JP5301881B2 - 使い捨て吸収性物品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、着用者の股部を含む領域にあてがわれて使用される使い捨て吸収性物品の製造方法及び製造装置に関する。
多くの使い捨て吸収性物品では、脚周りの部分からの尿等の排泄物の漏れを防止するため、脚周りに沿って脚周り弾性部材が伸張された状態で付与されている。その脚周り弾性部材が、吸収性物品の股下の部分を横断している場合がある。この脚周り弾性部材の股下の部分(特に、股下の部分の横方向の内方の部分)を横断する部分の収縮力が強すぎた場合には、吸収性物品の股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コアに作用して吸収コアの吸収能力が阻害される等の不都合が生じることがある。
また、脚周り弾性部材による締め付けが強すぎると、脚周りの部分の収縮の度合いが大きくなり、吸収性物品が装着しにくくなる場合がある。また、着用者への肌当たりが強くなりすぎる場合もある。特に、パンツ型の吸収性物品の場合、左右の脚孔が小さく収縮していると、脚を脚孔に通しづらい。
そこで、使い捨て吸収性物品の股下の部分(特に、股下の部分の横方向の内方の部分)に対する脚周り弾性部材の過度の引き締めを緩和するとともに、脚周りの収縮度合いを適度に緩和することが求められる。また、吸収性物品の製造工程の効率化も求められている。
脚周り弾性部材が設けられた従来の使い捨て吸収性物品に関する先行技術文献としては、例えば特許文献1〜3がある。特許文献1には、第1及び第2連続弾性部材を用いて脚周り弾性部材を形成するための方法が記載されている(第4A図から第4C図等参照)。特許文献2には、脚周り弾性部材の股下に位置する部分を切断して弱化する技術が記載されている(図4(A)から図4(C)等参照)。
特許文献3に記載の吸収性物品では、吸収性物品の脚周りに沿った部分に前後の伸縮手段(38)が設けられ、その伸縮手段(38)の一部が切断されている(パラグラフ[0025]、図1等参照)。これによって、吸収性物品の脚周りに沿った部分に、左右2カ所ずつの非伸縮性周囲部分(46)が設けられ、吸収性物品の脚周りの部分の肌当たりがソフトになるとともに、通気性が改善されている。
特開平3−33201号公報 特開平6−197925号公報 欧州公開特許第1834617号公報
そこで、本発明の解決すべき課題は、股下の部分に対する脚周り弾性部材の過度の引き締めが緩和され、かつ脚周りの収縮度合いが適度に緩和された使い捨て吸収性物品を効率よく製造できる使い捨て吸収性物品の製造方法及び製造装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、着用者の少なくとも前腹部、股部及び後背部を含む領域にあてがわれる外装材と、前記着用者が排泄した体液を吸収する吸収コアを有し、前記外装材の肌面側に配置される内装材と、前記外装材の左右の脚周り部の一方の前側の部分から股下部を横断して他方の前側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの前側脚周り弾性部材と、前記外装材の左右の脚周り部の一方の後側の部分から股下部を横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの後側脚周り弾性部材とを備え、前記前側脚周り弾性部材は、前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間と、前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間とを有し、前記後側脚周り弾性部材は、前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間と、前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間とを有する使い捨て吸収性物品の製造方法であって、(a)前記外装材を形成するための素材が前記使い捨て吸収性物品の横方向に連続的に連なってなり、その長手方向に搬送される連続シート体に、前記前側脚周り弾性部材及び前記後側弾性部材をそれぞれ形成するための第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材を伸張した状態で蛇行させつつ連続的に付与する段階と、(b)複数のカッターユニットを有する1つのカッターローラとアンビルローラとの間に、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材が付与された前記連続シート体を通すことによって、前記第1の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記第1股下弱化区間を形成するとともに、前記第2の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の後側脚周り弱化区間及び前記第2股下弱化区間を形成する段階と、(c)前記長手方向に搬送される前記連続シート体に前記内装材を付与する段階と、(d)前記内装材が付与され、前記長手方向に搬送される前記連続シート体を製品単位に分離する段階と、を備え、前記段階(a)では、前記第1の連続弾性部材と前記第2の連続弾性部材とが、前記連続シート体における前記外装材の前記股下部に対応する各部分に位置する左右の交差部にて交差するように、前記第1の連続弾性部材と前記第2の連続弾性部材とを蛇行させて前記連続シート体に付与し、このとき前記左右の交差部の各中心を、前記連続シート体の前記股下部に対応する前記各部分における前記吸収コアが付与される領域の左右の側縁の前記横方向の内側近傍に設け、前記段階(b)では、前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記左右の後側脚周り弱化区間が前記左右の交差部の前記横方向の外側のいずれかの位置に設けられるとともに、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間が前記左右の交差部の間のいずれかの位置に設けられる。
また、請求項の発明では、請求項1の発明に係る使い捨て吸収性物品の製造法において、前記段階(b)では、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材における前記連続シート体の前記吸収コアが付与される領域に付与された部分の全域に対して、前記カッターユニットによる切断が施されることにより、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間が形成される。
また、請求項の発明では、請求項1又は請求項2の発明に係る使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記段階(b)に用いられる前記カッターローラの前記各カッターユニットに設けられる刃の向きは、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されている。
また、請求項の発明では、請求項1ないし請求項のいずれかの発明に係る使い捨て吸収性物品の製造方法において、(e)前記段階(d)よりも前におけるいずれか時点にて、前記長手方向に搬送される前記連続シート体の前記外装材に対応する各部分に左右の脚孔を形成する段階と、(f)前記段階(c)及び前記段階(e)の後、かつ前記段階(d)の前にて、前記長手方向に搬送される前記連続シート体を前記横方向に沿った折り位置で二つ折りにする段階と、(g)前記段階(f)と前記段階(d)の間にて、二つ折りにされて前記長手方向に搬送される前記連続シート体の前記外装材の左右の側縁部に対応する各部分を接合する段階とをさらに備える。
また、請求項5の発明では、着用者の少なくとも前腹部、股部及び後背部を含む領域にあてがわれる外装材と、前記着用者が排泄した体液を吸収する吸収コアを有し、前記外装材の肌面側に配置される内装材と、前記外装材の左右の脚周り部の一方の前側の部分から股下部を横断して他方の前側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの前側脚周り弾性部材と、前記外装材の左右の脚周り部の一方の後側の部分から股下部を横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの後側脚周り弾性部材とを備え、前記前側脚周り弾性部材は、前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間と、前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間とを有し、前記後側脚周り弾性部材は、前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間と、前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間とを有する使い捨て吸収性物品の製造装置であって、前記外装材を形成するための素材が前記使い捨て吸収性物品の横方向に連続的に連なってなり、その長手方向に搬送される連続シート体に、前記前側脚周り弾性部材及び前記後側弾性部材をそれぞれ形成するための第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材を、前記連続シート体における前記外装材の前記股下部に対応する各部分に位置する左右の交差部にて交差するように、伸張した状態で蛇行させつつ連続的に付与し、このとき前記左右の交差部の各中心を、前記連続シート体の前記股下部に対応する前記各部分における前記吸収コアが付与される領域の左右の側縁の前記横方向の内側近傍に設ける脚周り弾性部材付与機構と、複数のカッターユニットを有する1つのカッターローラとアンビルローラとを備え、前記1つのカッターローラと前記アンビルローラとの間に、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材が付与された前記連続シート体を通すことによって、前記第1の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記第1股下弱化区間を形成するとともに、前記第2の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の後側脚周り弱化区間及び前記第2股下弱化区間を形成する弱化処理部と、を備え、前記弱化処理部は、前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記左右の後側脚周り弱化区間を前記左右の交差部の前記横方向の外側のいずれかの位置に設けるとともに、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間を前記左右の交差部の間のいずれかの位置に設ける。
また、請求項の発明では、請求項の発明に係る使い捨て吸収性物品の製造装置において、前記弱化処理部の前記カッターローラの前記各カッターユニットに設けられる刃の向きは、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されている。
請求項1に記載の発明によれば、複数のカッターユニットを有するカッターローラとアンビルローラとの間に、第1及び第2の連続弾性部材が付与された連続シート体が通される。これによって、第1の連続弾性部材の対応する各部分に左右の前側脚周り弱化区間及び第1股下弱化区間が形成されるとともに、第2の連続弾性部材の対応する各部分に左右の後側脚周り弱化区間及び第2股下弱化区間が形成される。すなわち、前側脚周り弾性部材の左右の前側脚周り弱化区間及び第1股下弱化区間と、後側脚周り弾性部材の左右の後側脚周り弱化区間及び第2股下弱化区間とが一度に効率よく形成される。
また、このようにして製造された使い捨て吸収性物品では、前側脚周り弾性部材が、外装材の股下部のいずれかの部分において、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間を有している。後側脚周り弾性部材も、外装材の股下部のいずれかの部分において、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間を有している。この前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材に設けられた第1及び第2股下弱化区間の存在により、吸収性物品の股下の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の内方に位置する部分)に与えられる収縮力を効果的に緩和できる。これによって、吸収性物品の股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コアに作用して吸収コアの吸収能力が阻害される等の不都合を回避できる。
また、前側脚周り弾性部材が、外装材の左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分において、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間を有している。後側脚周り弾性部材も、外装材の左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分において、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間を有している。それ故、この前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材に設けられた4カ所の脚周り弱化区間の存在により、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による吸収性物品の脚周りの部分の収縮度合いを適度に緩和できる。その結果、吸収性物品の脚周りの部分の収縮の度合いを適度に緩和して、広がりやすくし、吸収性物品の装着を容易にできる。また、脚周りに設けられた前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による締め付けを適度に緩和することにより、着用者への肌当たりがソフトになる。例えば、パンツ型の吸収性物品の場合、左右の脚孔が過度に収縮するのを防止して、脚を脚孔に通しやすくできる。
その結果、股下の部分に対する脚周り弾性部材の過度の引き締めが緩和され、かつ脚周りの収縮度合いが適度に緩和された使い捨て吸収性物品を効率よく製造できる。
また、前側脚周り弾性部材と後側脚周り弾性部材とが、外装材の股下部に位置する左右の交差部にて交差するように外装材に付与される。それ故、外装材の股下部にて前側脚周り弾性部材の横方向の収縮力と後側脚周り弾性部材の横方向の収縮力が互いに協働して作用する。
収コアを構成する集合体は剛性が高いため、弾性部材による引き締め作用が有効に働きにくい。このため、吸収性物品の股下の部分において、弾性部材による横方向への引き締め効果が特に期待できるのは、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分である。この点に関し、本発明により製造される吸収性物品では、吸収性物品の股下の部分における吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分に対して、前側脚周り弾性部材及び前記後側脚周り弾性部材による横方向の締め付けを有効に作用させられる。
これによって、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材の股下部を横断する部分による股下部に対する横方向の十分な引き締めが得られる。その結果、吸収性物品の股下の部分の横方向の広がりを効果的に抑制でき、吸収性物品の装着が容易になる。また、吸収性物品の股下の部分の横方向の広がりを抑制できるため、着用者が股下に感じる違和感を軽減できる。例えば、パンツ型の吸収性物品の場合に、股下の部分の横方向の広がりを抑制することにより、左右の脚孔が大きくなり、脚を脚孔に通しやすくなる。
また、請求項1に記載の発明により製造される吸収性物品では、第1股下弱化区間及び第2股下弱化区間が、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材における左右の交差部の間のいずれかの位置に設けられる。このため、前側脚周り弾性部材と後側脚周り弾性部材とが交差する左右の交差部では、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による引き締め効果が発揮される。よって、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による吸収性物品の股下の部分の左右両側の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分)に対する引き締め効果を維持できる。その一方で、前記の如く、吸収性物品の股下の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の内方に位置する部分)に対して与えられる収縮力を効果的に緩和できる。
請求項に記載の発明によれば、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材における吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の内側に位置する部分の全域が、第1股下弱化区間及び第2股下弱化区間になるように処理される。それ故、吸収性物品の股下の部分における吸収コアが配置される部分に与えられる収縮力を確実に緩和できる。これによって、吸収性物品の股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コアに作用して吸収コアの吸収能力が阻害される等の不都合をより確実に回避できる。
請求項に記載の発明によれば、カッターローラの各カッターユニットに設けられる刃の向きが、第1の連続弾性部材又は第2の連続弾性部材の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されている。このため、カッターローラの各カッターユニットにより第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材の切断対象部分を正確な位置でかつ確実に切断して、弱化区間を形成できる。
請求項に記載の発明によれば、股下の部分に対する脚周り弾性部材の過度の引き締めが緩和され、かつ脚周りの収縮度合いが適度に緩和されたパンツ型の使い捨て吸収性物品を効率よく製造できる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明とほぼ同様な効果が得られる。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明とほぼ同様な効果が得られる。
[吸収性物品の構成]
まず、図1から図4を参照して、実施形態に係る使い捨て吸収性物品(以下、単に「吸収性物品」という)の製造方法が適用される吸収性物品の構成について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る吸収性物品の製造方法が適用される吸収性物品を、左右のサイド接合部を切り離して略平面状に展開したときの平面図であり、図2は図1の吸収性物品の展開される前の状態を示す斜視図であり、図3は図1のA−A線に沿った断面の構成を模式的に示す断面図であり、図4は図1に示す構成の一部を拡大して示す図である。
なお、図1から図4及び後述する他の図において、縦方向Yは着用者の前後又は上下方向に対応しており、横方向Xは着用者の左右方向に対応している。また、図1、図4、図5、図6及び図9では、脚周り弾性部材25,26及びそれらを形成するための第1及び第2の連続弾性部材54,55は外装材2の内部に配置されるため、本来は破線で描くべきところであるが、分かりやすくするため、実線で描いている。また、図4及び図5では、分かりやすくするため、内装材3の左右のサイドシート17が省略されている。
この吸収性物品1は、図1から図4に示すように、吸収性物品1の外側に設けられた外装材2と、その外装材2の肌面側に配置された内装材3とを備えている。
内装材3は、着用者の尿等の体液を吸収する吸収コア4等を有している。そして、この吸収性物品1は、着用者の股部を含む領域にあてがわれて使用される。このとき、外装材2は、着用者の少なくとも前腹部、股部及び後背部を含む領域にあてがわれる。内装材3は、着用者の少なくとも股部にあてがわれるように配置されている。
外装材2は、着用者の前腹部、後背部及び股部にそれぞれあてがわれる前部6、後部7及び股部8を備えている。外装材2の前部6の左右の縁部6aと後部7の左右の縁部7aとは、互いに向き合った状態で所定の接合手段により接合され、これによって左右のサイド接合部9が形成されている。このため、この吸収性物品1は、ウエスト孔11と、左右の脚孔12を有するパンツ型の構成を有している。サイド接合部9の接合手段としては、超音波溶着又は加熱溶着等が用いられる。
また、外装材2は、重ね合わされた2枚のシート13,14を備えている。このシート13,14は、後述する弾性部材21〜26を挟み込んだ状態で接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)によって互いに接合されている。
シート13,14は、撥水性を有する合成繊維製不織布、ポリエチレン等の合成樹脂製フィルム(液不透過性でかつ通気性を有するフィルムが好ましい)、あるいはこれらの積層体で構成される。蒸れ防止のためには、シート13,14の少なくともいずれか一方に、撥水性不織布を用いるのが好ましい。不織布としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の合繊繊維からなるもの、あるいは、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン等の組合せによる複合繊維からなるものが利用可能である。不織布としては、スパンボンド法、エアースルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法及びエアレイド法のうちの1つ又は複数の製法の組み合わせによる不織布が好ましい。中でも、スパンボンド法、あるいはスパンボンド法とメルトブロー法とを組み合わせたSMS法により製造された長繊維不織布が、強度の点から好ましい。最も好ましいのは、スパンボンド法により製造された長繊維不織布である。
内装材3は、前記した吸収コア4、バックシート15、トップシート16、及び左右のサイドシート17等を備えている。この内装材3は、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)を用いて外装材2の肌面側に接合される。
吸収コア4は、外面側のバックシート15と、肌面側のトップシート16及びサイドシート17との間に挟み込まれるようにして配置される。バックシート15は、液不透過性の素材が好ましく、撥水性を有する合成繊維製不織布、ポリエチレン等の合成樹脂製フィルム(液不透過性でかつ通気性を有するフィルムが好ましい)が好ましい。
トップシート16は、吸収コア4の肌面側における横方向Xの中央部に、縦方向Yに沿って配置されている。左右のサイドシート17は、トップシート16の左右の縁部に肌面側から重なるように、縦方向Yに沿って配置されている。このサイドシート17の横方向Xの内方側の端部には糸状の弾性部材18が伸張された状態で付与されている。この弾性部材18の収縮によってサイドシート17の一部が肌面側に向かって立ち上がり、立体ギャザーとして機能する。この立体ギャザーにより排泄物の横漏れが防止される。
吸収コア4は、集合された繊維を少なくとも有する集合体によって構成されている。この吸収コア4は、液透過性の不織布等からなる図示しないシートによって覆われている場合がある(本実施形態では、吸収コア4は液透過性のシートによって覆われている)。吸収コア4を構成する集合体は、主に集合された繊維により形成されている。その繊維としては主に解繊パルプ繊維又はセルロース繊維が用いられ、必要に応じて熱融着性繊維等を混合してもよい。また、集合体には、高吸水性樹脂粉末が含まれていることが好ましい。高吸水性樹脂粉末は、繊維と高吸水性樹脂粉末との合計を100質量%としたときに、20質量%以上含まれていることが好ましい。優れた吸収能力を確保することができ、排泄液を高吸水性樹脂粉末に保持させることで、体液の逆戻りを防ぐこともできる。しかし、あまり多く高吸水性樹脂粉末を配合すると、集合体が堅くなるので、80質量%以下が好ましく、60質量%以下がさらに好ましい。高吸水性樹脂粉末としては、この分野で通常使用されるポリアクリル酸(塩)系等が好ましい。
吸収コア4である集合体の平面形状としては、砂時計型、略長方形型、略楕円型等の種々の形状が採用可能である。本実施形態では、図1に示すように、吸収コア4(集合体)の平面形状が、吸収コア4の縦方向Yの中間部(着用者の股下に対応する部分)にくびれ部4aが形成された砂時計型とされている。
トップシート16は、液透過性の合成繊維製不織布又は織布で形成される。不織布又は織布としては、絹、レーヨン、パルプ等の親水性繊維、又は、外装材2のシート13,14の素材として例示した繊維又は複合繊維を用いたもの等が好ましく使用できる。また、液透過性を高めるためにトップシート16を形成する不織布又は織布に親水化処理を施してもよい。サイドシート17は、撥水性不織布等により形成される。
外装材2には、外装材2を含む吸収性物品1の各部を引き締めて着用者の身体にフィットさせるために、少なくとも1つの前側ウエスト弾性部材21、少なくとも1つの後側ウエスト弾性部材22、少なくとも1つの前側ボディ弾性部材23、少なくとも1つの後側ボディ弾性部材24、少なくとも1つの前側脚周り弾性部材25、及び、少なくとも1つの後側脚周り弾性部材26が付与されている。
前側ウエスト弾性部材21は、外装材2の前部6の上縁部に沿って伸張された状態で付与されている。後側ウエスト弾性部材22は、外装材2の後部7の上縁部に沿って伸張された状態で付与されている。この前側ウエスト弾性部材21及び後側ウエスト弾性部材22によって、外装材2のウエスト孔11周りの部分が横方向Xに引き締められる。
前側ボディ弾性部材23は、外装材2の前部6の着用者の胴周りに位置する部分(前部6の縦方向Yの中間部)に、横方向Xに沿って伸張された状態で付与されている。後側ボディ弾性部材24は、外装材2の後部7の着用者の胴周りに位置する部分(後部7の縦方向Yの中間部)に、横方向Xに沿って伸張された状態で付与されている。この前側ボディ弾性部材23及び後側ボディ弾性部材24によって、外装材2の前部6及び後部7の縦方向Yの中間部が横方向Xに引き締められる。
前側脚周り弾性部材25は、外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の前側の部分から股下部2cを横断して他方の前側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与されている。後側脚周り弾性部材26は、外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の後側の部分から股下部2cを横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与されている。本実施形態では、複数(例えば、3つ)の前側脚周り弾性部材25,26がそれぞれ付与されている。この前側脚周り弾性部材25及び後側脚周り弾性部材26は、外装材2及び吸収性物品1の左右の脚孔12に沿った部分、及び、股下の部分に対する引き締めのために付与されている。
前側脚周り弾性部材25と後側脚周り弾性部材26とは、外装材2の股下部2cに位置する左右の交差部27にて交差している。その左右の交差部27は、股下部2cにおける吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側の領域におけるいずれかの位置にある。より詳細には、矢印P1で示す両弾性部材25,26左右の交差部27の中心が、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4b(矢印P2で示す位置)の近傍から横方向Xの外側の領域におけるいずれかの位置にある。このため、左右の交差部27よりも横方向Xの内側では、前側脚周り弾性部材25と後側脚周り弾性部材26との前後の位置関係が逆転している。なお、本発明において、「吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側の領域」とは、左右の側縁4bの横方向Xの外側の領域だけでなく、左右の側縁4bの横方向Xの内側近傍も含んでいる。
具体的には、本実施形態では、左右の交差部27の中心(P1)が、吸収コア4の左右のくびれ部4aにおける左右の側縁4b(P2)よりも横方向Xの外側にある。この点に関する変形例については、図5に基づいて後述する。
また、前側脚周り弾性部材25は、外装材2の左右の脚周り部2a,2bに沿ったいずれかの部分において(より具体的には、左右の交差部27の横方向Xの外側において)、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間28を有している。後側脚周り弾性部材26は、外装材2の左右の脚周り部2a,2bに沿ったいずれかの部分において(より具体的には、左右の交差部27の横方向Xの外側において)、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間29を有している。
また、前側脚周り弾性部材25及び後側脚周り弾性部材26は、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32をそれぞれ有している。この第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32は、外装材2の股下部2cのいずれかの部分(より具体的には、左右の交差部27の間のいずれかの位置)にある。本実施形態では、脚周り弾性部材25,26における吸収コア4の左右の側縁の近傍から横方向Xの内側に位置する部分の全域が、第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32にそれぞれなっている。
また、本実施形態では、図1及び図4に示すように、脚周り弾性部材25,26の左右の交差部27が、展開状態にある吸収性物品1の縦方向Yの中心位置P3よりも所定寸法D1だけ前側にずらされた位置(P4)にある。
弾性部材21〜26を構成する弾性材(例えば、弾性糸)には、例えば吸収性物品に多用される弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、天然ゴム等)が用いられる。弾性材の他の例として、帯状のポリウレタンフィルムを用いてもよい。
また、弾性部材21〜26は、前記の如く、外装材2を構成する2枚のシート13,14の間に挟み込まれる。シート13,14同士の接合及び弾性部材21〜26のシート13,14への接合は、接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)を用いて行われる。例えば、弾性部材21〜26として、繊度300〜2000デシテックスのポリウレタン糸が、倍率1.1〜5.0倍に伸張した状態でシート13,14の間に挟み込まれる。
以上のように、前記の吸収性物品1によれば、以下に述べるように、股下の部分に対する脚周り弾性部材25,26の過度の引き締めが緩和され、かつ脚周りの収縮度合いが適度に緩和されている。
すなわち、前記の吸収性物品1では、吸収性物品1の外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の前側の部分から股下部2cを横断して他方の前側の部分に至る経路に沿って、少なくとも1つの前側脚周り弾性部材25が伸張された状態で付与されている。また、外装材2の左右の脚周り部2a,2bの一方の後側の部分から股下部2cを横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って、少なくとも1つの後側脚周り弾性部材26が伸張された状態で付与されている。
そして、前側脚周り弾性部材25及び後側脚周り弾性部材26は、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32をそれぞれ有している。この第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32は、外装材2の股下部2cのいずれかの部分(より具体的には、左右の交差部27の間のいずれかの位置)にある。この脚周り弾性部材25,26に設けられた第1及び第2股下弱化区間31,32の存在により、吸収性物品1の股下の部分(特に、吸収コア4の左右の側縁の近傍から横方向Xの内方に位置する部分)に与えられる収縮力を効果的に緩和できる。これによって、吸収性物品1の股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コア4に作用して吸収コア4の吸収能力が阻害される等の不都合を回避できる。
また、前記の吸収性物品1では、前側脚周り弾性部材25及び後側脚周り弾性部材26が、左右の交差部27の横方向Xの外側において、切断されて収縮力が弱められた左右の脚周り弱化区間28,29をそれぞれ有している。それ故、この脚周り弾性部材25,26に設けられた4カ所の脚周り弱化区間28,29の存在により、脚周り弾性部材25,26による吸収性物品1の脚周りの部分の収縮度合いを適度に緩和できる。その結果、吸収性物品1の左右の脚孔12が過度に収縮するのを防止して、脚を脚孔12に通しやすくでき、吸収性物品1の装着を容易にできる。また、脚周り弾性部材25,26による締め付けを適度に緩和することにより、着用者への肌当たりがソフトになる。
また、前記の吸収性物品1では、前側脚周り弾性部材25と後側脚周り弾性部材26とが、外装材2の股下部2cに位置する左右の交差部27にて交差している。それ故、外装材2の股下部2cにて前側脚周り弾性部材25の横方向Xの収縮力と後側脚周り弾性部材26の横方向Xの収縮力が互いに協働して作用する。
特に、前記の吸収性物品1では、左右の交差部27が、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側の領域のいずれかの位置にある。一方、吸収コア4を構成する集合体は剛性が高いため、脚周り弾性部材25,26による引き締め作用が有効に働きにくい。このため、吸収性物品1の股下の部分において、脚周り弾性部材25,26による横方向Xへの引き締め効果が特に期待できるのは、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側に位置する部分である。この点に関し、本実施形態では、吸収性物品1の股下の部分における吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側に位置する部分に対して、弾性部材25,26による横方向Xの締め付けを有効に作用させられる。
これによって、脚周り弾性部材25,26の股下部2cを横断する部分による股下部2cに対する横方向Xの十分な引き締めが得られる。その結果、吸収性物品の股下の部分の横方向Xの広がりを抑制できるため、左右の脚孔12が大きくなり、脚を脚孔12に通しやすくなり、吸収性物品1の装着が容易になる。また、吸収性物品1の股下の部分の横方向Xの広がりを抑制できるため、着用者が股下の部分に感じる違和感を軽減できる。
また、前記の吸収性物品1では、股下弱化区間31,32が、脚周り弾性部材25,26における左右の交差部27の間のいずれかの位置に設けられる。このため、左右の交差部27では、脚周り弾性部材25,26による引き締め効果が発揮される。よって、脚周り弾性部材25,26による吸収性物品1の股下の部分の左右両側の部分(特に、吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側に位置する部分)に対する引き締め効果を維持できる。その一方で、前記の如く、吸収性物品1の股下の部分(特に、吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの内方に位置する部分)に対して与えられる収縮力を効果的に緩和できる。
また、前記の吸収性物品1では、脚周り弾性部材25,26における吸収コア4の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの内側に位置する部分の全域が、第1股下弱化区間31及び第2股下弱化区間32にそれぞれなっている。それ故、吸収性物品1Aの股下の部分における吸収コア4が配置される部分に与えられる収縮力を確実に緩和できる。これによって、吸収性物品1Aの股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コア4に作用して吸収コア4の吸収能力が阻害される等の不都合をより確実に回避できる。
なお、前記の脚周り弾性部材25,26の左右の交差部27の位置に関する変形例として、図5に示す構成が挙げられる。この図5の構成では、左右の交差部27の中心(P1)が、股下部2cに位置する吸収コア4の左右の側縁4b(P2)の横方向Xの内側近傍に位置している。このため、第1及び第2股下弱化区間31,32が、左右の交差部27における横方向Xの内方側の部分に重複するようにして形成されている。また、この図5の構成では、脚周り弾性部材25,26が外装材2に付与される経路が変更されている。この図5の構成によっても、前記の構成とほぼ同様な効果が得られる。
[吸収性物品の製造方法]
次に、図6から図9を参照して、本実施形態に係る吸収性物品の製造方法及びそれに用いられる製造装置について説明する。
図6は本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法の製造手順を示す図であり、図7は図6で示される製造方法に用いられる製造装置の構成を模式的に示す図であり、図8はカッターローラに設けられるカッターユニットの構成を平面的に展開して示す図であり、図9は第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材が外装材を形成するための連続シート体に付与されている様子等を示す図である。なお、図示の便宜上、図6では脚周り弾性部材25,26を形成するための第1及び第2の連続弾性部材54,55を簡略化して1本の線により描いているとともに、他の弾性部材21〜24については図示を省略している。また、図9においても、図示の便宜上、弾性部材21〜24の図示を省略している。
本実施形態に係る吸収性物品の製造方法は、図6に示すように、
(S1) 連続シート体形成工程
(S2) 弱化処理工程
(S3) 内装材付与工程
(S4) 脚孔形成工程
(S5) 二つ折り工程
(S6) サイド接合工程
(S7) 製品分離工程
を備えている。この製造方法は、前記の吸収性物品1(図5の変形例を含む)の製造に適用される。なお、前記工程S1〜S7はおおよそその記載順序に従って処理されてゆくが、脚孔形成工程S4については二つ折り工程S5の前であればいずれの段階で行われてもよい。例えば、脚孔形成工程S4を内装材付与工程S3の前に行うようにしてもよい。
また、図6の製造方法に用いられる製造装置41は、図7に示すように、連続シート体形成部42、弱化処理部43、内装材付与部44、脚孔形成部45、折り部46、接合処理部47、及び製品分離部48を備えている。
工程S1〜S7では、図6に示すように、外装材2を構成するための連続シート体51等をその長手方向に沿った搬送方向B1に搬送しつつ、加工処理が行われる。連続シート体形成工程S1では、連続シート体形成部42により、外装材2を形成するための連続シート体51が形成される。この連続シート体51は、外装材2を形成するための素材が吸収性物品1の横方向Xに連続的に連なってなるものである。
より詳細には、前記のシート13,14に対応する帯状の連続体である帯状シート材52,53が接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)により連続的に貼り合わされる。このとき、帯状シート材52,53の間に弾性部材21〜26を形成するための第1及び第2の連続弾性部材54,55等が伸張された状態で所定の部分に挟み込まれる。これによって、連続シート体51が形成される。本実施形態では、貼り合わせのための接着剤は、接着剤塗布部56(例えば、カーテン塗布装置)によって外面側のシート14を形成する帯状シート材53の肌面側表面に塗布される。変形例として、貼り合わせのための接着剤を、肌面側のシート13を形成する帯状シート材52の外面側表面に塗布してもよい。
帯状シート材52,53は、ガイドローラ57,58によって案内されて貼り合わせ用の圧接ローラ59,60の間に通され、貼り合わされる。脚周り弾性部材25,26を形成するための第1及び第2の連続弾性部材54,55は、伸張された状態で脚周り弾性部材付与機構61の誘導部62によって誘導されつつ伸張された状態で、帯状シート材52,53の間に導入される。このとき、脚周り弾性部材付与機構61は、誘導部62を帯状シート材52,53及び連続シート体51の搬送方向に垂直な方向に周期的に往復移動させる。これによって、図6及び図9に示すように、第1及び第2の連続弾性部材54,55が、所定の経路に沿って蛇行するようにして帯状シート材52,53間に挟み込まれる。
さらに詳細には、第1及び第2の連続弾性部材54,55が、形成される連続シート体51における外装材2の股下部2cに対応する各部分に位置する左右の交差部27にて交差するように、帯状シート材52,53間に挟み込まれる。このとき、左右の交差部27は、前記の如く、連続シート体51の股下部2cに対応する各部分における吸収コア4が付与される領域の左右の側縁4bの近傍から横方向Xの外側の領域におけるいずれかの位置に設けられる。
弱化処理工程S2では、連続シート体51に付与された第1及び第2の連続弾性部材54,55に弱化区間28,29,31,32が弱化処理部43によって形成される。圧接ローラ60,61の間から送り出された連続シート体51は、回転ドラム63によって搬送され、弱化処理部43に導入され、それに続いて後述する内装材付与部44に導入される。
弱化処理部43は、図7に示すように、カッターローラ66とアンビルローラ67とを備えている。カッターローラ66は、図8に平面的な展開図として示すように、その外周面の所定位置に配置された複数のカッターユニット68〜72を有している。カッターユニット68,69は、第1の連続弾性部材54の対応する各部分に左右の前側脚周り弱化区間28を形成するためのものである。カッターユニット70,71は、第2の連続弾性部材55の対応する各部分に左右の後前側脚周り弱化区間29を形成するためのものである。カッターユニット72は、第1及び第2の連続弾性部材54,55の対応する各部分に第1及び第2股下弱化区間31,33を形成するためのものである。これらのカッターユニット68〜72は、例えばカッターローラ66の外周に設けられるカッター設置部66aに設置される。
なお、本実施形態では1つのカッターユニット72によって第1及び第2股下弱化区間31,33を形成するようにしたが、変形例として、個別に設けられたカッターユニットによって第1及び第2股下弱化区間31,33を形成するようにしてもよい。
各カッターユニット68〜72には、第1及び第2の連続弾性部材54,55を切断するための複数の刃68a〜72aをそれぞれ備えている。複数の刃68a〜72aは、例えば図8に示すように千鳥状に互い違いに配置されている。また、カッターユニット68〜72の刃68a〜72aの向きは、図8に示すように、第1及び第2の連続弾性部材54,55の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されている。より具体的には、カッターユニット68〜72の刃68a〜72aの向きは、その刃68a〜72aの延びる方向が第1及び第2の連続弾性部材54,55の切断対象部分が延びる方向とほぼ直角に交わるように設定されている。
そして、カッターローラ66とアンビルローラ67との間に連続シート体51を通すことによって、図6及び図9に示すように、第1及び第2の連続弾性部材54,55の対応する各部分がカッターユニット68〜72の刃68a〜72aによって同時に短く切断されて収縮力が開放される。これによって、第1及び第2の連続弾性部材54,55の対応する各部分に左右の前側脚周り弱化区間28、左右の後側弱化区間29、及び、第1及び第2股下弱化区間31,33が一度に形成される。
このとき、前記の如く、左右の前側脚周り弱化区間28は、第1の連続弾性部材54における左右の交差部27の横方向Xの外側に対応する各部分に設けられる。左右の後側脚周り弱化区間29は、第2の連続弾性部材55における左右の交差部27の横方向Xの外側に対応する各部分に設けられる。第1及び第2股下弱化区間31,32は、第1及び第2の連続弾性部材54,55における吸収コア4とほぼ重複する各部分に設けられる。
内装材付与工程S3では、長手方向に搬送される連続シート体51の肌面側における対応する各部分に対し、内装材付与部44によって内装材3が付与される。より具体的には、まず長手方向に搬送される連続シート体51の肌面側における内装材3が付与される領域に対して、接着剤塗布部73(例えば、接触式の接着剤塗布装置)によって接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)が塗布される。続いて、搬送機構74によって搬送されてきた内装材3が、長手方向に搬送される連続シート体51の肌面側における股部に対応する各部分に付与されて接合される。内装材3が付与された連続シート体51は、脚孔形成部45に導入される。
脚孔形成工程S4では、連続シート体1が脚孔形成部45のカッターローラ45aとアンビルローラ45bとの間に通され、これによって、連続シート体1の対応する各部分に脚孔12が形成される。
二つ折り工程S5では、長手方向に搬送される連続シート体1が、折り部46の図示しない折り板によって案内されて、長手方向(横方向X)に沿った折り位置(搬送方向B1に垂直な幅方向の中心位置)で連続的に二つ折りにされていく。
サイド接合工程S6では、二つ折りにされて長手方向に搬送される連続シート体51の外装材2の前部6及び後部7の左右の側縁部6a,7aに対応する各部分が、接合処理部47によって接合される。これによって、左右のサイド接合部9が形成される。接合手段としては、前述の超音波溶着又は加熱溶着等が用いられる。
製品分離工程S7では、二つ折りにされ左右のサイド接合部9が形成された連続シート体51が、製品分離部48のカッター48aとアンビル48bとによって、製品単位に切り離される。これによって、吸収性物品1が得られる。
以上のように、本実施形態に係る製造方法によれば、複数のカッターユニット68〜72を有するカッターローラ66とアンビルローラ67との間に、第1及び第2の連続弾性部材54,55が付与された連続シート体51が通される。これによって、第1及び第2の連続弾性部材54,55の対応する各部分に左右の前側脚周り弱化区間28、左右の後側脚周り弱化区間29、及び、第1及び第2股下弱化区間31,32が一度に効率よく形成される。
また、本実施形態に係る製造方法によれば、各カッターユニット68〜72に設けられる刃68a〜72aの向きが、第1及び第2の連続弾性部材54,55の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されている。このため、各カッターユニット68〜72により第1及び第2の連続弾性部材54,55の切断対象部分を正確な位置でかつ確実に切断して、弱化区間28,29,31,32を形成できる。
また、前記の製造方法により製造された吸収性物品1では、脚周り弾性部材25,26に前記のような股下弱化区間31,32、脚周り弱化区間28,29及び交差部27が設けられる。これらの働きにより、前述の如く、股下の部分に対する脚周り弾性部材25,26の過度の引き締めを緩和できるとともに、かつ脚周りの収縮度合いを適度に緩和できる等の有利な特性を有するパンツ型の吸収性物品1を提供できる。
また、上述の実施形態では、本発明に係る技術をパンツ型の吸収性物品1に適用したが、本発明に係る技術をテープ型の使い捨ておむつに適用してもよい。
<付記事項>
本発明の第1の局面として、着用者の少なくとも前腹部、股部及び後背部を含む領域にあてがわれる外装材と、前記着用者が排泄した体液を吸収する吸収コアを有し、前記外装材の肌面側に配置される内装材と、前記外装材の左右の脚周り部の一方の前側の部分から股下部を横断して他方の前側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの前側脚周り弾性部材と、前記外装材の左右の脚周り部の一方の後側の部分から股下部を横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの後側脚周り弾性部材とを備え、前記前側脚周り弾性部材は、前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間と、前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間とを有し、前記後側脚周り弾性部材は、前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間と、前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間とを有する使い捨て吸収性物品の製造方法であって、(a)前記外装材を形成するための素材が前記使い捨て吸収性物品の横方向に連続的に連なってなり、その長手方向に搬送される連続シート体に、前記前側脚周り弾性部材及び前記後側弾性部材をそれぞれ形成するための第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材を伸張した状態で蛇行させつつ連続的に付与する段階と、(b)複数のカッターユニットを有するカッターローラとアンビルローラとの間に、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材が付与された前記連続シート体を通すことによって、前記第1の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記第1股下弱化区間を形成するとともに、前記第2の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の後側脚周り弱化区間及び前記第2股下弱化区間を形成する段階と、(c)前記長手方向に搬送される前記連続シート体に前記内装材を付与する段階と、(d)前記内装材が付与され、前記長手方向に搬送される前記連続シート体を製品単位に分離する段階とを備えてもよい。
また、本発明の第2の局面として、上記第1の局面に係る使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記段階(a)では、前記第1の連続弾性部材と前記第2の連続弾性部材とが、前記連続シート体における前記外装材の前記股下部に対応する各部分に位置する左右の交差部にて交差するように、前記第1の連続弾性部材と前記第2の連続弾性部材とを蛇行させて前記連続シート体に付与し、このとき前記左右の交差部を、前記連続シート体の前記股下部に対応する前記各部分における前記吸収コアが付与される領域の左右の側縁の近傍から前記横方向の外側の領域におけるいずれかの位置に設け、前記段階(b)では、前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記左右の後側脚周り弱化区間が前記左右の交差部の前記横方向の外側のいずれかの位置に設けられるとともに、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間が前記左右の交差部の間のいずれかの位置に設けられてもよい。
また、本発明の第3の局面として、上記第1又は第2の局面に係る使い捨て吸収性物品の製造法において、前記段階(b)では、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材における前記連続シート体の前記吸収コアが付与される領域に付与された部分の全域に対して、前記カッターユニットによる切断が施されることにより、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間が形成されてもよい。
また、本発明の第4の局面として、上記第1ないし第3のいずれかの局面に係る使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記段階(b)に用いられる前記カッターローラの前記各カッターユニットに設けられる刃の向きは、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されてもよい。
また、本発明の第5の局面として、上記第1ないし第4のいずれかの局面に係る使い捨て吸収性物品の製造方法において、(e)前記段階(d)よりも前におけるいずれか時点にて、前記長手方向に搬送される前記連続シート体の前記外装材に対応する各部分に左右の脚孔を形成する段階と、(f)前記段階(c)及び前記段階(e)の後、かつ前記段階(d)の前にて、前記長手方向に搬送される前記連続シート体を前記横方向に沿った折り位置で二つ折りにする段階と、(g)前記段階(f)と前記段階(d)の間にて、二つ折りにされて前記長手方向に搬送される前記連続シート体の前記外装材の左右の側縁部に対応する各部分を接合する段階とをさらに備えてもよい。
また、本発明の第6の局面として、着用者の少なくとも前腹部、股部及び後背部を含む領域にあてがわれる外装材と、前記着用者が排泄した体液を吸収する吸収コアを有し、前記外装材の肌面側に配置される内装材と、前記外装材の左右の脚周り部の一方の前側の部分から股下部を横断して他方の前側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの前側脚周り弾性部材と、前記外装材の左右の脚周り部の一方の後側の部分から股下部を横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの後側脚周り弾性部材とを備え、前記前側脚周り弾性部材は、前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間と、前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間とを有し、前記後側脚周り弾性部材は、前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間と、前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間とを有する使い捨て吸収性物品の製造装置であって、前記外装材を形成するための素材が前記使い捨て吸収性物品の横方向に連続的に連なってなり、その長手方向に搬送される連続シート体に、前記前側脚周り弾性部材及び前記後側弾性部材をそれぞれ形成するための第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材を伸張した状態で蛇行させつつ連続的に付与する脚周り弾性部材付与機構と、複数のカッターユニットを有するカッターローラとアンビルローラとを備え、前記カッターローラと前記アンビルローラとの間に、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材が付与された前記連続シート体を通すことによって、前記第1の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記第1股下弱化区間を形成するとともに、前記第2の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の後側脚周り弱化区間及び前記第2股下弱化区間を形成する弱化処理部とを備えてもよい。
また、本発明の第7の局面として、上記第6の局面に係る使い捨て吸収性物品の製造装置において、前記弱化処理部の前記カッターローラの前記各カッターユニットに設けられる刃の向きは、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されてもよい。
上記第1の局面によれば、複数のカッターユニットを有するカッターローラとアンビルローラとの間に、第1及び第2の連続弾性部材が付与された連続シート体が通される。これによって、第1の連続弾性部材の対応する各部分に左右の前側脚周り弱化区間及び第1股下弱化区間が形成されるとともに、第2の連続弾性部材の対応する各部分に左右の後側脚周り弱化区間及び第2股下弱化区間が形成される。すなわち、前側脚周り弾性部材の左右の前側脚周り弱化区間及び第1股下弱化区間と、後側脚周り弾性部材の左右の後側脚周り弱化区間及び第2股下弱化区間とが一度に効率よく形成される。
また、このようにして製造された使い捨て吸収性物品では、前側脚周り弾性部材が、外装材の股下部のいずれかの部分において、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間を有している。後側脚周り弾性部材も、外装材の股下部のいずれかの部分において、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間を有している。この前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材に設けられた第1及び第2股下弱化区間の存在により、吸収性物品の股下の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の内方に位置する部分)に与えられる収縮力を効果的に緩和できる。これによって、吸収性物品の股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コアに作用して吸収コアの吸収能力が阻害される等の不都合を回避できる。
また、前側脚周り弾性部材が、外装材の左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分において、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間を有している。後側脚周り弾性部材も、外装材の左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分において、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間を有している。それ故、この前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材に設けられた4カ所の脚周り弱化区間の存在により、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による吸収性物品の脚周りの部分の収縮度合いを適度に緩和できる。その結果、吸収性物品の脚周りの部分の収縮の度合いを適度に緩和して、広がりやすくし、吸収性物品の装着を容易にできる。また、脚周りに設けられた前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による締め付けを適度に緩和することにより、着用者への肌当たりがソフトになる。例えば、パンツ型の吸収性物品の場合、左右の脚孔が過度に収縮するのを防止して、脚を脚孔に通しやすくできる。
その結果、股下の部分に対する脚周り弾性部材の過度の引き締めが緩和され、かつ脚周りの収縮度合いが適度に緩和された使い捨て吸収性物品を効率よく製造できる。
上記第の局面によれば、前側脚周り弾性部材と後側脚周り弾性部材とが、外装材の股下部に位置する左右の交差部にて交差するように外装材に付与される。それ故、外装材の股下部にて前側脚周り弾性部材の横方向の収縮力と後側脚周り弾性部材の横方向の収縮力が互いに協働して作用する。
さらに、前側脚周り弾性部材と前記後側脚周り弾性部材とが交差する左右の交差部が、股下部における吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側の領域におけるいずれかの位置にある。一方、吸収コアを構成する集合体は剛性が高いため、弾性部材による引き締め作用が有効に働きにくい。このため、吸収性物品の股下の部分において、弾性部材による横方向への引き締め効果が特に期待できるのは、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分である。この点に関し、本発明により製造される吸収性物品では、吸収性物品の股下の部分における吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分に対して、前側脚周り弾性部材及び前記後側脚周り弾性部材による横方向の締め付けを有効に作用させられる。
これによって、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材の股下部を横断する部分による股下部に対する横方向の十分な引き締めが得られる。その結果、吸収性物品の股下の部分の横方向の広がりを効果的に抑制でき、吸収性物品の装着が容易になる。また、吸収性物品の股下の部分の横方向の広がりを抑制できるため、着用者が股下に感じる違和感を軽減できる。例えば、パンツ型の吸収性物品の場合に、股下の部分の横方向の広がりを抑制することにより、左右の脚孔が大きくなり、脚を脚孔に通しやすくなる。
また、上記第2の局面に係る製造方法により製造される吸収性物品では、第1股下弱化区間及び第2股下弱化区間が、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材における左右の交差部の間のいずれかの位置に設けられる。このため、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材とが交差する左右の交差部では、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による引き締め効果が発揮される。よって、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材による吸収性物品の股下の部分の左右両側の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の外側に位置する部分)に対する引き締め効果を維持できる。その一方で、前記の如く、吸収性物品の股下の部分(特に、吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の内方に位置する部分)に対して与えられる収縮力を効果的に緩和できる。
上記第3の局面によれば、前側脚周り弾性部材及び後側脚周り弾性部材における吸収コアの左右の側縁の近傍から横方向の内側に位置する部分の全域が、第1股下弱化区間及び第2股下弱化区間になるように処理される。それ故、吸収性物品の股下の部分における吸収コアが配置される部分に与えられる収縮力を確実に緩和できる。これによって、吸収性物品の股下の部分に皺が生じる、及び、過度の収縮力が吸収コアに作用して吸収コアの吸収能力が阻害される等の不都合をより確実に回避できる。
上記第4の局面によれば、カッターローラの各カッターユニットに設けられる刃の向きが、第1の連続弾性部材又は第2の連続弾性部材の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されている。このため、カッターローラの各カッターユニットにより第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材の切断対象部分を正確な位置でかつ確実に切断して、弱化区間を形成できる。
上記第5の局面によれば、股下の部分に対する脚周り弾性部材の過度の引き締めが緩和され、かつ脚周りの収縮度合いが適度に緩和されたパンツ型の使い捨て吸収性物品を効率よく製造できる。
上記第6の局面によれば、請求項1に記載の発明とほぼ同様な効果が得られる。
上記第7の局面によれば、請求項4に記載の発明とほぼ同様な効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法が適用される使い捨て吸収性物品を、左右のサイド接合部を切り離して略平面状に展開したときの平面図である。 図1の使い捨て吸収性物品の展開される前の状態を示す斜視図である。 図1のA−A線に沿った断面の構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す構成の一部を拡大して示す図である。 図4に示す構成の変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法の製造手順を示す図である。 図6で示される製造方法に用いられる製造装置の構成を模式的に示す図である。 カッターローラに設けられるカッターユニットの構成を平面的に展開して示す図である。 第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材が外装材を形成するための連続シート体に付与されている様子等を示す図である。
符号の説明
1 吸収性物品、2 外装材、2a,2b 脚周り部、2c 股下部、3 内装材、4 吸収コア、4a くびれ部、4b 側縁、6 前部、7 後部、8 股部、9 サイド接合部、11 ウエスト孔、12 脚孔、13,14 シート、15 バックシート、16 トップシート、17 サイドシート、18 弾性部材、21 前側ウエスト弾性部材、22 後側ウエスト弾性部材、23 前側ボディ弾性部材、24 後側ボディ弾性部材、25 前側脚周り弾性部材、26 後側脚周り弾性部材、27 交差部、28 前側脚周り弱化区間、29 後側脚周り弱化区間、31 第1股下弱化区間、32 第2股下弱化区間、41 製造装置、42 連続シート体形成部、43 弱化処理部、44 内装材付与部、45 脚孔形成部、46 折り部、47 接合処理部、48 製品分離部、51 連続シート体、52,53 帯状シート材、54 第1の連続弾性部材、55 第2の連続弾性部材、61 弾性部材付与機構、66 カッターローラ、67 アンビルローラ、68〜72 カッターユニット、68a〜72a 刃、B1 搬送方向、X 横方向、Y 縦方向。

Claims (6)

  1. 着用者の少なくとも前腹部、股部及び後背部を含む領域にあてがわれる外装材と、
    前記着用者が排泄した体液を吸収する吸収コアを有し、前記外装材の肌面側に配置される内装材と、
    前記外装材の左右の脚周り部の一方の前側の部分から股下部を横断して他方の前側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの前側脚周り弾性部材と、
    前記外装材の左右の脚周り部の一方の後側の部分から股下部を横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの後側脚周り弾性部材と、
    を備え、
    前記前側脚周り弾性部材は、
    前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間と、
    前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間と、
    を有し、
    前記後側脚周り弾性部材は、
    前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間と、
    前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間と、
    を有する使い捨て吸収性物品の製造方法であって、
    (a)前記外装材を形成するための素材が前記使い捨て吸収性物品の横方向に連続的に連なってなり、その長手方向に搬送される連続シート体に、前記前側脚周り弾性部材及び前記後側弾性部材をそれぞれ形成するための第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材を伸張した状態で蛇行させつつ連続的に付与する段階と、
    (b)複数のカッターユニットを有する1つのカッターローラとアンビルローラとの間に、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材が付与された前記連続シート体を通すことによって、前記第1の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記第1股下弱化区間を形成するとともに、前記第2の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の後側脚周り弱化区間及び前記第2股下弱化区間を形成する段階と、
    (c)前記長手方向に搬送される前記連続シート体に前記内装材を付与する段階と、
    (d)前記内装材が付与され、前記長手方向に搬送される前記連続シート体を製品単位に分離する段階と、
    を備え、
    前記段階(a)では、前記第1の連続弾性部材と前記第2の連続弾性部材とが、前記連続シート体における前記外装材の前記股下部に対応する各部分に位置する左右の交差部にて交差するように、前記第1の連続弾性部材と前記第2の連続弾性部材とを蛇行させて前記連続シート体に付与し、このとき前記左右の交差部の各中心を、前記連続シート体の前記股下部に対応する前記各部分における前記吸収コアが付与される領域の左右の側縁の前記横方向の内側近傍に設け、
    前記段階(b)では、前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記左右の後側脚周り弱化区間が前記左右の交差部の前記横方向の外側のいずれかの位置に設けられるとともに、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間が前記左右の交差部の間のいずれかの位置に設けられることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の使い捨て吸収性物品の製造法において、
    前記段階(b)では、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材における前記連続シート体の前記吸収コアが付与される領域に付与された部分の全域に対して、前記カッターユニットによる切断が施されることにより、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間が形成されることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、
    前記段階(b)に用いられる前記カッターローラの前記各カッターユニットに設けられる刃の向きは、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されていることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、
    (e)前記段階(d)よりも前におけるいずれか時点にて、前記長手方向に搬送される前記連続シート体の前記外装材に対応する各部分に左右の脚孔を形成する段階と、
    (f)前記段階(c)及び前記段階(e)の後、かつ前記段階(d)の前にて、前記長手方向に搬送される前記連続シート体を前記横方向に沿った折り位置で二つ折りにする段階と、
    (g)前記段階(f)と前記段階(d)の間にて、二つ折りにされて前記長手方向に搬送される前記連続シート体の前記外装材の左右の側縁部に対応する各部分を接合する段階と、
    をさらに備えることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  5. 着用者の少なくとも前腹部、股部及び後背部を含む領域にあてがわれる外装材と、
    前記着用者が排泄した体液を吸収する吸収コアを有し、前記外装材の肌面側に配置される内装材と、
    前記外装材の左右の脚周り部の一方の前側の部分から股下部を横断して他方の前側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの前側脚周り弾性部材と、
    前記外装材の左右の脚周り部の一方の後側の部分から股下部を横断して他方の後側の部分に至る経路に沿って伸張された状態で付与された少なくとも1つの後側脚周り弾性部材と、
    を備え、
    前記前側脚周り弾性部材は、
    前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の前側脚周り弱化区間と、
    前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第1股下弱化区間と、
    を有し、
    前記後側脚周り弾性部材は、
    前記外装材の前記左右の脚周り部に沿ったいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた左右の後側脚周り弱化区間と、
    前記外装材の前記股下部のいずれかの部分に位置し、切断されて収縮力が弱められた第2股下弱化区間と、
    を有する使い捨て吸収性物品の製造装置であって、
    前記外装材を形成するための素材が前記使い捨て吸収性物品の横方向に連続的に連なってなり、その長手方向に搬送される連続シート体に、前記前側脚周り弾性部材及び前記後側弾性部材をそれぞれ形成するための第1の連続弾性部材及び第2の連続弾性部材を、前記連続シート体における前記外装材の前記股下部に対応する各部分に位置する左右の交差部にて交差するように、伸張した状態で蛇行させつつ連続的に付与し、このとき前記左右の交差部の各中心を、前記連続シート体の前記股下部に対応する前記各部分における前記吸収コアが付与される領域の左右の側縁の前記横方向の内側近傍に設ける脚周り弾性部材付与機構と、
    複数のカッターユニットを有する1つのカッターローラとアンビルローラとを備え、前記1つのカッターローラと前記アンビルローラとの間に、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材が付与された前記連続シート体を通すことによって、前記第1の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記第1股下弱化区間を形成するとともに、前記第2の連続弾性部材の対応する各部分に前記左右の後側脚周り弱化区間及び前記第2股下弱化区間を形成する弱化処理部と、
    を備え、
    前記弱化処理部は、前記左右の前側脚周り弱化区間及び前記左右の後側脚周り弱化区間を前記左右の交差部の前記横方向の外側のいずれかの位置に設けるとともに、前記第1股下弱化区間及び前記第2股下弱化区間を前記左右の交差部の間のいずれかの位置に設けることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造装置。
  6. 請求項5に記載の使い捨て吸収性物品の製造装置において、
    前記弱化処理部の前記カッターローラの前記各カッターユニットに設けられる刃の向きは、前記第1の連続弾性部材及び前記第2の連続弾性部材の切断対象部分が延びる方向に応じて個別に設定されていることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造装置。
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