の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る使い捨て吸収性物品を、左右のサイド接合部を切り離して略平面状に展開したときの平面図である。 図6に示す構成の一部を拡大して示す図である。 図7に示す構成の変形例を示す図である。
符号の説明
1,1A 吸収性物品、2 外装材、2a,2b 脚周り部、2c 股下部、3 内装材、4 吸収コア、4a くびれ部、4b 側縁、6 前部、7 後部、8 股部、9 サイド接合部、11 ウエスト孔、12 脚孔、13,14 シート、15 バックシート、16 トップシート、17 サイドシート、18 弾性部材、21 前側ウエスト弾性部材、22 後側ウエスト弾性部材、23 前側ボディ弾性部材、24 後側ボディ弾性部材、25 前側脚周り弾性部材、26 後側脚周り弾性部材、27 交差部、28 前側脚周り弱化区間、29 後側脚周り弱化区間、31 第1股下弱化区間、32 第2股下弱化区間、X 横方向、Y 縦方向。

Claims (6)

  1. 着用者の股部を含む領域にあてがわれて使用される使い捨て吸収性物品であって、
    前記着用者の少なくとも前腹部、前記股部及び後背部を含む領域にあてがわれるシート体と、
    前記シート体の内部又は前記シート体の肌面側に配置され、前記着用者が排泄した体液を吸収する吸収コアと、
    前記シート体の左右の脚周り部の一方の前側の部分から股下部を横断して他方の前側の部分に至るの経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの前側脚周り弾性部材と、
    前記シート体の左右の脚周り部の一方の後側の部分から股下部を横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの後側脚周り弾性部材と、
    を備え、
    前記前側脚周り弾性部材と前記後側脚周り弾性部材とは、前記外装材の前記股下部に位置する左右の交差部にて交差し、前記左右の交差部は、前記股下部における前記吸収コアの左右の側縁の近傍から前記横方向の外側の領域におけるいずれかの位置にあり、
    前記前側脚周り弾性部材は、
    前記左右の交差部の前記横方向の外側に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間を有し、
    前記後側脚周り弾性部材は、
    前記左右の交差部の前記横方向の外側に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間を有することを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の使い捨て吸収性物品において、
    前記左右の交差部は、前記吸収コアの前記左右の側縁よりも前記横方向の外側に位置していることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の使い捨て吸収性物品において、
    前記前側脚周り弾性部材は、
    前記左右の交差部の間のいずれかの位置にあり、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間をさらに有し、
    前記後側脚周り弾性部材は、
    前記左右の交差部の間のいずれかの位置にあり、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間をさらに有することを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  4. 請求項3に記載の使い捨て吸収性物品において、
    前記前側脚周り弾性部材及び前記後側脚周り弾性部材における前記吸収コアの前記左右の側縁の近傍から前記横方向の内側に位置する部分の全域が、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間にそれぞれなっていることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品において、
    前記シート体の肌面側に配置され、前記着用者の少なくとも前記股部にあてがわれる内装材をさらに備え、
    前記吸収コアは、前記内装材に設けられることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品において、
    前記シート体は、
    前側に位置する前側部の左右の側縁部と後側に位置する後側部の左右の側縁部とが接合されることにより、ウエスト孔と、左右の脚孔とが設けられていることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
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